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本日更新4回目です。
王女一行の消耗は?
相応って所だろう。
もうちょっと粘れそう?
いや粘って頂こうか。
激励こそしませんけど頑張って頂きたい。
サビーネ王女は対戦が出来る程の余裕は無いようです。
竜騎士グリエルもだ。
そんな訳で、まだまだ元気が余っている竜騎士プリムラとの対戦が続いてます。
でも足場は甲羅。
微妙だけど傾斜がある。
何度か海の中に叩き込んでいるのだが挫けない。
どんだけタフネスなんだか。
脅威に思うべきなのはその精神の強靭さである事かも?
竜騎士プリムラか。
この人、アンデッドじゃないよね?
女性扱いは既に放棄している。
貴族様扱いもしません。
熊だ。
熊だと思うべきなのだ。
オレの蜂蜜を狙って襲って来る、熊だ。
脳内イメージではもうそんな領域になっている。
「では、次!」
「いやいや、もう昼食ですから」
辟易する事はありませんけどね。
これはこれで面白い。
海水でズブ濡れになりながらゾンビのように挑んでくる姿は脅威ではあるけど悪くない。
何度でも海に叩き込んでいいんだが、食事が先だ。
ナイアスが何かを煮込んでいたみたいですが、匂いで分かる。
カレー?
間違いなくカレー。
焼きたてのナンも見えている。
心はもうそっちに向いてしまっているのです。
まともな対戦が出来そうな自信は無い。
実は今の対戦も結構雑な戦い方になっていた自覚がある。
済まぬ。
ワザと海に落としました。
済まぬ。
「食事を終えたら?」
「狩りをしながら移動、ですね」
「海中を、ですかな?」
「空中よりもまだ楽ですからね」
「楽、ですか」
そうなのだ。
まだ海中の方が楽なのです。
空中戦を続けていたら王女殿下と竜騎士グリエルは疲労困憊になっていた事だろう。
「明日になったら空中戦で連戦をしてみましょうか?かなり厳しいと思いますが」
「それこそ本望です。今日、これからでも挑みたいのですが」
「まだまだ、王女殿下には早いでしょう。明日、万全の体調で挑むべきかと」
サビーネ王女の表情は冴えない。
でもね。
耳に痛い意見というのは時に貴重だ。
耳に心地よい意見しかない状態は危険なのだ。
そこは耐えて頂こう。
それに食事は美味しく頂きたい。
野暮な話は抜きに楽しみましょう。
食事のカレーは具材がどれも細かく刻まれてました。
消化にいいだろうね。
キーマカレー、だな。
香辛料もいい感じで効いている。
でも、ご飯ではない。
ナンなのです。
敢えて不満があるとしたらそこだ。
米が欲しくなる!
『海も中々、面白いがな』
『空もまた良し』
水晶竜にブロンズドラゴンだ。
どうも海中戦闘では気になっている事があるらしい。
ブレス攻撃だ。
あの派手な攻撃がしたくて堪らないらしい。
この戦闘狂共め!
意地悪じゃないけど海中戦は続けますよ?
王女殿下の様子を見るにリスクは大きい。
消耗が進んでいる今の状態ではここで空中戦は危険だろう。
「もう少し進めば島があります。そこまでの辛抱です
「島、ですか?」
「火山がありますがね」
『ほう、火山か』
『柘榴竜の眷族であれば喜びそうではあるな』
ほう。
柘榴竜の巣はどうも火山地帯にありそう?
その場所をオレは知らない。
黒曜竜も、だな。
翠玉竜と白金竜の巣にしても話に聞いているだけで見てはいない。
でもね。
巣をこの近辺に作るのは果たしてどうか?
