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本日更新5回目です。

「ッ!」


 戦況は?

 確認する事は出来ない。

 分かっているのは歌が途切れている事だ。

 エクストラ・サモニングで召喚したビアンカが時間切れで帰還したのだと分かる。

 分かるのはそこまで。

 今は目の前のマルドゥクの化身を仕留めに行く事に集中せねば!



「シャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」


 何度、修羅刀で足首に撃ち込んでいるかな?

 まあ牽制だけどな。

 本命は別にある。



(((エナジードレイン!)))

(((ディメンション・ソード!)))

(((パルスレーザー・バースト!)))

(((フォースド・ドライング!)))

(ディクレイ・ヒート!)


 これでHPバーは残りどれ程か?

 残り2割だ。

 だがそれ以上に大きな攻撃機会が生まれている。

 マルドゥクの化身が転がっていた。

 さっさと仕留めてしまおう。

 獲物が減っているのが分かる。

 戦車の英霊様に獲物を減らされ続けているのです。

 これ以上はマズい。



「キィヤァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」


 鍬を持つ右手首に修羅刀を叩き込む。

 そのまま体の上に駆け登る。

 狙うのは、首だ。

 大将首だ。

 確実に仕留めたい。



「リャァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」


 立ち上がろうとする前に延髄を狙って修羅刀を振る。

 切っ先が深く斬り込んだ感覚が確かにあった。

 マルドゥクの化身は?

 立ち上がれずにそのまま沈む。


 良し。

 次だ。


 まだ獲物は残っている筈。

 英霊様に遅れてはいけませんよ!







 最後に残ったのはやはりこいつか。

 原始なるエンキドゥ。

 散々な有様であるが、そのHPバーは残り4割。

 しかも自己回復もしているようだ。


 その原始なるエンキドゥを抑えていた戦鬼のHPバーは3割。

 装備があってこれか。

 恐るべき敵手であるのだろう。


 周囲は?

 死屍累々の様相です。

 戦車を駆る英霊様の姿はもうない。

 オレを含めて、召喚モンスター達が原始なるエンキドゥを囲んでいる。

 一斉に攻めさせてもいいんだが、ここはお楽しみとしましょう。

 少し、待っててね?



(フィジカルエンチャント・ファイア!)

(フィジカルエンチャント・アース!)

(フィジカルエンチャント・ウィンド!)

(フィジカルエンチャント・アクア!)

(メンタルエンチャント・ライト!)

(メンタルエンチャント・ダーク!)

(グラビティ・メイル!)

(サイコ・ポッド!)

(アクティベイション!)

(リジェネレート!)

(ボイド・スフィア!)

(ダーク・シールド!)

(ファイア・ヒール!)


 戦鬼に呪文の強化を継ぎ足して行く。

 さて。

 ヴォルフ、黒曜、護鬼、アイソトープはオレの傍にいるように。

 修羅刀を手放すと神樹石のトンファーを手にする。

 手順は?

 忘れてません。



「マジック・フォートレス!」「リカバリー!」


 ついでにリカバリーの武技で魔力も回収しておこう。

 次に使うのは?

 やはりこれだな。



(トーチカ!)


 防備は固めておこう。

 何をするのかと言えば、これだ!



(リモート・コントロール!)


 オレの視界が一瞬で変化する。

 今やオレは戦鬼と化していた。

 無論、原始なるエンキドゥとの殴り合いをする為だ。

 大丈夫。

 縮尺で言えば目の前にいる原始なるエンキドゥ、オレが普段対戦している鞍馬って所か?

 手頃な体格と言えよう。


 それに戦鬼と化してどう戦うか、色々と楽しそうです。

 まずは、当たってみよう。

 殴ったり殴られたり。

 蹴ったり蹴られたりから始めようか。


 ヤバいな。

 ゾクゾクする。

 これは堪らない。

 きっと目の前にいる原始なるエンキドゥは、強い。

 強いだけじゃなく、獣そのものだ。

 何をして来るか分からない。

 きっと噛み付き攻撃はあるだろうな。



「ガァァァァァァァァァッ!」


「ヒャァァァァァァァァァッ!」


 互いに獣の雄叫びを放ちながら真正面からぶつかる。

 さあ、楽しませてくれ!






「ギィッ!?」


「ケヒッ!」


 オレの、いや、戦鬼が握っているのは?

