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N1E13マップもまた天候は曇り。
地形の確認は出来ない。
だが、アリョーシャの目は何かを捉えていたようです。
それは何か?
シンクロセンスで見るまでもない。
遠目では何か、火花が散っているように見える。
何か戦闘が行われているのは明らかだ!
より距離を詰める。
火花のように見えた物の正体は?
魔人が放つ攻撃だ!
それにどうやら魔人だけじゃないようです。
ダークサモナー ???
魔人 ???
??? ???
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴン ???
魔物 ??? ???
??? ???
ダークシャーマン ???
魔人 ???
??? ???
ナイフジャグラー ???
魔人 ???
??? ???
トーチジャグラー ???
魔人 ???
??? ???
魔竜使い ???
魔人 ???
??? ???
雪花竜 アラバスタードラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
ニュートドラゴン ???
魔物 ??? ???
??? ???
スタッグドラゴン ???
魔物 ??? ???
??? ???
魔人に未見の奴がいる。
グリフォンにヒッポグリフはお馴染みの相手だが、グリフォーンロード?
それにアラバスタードラゴンだけじゃなくミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンだ!
そんな戦力と戦っている相手は、誰だ?
見覚えのある反射光を纏う2頭の巨躯のドラゴン。
そしてやや小さな4頭のドラゴン。
水晶竜にブロンズドラゴン、そして恐らくは王女殿下一向であるのだろう。
どうするか?
選択の余地は無い。
経験値にすべき相手がいる。
悪いけどお裾分けを頂きたい!
『おお!久しいな!』
「介入します!」
『承知だ!魔人を頼む!』
『奴等め、逃げるばかりでどうにも捕捉が出来ん!』
「お任せを!」
王女殿下達も騎竜を駆って魔人に迫ろうとしているが、相手の方が明らかに速い!
それに最前線にアラバスタードラゴンが5頭、ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンが3頭だ!
この場合、最も厄介なのはミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンだろう。
操っている魔人、ダークサモナーを仕留めない限り無敵。
そのダークサモナーが少なくとも3名いるものと考えないといけない。
仕留めるには機動力も時間も要るだろう。
(フィジカルエンチャント・ファイア!)
(フィジカルエンチャント・アース!)
(フィジカルエンチャント・ウィンド!)
(フィジカルエンチャント・アクア!)
(メンタルエンチャント・ライト!)
(メンタルエンチャント・ダーク!)
(クロスドミナンス!)
(アクロバティック・フライト!)
(グラビティ・メイル!)
(サイコ・ポッド!)
(アクティベイション!)
(リジェネレート!)
(ボイド・スフィア!)
(ダーク・シールド!)
(ミラーリング!)
近場にいた水晶竜とブロンズドラゴンを強化し終えたら王女殿下の元に急ぐ。
頭上を魔人に確保されてしまい、劣勢のようだ。
水晶竜もブロンズドラゴンも魔竜を相手に互角以上なのだが、そこまで手が回っていない。
頭上の位置にいる魔人を先に掃討すべき、だよな?
((((((六芒封印!))))))
((((((七星封印!))))))
(((((十王封印!)))))
(ミラーリング!)
呪文を放つ。
頭上の魔人達の半分にも届かないだろうが、それでも効果がある筈。
実際、数頭のグリフォンが墜落している。
(インスタント・サーヴァント!)
グリフォンを1頭、幸運にも臨時でこっちの戦力に出来たみたいだ。
だがこの呪文も【呪文融合】に組み込んでおくべきだったかな?
忘れてました!
落下する魔人はナイフジャグラー。
墜落死するかと思ったが、メジアンに噛み砕かれてしまったみたいだ。
『キース様!』
「援護します!編隊を組み直して!」
頭上の魔人達の攻撃がいきなり当たらなくなって来た。
理由は分かっている。
ナインテイルがこの空域そのものの景色を歪ませているからだろう。
パンタナールと共に魔人達の頭上を確保しようと高度を上げつつある。
もう少しの間でいい。
この戦況を挽回出来るかな?
それにしてもジュナさんの姿が無い。
どこに行ったんだ?