周囲にいる魔物をドラゴンパピーに喰わせる事は止めた方がいいだろう。
間違いなく魔竜化しそうです。
それでは出発だ。
ハイアムスに騎乗して海へ。
そして布陣を変更します。
ナイアスとプリプレグは帰還だ。
アプネア、アウターリーフを戻そう。
壁役のプリプレグは外れるけどアプネアがいる。
十分に壁として支援は可能だろう。
まあ騎竜達も並の魔物ではないのだ。
大丈夫だと思いたい。
空中戦ではどうしても支援が間に合わなくなる危険が伴う。
水晶竜やブロンズドラゴンがいても心配なのです。
特に空中機動力の高い魔物には要注意だ。
歌も危険だし、広範囲の攻撃だって不安が残る。
要するに、海中の方がまだ与し易いのです。
かなりタフな大型の相手が多いし、人魚系の魔物の支援もあるけどね。
そこはどうにかカバー出来るのです。
空中戦は明日以降、試してみたらいい。
厳しいようなら海中戦か海上戦に切り替えよう。
概ねの予定はそれでいい。
予定は予定ですけどね。
変更は大いに有り得るだろう。
《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【精密操作】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【潜水】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐魅了】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パンタナール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
プリプレグを外した事で壁役は減った訳だが。
その分、移動速度は上がっています。
いかんな。
少し移動速度を落としたい。
理由は明白、もっと粘って頂きたいからだ。
水晶竜とブロンズドラゴンが全然余裕であるのだし、オレにとってもメリットが大きい。
経験値は半分も貰えていないと思うけど、それでも美味しいのです。
明らかに戦闘時間は短いし召喚モンスターのレベルアップも早い。
このまま継続したくなるんだけどね。
水晶竜もブロンズドラゴンも王女殿下一行の護衛が本来の任務なのだ。
多少の疑問符が確かに付くけど護衛は護衛。
いつまでも同行出来る筈も無いのだ。
パンタナールのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう2点のステータスアップは器用値と生命力を指定しましょう。
パンタナール ドラゴンLv16→Lv17(↑1)
器用値 41(↑1)
敏捷値 41
知力値 42(↑1)
筋力値 40
生命力 41(↑1)
精神力 41
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目
水棲 自己回復[小] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 水属性 毒耐性
どうもステータスの伸びに偏りが見られるのか?
知力値が飛び出ている。
そういう方向でいいんでしょうか?
ステータス値は揃える方向で調整してみますけどね。
《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【掴み】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐混乱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アプネア』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午後2時40分ですか。
そろそろ空魔監視所の中継ポータルがある筈。
そしてサビーネ王女と竜騎士グリエルは限界に近いな。
竜騎士ラーフェンと竜騎士プリムラだって目に見えて疲弊している。
やり過ぎたか?
いえいえ、竜騎士たる者、この程度で音を上げて貰っては困ります。
もっと鍛える手段は?
更なる連戦、だな。
この周辺で空中戦もいい。
厳しいかな?
王女殿下の意向には大いに沿っていると思うんだが。
ちゃんと期待に応えていると思います!
アプネアのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
アプネア モビーディックLv15→Lv16(↑1)
器用値 34(↑1)
敏捷値 72
知力値 33
筋力値 40
生命力 83
精神力 31(↑1)
スキル
噛付き 体当たり 丸呑み 消化 回避 水中機動 水棲
夜目 共振波 低周波 振動感知 追跡 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] 光属性 闇属性 風属性
水属性 氷属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アウターリーフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「そろそろ島がある筈です。そこで一旦、区切りましょう」
『承知した』
応答する竜騎士ラーフェンの声にも張りが無い。
まあそうかもな。
結構、ギリギリまで攻めてるし。
海面に向かう間、竜騎士達に会話は無い。
いや、本当に大丈夫かな?
急に心配になってきたぞ?
アウターリーフのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
アウターリーフ ゴッズオルカLv15→Lv16(↑1)
器用値 30
敏捷値 83
知力値 30
筋力値 55(↑1)
生命力 54(↑1)
精神力 30
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍 水棲
夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡 天啓
物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] 自己回復[小] 時空属性
光属性 闇属性 風属性 水属性 耐即死 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ハイアムス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
海面に出る。
すぐ目の前には島がある。
火山活動は?
以前と変わらず、噴煙が見えていた。
だが、距離がおかしい。
あんなに離れていましたっけ?
島が徐々に大きくなっているのかね?
どうもそんな雰囲気がある。
海岸線はゴツゴツとしているし、休憩をするにはどうかと思えるけどね。
これでも中継ポータルなのだ。
その筈です。
火山灰も降っていないようだし、大丈夫だと思いたい。
ハイアムスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ハイアムス アレイオーンLv16→Lv17(↑1)
器用値 34
敏捷値 73(↑1)
知力値 34(↑1)
筋力値 48
生命力 56
精神力 34
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 突貫 回避
疾駆 耐久走 奔馬 変化 水中機動 跳躍 水棲
夜目 重装 呪音 振動感知 危険察知 追跡
騎乗者回復[小] 自己回復[中] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[小] 時空属性 光属性 闇属性
水属性 耐魅了 耐暗闇 耐混乱
上陸して騎竜から降りた瞬間、サビーネ王女は地面に倒れ伏してしまった。
竜騎士グリエルもだ。
地面に倒れて大の字になってます。
おやまあ。
竜騎士プリプラもかなり疲れ果てているようだが、サビーネ王女の世話に駆け寄っている。
竜騎士ラーフェンもです。
各々の騎竜は?
