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本日更新6回目です。
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『雷文』がレベルアップしました!》
《『雷文』のステータスを確認して下さい》
朝です。
少し、落ち着いたかな?
エリアポータル解放戦を期待していたオレの心の傷はまだ癒されていない。
だが今は時間が無い。
師匠の家に行かないといけないのだ。
雷文 虎獣鵺Lv40→Lv41(↑1)
器用値 26
敏捷値 61
知力値 26
筋力値 57(↑1)
生命力 56(↑1)
精神力 26
スキル
噛付き 回避 威嚇 飛翔 空中機動 危険察知 匂い感知
熱感知 追跡 夜目 気配遮断 捕食融合 捕食吸収 猛毒
雷属性 自己回復[小] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[微] 分解
時刻は午前4時50分か。
少し早い。
食事を済ませてから訪問すべきだろう。
まだ暗いし。
寝室を出て厨房に行くと久重がいた。
うむ。
今日の気分は金冠鶏の肉だ。
金冠鶏の卵も渡しておく。
言わずとも、分かるよな?
親子丼だ。
大盛りでお願いしたい。
では、対戦だ。
闘技場で経験値稼ぎだ。
きっと酷い対戦もあるだろうけど対戦だ。
そこに妥協はしたくない。
ポータルガードの面々は人形組とクーチュリエを除くと狩りに出ているらしい。
相手は?
オーガロードのようだ。
ならば安心。
おいおいおい!
こんなのまで出現するのか?
転がされたオーガロードはそのまま起き上がれず殴られるがままだ。
しかも周囲にはレッドオーガらしき死体が幾つか。
これ本当に大丈夫か?
ちょっと心配なのは召喚モンスター達の方だ。
周囲の森にも強敵。
地下洞窟にも強敵。
まあ相手に不足は無いのだろうけどね。
シンクロセンスで見る感じ問題は無いようだし、任せておこう。
周辺の森も気になるが、地下洞窟が優先だ。
そして時間が無い今、対戦が優先であるのです。
では、布陣はどうする?
パナール、シリウス、ジンバル、メジアン、モスリンです。
夜の騎乗戦だ。
モスリンは基本、オレの後ろからの支援をさせてみよう。
オベリスクに捧げるのは魔水晶までにしたい。
それでも危険だ。
だが挑むにしても保険はある。
【英霊召喚】にエクストラ・サモニングだ。
使え。
どうせなら使ってしまえ!
昨夜、使うかもしれなかった分だ。
そう思えば惜しくなどありませんな。
フェンリル ???
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
うむ。
見た事があるから驚きは無い。
大型の黒き狼。
その威容はケルベロスにも劣らない。
問題なのはその迫力だ。
ジュナさんが召喚した奴に比べたら明らかに格下。
それが5頭か。
難易度的にどうなんだ、これ?
「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」
やる事は変えません。
難敵である事を願うだけだ。
手にする得物は腐竜王の戟。
さて、どこまで通じるかな?
《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》
《【ポールウェポン】武技の串刺刑を取得しました!》
《只今の戦闘勝利で【耐暑】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐暗闇】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐沈黙】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『シリウス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
魔水晶でも結構な強敵が出現するのは承知してたけどな。
今のフェンリル5頭、とんでもなく強いよ!
闇属性も火属性も持っているのは知ってた。
まさかあそこまで強烈だとはね!
召喚モンスター達にとっては間違いなく格上の相手だったと思う。
レベルが気になる。
どちらかと言えば、ジュナさん配下のフェンリルの方がですけど。
魔力を感じ取り難いから良く分からないけど、今の5頭が束になっても敵わない気がします。
まあジュナさんだし。
それにまだ手札を隠し持っていておかしくはないだろうな。
シリウスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
シリウス ホワイトファングLv12→Lv13(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 77(↑1)
知力値 39
筋力値 46
生命力 46
精神力 39
スキル
噛付き 疾駆 回避 威嚇 聞耳 隠蔽 強襲 危険察知
追跡 夜目 掘削 気配遮断 捕食吸収 自己回復[小]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 氷属性
耐即死 耐魅了 ブレス 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジンバル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
しかしまあ、一回の戦闘で色々とレベルアップしているのはいい事だ。
実際に苦戦しているから何も無かったら泣いてますけどね。
問題は?