「スナイプ・スロー!」
投槍がダークサモナーを直撃する。
本当はアラバスタードラゴンと戦いたい所だが、それではマズい。
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンの戦力はアラバスタードラゴンよりも格下もいい所だ。
でも水晶竜でもブロンズドラゴンでも仕留めきれない。
無限に復活する厄介さがある。
それにしても、ダークサモナー残り1名、どこだよ?
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンがまだ1体残ってやがる!
『キース殿!』
「援護無用!それより王女殿下から離れずに!」
竜騎士ラーフェンが援護にしようとするのを制止しながら戦況を見る。
頭上には魔人が騎乗するグリフォンもグリフォンロードもヒッポグリフもいない。
眼下に見える魔人はもう少ないが、その中にダークサモナーはいない。
どこにいる?
もう可能性は雲の中しか残っていない。
センス・マジックで戦場を眺めても魔竜の魔力が高過ぎて判別し難い。
それに空域そのものが激戦の影響で魔力で満たされているような有様だ。
どうしたものか?
腰の後ろにセットしてあった武器を手にする。
断鋼鳥のククリ刀ではない。
神樹石のトンファーだ!
「リカバリー!」
普段なら使わない武技だ。
その効果は?
おお!
MPバーは8割を切っていたのに、9割を超えちゃった!
何だか得した気分になる。
(アポーツ!)
亜氷雪竜の投槍も手元に戻す。
戦況はもう完全に優勢に転じている。
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンは健在なのは当然だが、アラバスタードラゴンは残り2頭。
ああっ!
お願いだからオレの分は残しておいて!
「雲の中にもまだいる!」
『承知しておる!我に任せよ!』
水晶竜の全身がいきなり強烈な魔力を発していた。
その水晶竜を中心に風が巻いている。
いや、その渦は扁平でありながら一気に拡がりつつ、下へ降りてゆくようだ。
風の渦が雲を捉えた、次の瞬間。
雲が消えた。
いや、一定範囲の雲が吹き飛ばされたのだろう。
そして何頭かのグリフォンロード。
騎乗する魔人の中にダークサモナーは?
いた。
これは見逃せない!
「スナイプ・スロー!」
早く、早くしないと!
アラバスタードラゴン1頭がブロンズドラゴンとアイソトープに屠られそうだ。
せめてアラバスタードラゴン、それも最後の1頭はオレの手で仕留めたい!
お願い、アラバスタードラゴン。
耐えてくれ!
投槍を回収?
その前にアラバスタードラゴンへ向けて急降下だ!
こうなったら最後の手段、ショート・ジャンプで肉薄して接触型攻撃呪文を喰らわせてやる!
《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
N1E13マップは森だったようだ。
降りてみたら結構、深くなってます。
木々は高く生い茂っているが、明らかに人の手が入っているようだ。
間伐材が纏めて積まれている場所もある。
そんな場所に魔物の死体が散乱しているとか、迷惑な話だろう。
コール・モンスターでは僅かに魔物はいるようだけど、そう強くは無いようだ。
一応、カーム・モンスターズも使ってあるし、余計な戦闘は起きないだろう。
水晶竜もブロンズドラゴンも魔竜の体から邪結晶を取り出すと潰して回っている。
勿体無い。
ああ、勿体無い、勿体無い!
でも水晶竜にもブロンズドラゴンにも言い出せないオレ。
オレって正しく小心者ですね、ハイ。
ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ナインテイル 白狐Lv32→Lv33(↑1)
器用値 32
敏捷値 77
知力値 73(↑1)
筋力値 32
生命力 32
精神力 73(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃
夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[微]
自己回復[微] 時空属性 光属性 闇属性 風属性
水属性 土属性 氷属性 木属性 耐即死 耐混乱
耐魅了 陽炎
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アイソトープ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
「ところでサビーネ様、ここで何を?」
『偵察、であるかな?』
『偵察、であろうよ』
王女殿下の返答ではない。
水晶竜とブロンズドラゴンが代わりに返答していた。
サビーネ王女に追従する竜騎士ラーフェンもグリエルも、プリムラも口を開こうとしない。
気兼ねしているのだろう。
「ジュナさんは?」
『今は金紅竜殿の所であろう』
ふむ。
お目付け役がいないうちに王城に行こうとしたとか?
無茶が過ぎる、と思えるけどな。
気持ちは理解したい所だ。
アイソトープのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう2点のステータスアップは筋力値と生命力を指定しましょう。
アイソトープ ウラノスドラゴンLv8→Lv9(↑1)
器用値 36
敏捷値 73(↑1)
知力値 36
筋力値 58(↑1)
生命力 58(↑1)
精神力 36
スキル
噛付き 引裂き 頭突き 飛翔 回避 跳躍 疾駆
夜目 水棲 空中機動 水中機動 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 水属性 塵属性 毒耐性 耐即死
王女殿下は西へ向けて進もうとしているようだが。
即ちN1E12マップ、王城のある場所に向かっている。
王城の上空にいるドラゴンの群れは並みの規模じゃない。
水晶竜とブロンズドラゴンであっても無事に済むような相手ではあるまい。
「サビーネ様?」
『分かってはいるのです。私では民を救うのに力が足りないのだと』
『殿下、そのように気を落とされては』
『殿下は良くその責を果たしておられますぞ!』
竜騎士達の励ましの言葉も空しい。
現実は王城を前にしても行く事は事実上、無理なのだから。
それに助けたい相手も次々と魔人かアンデッドと化しているなら尚更だろう。
うん?
王女殿下はそこまで知らないんだよな?
危ない。
迂闊に知られたらジュナさんに説教だぞ!
いや、説教で済めばいいが折檻になるかもしれないぞ?
「殿下!」
少しだけ語気を強める。
その意味が分からないとは言わせない。
このまま進むのは、危険だ!
『戻りましょう』
『そうすべきであろうな』
水晶竜が殿の位置に付く。
サビーネ王女を乗せた一群はゆっくりと旋回して北東に向かう。
良かった。
思い留まって貰えたみたいで、本当に良かった!
オレも途中まで同行するとしよう。
そうそう、今の内に布陣は変更しておこうかな?
ナインテイル、アイソトープ、パンタナールは帰還だ。
黒曜、ストランド、スコーチを召喚しましょう。
天候は未だに良くない。
雲の中から魔物の奇襲があるかもしれない、危険な状況だ。
いや。
襲ってくれていい。
今なら水晶竜とブロンズドラゴンもいる。
竜騎士も4騎だ。
戦力は十分に揃っている。
揃い過ぎている!
経験値を稼ぐ、という意味では好ましくない。
美味しそうな所を水晶竜とブロンズドラゴンが持って行ってしまうからだ!
まあそれも当面は仕方ないか。
暫く、付き合うとしましょう。
《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午前11時40分になってます。
結局、N2E14マップのエリアポータル、ターニャの砦まで付き合う事になった。
その間に何度も魔竜の襲来があったのだが。
感覚がおかしい。
戦闘が簡単に終わってしまう。
アラバスタードラゴン1頭にお供の下位種のドラゴンが数頭の編成に魔人が相手になるのだが。
どれも簡単に返り討ちになってる。
単体同士ならアラバスタードラゴンも水晶竜やブロンズドラゴンといい所まで戦えると思うけどね。
水晶竜もブロンズドラゴンもオレが呪文で強化しているのもいけない。
それでも数戦の間にオレが直接仕留めたアラバスタードラゴンは2頭。
まあまあ、だと思いたい所です。
ストランドのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1ポイント分のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ストランド 青竜Lv31→Lv32(↑1)
器用値 32
敏捷値 65
知力値 32(↑1)
筋力値 65
生命力 82(↑1)
精神力 32
スキル
噛付き 巻付 回避 空中機動 水中機動 水棲
飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己回復[小]
MP回復増加[小] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒
時空属性 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性
耐即死 毒無効 鬼竜変
「では、私はここで失礼します」
『キース様?』
『砦でお休みになられては?』
そう言うと思った。
いや、スワニーの村で昼食を摂って狩りを続けようかとも思ってたんですけど。
『汝であれば我等としても歓迎するのだがな』
『遠慮する事はないぞ?』
水晶竜とブロンズドラゴンが余計な事を言う。
これでは断り難くなるばかりだ。
色々と話す事になるとボロが出そうなんですけど。
仕方ない。
小休止になりそうにない小休止になりそうだ。
昼食は有難く頂く事になった。
このターニャの砦の食糧事情は思いのほか良好であるようだ。
鳥レバーを叩いたであろう肉団子の入ったスープは実に美味い。
パンもたっぷりと出て来たからな。
オレが食った量は竜騎士プリムラと同じ位になっただろう。
そのプリムラなんだが、オレに向ける視線が熱い。
どうも嫌な予感しかしない。
対戦を望んでいるのだろう。
だが、そんな余裕はないだろうに。
困った方だ。
『今、金紅竜殿と連絡が取れた。かの老死霊術師より伝言も預かっているが』
「ジュナさんから私にですか?」
『然り』
「何でしょうね?」
『この辺りで暴れていてくれたら助かる、と言う事だが』
「言われずともそのつもりです、とお伝え願えますか?」
『承知だ』
水晶竜を通じてだけど意図は分かる。
要するに王城にいる魔神が率いる軍勢に対して牽制をしろ、という事だろう。
まあそこに否は無い。
今日は王城の周辺で狩りを続けるつもりなのだ。
特に夜になってからはお楽しみがある。
サンタ狩りだ!
このゲーム内でクリスマスなどさせない。
そんなイベントは中止だ!
『汝と同行するのも面白そうであるのだがな』
『王女の傍を離れる訳にもいかぬ』
「この砦周辺の連中はお任せします」
『汝も慎重にするがいい』
『琥珀竜と雲母竜もいるであろうしな。深追いはせぬ事だ』
「はい」
出来れば雲母竜には遭遇したいですけどね。
あの筋肉バカの魔神が一緒にいる可能性は高い。
納得出来るまで殴り合いたいのだ。
当然、邪魔されずにです。
あ、いけない。
殺気が漏れてしまいそうになってるぞ?
王女殿下の元を辞去して狩りに戻る事にしました。
それにしてもサビーネ王女が寂しそうにしている様子は気になる。
何か気晴らしが出来るといいんだが。
やはり王弟を梱包して提供すべきかな?
徹底的に殴ってやれば気分も晴れるかもしれません。
ついでに加苛的な性癖が生まれても困るけど。
夜、サンタ狩りのついでに王城に潜入してもいいんだけどな。
それはまあ頭の片隅に置いておこう。
今は狩りだ。
布陣はどうする?
現在の布陣は黒曜、ストランド、スコーチ、メジアン、アリョーシャだ。
消耗に程度の差はあるけど、このまま継続でいいだろう。
それにしても今日は天気が悪い。
地上戦で迎撃するにしてもカーズド・シャドウ17連装ミラーリング付きが使えないのは痛い。
昼間は空中戦をするしかない。
雲海の中で、というのは余りに危険だ。
自然、雲海の上で空中戦になるだろう。
まあいいさ。
本格的な空中戦も悪くない。
格闘戦成分が補充出来ないのが悲しいだけです。
《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『黒曜』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
うーむ。
水晶竜とブロンズドラゴンがいなくなった影響はいきなり大きかった。
やっぱり強いわ!
そして雲海に浮かぶように作られるアラバスタードラゴンの影。
カーズド・シャドウが使えるか?
最初はそう思っていたものです。
でも空中戦だ。
タイミングを合わせるのはまさに至難でした。
仕掛けても命中するのは半分以下。
これでは、使えん!
黒曜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
黒曜 フォレストアイLv32→Lv33(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 84(↑1)
知力値 61
筋力値 38
生命力 38
精神力 61
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目
反響定位 奇襲 危険察知 気配遮断 魔力遮断
空中機動 天耳 自己回復[微] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[中] MP回復増加[大] 時空属性 光属性
闇属性 火属性 風属性 水属性 氷属性 呪眼
即死 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『メジアン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
メジアンは結構、満足そうな様子です。
今の戦闘でグリフォンを丸々、喰っているからだろう。
金鉱石を剥げる機会を失ったのは惜しいけどね。
そこはある程度、妥協しましょう。
何しろ雲海の上と下を行き来して死体を捜すのも大変なのだ。
魔人はもうどうでもいいけど、魔竜からは出来るだけ剥ぐようにしてます。
ビートルドラゴンの死体は森の中に紛れて見逃している可能性はある。
何しろ数えていられないのだ。
放置しても死体はどうせ消える。
問題は無い筈だが、惜しいとも思えるのです。
邪結晶系のアイテムは闘技場でオベリスクに捧げてしまえばいい。
魔素融合を使えば品質だって上がるのだ。
数は欲しい、という気持ちがどうしても働いてしまう。
でもここでの剥ぎ取り作業は本当に大変だ。
いっそ下が海なら楽なんだが。
ここは広域マップによればN1E14マップになる。
その地形は森。
緑豊かなマップが続いているのはいいけど、こっちは大変だよ!
メジアンのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう2点のステータスアップは知力値と精神力を指定しましょう。
メジアン グレータードラゴンLv8→Lv9(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 60
知力値 39(↑1)
筋力値 60
生命力 60
精神力 39(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目
水棲 空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス
火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 雷属性
木属性 溶属性 毒耐性 耐即死
《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
剥ぎ取り作業はそれなりに手間と苦労があったけど、これがあるのだ。
面倒と思わず継続するしかないな。
では、布陣を見直そう。
黒曜、ストランド、メジアンは帰還だ。
ストランドも鬼竜変を使わせてしまっている。
アラバスタードラゴンはそれだけの相手であったのだ。
出来ればレベルアップした所で区切りたいけどね。
消耗があるのだから仕方ない。
召喚したのはヘザー、言祝、折威です。
これにスコーチ、アリョーシャが引き続き加わる形だが。
ドラゴン組が誰もいない影響はあるだろう。
だがその反面、魔人相手にはより戦い易い筈。
地味だけど、魔人がいるとドラゴン達の脅威も増すのです。
指揮統率されているようなのだ。
あのビートルドラゴンだって編隊を組んで対抗されるとかなり面倒になる。
まあそれも魔人を先に倒してしまえばいいだけの話なのだ。
その魔人が騎乗するのはグリフォン、グリフォンロード、ヒッポグリフ。
どれにもインスタント・サーヴァントの呪文は効く。
単発だと確率はそう高くないけど【呪文融合】で組んだらほぼ確実に引っ掛かる。
これも活用すべきだろう。
さて。
もう少し狩りをしてみよう。
魔人は討ち減らすのだ。
交錯する中にパントマイマー系に奴がいたりすると殺意が生じる。
元々は人間であるのだと分かっていてもだ。
生理的に受け付けないのだから仕方ない。
仕方ないのでした。
《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アリョーシャ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
午後3時10分になってしまっている。
空中戦を堪能しているのは、いい。
いいのだが。
アラバスタードラゴン抜きの相手が続いてしまった。
いや、魔人はちゃんと狩ってますよ?
手は抜いていない。
抜いていないのだが。
ジュナさんのお願い、実質は命令に反するつもりはない。
でも別の狩り場に行きたくなる。
要するに、飽きた。
アラバスタードラゴンがいないと面白くないのだ!
アリョーシャのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
アリョーシャ グリフォンロードLv32→Lv33(↑1)
器用値 32
敏捷値 78(↑1)
知力値 31(↑1)
筋力値 62
生命力 62
精神力 31
スキル
嘴撃 爪撃 体当たり 飛翔 回避 掘削 空中機動
遠視 広域探査 夜目 威嚇 強襲 隠蔽 危険察知
気配遮断 騎乗者回復[微] 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[小] MP回復増加[微] ブレス 光属性
闇属性 火属性 土属性 風耐性 毒耐性 耐麻痺
ニュートドラゴンの剥ぎ取り作業も低調だ。
やる気が起きない。
どうしたものか。
邪水晶も邪結晶も勿体無いと思ってしまう。
落ち穂拾いでも積もれば財産ですし。
逃すつもりは無い。
では、アリョーシャはここで交代かな?
蒼月を召喚しましょう。
得物は久々に双角猛蛇神の騎士槍にしたい所だが、ここでは地形が悪い。
定番であれば鉄の棺桶か氷の棺桶に閉じ込めて墜落させ、突破した所を突撃なのだが。
ここの地表は森なのだ。
突撃が出来るような場所ではない。
このまま亜氷雪竜の投槍で通してしまおう。
その亜氷雪竜の投槍も結構な消耗がある。
良かった。
予備を作ってあって良かった。
今日は朝から使い続けていたのだ。
ここまで酷使するとは思わなかったな!