まだまだ元気そうです。
水晶竜とブロンズドラゴンに至っては暴れ足りない様子まで見せている。
「こ、ここまでキツいとは思わなかったです」
「そうだろうな、私もだ」
竜騎士同士の会話は聞かなかった事にしましょう。
弱音?
そんな物は捨ててしまいなさい!
『今日はここまでであるのかな?』
「ええ。些か風景は殺伐としてますが」
『構わんさ』
『我等には好ましい事、この上ないぞ!』
そうですか。
気に入って頂けましたかね?
ここまで魔人の勢力が来るとも思えない。
鍛えるのにも便利なのだ。
オレがいなくとも空中戦も海中戦も自力で進めてくれてもいいし。
「ここで、区切るの、ですか?」
「その方が良いでしょう」
気息奄々の体で無理しなくていいのに。
サビーネ王女はプリムラに抱えられるかのような様相だ。
ソーマ酒やスラー酒を注ぎ込まないとこれ以上の狩りは無理だろう。
「明日の朝、ここに来ますので。それまで休息していて下さい」
「キ、キース様は?」
「少し気になる事もありますので。護国谷まで様子を見て来ます」
何故だろう?
化け物を見るような目で見られてる。
そんな気がします。
『金紅竜の元に行くのであるか?』
『我が眷族も出向いている筈。元気であって欲しい所だな』
「間違いなく、そうだと思いますよ」
召喚モンスターは全て帰還させました。
護国谷に行くからだ。
空中戦になる事を想定した布陣を組もう。
ヘザー、蒼月、スパッタ、折威、イグニスとしました。
まだ夕刻まで時間がある。
空中を移動して偵察でも出来ればいいと思います。
テレポートで護国谷に到着。
そして目にするには谷の入り口にいるクラウドドラゴンだ。
門番なのかな?
ビックリしたよ!
『おお、小さき友であるか』
「ども。門番なんですか?」
『然り。小さき眷族の出入りも確認しているのでな』
うん?
ドラゴンパピーに周辺の魔物を狩らせているのは知っている。
それを再開しているのであれば、魔人と率いる戦力はどうなったんだ?
「魔人は?」
『森の中を迫って来る連中が厄介だがな。討ち減らしている』
「順調、なので?」
『戦力の全容が見えぬ故、断言は出来ぬであろう』
「そうですか」
『森を焼き払う訳にもいかぬしな』
そうなんだよな。
相手は姿を隠しながら拠点に迫っているように見える。
消耗戦?
この護国谷に戦力を送り込めたとしても、相応の戦力でなければ攻略は不可能だ。
一体、どんな手札があるのか。
分からない。
分からないけど、迎撃し続けるしかないのだろう。
「金紅竜殿は戻っているでしょうか?」
『戻っておられる筈だ』
ふむ。
軽く挨拶を済ませたら移動してもいい。
先に森の中を偵察してもいけどね。
師匠達の動向についても情報を得られるかもしれない。
行ってみましょう。
門番役のクラウドドラゴンに一礼を残して谷の奥に向かう。
金紅竜と逢うというのに緊張は無い。
水晶竜とブロンズドラゴンと長く接していて、その威容に慣れているからかな?
いい事とは思えない。
どこか麻痺しているのかもしれないな。
「あーら、キースちゃん!」
「ども」
ヤバい。
ジュナさんがいる。
でも両手を拡げて歓迎の仕草はしていません。
それでも油断は出来ない。
ゆっくりと距離を詰める。
だが。
一定の距離を置いて止まる。
師匠が先だ。
それに金紅竜、柘榴竜、それに翠玉竜がいます。
以前にいた黒曜竜の姿は見えない。
長老格のエルダードラゴンも体を伏せたまま、広間の端にいました。
瞳は半開きで眠そうにしている。
そして未見であろうエルダードラゴンもいる。
こうして見ると、この護国谷を攻める事なんて不可能に思えます。
「王女殿下は?」
「今は休憩中ですね」
「ふむ。敢えて場所は問わぬ。竜の加護は健在であろうな?」
「ええ」
「ならば、良し」
竜の加護?