未見の相手ではないけど、アイテムは果たして剥げるのか?
そこは【解体】先生の腕次第だ。
成績が良ければ師匠に復帰させてもいいだろう。
その前に大先生にすべきですかね?
一気に降格させているけど、一気に昇格は止しましょう。
ジンバルのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
ジンバル シュバルツレーヴェLv12→Lv13(↑1)
器用値 42
敏捷値 78
知力値 23
筋力値 59(↑1)
生命力 59(↑1)
精神力 23
スキル
噛付き 引裂き 激高 回避 疾駆 跳躍 危険察知
夜目 遠目 隠蔽 追跡 監視 気配遮断 暗殺術
物理抵抗[小] 自己回復[小] 魔法抵抗[小] 強襲
闇属性 火属性 土属性 溶属性 毒 毒耐性
さて。
インフォには続きはない。
それはまだいいんだが。
アイテムは?
魔結晶、品質は低めなのが1個です。
微妙だ。
昇格は保留になりそうです。
まあ、いいか。
魔水晶を捧げて魔結晶であれば収支はプラスなのだ。
このまま魔結晶を捧げたって惜しくない。
いや、それは危険かな?
でも捧げてみたくなる誘惑がどうしても払拭出来ない。
どうしたものかな?
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パナール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ああ、もう悩むのは止そう。
夜の騎乗戦もここまでだ。
パナールがレベルアップしているのであれば区切るのにいい。
魔結晶だ。
次は魔結晶だ!
品質は低めにしておくけどね。
【英霊召喚】を使う事にしておけばいい。
何を使う事にするかは別ですがね。
悩むようではいけない。
フェンリル以降、未見の相手が出て来ていないのも不満であるのだ。
いや、どれも苦戦しているんだが。
やはり昨夜の事があって、どうしても暴れ足りていない気分になるのです。
これではいけません。
パナールのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
パナール スレイプニルLv12→Lv13(↑1)
器用値 45
敏捷値 63(↑1)
知力値 22
筋力値 63(↑1)
生命力 66
精神力 22
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 受け 回避 疾駆 夜目
耐久走 奔馬 跳躍 蹂躙 蹴り上げ 重装 騎乗者回復[小]
自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[微]
時空属性 光属性 闇属性 耐魅了 耐即死
では。
布陣も得物も変えましょう。
パナール、シリウス、ジンバルは帰還だ。
ヴォルフ、護鬼、戦鬼を召喚しましょう。
得物は?
右手には双角猛蛇神の投槍。
左手には布都御魂。
全員に呪文の強化を施しながら願う。
苦戦で済まないような相手であってくれ。
まあ大苦戦は間違いなくあるだろうな。
蛭子之分身 ???
禍神 ??? ???
??? ???
蛭子之幻影 ???
禍神 ??? ???
??? ???
戎士長 ???
禍霊 ??? ???
??? ???
戎士 ???
禍霊 ??? ???
??? ???
毎度お馴染み、禍神?
どうも上位である未見に奴がいる。
きっと状態異常持ちであるのだろう。
そこは確信していい。
問題は【英霊召喚】を使うかどうかだ。
威圧感は確かにあるが、使うまでも無いようにも見える。
どうしようか?
須佐之男命之幻影 ???
英霊神 ??? ???
??? ???
八岐大蛇之幻影 ???
妖怪 ??? ???
??? ???
それはバンドルにも似た、複数の頭部を持つ巨大な蛇。
それを背負うように英霊神。
この構図、どこかで見たような?
確かエリアポータル解放戦で見ている。
そうそう、S1W6マップだたっと思うが。
それに、名前が酷い。
オレでも知っているその名前は危険な存在である事を告げている。
ちょっと、待って欲しいというのが本音だ。
だが待ってくれそうにないですな。
禍神に禍霊の追加もあるようだ。
はい。
決定だ決定!
【英霊召喚】は使いますから!
