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本日更新3回目です。
《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》
対戦は?
サビーネ王女と竜騎士グリエルと、交互にしてたんですけどね。
面倒なんで、途中から両方を相手にしてました。
連携は正直、なってません。
グリエルが遠慮してしまっているのだ。
いい傾向ではない。
オレはといえば。その連携の隙を遠慮なく衝く事に集中した。
弱味は見せてはいけませんよ?
「ここで切り上げましょうか。食事にしましょう」
「は、はい」
「あ、有難うございました」
両名とも気息奄々のご様子。
どこかで見たような。
そう、剣豪の英霊に挑んだオレがこんな感じになってましたね。
大丈夫。
苦労して得た経験は貴重だ。
成功体験よりも失敗体験がより記憶に強く刻まれるように、だ。
オレの場合は忘れている事も多いですけどね。
昼食のメニューは?
金耀猪の肉と野菜の煮込みだ。
カレーじゃないけどカレー風味。
疲れた時にはカレーはいいと思います。
で、疲労困憊であった筈の竜騎士プリムラなんだが。
食欲旺盛にも程がある。
これなら平気だろう。
竜騎士ラーフェンは同僚の様子に呆れているかのようであるけどな!
『金紅竜殿と協議したのだが、今は王女を受け入れて良い状況ではないようだ』
『臨時の措置については追認を得た。安心するが良い』
『それは新たなドラゴンについても同様である』
水晶竜がドラゴン2頭の頭上に手を掲げている。
どうも臨時の措置とやらはクラスチェンジした騎竜全てに適用される事になったようだ。
『槍は良いのかな?』
「私の分がございます」
『些か厳しいようであるように見受けるが』
「それもまた鍛錬のうちと思えば良いのです」
サビーネ王女はそう言いますけどね。
竜騎士プリムラの所持する槍は長い。
それに柄も太く、洒落にならない膂力を必要とするだろう。
竜騎士ラーフェンをして疲労の極致にまで追い込んでいるのだから。
「新調せねばなりませんかな?」
「或いはキース様のように投槍を使う形にすべきでしょう」
投槍ですか?
時空魔法の呪文、アポーツがあればこその投槍なのです。
正直、オススメ出来ません。
『汝等には休息こそ必要であろうな』
『無理はせぬ事だ』
水晶竜もブロンズドラゴンも食事に興味を示す態度ではない。
金耀猪の肉が入っているんだけど。
いや、先刻までの戦闘で散々喰っているからであるのかも?
思い出してみましょう。
ヴリトラの分身との戦闘はどうでしたか?
怪獣同士の喧嘩状態でした。
一方的でしたけどね。
ドラゴン同士の戦闘も見ているんだけど、お互いに噛み付くような戦い方はちょっと引く。
いや、逆に介入するタイミングが難しくなるのです。
連携するにしても何がよりベターであるのか、判断も難しい。
「今日はここまでに致しましょう」
「この宮殿も気になりますな」
王女殿下は白亜宮を眺める視線は冷ややかなものだ。
いや、悲しそうにも見える。
何やら思う所があるようだな。
「私にはこの光景は砂漠のようにも見えます」
「ほう」
「主のいない宮殿、民のいない町。どれ程の美しさと威容を備えていても無意味でありましょう?」
ふむ。
王族の感性ではそうなるのか。
オレなんかは単に美しい物を観賞するってだけになってしまうんですけど。
まあ、雨露を凌ぐ場所はあるのだ。
明日に向けて休んで貰うとしましょう。
「私は所用がありますので、また明日の朝にでも」
「キース様?」
「少々、遅れるかもしれませんが。その場合はご容赦頂けますよう」
「え?」
深々とお辞儀をすると王女殿下一行の元を辞去する。
そして水晶竜とブロンズドラゴンとも目で挨拶。
どうもオレの意図を察したのかもしれないな。
気になる。
気になってます。
護国谷の状況だ。
一体どうなってますか?
テレポートでN2E12マップのエリアポータル、護国谷に到着。
何か変化はあるのか?
あった。
上空を見る。
谷の隙間から飛び交うドラゴン達の姿が見えていた。
どうも尋常な様子ではない。
何があったんだ?
気になる。
気になります。
布陣を切り替えて状況を確認してみよう。
蒼月とアイソトープはそのままでいい。
ナイアス、スコーチ、ルベルは帰還だ。
スパッタ、イグニス、ビアンカを召喚しました。
一体、何事であるのか?