 毛だ。

 そう、原始なるエンキドゥの体毛だ。

 いい感じで長かったので毟ってます。

 毛が少ないと書いて、毟る。

 原始なるエンキドゥの全身の各所は毛が毟られた痕跡が残っていた。

 大丈夫。

 頭じゃないから安心してね?

 フサフサのまま逝くがいい。



「ッ!」


 とんでもないスピードで撃ち込まれる拳。

 頬を殴り飛ばされるが、唯で済ませるつもりはない。

 肘を抑え、腕をたぐると抱え込んだ。

 そのまま、足で原始なるエンキドゥの右腕を挟んで交差させる。

 跳び関節。

 腕拉十字固めであるのだが、片腕で支えちゃってますよ?

 しかも極まっているのに。

 骨格が人間と似て非なるものであるんですかね?



「キシャァァァァァァァッ!」


 そのまま地面に叩き付けられた。

 引き換えに肘を捻ってやったが、どうか?

 地面を転がりつつ、原始なるエンキドゥを見る。

 右肘から先が奇妙な方向に向いているようです。

 ほう。

 それでもまだまだ、意気軒昂。

 戦いを止めるつもりは無いようです。


 だって、笑っているんですよ、こいつ。

 いい笑顔だ。

 お友達になって欲しい。


 でも残念。

 仕留めに行かせて貰いましょう。



「ガッ!」


 その右腕、狙わせて貰います。

 左拳が頭上を通過する。

 低空タックルで避けながら懐に。

 右腕を取る。

 体を回転させて腕返しへ。

 投げを狙ったものではない。

 背後を取る為のものだ。



「ッ!」


「ギッ!?」


 ついでに右腕の体毛を毟りつつ、首を狙う。

 裸絞めだ。

 戦鬼のパワーで仕掛ける裸絞めなのだ。

 原始なるエンキドゥの声が途絶える。

 首は太かったが、腕でちゃんと組めてあった。

 手応えは、ある。


 さあ。

 どうですか?



「ヒュッ!」


 笛のような音が原始なるエンキドゥの口から漏れる。

 それは徐々に微かなものになって行った。

 苦しいか?

 苦しいでしょうね。

 でも残念。

 慈悲など無いのです。


 地面に転がる原始なるエンキドゥ。

 その巨躯に押し潰されながらも裸絞めを解く事は無かった。

 体毛が擦れている音。

 筋肉が軋む音。

 そして骨が砕けたであろう音。

 仕留めたかな?

 原始なるエンキドゥのHPバーはもう無い。

 仕留めたみたいです。






《我等は遠き日の記憶》


《昼と夜の境界を彷徨う魂》


《過去に在っては全ては朽ち果て何も残しはしない》


《現在に在っても記憶に残らない》


《未来永劫、知られず忘れ去られるだろう》



 インフォはまあいいさ。

 元の体に戻っているけど、やはり感覚にズレがある。

 それ以上に体がまだ戦いを欲しているようにも感じるのだ。

 何という事だ!

 これで満足出来ない体になっているのか?


 恐ろしい。

 まだ格闘戦成分を補充しなきゃいけないのでしょうか?

 そんな、馬鹿な!




《N1E2u1のエリアポータルを開放しました!》

《ボーナスポイント1点が加算されます。合計で62ポイントになりました》

《只今の戦闘勝利で【両手剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 ボーナスポイントも微妙ながらもあった訳だ。

 本当に微妙だが、経験値も微妙なんだろうか?

 微妙であって欲しくは無いな。

 召喚モンスターのレベルアップに期待したい。



 基礎ステータス

 器用値 42(↑1)

 敏捷値 42(↑1)

 知力値 63

 筋力値 41

 生命力 41

 精神力 63



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で64ポイントになりました》


 地道にボーナスポイントは加算され続けている。

 だが。

 相変わらず使い道は無い。

 当面は放置で。

 いずれ何か取得して有効化したくなるスキルが出現してくれる事に期待しましょう



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヴォルフ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 最後の方では召喚モンスターは観戦モードだったな。

 戦鬼以外は、ですけど。

 エリアポータル解放戦では乱戦になる事が多い。

 それだけに支援が行き届かない事があるのだが、全員健在であるらしい。

 ステータス異常はいない。

 MPバーの消耗はそれなりだ。


 では、これからどうする?

 体が熱い。

 まだ、格闘戦を求めてしまっている。

 これは生半可な相手では鎮まってくれそうにない。


 どうしようか?