「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
さて、唯一無二の英霊神様はオレの獲物としたい所だが。
そこまで余裕あるかな?
あって欲しいけどね。
((((六芒封印!))))
((((七星封印!))))
((((十王封印!))))
封印の効き具合は?
少ないようであれば英霊のご老人にお出まし願う所だが。
禍神に禍霊には結構、通じているように見える。
ほう。
ならばここで使うべき【英霊召喚】の呪文は決定ですな!
(剣豪降臨!)
どんな剣豪が出現するのか?
その確認は後回しで。
今は目の前の敵だ!
それに今のオレはMPバーが1割とない。
補充したい所なのだ。
「スナイプ・スロー!」
槍を投じる。
先頭にいた蛭子之幻影だ。
易々と貫通。
そして鉄球も直撃して吹き飛んだ。
戦鬼の鉄球だ!
いいぞ、もっとやれ。
ヴォルフの分身に続くように前へと駆けながら呪文を選択して実行。
そんなオレを追い越して行く存在がいる。
剣豪の面々だ。
お願い、須佐之男命之幻影だけは残してくれ!
(アポーツ!)
手元に戦鬼の投じた鉄球。
そのまま地面に落として先を急ぐ。
マズいぞ?
先を越されては台無しになるぞ?
周囲を見回す。
あれだけいた禍神に禍霊の姿は既に無い。
動いているのは目の前にいる須佐之男命之幻影。
そして八岐大蛇之幻影だけだ。
その八岐大蛇之幻影もHPバーは残り少ない。
召喚モンスター達の集中攻撃を受けている所だ。
しかも追加で封印術の呪文詰め合わせも掛けてある。
大丈夫、あれならいずれ、詰むだろう。
問題は目の前にいる須佐之男命之幻影だ。
間違いなく、強い。
手にした直剣は清浄とも思える輝きを放っている。
これに反するかのように、遣い手の方はまるで熊のような有様だ。
以前戦った時とは違う。
それは間違いないな。
そんな須佐之男命之幻影、半包囲されてます。
オレは勿論、剣豪の面々にだ。
??? ???
英霊 待機中
??? ???
関口柔心 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
神後宗治 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
山田浅右衛門 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
冨田勢源 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
斎藤伝鬼房 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
車丹波 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
中沢琴 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
真柄直隆 ???
英霊 待機中
戦闘位置:地上 ???
全員、待機中という優しさが身に沁みる。
ありがとう、剣豪の皆さん。
いや、明らかに戦国武将っぽいのがいるし、薙刀を持った女性もいますよ?
山田浅右衛門に関しては何代目であるのかすら不明だ。
それにしても半分以上は初見の皆さんだと思うが。
間違いない。
対戦で稽古がしたくなるのは?
格闘戦なら間違いなく関口柔心なんだが。
刀で、となると絞り切れないね!
だが、それも残り時間次第。
目の前の英霊神、須佐之男命之幻影を早いうちに仕留めさえすればいいのだ!
布都御魂を抱えるようにして前へ。
須佐之男命之幻影もまた、前へ。
その手にある直剣が恐るべき代物であるのはもう確認済みだ。
全力で撃ち込んだ布都御魂を受け切られている。
並ではあるまい。
では、続きだ。
「チェァァァァァァァァァァッーーーーー!」
「ガァッ!」
この英霊神様、まるで獣のような有様なのだが。
繰り出す剣の技巧は確かだ。
文字通り、鎬を削り合っている。
互いの剣の軌道が大きく弾かれてしまい、互いに直撃してくれない。
初撃は常にこうだ。
勝負はその直後!
「キィヤァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
「ケェェェェェェッーーーーー!」
猿声も大概だが、英霊神様の叫び声も凄いな!
まあいいけど。
互いの一撃は?
間合いが近過ぎて直撃しない。
肩と肩が衝突しただけだ。
だが。
体格では不利。
僅かにこっちが吹き飛ばされてしまっている。
「チィッ!」
大振りせずに手首に撃ち込む。
手首を返しただけで大剣が動いて凌がれる。
そして相手の剣の間合いだ。
マズい!