水晶竜とブロンズドラゴンの事だろう。
そうとしか思えない。
『水晶竜より話は聞いておる。王女殿下一行の騎竜は成竜となったようだな』
「ええ、まあ」
『水晶竜の措置は我も追認した。あのままで良い。息災であったかな?』
「はい」
『このまま騎竜とするのも良い経験となるやもしれぬな』
ふむ。
そう思います。
パンタナール程ではないにせよ、凄い勢いで成長していると思いますけど。
「この周囲にいた魔人とその軍勢はジュナ師匠に駆除して貰ったがな」
「つまんないわー、面倒だし弱いしつまんない!」
「不満のようでな」
「明日は魔竜の駆逐をやらせて!」
『現時点の戦況は一旦落ち着いておる所でな』
ほう、そうか。
どうもこの近辺に獲物はいなくなっているらしい。
それはいい事を聞いた!
別の狩り場に行く方が良さそうだ。
「来て貰ったのはいいのじゃがな、やって欲しい事が当面ないのでな」
「コラ、オレニューちゃん!明日は私が空の担当で駆除するからね!」
師匠、頭が痛そうですね。
何となく、分かります。
でもいい薬に心当たりは無いのでした。
「では、鍛錬を兼ねて狩りにでも行って来ます」
「ふむ。王女殿下に異変あらば水晶竜殿とこの金紅竜殿を経てワシ等にも伝わっておるのでな」
「いってらっしゃい!」
ふむ。
そうなると、オレの行動も筒抜けかな?
いいんだけどね。
後ろ暗い所は、ない。
腹の中が黒いだけだ。
『おお?良く来たのう』
「あ、はい」
長老格のエルダードラゴンが歓迎の挨拶を受けたんですが。
今から辞去するんですけど?
タイムラグ、あり過ぎ!
まあこれが常態化しているのか、周囲の面々は平然としている。
オレもこれに慣れないといけませんね。
忍耐力が自然と養われそうな気がします。
さて。
護国谷の様子は小康状態って所か。
そうなると何をするか?
悩みは深い。
目の前にやるべき事が不意に消えた感じがします。
これを機会に懸案の魔素抽出でも試すか?
いや。
今日はここまで、海中戦が続いている。
昼間は空中戦、夜には格闘戦もやっておきたい。
魔素抽出?
夕食を待つ時間でやろう。
忘れていなければ、やろう。
意図的に忘れるかもだが。
それに夕方まで時間も少ない。
移動を優先、エリアポータル解放戦でも挑もうか?
そう言えばN1E2u1マップに向かおうとして諦めたっけ。
攻略しに行くのもいいだろう。
問題があるとしたら、経路だな。
N1E1u1マップから行くか?
E2u1マップからにするか?
仏像シリーズを相手にするか、オーディンガードを相手にするかの差でしかない。
どっちでも似たような物か?
N1E1u1マップでならアイテム取得の可能性に魅力はある。
でも数は既にあるのだ。
E2u1マップから北を目指しましょう。
エリアポータリ解放戦の前にMPバーの回復も図っておきたいのだ。
E2u1マップの方が楽ですからね。
保険となる【英霊召喚】とエキストラ・サモニングは使えるのです。
MPバーさえあれば、ですがね。
仏像シリーズには【禁呪】の呪文、エナジードレインが効き難い。
ここはそのリスクを回避しましょう。
だが、それ以上に気にしないといけないのはオレの感覚そのものだろう。
水晶竜とブロンズドラゴンが一緒にいるのではない。
感覚の麻痺がどこかに残っている可能性はある。
移動しながらの狩りで修正せねば。
では、跳ぼうか。
行き先はE2u1マップのエリアポータル、神樹の谷だ。
戦闘はなるべく避けて空中を移動。
隣のマップに突入する前にフレイの化身を見付けて襲うとしよう。
メインターゲットはグリンブルスティだ。
MPバーを寄越せ。
ついでに肉も寄越せ!
うん。
これではどっちが魔物であるのか、分かったものではないですね。
《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『蒼月』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
E2u1マップの北端でMPバーの回復を兼ねて戦闘を慎重に進めたんだが。
どうにか、MPバーは9割近くって所だ。
悪くない。
だがここから先が、読めない。
どんな魔物が待ち受けているのか?
