表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
682/1335

682

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『クーチュリエ』がレベルアップしました!》

《『クーチュリエ』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『逢魔』がレベルアップしました!》

《『逢魔』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『極夜』がレベルアップしました!》

《『極夜』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『テフラ』がレベルアップしました!》

《『テフラ』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『岩鉄』がレベルアップしました!》

《『岩鉄』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『虎斑』がレベルアップしました!》

《『虎斑』のステータスを確認して下さい》



 ログインしました。

 時刻は午前4時30分。

 忘れていません。

 今日は駿河と野々村の拠点を見に行くのだ。

 まあ約束の時間まで、少しだけど間がある。

 朝食は久重に作って貰うとして、だ。

 人形組とクーチュリエ以外の面々は闘技場で対戦に参加して貰おう。

 余程の事がない限り、これは外せません。




 クーチュリエ 神魔蜂女王Lv21→Lv22(↑1)

 器用値 62

 敏捷値 88

 知力値 45

 筋力値 25

 生命力 44(↑1)

 精神力 26(↑1)


 スキル

 針撃 噛付き 飛翔 回避 採集 養蜂 建築

 広域探査 夜目 強襲 危険察知 空中機動

 追跡 誘引 自己回復[微] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[中] 致死毒 麻痺 暗闇 魅了

 耐石化 耐混乱 隷従




 逢魔 闇鬼狼Lv21→Lv22(↑1)

 器用値 38(↑1)

 敏捷値 84(↑1)

 知力値 47

 筋力値 36

 生命力 35

 精神力 37


 スキル

 打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き

 疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡

 夜目 気配遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 変身 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 溶属性 暗闇 沈黙 耐暗闇




 極夜 ケルベロスLv48→Lv49(↑1)

 器用値 29

 敏捷値 84(↑1)

 知力値 26

 筋力値 51

 生命力 48(↑1)

 精神力 28


 スキル

 噛付き 回避 疾駆 激高 夜目 聞耳 危険察知

 追跡 隠蔽 連携 捕食融合 捕食吸収 自己回復[小]

 物理抵抗[中] 魔法抵抗[小] ブレス 火属性 風属性

 闇属性 猛毒 毒耐性




 テフラ ストーンコロッサスLv21→Lv22(↑1)

 器用値  34

 敏捷値  52

 知力値  14

 筋力値  84(↑1)

 生命力 104(↑1)

 精神力  12


 スキル

 打撃 蹴り 掴み 投げ技 投擲 投石 連投

 体当たり 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]

 堅守 防壁化 拘束 土属性 時空耐性 火耐性

 風耐性 水耐性 溶耐性




 岩鉄 タロスLv21→Lv22(↑1)

 器用値 37

 敏捷値 56

 知力値 10

 筋力値 99(↑1)

 生命力 87(↑1)

 精神力 11


 スキル

 棍棒 打撃 蹴り 掴み 体当たり 跳躍 物理抵抗[大]

 魔法抵抗[中] 自己修復[小] 受け 堅守 夜目 監視

 火属性 風耐性 土耐性 水耐性 雷耐性 溶耐性 氷耐性




 虎斑 マンイーターLv21→Lv22(↑1)

 器用値 53

 敏捷値 53

 知力値 17

 筋力値 67(↑1)

 生命力 85(↑1)

 精神力 17


 スキル

 槌 重槌 巻付 打撃 蹴り 受け 堅守

 石工 変化 気配遮断 気配察知 魔力遮断

 魔力察知 夜目 監視 隠蔽 奇襲 精密操作

 登攀 ダッシュ 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 自己修復[中] MP吸収[微] 絶叫 吸水 寄生根

 塊根生成 闇属性 土属性 水属性 木属性

 火耐性



 確認は終了だ。

 では、普段通り闘技場で暴れて軽く汗を流そう。

 布陣はどうする?

 やはり戦力の底上げだが。

 パーティには獅子吼を必ず入れましょう。

 経験値を相応に溜め込んでいる筈だ。

 レベルアップは近いだろう。


 さて、誰と一緒にショート・ジャンプで跳ぼうかね?