「シャッ!」
最速の反撃。
剣で突いてきた!
肩口に痛みを感じながら前へ。
攻撃を喰らっているけど、これは勝機だ!
布都御魂を手放す。
英霊神様の肘を持ち上げつつ、体を沈める。
股間に右腕を差し込んで、抱え上げた。
勢いを利用して持ち上げつつ、投げる。
背中から落とすとか、そんな優しい事はしない。
脳天から、落とした。
「ッ!」
それでも剣を放さないのか、英霊神様!
だが追撃もあるのだよ。
一気に裸絞めに。
そしてオレの手には金剛杵。
耳に押し当てて氷の刃を展開した。
英霊神様のHPバーは?
砕け散るかのように消えてしまう。
良かった。
まだ剣豪の英霊の皆さんは健在。
2分以上、時間が残っているのが分かる。
リミッターカットの後遺症はあるだろう。
きっとある。
それでも挑みたいのだ。
《只今の戦闘勝利で【両手剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐石化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で召喚モンスター『モスリン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
急げ。
剣豪の誰と対戦するのか?
それは悩んでも仕方ない。
木刀を出して、受け取ってくれた剣豪に挑む事にしたらいい。
今はモスリンのステータス操作を手早く済ませるのだ!
まあ方針は決めてあったから楽でいい。
モスリンのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
モスリン ファントムLv12→Lv13(↑1)
器用値 16
敏捷値 27(↑1)
知力値 84
筋力値 16
生命力 16
精神力 83(↑1)
スキル
飛翔 形状変化 密着 影棲 壁抜け 怨声 憑依
魔力感知 魔力遮断 物理攻撃透過 魔法抵抗[大]
MP吸収[大] 時空属性 光属性 闇属性 火属性
土属性 溶属性
さあ。
《アイテム・ボックス》から木刀を2本、取り出した。
そしてソーマ酒もだ。
飲み干してステータス異常を解消する。
そして木刀を差し出した。
受け取ってくれる剣豪は、誰だ?
前に一歩、進み出たのは冨田勢源。
これは厳しい対戦になりそうな予感。
だがこれはしまった。
短刀サイズの木刀の方が良かったかも?
だがそんなオレの思いはお構いないだ。
木刀を受け取った剣豪の腕が消えた?
いや。
通常サイズの木刀が短くなっていた。
そして右手に持ち替える。
静かに佇む剣豪、冨田勢源。
どこまでも自然体だ。
オレも木刀を構える。
撃ち込む事を躊躇しそうな雰囲気だ。
どう撃ち込んでも通じそうにない気がする。
だが時間が惜しい。
ここはこっちから撃ち込め!
「キィヤァァァァァァァァァァァァッーーーーー!」
無論、全力で挑む。
そうでなければならない。
例え敵わないのだとしても、だ。
《只今の戦闘で【刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で【精密操作】がレベルアップしました!》
地面に転がる木刀を呆然と見る事しか出来ない。
実力の差は明らかだ。
まるで通じてない!
対戦そのものは単純な展開だった。
打太刀と仕太刀を交代しながらの型みたいになっていたんだが。
ダメだ!
軸が全くブレる事なく、全てを凌がれてしまう。
それでいて先制に回られると間合いが掴めないうちに距離が詰まっているし。
まるで乱れない。
こっちは乱されっ放しだ!
焦っていた、とか?
確かに時間に追われるような所はあったけどさ。
これではいけない。
限られた時間で得た経験は貴重なものになった、と思う。
以前の僧形の剣豪との対戦の頃と基本は変わっていない。
基本を思い出せ。
そう語られているような気がしていた。
闘技場に久重が来ていた。
どうやら朝食が出来上がっていたみたいです。
そうか。
早速、堪能したい。
そして剣豪の英霊との対戦を脳裏に刻み込むとしよう。
反省だ、反省。
次に対戦する時はもっと強くなっていたいものだ。
親子丼を堪能し終えたら、移動だ。
時刻は午前5時50分。
少し早いかな?
