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本日更新3回目です。
(((((八部封印!)))))
((((九曜封印!))))
((((イビル・アイ!))))
苦悶する様子のニュートドラゴンのマーカーを見る。
封印と停滞はどうにか継続出来ているが、これは厳しい。
1分と継続しないのだ!
HPバーは?
まだ3割残ってやがる!
恐るべきタフネスだよ、こいつ。
他の魔物は既に仕留め終え、残るのはこいつだけ。
普通なら数で押し切って勝てる筈だが、単独では厳しいか?
恐らくはクラウドドラゴン級に迫る相手。
半端なく、強い!
「ヌンッ!」
木の根元から飛び出すと腐竜王の双杵を叩き付ける。
まだこっちを認識出来ていない筈。
メイズ・フォレストが効いているのだ。
そうでなければ接近するのも憚るような威容の相手である。
空中戦であれば恐らく、勝ち目は無いだろうな。
(((エナジードレイン!)))
(((ディメンション・ソード!)))
(((パルスレーザー・バースト!)))
(((フォースド・ドライング!)))
(ディクレイ・ヒート!)
エナジードレインの効きは悪い。
中身がドラゴンゾンビ系の何かであるからなのだろう。
組み替えるだけの余裕は無い。
それに接触出来る程の距離を保ったまま戦い続けるのは危険だ。
ダメージ源は他にある。
任せた方がいい。
距離を取るように動く。
いや、正確に言えば逃げた。
オレのいた場所に向けて適当に尻尾を振り回して来るのだ!
頭上を折れた木が吹っ飛んでいく様子を見ると肝が冷える。
同時にゾクゾクする。
体の芯が冷えている。
それなのに心の中は熱かった。
堪らん。
最初にヴリトラの幻影に挑んだ頃を思い出すね!
ヴォルフがニュートドラゴンの喉元を牽制攻撃。
そこに装甲は無い。
口の中に黒曜を突入させて船岡とチェンジ・モンスターを仕掛けた結果だ。
確かに大きく吹き飛んでいる。
それでも動き続けているのだから大変な奴だ!
封印が効いているうちにノワールを喉元から体内に侵入させた。
そしてリグとチェンジ・モンスター。
同様にスコーチも侵入させてジェリコとチェンジ・モンスター。
今やニュート・ドラゴンの体内ではリグとジェリコが継続的にダメージを与えている筈だ。
それでも普通に動いている。
全身の装甲も所々がヒビ割れているかのような有様だ。
オレが腐竜王の双杵で与えた結果もあるのだろう。
半分以上はナインテイルと船岡の戦果だ。
撃ち込まれている石柱はどれ程になるのかな?
数えていられなかったけどね。
ここは冷静に、仕留めに行け。
基本はスタッグドラゴンと変わっていない。
片方の翼は根元から失っているし、全身の装甲もボロボロだ。
体内ではリグとジェリコが破壊活動を継続している。
こっちの優勢は揺るがないだろう。
(((((八部封印!)))))
((((九曜封印!))))
((((イビル・アイ!))))
問題は森の中である事だ。
マーカーが見えなくなる事がある。
封印を途切れさせてはいけない。
そこだけは要注意だ。
《只今の戦闘勝利で【重棍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【登攀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【隠蔽】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法効果拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法範囲拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐毒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
もう午後7時50分か。
倒すまでに掛けた時間は相当長かっただろう。
間違いなく1時間以上だ。
何度、封印術の詰め合わせを使ったかな?
