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734

 W1d1マップを通過するのに数戦はあったものの、どうにかd1マップに突入。

 眼下に広がる風景に変化がある。

 湿地だ。

 いや、徐々にだが海のように変化しているようだが。

 何かが水面から伸びている。


 ビルだ。

 近代的なビルに見える。

 但し廃ビルみたいな有様だ。

 幾つか、アリョーシャでも屋上に着陸出来そうなビルもある。

 中々、繁栄していたのだろう。

 高度を下げて水中の様子を見る。

 透明度が高い。

 どうも都市が水没しているかのような有様だ。


 嫌な予感がする。

 こんな風景なのだが、一度見ている。

 W4d1マップのエリアポータル、幻影の島だ。

 しかもこのマップではそんな風景で埋め尽くされている!


 魔物が襲って来るような気配は無い。

 それがまた不気味でもある。

 広域マップを見ながらd1マップの中央を目指すのだが。

 果たして何があるんだろう?

 どうにもいい傾向じゃないように思えるのだが。


 現在の布陣は?

 折威、キュアノス、メジアン、ラルゴ、アリョーシャだ。

 偶然だろうけど水中で行動可能な面々もいる。

 低空飛行するついでに水中の様子も見よう。

 シンクロセンスだってあるのだ。

 どこかに何かが待ち伏せしているように思えてならない。

 しかもこの場合は魔物が、ではない。

 近代兵器が、だ!

 どこかに潜水艦でもいるんじゃなかろうか?

 そこまで疑ってしまう。


 ここは少し慎重に進む方がいい。

 オレは小心者であるのだ。

 一度、痛い目に逢っているからな。

 この位でいい、と思います。






 エリアポータルは果たしてあるのか?

 分からない。

 だがあってもおかしくない雰囲気はある。


 d1マップの中央付近には水面に浮かぶビル群。

 但し、そこだけが高層ビルになっていた。

 周囲の廃ビルと異なり、まだまだ使えそうに見える。

 仮にエリアポータル解放戦になるとしたら?

 何が相手になるのか、まるで読めない。


 アリョーシャを駆り高度を変えながらビル群の間を飛び回る。

 探しているのは人魂だ。

 どこかにある。

 そう思えます。


 さあ、どこだ?

 どこにあるんだ?

 ある筈だ!

 ついでに強敵もいる筈だ!

 そうでなければここまで来た甲斐が無い。


 だが。

 人魂は中々、見つからない。

 まさか、何も無いのだろうか?





 人魂は?

 見付からない。

 でも怪しい場所に小さな人影?

 林立する高層ビルの中に同じデザインのビルが4つ。

 その屋上から伸びるヘリポートみたいな場所だ。

 いや、まるで空中庭園みたいな構造になっている。


 その空中庭園に何かがいる。

 ゆっくりと動いているのが見えた。

 何だろう?


 果たして何者であるのか?

 調べてみるしかないな。




 空中庭園は広い。

 ヘリポート?

 空母の甲板よりも遥かに広いよ!

 サッカー場が何面、取れるかね?


 足元は緑の芝生が敷き詰められている。

 但し所々に野花。

 サッカーをするには少し手を入れて整備した方がいいな。


 だが今、気にすべきなのはそっちじゃない。

 人影だ。

 その後ろ姿は小さい。

 しかも頭は見事と言っていい程に禿頭。

 ああっ!

 眩しい!

 そんな感じだ。


 果たして何者であるのか。

 髪の毛に不自由しているなんて気の毒な。

 いや、中途半端に禿頭であるなら刈り込んでしまう方がいい。

 そして剃り上げてしまうといい。

 目の前の人物のように。




 地蔵菩薩 ???

 ??? ??? ???

 ???



 【識別】してみたら仏様じゃないの。

 何だってここに?



『人、であるな?』


「ええ」


『ここもまた歪みの行き着く場所。人が来るような場所ではない。去るべきであるのだがのう』


「はあ」


 お地蔵様だ。

 僧衣を身に着けている。

 その右手には錫杖。

 正面から見たらお坊さんに見えてしまう。

 お供えしたくなっちゃうね!



『備えよ。私が消えると同時に来るであろうよ』


「来る?何が?」


『汝が如き人を蝕む者達が来る』


 錫杖をを鳴らしつつお地蔵様が周囲を見回す。

 その目はどこか悲しそうに見えた。



『そんな者であっても我は救わねばならぬ』


「はあ」


『そして汝を救うには我はそう大きな力にはなれぬ』


 あれ?

 お地蔵様の禿頭に汗が浮かんでいるような。



「ここは、何なのです?」


『歪みの行き着く果て。その1つである』


 ダメだ。

 意味が分からない。



『魔が集う場所でもある。逃げるなら今じゃ!』


「え?」


 お地蔵様の姿が不意に消えた。

 同時に足元から振動。

 明るかった空が急に暗くなりつつある。

 雲が空を覆いつつあるようだ。


 水面もおかしい。

 透明であった筈だが徐々に白くなっている。

 どうやら凍っているようなんだが。


 マズいな。

 ここに何かが来る。

 今はここを離れるべきだろう。



(テレポート!)


 呪文は失敗。

 何だと?

 もう一度使おうと思ったが周囲に赤いマーカーが幾つも迫っていた。

 どうやらもう捕捉されているようだ。


 で、何が相手になるんだ?




 アークデーモン ???

 悪魔 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中、地上 ???



 デモンズアポストル ???

 悪魔 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中、地上 ???



 デーモンロード・バロン ???

 悪魔 討伐対象 ???

 ??? ???



 デーモンロード・バロネス ???

 悪魔 討伐対象 ???

 ??? ???



 デーモンロード・ヴァイカウント ???

 悪魔 ??? ???

 ??? ???



 デーモンロード・ヴァイカウンテス ???

 悪魔 ??? ???

 ??? ???



 正面から迫って来るのは悪魔の群れか。

 数は不明。

 それに全周囲から、頭上からも赤いマーカーが迫っているのが見えていた。

 だが、その群れに何かが混じっている。

 何でしょう?




 インサニティドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 アックスヘッドドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 スワンプドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ストームドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ケイオスドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ハーモニクスドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ミストラルドラゴン ???

 魔物 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 やってられるか!

 未見のドラゴン、しかも相当に強力そうな奴までいる!

 小汚い鶴ならまだいいが、相手は悪魔の軍団。

 そして上位種のドラゴンも混じっている。


 勝ち目は?

 最初から無い。

 どう考えても、無い!

 切り札を全部使っても、無い!



「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」


 高度を一気に下げる。

 この周囲のビル群を使え!

 一気にあの数を相手に空中戦とか、無理!

 どうにか分断して各個に撃破出来ないか?

 最初から逃げる事だけを考えてはいない。

 何か、何か手段が無いだろうか?

 そこを考えろ!



 計都星 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 羅喉星 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 他化自在天 ???

 天魔 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 無間夜叉王 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 陰竜王 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 摩呼洛伽王 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 乾闥婆王 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 緊那羅王 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 迦楼羅王 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???

 


 氷と化した水面上に仏像シリーズの姿がある。

 地上戦力も出てくるのかよ!

 しかも何セットいるんだ、こいつ等?


 他にもビルの谷間からはロキの化身に従者。

 ヘルの化身に従者もいる。

 エーリューズニルセンチネルやらヘルヘイムヒーローやらもいる。

 要するに、だ。

 地下側マップで遭遇している連中が総出で襲って来ている。

 そういう事で宜しいか?



「チッ!」


 大きく舌打ち。

 ここは一旦、落ち着きたい所なんだけどな!



(パイロクラステュック・フロー!)


 溶魔法の呪文、パイロクラステュック・フローを放つ。

 ダメージは当然あるだろうけど期待するのは別の効果だ。

 視界を奪う。

 ドカ灰に襲われている某県民の気持ちを知るがいい!


 さあ、ここからどうする?

 近場のビルに逃げ込んでやり過ごす、というのもあるんだろう。

 捕捉されなくなったらテレポートの呪文が使えるかもしれない。

 だがその前に幾らかでも魔物を狩っておきたい所だが。


 この状況で?

 どうしたものか。

 まずは一旦、落ち着いて作戦を立てたい。

 どこかビルの中に隠れるとしよう。

 そうなると巨躯を誇るメジアンとラルゴは不利だ。

 ビルに入れません!

 アリョーシャも相当厳しい。

 ビルの窓枠には広い場所もあるけど、ビル内を自在に動き回るのは至難だろう。


 どこかで召喚モンスターの入れ替えをしておいた方がいい。

 窮地だけどこれは絶対に必要だ!






「ヌンッ!」


 ヘルヘイムヒーローの首を捻り仕留めつつ周囲の様子を窺う。

 時空魔法の呪文、クレヤボヤンスは効いている。

 このビルの周囲は魔物だらけなのだが。

 どうもこいつ等、統率というものが取れていない。

 オレ達の位置を把握している奴がいるのは間違いない。

 でもその情報を伝達しているような役目を持つ者がいないようなのだ。


 ずっとテレポートが出来ない。

 魔物のうち、誰かがオレ達を見ているのだと思う。

 怪しいのはロキの化身に従者。

 得物が槍であるせいなのか、こいつ等はビルの中に入ろうとしない。

 でもビルの中に付き従う連中をビルの中に送り込んでいる。

 エーリューズニルセンチネル、ヘルヘイムヒーローといった連中だ。


 他にもオレ達を捕捉していそうな奴がいる。

 一部のデモンズアポストルだ。

 こいつ等の特性はどうにも把握し難い。

 個体差が大き過ぎて一様ではないからだ。

 蛇のように熱を探知しているのか?

 蜘蛛のように振動を探知しているのか?

 犬のように匂いを追っているのか?

 分からない。

 魔力そのものを追っている可能性すらある。


 従ってビル内の戦闘は出来るだけ呪文を使わず、地味に遭遇する連中を仕留め続ける事になっている。

 正直、この状況をどう打破したらいいのか、考えが纏まらない。

 どうしたものか?


 現在の布陣は大きく変更されている。

 メジアン、ラルゴ、アリョーシャは帰還させてある。

 召喚したのはヴォルフ、シリウス、ジンバル。

 現在の布陣はヴォルフ、折威、シリウス、ジンバル、キュアノスとなっていた。


 ビルの中、隠れながら追い掛けてくる連中を屠りながら脱出の方法を模索しているんだが。

 無論、最善の策は周辺の魔物を全滅させる事だ。

 まあ無理だな。

 手数が余りにも足りていない。

 しかも空中戦力に厄介なのが多過ぎる!

 地上戦力だけなら【英霊召喚】でどうにか出来る可能性がまだあるんだが。


 幸運なのは最も厄介であろう各種ドラゴンの攻撃だけは凌げている事だろう。

 あの数に集られたら詰む。

 絶対に詰む!


 階段の踊り場で一旦、足を止めて周囲を警戒する。

 また、試そうか。



(テレポート!)


 だがダメだ。

 クレヤボヤンスで見える範囲には確かに魔物はいる。

 でもこっちに気付いている様子を見せている奴はいない。

 それでも何者かに捕捉されているのは確実だ。

 全く。

 どうして跳べない?

 いや、こっちをずっと捕捉している奴を仕留めないと、いつまでもこの状況は終わらないぞ?



「「ガゥッ!」」


 ヴォルフとシリウスが低く吠えて注意喚起。

 ジンバルは頭突きをオレに見舞っている。

 そこは股間じゃなかった。

 鳩尾だ。

 やっぱり急所なんだって!


 階段の上下から音がしていた。

 こっちを追っている魔物がいるのだろう。

 全く、厄介な!


 このビルはダメだな。

 別のビルに逃げ込もう。

 それが単なる時間稼ぎにしかならないのは承知だ。

 僅かであってもいい。

 何か手はないか?






 ダメだ。

 同じ展開が続いている。

 ドラゴン、それに上位の悪魔と直面しているのは避け続けてはいるが。

 どうにもいい傾向じゃない。

 いくつかのビルがドラゴンに集られて破壊されている様子も見かける事があった。

 身を隠す場所となるビルもいずれ全部、破壊され尽くすんじゃないだろうな?

 そんな不安が募る。


 時刻はもう午後11時30分。

 普段であればログアウトしているような時間だ。

 強制ログアウトをするつもりは無い。

 かと言って特攻に転じて死に戻りも願い下げなのだ。

 どうにかしないと!


 階段の上からは魔物が迫って来る気配は無い。

 足元には氷。

 既に水没していた場所なのだろう。



 いや、待て。

 水没していた場所、だと?

 思い付いた。

 可能性は?

 分からない。

 それは試してみない事には結論は出ないだろう。


 装備を全て外す。

 水中対応の装備に着替えるのも時間が惜しい。

 今は時間の方が貴重なのだ。



(メルト・アイス!)


 氷は?

 ちゃんと融けている。

 水で満たされた階段が下へと続く。

 さて、追っ手をこれで引き離す事は出来るのか?

 試してみるしかない。



(リターン・モンスター!)



 キュアノスを残して全員帰還だ。

 階段を下へと進むとしよう。

 果たしてこれで追っ手を突き放す事は出来るのか?

 分からない。

 それでもやってみるしかない。


 当面の問題は?

 水が無茶苦茶、冷たい事かな?



(レジスト・アイス!)


 うん。

 気休めだって事は分かっている

 寒いものは寒いのだから。



(アンダー・ウォーター!)


 それでは先に進んでみよう。

 似たような展開を思い出したぞ?

 魔神の元から逃げた時だ。

 あの時は地面を土魔法の呪文、トンネルで窮地を脱したと思ったが。

 今度は氷を水にして移動する形になる。

 さて、何処まで出来ますかね?





(トンネル!)


 氷壁に土魔法の呪文、トンネルを使ってみる。

 ダメか。

 通じるようなら有難かったんだけどな。


 だって寒いんだよ!

 トンネルで穴を穿ってフライの呪文で飛べば距離を稼げるんだが。

 それに久々に自前で泳ぐのって大変なんだよ!


 問題は?

 まだテレポートが通じていない事だな。

 追っ手はいないけど捕捉はされているようだ。



(メルト・アイス!)


 メルト・アイスで凍り付いた足元を解かす。

 しかし分厚い氷だな!

 どれだけ進めば水になるんだ?

 これはこれで厄介。

 急がないといけない。

 凍傷になるとは思わないが風邪になってしまいそうな寒さはもう堪らん!

 どうにかこのビルの玄関になるまでに水になっていて欲しいが。

 まさか、全部が水って事はないよね?





 恐らくは逃げ込んだビルの玄関なのだろう。

 エントランスホールはかなり暗い。

 水深でかなり深い所になっているから当然ではある。


 そして待ち望んでいた、水の層だ!

 有難い。

 泳いでビルの外へ。

 水の層の厚さはあるか?

 十分にある。


 良かった。

 これなら、行ける!



(サモン・モンスター!)


 ハイアムスを召喚しよう。

 移動距離を稼げる筈だ。

 肌を刺す寒さは?

 どうにか我慢するしかない。

 今はこの窮地を脱する事の方が優先なのだ!








(テレポート!)


 うん?

 今度は視界が反転、跳べたみたいです。

 次にオレが見た光景は召魔の森。

 闇の中ではあるけど見間違う筈も無い。


 時刻はもう午前0時30分。

 日付を跨いでしまったのか!



《これまでの行動経験で【水泳】がレベルアップしました!》


 うん。

 確かに戦闘勝利、ではないな。

 逃げただけだ。

 アレをどうにかするとか、ユニオン編成でも難しくないか?

 大規模ユニオンでも果たして間に合うかどうか疑問だ。


 戦闘に加わる手数は当然要るだろうけどね。

 【英霊召喚】の重ね掛け、それに継ぎ足しも要る。

 特に太公釣魚と天馬疾駆は同時に使っておきたい所だ。

 でも残念。

 あの地下側マップに到達するには試練を乗り越えないといけない。

 その確実な手段はオレにだって分からないのだから。


 オレの場合、カロン爺さんの出した試練だった。

 あれを再現するのはちょっと難しいと思います。


 今からd1マップの攻略を考えるのは後回しだ。

 どうにか出来そうな雰囲気は無い。

 無駄な事に時間を費やすのは止そう。


 さっさとログアウトしましょう。

 それにしても、寒い!

 これでは本当に風邪になってしまいそうですよ?









《フレンド登録者からメッセージがあります》



《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『守屋』がレベルアップしました!》

《『守屋』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『スーラジ』がレベルアップしました!》

《『スーラジ』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『久重』がレベルアップしました!》

《『久重』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『蝶丸』がレベルアップしました!》

《『蝶丸』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『網代』がレベルアップしました!》

《『網代』のステータスを確認して下さい》



 ログインしました。

 時刻は午前5時50分です。

 普段より少々、遅くなったのは昨夜のd1マップの出来事が影響している。

 アレは酷い経験でしたね。


 で、今日の予定は?

 メッセージ次第だな。

 きっとサキさんだと思うのだが。

 斧頭武竜の皮を持ち込んで足りるのかどうか。

 足りないようであればドラゴン狩りを継続したい。



『皮素材の件、了解です。現物を見ないと判断できませんので来て貰えると助かります』


 うん。

 そうですよね。



『午前中は鶴亀砦にいます。但しイベントの動向次第です』


 成程。

 ではテレポートで指定するのはサキさんでいい。

 どこに跳ばされても問題ないだろう。




 守屋 クローンサーヴァント[男性型]Lv27→Lv28(↑1)

 器用値 87(↑1)

 敏捷値 36

 知力値 54(↑1)

 筋力値 37

 生命力 36

 精神力 36


 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 木工 石工 農作

 造林 牧畜 調教 醸造 夜目 監視 宮中儀礼

 連携 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]

 MP回復増加[小] 光属性 闇属性 火属性 土属性

 水属性 溶属性 木属性




 スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv27→Lv28(↑1)

 器用値 83

 敏捷値 47(↑1)

 知力値 59

 筋力値 27

 生命力 28

 精神力 41(↑1)


 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工

 石工 牧畜 農作 調教 縫製 夜目 監視

 宮中儀礼 精密操作 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 自己修復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性

 闇属性 火属性 水属性 土属性 木属性




 久重 デウス・エクス・マキナLv27→Lv28(↑1)

 器用値 81(↑1)

 敏捷値 41

 知力値 46

 筋力値 30

 生命力 31

 精神力 37(↑1)


 スキル

 剣 両手槍 槌 手斧 弓 小盾 回避 受け 料理

 石工 造林 木工 農作 大工 夜目 精密操作

 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大] 時空属性

 光属性 闇属性 土属性 水属性




 蝶丸 サイバーLv27→Lv28(↑1)

 器用値 85(↑1)

 敏捷値 51

 知力値 69(↑1)

 筋力値 27

 生命力 28

 精神力 51


 スキル

 小剣 弓 受け 回避 料理 牧畜 調教

 醸造 夜目 監視 連携 精密操作 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[中] 自己修復[小] MP回復増加[小]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 土属性

 水属性 木属性




 網代 レイバーLv27→Lv28(↑1)

 器用値 76

 敏捷値 45

 知力値 40

 筋力値 70(↑1)

 生命力 47(↑1)

 精神力 30


 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 平衡 登攀

 跳躍 木工 造林 農作 石工 夜目 連携

 精密操作 物理抵抗[中] 魔法抵抗[小] 自己修復[中]

 MP回復増加[微] 土属性 水属性 木属性



 人形組は揃ってレベルアップだ。

 引き続き召魔の森の拡充工事に励んで欲しい。

 勿論、ゴーレム組もですけど。


 ポータルガードの見直しは?

 今はいい。

 優先すべきであるのはサキさんの所に斧頭武竜の皮を持ち込む事だろう。

 朝食も後回しだ。

 依頼するなら早めに済ませるべきだろう。





「やっぱり来たわね」


「おはようございます」


 サキさんは作業中であったようだ。

 その格好はまさに給食のおばちゃんだ。

 割烹着に頭巾、マスクではどう見てもそうなってしまう。



「もう作業を始めたんですか?」


「ええ。なめす工程だけでもかなり手間だわ」


「済みません」


「いいのよ、請けた依頼なんだし。それより追加の皮があるんでしょ?」


「ええ」


「設備を空けて待ってた甲斐があったわ」


 既に待ち構えていた訳か。

 サキさんの他にも皮革職人がいるのが分かる。

 レア度の高い素材である程、加工によって得る経験値は大きいそうだしな。

 注目されるのは仕方ない。


 朝食は奢ってくれるそうなので有難く頂く事になった。

 果たして量的に足りるのか?

 食事を摂りつつ待つとしましょう。





「足りると思うわ」


「本当ですか?」


「ええ。収縮はあると思うけどそれでも足りる筈」


「良かった」


「でもねえ、召喚モンスターのクラスチェンジで巨大化する分までは面倒見れないわよ?」


「そこは大丈夫だと思います」


 そう。

 召喚モンスター達の戦力底上げは順調に進んでいる、と思える。

 海対応の面々が少々遅れているけどね。

 第四段階が第五段階へとクラスチェンジするにはレベル32であった。

 その前の第三段階から第四段階への場合はレベル20だ。

 その前がレベル12になる。

 最初のクラスチェンジにはレベル8を要していた。

 これはフューズ・モンスターズを経ず通常進化の場合になる。


 全て4の倍数で揃っている。

 それはフューズ・モンスターズで誕生した召喚モンスターも同様だ。


 通常進化の場合、クラスチェンジがあるとしたら?

 レベル48とか。

 レベル60になるのかもしれない。

 そもそもクラスチェンジはもう無いかもしれません。


 それはオレにしても同様だ。

 果たしてまだクラスチェンジがあるのか?

 謎だ。

 まあ突っ走るしかないんですけど。



「それにしても何だか雰囲気が変じゃないですか?」


「うん?ああ、それは運営インフォの影響だと思うわよ?」


「へ?」


「貴方のスキル構成、漏れているのと同じだからよ」


「はあ」


「それに補助スキルの【獣魔化】も間違いなく貴方でしょうし」


 いやいや。

 【獣魔化】にしても経験値稼ぎをしてボーナスポイントを溜め込んだら取得出来ると思いますよ?



「港町サリナスの様子はどうです?」


「拮抗、というより停滞?まだ動きは無いみたい」


「そうですか」


 どうしよう?

 この後の予定だ。

 色々と選択肢はある。


 呪符作成は紙が手元に無いから自然に外れる。

 邪結晶、狂結晶、風結晶を使って闘技場のオベリスクに捧げるのは?

 ダメだ。

 出来ればポータルガードの面々も加えて対戦をしたい。

 何が出てくるか、知れたものではないからだ。

 魔結晶相当と予想しているけど、もしそうなら危険だ。


 d1マップに肉薄、狩りをしてみるというのもある。

 危険だ。

 危険過ぎる!

 でもリベンジしたくもある。

 昨日、逃げたばかりだし候補から外そう。

 地下側マップは夜だというのもあるけどね。


 では天空側マップに行ってみようか?

 海で経験値稼ぎをする、というのもいい。


 いや。

 少し確認しておきたい事がある。

 ガイアだ。

 港町サリナスのエリアポータル解放戦ではガイアの影が相手になった。

 今、ガイアの死体はどうなっているんだろう?

 それは他の巨神も同様だ。

 東のプルシャ。

 北のユミル。

 南のダイダラボッチ。

 勿論、西のガイアもだ。


 現状を確認してみたい。

 周囲に魔物がいるかどうかは微妙ですけど。

 経験値稼ぎに繋がるかどうかは更に微妙だけどね。

 調べてみてもいいと思う。


 何、オレ好みの狩り場は幾つもある。

 移動はテレポートで簡単に出来るのだ。

 そうだな。

 プルシャのいる海中に簡単に行けるエリアポータルや中継ポータルはない。

 いい機会だし魚介類を確保するのもいいだろう。


 だが最初はガイアだ。

 W9u1マップのエリアポータル、神霊の塔から空中を移動するとしましょう。

 予定はどうにか決まったな!



 サキさんの所を辞去すると早速召喚だ。

 その布陣は?

 折威、スコーチ、メジアン、ラルゴ、アリョーシャにしました。

 昨夜まで活躍させているし経験値もいい感じで稼いでいると思える。

 それにW9u1マップもいい狩り場であるのだ。

 いい感じで経験値も稼げる筈。


 まあそれもガイアの死体の確認のついでだ。

 優先順位は間違えてはいけない。

 オレは熱中すると目的を見失う事があるからな。

 自戒せねばなりません。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv110

職業 サモンマスターLv48(召喚魔法修師)

ボーナスポイント残 20


セットスキル

小剣Lv83 剣Lv85 両手剣Lv82 両手槍Lv85 馬上槍Lv87

棍棒Lv83 重棍Lv83 小刀Lv83 刀Lv85 大刀Lv85

刺突剣Lv84 捕縄術Lv87 投槍Lv86 ポールウェポンLv88

杖Lv93 打撃Lv100 蹴りLv100 関節技Lv100

投げ技Lv100 回避Lv108 受けLv108

召喚魔法Lv110 時空魔法Lv97 封印術Lv96

光魔法Lv92 風魔法Lv92 土魔法Lv92 水魔法Lv92

火魔法Lv92 闇魔法Lv92 氷魔法Lv92 雷魔法Lv91

木魔法Lv91 塵魔法Lv91 溶魔法Lv91 灼魔法Lv91

英霊召喚Lv5 禁呪Lv95

錬金術Lv80 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv47

連携Lv90 鑑定Lv81 識別Lv90 看破Lv78 耐寒Lv80e

掴みLv80e 馬術Lv91 精密操作Lv80e ロープワークLv87

跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e

平衡Lv91

二刀流Lv85 解体Lv81 水泳Lv36(↑1)潜水Lv73

投擲Lv50e

ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv65 隠蔽Lv79

気配察知Lv80 気配遮断Lv79 暗殺術Lv60e

身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv84

魔法効果拡大Lv83 魔法範囲拡大Lv83

呪文融合Lv83

耐石化Lv78 耐睡眠Lv78 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv79

耐暗闇Lv79 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv78 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv78 耐即死Lv78

獣魔化Lv10


召喚モンスター

守屋 クローンサーヴァント[男性型]Lv27→Lv28(↑1)

 器用値 87(↑1)

 敏捷値 36

 知力値 54(↑1)

 筋力値 37

 生命力 36

 精神力 36

 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 木工 石工 農作

 造林 牧畜 調教 醸造 夜目 監視 宮中儀礼

 連携 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]

 MP回復増加[小] 光属性 闇属性 火属性 土属性

 水属性 溶属性 木属性


スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv27→Lv28(↑1)

 器用値 83

 敏捷値 47(↑1)

 知力値 59

 筋力値 27

 生命力 28

 精神力 41(↑1)

 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工

 石工 牧畜 農作 調教 縫製 夜目 監視

 宮中儀礼 精密操作 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 自己修復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性

 闇属性 火属性 水属性 土属性 木属性


久重 デウス・エクス・マキナLv27→Lv28(↑1)

 器用値 81(↑1)

 敏捷値 41

 知力値 46

 筋力値 30

 生命力 31

 精神力 37(↑1)

 スキル

 剣 両手槍 槌 手斧 弓 小盾 回避 受け 料理

 石工 造林 木工 農作 大工 夜目 精密操作

 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大] 時空属性

 光属性 闇属性 土属性 水属性


蝶丸 サイバーLv27→Lv28(↑1)

 器用値 85(↑1)

 敏捷値 51

 知力値 69(↑1)

 筋力値 27

 生命力 28

 精神力 51

 スキル

 小剣 弓 受け 回避 料理 牧畜 調教

 醸造 夜目 監視 連携 精密操作 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[中] 自己修復[小] MP回復増加[小]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 土属性

 水属性 木属性


網代 レイバーLv27→Lv28(↑1)

 器用値 76

 敏捷値 45

 知力値 40

 筋力値 70(↑1)

 生命力 47(↑1)

 精神力 30

 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 平衡 登攀

 跳躍 木工 造林 農作 石工 夜目 連携

 精密操作 物理抵抗[中] 魔法抵抗[小] 自己修復[中]

 MP回復増加[微] 土属性 水属性 木属性


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、逢魔、モジュラス

雷文、清姫、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ノワール

虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック

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― 新着の感想 ―
久々にエリアポータルで引っかかりましたね… それでも死に戻りではなく逃げて事なきを得てるのがなんともw
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