場合によってはマナポーションを使うべきだと思います。
蒼月のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
蒼月 麒麟Lv18→Lv19(↑1)
器用値 37(↑1)
敏捷値 76(↑1)
知力値 43
筋力値 39
生命力 39
精神力 36
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆 耐久走
奔馬 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視 広域探査 強襲
天啓 空中機動 霊能 霊撃 騎乗者回復[中] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 光属性 風属性 土属性
水属性 雷属性
時刻は?
午後4時10分です。
戦闘に掛かる時間を考慮すると、明るいうちにエリアポータルに到達出来るか、微妙な所だ。
コール・モンスターでは何も反応は無い。
未見の魔物がいる、という事だろう。
地形は?
遠目ではあるけど、平坦な荒地であるようだが。
未見のマップも久々だな。
どんな魔物が待ち受けているのか、楽しみです。
楽しみ?
そんな物は無かった。
魔物が、いない。
空にも地上にも、いない!
そんな!
楽しみにしてたのに!
それに地形がおかしい。
平地だ。
草木一本、生えていません。
川もない。
山もない。
岩すらない。
本当に平坦なだけの荒地だ。
蒼月に騎乗したまま、着陸してみたが、平凡な平地だ。
蒼月から降り、地面の様子を確かめてみたけど、平凡な平地でしかない。
小石もない。
砂地でもない。
唯の土しかないのです。
おかしい。
ここまで徹底的に何も特徴の無い平地が延々と続くとか、実に面白くない。
エリアポータル解放戦まで無かったらどうしよう?
そんな心配もある。
時刻は午後4時30分。
既にエリアポータルと思われる場所は視認出来ている。
何も無い平原に、石版が林立している様子が見えていた。
これ、何だ?
まあエリアポータルなんでしょうけど。
魔物に何も遭遇していないからヒントも無いのです。
これ、どうしたらいいのよ?
地形を確認してみましょう。
平凡だけど平地。
何度見ても平地。
石版はどうか。
泥か何かを固めたような代物で、触ってみると脆そうです。
高さは結構あるようなのだが。
何かの仕掛けであるのは間違いない。
石版が最も密集している地点の中央に例の人魂があったからな!
こういう時は、どうする?
エリアポータル解放戦時では定番の布陣で挑むべきだろう。
大幅に見直すべきだ。
では、どうする?
全員。帰還させました。
ヴォルフ、護鬼、戦鬼、これに黒曜とアイソトープにしました。
黒曜を選択したのは、申し訳ないけどチェンジ・モンスターを使う可能性を考慮した結果だ。
これで、挑もう。
何が出現するのか、完全に予測不可能だ。
得物は?
一応、金剛杵、神樹石のトンファー、グレイプニルは使えるようにしておこう。
亜氷雪竜の投槍と修羅刀でやや迷ったけど、修羅刀にしました。
投擲武器なら断鋼鳥のククリ刀を使えばいい。
弱ったな。
得物の選択でも迷いが晴れない。
まったく予測不可能というのは初めてかね?
仕方ない。
そういうマップであるのだと腹を括ろう。
《我等は尖兵》
《昼と夜の境界を漂う獣》
《過去に在っては名も無き兵》
《現在に在っても知られる事は無い》
《未来永劫、報われる事は無いのだ》
インフォはいい。
問題は相手が何になるのかだ。
さあ、どうなるんだ?
マルドゥクの化身 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
マルドゥクの神徒 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
彼等は石版から出現してきました。
その姿は?
中途半端に大きいな。
格闘戦を仕掛けるには大き過ぎるのは間違いない。
楽しめそうな雰囲気はしません。
逞しい体躯の男達。
でもどこかおかしい。
赤星のように瞳が四つあるからだ。
手にしている得物がまた凄い。
鍬、それに鎌なのだ。
農家の方ですか?
シンの化身 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上、空中 ???
シンの神徒 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上、空中 ???
こっちは軽装で人間の男性のように見えるけど普通じゃない。
浮いているからだ。
手には槍を持っている。
いい雰囲気はしません。
イシュタルの化身 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上、空中 ???
イシュタルの神徒 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上、空中 ???
こっちも軽装。
そして空中に浮いている。
但し全員が女性だ。
得物は弓矢。
その表情はどこか嘲笑するような所があるのだが。
やはりいい雰囲気はしませんね。
シャマシュの化身 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上、空中 ???