メイズ・フォレストも何度か継ぎ足しているし。
洒落にならん相手だ。
空中戦であればクラウドドラゴン達と共同戦線でなければこっちが詰んでいる。
そこだけは間違いないだろう。
基礎ステータス
器用値 40
敏捷値 40
知力値 62(↑1)
筋力値 40
生命力 40
精神力 62(↑1)
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で60ポイントになりました》
悩むのはこのまま追跡するかどうかだ。
オレも含めて消耗は激しい。
マナポーションを使えばまだどうにかなるけどな。
名前持ちの魔人の追跡も継続してみたい。
何、戦闘はせずともいいのだ。
相手の行動指針を知る事が出来るだけでも収穫になるだろう。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヴォルフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
さて、ヴォルフもレベルアップしている訳だが。
ここはもう少し、追跡が続くのだ。
付き合って貰わないといけません。
匂いを辿る様な真似はオレでは出来ませんからね。
頼むぞ、ヴォルフ!
ヴォルフのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
ヴォルフ 大神Lv15→Lv16(↑1)
器用値 35
敏捷値 84
知力値 35
筋力値 49(↑1)
生命力 49(↑1)
精神力 35
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威 霊能
霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 耐即死
耐魅了 分身
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジェリコ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ニュートドラゴンの死体からリグとジェリコが這い出て来た。
お互いが混ざっているかのような感じになっている。
片方だけでも良かったか?
いや、確実にダメージを与える事が目的であったのだからこれでいい。
結果的に勝っているし。
但し、今日はこれ以上の活躍は控えよう。
今は追跡を優先であるのだ。
ジェリコのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
ジェリコ ゴーレム・オブ・リキッドメタルLv13→Lv14(↑1)
器用値 37
敏捷値 54(↑1)
知力値 13
筋力値 73(↑1)
生命力 83
精神力 12
スキル
打撃 蹴り 投げ技 関節技 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]
自己修復[中] 弾性強化[微] 回避 受け 液状化 形状変化
表面張力偏移 武器化 防具化 表面硬化 侵食 奇襲
夜目
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『リグ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
リグにしてもジェリコにしてもMPバーの余裕は無い。
ニュートドラゴンと遭遇しても同じ手を使うのは厳しいだろう。
今日はもうおとなしくすべきだな。
リグのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
リグ イエロージャムLv13→Lv14(↑1)
器用値 62(↑1)
敏捷値 63(↑1)
知力値 18
筋力値 18
生命力 56
精神力 18
スキル
溶解 侵食 体当たり 拘束 奇襲 形状変化
粘度変化 表面張力偏移 自己回復[小]
物理攻撃無効 魔法抵抗[中] 弾性強化[小]
雷属性 火属性 水属性 耐石化 毒 分裂
擬態 分解
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ナインテイルもマナポーションで繋いで継続させてもいいのだが、ここは交代だな。
MPバーに余裕が無い。
追跡はヴォルフに継続させたらいいのだし、無理は止そう。
まあ今日はいい活躍だったのは間違いない。
蜂蜜を舐める権利をやろう。
でもそれは今日じゃない。
今は優先すべき事があるのです。
ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ナインテイル 白狐Lv14→Lv15(↑1)
器用値 28
敏捷値 69
知力値 65(↑1)
筋力値 28
生命力 28
精神力 65(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃
夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[中] 物理抵抗[微]
時空属性 光属性 闇属性 風属性 水属性 土属性
氷属性 耐即死 耐混乱 耐魅了 陽炎
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『船岡』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
チェンジ・モンスターで船岡を使う手順だが。
反省点は?
首の所で元の大きさになった事だな。
胴体まで待ってからであればもっと大きなダメージになっていたかもしれない。
うむ。
今度から、そうしよう。
船岡のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
船岡 玄武Lv13→Lv14(↑1)
器用値 25
敏捷値 44
知力値 44(↑1)
筋力値 32
生命力 75(↑1)
精神力 44
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知
気配遮断 堅守 変化 霊能 地脈操作 物理抵抗[大]
魔法抵抗[大] 自己回復[中] MP回復増加[中] 猛毒
暗闇 石化 麻痺 即死 時空属性 光属性 闇属性
風属性 土属性 水属性 木属性 耐即死 毒無効
気が付けばレベルアップはパーフェクトになっているという。
恐ろしい戦果だな!
【素材アイテム】邪結晶 品質X レア度- 重量2+
多様に呈色する結晶体。邪悪な力が集約されている。
邪水晶をも大きく上回る魔力を宿している。
常時弱い魔力を発するが魔力が減少しない特性を持つ。
品質が高い程その発する魔力は大きい。
錬金術でしか作成出来ない。
不死の力に通じているとされ、悪用厳禁の禁制品。
【解体】先生は大先生に昇格でいいかな?
パーフェクトであるし。
オレも気持ち良く昇格させられる。
そして邪結晶の品質Xか。
師匠の家の地下にあった代物に比べたら小さいし、手にしても平気だが。
手に余るような感じはまだしない。
【錬金術】のメイキング技能で何か出来るんだろうか?
それは後回しにすべきだろう。
では、布陣は変更だ。
ヴォルフは残してジェリコ、リグ、ナインテイル、船岡は帰還だ。
黒曜、スコーチ、ノワールを戻そう。
最後の枠は赤星にしました。
戦力の底上げになってくれたらいい。
夜になった事であるし、火力にも配慮は必要だろう。
《只今の戦闘勝利で【重棍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『赤星』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
夜になって魔人が率いる魔物の群れの行動パターンが大きく変化した。
ビッグホーンリザードに騎乗する魔人が魔物の群れを引き連れて周囲に散っている。
主力はトライホーンリザードにガルム。
一体これは何を狙っているのか?
良く分かりません。
まあ追跡する相手はどこまでもキムクイガーディアン・スレイブだ。
引き連れている魔物が減っていてくれたら楽しそうなのだが。
そこは期待せずに追ってみよう。
赤星のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
赤星 スペクターロードLv12→Lv13(↑1)
器用値 40(↑1)
敏捷値 40(↑1)
知力値 39
筋力値 40
生命力 40
精神力 39
スキル
剣 両手剣 棍棒 重棍 小盾 重盾 重鎧 受け
回避 夜目 雲散霧消 物理抵抗[極大] 魔法抵抗極大]
MP吸収[大] 自己修復[大] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 土属性 水属性 邪気
赤星は?
まるで消耗している様子が無い。
このまま追跡のお供にしよう。
そしてオレもMPバーの補充が出来ている。
問題はここまでないようだが。
広域マップで見ると、N2E12マップに戻ってます。
あれ?
N2E13マップと行き来でもしているのか?
まあいいさ。
その動向を探る事も無意味ではあるまい。
どういうつもりか、その意図も分からないが戦力分散は殲滅を図る上で都合もいい。
うん。
偵察だ。
これは偵察なのだ。
きっとそうに違いない。
キムクイガーディアン・スレイブの護衛が全部いなくなったらどうしよう?
そんなの決まっている。
狩るだけだ。
名前持ちの魔人を狙うついでに仕留められたら最高なんだが。
まあ、無理かもしれない。
ニュートドラゴンの動向次第では全滅しかねないしな。
そもそも、キムクイガーディアン・スレイブを相手に狩れるとは限らない。
名前持ちの魔人だけを狩る事は可能か?
魔人の指輪を使えば可能であるかもしれないけどな。
そう何度も同じ手が通じるかね?
試してみてもいいが、動向を知る事の方が先だろう。
そろそろ得物も切り替えよう。
夜になったし、周囲は森だ。
重量のある得物では対応が遅れてしまいかねない。
神樹石のトンファーを軸にして色々と使い分けてみましょう。
《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【刀】がレベルアップしました!》
《称号【リーサルウェポン】を得ました!》
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐沈黙】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
今の魔人は呪禁導師か。
ちょっとだけ、危なかったな。
そうじゃなくて。
称号を得ている。
ウェポンデポが上書きになっているようだが。
リーサルウェポン、ですか。
凶器。
そんな感じの意味であったと思うが、今更じゃありませんかね?
スコーチのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
スコーチ ミネルヴァオウルLv13→Lv14(↑1)
器用値 34
敏捷値 77
知力値 46
筋力値 47(↑1)
生命力 47(↑1)
精神力 33
スキル
嘴撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目
反響定位 空中機動 監視 看破 強襲 隠蔽
気配遮断 危険予知 天啓 睡眠 混乱 自己回復[微]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] 耐混乱 耐即死
耐魅了 耐睡眠
それに戦果は他にもある。
スタッグドラゴンだ。
ビートルドラゴンもいたけど眼中になくなりつつある。
森の中であればメイズ・フォレストで優位に立てるからだ。
スタッグドラゴン級以上じゃないともう満足できません。
時々、レッサードラゴン・リッパーにレッサードラゴン・ダークにも遭遇はしている。
その落差に愕然としてしまうのだが。
君達も上位のドラゴンになってもいいんですよ?
きっと魔竜なんだろうけどさ。
他にも技能は色々とレベルアップしている。
大きかったのは長々と戦闘を繰り広げたニュートドラゴンで稼いだ分なのだろう。
あれからニュートドラゴンは見掛けていない。
まあ遭遇するようでは逃げた方が無難だろう。
チェンジ・モンスターは使えるにしても、長々とした戦闘になるのが明白なのだ。
【呪文融合】の組み合わせも見直してはいるけど、それで対応しきれると思っていない。
アレは厳しい相手だ。
レベル高めであればメイズ・フォレストがあっても全滅しかねない。
慎重に探索は続けなければならないだろう。
では。
スコーチは帰還だ。
テロメアを召喚しましょう。
それに黒曜とノワールもここで帰還だな。
MPバーは多少の余裕はあるけど3割と無い。
ティグリスとストランドを召喚しましょう。
布陣は?
ヴォルフ、ティグリス、テロメア、ストランド、赤星だ。
追跡がメインではあるが、戦力的にも高くなる。
魔人が率いる戦力も取り巻きであれば群れであっても対抗出来るだろう。
まあ戦闘を仕掛けるのは状況次第ですけどね。
基本、自重しましょう。
森の中をゆっくりと進む。
N2E12マップで普通に出現する魔物との遭遇は?
カーム・モンスターズでかなり減っている。
戦闘になっているのはレッサードラゴン・リッパーにレッサードラゴン・ダークだけだ。
その一方で魔人が率いる魔物は遭遇即殲滅を基本にしている。
容赦は無い。
奇襲が可能であれば奇襲も行う。
半分以上は魔人すらいない。
いても名前持ちの魔人ではなかった。
まあそんなものだろう。
名前持ちの魔人、ペドロリーノは確実にいる。
それにキムクイガーディアン・スレイブと同行しているだろう。
相手は大型とはいえ亀の魔物だ。
その移動距離はそう速くない筈。
追い付けていいと思うのだが。
案の定、追跡をしていたヴォルフが足を止めた。
そんなに時間は経過していません。
時刻は?
午後10時10分といった所だ。
魔物の姿は見えない。
だが間違いなく、ここを通っているのだろう。
周囲の木々が不自然に生長をしているのが分かる。
蔦などはまるで動物であるかのように蠢いていた。
通り道に擬装か。
だがこれもネタが割れていたらオレだけでも追えそうだ。
問題なのは、亀の姿が見えない事だ。
コール・モンスターでも引っ掛からない。
テロメアの目を借りても見えない。
だが、見付けた。
樹木がゆっくりと倒れている場所がある。
暗闇の中、見ていても気付き難い。
奇妙な事に、音がしないのもいけない。
ちょっと見るだけだと、樹木の枝が風で揺れているよう見えてしまう。
何か仕掛けがあるのだろう。
出来るだけ、見極めておきたい所だ。
時刻は午後10時50分。
動きが止まった。
亀の姿は消えたままか、とも思ったが視認出来るようになっている。
そして一瞬だけ魔力を感じ取れたのだが。
近寄ってはいたのだが、何が行われたのかは直視出来なかった。
でも何が行われたのか、容易に把握は可能でした。
暗闇の空へと飛び立つドラゴン達。
スタッグドラゴンにビートルドラゴンだ。
そしてニュートドラゴンもいる。
一体、何匹召喚したら気が済むんだろう?
ドラゴンの群れは西へと向かって行く。
その姿はあっという間に夜の闇の空へと消えてしまった。
キムクイガーディアン・スレイブの姿はまたしても消えてしまう。
だが。
まだ動く影が残っている。
ビッグホーンリザードに騎乗する魔人だ。
追従するのはトライホーンリザードにガルム。
ああいった連中も追加で召喚されているのかね?
一瞬だけだが、亀の護衛の数は見ている。
数えてないけど。
多い、としか分かっていない。
襲うには多過ぎるとしか把握出来ませんでした。
魔人の指輪を使えばどうにかなるのか?
なって欲しい所だが。
今、試してみるか?
試してもいいが、日付を跨ぐ危険もある。
うん。
迷ってしまったら、行け。
試してみましょう。
召喚モンスター達が全員帰還、と言いたい所だが。
テロメアは残しました。
そしてキレートとモスリンを召喚だ。
キレートとモスリンの姿は地面に消えて行く。
いや、影棲のスキルで潜んでいるだけだ。
その存在が微かに分かる。
テロメアは?
オレの足元へと沈んで行く。
キレートとモスリンと異なり、その存在が感じ取れていた。
影棲とはまた別で闇属性に属する能力らしいが。
今それを思い悩む必要は無い。
潜入が先決だ。
右手が見えるように篭手は外し、中指に魔人の指輪を嵌めてみた。
オレのマーカーを見ると、ペドロリーノになってます。
被ってしまうな。
これではダメだろう。
次の指輪でプルチネッラになったみたいです。
これならいいだろう。
得物は目立たない物に留めるべきだな。
金剛杵も腰ベルトに差し込んでおくけど、使うなら目立たないようにしましょう。
メインは断鋼鳥の小刀と呪魔蛇の小剣で。
雨除け用のコートを身に付けたら準備完了だ。
さて。
まずは魔人の目を誤魔化せるかどうかだ。
実績はあるけど、それでも緊張する。
周囲をゆっくりと、警戒する様子のビッグホーンリザードに騎乗する魔人はどう動くのか?
付き従っているトライホーンリザードにガルムの数は多い。
潜入がバレて逃げるにしても凌げるかどうか、自信は無いのだが。
そうなったらそうなったで、暴れるだけですね。
それでは、近寄ってみよう。
襲われたら?
すぐに【呪文融合】で迎撃出来るよう、準備だけはしておこう。
小心者かって?
うん。
結構、怖がりです。
パントマイムメンター Lv.29
魔人 警戒中 戦闘位置:地上
時空属性 光属性 闇属性 火属性 土属性 水属性
ビッグホーンリザードに騎乗しているのは変態だ。
上半身は殆ど裸同然。
唇は闇の中で浮かび上がるように紅い。
筋肉には汗が浮かんでいて、僅かな光を反射していた。
ああ、叫びたい。
この、変態!
見られている。
ビッグホーンリザードの鞍上から見下ろされている。
オレの右手中指の指輪は見えているだろう。
どんな反応をするか?
唇が僅かに動く。
微笑だ。
どう見てもそっち系の人間が誘っているようにしか見えません。
危険だ。
貞操の危機だ。
命じゃないけど、大切な何かが狙われている。
意外に丁寧な一礼。
それに対する返礼は右手を掲げるに留めた。
態度は不遜に思える感じでいいのだ。
それが自然と思える。
ビッグホーンリザードの脇を抜けて先を進む。
背中に視線を感じる。
いや、違うな。
尻に視線を感じる。
これは怖い。
その恐怖の時間は僅かな間であった筈だが、地獄だ。
背中の汗が止まってくれません。
ああ、こんな気持ちになるなんて!
今すぐにでも排除したいけど我慢するしかないのだ。
色々と溜まってしまいそうです。
魔人の指輪の効果であるのかね?
キムクイガーディアン・スレイブの姿は見えている。
その足元を固めるかのようにベリルビーストとオブシディアンビースト。
トライホーンリザードにガルムの数は減っているように見える。
感覚的なものであって確定ではないけど。
魔人は?
きっとキムクイガーディアン・スレイブの頭の上だろうな。
その姿を見ておきたい。
(フライ!)
【無音詠唱】があるのは実に有難い。
不審に思われる危険は少なくなっている筈だ。
いや、魔物は一切、オレを気にする様子を見せていない。
温いとすら言えるだろ。
亀の甲羅の上に移動すると、グリフォンとヒッポグリフがいる。
その数も減っていた。
どの個体も低く唸る事はあっても暴れる様子は見せない。
ヒッポグリフなどはオレに甘える様子を見せている。
まあまあ。
おとなしくしている事だ。
君達を屠るのは主目的ではないのだから。
亀の頭の上に魔人がいた。
数は減っている。
名前持ちの魔人、ペドロリーノ。
呪禁導師、ビーストメンター、アクロバットメンター。
寝ているような奴はいないみたいだ。
ふむ。
これは襲えって事ですかね?
キレートを呼ぶ。
オレの足元の地面に上半身だけが出現していた。
金剛杵を渡しておいた。
再び地面へと沈んで行く。
各々、一人一殺で。
オレの獲物は当然だがペドロリーノ。
これだけは譲れません。
(レビテーション!)
亀の甲羅の縁から飛び降り、途中で呪文を使う。
魔人達は?
こっちに気が付く様子は無い。
(((((八部封印!)))))
((((九曜封印!))))
((((イビル・アイ!))))
最初にペドロリーノに【呪文融合】で組んだ呪文を仕掛ける。
状態異常を示すマーカーが重なる。
それでも魔人達に気が付く様子は無いようだ。
(((((八部封印!)))))
((((九曜封印!))))
((((イビル・アイ!))))
次々と周囲の魔人にも仕掛けて行く。
そして音も無く、ペドロリーノの背後に迫った。
首に腕を回して裸絞めに。
叫び声も許さん。
「ッ!?」
さすがに他の魔人が気が付いた。
でも声は出ない。
呪禁導師は後方からキレートに裸絞めで捕らえられていた。
首元に金剛杵が押し当てられている。
呪禁導師のHPバーは見る間に減って行く。
そして、砕け散った。
キレートの持つ金剛杵の刃は漆黒。
闇の刃か。
周囲への配慮だろう。
キレートの手管は間違いなく暗殺者のものだ。
お見事。
声に出さずに賞賛するに留めますがね。
ビーストメンターは?
テロメアに後ろから抱きしめられている。
でも羨ましいとは思わない。
首元に噛み付かれているのだ。
全身を痙攣させたまま、状態異常のマーカーが重なっている。
麻痺、それに魅了だ。
幸せそうな表情を浮かべたまま、ビーストメンターも仕留められてしまう。
無残。
まあ幸せそうであるし、いいのか?
最後のアクロバットメンターは?
モスリンに動きを封じられてしまっている。
憑依されていた。
身動きが出来ないみたいです。
おっと。
ペドロリーノの息の根を止めねば。
右手を裸絞めから一時的に外すと断鋼鳥の小刀を抜く。
そして胸板に突き刺した。
一気にHPバーが減るが、まだ死んでいない。
刀の切っ先を更に抉る。
そして更に奥へ切っ先を届かせた。
首から力が抜けて行く。
左腕だけで首を挫くと骨の折れる音が響いた。
呻き声すら出させずに全員を仕留めた訳だが。
完璧だ!
最後に残ったアクロバットメンターも易々と仕留める。
無論、モスリンに憑依されたままだ。
動けない相手の息の根を止めるなんて、まるで鬼畜だね!
でも相手は魔人なのです。
慈悲など無い。
【装飾アイテム:指輪】魔人の指輪 品質B レア度9
M・AP+??? 重量0+ 耐久値???
魔人が固有に所有する誓いのアイテムの1つ。素材は不明。
その台座には粒の揃ったダイヤモンドが3つ嵌め込んである。
装備する者によりその恩恵が異なる特殊な指輪。
※効果???
指輪も確保した。
だが見え方が違う。
小さく黄色のマーカーが浮いている。
依頼クリアに必要であるからだろう。
こんな風に見えるのね?
これで残りは2個って事になるのか。
呆気ない。
運が良かった、とも言えるのだろうけどさ。
もう少し経験値を稼ぎたくなる誘惑に駆られてしまう。
うん。
強欲だよな、オレって。
ここは耐えよう。
キムクイガーディアン・スレイブを仕留めるのは明日以降だな。
明日以降、N2E12マップで見掛けるようなら襲ってみたい所だ。
この亀の結界がどうなっているのか、まだ確かめていないし。
帰り際に攻撃する手はあるけど、おとなしく撤退だ。
この時点で満足しておくとしましょう。
キレートは先に帰還させておくか。
(フライ!)
天空に向けて飛ぶ。
眼下には魔物の群れ。
オレの両翼にはテロメアとモスリン。
まだまだ暴れ足りないと思うが、ここは耐えてくれよ?
十分に高度を確保した所で魔人の指輪を外す。
そして召魔の森に跳んだ。
今宵はここまで。
ちょっと惜しいけどね。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv91(↑1)
職業 サモンマスターLv29(召喚魔法修師)(↑1)
ボーナスポイント残 60
セットスキル
小剣Lv60 剣Lv63 両手剣Lv61 両手槍Lv65 馬上槍Lv68
棍棒Lv60 重棍Lv61(↑2)小刀Lv60(↑1)刀Lv64(↑1)大刀Lv65
刺突剣Lv58 捕縄術Lv60 投槍Lv60 ポールウェポンLv67
杖Lv78 打撃Lv80 蹴りLv81 関節技Lv81
投げ技Lv81 回避Lv88 受けLv88(↑1)
召喚魔法Lv91(↑1)時空魔法Lv77 封印術Lv74
光魔法Lv71(↑1)風魔法Lv71(↑1)土魔法Lv71(↑1)水魔法Lv71(↑1)
火魔法Lv71(↑1)闇魔法Lv71(↑1)氷魔法Lv71(↑1)雷魔法Lv71(↑1)
木魔法Lv71(↑1)塵魔法Lv71(↑1)溶魔法Lv71(↑1)灼魔法Lv71(↑1)
英霊召喚Lv5 禁呪Lv71
錬金術Lv62 薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv46
連携Lv68 鑑定Lv64 識別Lv68 看破Lv36 耐寒Lv66
掴みLv68 馬術Lv69 精密操作Lv68 ロープワークLv59
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv66 登攀Lv59(↑1)
平衡Lv68
二刀流Lv64(↑1)解体Lv63 水泳Lv29 潜水Lv48
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 隠蔽Lv60(↑1)
気配遮断Lv60(↑1)暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv30(↑2)
魔法効果拡大Lv62(↑1)魔法範囲拡大Lv62(↑1)
呪文融合Lv59
耐石化Lv58 耐睡眠Lv57 耐麻痺Lv62 耐混乱Lv61
耐暗闇Lv62 耐気絶Lv65 耐魅了Lv51 耐毒Lv68(↑1)
耐沈黙Lv57(↑1)耐即死Lv56
称号
老召喚術師の後継者 老死霊術師の祝福
森守の紋章 中庸を呼ぶ者
海魔討伐者 鍾乳洞踏破の証 墓守の紋章
魔人討伐者 氷雪竜討伐者 巨人王の謎掛け
金紅竜の誓約 翡翠竜の誓約 柘榴竜の誓約
蒼玉竜の誓約 白金竜の祝福 黒曜竜の祝福
翠玉竜の祝福
瑠璃光の守護者 除蓋障院への通行証
冥界門の通行証
呪文理外の証 拳聖 リーサルウェポン(New!)
ジェノサイダー
基礎ステータス
器用値 40
敏捷値 40
知力値 62(↑1)
筋力値 40
生命力 40
精神力 62(↑1)
召喚モンスター
ヴォルフ 大神Lv15→Lv16(↑1)
器用値 35
敏捷値 84
知力値 35
筋力値 49(↑1)
生命力 49(↑1)
精神力 35
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威 霊能
霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断 自己回復[中]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[小] 耐即死
耐魅了 分身
ジェリコ ゴーレム・オブ・リキッドメタルLv13→Lv14(↑1)
器用値 37
敏捷値 54(↑1)
知力値 13
筋力値 73(↑1)
生命力 83
精神力 12
スキル
打撃 蹴り 投げ技 関節技 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]
自己修復[中] 弾性強化[微] 回避 受け 液状化 形状変化
表面張力偏移 武器化 防具化 表面硬化 侵食 奇襲
夜目
リグ イエロージャムLv13→Lv14(↑1)
器用値 62(↑1)
敏捷値 63(↑1)
知力値 18
筋力値 18
生命力 56
精神力 18
スキル
溶解 侵食 体当たり 拘束 奇襲 形状変化
粘度変化 表面張力偏移 自己回復[小]
物理攻撃無効 魔法抵抗[中] 弾性強化[小]
雷属性 火属性 水属性 耐石化 毒 分裂
擬態 分解
ナインテイル 白狐Lv14→Lv15(↑1)
器用値 28
敏捷値 69
知力値 65(↑1)
筋力値 28
生命力 28
精神力 65(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃
夜目 MP回復増加[大] 魔法抵抗[中] 物理抵抗[微]
時空属性 光属性 闇属性 風属性 水属性 土属性
氷属性 耐即死 耐混乱 耐魅了 陽炎
スコーチ ミネルヴァオウルLv13→Lv14(↑1)
器用値 34
敏捷値 77
知力値 46
筋力値 47(↑1)
生命力 47(↑1)
精神力 33
スキル
嘴撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目
反響定位 空中機動 監視 看破 強襲 隠蔽
気配遮断 危険予知 天啓 睡眠 混乱 自己回復[微]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] 耐混乱 耐即死
耐魅了 耐睡眠
赤星 スペクターロードLv12→Lv13(↑1)
器用値 40(↑1)
敏捷値 40(↑1)
知力値 39
筋力値 40
生命力 40
精神力 39
スキル
剣 両手剣 棍棒 重棍 小盾 重盾 重鎧 受け
回避 夜目 雲散霧消 物理抵抗[極大] 魔法抵抗極大]
MP吸収[大] 自己修復[大] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 土属性 水属性 邪気
船岡 玄武Lv13→Lv14(↑1)
器用値 25
敏捷値 44
知力値 44(↑1)
筋力値 32
生命力 75(↑1)
精神力 44
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知
気配遮断 堅守 変化 霊能 地脈操作 物理抵抗[大]
魔法抵抗[大] 自己回復[中] MP回復増加[中] 猛毒
暗闇 石化 麻痺 即死 時空属性 光属性 闇属性
風属性 土属性 水属性 木属性 耐即死 毒無効
召魔の森 ポータルガード
クーチュリエ、獅子吼、極夜、モジュラス、雷文、清姫、言祝、折威
守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、蝶丸、網代