 ジェリコと一緒に跳ぶ案もあったんだが。

 頭上からゴーレムが落ちて来るとか、素敵じゃないかな?

 いいと思います。

 でも今日は騎乗戦だ。

 パナールと一緒に跳ぶのです。

 慣れて欲しいですからね。

 本番の狩りでいきなり試す訳にも行かないしな。


 布陣は?

 ヴォルフ、獅子吼、ストランド、パナール、キュアノスです。

 闘技場だけど騎乗戦闘です。

 ポータルガードから参加するのは?

 黒曜、ジェリコ、ティグリス、テイラー、ペプチド、逢魔。

 それに極夜、スコーチ、テフラ、岩鉄、虎斑だ。


 ところで、ショート・ジャンプですけど。

 ハイアムスに騎乗し海中戦では使えるのだろうか?

 海に行った時にでも確認しないといけないな。

 プリプレグと一緒に跳べるかどうかも試そう。

 海中を簡単に跳べるとは思えないのだが。


 まあ今はいい。

 生贄を呼ぼう。

 オベリスクに捧げるのは魔水晶、品質C+からだ。

 早い段階で獅子吼のレベルアップはあるかな?

 あると思います。





 アレスの幻影 ???

 英霊 討伐対象 待機中

 ??? ???



 アテナの幻影 ???

 英霊 討伐対象 待機中

 ??? ???



 アポロンの幻影 ???

 英霊 討伐対象 待機中

 ??? ???



 アルテミスの幻影 ???

 英霊 討伐対象 待機中

 ??? ???



 ヘルメスの幻影 ???

 英霊 討伐対象 待機中

 ??? ???



 ヘパイストスの幻影 ???

 英霊 討伐対象 待機中

 ??? ???



 おお!

 幻影シリーズですね、分かります。

 化身でないのは捧げたアイテムが魔結晶ではないからだろう。

 待機中?

 何を待つと言うのか!



「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」


 パナールを駆って前へ。

 召喚モンスター達も続く。

 悪いけど、こっちは待てない。

 全員、初見の相手であるのだ。


 ああ、でもアポロンの幻影とアルテミスの幻影は別だな。

 どことなく似ている。

 天空マップで出会っているアポロン神とアルテミス神だ。

 でも似ているだけで格は隔絶して下回っている。

 センス・マジックを使うまでもない。




 オリオンヒーロー・ベテルギウス ???

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 ???



 オリオンヒーロー・リゲル ???

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 ???



 オリオンヒーロー・ベラトリックス ???

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 ???



 オリオンガーディアン・ミンタカ ???

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 ???



 オリオンガーディアン・アルニラム ???

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 ???



 オリオンガーディアン・アルニタク ???

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 ???



 何だ、護衛役もいたのか。

 この編成も久々かな?

 レベル的にかなり強化されているみたいですけど。

 見た事のない名前になってる奴がいる。

 それにこいつ等って3組、いるみたいだ。


 無論、文句無しだ。

 こっちにはゴーレム組の壁もある。

 安全策を採るならオレだけで突っ込む事はしない。

 だが、それはオレの趣味ではないのだ。



(ショート・ジャンプ!)


 一気に距離を稼ぐ。

 パナールは驚くかと思ったが、それは一瞬だけでした。

 目の前にアテナの幻影。

 思いっ切り突っ込んで行く!



((((六芒封印!))))

((((七星封印!))))

((((十王封印!))))

(((イビル・アイ!)))


 狙うのは戦列そのものを崩す事だ。

 オレも手にしている断鋼鳥のデスサイズを振るう。

 身構えている大きな盾に向こう側に鎌先が吸い込まれて行く。

 間合いを外された形のアテナの幻影に直撃だ!



(ショート・ジャンプ!)


 アポロンの幻影とアルテミスの幻影が矢を放っているのは把握していた。

 回避手段としてショート・ジャンプを使う。

 今度はアポロンの幻影とアルテミスの幻影の後方だ!