 ちょっと悩ましい事態だ。



 ヴォルフのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 ヴォルフ 大神Lv18→Lv19(↑1)

 器用値 36

 敏捷値 86(↑1)

 知力値 35

 筋力値 50

 生命力 50

 精神力 36(↑1)


 スキル

 噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威 霊能

 霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断 自己回復[中]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 耐即死

 耐魅了 分身




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『黒曜』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 だが、どうする?

 定番であればE1u1マップで英霊神様を相手にしたい所だが。

 確実に建御雷神之化身と戦える訳ではない。

 どうする?

 確実に、強い相手と対戦。

 しかも格闘戦だ。

 これまでの経験で思い当たる相手は?


 考えろ。

 何か手がある筈だ!



 黒曜のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 黒曜 フォレストアイLv17→Lv18(↑1)

 器用値 34

 敏捷値 77

 知力値 56(↑1)

 筋力値 34

 生命力 34

 精神力 56(↑1)


 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目

 反響定位 奇襲 危険察知 気配遮断 魔力遮断

 空中機動 天耳 魔法抵抗[中] MP回復増加[中]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 水属性

 氷属性 呪眼 即死 耐即死




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ところで死屍累々の有様はどうなった?

 解消している。

 死体は綺麗に消えて行く。

 まるで夢のようだ。


 確かに苦戦ではある。

 どちらかと言えば、戦車を率いる英霊様の戦果が大きいだろう。

 それに戦鬼だ。


 何故、格闘戦成分を求めているのかが分かった。

 オレが、オレ自身の体で格闘戦をしないと気が済まないのだ。

 戦鬼のせいではないけどね。

 やはりリモート・コントロールの功罪であるんだろうな。

 どうも達成感に不足があるのはそこに原因があると思う。



 護鬼のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 護鬼 羅喉Lv17→Lv18(↑1)

 器用値 61(↑1)

 敏捷値 61(↑1)

 知力値 36

 筋力値 50

 生命力 50

 精神力 36


 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽

 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作

 跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[微]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[微]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 悩むのは装備の修復をしながらになりそうだな。

 オレ自身も、護鬼も装備に消耗が見られるけどね。

 戦鬼の装備の修復は大変そうです。

 どう見ても魔水晶1つだけで済みそうに無いぞ?

 魔結晶も使うべきだろうか?


 そうだな。

 ここは豪勢に、使おう。

 ここまで活躍してくれていたのだから惜しくは無い。



 戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 戦鬼 オーガロードLv17→Lv18(↑1)

 器用値 42

 敏捷値 60

 知力値 14

 筋力値 82(↑1)

 生命力 82(↑1)

 精神力 14


 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀

 平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目

 掴み ダッシュ 跳躍 平衡 物理抵抗[小]

 自己回復[極大] 耐即死 耐麻痺 毒耐性



 さて、他に確認事項は?

 ここのエリアポータルの名称、なんですけど。

 広域マップによると、魔空の断層、となってます。

 ふむ。

 何も無いような場所なんだけど、大丈夫かな?

 名前も剣呑であるし。


 それにこの周囲に魔物は出現するんですかね?

 エリアポータル解放戦に出てきた連中が出現するなら納得ですけど。

 特に、原始なるエンキドゥが出現して欲しい。

 それ以外では納得できませんよ?



 時刻は午後5時ちょうどだ。

 少し早いけど、夕食にしよう。

 食事を待つ間に装備の修復を済ませたい。

 それに懸案の魔素抽出も試してみよう。


 そうだな。

 そうしましょう。

 黒曜は帰還だ。

 ナイアスを召喚しましょう。

 夕食を摂り終えたら、このエリアポータル周辺の魔物の動向を確認しましょう。


 格闘戦成分はどうやって補充しようか?

 心当たりはあった。

 アレがいい。

 N6u1マップだ。


 アポロン神の所で対戦したアンタイオス。

 あの巨人であれば文句無しだ!

 延々と回復して対戦を楽しめる。

 大きさも変えてくれるのもいい。


 アポロン神に頼み込もう。

 門番役であろうアルゴスでも構わない。

 彼等も戦いたがる様子を見せていた筈だ。


 何で今迄、思いつかなかったかね?

 挑むべき強敵はちゃんといるのだ!






《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》


 装備の修復には魔結晶を1個、消費してしまった。

 それに護鬼に与えていた魔結晶もかなり消耗が進んでいる。

 まあ、いいさ。

 戦果を考えたら大いに妥協出来るだろう。


 さて、ここからは魔素抽出だ。

 お題は?

