670
《只今の戦闘勝利で【棍棒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
何故だ。
何故、パントマイムメンターがいるんだ?
そして何故、当然のように格闘戦になるんだ?
解せぬ。
周囲は魔物の死体で死屍累々。
目立つのはベリルビーストの死体だが、悠長に剥ぎ取り作業をしている雰囲気ではない。
どこから奇襲が来るのか、知れたものではないからだ。
町はあちこちで火事になっていて状況を確認するのも難しい。
煙が邪魔をしている。
まだキムクイガーディアン・スレイブもいた筈だ。
魔人の軍勢の襲撃は終わっていない。
仕留めに行くか?
だがその前にやるべき事がある。
サブリナ達から話を聞かねばなるまい。
「で、何があった?」
「そ、その前にアレをどうにかして!」
アレって何を?
サブリナの視線の先にはレオノーラ。
そのレオノーラは直立不動のまま硬直している様子です。
彼女の目の前にはアイソトープがいる。
いや、人を喰うようなドラゴンじゃないよ?
そして菅生は?
頭の上にスパッタがいる。
止まり木の代わりであるらしい。
それにしても、彼等の召喚モンスターはどれも消耗が酷い。
半分以上がステータス異常のようです。
ステータス異常が無くともHPバーもMPバーも逼迫している。
布陣見直しは必至だろうな。
「私達だって詳しくは知らないんだから!」
「知っている範囲でいいよ」
ここはソフトな対応をするべき所だが。
残念な事に優しく笑えないのであった。
それでもトライすべきだろう。
だが、それは見事に失敗であったみたいです。
「しゃ、喋るから!拷問だけは止めて!」
「いや。拷問って」
人聞きが悪いな!
まあそれよりもだ。
黒曜、蒼月、スパッタ、イグニス、アイソトープもそれなりに消耗が進んでいる。
何よりもアイソトープがいると情報を聞き出すのに支障がありそうだ。
脅迫しているような形になるしな。
全員、帰還させましょう。
サブリナ達も消耗の進んでいる召喚モンスター達を全員帰還させていた。
まだここは敵地だ。
地上戦用の布陣に切り替えましょう。
しかも市街戦だ。
レムトの町以来かな?
召喚するのは?
ヴォルフ、護鬼、戦鬼、ナインテイル、スコーチだ。
地上戦を前提にしましょう。
「助けて貰った事は有難いけど、大して知らないわよ?」
「いいとも」
アイソトープがいなくなって安心していた雰囲気があったようだが。
戦鬼の姿を見てまたしても硬直しているようです。
簡単に威圧され過ぎじゃないですかね?
まあ、いいか。
話を聞く上で、いいプレッシャーになってくれそうだ。
「これで全部よ」
「全部、ね」
半壊した家の中で色々と話を聞いてみた。
無論、インビジブル・ブラインドを使って魔物の襲撃を避けている。
まあ襲って来ても迎撃するだけだが、それでは話が出来ませんからね。
奇襲する機会もあったけど襲ってません。
サブリナ、菅生、レオノーラから聞いた話は確かに興味がある。
NPCから聞いた話であるようだが、数日前から魔人が率いる魔物の襲撃を受けている事。
最初は1体のキムクイガード・スレイブ。
町の結界が突破され、以後は住民の避難が一気に加速したようだ。
最初のキムクイガード・スレイブと魔人と魔物はどうにか撃退したそうだが。
但し、このサリナスに再集結していた王家に所属する兵士達がかなりの損害を被ったようです。
今や町の各所で魔物に蹂躙されているような様相であるようだ。
ふむ。
状況は分かった。
理解した。
でも納得は出来ない。
何故、サブリナ達がここにいるのか?