 断鋼鳥のデスサイズを再び振るう。

 狙ったのは首だが、その攻撃を受けた奴がいる。

 ヘパイストスの幻影だ!

 英霊達の中でも一際、目立っている。

 薄汚れた格好で髪の毛も伸び放題だ。

 手にしているのは槌。

 だが断鋼鳥のデスサイズの先端は掌で受けられてしまっていた。


 何者?

 いや、どうにか知っているけど。

 ヘパイストスは鍛冶神。

 バルカン砲の名前の由来でもあるから知ってました。



(オフェンス・フォール!)

(ディフェンス・フォール!)

(スロウ!)

(ディレイ!)

(パラライズ!)

(グラビティ・プリズン!)

(ホーリー・プリズン!)

(ブラックベルト・ラッピング!)

(コラプト!)

(オートクレーブ!)

(レゾナンス!)

(スウォーム!)

(カーズド・ワーム!)

(ペトリファクション!)

(アイアン・メイデン!)


 邪魔そうなのでヘパイストスの幻影は分断しておこう。

 そこで死んでくれてもいい。


 パナールを駆り、英霊達の後方を駆け続ける。

 一瞬で乱戦、その上で挟撃。

 オレの狙い通りに進むかな?

 ゴーレム組が戦列を組んで迫っている様子も見えていた。

 空中にも、両翼にも召喚モンスター達が展開、一気に包囲する構えだ!

 いいぞ。

 オレが後方から支援するだけで勝てそうな予感がする。


 でも支援で終わらせるつもりは無い。

 仕留めに行こう。

 当然、狙うのは幻影です!








《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【精密操作】がレベルアップしました!》

《【精密操作】がレベル上限に達しました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『獅子吼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 捧げたアイテムの分、楽しめましたか?

 十分、楽しめた。

 大苦戦ではありませんでしたけどね。

 リミッターカットも使っていませんでしたから。


 結局、終始乱戦状態にしてしまった。

 幻影シリーズの特性を見極める事も中途半端になってしまっている。

 まあ、いいさ。

 いずれどこかで逢えるだろう。



 獅子吼のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 獅子吼 ダークキメラLv48→Lv49(↑1)

 器用値 30

 敏捷値 66(↑1)

 知力値 28

 筋力値 54

 生命力 63

 精神力 29(↑1)


 スキル

 噛付き 飛翔 回避 裂帛 匂い感知 熱感知

 夜目 気配遮断 捕食融合 捕食吸収 自己回復[中]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] MP回復増加[微]

 毒 暗闇 ブレス 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 溶属性



 幻影6体はかなりバランスの取れた編成だたっと思う。

 前衛はアレスの幻影、アテナの幻影、ヘパイストスの幻影。

 後衛にアポロンの幻影、アルテミスの幻影。

 遊撃、又は後衛にヘルメスの幻影。

 だが、包囲してしまえば隙が生まれるのも道理だ。


 他の英霊達も纏めて力技で潰していたような気がしますけど。

 まあそれは見なかった事にしましょう。

 それに幻影6体に格闘戦が楽しめそうな相手はいなかった。

 アレスの幻影は盾に剣、アテナの幻影は盾に槍。

 ヘパイストスの幻影は槌のみだ。

 アポロンの幻影、アルテミスの幻影は共に弓矢。

 ヘルメスの幻影は竪琴だったが、途中から短剣になってました。


 刀で挑んでも楽しくなさそうですね。

 それだけは把握してます。



 で、アイテムは?

 魔結晶に魔水晶が残ってます。

 悪くない。

 まあまあ、と思う事にしましょう。


 さて、獅子吼はどうする?

 継続で対戦を重ねてみましょう。

 雷文はレベル50で捕食融合が発動している。

 獅子吼も同様と考えるべきだろう。

 極夜も、ですね。

 対戦が終わったら再度ポータルガードを見直しておきたい。

 連れ出して経験値稼ぎだ!