 邪水晶にします。

 魔素融合と何が違うのか?

 それに品質Xもどう関わるのか、確認出来るかもしれません。






【素材アイテム】邪結晶 品質A+ レア度- 重量2+ 

 多様に呈色する結晶体。邪悪な力が集約されている。

 邪水晶をも大きく上回る魔力を宿している。

 常時弱い魔力を発するが魔力が減少しない特性を持つ。

 品質が高い程その発する魔力は大きい。

 錬金術でしか作成出来ない。

 不死の力に通じているとされ、悪用厳禁の禁制品。



【素材アイテム】邪結晶 品質X レア度- 重量2+ 

 多様に呈色する結晶体。邪悪な力が集約されている。

 邪水晶をも大きく上回る魔力を宿している。

 常時弱い魔力を発するが魔力が減少しない特性を持つ。

 品質が高い程その発する魔力は大きい。

 錬金術でしか作成出来ない。

 不死の力に通じているとされ、悪用厳禁の禁制品。



《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》



 両者を見比べても差は分からない。

 だが、魔素抽出の特性は把握出来たと思います。


 他の素材の魔力が邪水晶に加わっているのが分かった。

 恐らくだが、魔水晶や魔結晶でも出来ると思われる。

 そして抽出したアイテムは例外なく、砕け散ったりボロボロに崩れ去っていました。

 そういう物であるらしい。


 これにどんな意味があるのか?

 良く分からない点もある。

 だが。

 品質Xの場合、品質X同士でしか魔素融合が出来ていない。

 そして魔素抽出でも同じだ。


 品質Xのアイテムも込められる魔力が高まっているのが分かる。

 その程度がどんな感じであるのかはセンス・マジックでしか判別は出来ない。

 これもそういう物であるらしい。


 何の役に立つのかね?

 これまで、使い道に困るアイテムを整理するにはいいのかもしれないけどね。

 何にしても、経験則を積み重ねないといけないだろう。

 それに品質Xの邪結晶ですけど、結構な魔力を発する代物が出来上がってしまっている。

 師匠の家に地下に放り込んでおくべきなのかも?

 そんな感じもします。


 それもまあ今はいいか。

 ナイアスの作った料理を堪能しましょう。

 出来上がった料理は、リゾット。

 トマトベース、ですね。

 そして肉、肉、肉だ!

 金耀猪の肉だ!

 香辛料はたっぷり。

 特にローズマリーと黒胡椒の風味が堪らん。

 肉の表面は蜂蜜で照りが出ている。


 もうね。

 見るだけで食欲が暴走しそうです。

 無論、堪能しましたよ?

 しかし、アレだな。

 殺風景に過ぎる。

 このN1E2u1マップのエリアポータル、魔空の断層で食事にしたのは失敗だったかな?

 そんな気分です。


 さて、片付けを終えたら布陣変更で。

 アンタイオスに挑みに行く前に、このマップで魔物が出現するか、確認を済ませておこう。

 スコーチ、パナール、シリウス、ジンバル、アイソトープとしました。

 騎乗戦で挑んでみましょう。

 魔物がいたら、ですけど。


 夜になっても大丈夫。

 出て来てもいいんですよ?








《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【雷魔法L】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐石化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パナール』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 いた。

 エリアポータル解放戦で遭遇した連中が出現するようになりました!

 そうだよな。

 そうでなくては面白くない。


 出現するのは?

 マルドゥクの化身、神徒、従者の組み合わせ。

 イシュタルの化身、神徒、従者の組み合わせ。

 シンの化身、神徒、従者の組み合わせ。

 シャマシュの化身、神徒、従者の組み合わせ。

 ここまではまあ編成も分かり易いし、強さもそこそこ、連戦するに値する感じだ。

 数だってそれなりにいる。

 文句無しだ。


 問題は原始なるエンキドゥかな?

 単独でしか出て来ないのです。

 確かに、強い。

 でもね。

 騎乗戦では面白くないのです。

 もう少し戦力を連れて来ていいんですよ?