そこが全部、抜けているのだ。
「で、君達はどうしてここにいるんだ?」
「え?」
菅生の目が泳いでいる。
こいつめ。
徹底してオレと目を合わせないつもりであるようだ。
「言えない、としか答えようがないわ」
「言えない?」
「そういう依頼を受けていると思ってくれて欲しいわね」
サブリナの答えだが答えになっていない。
だが。
明確な事もある。
間違いなく彼女達は何かを隠している。
それはオレにはどうしても言いたくない事であるようだな。
「どうしても?」
「どうしても」
「死に戻っても?」
「元々、ここに来たのも死に戻り覚悟で突っ込んでいるようなものだし」
「ほう」
死に戻り覚悟、か。
ハイリスク、ハイリターンな依頼でもあったのか?
魅力的な報酬があるに違いない。
「では、これからどうする?」
「逃げるだけよ。逃げ切れるかどうかは分からないけど」
「テレポートは?」
「使えるけど魔物に捕捉されたら出来ないし」
「今なら?」
互いの顔を見合わせる三人。
何を不思議そうな顔をしているんだ?
「見逃すの?」
「え?」
もしかして。
オレがテレポートを邪魔するものと思ってませんか?
聞く事を聞けたら解放してもいいんですけど。
無論、襲ってくるなら話は別だ。
存分に反撃するだけです。
「見逃しちゃ、ダメかな?」
「あ、いや、ちょっと待って!」
菅生が怯えている。
大げさな反応だな。
あ、しまった。
少し笑っているのかもしれません。
「そっちはこれからどうするの?」
「もう少し様子を見てみたいね」
嘘だ。
折角の魔人、それに魔人が率いる魔物の群れ。
キムクイガーディアン・スレイブもいる。
名前持ちの魔人もいておかしくはない。
狩れるだけ、狩ろう。
どれ程の戦力が相手になるのか、明確でないのが痛いけどね。
平原を姿を見せずに移動しているのだろう。
キムクイガード・スレイブ、それにキムクイガーディアン・スレイブだ。
厄介な連中だ。
だが。
連中の攻撃目標がこの港町サリナスであるというのであれば利用出来そうかな?
地上を移動して探し回るよりも手間が省けるだろう。
まあ狩りの効率として、どっちがいいのかは断言出来ませんけどね。
少なくとも空中から見える範囲で仕留めに行くべきキムクイガーディアン・スレイブはいた。
美味しいと思える。
きっと、美味しい。
「跳ぶわよ?本当に、いいの?」
「どうぞ。止めないし」
どうも信じて貰えていないらしい。
そんなに説得されたいのかね?
もしかして、マゾ?
目の前から三人の姿が消える。
彼等の召喚モンスター達もだ。
テレポートで跳んだか。
この港町がエリアポータルとしての機能が失われているから出来る事だな。
さて、ここからだ。
住民、それに兵隊さん達もいると思う。
でもね。
助けに来た訳ではありません。
飽くまでも、経験値稼ぎのいい機会だと思うのです。
これは見逃せない。
まずはキムクイガーディアン・スレイブだ。
スコーチには悪いがチェンジ・モンスターは使いましょう。
無論、町の中にいる魔物も可能な限り仕留めたい。
これは面白い事になってきましたよ?
(マグネティック・コンパス!)
方位を確認しておこう。
町の東側からキムクイガーディアン・スレイブは進攻していた筈だ。
周囲は半壊の建物が多い。
シンクロセンスで周辺の様相を確認してもいいが、どこから奇襲が来てもおかしくないだろう。
身を隠す場所には事欠かない。
それはこっちもだけど、魔人と魔物も同様であるのだ。
余計なリスクを抱え込む事はない。
「スナイプ・スロー!」
亜氷雪竜の投槍で狙ったのは上空を駆けるピッポグリフ。
そうか。
空中戦力は殲滅したと思っていたんだが、もう追加があったのか?
どうも思っていた以上の戦力がこの港町に殺到していそうな感じがします。
いいぞ。
獲物が多いという意味で文句無しだ!
魔人もきっといるだろう。
キムクイガーディアン・スレイブの追加はあるかな?