確かめてみたい。
空中から見てみると?
凄いな!
遠目からでも分かる。
あちこちで戦闘が繰り広げられている気配だ。
クラウドドラゴン達は3頭を1つの単位として編成され、活動されているのは既に見ている。
少なくとも5つの編隊が戦闘に参加しているようだ。
見える範囲だけで、です。
尋常ではない。
相手は?
ニュートドラゴンとスタッグドラゴン、それにビートルドラゴン。
グリフォンやヒッポグリフがコール・モンスターで引っ掛かっている。
どうやら魔人もいるようだな。
問題は地上だ。
トライホーンリザードやガルムがやたらと引っ掛かる。
途切れ途切れになるのは森があるからだ。
いい傾向ではない。
『おお、小さき友か!』
「これは一体?」
護国谷から出撃したばかりのクラウドドラゴン3頭に近寄ってみる。
事情は知って置くべきだろう。
『奴等め、全方位から一斉に攻め込んでいる。空からも、地上からもだ』
「大規模侵攻?」
『妙な事に奴等はまともに戦おうとして来ない!』
『見てみよ、もうすぐ退く筈だ』
クラウドドラゴンの視線の先を見ると?
ニュートドラゴンを中心とする魔竜の群れはブレスで弾幕を張りながら退いている。
確かに、退くようだが。
地上ではどうか?
森の中、魔物の姿が消えて行く。
退いているのかどうかすら不明だ。
「地上戦力の動向は分かり難いですね」
『そこが悩み所でな』
『この周辺の森は我等が眷族の狩り場でもある。荒らしたくはないのだが』
まあ、そうだよな。
森そのものを焼き払う訳にもいかないだろう。
「ジュナさん達は知りませんか?」
『我等が主達と共にいる筈』
『南へ逃走する琥珀竜と雲母竜を追っておる』
『こうなると陽動にも思えるな』
陽動、ですか。
それ以上に不思議に思える。
かなりの戦力を動かしていますよね?
しかも指揮命令系統を確立させ、各所の戦力を連動させているように思える。
「追撃しますか?」
『魔竜共ならば我等がやる』
『地上の魔物を頼めるかな?』
「承知!」
クラウドドラゴン級でも森の中で戦闘は出来なくもないだろう。
森の被害を無視出来ればの話だ。
適材適所ってものがある。
蒼月を駆って高度を下げた。
森の様子は?
確かに魔物がいる。
無秩序に動き回っているようにも見えるが、果たしてその真意は?
探れたら良いのだろうが、ここは護国谷が近い。
掃討を優先すべきだろう。
悩むのは布陣だ。
森は深い場所もあるが、間隙も多いし騎乗しての移動も出来るだろう。
追撃戦であるのだ。
機動力は少しでも欲しいのです。
悩むな。
ここは直感に従ってでもいいから布陣を切り替えよう。
地上に降りると同時に全員を帰還させた。
召喚するのは?
ヴォルフ、ロジット、シリウス、ジンバル、ノワールだ。
呪文で強化。
センス・マジックとフォレスト・ウォークを追加。
得物に選んだのは?
追撃を優先なのだし重い武器は避けよう。
断鋼鳥のククリ刀、金剛杵で当面は凌ぐとするか。
両手は出来るだけフリーで、移動を優先すべきだ。
早速、ヴォルフが魔物の気配を探知している。
ロジットも本来の姿に変化し終えていた。
全員、今にも駆け出しそうな感じになってます。
では、皆の衆。
やるべき事は分かっているな?
魔物を探知、追い掛けて仕留める。
それだけだ。
これ程の戦力を動かしているのであれば魔人は必ずいる筈。
逃してはいけない。
ガルムは見逃しても魔人は見逃せませんね!
《只今の戦闘勝利で【小剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【隠蔽】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ロジット』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
魔人は、いた。
しかもビッグホーンリザードに騎乗してた奴は名前持ちであったらしい。
【識別】する暇も無く仕留めてしまっていた。
気が付いたのは魔人の指輪が残ったからだ。
名前?
指輪を嵌めたら確認出来るだろうけど、今はそんな暇は無い。
後回しで。
それにしても不憫な。
いや、途中で妙に手強いとは思ったけどさ。
森の中でいきなり遭遇だとそういう事もある。
魔人にとっては不運だ。
オレにとっては幸運であった。
名前持ちの魔人、美味しいです。
経験値的に、ですけどね。
ロジットのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ロジット スキュラクイーンLv14→Lv15(↑1)
器用値 42
敏捷値 64
知力値 42(↑1)
筋力値 42
生命力 43
精神力 42(↑1)
スキル
両手槍 噛付き 巻付 打撃 回避 水中機動 水棲 変化
墨煙幕 毒無効 遠視 聞耳 危険察知 隠蔽 奇襲 夜目
怨歌 怨声 追跡 捕食融合 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
自己回復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 呪眼
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『シリウス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
もう午後3時40分だ。
疑念がある。
クラウドドラゴンが指摘した点だ。
陽動。
いや、陽動と分かっていても対応せざるを得ない状況ではある。
何か仕掛けがあるとしたら?
キムクイガーディアン・スレイブのような存在だ。
だがその手は既に金紅竜も知る所である。
隠れて移動するにしても、気付かれずにというのは考え難い。
いや、気付かれ難くする為の陽動であるのかも?
陽動にしては規模がやたらと大きいのが引っ掛かるのだが。
いかん。
今は悩むな。
魔物を見つけ次第、殲滅で。
そこに妥協をしてはいけません。
シリウスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
シリウス ホワイトファングLv14→Lv15(↑1)
器用値 40
敏捷値 77
知力値 39
筋力値 47(↑1)
生命力 47(↑1)
精神力 40
スキル
噛付き 疾駆 回避 威嚇 聞耳 隠蔽 強襲 危険察知
追跡 夜目 掘削 気配遮断 捕食吸収 自己回復[小]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 氷属性
耐即死 耐魅了 ブレス 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジンバル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
改めて周囲を見回す。
まだ、魔物の気配が濃い。
いや、本当にどれ程の戦力が投入されているんだか。
オレとしては文句無しと言いたい所だが。
魔人はまだいいとして。
ビッグホーンリザード、トライホーンリザード、ガルム。
延々とそれだけ。
どうにかならないものか。
魔人相手に不満をぶつけて解消するしかないではないか!
気分を変えたい。
ベリルビースト、いないの?
オブシディアンビーストでも構わん。
いや、出来ればキムクイガーディアン・スレイブでも問題ない。
追撃戦は順調に推移しているというのに退屈に感じてしまうのだ。
ああ、もう面倒な。
森林でもあるから全容が見えないのもいけません。
オレは楽しみたいのだ。
戦闘を、楽しみたいのだ!
ダメージを喰らう機会すら減っているのはどういう事だ?
もっと戦い甲斐のある相手を要求する!
ジンバルのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ジンバル シュバルツレーヴェLv14→Lv15(↑1)
器用値 42
敏捷値 78
知力値 24(↑1)
筋力値 60
生命力 60
精神力 24(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 激高 回避 疾駆 跳躍 危険察知
夜目 遠目 隠蔽 追跡 監視 気配遮断 暗殺術
物理抵抗[小] 自己回復[小] 魔法抵抗[小] 強襲
闇属性 火属性 土属性 溶属性 毒 毒耐性
「ガ?」
ヴォルフが微かに吠えてオレを不思議そうに見上げている。
オレの様子に不安を覚えたのだろう。
大丈夫。
まだ耐えられる。
ヴォルフの頭を撫でながら自らに言い聞かせ続けた。
オレは冷静だ。
きっと冷静だ。
ほら、大丈夫。
ヴォルフが心配するような事は何も無いのです。
いや、本当に。
背後で物音が聞こえる。
ふむ。
きっと、魔人が率いてきた魔物の群れだろう。
では殲滅させるとするか。
全く、数が多いだけで満足度が低い奴等だ。
きっとクラウドドラゴン達にしても困るだろう。
もっと戦い甲斐のある相手を欲しがっているに違いないのだ。
それなのに戦い甲斐のある相手は撤退していると言う。
鬱屈が溜まる展開だ。
怒りを発散する機会がそのうち要ると思います。
おっと。
オレも発散しよう。
発散出来るかどうかは相手次第だが。
魔人がいたらいい。
出来れば名前持ちの奴だ。
いてくれたら、許す。
いや、出会ったら何であれ仕留めちゃいますけどね。
《只今の戦闘勝利で【識別】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヴォルフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ようやく周囲に魔物の気配が少なくなって来たんだが。
いつの間にかN2E12マップの南端になろうとしている。
森は続いているけど、このまま王城に行けそうな気もしてきた。
既に時刻は午後6時30分。
夜の闇が森をより暗くしている。
それに夕食にしたい所だが。
うん。
悩んだら、突っ込め。
食事は携帯食で済ませてしまえばいい。
今は時間が惜しいのだ。
このまま突き進んでしまえ!
ヴォルフのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
ヴォルフ 大神Lv17→Lv18(↑1)
器用値 36
敏捷値 85
知力値 35
筋力値 50(↑1)
生命力 50(↑1)
精神力 35
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威 霊能
霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 耐即死
耐魅了 分身
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ノワール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
では、布陣変更して南下かな?
そう思ったものだが。
ヴォルフがオレの右手首を甘噛みしている。
そして引っ張っていた。
携帯食、欲しいのかな?
違うようです。
どうやら何か、追跡出来る痕跡を見付けているらしい。
シリウスも左手首を噛んで引っ張っているし、ジンバルはオレの尻に頭突きをしている。
押してない。
絶対に、頭突きだ!
分かった!
分かったから!
ちゃんと進むから頭突きは止せ!
どうもオレの求める何かが待ち受けている予感がする。
強敵だ。
何がいるかな?
楽しみだが、予想はしている。
予想通りである事を願おう。
ノワールのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ノワール レッドシールドカーバンクルLv15→Lv16(↑1)
器用値 26
敏捷値 76
知力値 63(↑1)
筋力値 26
生命力 26
精神力 63(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 浮揚 受け 掘削 広域探査 夜目
看破 振動感知 危険察知 水脈操作 自己回復[微]
物理抵抗[微] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 溶属性 塵属性 灼属性
木属性
ノワールはこの辺りで帰還だな。
フローリンと交代で。
探索能力を優先させよう。
気になる。
こんな反応は今日の狩りで初めてなのだ。
インビジブル・ブラインドも追加だ。
光源は使わず、ノクトビジョンのみで視界は確保しましょう。
果たして何が待ち受けているのか?
予想通りであって欲しいものだ。
《これまでの行動経験で【看破】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【追跡】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【気配察知】がレベルアップしました!》
いた。
間違いなく、キムクイガーディアン・スレイブだ。
姿を隠しているが間違いないだろう。
時々、姿を現すと周囲に魔物の群れが出撃している。
追跡しながら角度を変えて観察し続けているんだが。
キムクイガーディアン・スレイブの頭の上にいる魔人は3名。
遠目であったから【識別】は効いていない。
そして追従する戦力は?
ベリルビーストが周囲に並んで防備を固めている。
しかも二重の防御陣だ。
そしてオブシディアンビーストはいない。
全部、ベリルビーストなのだ。
ガルムは当然、トライホーンリザードもいる。
ビッグホーンリザードもだ。
空中戦力は見掛けない。
それにしても凄いな。
気が付いたら【追跡】も【気配察知】も凄い勢いでレベルアップしている。
そして今も追跡をしているのですがね。
狩っちゃおうか?
結構な物量と質も備わった戦力だけど、手はある。
【英霊召喚】にエクストラ・サモニング。
そしてチェンジ・モンスターだ。
前準備を進めておこうか。
布陣は見直そう。
ロジット、シリウス、ジンバルは帰還だ。
黒曜、護鬼、戦鬼を召喚しました。
布陣を確認しましょう。
ヴォルフ、黒曜、護鬼、戦鬼、フローリンとなる訳だが。
今のうちに謝っておかないといけませんね。
黒曜とフローリンに、ですけど。
そう。
チェンジ・モンスターは最初から使う気でいるのです。
そして【英霊召喚】もです。
使うのは剣豪降臨の呪文だ。
エクストラ・サモニングも当然、使いましょう。
召喚するのはバンドルだ。
地の利もあるし、手数も多い。
これも謝らないといけませんね。
だって経験値は得られないのであるから。
オレの得物は?
断鋼鳥のコラにします。
破壊力があるし森の中でも邪魔になり難いからな。
森では定番になりつつある。
実績があるから安心だ。
仕掛けるタイミングは?
次に姿を見せた時にしよう。
奇襲だ。
最初にどれだけ、混乱させる事が出来るか?
そして【呪文融合】で組んだ封印術の呪文の効き目にも戦況が左右されるだろう。
何度か重ねて使うだけの価値がある。
無論、メイズ・フォレストも有効だ。
分断するのもいい。
手札ならある。
後は覚悟するだけだ。
(((((八部封印!)))))
((((九曜封印!))))
((((イビル・アイ!))))
戦況は?
良いのか悪いのか、夜の森では把握するのも大変だ!
まあ好調であると思いたい。
戦力の要は間違いなくキムクイガーディアン・スレイブ。
【呪文融合】で封印を何度仕掛けているかな?
だが。
今回の場合は少しだけラッキーだな。
イビル・アイが通じているようだ。
「キィヤァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
またしてもベリルビーストが邪魔をする。
これも何度目かな?
断鋼鳥のコラで斬撃を加え、肩から突っ込む。
そして左手で分厚い装甲に触れる。
(((エナジードレイン!)))
(((ディメンション・ソード!)))
(((パルスレーザー・バースト!)))
(((フォースド・ドライング!)))
(ディクレイ・ヒート!)
オレのMPバーは?
どうにか3割まで回復したか。
【英霊召喚】でかなり消耗した所から徐々に余裕が出来つつある。
だが。
オレのマーカーを気にしたのがいけなかったか。
目の前のベリルビーストに迫る凶刃。
しまった。
オレにとって色んな意味で失敗しているぞ?
「チェァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
「リャァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
猿声の競演。
だがそこにオレはいない。
ダメだ、この人達。
剣豪の英霊様とはいえ、オレの目の前から獲物を奪っているようにしか見えない。
狂気を刃に宿しているかのような剣だ。
ベリルビーストの装甲が紙切れのように裂かれて行く。
もうヤダ!
比べてしまうじゃないの。
オレ自身の未熟さを実感してしまうではないか!
薬丸兼陳 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
東郷重位 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
だが、この英霊様達が並んで戦う様子は見事だ。
本音を言えば観戦したい所であるのだが、そうは行かないのです。
??? ???
英霊 戦闘中
??? ???
柳生連也斎 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
本多重次 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
真壁闇夜軒 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
既にこれだけの面々がキムクイガーディアン・スレイブの脚に斬撃を加えている。
オレってば出遅れている!
キムクイガーディアン・スレイブの頭上には魔人の姿は無い。
ヴォルフと護鬼が魔人を狙っていた筈だが。
クソッ、色々と確認したいのに場所が森だけに把握し切れない!
召喚モンスター達はどれも顕在であろう事は分かるんだが。
キムクイガーディアン・スレイブの体内には既にジェリコと船岡を送り込んである。
ダメージは着実に積み重なっている筈。
まだか?
剣豪の英霊の中で稽古をつけて欲しいのがいる。
複数、いるのです。
真壁闇夜軒は長めの杖を得物として使いこなしている。
ああ、戦ってみたい。
薬丸兼陳、東郷重位の両名もです。
稽古にならず、一方的に叩きのめされて終わりそうだけどな!
佐藤継信 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
飯篠長威斎 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
水原親憲 ???
英霊 戦闘中
戦闘位置:地上 ???
オレの後方で魔物を屠り続けている剣豪の英霊様だ。
戦鬼と並んで戦っているんですがね。
こっちにも何だかとんでもないお方が混ざってるよ!
稽古は?
それを実現するにはより早く魔物を片付けるしかない!
バンドルが横合いからキムクイガーディアン・スレイブの脚に取り付いた。
そのまま甲羅の上へ。
頭を狙いに行くつもりであるようだ。
トライホーンリザードは?
もう見えていない。
ビッグホーンリザードは見えていたけど、その頭部を戦鬼が脇に抱え込んでいる。
楽しそうだ。
サイズが合えばオレがやりたい戦い方だな!
「ッ!」
目の前にまたしてもベリルビースト。
邪魔だ!
脚に撃ち込むのだが、やはり剣豪の英霊様に比べたら粗い。
切っ先の鋭さの差は歴然としている!
残り時間は?
どうも余裕は少なそうだ。
全く、キムクイガーディアン・スレイブめ!
背中側に違和感。
何かが来る!
振り向くとそこにデモンズクラウン。
ああ、もう面倒な奴だな!
「キィヤァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
肩口に断鋼鳥のコラを撃ち込んだ。
その一撃でデモンズクラウンは沈んでしまう。
あのね。
急に目の前に来るからだよ!
その様子を満足そうに見ている剣豪の英霊様がいる。
薬丸兼陳、東郷重位の両名だ。
あらやだ。
ちょっと恥ずかしいよ!
再度、キムクイガーディアン・スレイブの方を確認する。
まだHPバーは4割も残っていた。
ジェリコと船岡は?
活躍してくれていると思うが、何とも微妙な感じになっているぞ?
(((((八部封印!)))))
((((九曜封印!))))
((((イビル・アイ!))))
封印を継ぎ足しておこう。
さて、接近して攻撃呪文を叩き込みに行かねば!
果たして間に合うのか?
いや、間に合わせるのだ!
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv93
職業 サモンマスターLv31(召喚魔法修師)
ボーナスポイント残 59
セットスキル
小剣Lv63(↑1)剣Lv66(↑1)両手剣Lv64 両手槍Lv67 馬上槍Lv69
棍棒Lv64 重棍Lv61 小刀Lv63(↑1)刀Lv68(↑1)大刀Lv66
刺突剣Lv61 捕縄術Lv63 投槍Lv66 ポールウェポンLv69
杖Lv81 打撃Lv82 蹴りLv84 関節技Lv83
投げ技Lv83 回避Lv91(↑1)受けLv90
召喚魔法Lv93 時空魔法Lv79 封印術Lv76
光魔法Lv73 風魔法Lv73 土魔法Lv73 水魔法Lv73
火魔法Lv73 闇魔法Lv73 氷魔法Lv73 雷魔法Lv73
木魔法Lv73 塵魔法Lv73 溶魔法Lv73 灼魔法Lv73
英霊召喚Lv5 禁呪Lv73
錬金術Lv64 薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv46
連携Lv70 鑑定Lv65 識別Lv71(↑1)看破Lv45(↑2)耐寒Lv69
掴みLv70 馬術Lv71 精密操作Lv70 ロープワークLv62
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv69 登攀Lv60e
平衡Lv70
二刀流Lv67(↑1)解体Lv65 水泳Lv29 潜水Lv50
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv29(↑10)隠蔽Lv65(↑1)
気配察知Lv31(↑7)気配遮断Lv65(↑1)暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv53(↑1)
魔法効果拡大Lv63 魔法範囲拡大Lv63
呪文融合Lv61
耐石化Lv59 耐睡眠Lv61 耐麻痺Lv65 耐混乱Lv62
耐暗闇Lv63 耐気絶Lv68 耐魅了Lv56 耐毒Lv69
耐沈黙Lv59 耐即死Lv59
召喚モンスター
ヴォルフ 大神Lv17→Lv18(↑1)
器用値 36
敏捷値 85
知力値 35
筋力値 50(↑1)
生命力 50(↑1)
精神力 35
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威 霊能
霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 耐即死
耐魅了 分身
ロジット スキュラクイーンLv14→Lv15(↑1)
器用値 42
敏捷値 64
知力値 42(↑1)
筋力値 42
生命力 43
精神力 42(↑1)
スキル
両手槍 噛付き 巻付 打撃 回避 水中機動 水棲 変化
墨煙幕 毒無効 遠視 聞耳 危険察知 隠蔽 奇襲 夜目
怨歌 怨声 追跡 捕食融合 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
自己回復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 呪眼
シリウス ホワイトファングLv14→Lv15(↑1)
器用値 40
敏捷値 77
知力値 39
筋力値 47(↑1)
生命力 47(↑1)
精神力 40
スキル
噛付き 疾駆 回避 威嚇 聞耳 隠蔽 強襲 危険察知
追跡 夜目 掘削 気配遮断 捕食吸収 自己回復[小]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 氷属性
耐即死 耐魅了 ブレス 即死
ジンバル シュバルツレーヴェLv14→Lv15(↑1)
器用値 42
敏捷値 78
知力値 24(↑1)
筋力値 60
生命力 60
精神力 24(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 激高 回避 疾駆 跳躍 危険察知
夜目 遠目 隠蔽 追跡 監視 気配遮断 暗殺術
物理抵抗[小] 自己回復[小] 魔法抵抗[小] 強襲
闇属性 火属性 土属性 溶属性 毒 毒耐性
ノワール レッドシールドカーバンクルLv15→Lv16(↑1)
器用値 26
敏捷値 76
知力値 63(↑1)
筋力値 26
生命力 26
精神力 63(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 浮揚 受け 掘削 広域探査 夜目
看破 振動感知 危険察知 水脈操作 自己回復[微]
物理抵抗[微] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 溶属性 塵属性 灼属性
木属性
召魔の森 ポータルガード
テイラー、クーチュリエ、獅子吼、ストランド、ペプチド、逢魔
極夜、雷文、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、蝶丸、網代