 出来ればお仲間を連れて来てもいい。


 原始なるエンキドゥ怖い。

 本当に怖い。

 呟いておこう。



 パナールのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 パナール スレイプニルLv15→Lv16(↑1)

 器用値 46(↑1)

 敏捷値 64

 知力値 23

 筋力値 64

 生命力 67(↑1)

 精神力 23


 スキル

 噛付き 踏み付け 体当たり 受け 回避 疾駆

 夜目 耐久走 奔馬 跳躍 蹂躙 蹴り上げ 重装

 騎乗者回復[小] 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[微] 時空属性 光属性

 闇属性 耐魅了 耐即死



 では、ここで区切るかな?

 アンタイオスに挑みに行ってみたい。

 夜だけど、アポロン神っているかな?

 ご迷惑でなければ、対戦をさせて欲しい。


 うん。

 良く考えたら夜分にお願いしに行くのって礼儀がなってないね!

 まあ今更だけどさ。




 テレポートでN6u1マップのエリアポータル、太陽の牢獄に到着。

 門番のアルゴスは?

 いるようだな。

 夜の中、共に寝ずの番であるようだが。

 全身の開いた目は燐光を発している。

 その目がオレの姿を追っていた。



『ほう、貴公か』


『客人であれば中に入れて休息を与えるのが筋であるのだがな』


「やはりこの時間ではダメでしょうか?」


 夜だしな。

 やはり無作法でしたかね?



『いや、時間は問題にならぬ』


『汝に責は無い。あるとしたら我等が主になるであろうな』


「え?」


『汝以外の客人が来ているのだ』


『我等が主にとっては最悪であろう客であろうが、な』


「え?え?」


 あのアポロン神にとって最悪の客人?

 誰でしょう。

 ちょっと興味がある。



「以前、対戦したあの巨人、アンタイオスとの再戦は出来ますかね?」


『どうであろうかな?』


『我等が主は手が離せぬ。我等が権限でも対戦なら叶うと思うぞ?』


『我が相手をしてもいい』


『問題は客人だな』


 客人、というのはプレイヤーだろうか?

 まあここに到達していても不思議じゃないけど。



「客人、というのは?」


『ある意味で招かざる客であるのだがな』


『我等が主も頭が痛いであろう。叩き出せぬであろうし』


『逃げ回る事しか出来ぬさ』


 アルゴス達の態度はおかしい。

 苦笑?

 どうも深刻な状況ではないようだが。

 何かアポロン神は問題を抱えているように思える。


 客、か。

 一体、どんな客が来ているんだ?



『何、アンタイオスなれば我等でも召喚は出来よう故。心配は無い』


『我等とも戦ってみるかな?』


「お願いしたいですね」


 オレの頭上で楽しげな笑い声が交わされているようだ。

 そして全身にある目が細くなっている。

 楽しみ、なんだろうな。

 オレもです。

 アルゴスの場合は全身に目がある。

 目突きは反則になるんですかね?

 そこは心配になってしまいます。






 神殿が一瞬で円形の闘技場に変じる。

 その周囲に光の球体が浮く。

 昼間のような明かりだ。

 地面は砂地。

 そこに出現するのはアンタイオスだ。

 同じ個体であるのかね?

 オレの姿を見て、少し後退したように見えたけど。


 えっと。

 どう贔屓目に見ても、アンタイオスの方が格上なんですけど。

 怖がってどうするの。

 いや、ちょっと驚いただけに過ぎないのかも?

 今度はやや怒っているような気配です。



『アンタイオスの次は我が相手しよう』


『その次は我で良いかな?』


「はい」


 いいですねえ。

 対戦相手がこんなにいるなんて!


 アンタイオスの巨躯が見る間に小さくなって行く。

 体格的には鞍馬よりもやや小さいかな?

 いいぞ。

 そうでなくては、ね?


 オレも準備をしよう。

 防具は全て、脱ぎます。



『準備は良いかな?』


「どうぞ」


 さあ、ここからは相撲だ。

 禁じ手はないし、転がっても勝負ありにはなりませんがね。

 さあ、やろう。


 何度でも殴ってやる。

 何度でも蹴ってやる。

 地面に何度でも投げ飛ばそう。

 関節を極めて折ってもきっと許してくれる。

 このアンタイオス、地面に触れている間は無敵の回復力を発揮するからだ。


 それでは、やりましょうか?









《只今の戦闘で【打撃】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で【関節技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で【投げ技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で【回避】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で【耐気絶】がレベルアップしました!》


『では次はアンタイオスであるが、行けるか?』


「勿論、行けます」


 面白い。

 勝ててないけど、面白い。


 アンタイオスは間違いなくパワーファイター。

 アルゴスはどうか?