ビートルドラゴン、スタッグドラゴンの援軍もあって欲しい。
ニュートドラゴンだって数が多くなければ対応は可能だ。
でもね。
変態魔人、パントマイマー系の連中だけは願い下げだ。
理由は不明だけど、あいつ等と遭遇すると何故か格闘戦になってしまう。
謎だ。
運営の嫌がらせ、と思っておこう。
きっとそうに違いない!
「戦鬼!」
「グヘッ?」
オレの視線の先に突進しているベリルビースト。
だが狙っているのはオレではない。
兵士達だ。
別の魔物であるガリルを相手にしていて後方から迫るベリルビーストに気付いていない。
(((((((((((((((ヘルズ・フレイム!)))))))))))))))
ヘルズ・フレイムの15連装。
だがベリルビーストはタフであるのだ。
これだけで仕留めきれない。
「ガァッ!」
戦鬼が鉄球を投じる。
火達磨となったベリルビーストの装甲に鉄球は見事に命中。
しかも大きく凹んでいるようだ。
ベリルビーストの突進する速度は一気に落ち、建物に寄り掛かるようにして止まる。
HPバーはまだ残っていたが、気絶しているようだ。
動かない。
放置していてもいいかな?
ヘルズ・フレイムでいずれ詰みそうだ。
「ッ!」
瓦礫の向こう側から魔人が迫って来る。
アクロバットメンター。
それにナイフジャグラー。
ソードダンサーがやたら多いが、こいつ等は平兵士みたいなものだ。
意外に苦戦させられていた。
足場が悪いからだ。
広い通りにも瓦礫が散乱していて走るにも邪魔なのです。
一方でこの魔人達は足場の悪さを苦にしていません。
実に身軽で瓦礫そのものを足場にして飛び跳ねながら移動してやがる。
敵ながら見事だ。
オレにも【跳躍】と【軽業】はある。
でもあんな派手な動きはしない。
したくない。
地に足を付けていないというのは大きなリスクであるからだ。
「ヌンッ!」
断鋼鳥のコラを先頭にいたアクロバットメンターに撃ち込む。
一撃で沈んでしまうアクロバットメンター。
まあ回避出来なきゃそうなるか。
実際に何度か回避させられている。
こいつ等、揃いも揃って人間とは思えない動きをするのだ!
確かパルクールって奴かな?
以前に見た事がある。
どんな地形でも利用して移動してしまうスポーツだが、似ていると思う。
オレに真似は出来そうもない。
そして真似する必要はない。
【跳躍】も【軽業】もそういった動きをするつもりで取得している訳ではない。
実利あるのみなのだ。
(ファイア・ホイール!)
屋根の上のにいるビッグホーンリザードに喰らわせる。
ふむ。
屋根の上を移動、か。
参考にすべきかな?
建物の屋根の上から襲われる事も多いのだ。
広い通りではまだいいが、狭い路地では走り抜けるのも厳しい。
屋根の上を移動するというのはいい考えであるかも?
魔物を襲うにも有利に働くだろう。
「大丈夫か!」
「何とか!」
その兵士はどうにか健在って所だっただろう。
だが、他の兵士達の何名かは状態異常のマーカーが重なっている。
満身創痍そのものだ。
「あんたは冒険者か?」
「そんな所だ」
「この町はもうダメだ!逃げた方がいい」
兵士達の様子は?