もう少し、対戦を重ねてからにしましょう。
では、モスリンはここで帰還だ。
朝になってますからね。
召喚するのはナインテイルにしましょう。
支援役はやはり必要だ。
闘技場に戻ろう。
午前7時を過ぎたら師匠の家に向かうとしましょうかね?
《只今の戦闘勝利で【両手剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐即死】がレベルアップしました!》
時刻は午前7時10分か。
今のグレータースノードラゴン2頭にフロストワイバーン5頭はちょっと手間だった。
少し、急ごう。
《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
大氷雪竜の皮に亜氷雪竜の針も確保だ。
まあ増えてくれる分には嬉しいものです。
そうだな。
蝶丸、それに網代の分の鎧兜を依頼するのもいいかもだが。
まだサキさんに依頼している盾も出来上がっていない。
急がなくていいか。
どうせ蝶丸と網代は後衛でいいのだから。
今は師匠の家に行く事を優先するべきであるのだ。
では。
布陣はこのままでいいかな?
どうせ行き先は師匠の家だ。
いいと思います。
テレポートで跳んだ先はW1マップにある師匠の家であるのだが。
早速、ミネルヴァオウルとマギミミズクがオレの両肩に飛んで来た。
どうも何かを探す様子を見せているのだが。
ああ、そうか。
黒曜もスコーチも今はいないのです。
遊び相手はまた今度って事でお願いしたい。
2羽のフクロウはオレの肩に止まったままだ。
いつもの通り、門を通り抜ける。
メジアンだけが門の上を飛び越えた。
最初に目に飛び込んできた光景は?
庭に並ぶ4頭のレッサードラゴンだ。
竜騎士、それ竜騎兵の騎乗竜だろう。
そして師匠の家の玄関に、人影。
竜騎士プリムラだ。
はい、回れ右。
『これ、早速逃げるでない』
「えっと」
師匠の声だ。
右肩に止まったマギフクロウから聞こえている。
『朝食は?』
「もう済ませてます」
『そうか。少し運動してみんかの』
「対戦は勘弁出来ませんか?」
『やる気になっておるのでな。何、挨拶代わりに相手をしてやれ』
「えー」
『多少、手荒にしてみた所で構わんそうじゃ』
「えー」
体格はオレをかなり上回るとはいえ、女性だ。
与作やシェルヴィよりも上なのだ。
鞍馬に迫るのだ。
そういう意味で対戦し慣れているサイズではあるんだが。
メジアンが庭に舞い降りる。
早速、レッサードラゴン達をじゃれ合っていた。
いいな、あれ。
気軽に絡んでいられて羨ましい。
「キース殿、相手をして貰おうか!」
「えっと」
「さあ、勝負!」
竜騎士プリムラの手にあるのは木剣。
結構な大きさだ。
真面目な話、直撃したら死ねるって!
オレはどうする?
得物は木刀で。
剣豪の英霊、冨田勢源じゃないが短刀サイズだ。
片手に短刀を持つと半身に構える。
竜騎士プリムラは木剣を目の前で祈るかのように捧げ持つ。
両目を瞑って何かブツブツと呟いていた。
うん。
精神集中の儀式のようだな。
こっちから仕掛けるか?
迎撃でもいいけど。
まあこの対戦も師匠達の見世物になっているのだろう。
これはもう通過儀礼だ。
そう思っておこう。
「ッ!」
オレの両肩からミネルヴァオウルとマギミミズクが飛び立った。
それが合図になったようです。
木剣が横殴りに襲って来る。
動きが大きい。
体躯も大きいから尚更そう思えてしまう。
先制で距離を詰めていたら何箇所か撃ち込めるであろう場所が見えている。
左脇から左太股。
左腕、それに手首に肘。
もう少し、コンパクトに動いても良さそうなものだが。
大体、その勢いってどうなのよ?
オレを撲殺するつもりかな?
一気に距離を詰めて、柄を左手で抑える。
そのまま体を半回転、後退する形で斬撃の勢いを殺して行く。
顎部分を手にした木刀の先で突く。
兜があるのだ、遠慮はしなかった。
右足でプリムラの左足を刈る。
勢いもあったし、牽制で放った突きも入っていた分、まともに体勢を崩して転んでしまう。
鎧もあるから大した事はないだろうけど、大丈夫か?