シャマシュの神徒 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上、空中 ???
こっちもですか。
空中を浮いているけど完全武装の男達だ。
片手には長めの剣。
もう片手には盾。
この時点で嫌でも認識させられた。
空中戦の布陣で戦うべき相手であったって事だな!
既に手遅れだけどね!
原始なるエンキドゥ ???
イベントモンスター 聖獣 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
まだいたか。
しかもこいつが一番大きい!
戦鬼をやや上回るかのような体躯。
その格好はゴリラみたいだ。
全身、毛むくじゃらです。
顔も判別しかねる。
かろうじて灰色の目と口から飛び出ている猪のような牙が確認出来るだけだ。
こいつも格闘戦を楽しめないな。
サイズが違う!
そしてこいつが主力かな?
数はどうだ?
化身は1名、神徒が4名でセットになっている。
それが4セット。
これに聖獣が1体。
数だけで言えば楽かな?
いや、どうもそうは行かないようだ。
マルドゥクの従者 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
イシュタルの従者 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
シンの従者 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
シャマシュの従者 ???
イベントモンスター 使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
全員、普通の人間のように見える。
空も飛ばないようであるし。
だが数は問題だな。
目の前がマーカーで真っ赤になっていて数える気になりません。
「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」
取り敢えず、リミッターカットは保留で。
ブーステッドパワーもだ。
魔力の高さは?
数が多過ぎて訳が分からん!
((((六芒封印!))))
((((七星封印!))))
((((十王封印!))))
(イビル・アイ!)
封印は?
効いている。
従者には良く効いている。
でもやはりそのマーカーが邪魔で肝心の戦力に効いているのかどうかが見えない。
ダメだな、こりゃ。
数を減らすには手数を増やす以外にない!
(圧殺蹂躙!)
分身を生成して駆けて行くヴォルフを追うように戦車が出現する。
その数、9台。
戦車なら両でしたっけ?
ああ、もうどっちでもいい!
これでも手数が足りているように見えない。
支援が欲しい。
(エクストラ・サモニング!)
追加で召喚したのは?
ビアンカだ。
特に歌で支援が出来る所に期待したい。
目の前にシャマシュの従者。
化身、それに神徒と違って空は飛んでいない。
盾を構えて迫って来る。
構っていられるか!
修羅刀にセットしているのは氷魔法。
一気に足元を薙いだ。
「ッ!」
うん。
盾で防がれちゃっているね!
半壊させてるけどさ!
「ガッ!」
短く獣のような気迫と共に直剣が襲って来る!
体を僅かに捌く。
右足を引いて頭を下げ、脇の下を抜ける。
修羅刀の切っ先を延髄に押し込んでから、掻き斬った。
仕留めたか?
そんなの確認する暇が無いって。
(イビル・アイ!)
(オフェンス・フォール!)
(ディフェンス・フォール!)
(スロウ!)
(グラビティ・プリズン!)
(ホーリー・プリズン!)
(ブラックベルト・ラッピング!)
(コラプト!)
(オートクレーブ!)
(レゾナンス!)
(スウォーム!)
(カーズド・ワーム!)
(アイアン・メイデン!)
手近にいたシャマシュの化身を分断してみる。
呪文の効き目を確認したい所だが、確認出来るかね?
周囲は既に乱戦。
確認するのも至難だろう。
目の前が一気に赤熱化した。
アイソトープのブレス攻撃だと分かる。
それに従者達の動きが所々で鈍くなっているようだ。
【英霊召喚】の呪文、圧殺蹂躙の効果だろう。
空を飛んでいる神徒にも効いている。
黒曜もアイソトープも攻撃をしまくっているようだ。
いかん。
化身はオレが仕留めたい!
原始なるエンキドゥとやらは戦鬼が相手をしている様子が見えていた。
あれは任せていていいだろう。
ビアンカの歌が響いている。
戦闘が楽しめるかどうか?
まだ始まったばかりだけど、期待はある。
周囲にある石版からまだ追加で従者が出現していたからだ。
ある程度、時間が経過すると石版が崩れている。
そうか。
先に石版をぶっ壊しておけば戦闘が楽になっていたのだと理解出来る。
先に壊すなんてとんでもない!
獲物が減るではないか!
そうでなくても戦車が次々と従者を牽いているのです。
獲物が少ないと、困る。
困るのだ。
(((((((((((((ファイア・エクスプロージョン!)))))))))))))
周囲に破壊を振り撒いて前へ。
狙っているのは鍬やら鎌を持っているマルドゥクの化身に神徒。
あれは戦い甲斐がありそうだ。
「チェァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
取り敢えず目の前に何かの従者。
でも感謝だ。
オレの為に残っていてくれて感謝を。
でも死ね。
肩口に修羅刀の切っ先を撃ち込みながら思う。
考え込んでいる時間は無い。
ただ、戦え!
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv94
職業 サモンマスターLv32(召喚魔法修師)
ボーナスポイント残 61
セットスキル
小剣Lv64 剣Lv68 両手剣Lv70 両手槍Lv70(↑1)馬上槍Lv69
棍棒Lv64 重棍Lv61 小刀Lv64 刀Lv69 大刀Lv68
刺突剣Lv62 捕縄術Lv63 投槍Lv70(↑1)ポールウェポンLv69
杖Lv81 打撃Lv84 蹴りLv85 関節技Lv85
投げ技Lv85 回避Lv92 受けLv91
召喚魔法Lv94 時空魔法Lv80 封印術Lv77
光魔法Lv74 風魔法Lv74 土魔法Lv74 水魔法Lv74
火魔法Lv74 闇魔法Lv74 氷魔法Lv74 雷魔法Lv74
木魔法Lv74 塵魔法Lv74 溶魔法Lv74 灼魔法Lv74
英霊召喚Lv5 禁呪Lv75
錬金術Lv64 薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv46
連携Lv72(↑1)鑑定Lv67 識別Lv72 看破Lv49 耐寒Lv71
掴みLv72(↑1)馬術Lv72 精密操作Lv72(↑1)ロープワークLv62
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv70 登攀Lv60e
平衡Lv72(↑1)
二刀流Lv68 解体Lv67 水泳Lv29 潜水Lv54(↑1)
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv29 隠蔽Lv66
気配察知Lv44 気配遮断Lv66 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv65(↑2)
魔法効果拡大Lv65 魔法範囲拡大Lv65
呪文融合Lv64
耐石化Lv60 耐睡眠Lv63 耐麻痺Lv68(↑1)耐混乱Lv64(↑1)
耐暗闇Lv64 耐気絶Lv72 耐魅了Lv61(↑1)耐毒Lv69
耐沈黙Lv62 耐即死Lv60
召喚モンスター
蒼月 麒麟Lv18→Lv19(↑1)
器用値 37(↑1)
敏捷値 76(↑1)
知力値 43
筋力値 39
生命力 39
精神力 36
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆 耐久走
奔馬 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視 広域探査 強襲
天啓 空中機動 霊能 霊撃 騎乗者回復[中] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 光属性 風属性 土属性
水属性 雷属性
アプネア モビーディックLv15→Lv16(↑1)
器用値 34(↑1)
敏捷値 72
知力値 33
筋力値 40
生命力 83
精神力 31(↑1)
スキル
噛付き 体当たり 丸呑み 消化 回避 水中機動 水棲
夜目 共振波 低周波 振動感知 追跡 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] 光属性 闇属性 風属性
水属性 氷属性
アウターリーフ ゴッズオルカLv15→Lv16(↑1)
器用値 30
敏捷値 83
知力値 30
筋力値 55(↑1)
生命力 54(↑1)
精神力 30
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍 水棲
夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡 天啓
物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] 自己回復[小] 時空属性
光属性 闇属性 風属性 水属性 耐即死 即死
ハイアムス アレイオーンLv16→Lv17(↑1)
器用値 34
敏捷値 73(↑1)
知力値 34(↑1)
筋力値 48
生命力 56
精神力 34
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 突貫 回避
疾駆 耐久走 奔馬 変化 水中機動 跳躍 水棲
夜目 重装 呪音 振動感知 危険察知 追跡
騎乗者回復[小] 自己回復[中] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[小] 時空属性 光属性 闇属性
水属性 耐魅了 耐暗闇 耐混乱
パンタナール ドラゴンLv16→Lv17(↑1)
器用値 41(↑1)
敏捷値 41
知力値 42(↑1)
筋力値 40
生命力 41(↑1)
精神力 41
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目
水棲 自己回復[小] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 水属性 毒耐性
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼、逢魔、極夜、雷文
守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代