魔法技能を持っている兵士が仲間を回復させているようだが間に合っていない。
「住民はどうなってる?」
「港の倉庫だ。船で逃げ切れなかった住民を魔術師達が転移させている」
「貴方達は?」
「住民が退避するまで時間稼ぎだ」
全員、疲弊しているのは明らかだ。
だがその表情に戦う意思が途切れていない。
死兵だな。
「まだ魔物が来ている。住民の退避は終わりそうなのか?」
「分からないな」
兵士達の目が一点に集中している。
戦鬼だ。
槍を構えて警戒している。
その戦鬼の横にヴォルフ、戦鬼、ナインテイルが並ぶ。
スコーチはオレの肩に舞い降りてきていた。
「大丈夫。私の召喚モンスター達だ」
「あんた、サモナーか?」
「ああ、そうだ」
周囲に魔物の気配はしない。
だが、遠目にビートルドラゴンが飛んでいる様子が見えている。
マズいな。
早く仕留めてあげないといけません。
「ここは任せろ。倉庫に行っていていい」
「だがあんたは?大丈夫なのか?」
「機を見て逃げるよ」
その言葉を信じたかどうかは分からない。
彼等も体制を立て直す必要があるだろう。
まあ少しはオレも手伝っていいかな?
(ファイア・ヒール!)
何名かを一気に回復させる。
さすがに装備の修復までは時間的な余裕はないが、これなら奢っていい。
「え?」
「何だ?」
HPバーの回復に驚愕する兵士達もいたが無視だ。
死兵となってより奮戦するのもいいだろう。
住民の避難が終わっているのであれば彼等も撤退していいと思える。
それに彼等のような兵士がいても困る。
オレの獲物が減ってしまいかねない。
それは困るのです。
「では、私は行く。そっちも無駄に死ぬなよ?」
「あ、ああ」
呆然とする兵士達の前から去る。
今は時間が惜しい。
追加の魔人が来ているのは間違いない。
ビートルドラゴンでも数を重ねたらいい経験値になるだろう。
それにまだ、キムクイガーディアン・スレイブを倒していないのだ。
もっとだ。
もっと、いい経験値になりそうな奴、出て来い!
《只今の戦闘勝利で【棍棒】がレベルアップしました!》
《【棍棒】武技の地裂砲を取得しました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【隠蔽】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『船岡』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
これでキムクイガーディアン・スレイブは2体目かな?
美味しい。
各個に撃破出来ているのもいい。
護衛戦力は町の中を蹂躙しに行っているから手薄なのだ。
封印術の呪文を効かせつつ殴り放題だ!
無論、戦闘時間を短縮させる為にチェンジ・モンスターも併用してます。
スコーチには悪いが、巨大亀の口の中に突っ込む役目を担って貰っている。
体内からの破壊活動を担当するのは船岡。
より奥に侵入してから元の大きさに戻るようにしていた。
今のキムクイガーディアン・スレイブも仕留めるのに5分を要していない。
でもね。
もっと短縮出来る筈。
途中で襲って来ていたビートルドラゴンとスタッグドラゴンがいたのだ。
当然、そいつ等も経験値に変換してやった。
他にも色々といたけど、まあオマケだな。
船岡のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
船岡 玄武Lv20→Lv21(↑1)
器用値 29(↑1)
敏捷値 46
知力値 45
筋力値 34(↑1)
生命力 78
精神力 46
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知
振動感知 気配遮断 魔力遮断 堅守 変化 霊能
地脈操作 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己回復[中]
MP回復増加[中] 猛毒 暗闇 石化 麻痺 即死
時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性
木属性 耐即死 毒無効
さて。
まだまだ巨大亀はいる。
キムクイガード・スレイブもいたと思う。
港町を防備していた壁は何箇所か、完全に瓦礫と化している。
その数だけ、巨大亀の襲来があった筈だ。
そのうちの何体かは兵士達が仕留めたそうだが。
まだいる。
町の中にもだ。
壁を破壊中の奴もまだいると思われる。
火事で生じた煙で見えていないだけだ。
見付け次第、狩ろう。
移動中にも見掛けた連中も全部が標的だ。
市街戦の機会は少ない。
絶好のチャンスと言える。
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
ダイヤモンドの原石も確保出来ている。
これも美味しい。
今日だけで何個目かね?
出来ればベリルビーストからも宝石を剥ぎたいけどね。
そこまで余裕は無い。
キムクイガード・スレイブとキムクイガーディアン・スレイブは見逃せません。
確率は低いが剥げるアイテムはダイヤモンドの原石なのだ。
こうなると全部、仕留めたいものだが。
問題は?