腰の位置が高い。
棒立ちだ。
だから簡単に転がるのです。
何故だろう。
動きが良く見える。
それに武技だって使っていない。
呪文もです。
「ッ!?」
竜騎士プリムラは立ち上がると即座に木剣で突きに来る。
右手に持つ木刀で逸らしながら、右肘から先を途中で反転。
左脇を強打。
ついでに左足で蹴りを飛ばしたら簡単に転んでしまう。
今度は前転だ。
大したダメージにはなっていない。
結果的にあしらっているだけに過ぎないからなあ。
「まだまだっ!」
あちゃ。
ダメージが無いのが悪い方向に働いているようだ。
意気軒昂そのもの。
元気過ぎでしょ?
この対戦はどこまで続けたらいいのでしょう?
誰かに止めて欲しいものです。
《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》
竜騎士プリムラは地面に座り込んでしまっていた。
ようやく、諦めたか?
良かった。
延々と続くかと思ったよ!
「どうじゃな?」
「ま、前とは、ま、また、ち、違ってます」
「そうであろうな。ワシにもそう見えたでな」
竜騎士プリムラも師匠の問いかけのまともに答えていられないようだ。
息が乱れている。
まああれだけフルパワーで動き回っていたら当然だろう。
「キースちゃんったら女の子相手に酷いわねー」
「えー」
ジュナさんの言い様の方が酷い。
傍目から見たら完全にオレの方が罰ゲームですよ?
竜騎兵にして王女のサビーネがプリムラを労わっているのを横目に師匠の家の中へ。
連れて行くのはヴォルフと護鬼、ナインテイルだ。
戦鬼とメジアンは庭で待たせておこう。
それにしても気になる。
用件って何でしょうね?
いや、闘技大会優勝のご褒美ですよね?
朝からこんな有様で期待してていいのだろうか?
「さて、褒美を、と言いたい所であるがな。依頼の話を先にしたい」
「依頼、ですか?」
「そうしゃ。冒険者の面々にも個別に依頼を出しておるでな。お前さんもその対象になっとる」
「冒険者ギルドの、ですね?」
「無論、そうなる。ルグランも忙しい身じゃからな。ワシが代理で依頼する形なる」
「はあ」
冒険者ギルドの指名依頼ですか。
そういうのって久々です。
ある意味で冒険者ギルドに所属していながらあるまじき事ですけど。
「依頼は2つある。そのうちのどちらかを受けるがいい」
「2つ、ですか?」
「そうじゃ」
選択肢があるのね?
何だかイベント的なものを感じる。
どんな依頼であるのか?
「内容は?」
「1つは王女殿下の護衛である」
「もう1つは?」
「竜の巣に群がって来る魔人の軍勢の排除じゃ」
ふむ。
どっちかと言えば後者が好みに合いそうな予感がします。
魔人狩りだ!
「どうかな?」
「魔人相手なら否はありません。後者がいいですね」
「うむ。それで本当にいいのじゃな?」
《ギルド指名依頼が入りました。依頼を受けますか?》
ふむ。
インフォもちゃんとある。
まあ返答は決まってます。
「はい」
《ギルド指名依頼を受けました!》
「よし。では話の続きもしておこうかのう」
師匠とジュナさんと共に作業場へと階段を降りて行く。
いや。
作業場に入らず、更に地下へと降りて行く。
幾つかある倉庫の前も通り過ぎてしまうようだ。
どこに行くのか?
この下には足を向けた事がない。
何があるのか、そう興味も無かったのだが。
何だろう?
不安を感じる。
ジュナさんは普段通り、どこか軽薄にも見えるが。
師匠の纏う雰囲気からは間違いなく緊張している様子が分かるのだ。
この下に何があるのか。
いや、何をしていたのか。
俄然、興味深い展開になってきたぞ?