 闘技場での経験値稼ぎでレベルアップしてしまえば面倒は無いのだが。

 ポータルガードの場合、ログイン時に纏めて処理される形だ。

 どこかのタイミングで交代させたらいいんですけどね。

 今はまだいい。

 次だ。

 次の生贄は何だ?

 すぐに呼び出そう。

 体が戦いを欲しているのです。

 おかわり、行ってみよう!







《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》


 おっと、いかんな。

 インフォがあったからこそ、止まったようなものだ。

 また我を忘れそうになってました。

 しかも闘技場の観客席には久重が来てます。


 今のは?

 主力はアナンタの分身にシェーシャの分身、そしてヴリトラの分身だ。

 サラスヴァティーの化身にアプサラス達にハヌマーン達までもがいた。

 多いって!

 しかも強い。

 文句なしで楽しめました。


 どうして?

 気が付けばオベリスクに捧げていたのが魔結晶になっていたのが悪い。

 何かに誘われるように、魔結晶になっていたのだ。

 おかしい。

 誘惑に負けてはいけないのに。

 これって麻薬みたいなものかね?


 病気だ。

 依存症だ。

 何だかそんな関係の称号もあったように思うが、今は解消されている筈。

 おかしいよね?



《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》

《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》



 ソーマ酒に魔結晶に魔水晶が剥げてます。

 結構な成果だろう。

 オベリスクに魔結晶を捧げた価値は十分にありました。

 全滅のリスクもあったけど。

 それもまた普段通りなのでした。



 では。

 ポータルガードは見直そう。

 装備の修復を急いで終わらせて全員を帰還、枠を空けておく。

 ポータルガードから連れ出すのは?

 極夜は確定だが、ついでに逢魔とスコーチも連れ出そう。

 ポータルガードにするのは?

 モジュラス、雷文、清姫にしました。

 但し、探索に出たら森林戦の戦力が薄くなる。

 まあ仕方ない。

 そこはどうにか配慮するしかないな。


 ポータルガードはどうなった?

 黒曜、ジェリコ、ティグリス、テイラー、クーチュリエ、ペプチド、モジュラス。

 そして雷文、清姫、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代だ。

 恐るべき戦力。

 前衛の充実も素晴らしいが、支援能力も高い。

 結構、バランス的にいいかもしれません。

 その分、外に連れ出す面々が多少偏っているように思えてならない。


 新規で召喚モンスターを追加すべきなんだろうか?

 悩む。

 悩んでしまう。

 管理が大変なのは分かっているんだが。


 いかん。

 今は朝食だ。

 ゆっくり悩むのもいいけど、約束の時刻に遅刻しちゃいますよ?




 朝食のメニューはスタンダードに洋食でした。

 だが食事に集中出来ない。

 パンをコーンスープに浸しながら考える。

 召喚モンスターを新たに増やすのは簡単だ。

 一気に増やす事も出来る。

 現時点で判明していない進化先全てを網羅する事も可能かもしれません。


 少しだけ興味はある。

 コレクター的な嗜好は当然だけどあるのです。


 でも怖い。

 管理が大変なのだ。

 ヘイフリックを追加した時点から状況は変わっていない。

 そしてオレの中でも整理が出来ていません。


 おっと。

 時刻はもうすぐ午前6時40分になろうとしている。

 今は保留だ。

 集合場所は豊穣の森です。

 移動するとしましょう。

 何かおみやげでも持参しようか?

 そうだな。

 蜂蜜を何本か、持って行こう。

 これでいいよね?


 そうそう、布陣はどうしよう?

 無難な編成にしておこうか。

 ヴォルフ、ナインテイル、ヘザー、ナイアス、ロジットで。

 剣呑な雰囲気は最小限に抑えられると思います。

 ロジットは人間形態のままでいればおとなしいものだ。

 問題はないだろう。

 それでは早速、跳ぼうかね?





 N6E6マップのエリアポータル、豊穣の森に到着。

 ここに来るのはかなり久し振りかな?

 天空マップのN1u1マップを見出して以来、ここに来る意味は無くなったと言える。

 だが。

 ナインテイルにはご褒美になったのかな?

 大いにはしゃいでいるのが分かる。

 早速、森の中を駆け回って果実を採っていた。

 何を食っているのかと思ったら、アケビだ。

 確かにこの森の中では数多く実っている。

 でもね。

 食い過ぎるなよ?

 太るぞ?

 ナインテイルは身軽さが売りであるのだ。

 少し運動をさせないといけないかもしれません。





「オッス!」


「ああ、おはようさん」


 何でミオまでいるんだろう?

 まあ何となくだが、分かる。

 魚を捌いて半身にして、何やら仕込んでいた。

 屋台の奥のテーブルの上には様々な食材が並んでいる。

 プレイヤーが何名か、別の仕込み作業中であるらしい、


 そういえば。

 このエリアポータルだが、プレイヤーの姿も多いけどNPCの姿も多い。

 森の一部が伐採されていて、仮小屋が幾つも並んでいた。

 屋台にも繁盛している様子です。


 NPCは皆、避難民だろうか?

 仮小屋の周囲で何やら作業をしているように見えた。

 その表情に疲れの色が濃いように思えるが。


 屋台裏に回ると?

 いた。

 優香、アデル、それにイリーナだ。

 手伝いであるのか、テルキーネスも2体いる。

 七輪で何か焼いているようなんだが。

 どう見ても干物だ。

 いい匂いが周囲に充満してます。


 ここ、豊穣の森は海にも接している。

 食材が不足する事はなさそうだな。

 避難民も多いようだけど、仮小屋さえあれば生活するのに困る事もないのだろう。

 その上、生産職の支援があるのだ。

 快適とすら言える。



「あ!キースさん!」


「おはようございます」


「ああ、久し振りだな」


 いや、本当に久々な気がします。

 それに各々、結構レベルアップが進んでいるように見える。

 アデルの職業はオレと同様、サモンマスターになっていた。

 イリーナの職業はセインツ、となってます。

 ドルイドの上位職、なのかな?



「順調にレベルアップしてるみたいだな」


「分かりますか?」


「キースさんのレベルはまるで見えてないんですが」


「えっと、そうなの?」


 何でだろうね?

 ここ最近は経験値稼ぎが順調であったからだろう。

 いい狩り場を確保している事が効いている。


 そろそろ、天空マップ側に誘導してもいいのかも?

 久し振りに鍛えてみたくもあるのだが。

 地下マップもあるし、召魔の森の地下洞窟だってある。

 狩り場なら不足していないからな。

 それに王女殿下一行に教えてしまっているのだ。

 いずれ漏れ伝わるものと思うべきだろう。




「おはようございます!」


「やあ、おはようさん」


 今度はヒョードルくんとヘラクレイオスくん、それにゼータくんだ。

 それに紅蓮くん達、漁師兄弟もいる。

 いや、他にもいるみたいだ。

 こんなにいるの?

 一度にちゃんと跳べるんだろうか?



「おはようございます!」


「お迎えに来ました!」


 駿河と野々村も来たか。

 おい、後ろ!

 後ろ!

 何やら剣呑な視線の春菜と此花がおる。

 まあそうだろう。

 駿河も野々村も、人魚を引き連れていた。

 ネレイスとサイレン、各々1体で揃えている。

 装備も揃えてあった。

 相変わらずいい趣味をしてますな。

 屋台の様子を見ると、ミオと優香も身の回りの片づけを始めていた。

 他の生産職のプレイヤーもだ。

 同行しそうな予感がする。

 これってどれだけの数になるんだ?



「えっと、同時に追加で連れて跳べる数に限りがあります!」


「召喚モンスターは出来るだけ、帰還させて下さい!」


 春菜と此花が告知する。

 まあ、そうだよな。

 この数だし。

 駿河と野々村もどこか寂しげに自らの召喚モンスターを帰還させる。

 おっと。

 オレもだ。

 全員、帰還させよう。



「マーカーは私と此花もです」


「臨時でパーティ編成を組んで下さい!」


 ふむ。

 オレの近くにいたのは?

 ヒョードルくん、ヘラクレイオスくん、ゼータくん。

 アデルにイリーナだ。

 まあこれでいいんじゃないのかな?



「こうして集まるのもいいですね」


「たまに集まるのがいいんだよねー?」


 確かにアデルの言う通りだ。

 別にオレと一緒に同行してもいいぞ?

 かなりハードになるけど。


 それに気になる事がある。

 駿河と野々村だ。

 職業はグランドサモナーになっている。

 あれ?

 雑談で聞いたような覚えがある。


 そこそこ前だったと思うが、両者ともサモナーに戻ったと聞いている。

 今はクラスチェンジを経てグランドサモナー、レベル8だ。

 彼等の野望は?

 拠点を文字通り桃源郷にする事だろう。

 それにはポータルガードの呪文が必要だが。

 アークサモナーになってからじゃないと取得出来なかったように思う。

 まだなのか?

 彼等の煩悩パワーなら取得出来ていてもおかしくはないと思うんだけど。



「じゃ、跳びますよ!」


 野々村のパーティとユニオンと組むとテレポートの呪文で跳ぶ。

 視界が反転。

 次の風景はどうなるのかな?

 少し楽しみではある。




「えっと、島?」


「島、ですね」


「島みたいだな」


 広域マップで確認する。

 ここはどこだ?

 S6E6マップです。

 海底には深い谷があった筈。


 いや、結構難易度の高い魔物がいる場所を拠点設置場所に選んだものだな!

 まあいいけど。

 この周辺にはサイレンガードとかサイレンクイーンもいる。

 それが決め手になったのかもしれないな。


 それにこの島だ。

 大きさはそこそこ。

 森もあるけど、そう深くは無い。

 島の周囲は磯もあれば砂浜もある。

 いい釣り場に見えます。

 魚はいるんだろうか?

 雰囲気はいい。

 投げ釣りに良し。

 磯釣りに良しだ。

 釣り場といして突堤が無いのが痛いけどね。



「これ、島を中継ポータルに?」


「いえ、設置場所は海底だったんですけどねー」


「ほう。もしかして谷底?」

 

「ええ。海底の谷に出入り口の洞窟が出来まして」


「その洞窟の先にこの島があったのか」


「最初はかなり長い登りの洞窟で面食らいましたね」


 ほう。

 聞けば洞窟は海水で満たされていたらしいが。

 思い出されるのは海魔監視所の中継ポータルだ。

 あそこにも長い洞窟がありましたっけ。



「テレポートで跳んだ先はこの砂浜になるのか?」


「ええ」


 森に向けて歩きながら説明を聞く。

 どうもこの森の領域からがポータル扱いになるようだ。

 洞窟は森の中にある。

 その洞窟が海底の谷方面の一部まで続いていて、全てポータル扱いになるらしい。

 見た目はそう広くないように見えて、結構広そうだ。


 それに森なのだが、ユニオンから抜けると見えなくなるようです。

 召魔の森と一緒だ。

 許可の無い他のプレイヤーには見えない設定にしているみたいだ。



「じゃあ建物は森に作っているのかな?」


「いえ、森の中にあるのは洞窟への入り口だけです」


「そうなると洞窟の中になるのか」


「ええ」


 何やら意味ありげに笑う野々村。

 ふむ。

 一応、スクリーンショットで見てはいるんだが。

 洞窟になるのか。

 どんな様相になっているのだろう。





「広ッ」


「そうだな」


 アデルの驚嘆の声も納得だ。

 その声もそんなに響かない程に十分な広さがあった。

 通路となる洞窟も結構、広かったけどね。

 降りた先にあった広間はもっと広かった!

 その広い空間の一部は砂浜であり、海水が浸入している。

 この構図は何箇所かで見ている。

 それに広間そのものの構造もどこかで見たような覚えがあった。


 思い出した。

 人魚の谷だ!

 壁側に小部屋があったりする所とか、そっくりだ!



「強化は進めている訳?」


「塔は4つ目を建設中だね。場所は海の底だけど」


「隠者の石版は?」


「設置済みでね。この島の周囲には巨大な海藻の森が出来つつあるよ」


 イリーナと野々村の会話を聞きながら思う。

 森は森でも海藻の森なの?

 オレのイメージでは昆布にしかならないが。

 後で見に行ってみよう。

 どんな魔物が棲んでいるのかは何となくだけど予想出来る。

 人魚系の魔物がいると思います!





 招待客は皆、広間に揃ったみたいだ。

 こうなると広間の大きさが際立つ。

 まるでここ、闘技場みたいだぞ?


 それに小部屋の中は結構充実している。

 ベッドも完備。

 まるで洞窟内に出来たホテルじゃないの?


 それにこの雰囲気、いいな。

 秘密基地だ。

 砂浜から出撃する様子などそれっぽい事になるだろう。



「でも貴方達ってポータルガードの呪文、まだなんでしょ?」


「そこでお願いがあるんですよ」


 野々村の視線がオレを捉える。

 そしてアデルにも。

 いや、春菜とヒョードルくんにもだ。



「設定しますから。ここのポータルガードに人魚を配置しませんか?」


「だが断る!」


「モフモフの森にするんだもん!」


 春菜とアデルは即答でした。

 ヒョードルくんは苦笑するのみ。

 オレ?

 面食らってます。


 確かにここであれば海専任の召喚モンスターをポータルガードに設定出来そうだ。

 でもプリプレグはこの広間に収まるとは思えない。

 それにこの島の周囲の魔物だ。

 物足りなくなるんじゃないかな?

 石版の強化が進めば状況は変わるかもだが。

 それにオレの返事は決まっている。

 自前でどうにかしなさい。

 男の煩悩でどうにかしなさい!




「もっと経験値稼ぎを進めたら自前でポータルガードの呪文、覚えるんじゃないの?」


「そうなんですけど。職業のレベルアップのペースが遅くて困ってます」


「ほう」


 駿河も野々村もサモナーに戻ってすぐにそれが問題になったみたいだ。

 職業レベルがアップするペースが明らかに遅い、か。

 召喚モンスターの促成栽培みたいに行かないようですね。



「ならより強力な魔物を狩れるようにならないと、ねえ?」


「キースさん、顔!顔!」


 いかん。

 どうも笑ってしまっていたらしい。

 皆が引いていました。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv101

職業 サモンマスターLv39(召喚魔法修師)

ボーナスポイント残 79


セットスキル

小剣Lv73 剣Lv76 両手剣Lv73 両手槍Lv78 馬上槍Lv78

棍棒Lv73 重棍Lv74 小刀Lv74 刀Lv78 大刀Lv75

刺突剣Lv72 捕縄術Lv77 投槍Lv76 ポールウェポンLv77(↑1)

杖Lv88 打撃Lv93 蹴りLv93 関節技Lv93

投げ技Lv93 回避Lv99 受けLv99

召喚魔法Lv101 時空魔法Lv88 封印術Lv85

光魔法Lv81 風魔法Lv81 土魔法Lv81 水魔法Lv81

火魔法Lv81 闇魔法Lv81 氷魔法Lv81 雷魔法Lv81

木魔法Lv81 塵魔法Lv81 溶魔法Lv81 灼魔法Lv81

英霊召喚Lv5 禁呪Lv83

錬金術Lv73 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv47

連携Lv80(↑1)鑑定Lv73(↑1)識別Lv80 看破Lv65(↑1)耐寒Lv77

掴みLv80e 馬術Lv80 精密操作Lv80e(↑1)ロープワークLv76

跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv75 登攀Lv60e

平衡Lv80

二刀流Lv76 解体Lv74(↑1)水泳Lv30 潜水Lv65

投擲Lv50e

ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv42 隠蔽Lv74

気配察知Lv74 気配遮断Lv74 暗殺術Lv60e

身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv74

魔法効果拡大Lv73 魔法範囲拡大Lv73

呪文融合Lv73

耐石化Lv71 耐睡眠Lv71 耐麻痺Lv74 耐混乱Lv71

耐暗闇Lv71 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv70 耐毒Lv79

耐沈黙Lv71 耐即死Lv70


召喚モンスター

クーチュリエ 神魔蜂女王Lv21→Lv22(↑1)

 器用値 62

 敏捷値 88

 知力値 45

 筋力値 25

 生命力 44(↑1)

 精神力 26(↑1)

 スキル

 針撃 噛付き 飛翔 回避 採集 養蜂 建築

 広域探査 夜目 強襲 危険察知 空中機動

 追跡 誘引 自己回復[微] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[中] 致死毒 麻痺 暗闇 魅了

 耐石化 耐混乱 隷従


獅子吼 ダークキメラLv48→Lv49(↑1)

 器用値 30

 敏捷値 66(↑1)

 知力値 28

 筋力値 54

 生命力 63

 精神力 29(↑1)

 スキル

 噛付き 飛翔 回避 裂帛 匂い感知 熱感知

 夜目 気配遮断 捕食融合 捕食吸収 自己回復[中]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] MP回復増加[微]

 毒 暗闇 ブレス 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 溶属性


逢魔 闇鬼狼Lv21→Lv22(↑1)

 器用値 38(↑1)

 敏捷値 84(↑1)

 知力値 47

 筋力値 36

 生命力 35

 精神力 37

 スキル

 打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き

 疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡

 夜目 気配遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 変身 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 溶属性 暗闇 沈黙 耐暗闇


極夜 ケルベロスLv48→Lv49(↑1)

 器用値 29

 敏捷値 84(↑1)

 知力値 26

 筋力値 51

 生命力 48(↑1)

 精神力 28

 スキル

 噛付き 回避 疾駆 激高 夜目 聞耳 危険察知

 追跡 隠蔽 連携 捕食融合 捕食吸収 自己回復[小]

 物理抵抗[中] 魔法抵抗[小] ブレス 火属性 風属性

 闇属性 猛毒 毒耐性


テフラ ストーンコロッサスLv21→Lv22(↑1)

 器用値  34

 敏捷値  52

 知力値  14

 筋力値  84(↑1)

 生命力 104(↑1)

 精神力  12

 スキル

 打撃 蹴り 掴み 投げ技 投擲 投石 連投

 体当たり 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]

 堅守 防壁化 拘束 土属性 時空耐性 火耐性

 風耐性 水耐性 溶耐性


岩鉄 タロスLv21→Lv22(↑1)

 器用値 37

 敏捷値 56

 知力値 10

 筋力値 99(↑1)

 生命力 87(↑1)

 精神力 11

 スキル

 棍棒 打撃 蹴り 掴み 体当たり 跳躍 物理抵抗[大]

 魔法抵抗[中] 自己修復[小] 受け 堅守 夜目 監視

 火属性 風耐性 土耐性 水耐性 雷耐性 溶耐性 氷耐性


虎斑 マンイーターLv21→Lv22(↑1)

 器用値 53

 敏捷値 53

 知力値 17

 筋力値 67(↑1)

 生命力 85(↑1)

 精神力 17

 スキル

 槌 重槌 巻付 打撃 蹴り 受け 堅守

 石工 変化 気配遮断 気配察知 魔力遮断

 魔力察知 夜目 監視 隠蔽 奇襲 精密操作

 登攀 ダッシュ 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 自己修復[中] MP吸収[微] 絶叫 吸水 寄生根

 塊根生成 闇属性 土属性 水属性 木属性

 火耐性


召魔の森 ポータルガード

黒曜、ジェリコ、ティグリス、テイラー、クーチュリエ、ペプチド、逢魔、極夜

スコーチ、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