時間だ。
それに追加で巨大亀がここを襲ってくれるかどうかだろう。
では、移動だ。
まずは防壁に沿って獲物を探そう。
リスクは高いけど、スコーチに高度を取って貰って亀を探して貰うのもいい。
煙が邪魔だと思うけどね。
ついでだ。
消火もしつつ移動する事にしましょう。
水魔法の呪文ならば有効であるに違いない。
《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヴォルフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
キムクイガーディアン・スレイブはこれで3体目かな?
まだまだいるだろう。
幸運であったのは、この港町サリナスを襲って来る空中戦力だ。
先に概ね、片付けてあったのは良かった。
地上戦で空中から狙われるのはそれだけで厄介なのだ。
魔人側の援軍は地上戦力が主であるのも幸運であっただろう。
今も町の外にキムクイガード・スレイブが出現しているのが見えていた。
空中戦力はグリフォンに騎乗する魔人だけのようだ。
有難い。
そして残念。
ニュートドラゴンはどうした?
それでもまだ、経験値稼ぎをさせてくれそうな予感がします。
ヴォルフのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ヴォルフ 大神Lv23→Lv24(↑1)
器用値 37
敏捷値 89
知力値 37(↑1)
筋力値 51
生命力 51
精神力 38(↑1)
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威
霊能 霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断
魔力察知 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[小] 耐即死 耐魅了 分身
だが。
問題は亀の歩みだな。
あのキムクイガード・スレイブがここに到達するのを待つ時間は無い。
護衛のベリルビーストも同様だ。
ガルムとトライホーンリザードもいるようだが、数はそう多くない。
先に町の中の魔物を掃討するとしましょう。
まだその方が面白い狩りになってくれそうだ。
《只今の戦闘勝利で【小剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
既に午後1時10分になっている。
昼食?
これはもう携帯食で済ませるべき事態だ。
仕方ない。
町の中で魔物と遭遇する機会はかなり少なくなっている。
掃討が進んでいる証拠だろう。
この町に残っている兵士の姿も見掛けていたが、その姿も減りつつある。
撤収していると思いたいが。
手助けする所まで余裕は無い。
悪いけどね。
それに町の中に侵入していた巨大亀はもう残っていないようです。
今のキムクイガーディアン・スレイブもまた美味しい相手だった。
もっといて欲しいものだが。
こうなると町の壁の外から迫っている魔人が率いる戦力に期待するしかない。
それに今日はここまで、名前持ちの魔人に逢えてません。
ニュートドラゴンもだ。
どうにも釈然としない。
苦戦はしているけど、大苦戦ではないからだ。
大いに不満である!
護鬼のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
護鬼 羅喉Lv21→Lv22(↑1)
器用値 64(↑1)
敏捷値 64(↑1)
知力値 37
筋力値 50
生命力 50
精神力 37
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽
奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作
跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[微]
時空属性 光属性 闇属性 火属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
召喚モンスター達の消耗はどうだ?
ナインテイルはそろそろ危険域だな。
他はそれなりだろう。
戦鬼に至ってはまるで消耗していない。
ダーク・ヒールを使っている分、多少減っているだけだ。
装備の消耗もそう進んでいない。
まだまだ、行ける。
このペースなら夕方まで戦い続ける事も可能だろう。
それに見合うだけの魔物の襲来があるかどうかが問題だ。
戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
戦鬼 オーガロードLv21→Lv22(↑1)
器用値 43
敏捷値 61
知力値 14
筋力値 85(↑1)
生命力 85(↑1)
精神力 14
スキル
打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀
平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目
掴み ダッシュ 跳躍 平衡 連携 物理抵抗[小]
自己回復[極大] 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇
毒耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
おっと。
ナインテイルもレベルアップだ。
残りMPバーは3割、帰還させると決めていました。
幻影も少々、使わせ過ぎたかな?