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv90
職業 サモンマスターLv28(召喚魔法修師)
ボーナスポイント残 58
セットスキル
小剣Lv59 剣Lv63 両手剣Lv61(↑2)両手槍Lv65 馬上槍Lv67
棍棒Lv60 重棍Lv59 小刀Lv59(↑1)刀Lv63(↑1)大刀Lv65
刺突剣Lv58 捕縄術Lv59 投槍Lv60 ポールウェポンLv67(↑1)
杖Lv78 打撃Lv80 蹴りLv81 関節技Lv81
投げ技Lv81 回避Lv88 受けLv87
召喚魔法Lv90 時空魔法Lv76 封印術Lv73
光魔法Lv70 風魔法Lv70 土魔法Lv70 水魔法Lv70
火魔法Lv70 闇魔法Lv70 氷魔法Lv70 雷魔法Lv70
木魔法Lv70 塵魔法Lv70 溶魔法Lv70 灼魔法Lv70
英霊召喚Lv5 禁呪Lv70
錬金術Lv61 薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv46
連携Lv68(↑1)鑑定Lv62(↑1)識別Lv67 看破Lv36 耐寒Lv66(↑1)
掴みLv67 馬術Lv69 精密操作Lv68(↑1)ロープワークLv58
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv65(↑1)登攀Lv57
平衡Lv67
二刀流Lv63 解体Lv62(↑1)水泳Lv29 潜水Lv48
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 隠蔽Lv58
気配遮断Lv58 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv59 詠唱破棄Lv59 武技強化Lv26(↑2)
魔法効果拡大Lv61 魔法範囲拡大Lv61
呪文融合Lv58
耐石化Lv58(↑1)耐睡眠Lv57(↑1)耐麻痺Lv62 耐混乱Lv60
耐暗闇Lv62(↑1)耐気絶Lv64 耐魅了Lv51 耐毒Lv67
耐沈黙Lv56(↑1)耐即死Lv56(↑1)
召喚モンスター
雷文 虎獣鵺Lv40→Lv41(↑1)
器用値 26
敏捷値 61
知力値 26
筋力値 57(↑1)
生命力 56(↑1)
精神力 26
スキル
噛付き 回避 威嚇 飛翔 空中機動 危険察知 匂い感知
熱感知 追跡 夜目 気配遮断 捕食融合 捕食吸収 猛毒
雷属性 自己回復[小] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[微] 分解
パナール スレイプニルLv12→Lv13(↑1)
器用値 45
敏捷値 63(↑1)
知力値 22
筋力値 63(↑1)
生命力 66
精神力 22
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 受け 回避 疾駆 夜目
耐久走 奔馬 跳躍 蹂躙 蹴り上げ 重装 騎乗者回復[小]
自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[微]
時空属性 光属性 闇属性 耐魅了 耐即死
シリウス ホワイトファングLv12→Lv13(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 77(↑1)
知力値 39
筋力値 46
生命力 46
精神力 39
スキル
噛付き 疾駆 回避 威嚇 聞耳 隠蔽 強襲 危険察知
追跡 夜目 掘削 気配遮断 捕食吸収 自己回復[小]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 氷属性
耐即死 耐魅了 ブレス 即死
ジンバル シュバルツレーヴェLv12→Lv13(↑1)
器用値 42
敏捷値 78
知力値 23
筋力値 59(↑1)
生命力 59(↑1)
精神力 23
スキル
噛付き 引裂き 激高 回避 疾駆 跳躍 危険察知
夜目 遠目 隠蔽 追跡 監視 気配遮断 暗殺術
物理抵抗[小] 自己回復[小] 魔法抵抗[小] 強襲
闇属性 火属性 土属性 溶属性 毒 毒耐性
モスリン ファントムLv12→Lv13(↑1)
器用値 16
敏捷値 27(↑1)
知力値 84
筋力値 16
生命力 16
精神力 83(↑1)
スキル
飛翔 形状変化 密着 影棲 壁抜け 怨声 憑依
魔力感知 魔力遮断 物理攻撃透過 魔法抵抗[大]
MP吸収[大] 時空属性 光属性 闇属性 火属性
土属性 溶属性
召魔の森 ポータルガード
クーチュリエ、獅子吼、極夜、モジュラス、雷文、清姫、言祝、折威
守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、蝶丸、網代
 




