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ピエタの村には二度に分けて跳ぶ事になった。
全員がテレポートの呪文は使えるようになってはいる。
でもピエタの村に跳べたのは半数もいなかったからだ。
これはもう仕方ない。
「布陣変更に条件はありますか?」
「空中戦を前提に、機動力を優先で組み直ししてくれ。ドラゴンは不要だ」
「一体、何をするんです?」
「一撃離脱。それだけだ」
「ええっ?」
「ドラゴンの群れに、ですか?」
「大丈夫、手はある。【英霊召喚】も【精霊召喚】もエクストラ・サモニングも不要だ」
「えー?」
オレの意図は単純。
本当に偵察したいだけなのだ。
確実に相手の戦力を把握する事。
地上を移動する亀は姿を消している場合もあるだろうけどね。
敵中突破してそのまま去るだけだ。
それだけ。
挑発?
それは受け取る側の感性次第だ。
挑発ではない。
偵察なのだ。
ピエタの村は召喚モンスター達で溢れているような有様だ。
春菜と此花が号令を掛け、続々と布陣が変更されて行くようです。
おっと。
オレも変更しないといけません。
蒼月、スパッタ、イグニス、アイソトープ、ノワールとしました。
ノワールはどうやらアイソトープの頭上に鎮座するつもりであるらしい。
お前もか!
ナインテイルの悪い癖が伝染しつつあるようだが、大丈夫か?
アイソトープは気にしていないようだからいいけど。
いや。
どうも他に便乗したがっている召喚モンスターがいるみたいだ。
狐系、それにカーバンクル系だ。
あっという間にアイソトープの頭上が賑やかな事になっている。
それでもアイソトープに変化は無い。
泰然自若とはこの事だろう。
オレなら怒ってますよ?
「では、ユニオン組んで!出発しますよー!」
春菜の号令で召喚モンスターの一群が一斉に飛び立つ。
まさに圧巻の戦力!
どう活かすべきか?
あの魔竜の群れも一様の戦力ではない。
最も恐るべきであるのはアラバスタードラゴン。
魔竜の中でも空中機動力は中々の高さは確かにある。
でもその速度は極端に高くは無い。
むしろその意味でオレが警戒しているのは帯同しているであろう魔人達だ。
連中が騎乗するグリフォン、グリフォンロード、ヒッポグリフは軽快な機動力がある。
その上、速いのだ。
無論、複数のダークレインディアが牽くソリも速い。
機動力という意味では劣るが、速度は高いのだ。
警戒、というよりも懸念すべき事があったな。
サンタだ。
その姿を視認して、果たして平静でいられるかどうか。
自信なんて無い。
無いのでした。
『いました!11時の方向!』
「一旦、速度を落として!高度は維持!」
『ヤァ!』
『了解!』
体に感じる風は寒かった。
無理も無い。
それもその筈、これまでになく高さを移動し続けていたのだ。
だが相手は魔竜の群れ。
恐らく地上にいるキムクイガーディアン・スレイブの護衛をする形で移動しつつある筈。
高度を取るのは常道と言える。
ドラゴンはその大きさ故に捕捉は容易だ。
懸念すべき事態があるとしたら亀の結界の中に逃げ込んでいる場合であるのだが。
どうもそんな様子も無いようです。
しかも亀が全部で8体、その姿を見せている。
魔人が仕掛けた幻影か?
まあそれでもいい。
相手の手の内を確認する事だって無駄じゃない。
『ヒョードル、動画は?』
『もう開始したよ!』
『キースさん?』
「旋回しているドラゴンの群れは無視だ。滞空している群れを急降下で突撃、亀に爆撃したら一目散に退避で」
『退避する方位はどうします?』
「西でいい」
『追い掛けて来たら?』
「そうなって欲しいんだがね」
港町サリナス方面には既にある程度の戦力がいると思える。
それにサリナスの結界を突破するには地上戦力の亀が要る筈なのだ。
上手く行けば金紅竜達配下のドラゴン達の助力も得られるだろう。
だが目的はもう一つある。
魔人は分断して出来るだけ引き剥がしておきたいのだ。
ここは搦め手が使うべきだ。
「誘引が使える蜂はいるな?」
『いますけどキースさん、まさか!』
「大丈夫、あの魔竜には簡単に通用しない!狙うのは魔人が騎乗している奴等だ!」
『魔人を狙うんですか?』
「魔竜よりは楽だろう?」
嘘だ。
魔竜と比較してみたら確かに楽な相手ってだけだ。
でも数は魔竜よりも数は遥かに多い。
グリフォン、グリフォンロード、ヒッポグリフだって侮れない。
ダークレインディアも封印が掛かり易いが強力な魔物であるのだ。
しかも魔人とセットになると脅威は確実に増す。
更にアラバスタードラゴンと組まれて襲われたら大変な脅威になるのは承知だ。
だからこそ、今のうちに数を減らしたい。
でもオレの本当の気持ちは表に出してはいけない。
単にサンタを引き剥がして殲滅したいだけだ!
「先頭は私がやる!殿まで一気に突破だ!」
『りょ、了解!』
悪いね。
オレの趣味に付き合わせるみたいで。
でも全員、死に戻り無しで帰還出来るよう、支援は手厚くさせて頂きます。
いや、本当に悪いね。
「殿に付く!そのまま西へ行けっ!」
『りょ、了解っ!』
最後尾に位置していたヘラクレイオスくんの更に後方に位置する。
オレの予測は半分が的中して、半分は外れていた。
魔竜で追撃して来たのはニュートドラゴンのみだった。
しかも50頭前後って所だろう。
正直、全体の数から見たら少ない。
少な過ぎる!
そして魔人が騎乗するグリフォン達は?
グリフォンロードは誘引に半分も引っ掛かっていない。
ヒッポグリフは半分って所かな?
グリフォンも大体、半分だろう。
ブラックレインディアが牽くソリは漏れなく追い掛けて来てくれている。
これは実に喜ばしい!
殿の位置に下がったのは理由がある。
出来るだけオレの手でサンタを屠りたかったのだ!
『対地爆撃の動画は切り上げます!スクショもです!』
『暫定で亀は8体!姿を消している亀が数体、いるみたいです!』
『フィーナさんへコメント付けて送っておいて!』
先頭集団に迫っている魔人はいない。
魔物の群れが追い掛けているのは、飽くまでも蜂だ!
何匹かいた神魔蜂女王に迫ろうとしている。
その神魔蜂女王達はアイソトープの頭上にいた。
これは意図的なものだ。
(((((((((((((((((ヒート・ウォール!)))))))))))))))))
(ミラーリング!)
熱波の壁の中をトナカイさん達が突っ込んで来た。
無論、ソリにはサンタがいる。
あいつ等に封印は意味が無い。
袋から色々と取り出して投げ付けて来る、厄介な相手だ。
そう、優先的に仕留めるべき魔人なのだ。
サンタだから優先して仕留めに行っているのではない。
偶然だぞ?
「スナイプスロー!」
亜氷雪竜の投槍は間違いなく、サンタに命中した筈。
今は敵陣を突破して逃げる途中であり、無理な体勢からの一撃だ。
それでも止めを刺していると思うけどね。
(アポーツ!)
亜氷雪竜の投槍を手元に戻す。
後方に迫る戦力は減っていると思うがまだまだ多い。
アイソトープの頭上に鎮座する召喚モンスター達は思う存分、後方に向けて攻撃を放ち続けている。
中でも積層された壁は実に有効に魔人を減らしていた。
だがニュートドラゴンは思ったように減ってくれません。
当たり前だ。
ドラゴンなんだし。
オレだって逃げながらでは思ったように攻撃を喰らわせる事は出来ませんから!
『キースさん!』
『殿に付きます!』
オレの両翼の位置に来たのは?
右にはヒッポグリフに騎乗する駿河。
左にはグリフォンに騎乗す野々村。
共に手にしているのは槍か?
いや、投槍だ!
「危険だぞ?」
『それがいいんです!』
『付き合いますよ!』
ふむ。
リスクを承知なら、いいか。
「左右はいい、上空から来る連中を頼む!」
『『承知!』』
そう言えばサモナー系で槍をメインにしているプレイヤーは少数派だ。
彼等は海を活躍の場としている期間が長かった。
その影響があるのだろう。
投槍もその延長でスキルを取得したに違いない。
『前方にドラゴン!但し敵に非ず!ブロンズドラゴン、クラウドドラゴン、ブラックドラゴンです!』
「よし!ドラゴン達と交錯したら反転!攻勢に転じるぞ!」
『了解!』
『待ってました!』
何だ。
攻勢に出たかったプレイヤーもいたのね?
もっと早く言ってくれたらいいのに。
どうにか魔人は半分以下の数になっただろう。
それでもまだまだ、残っている数が多い。
数えたくない程に多い。
その中にサンタも残っているであろう事は明らかだ!
3体ののドラゴンのいずれのものなのか、大きな影が頭上を過ぎる。
すぐさま蒼月を反転させる。
護衛する形でスパッタとイグニスが速度を合わせて反転しているのが見えていた。
駿河と野々村も遅れて反転している。
既に反転し終えた先頭集団がドラゴン達を追っているのが見えた。
遅れてなるか!
急げ、蒼月!
急がないとサンタが先に仕留められちゃうぞ!
『出来るだけ上空を確保!3名から4名で編隊を組んで!』
『キースさん、切り札は?』
「解禁だ!思う存分、使え!」
『了解!』
追加戦力はブロンズドラゴン、クラウドドラゴン、ブラックドラゴンの3体のみだ。
それだけであの数のニュートドラゴンと渡り合う事は可能だろう。
でも魔人は邪魔な筈だ。
共に協力すれば殲滅も可能。
ならば出し惜しみする意味は無い。
『天馬疾駆!』
『太公釣魚!』
『精霊召喚!』
『エクストラ・サモニング!』
次々と切り札が繰り出されている。
オレも切り札を使うか?
いやいや、苦戦が苦戦でなくなるのは面白くない。
それよりも、サンタだ。
サンタを狙うのです。
その前にドラゴン達を呪文で強化すべきだろう。
お互いに共存共栄の関係なのだから。
『殲滅せよ!』
『ウラァァァァァァーーーーッ!』
『シャァァァァァァーーーーッ!』
何だか奇妙な声も聞こえて来る。
いい傾向だ。
戦場にいるって感じがする。
こうでなきゃね!
(((((((((((((((((フォース・ブラスト!)))))))))))))))))
(ミラーリング!)
ドラゴン達を支援する前に交錯した魔竜の群れに挨拶代わりに攻撃を加えておく。
だがオレの目は別の対象を追っていた。
サンタだ。
間違いなく、残っている。
そうか。
まだいたか。
待っているがいい。
屠ってあげよう!
《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ノワール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
『被害確認を!』
『か、勝ってるのか?』
勝ってるよ!
死に戻りはどうだろう?
途中でフォレストドラゴン、ブルードラゴン、フレイムドラゴンが加わったからな。
無いとい思う。
いや、援軍があった事で苦戦が苦戦で無くなってしまった。
【英霊召喚】を始めとした切り札の投入も継ぎ足ししなかったし。
オレはと言えばニュートドラゴンに見向きもしなかった。
サンタを終始、狙ってました。
初志貫徹。
揺らぎは無いのでした。
ノワールのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ノワール レッドシールドカーバンクルLv31→Lv32(↑1)
器用値 30
敏捷値 86(↑1)
知力値 68
筋力値 30
生命力 30
精神力 68(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 浮揚 受け 掘削 広域探査 夜目
看破 鑑定 振動感知 危険察知 水脈操作 自己回復[微]
物理抵抗[微] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性
氷属性 雷属性 溶属性 塵属性 灼属性 木属性
耐混乱 耐即死
「援軍に来て頂いて助かりました」
『何を言う、小さき者よ。共に戦うべき相手は一致しておるのだ。当然の事をしたまでだ』
フォレストドラゴンはオレと会話しながらもニュートドラゴンの体内から何かを取り上げて砕いている。
品質が低めの邪結晶か、品質高めの邪水晶だと思える。
勿体無い。
ああ、勿体無い!
でも言い出せない気弱なオレ。
本当に小心者だな!
『キースさん!死に戻りもステ異常もありません!』
『一部、召喚モンスターの入れ替えがあります!少々お待ちを!』
「了解だ」
ふむ。
もう少し粘れそうな感じかな?
こっちには6頭ものドラゴン達が身近にいるのだ。
しかも味方として。
強気になって当然だろう。
「西に移動していた魔人率いる軍勢を見ました」
『ほう?』
『魔竜もおった、という事かな?』
「ええ。まだ確定じゃないですけど結界持ちの亀もいます」
『ふむ。護国谷と同様か』
『結界を破るのは相手次第ではあるが、試してみるか?』
『当然であろうよ』
フォレストドラゴンを中心に他のドラゴン達が集まって来ていた。
見事な光景。
それでいて慣れてしまっているオレ。
まあ仕方ないよね?
「イリーナ、再出発は出来そうか」
『いつでも行けます』
「先刻の魔物の群れに再度迫るぞ」
『何となくそうなると思ってました』
『出発するよー!』
春菜の号令を聞きながらフォレストドラゴンを見上げる。
いや、6頭を順に見回す。
港町サリナス方面に派遣された戦力はこの6頭だけなんだろうか?
「サリナスの防衛、ですよね?」
『然りだ』
『我等を含めて12頭が派遣されておる』
『既に他の同胞に連絡はしてある。現場に急行しているであろう』
「そうですか」
オレ心の中で舌打ちが生じていた。
まさかとは思うけど、亀の結界を突破して全滅させていないだろうな?
6頭ものドラゴンの戦力があれば不可能と思えなくなる。
いや、それにしては魔人が率いる護衛戦力に魔竜が多いけど。
時刻はまだ午前8時10分だ。
急がないといけないな。
戦況が大きく動いているように感じます。
オレんぽ懸念は半分、的中していた。
先に6頭のドラゴンが魔人の率いる戦力と戦闘に突入していた。
遠目からも2つの編隊がどのようなものであるのかが分かった。
スパッタの目を借りてましたからね!
1つはブラックドラゴン、フレイムドラゴン、フロストドラゴンの編隊。
もう1つはクラウドドラゴン、フォレストドラゴン、フロストドラゴンの編隊だ。
だが戦況は芳しくないように見える。
圧倒的な数の差があるからだ!
亀の周囲を旋回していた全ての魔竜が集っているようなものだ。
その中にはかなりの数のアラバスタードラゴンもいる。
ある意味、統制されていない事と空中戦であった事が幸運であっただろう。
どうにか凌いでいるように見えた。
だが。
頭上を魔人に確保されつつある。
連中の支援、それに統率が加わったら危うくないかな?
『キースさん!』
「介入する!猛禽組は高空に位置する魔人の排除を優先!」
『ヤァ!』
「妖精組は猛禽組を支援!私は魔竜を狙う!」
『コピー!』
「切り札を!」
『了解!タイミング合わせてっ!カウントゼロで重ね掛けを!現在、30!』
イリーナと此花が全体の統制を担当するのだが。
安心して任せていられる。
何しろ実績があるからな!
オレの両翼にスパッタとイグニスが並ぶ。
共に魔竜の群れの中に突っ込むのであればこれ以上に無い護衛役だ。
いや、突撃要員だ。
眼下にはアイソトープ。
その頭上には変わらずノワール。
そしてカーバンクル系の召喚モンスター達は妖精組の編隊へと合流するのだが。
狐系はそのままだ。
アレでいいのかね?
現在の布陣では少数派の狐系召喚モンスターは纏めてあそこにいるんだが。
火力担当、と思う事にしよう。
『天馬疾駆!』
『太公釣魚!』
『精霊召喚!』
次々と切り札が重ねられて行く。
さて、オレが真っ先にすべき事は?
魔竜の群れを分断する事。
それに6頭のドラゴンへの支援だ。
あの乱戦の中に突っ込むのは少々、怖いけどな。
今更だ!
『我等も行くぞ!』
『応ッ!』
2つのドラゴンの編隊がオレを追い越して行く。
1つはフォレストドラゴン、ブルードラゴン、フレイムドラゴン。
もう1つはブロンズドラゴン、クラウドドラゴン、ブラックドラゴンの編隊だ。
その全てに呪文の強化は施してある。
相手は魔竜、しかも圧倒的な数だが心配していない。
【英霊召喚】の呪文、太公釣魚で魔竜の攻撃手段は色々と封じられている。
それだけでも大きなアドバンテージになるだろう。
おっと。
先を越されちゃダメじゃん!
手にした双角猛蛇神の騎士槍を握り直す。
空中にいる魔竜を相手に、突撃をするからだ。
無茶?
無謀?
そんなの、知らんわ!
目の前に屠るべき魔物がいるなら否は無いのだ!
懸念すべきはサンタだ。
まだ、いたんだ。
殺意が急激に上昇してしまう。
いかん。
抑えろ。
飽くまでも魔竜が優先。
オレも魔竜を狙うって宣言しているんだし!
忘れちゃいけません。
《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【識別L】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『蒼月』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
『アクティブはいません!』
『警戒継続!まだ地上に亀がいるよ!』
『監視は継続!ヒョードル?』
『了解!記録再開したよ!』
時刻は午前10時20分だ。
眼下には姿を見せているキムクイガーディアン・スレイブの姿が見える。
全部で14体。
恐らくだがそのうちの3体が結界持ちだ。
その3体の展開する結界はかなりの広域なのが分かる。
しかも強固だ!
ドラゴン達のブレス攻撃も通じていないし、直接攻撃も跳ね返されている。
12頭に増えたドラゴン達も結界の無効化も試したみたいだが、出来なかったようです。
残念。
結界の中の観察を続ける。
何やら光っているのは?
魔方陣に魔法円だ。
何かを召喚しているのだろう。
手出し出来ないのも残念だ。
他にも色々と見えている。
甲羅を下にしたキムクイガーディアン・スレイブの死体が2つ。
ひっくり返したのはオレであり、一気に仕留めたのはドラゴン達だ。
惜しい。
剥ぎ取り作業が出来ないのは実に惜しい。
やっぱり残念だ。
そして幾つか、魔竜の死体が見えるけど、それ以上に多いのが魔竜の群れだ。
戦闘に突入した当初から見たら、かなり減ったとは思う。
でも半分まで減っていないように思える。
結界の中に閉じ篭って密集しているからそう感じるのかもしれません。
上空からスクリーンショットにしてある筈だ。
数えるのは誰かに任せたらいい。
魔人は?
かなりの数がいる。
でも黒いサンタの姿は無い。
いや、黒いサンタならオレの目の前に死体となっているけどね。
双角猛蛇神の騎士槍の槍先に貫かれた形になってます。
こいつも残念な奴だった。
結界の中に逃げ込もうとしてた所を背後から貫いてやったんだが。
死に顔はここからだと見えない。
ちょっとだけ残念だ。
蒼月のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
蒼月 麒麟Lv34→Lv35(↑1)
器用値 43
敏捷値 83
知力値 49(↑1)
筋力値 42
生命力 43(↑1)
精神力 42
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆
耐久走 奔馬 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視
広域探査 強襲 天啓 空中機動 霊能 霊撃
騎乗者回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[小] 時空属性 光属性 闇属性
風属性 土属性 水属性 雷属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スパッタ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「被害はどうだ?」
『死に戻りは無し、ステ異常は6名です!』
『召喚モンスは死に戻りが17、ステ異常が50!暫定です!』
「了解だ」
ふむ。
結構、被害も大きかったか。
このまま滞空して警戒するのも厳しい。
一旦、撤退すべきだろうか?
時間も時間だし、ログアウトしたがるプレイヤーも多いだろう。
どうしても気になる。
魔方陣に魔法円だ。
新たに何を召喚しようとしているのか?
そこは知っておきたくもある。
スパッタのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
スパッタ オーロラウィングLv33→Lv34(↑1)
器用値 38
敏捷値 104
知力値 51
筋力値 38(↑1)
生命力 38(↑1)
精神力 51
スキル
嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破 追跡
強襲 危険察知 空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 光属性 風属性
土属性 雷属性 電離 分解 分身 耐即死 耐混乱
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『イグニス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
『結界の中に閉じ篭られてはな』
『数が足りぬか?』
『足りぬであろうよ』
ドラゴン達は12頭が揃っている。
当然だが健在だ。
それだけに目の前にいる敵に手出しできない現状が悔しいのだろう。
剣呑な雰囲気が感じ取れる。
特にオレの右翼側に位置するフォレストドラゴンの眼力が凄い。
その怒りはオレに向けられているのではない、と承知はしているんだが。
それでも怖い。
怖いって!
イグニスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
イグニス 朱雀Lv33→Lv34(↑1)
器用値 41
敏捷値 87(↑1)
知力値 55
筋力値 48
生命力 48
精神力 41(↑1)
スキル
嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視 夜目
広域探査 強襲 天啓 空中機動 自己回復[大]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[中]
火属性 風属性 土属性 溶属性 耐即死 毒無効
(シンクロセンス!)
スパッタの目を借りて観察を続ける。
果たして亀は何を追加戦力として召喚したんだ?
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴン ???
魔物 ??? ???
??? ???
何?
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴン、だと?
こいつがいる、という事はダークサモナーがいると思うのだが。
しかもミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンの数が半端ない。
8体、いる。
マズい!
「全員、距離を置け!ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンだ!」
『え?』
『キースさん?』
「無敵の相手だ!操っている魔人は結界の中で手出しが出来ない!退却せよ!」
まだミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンは結界の中だ。
こっちは捕捉されていないだろう。
「港町サリナスへ退却!今なら跳べる!急げ!」
『キースさんは?』
「足止めだ!」
蒼月を駆って急降下。
オレが魔人側であれば、どうする?
8体のミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンを前面に押し立てて反撃に出るだろう。
間違いない!
『小さき者よ、急ぐな!』
『結界があるのだぞ!』
ドラゴン達がオレの両翼に続く。
オレの召喚モンスター達も当然、いるんですが。
お気遣いは有難いんですけどね。
勝つ為に攻勢に出ているのではない。
単なる時間稼ぎだ。
(((((((((((((((((ファイア・エクスプロージョン!)))))))))))))))))
(ミラーリング!)
結界があるから全く通じないのは承知だ。
それでも使う。
目眩ましだ!
だが、相手はミスリルゴーレム・オブ・ドラゴン。
気にする様子はまるで見せてません。
爆炎の中から次々と出現して来る!
続いてアラバスタードラゴン、ニュートドラゴン、スタッグドラゴン、ビートルドラゴン。
全く、戦況が変わったからって調子に乗りやがって!
((((((六芒封印!))))))
((((((七星封印!))))))
(((((十王封印!)))))
(ミラーリング!)
効果の確認?
そんな暇は無い。
次はこれだ!
((フラッシュオーバー!))
(((ライトニング・ブラスト!)))
((パラレル・シムーン!))
((プリズムライト!))
((ミーティア・ストリーム!))
((アシッド・レイン!))
((ヘイルストーム!))
((スウォーム!))
(ミラーリング!)
様々なエフェクトが重なって何が何やら。
だが機先は制した、と思う。
アイソトープとドラゴン達のブレス攻撃も壁のようになって叩き付けられている。
無傷で済む魔物は皆無と思える火力の壁だ!
何頭かスタッグドラゴン、ビートルドラゴンが墜落するが、気休めにもならない。
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンは上昇を続けている。
アラバスタードラゴン、ニュートドラゴンもダメージを負いながらもこっちを攻撃しに来る姿勢を変えていない。
『キースさん!私達が最後です!』
「先にユニオンを抜けて跳べ!」
『でも!』
「気にするな!先に行け!」
撤退戦で最も難しいのは何か?
どこまで戦力を温存できるかどうかだ。
ある意味でそれは成功したと言えるだろう。
ここからはもう撤退戦ですらない。
半分はオレの怒りを発散する為の場だ。
戦闘ですらない。
クラウドドラゴン級の12頭のドラゴン達が一緒にいる。
それでも勝利は厳しい、というよりも無理だ。
結界の中に篭ったダークサモナーを屠る手段が、無い。
いや、手段はあるけど、この状況では無理!
『サリナスで待ってます!』
『ご無事で!』
ウィスパーはそこで途切れた。
サリナスに無事、跳んだ筈だ。
これで後は目の前の魔竜の始末なんだが。
始末に負えそうにないぞ?
『今度は結界の中に退くぞ!』
『深追いはするな!厄介な奴等が残っておる!』
『おのれ、狡猾な!』
やはりこうなるか。
魔竜は状況が不利と悟ると結界へと戻ってしまう。
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンは?
そのまま戦闘を続行だ。
こいつ等の戦闘能力はニュートドラゴンよりも低い。
でも無敵。
クラウドドラゴン級であれば、その攻撃力も大した脅威ではないが無視出来る訳じゃない。
実際、1割にも満たない範囲ではあるがドラゴン達にダメージがある。
「後退しましょう!このゴーレムを相手にする意味はありません!」
『だが隙を見せる訳にも行かぬ!奴等が一気に襲ってくるぞ!』
「距離を置けばゴーレムは襲って来ないでしょう。亀の脚は鈍いですから」
『反撃しつつ、後退かね?』
『難しい注文だな!』
「ええ。そう思いますが今はそうすべきです」
『確かにな!小さき者よ、汝は先に撤退していいぞ!』
「いえ、付き合いますよ!」
先に撤退?
そんな楽を覚えちゃいけないのです。
撤退戦とおうのは苦味を伴うものだ。
そこから逃げるのは甘えだと思うのです。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv116
職業 サモンメンターLv5(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 39
セットスキル
小剣Lv86 剣Lv88 両手剣Lv88 両手槍Lv90 馬上槍Lv95(↑1)
棍棒Lv87 重棍Lv88 小刀Lv86 刀Lv87 大刀Lv86
刺突剣Lv86 捕縄術Lv93 投槍Lv94(↑1)ポールウェポンLv93
杖Lv99 打撃Lv105 蹴りLv105 関節技Lv105
投げ技Lv105 回避Lv114 受けLv114
召喚魔法Lv116 時空魔法Lv103 封印術Lv102
光魔法Lv99 風魔法Lv99(↑1)土魔法Lv99 水魔法Lv99(↑1)
火魔法Lv99 闇魔法Lv99 氷魔法Lv99 雷魔法Lv99(↑1)
木魔法Lv99(↑1)塵魔法Lv99(↑1)溶魔法Lv99 灼魔法Lv99(↑1)
英霊召喚Lv6 禁呪Lv101
錬金術Lv86 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv48
連携Lv96 鑑定Lv85 識別Lv96(↑1)看破Lv82 耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv96 精密操作Lv80e ロープワークLv93
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e
平衡Lv96
二刀流Lv88 解体Lv86 水泳Lv46 潜水Lv77
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv82 隠蔽Lv84
気配察知Lv85 気配遮断Lv84 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv91(↑1)
魔法効果拡大Lv89 魔法範囲拡大Lv89
呪文融合Lv90(↑1)
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e
獣魔化Lv15
召喚モンスター
蒼月 麒麟Lv34→Lv35(↑1)
器用値 43
敏捷値 83
知力値 49(↑1)
筋力値 42
生命力 43(↑1)
精神力 42
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆
耐久走 奔馬 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視
広域探査 強襲 天啓 空中機動 霊能 霊撃
騎乗者回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[小] 時空属性 光属性 闇属性
風属性 土属性 水属性 雷属性
スパッタ オーロラウィングLv33→Lv34(↑1)
器用値 38
敏捷値 104
知力値 51
筋力値 38(↑1)
生命力 38(↑1)
精神力 51
スキル
嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破 追跡
強襲 危険察知 空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 光属性 風属性
土属性 雷属性 電離 分解 分身 耐即死 耐混乱
イグニス 朱雀Lv33→Lv34(↑1)
器用値 41
敏捷値 87(↑1)
知力値 55
筋力値 48
生命力 48
精神力 41(↑1)
スキル
嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視 夜目
広域探査 強襲 天啓 空中機動 自己回復[大]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[中]
火属性 風属性 土属性 溶属性 耐即死 毒無効
ノワール レッドシールドカーバンクルLv31→Lv32(↑1)
器用値 30
敏捷値 86(↑1)
知力値 68
筋力値 30
生命力 30
精神力 68(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 浮揚 受け 掘削 広域探査 夜目
看破 鑑定 振動感知 危険察知 水脈操作 自己回復[微]
物理抵抗[微] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性
氷属性 雷属性 溶属性 塵属性 灼属性 木属性
耐混乱 耐即死
召魔の森 ポータルガード
黒曜、ジェリコ、クーチュリエ、ストランド、モジュラス、清姫、スコーチ
守屋、シリウス、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ジンバル、ビアンカ
虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック




