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「ゴァァァァァッ!」


「ギャァァァァァァッ!」


 塔の中は広い筈。

 なのに魔物の叫び声が響き渡っている。

 まさに阿鼻叫喚の地獄絵図だ。


 困る事がある。

 総大将、誰だよ?

 最も手強い、というか相手をするのが面倒なのは鬼子母神。

 その鬼子母神にしても複数いるのです。

 的を絞れません!



((((六芒封印!))))

((((七星封印!))))

((((十王封印!))))

((((イビル・アイ!))))


 結果として乱戦が続いている。

 遺憾であるが、状況の確認と支援に重心を置く事になってます。

 梁の上と地面とを交互にショート・ジャンプで跳んで行き来している。

 手間だが仕方ない。

 乱戦が酷過ぎる!


 そんな中でも凄まじいのは戦車を率いる英霊だ。

 戦車の数は11台。

 その戦列をこの乱戦の中でどう統率しているのか、謎だ。

 全く乱れが無い。

 まさしく圧殺。

 そして蹂躙。

 大型の魔物である筈のキングトロールを転がすという離れ業までやってのけている。

 御者が操る鞭が絶妙のタイミングで攻撃をしてくれていた。



((フラッシュオーバー!))

((ライトニング・ブラスト!))

((パラレル・シムーン!))

((プリズムライト!))

((ミーティア・ストリーム!))

((アシッド・レイン!))

((ヘイルストーム!))

((スウォーム!))


 【呪文融合】で全体攻撃詰め合わせを仕掛けながら羅喉刀を振る。

 梁の上にも魔物がいる。

 クモ系にヘビ系、それにハチだ!

 こいつ等、群れているとまるでスウォームの呪文そのものに見えます。

 サイズは桁違いに大きいけど。


 鬼子母神の蜘蛛の脚を斬り飛ばしながら前へ進む。

 【封印術】の呪文が効いているうちに仕留めたい。

 糸を繰り出されたら厄介なのだ!



「シャァァァァァッ!」


 気迫という名の狂気を上乗せして羅喉刀を撃ち込む。

 いい感じで切っ先が鬼子母神の胴体を通り抜けてた。

 手応えは無いに等しかったが、鬼子母神のHPバーは砕け散っている。

 次だ、次!

 キングバジリスクに迫りながら思う。

 これ、間違いなくボーナスポイントは無いな。

 うん。

 僅かな希望は自ら断とう。



(エクストラ・サモニング!)


 バンドルを召喚する。

 全く、数がやたら多いと展開は困る。

 いや、殲滅戦は嫌いじゃない。

 大好きです。

 単にその中に戦い甲斐のある相手がいないだけだ!



「キィァァァァァァァァァァッーーーーー!」


 目の前のキングバジリスクを仕留めたらどうしよう?

 次は下にいるキングトロールかオーガロードだな。

 大きさがまるで違うから戦っていて噛み合わない魔物ばかりだ!


 それも仕方ない。

 それよりも戦闘時間を短縮しないと!

 夕方までに巨神を倒したいのです。

 どうにか間に合うかな?

 それは夕刻にならないと分からないけどね。


 もう確信がある。

 この戦闘は勝てるだろう。

 追加戦力があれば話は別だけど、そんな雰囲気が無い。

 微かな希望を込めて呟いてみる。


 ここで強敵出現とか、困るんですよね。

 うん。

 困る。

 困るよ!

 絶対に追加するなよ?

 追加するんじゃないぞ?








《刮目して見よ!》


《穢れし魂は去るのみ》


《気高き精神が宿りしは何か?》


《健全なる肉体は至高》


《今こそ生まれ変わる時と知れ!》


 ねえ、運営さん。

 追加してよ!

 空気、読んでよ!


 それは別にしても色々と残念な戦闘であった。

 勝ったのはいいけど時間が掛かり過ぎたか?

 戦車を指揮する英霊様の姿は無い。

 エキストラ・サモニングで召喚したバンドルの姿も無い。

 最後に残っていた鬼子母神はグレイプニルで確保してあった。

 勿論、オレがした事だ。

 有難くMPバーを吸い上げさせて頂きました。

 その上で仕留めた訳だが。

 実に美味しい。

 そして我ながら酷い事だとも思います。


 で、ボーナスポイントは?

 期待してません。

 間違いなく稼げていないだろう。




《W9u1のエリアポータルを開放しました!》

《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐石化】がレベルアップしました!》



 予想通りです。

 ボーナスポイントは無し。

 挙句の果てに召喚モンスターのレベルアップも無しだ。

 切ない。

 掛けた時間を考えたら物足りない!


 ここはエリアポータルでいいんだよな?

 広域マップによれば神霊の塔、となってますが。

 拠点で確保したのだし、それで良しとしましょう。

 問題は時間だ。

 現時刻は午後2時30分。

 急がねば。

 巨神を相手に戦える時間は3時間、あるかどうかになる。

 これは考え所だぞ?


 布陣を変更しましょう。

 ヘザー、言祝、蒼月、スパッタ、イグニスだ。

 移動だ移動!

 急がねばならない。

 挑むかどうか?

 挑むに決まっている!

 時間が無いなら短縮する方向で奮戦すべきなのだ。







 時刻は午後2時50分。

 既にW10u1マップに突入してます。

 W9u1マップでの戦闘は最小限に留まった、と思う。

 神霊の塔を出発してからは1回だけだ。

 他は全部、速度を上げて振り切っている。

 そして眼下の光景は緑。

 森が続いているが、基本は山脈であるようだ。

 魔物はいません。

 これは巨神を期待していい。


 さて。

 戦える時間は3時間前後。

 これまでの例を考えたらかなり厳しい。

 新たに得ている呪文をどれだけ活用出来るのか?

 そこが鍵だろう。




 人魂は?

 あった。

 マップ中央の山頂で、そこだけが樹木が一切無い。

 では、布陣を変更しよう。

 蒼月は残すとして。

 ヘザー、言祝、スパッタ、イグニスは帰還だ。

 ナインテイル、アイソトープ、メジアン、パンタナールを召喚しました。

 ドラゴン組3体が揃い踏みだ!

 それにナインテイルも加えておく。

 支援役であるのは当然だが、パンタナールの為の一種の精神安定剤だな。



「ピュッ?」


「キュッ?」


 お互いの存在を確認するかのように鳴くナインテイルとパンタナール。

 でもね。

 今から殺伐とした戦いが待ってますよ?

 そこは覚悟して貰おうか。


 では。

 呪文の強化を済ませましょう。

 すぐにでも巨神と戦いたい。

 少しでも時間を稼ぎたい所だ。






《子守唄を歌いましょう》


《全ては幼き我が子のため》


《生命の輝きを与えましょう》


《全ては幼き我が子のため》


《穢れは祓い清めましょう》


《全ては幼き我が子のため》


 インフォが流れる。

 同時に蒼月を駆って空へ。

 高度を上げながら眼下を見渡す。

 緑に覆われた山々が崩れる。

 崩れ去って行く。

 しかもかなり広域に亘っているんだが。

 そしてこれ、ひび割れの合間から何かが噴出しているのか?

 溶岩だろうか?


 いや、噴出した溶岩が赤熱した状態のまま、何かを形成しつつある。

 巨大な像。

 人形のように見えるが確信がある。

 こいつは巨神だ。

 間違いないだろう。

 赤熱化している表面は急速に冷え固まって行き、その姿が明確になって行く。

 どこか巨大な仏像のように見える。

 観音菩薩みたいな雰囲気が感じられるが、果たしてその正体は何だ?




 ガイア ???

 イベントモンスター 巨神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 やはり巨神だ。

 その名前は知っている。

 ギリシャ神話の大地母神、だよな?

 その女性らしいフォルムは観音様みたいに柔和に見えるが、実態はどうだろう?

 目的を見失ってはいけない。

 アレは敵だ。

 倒すべき敵なのだ!

 謎なのはお召し物ですね。

 何かを羽織っているように見えるけど、元々は溶岩ですよね?




 アクイラの影 ???

 イベントモンスター 英霊

 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中 ???



 お供はこいつ等か。

 対応するのはいいけど、数は10羽前後。

 先に片付けておくべきだろう。



「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」


 さあ。

 蒼月を駆って突撃だ!

 アクイラの影を先に片付けたら次はガイアだ!

 目標は午後6時。

 果たして間に合うのか?

 それはやってみなくては分からないな。



((((六芒封印!))))

((((七星封印!))))

((((十王封印!))))

((((イビル・アイ!))))


 空中戦の相手はアクイラの影だけになる。

 片付け終えたらガイアが相手になる訳だが。

 果たしてガイアはどんな相手なんだろうか?


 分かっている事は何か。

 大地母神にふさわしい、素晴らしいフォルムをしているって事だろう。

 バストサイズは聞かないのが礼儀だろうけどね。

 トップとアンダーの差が凄い事になってますよ?








((((((((((((((((ペニテンテ!))))))))))))))))


 苦労して組んだ甲斐はあったか?

 広域に亘って展開した氷で出来た針山を踏み抜くガイア。

 ダメージは?

 あるのかどうかは知らない。

 単純だけど、この大地母神の属性が判明しているからそうしているだけだ。

 この巨神は間違いなく、溶属性がある。

 それに火属性と土属性もあるだろう。

 困り者なのはドラゴン組のブレス攻撃が効いているように見えない事だ。

 命中箇所が溶岩と化して巻き込んで行っている!


 動きそのものは鈍い。

 他の巨神と比べても鈍い。

 だが接近戦は危険だ。

 直接攻撃でダメージを与えた箇所から、溶岩が噴出するのです。

 羽織っているように見えるのは溶岩の奔流そのもので、これもまた厄介だ。

 封印術の呪文は効き難いけれども通じてはいる。

 でもこれらの現象は封印されていても関係ないみたいだ。

 レジスト・メルトで対抗は出来るが、熱い!

 全くこれって何の罰ゲームだ?




((((((((((((((((ヘイルストーム!))))))))))))))))


 だが望みはある。

 ヘイルストーム16連装。

 大きいが故に効果がやたらと高いみたいだ。

 それでもHPバーの減りが僅かに感じられる程度ですけど、他よりもかなりマシなのです。

 それ以上にペニテンテ16連装が効くのですけどね。

 効果はそう長く持続しないのが厄介だ。

 足元を流れるマグマに溶かされてしまう。

 戦場は溶岩と氷の戦いの様相になってます。


 ドラゴン組が水の槍を撃ち込みながら巨神の体躯を喰い破ろうとする。

 どうにか噛み千切ってはいるが、その効果はどうなんだろうか?

 どの攻撃もジリジリとしかダメージを与えていないから良く分からん!

 蒼月もまた水の奔流を展開しながらオレと共に突撃。

 ナインテイルは噴出するマグマを防御、ドラゴン組の支援に徹している。

 この手順のままでいいのか?

 ゆっくりとではあるが、巨神のHPバーが着実に減ってきているのは確かだ。


 時刻は午後4時50分。

 巨神のHPバーは残り4割を切った。

 急がねばなるまい。

 このペースだと目標の午後6時を越えてしまう!



((((((八部封印!))))))

(((((九曜封印!)))))

(((((イビル・アイ!)))))


 封印を継ぎ足したが、どうやら間に合わなかったみたいだ。

 周囲の大地が一気に赤熱化してマグマが蛇状になって天空に舞う。

 これも厄介だ!

 出現するだけで周囲の空気が灼熱化してしまい、全身を叩く。

 直撃せずとも掠るだけで大きなダメージを喰らうのだ!


 いかん。

 封印させ続けないと危うい。

 HPバーも気になるが、注視すべき点は他にもある。



((((((((((((((((ペニテンテ!))))))))))))))))


 再び接近。

 4つにも及ぶマグマの蛇の間隙を蒼月が衝く。

 そう、突撃は常に敢行するのだ!

 そこは途切れさせてはいけません。



((((エナジードレイン!))))

((((ディメンション・ソード!))))

((((パルスレーザー・バースト!))))

((((アイス・コフィン!))))


 一応だけど、この【呪文融合】の組み合わせも効いている。

 いや、効いていなきゃやってられん!

 そして突撃でダメージを与えた箇所から再びマグマが噴出する。

 蒼月が展開していた水の奔流が蒸発してゆく様を目にしつつ後退。

 氷の棺桶も数秒で突破されるのは承知だ。

 一瞬、動きが止まってくれる事の方が大事なのです。

 ドラゴン組が突撃する機会を生んでいるからだ!



(ファイア・ヒール!)


 全員に回復呪文を掛けながら状況を確認する。

 ドラゴン組が巨神の表皮を喰い破って再び距離を置く。

 後退のついでにナインテイルは氷の槍を次々と放っているのが見えた。


 大地母神の様子に変化は?

 無い。

 その表情はどこまでも穏やかなままだ。

 何故だろう、それが不気味に感じるようになってきたんだが。


 どうにも気に入らない。

 戦っているというのに、まるで無関心。

 癇に障る。

 どうにかしてその表情を歪ませたいものだが。

 痛みも感じているように見えないし、どうなんだろう?


 まあいい。

 今は攻撃続行あるのみだ!








《子は親を裏切り闇の底へと追いやった》


《全ては幼き我が子の罪》


《子は親の産む全てを奪って我が物とした》


《全ては幼き我が子の罪》


《罪はいずれ償わせましょう》


《全ては幼き我が子の罪ゆえに》


 インフォが流れると同時に巨神が跪く。

 そのままの姿勢で動かなくなった。

 巨神の表面はゴツゴツとした岩へと変貌して行く。

 そう、まるで溶岩が冷えて固まっているかのようだ。


 時刻は?

 午後6時10分になっている。

 目標達成とは行かなかったようだ。

 周囲はまだ明るいが、もうすぐ夜の闇に変わってしまうだろう。

 今は何もかも急がねば!




《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐暑】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 ふむ。

 種族レベルのアップの方でボーナスポイント120点が達成になったか。

 巨神を倒す事で得るボーナスポイントを狙っていたんだけどな。

 まあどっちでもいい。

 目標を達成できた事を喜ぶべきだろう。


 魔法技能も集中的に使っていたせいか【氷魔法】のレベルアップが早い気がする。

 総合的に見て戦果は上々と言った所だろう。



 基礎ステータス

 器用値 45

 敏捷値 45

 知力値 67(↑1)

 筋力値 45

 生命力 45

 精神力 67(↑1)



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で121ポイントになりました》



 よし。

 120点を突破だ!

 だがこれでインフォが止まるとは思えません。

 召喚モンスターのレベルアップはあるのかな?



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 やはりあったか。

 後続があるかどうかはかなり疑問ですけど。

 蒼月は今日レベルアップしてそう時間が経過していない。

 それに他の面々はドラゴン組なのだ。

 ナインテイルのレベルアップだけでも有難いと思う事にしましょう。



 ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 ナインテイル 白狐Lv27→Lv28(↑1)

 器用値 32(↑1)

 敏捷値 75(↑1)

 知力値 70

 筋力値 31

 生命力 31

 精神力 70


 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃

 夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[微]

 自己回復[微] 時空属性 光属性 闇属性 風属性

 水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 耐魅了

 陽炎



《イベント『西方の巨神』をクリアしました!》

《称号【巨神掃滅者】を得ました!》

《ボーナスポイントに3点、エクストラ評価で1点が加点され、ボーナスポイントは合計125点になりました!》



 ステータス異常はソーマ酒で解消するとして。

 冷え切ったであろう巨神の上に降り立つ。

 恐らくだが元は肩であったであろう箇所だ。

 蒼月から降りて剥ぎ取りナイフを突き立ててみる。

 変化は無い。

 やっぱりか。



 ガイア ???

 イベントモンスター 巨神 討伐対象 死体

 ??? ???



 岩石の塊にしか見えないけど死体であるらしい。

 巨神はどれもこうなのかね?

 このまま放置でいいんでしょうか?


 まあやれる事は何も無さそうだ。

 それにお楽しみがあるのです。

 【獣魔化】を取得して有効化するのだ!

 ここですぐにやってもいいけど落ち着かない。

 召魔の森に戻ってからにしましょう。

 夕食もどうせなら豪勢にしたいからな。

 そうしましょう。





 テレポートで召魔の森に到着。

 ポータルガードの面々はどこかで狩りをしているみたいです。

 留守番は守屋とスーラジだ。

 では、スーラジに夕食の用意をして貰うとしよう。

 料理を待つ間は?

 先に装備の修復だ。

 オレの分もだけど蒼月の装備にも結構な消耗がある。


 それに今日は気分がいい。

 ナインテイルにはご褒美だ!

 蜂蜜を舐めていいぞ。

 しかも今日はお匙一杯分ではない。

 瓶1つ全部、舐めていいぞ?

 ドラゴン組は?

 金耀猪の肉を食べていい。

 しかも蜂蜜を塗って、だ!

 蒼月は?

 麒麟だけど蜂蜜は好きかな?




 与えてみた。

 どうやっていいのか分からなかったので人参に蜂蜜を塗ってだけど。

 だがこれは失敗であったかもな。

 蜂蜜が好きなのか、人参が好きなのか分からん!

 まあ喜んで喰っているし、いいのか?

 いいのだろう。


 それに装備の修復はもう済んでいる。

 蒼月は帰還だな。

 それにドラゴン組も全員、帰還させましょう。

 ナインテイルは?

 まだ蜂蜜を舐めてました。

 これはもう少し、時間が要るみたいです。

 どうしようもない奴だ。

 だがこんな所もナインテイルらしい。

 まあ当面は放っておいていいだろう。



 では。

 【獣魔化】を取得して有効化してみよう。

 どんな効果になるんでしょう?



《【獣魔化】を取得すると【英霊化】及び【悪霊化】は取得出来ません》


 【獣魔化】を取得しようとしたらこんなインフォが来てます。

 ほう。

 重ねて取得出来ないのか。

 それは残念。


 いや、その前に【獣魔化】は一体どんなスキルなのよ?

 補助スキルであるらしいから武技や呪文みたいな形で何かがあるとは思えないけど。

 そもそも【英霊化】も【悪霊化】も説明を見てませんでした。

 オレって抜け過ぎ!




 読んでみました。

 これ、どうなんだろう?

 全てに共通するのはステータス値の底上げだ。

 しかも全部ランダム。

 但し、上がり易いステータス値の傾向もあるようです。

 【獣魔化】はステータス値のうち、敏捷値と筋力値。

 【英霊化】だと生命力と精神力。

 【悪霊化】だと器用値と知力値。

 これらが上がり易いらしい。

 しかもセットしてあれば常時、底上げの効果があるってちょっと怖いです。

 魔法技能を中心にして戦うのであれば【獣魔化】は普通避けると思うけどね。

 オレとしては実に好ましい。


 更に60ポイントを追加するまで粘るつもりはない。

 ここは取得して有効化、してしまえ!


 では、その効果の程を確認してみたい。

 闘技場で対戦だ。

 比較し易いように、鞍馬と1対1で戦ってみましょう。

 格闘戦だ。

 今日は格闘戦成分が足りていない、というのもある。

 そうだな。

 食事が終わったら地下洞窟に挑むのもいい。

 ポータルガードの面々が戻ってきたらそうしましょう。

 戻るのが遅くなるようであれば仕方ない。

 天空側マップか、地下側マップか、どこかで狩りだな。

 何、やれる事は多い。

 狩り場をどこにするかが悩ましいだけだ。







《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で召喚モンスター『鞍馬』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ふむ。

 感覚的に把握は出来た、と思う。

 【獣魔化】だけの効果は時空魔法の呪文、グラビティ・メイルに及ばない程度でしかない。

 だが、武技や呪文と重ね掛けが可能なのです。

 これが酷い事になる。

 リミッターカットやブーステッドパワーを使わずとも、その領域に足を踏み入れる事が可能。

 しかもリミッターカットやブーステッドパワーを重ねる事も出来るだろう。

 試してませんけど。


 これで果たしてあの格闘バカの魔神に届くのかどうか。

 それは実際にやってみないと分からない。

 まあそれまでに【獣魔化】も鍛えないといけないな。

 鞍馬との対戦を何度か重ねているが、レベルアップはしてません。

 【獣魔化】はレベル1のままです。

 レベルアップしたらどうなるんだろう?

 そこにも期待、だな。



 鞍馬のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 鞍馬 神将Lv25→Lv26(↑1)

 器用値 54

 敏捷値 54

 知力値 26

 筋力値 73(↑1)

 生命力 73(↑1)

 精神力 26


 スキル

 剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン 棍棒

 打撃 蹴り 投げ技 関節技 小盾 受け 回避 隠蔽

 夜目 跳躍 憤怒相 自己回復[小] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[微] 時空属性 光属性

 闇属性 火属性



 では食事にしましょう。

 スーラジが来てます。

 それに狩りに出ていたポータルガードの面々も戻って来ているようです。

 少し、待っててね?

 食事を摂り終えたら地下洞窟で経験値稼ぎです。

 予定はまるで定まってなかったけど、そういう事になりました。







 食事は豪勢に、というのは当然だったんだが。

 メインはパエジャですね。

 但し具材はどこまでも豪華です。

 それにマグロの中落ちもあったりするし。

 スープも蛤汁だ。

 シンプルにして旨味は凄い。

 具は蛤にワカメだけなのに!


 これをゆっくり味わう事無く、早食いするのは惜しい。

 惜しいけど、時間も惜しい。

 そして悩ましい事もある。

 召喚モンスター、追加すべきか?


 蒼月は空中戦の基本だ。

 フライの呪文でどうにか代行出来るけど、実際問題として厳しい。

 相手によるけど、基本的に厳しいのだ。


 海上、それに海中だとハイアムスに騎乗する事が基本になる。

 場合によってだが、代行はアウターリーフでも可能だ。


 夜の騎乗戦闘、となるとパナールがいる。

 その代理を務められる召喚モンスターはいない。

 もう1体、スレイプニルを追加しますか?

 戦力の底上げが大変だけど。

 どうも踏ん切りがつかないな。


 やはり追加するならグリフォンかな?

 クーチュリエの為に蜂の仲間を加えてもいいけど。

 海中対応にサイレンクイーンを目指す選択肢もあるんだが。


 ダメだ。

 どうしても決断出来ない。

 全部、手を出してしまいそうだ。

 今日は別の選択肢にしておくべきだろう。


 今日はゴーレム組とクーチュリエをオレのパーティに組み込んで地下洞窟に行こう。

 そのついでに【獣魔化】も鍛える事としたい。

 そうしましょう。



 食事を摂り終えた訳だが。

 どういった布陣で地下洞窟に挑もうか?

 まずはオレのパーティからだな。

 ヴォルフ、ナイアス、テイラー、フローリン、ペプチドとしました。

 そしてポータルガードを見直しだ。

 ジェリコ、クーチュリエ、テフラ、岩鉄、虎斑と交代させよう。

 召魔の森の留守番は獅子吼と雷文だ。

 他のポータルガードは全員、連れて行こう。


 確認しよう。

 オレの布陣は?

 ジェリコ、クーチュリエ、テフラ、岩鉄、虎斑になってます。

 ポータルガードは?

 ヴォルフ、黒曜、リグ、ティグリス、ナイアス、テイラー、獅子吼、フローリン。

 これにペプチド、雷文、スコーチ、船岡、守屋、スーラジ、久重、ルベル、蝶丸、網代だ。

 獅子吼と雷文は留守番です。

 それでも十分な戦力だ。


 それでは地下洞窟に向かおうか。

 行き止まりだった別の洞窟の先に進んでみたい。

 先導役はいつもの通り、ヴォルフに頼んでしまおう。

 【獣魔化】は果たしてどんなペースでレベルアップするのか?

 最初の見所はそこになるだろう。


 【英霊召喚】みたいな成長ペースだったりして。

 いや、それは困る!

 そこも確認しておかないと。

 心構えってものもあるのです!






 地下洞窟の最下層の中継ポータルに到着。

 さて、今日は行き止まりの残り6箇所を潰しに行ってみよう。

 サマエルの影とマスティマがいたルートの隣だ。

 方位で言えば西方向だ。

 サマエルの影とマスティマがいた洞窟の向かっている方位は南西か。

 西に向かえばサマエルの影とマスティマみたいな存在がいるのかな?

 いて欲しい。

 きっと、いるよね?


 ああ、この気持ち何でしょう?

 まるでピクニック?

 いやどちらかと言えばお目当てのラーメンを食いに行くような感じだろうか。

 食べ放題の店に突撃する前の気持ちにも似ている。


 全部、一緒だ。

 例えるにしても一緒だ。

 欲しいのは何だ?

 色んな意味で美味しい強敵なのです。

 それは確実に存在している筈だ。







《只今の戦闘勝利で【小剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【杖】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジェリコ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 これは想定外。

 【獣魔化】がまるで上がってくれない、だと?

 どうなっているんだか。


 探索行も順調とは言い難い。

 戦闘で時間を掛けてしまっているからだ。

 別に何かをしくじっている訳じゃない。

 単純に魔物が強くなっている。

 強化がまだ進んでいる途中である筈なのだが。


 経験値が稼げている、と考えたら妥協出来るけどね。

 せめてまだ未踏破の場所を確認させて欲しいものです。



 ジェリコのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 ジェリコ ゴーレム・オブ・リキッドメタルLv25→Lv26(↑1)

 器用値 44(↑1)

 敏捷値 57(↑1)

 知力値 13

 筋力値 78

 生命力 91

 精神力 13


 スキル

 打撃 蹴り 投げ技 関節技 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]

 自己修復[中] 弾性強化[小] 剛性強化[微] 回避 受け

 液状化 形状変化 表面張力偏移 武器化 防具化 表面硬化

 侵食 奇襲 夜目



 だがそろそろだろう。

 オレの記憶が確かであるのなら、もうすぐ行き止まりがあった場所になる筈。

 その先に新たな洞窟が続いていると思われる。


 果たしてサマエルの影やマスティマに相当する相手がいるのかどうか。

 期待は高まる一方です。


主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv106(↑1)

職業 サモンマスターLv44(召喚魔法修師)(↑1)

ボーナスポイント残 5


セットスキル

小剣Lv79(↑1)剣Lv80 両手剣Lv78 両手槍Lv82 馬上槍Lv85(↑1)

棍棒Lv78 重棍Lv79 小刀Lv79 刀Lv82 大刀Lv81

刺突剣Lv78 捕縄術Lv82 投槍Lv81 ポールウェポンLv81

杖Lv90(↑1)打撃Lv97(↑1)蹴りLv97(↑1)関節技Lv96

投げ技Lv96 回避Lv103 受けLv103

召喚魔法Lv106(↑1)時空魔法Lv93(↑1)封印術Lv91(↑1)

光魔法Lv86 風魔法Lv86 土魔法Lv86 水魔法Lv86

火魔法Lv86 闇魔法Lv86 氷魔法Lv87(↑1)雷魔法Lv86

木魔法Lv86 塵魔法Lv86 溶魔法Lv87(↑1)灼魔法Lv86

英霊召喚Lv5 禁呪Lv90(↑1)

錬金術Lv76 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv47

連携Lv84 鑑定Lv77 識別Lv84 看破Lv74 耐寒Lv80e

掴みLv80e 馬術Lv85 精密操作Lv80e ロープワークLv82

跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv79(↑1)登攀Lv60e

平衡Lv84

二刀流Lv80(↑1)解体Lv77 水泳Lv32 潜水Lv69

投擲Lv50e

ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv55 隠蔽Lv76

気配察知Lv77(↑1)気配遮断Lv76 暗殺術Lv60e

身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv79

魔法効果拡大Lv77 魔法範囲拡大Lv77

呪文融合Lv78(↑1)

耐石化Lv75(↑1)耐睡眠Lv75 耐麻痺Lv78 耐混乱Lv75

耐暗闇Lv75 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv75 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv75 耐即死Lv75

獣魔化Lv1(New!)


称号 

老召喚術師の後継者 老死霊術師の祝福

森守の紋章 中庸を呼ぶ者 王家の剣指南者

海魔討伐者 鍾乳洞踏破の証 墓守の紋章

魔人討伐者 氷雪竜討伐者 巨人王の謎掛け

巨神掃滅者(New!)

金紅竜の誓約 翡翠竜の誓約 柘榴竜の誓約

蒼玉竜の誓約 白金竜の祝福 黒曜竜の祝福

翠玉竜の祝福 水晶竜の祝福

瑠璃光の守護者 除蓋障院への通行証

冥界門の通行証

魔導王 拳聖 リーサルウェポン

ジェノサイダー


基礎ステータス

 器用値 45

 敏捷値 45

 知力値 67(↑1)

 筋力値 45

 生命力 45

 精神力 67(↑1)


召喚モンスター

ジェリコ ゴーレム・オブ・リキッドメタルLv25→Lv26(↑1)

 器用値 44(↑1)

 敏捷値 57(↑1)

 知力値 13

 筋力値 78

 生命力 91

 精神力 13

 スキル

 打撃 蹴り 投げ技 関節技 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]

 自己修復[中] 弾性強化[小] 剛性強化[微] 回避 受け

 液状化 形状変化 表面張力偏移 武器化 防具化 表面硬化

 侵食 奇襲 夜目


ナインテイル 白狐Lv27→Lv28(↑1)

 器用値 32(↑1)

 敏捷値 75(↑1)

 知力値 70

 筋力値 31

 生命力 31

 精神力 70

 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃

 夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[微]

 自己回復[微] 時空属性 光属性 闇属性 風属性

 水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 耐魅了

 陽炎


鞍馬 神将Lv25→Lv26(↑1)

 器用値 54

 敏捷値 54

 知力値 26

 筋力値 73(↑1)

 生命力 73(↑1)

 精神力 26

 スキル

 剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン 棍棒

 打撃 蹴り 投げ技 関節技 小盾 受け 回避 隠蔽

 夜目 跳躍 憤怒相 自己回復[小] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[微] 時空属性 光属性

 闇属性 火属性


召魔の森 ポータルガード

ヴォルフ、黒曜、リグ、ティグリス、ナイアス、テイラー、獅子吼、フローリン

ペプチド、雷文、スコーチ、船岡、守屋、スーラジ、久重、ルベル、蝶丸、網代


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