では、夕方までこのまま続けよう。
夕方からはサンタ狩りだ。
楽しい楽しいサンタ狩りだ。
慈悲など無い。
クリスマス?
オレの辞書にそんな文字は無い。
抹消した。
世の中からも抹消すべきなのだ。
《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》
雲海の中に落下する魔人とグリフォンロードを見送る。
アラバスタードラゴンはいなかった。
その下位種のドラゴンも皆無だった。
つまらん相手だったか、と言えばそうでもない。
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンがいたからだ!
ダークサモナーが雲の中を逃げ回るんだな、これが!
しかもこいつ、グリフォンロードに騎乗してたから多少手間取ってしまった。
護衛役の魔人も結構多かったしな。
まあいい。
別パターンがあれば悪い意味で慣れる事はない。
飽きずに済むのであれば否は無い。
無いのだが。
アラバスタードラゴンと長く戦えてない!
そこがちょっと悲しい。
もうすぐ1時間は経過してしまうぞ?
これはこれで酷く悲しい。
全く。
オレに大苦戦をさせてくれ!
ある意味で今の戦闘は苦戦だが、手間が掛かって面倒なだけだ!
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンは確かに無敵で延々と戦える相手だけどね。
単純な脅威としてみたらやはりアラバスタードラゴンは格が違うのです。
早く。
早く、アラバスタードラゴンを!
何だか麻薬みたいになっているけど大丈夫か、オレ?
時刻は午後5時40分。
久々のアラバスタードラゴンを狩って気分良く雲海の上に戻ったら頭上に大きな何かが通過した。
ロック鳥だ!
旋回してオレの横に並ぶけど、その頭上のマーカーは黄色。
赤くない。
討伐対象となる魔物でなければヒョードルくん配下のような召喚モンスターでもない。
師匠のロック鳥だろう。
何しろ大きい!
その背中に人影。
師匠、それにジュナさんのようだ。
手を思いっきり振っている様子は子供みたいに見える。
だが。
騙されてはいけない。
恐らくだが魔神に匹敵するか、それ以上の戦力。
騙されてはいけないのだ。
『元気してる?』
「ええ、どうにか」
『遠目からであったが見事にアラバスタードラゴンを狩っておったようだが』
おお?
もしかしてオレ、褒められてますか?
『投槍を使うか。やはり奇妙じゃの』
「はあ」
ちょっと違った。
呆れてますか?
『邪結晶は見逃してはならんぞ?』
「承知してます」
少しだけ背中に汗が浮かぶ。
だって師匠の家の地下に邪結晶を持ち込んでいないのです。
闘技場のオベリスクに捧げてアンデッド軍団を相手に対戦するのに使っている。
師匠には当然、何も告げてません。
『我等はこれから王女殿下の元に行くのだが。お主はどうする?』
「ここでもう少し狩りをします。それに王女殿下には先程もうお会いしましたので」
『キースちゃん、まだ狩りを続けるの?』
「ええ」
『働き者ね!エラい!』
ジュナさんは素直に褒めてくれますけど。
そのオレが獲物として狙っているのは、サンタだ。
ドス暗い怨念を晴らす為に狩りを続けるつもりなのです。
褒められたものではない。
「で、ではここで失礼します」
『ふむ。忙しいのう』
師匠はそう言い残すと片手を揚げて挨拶をする。
ジュナさんはブンブンと手を振ってます。
オレも軽く手を揚げて挨拶を返す。
では、雲海の下に向かおう。
ここからは地上戦、しかも森林戦としたい。
ついでにN1E14マップのエリアポータルの有無も確認しておこう。
さて。
N1E14マップにもサンタの魔人はいるかな?
いて欲しい。
いる筈ですよね、運営さん!
森の中に着陸するとインスタント・ポータルを展開。
そして蒼月はここで帰還だ。
召喚するのは当然だけどナイアスです。
インスタント・ポータルで夕食を、というのも最近は機会が減っている。
たまにはいいだろう。
食事が出来上がるまでの時間は?
まずは装備の修復。
そして対戦だ!