 片方は打撃と蹴りを主体にしたピットファイターだった。

 完全に喧嘩スタイルだ。

 もう片方のアルゴスは投げ技や関節技を好むクレバーな戦士です。

 このアルゴス達、全身の目の大部分は閉じて戦ってくれている。

 話によれば開く目の数が多い程、強くなるそうだが。


 共にそんなに多く目を開いてくれてません。

 全体の1割に届かないだろうな。


 既に10戦以上の対戦を経ているけど、全く勝ててません。

 それなのに大満足だ。

 武技も呪文も使っていない。

 だからいい。

 感覚に全くズレが無いのだ。

 ダメージの回復は呪文でやっているけどそれだけです。


 アンタイオスもアルゴスも格上だ。

 それでもどうにか対戦の形になっている。

 どうしてもパワーと体格で劣る分、不利な所があるのだが。

 そこをどうカバーするかは工夫次第だ。

 途中でアルゴスが体躯をより小さくする事を申し出たけど断りました。

 より大きな意義があるのです。


 だが。

 アンタイオスの視線がオレから逸れる。

 その目に怯えが浮かんでいたようだが。

 何を見ているんだ?



『男同士が組み合って息を荒げているなんて。仲がいいのね?』


 うん?

 女性の声だ。

 アンタイオスだけではない。

 アルゴス達にも緊張が走っているのが分かる。

 誰だ?




 アルテミス ???

 ??? ??? ???

 ???



 闘技場を観客席に佇むのは狩人?

 声は女性だが、女性の格好をしていない。

 肩ベルトに腰ベルトはまともだが、それ以外がいけない。

 獣の皮をそのまま衣服にしているみたいです。

 背中に矢筒を背負っている。

 髪の毛は手入れしている様子は見えない。

 邪魔であるのか、頭の後ろで纏めているようだ。


 男装の麗人?

 むしろ野蛮人の様相だ。

 美人だとは思うのだが、所作があまりに女性らしくない。


 名前だけは知っている。

 アポロンが太陽の神であるのなら、アルテミスは月の女神であった筈。

 だけどこれって女神様?

 そんなイメージが吹き飛びそうです。



『貴方達、本当にあの腐れ外道を隠してないでしょうね?』


『何卒、口を謹んで頂きませんと』


『実の兄上をそう言うものではありませんぞ?』


『貴方達の役目は監視ではないのかしら?』


『面目もございません』


 恭しく頭を垂れるアルゴス達。

 どうもこの女神様が招かれざる客であるようだな。



『人間、よね?』


「ええ、まあ」


 オレに注がれる視線は?

 品定め、だな。

 表情を見る限り、お目に適っていないらしい。



『あの腐れ外道、趣味が変わったの?』


『いえ、そんな事はないかと』


 趣味って。

 どんな趣味?

 ちょっと気になります。



『貴方達、本当に隠してないの?』


『ステュクスに誓って』


『そう。全くここに引き篭もるなんて気が知れないわ。見付けてここから引き摺り出してやる!』


 女神様はそう言うと闘技場から去ってしまう。

 えっと。

 アポロン神を捕まえて、引き摺り出す?

 勇ましいにも程があるな。



『確かに我等が主はどこに隠れているのか分からぬとはな』


『この近くに潜んでいるのは間違い無い』


『我等の目を欺くとは、な』


『見事、としか言いようが無い』


 いやいやいやいや。

 アルゴス達は門番であるだけでなく、監視役でもあるようなんだが。

 それでいいんですかね?






《只今の戦闘で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で【耐気絶】がレベルアップしました!》


 時刻は?

 そろそろ午後11時30分だ。

 お暇するとしましょう。



「いい鍛錬になりました」


『それは何より』


 うん?

 この声は、アポロン神?

 声の出所は、どこだ?


 オレの足元の地面からアポロン神の頭が生えてきた。

 いや、影の中に潜んでいたものであるらしい。



『これは困りましたな』


『ずっと影に隠れていたのですか?』


『済まぬな。ところでアレはまだいるのか?』


 アルゴス達は目だけで首肯する。

 その視線がある一点を見ているようだ。



『今少し、アンタイオスの影にいる。アレがいなくなるまで出てこないからな!』


『御意』


 しかし、アレだな。

 神様も引き篭もるみたいです。

 威厳?

 そんな物は既に砕け散ってしまってます。


 ま、いいか。

 格闘戦成分は十分に補充出来たと思う。

 今日はここまでだ。


 召魔の森に跳ぼう。

 明日に備えてログアウトするとしましょう。


主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv95(↑1)

職業 サモンマスターLv33(召喚魔法修師)(↑1)

ボーナスポイント残 64


セットスキル

小剣Lv64 剣Lv68 両手剣Lv71(↑1)両手槍Lv70 馬上槍Lv70(↑1)

棍棒Lv64 重棍Lv61 小刀Lv64 刀Lv69 大刀Lv68

刺突剣Lv62 捕縄術Lv63 投槍Lv70 ポールウェポンLv69

杖Lv81 打撃Lv86(↑2)蹴りLv87(↑2)関節技Lv86(↑1)

投げ技Lv86(↑1)回避Lv93(↑1)受けLv92(↑1)

召喚魔法Lv95(↑1)時空魔法Lv80 封印術Lv78(↑1)

光魔法Lv74 風魔法Lv75(↑1)土魔法Lv75(↑1)水魔法Lv75(↑1)

火魔法Lv75(↑1)闇魔法Lv74 氷魔法Lv75(↑1)雷魔法Lv75(↑1)

木魔法Lv74 塵魔法Lv74 溶魔法Lv75(↑1)灼魔法Lv74

英霊召喚Lv5 禁呪Lv75

錬金術Lv66(↑2)薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv46

連携Lv72 鑑定Lv67 識別Lv72 看破Lv49 耐寒Lv71

掴みLv72 馬術Lv72 精密操作Lv72 ロープワークLv62

跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv70 登攀Lv60e

平衡Lv72

二刀流Lv68 解体Lv67 水泳Lv29 潜水Lv54

投擲Lv50e

ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv29 隠蔽Lv66

気配察知Lv46(↑2)気配遮断Lv66 暗殺術Lv60e

身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv65

魔法効果拡大Lv65 魔法範囲拡大Lv65

呪文融合Lv64

耐石化Lv61(↑1)耐睡眠Lv63 耐麻痺Lv68 耐混乱Lv64

耐暗闇Lv64 耐気絶Lv74(↑2)耐魅了Lv61 耐毒Lv69

耐沈黙Lv62 耐即死Lv60


基礎ステータス

 器用値 42(↑1)

 敏捷値 42(↑1)

 知力値 63

 筋力値 41

 生命力 41

 精神力 63


召喚モンスター

ヴォルフ 大神Lv18→Lv19(↑1)

 器用値 36

 敏捷値 86(↑1)

 知力値 35

 筋力値 50

 生命力 50

 精神力 36(↑1)

 スキル

 噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威 霊能

 霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断 自己回復[中]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 耐即死

 耐魅了 分身


黒曜 フォレストアイLv17→Lv18(↑1)

 器用値 34

 敏捷値 77

 知力値 56(↑1)

 筋力値 34

 生命力 34

 精神力 56(↑1)

 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目

 反響定位 奇襲 危険察知 気配遮断 魔力遮断

 空中機動 天耳 魔法抵抗[中] MP回復増加[中]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 水属性

 氷属性 呪眼 即死 耐即死


護鬼 羅喉Lv17→Lv18(↑1)

 器用値 61(↑1)

 敏捷値 61(↑1)

 知力値 36

 筋力値 50

 生命力 50

 精神力 36

 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽

 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作

 跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[微]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[微]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性


戦鬼 オーガロードLv17→Lv18(↑1)

 器用値 42

 敏捷値 60

 知力値 14

 筋力値 82(↑1)

 生命力 82(↑1)

 精神力 14

 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀

 平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目

 掴み ダッシュ 跳躍 平衡 物理抵抗[小]

 自己回復[極大] 耐即死 耐麻痺 毒耐性


パナール スレイプニルLv15→Lv16(↑1)

 器用値 46(↑1)

 敏捷値 64

 知力値 23

 筋力値 64

 生命力 67(↑1)

 精神力 23

 スキル

 噛付き 踏み付け 体当たり 受け 回避 疾駆

 夜目 耐久走 奔馬 跳躍 蹂躙 蹴り上げ 重装

 騎乗者回復[小] 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[微] 時空属性 光属性

 闇属性 耐魅了 耐即死


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼、逢魔、極夜、雷文

守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代

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― 新着の感想 ―
まだサモナーさんは自分が怪物だという自覚が持てていないようですw
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