市街戦だと陽動んび便利なのです。
奇襲の成功率も格段に上がっている。
加えて奇襲を喰らう事も予防出来ていると思う。
幻影を襲っている魔物は結構な数になっていたからだ。
市街戦もいいな。
その機会が今後も増えると思えませんけどね。
ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ナインテイル 白狐Lv21→Lv22(↑1)
器用値 30
敏捷値 71
知力値 68(↑1)
筋力値 30
生命力 30
精神力 68(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃
夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[微]
自己回復[微] 時空属性 光属性 闇属性 風属性
水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 耐魅了
陽炎
ダイヤモンドの原石も確保だ。
今日だけで何個目?
もう数えてませんけど、荒稼ぎと言い切れるだろう。
【解体】師匠も見事だ。
そして気が付けば町の中は不気味な静寂に包まれている。
崩れた壁から突入してくる魔物の数も少ない。
まさか、これで終わりではないよね?
まだ、迫りつつあるキムクイガード・スレイブがいた筈。
防壁の上からなら戦況が確認出来るだろう。
それでは。
ナインテイルは帰還だ。
ヘザーを召喚しましょう。
空中からの支援も大いに期待する所だが、突撃にも期待したい。
ダメージ重視だ。
布陣はどうなっている?
ヴォルフ、護鬼、戦鬼、ヘザー、スコーチです。
スコーチの消耗はどうだろう?
残り7割って所だ。
チェンジ・モンスターの影響で色々と経験値稼ぎが進んでません。
済まない。
そういう立ち位置になるのは耐えて欲しい。
適役は他にもいるんだけどね。
今、この港町に迫っている戦力もキムクイガード・スレイブだけかな?
そうであればチェンジ・モンスターは使わずに仕留められるのだが。
それはそれで痛し痒しだ。
オレが望んでいるような相手はチェンジ・モンスターを必要とする相手なのです。
防壁の上から平原を見渡す。
魔人が率いているであろう軍勢がその姿を見せている。
迫って来る戦力は?
数える気にならないな。
スコーチには悪いけど、チェンジ・モンスターを使う事になりそうだ。
「あれは?」
オレの隣にあの兵士が来ていた。
彼だけではない。
結構な数の兵士が残っていたようだ。
百人近くいるだろう。
「逃げるんじゃなかったのか?」
「住民の避難は終わったさ」
平原に展開する戦力は?
キムクイガード・スレイブが5体。
キムクイガーディアン・スレイブが2体。
各々の頭上に魔人らしき影はあるけど、遠過ぎて【識別】は出来ない。
追従する戦力はベリルビーストだろう。
トライホーンリザードとビッグホーンリザードもいる。
ガルムがもういないようだ。
町の中へと攻め込ませたのだろう。
オレも結構な数を仕留めてましたし。
問題は?
空中戦力だな。
グリフォンやヒッポグリフがいるのはまあいい。
ビートルドラゴンにスタッグドラゴンが複数、いるようだ。
何故だ?
どうしてニュートドラゴンがいないんだ!
数を考慮したら経験値は確実に稼げそうだけど、不満だ。
手抜きに感じてしまう。
「総員、撤退だ!」
「あんたも逃げろ!」
「ああ、少し見物したらそうするよ」
撤退?
無論、しますとも。
目の前にいる魔物を全部、経験値にしてからですけどね。
特にキムクイガーディアン・スレイブを逃すのは勿体無い。
何故だろう。
巨大亀の姿がダイヤモンドの原石に見える。
港の方へと退いて行く兵士達を見送ると、改めて平原を見渡す。
巨大亀が一斉に足を止めていた。
各々の足元で何かが起きている。
僅かに魔力が高まっているようだ。
例の魔方陣と魔法円が地上に描かれているようです。
何かを召喚でもしているのだろう。
宜しい。
是非、ニュートドラゴンを!
難敵を召喚してくれ!
さもないと、制裁しますよ?
期待を込めて待つ。
そして出現したのは、ガルムの群れでした。
制裁だお前等。
今、そこに行くから待ってろ。
だが。
オレ達だけではありませんよ?
相手はやたらと数が多い。
【英霊召喚】は使うべきだろう。
さあオレに経験値を寄越せ。
ダイヤモンドの原石を寄越せ。
さもなくばニュートドラゴンか名前持ちの魔人を呼べ!
では。
楽しめるかどうか、襲ってみよう!
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv99
職業 サモンマスターLv37(召喚魔法修師)
ボーナスポイント残 75
セットスキル
小剣Lv72(↑1)剣Lv75(↑1)両手剣Lv73 両手槍Lv76 馬上槍Lv76
棍棒Lv72(↑2)重棍Lv71 小刀Lv70 刀Lv74 大刀Lv70
刺突剣Lv70 捕縄術Lv71 投槍Lv76 ポールウェポンLv74
杖Lv87 打撃Lv90 蹴りLv91(↑1)関節技Lv90(↑1)
投げ技Lv90(↑1)回避Lv97 受けLv97(↑1)
召喚魔法Lv99 時空魔法Lv85 封印術Lv83
光魔法Lv79 風魔法Lv79 土魔法Lv79 水魔法Lv79
火魔法Lv79 闇魔法Lv79 氷魔法Lv79 雷魔法Lv79
木魔法Lv79(↑1)塵魔法Lv79 溶魔法Lv79 灼魔法Lv79
英霊召喚Lv5 禁呪Lv80
錬金術Lv71 薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv47
連携Lv77 鑑定Lv70 識別Lv77 看破Lv58(↑1)耐寒Lv75
掴みLv77 馬術Lv77 精密操作Lv77 ロープワークLv70
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv73 登攀Lv60e
平衡Lv77
二刀流Lv75(↑1)解体Lv71(↑1)水泳Lv29 潜水Lv61
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv36 隠蔽Lv72(↑1)
気配察知Lv70(↑1)気配遮断Lv72(↑1)暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv71
魔法効果拡大Lv70 魔法範囲拡大Lv70
呪文融合Lv70
耐石化Lv69 耐睡眠Lv69 耐麻痺Lv71 耐混乱Lv68
耐暗闇Lv69 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv67 耐毒Lv76
耐沈黙Lv68 耐即死Lv67
召喚モンスター
ヴォルフ 大神Lv23→Lv24(↑1)
器用値 37
敏捷値 89
知力値 37(↑1)
筋力値 51
生命力 51
精神力 38(↑1)
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威
霊能 霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断
魔力察知 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[小] 耐即死 耐魅了 分身
護鬼 羅喉Lv21→Lv22(↑1)
器用値 64(↑1)
敏捷値 64(↑1)
知力値 37
筋力値 50
生命力 50
精神力 37
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽
奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作
跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[微]
時空属性 光属性 闇属性 火属性
戦鬼 オーガロードLv21→Lv22(↑1)
器用値 43
敏捷値 61
知力値 14
筋力値 85(↑1)
生命力 85(↑1)
精神力 14
スキル
打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀
平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目
掴み ダッシュ 跳躍 平衡 連携 物理抵抗[小]
自己回復[極大] 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇
毒耐性
ナインテイル 白狐Lv21→Lv22(↑1)
器用値 30
敏捷値 71
知力値 68(↑1)
筋力値 30
生命力 30
精神力 68(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃
夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[微]
自己回復[微] 時空属性 光属性 闇属性 風属性
水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 耐魅了
陽炎
船岡 玄武Lv20→Lv21(↑1)
器用値 29(↑1)
敏捷値 46
知力値 45
筋力値 34(↑1)
生命力 78
精神力 46
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知
振動感知 気配遮断 魔力遮断 堅守 変化 霊能
地脈操作 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己回復[中]
MP回復増加[中] 猛毒 暗闇 石化 麻痺 即死
時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性
木属性 耐即死 毒無効
召魔の森 ポータルガード
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