スコーチはここで帰還させよう。
召喚するのはやはり鞍馬だ。
森の中でもやる事は変わらない。
そして変える必要は無いのだ。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv114
職業 サモンメンターLv3(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 35
セットスキル
小剣Lv84 剣Lv86 両手剣Lv86 両手槍Lv90 馬上槍Lv92
棍棒Lv85 重棍Lv84 小刀Lv85 刀Lv87 大刀Lv86
刺突剣Lv85 捕縄術Lv91 投槍Lv93(↑1)ポールウェポンLv91
杖Lv97 打撃Lv103 蹴りLv103 関節技Lv104
投げ技Lv104 回避Lv112 受けLv112
召喚魔法Lv114 時空魔法Lv101 封印術Lv101(↑1)
光魔法Lv97 風魔法Lv97 土魔法Lv97 水魔法Lv97
火魔法Lv97 闇魔法Lv98(↑1)氷魔法Lv97 雷魔法Lv97
木魔法Lv97 塵魔法Lv97 溶魔法Lv97 灼魔法Lv97
英霊召喚Lv5 禁呪Lv100(↑1)
錬金術Lv84 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv48
連携Lv94 鑑定Lv84(↑1)識別Lv94 看破Lv81(↑1)耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv95(↑1)精密操作Lv80e ロープワークLv91
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e
平衡Lv95
二刀流Lv87 解体Lv85(↑1)水泳Lv46 潜水Lv77
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv78(↑1)隠蔽Lv82
気配察知Lv83(↑1)気配遮断Lv82 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv89(↑1)
魔法効果拡大Lv87 魔法範囲拡大Lv87
呪文融合Lv88(↑1)
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e
獣魔化Lv14
召喚モンスター
黒曜 フォレストアイLv32→Lv33(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 84(↑1)
知力値 61
筋力値 38
生命力 38
精神力 61
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目
反響定位 奇襲 危険察知 気配遮断 魔力遮断
空中機動 天耳 自己回復[微] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[中] MP回復増加[大] 時空属性 光属性
闇属性 火属性 風属性 水属性 氷属性 呪眼
即死 耐即死
ナインテイル 白狐Lv32→Lv33(↑1)
器用値 32
敏捷値 77
知力値 73(↑1)
筋力値 32
生命力 32
精神力 73(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃
夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[微]
自己回復[微] 時空属性 光属性 闇属性 風属性
水属性 土属性 氷属性 木属性 耐即死 耐混乱
耐魅了 陽炎
ストランド 青竜Lv31→Lv32(↑1)
器用値 32
敏捷値 65
知力値 32(↑1)
筋力値 65
生命力 82(↑1)
精神力 32
スキル
噛付き 巻付 回避 空中機動 水中機動 水棲
飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己回復[小]
MP回復増加[小] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒
時空属性 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性
耐即死 毒無効 鬼竜変
アイソトープ ウラノスドラゴンLv8→Lv9(↑1)
器用値 36
敏捷値 73(↑1)
知力値 36
筋力値 58(↑1)
生命力 58(↑1)
精神力 36
スキル
噛付き 引裂き 頭突き 飛翔 回避 跳躍 疾駆
夜目 水棲 空中機動 水中機動 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 水属性 塵属性 毒耐性 耐即死
メジアン グレータードラゴンLv8→Lv9(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 60
知力値 39(↑1)
筋力値 60
生命力 60
精神力 39(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目
水棲 空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス
火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 雷属性
木属性 溶属性 毒耐性 耐即死
アリョーシャ グリフォンロードLv32→Lv33(↑1)
器用値 32
敏捷値 78(↑1)
知力値 31(↑1)
筋力値 62
生命力 62
精神力 31
スキル
嘴撃 爪撃 体当たり 飛翔 回避 掘削 空中機動
遠視 広域探査 夜目 威嚇 強襲 隠蔽 危険察知
気配遮断 騎乗者回復[微] 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[小] MP回復増加[微] ブレス 光属性
闇属性 火属性 土属性 風耐性 毒耐性 耐麻痺
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、クーチュリエ、極夜、バンドル、ロジット、船岡
守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ルベル、キュアノス
ノワール、ビアンカ、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック




