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608

 雪花竜 アラバスタードラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ニュートドラゴン ???

 魔物 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 スタッグドラゴン ???

 魔物 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 ビートルドラゴン Lv.10

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上、空中 ???




 おいおい。

 ドラゴンの群れだよ!

 しかも名前持ちまでいる。

 それにドラゴンしかいない訳じゃないみたいだ。



 プルチネッラ ???

 イベントモンスター 魔人 ???

 ???



 この名前持ちの魔人はグリフォンに騎乗している。

 それに周囲にも複数のグリフォン。

 ナイフジャグラー、デモンズクラウン、呪禁導師、ダークシャーマン。

 まだまだ、いるようだ。


 どんだけの戦力を投入しているの?

 本気でそう思います。



「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」


 当然だけど武技を使う。

 使わないでどうする?

 完全に、死地です。

 ジュナさん次第では死地じゃなくなるかも?

 期待するのはそこしかないって!



『派手に行くわよ!』


 ジュナさんに気負った様子は無い。

 むしろ楽しそうな雰囲気すらある。

 あの戦力を目の前にして余裕なんだろうか?

 数で言えば完全に桁が違うんですけど。



『『『『『『『『『『ソーラー・ウィンド!』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『『プラズマ・ブラスト!』』』』』』』』』』

『『『『『『『『『スチーム・エクスプロージョン!』』』』』』』』』

『ミラーリング!』


 次の瞬間。

 目の前が完全に、ホワイトアウト。

 閃光と爆発の乱舞だ。


 何が、起きた?

 いや、今の呪文は何だ?

 重なって響く呪文名は間違いなく【呪文融合】によるものだろう。

 幾つ重なっているのか、一気にとんでもない数の呪文が放たれたのが分かる。

 それにおかしい。

 やけに攻撃が連綿と続いているように見えるのだが。

 長い。

 明らかに、長い!

 何か仕掛けがありますか?


 その閃光のキャンバスの上に影が生じる。

 魔人だ。

 プルチネッラが騎乗する、グリフォン。

 あれを喰らって無事なの?


 他にも閃光の中から出現する影が幾つかある。

 ニュートドラゴン。

 その姿はまるでイモリかヤモリ。

 表皮に滑りでもあるのか、微妙に光を反射している。

 HPバーは既に半分を大きく割り込んでいて2割程度しかない。


 続いてもっと大きな影が出現する。

 雪花竜、アラバスタードラゴン。

 大きい!

 そして真っ白だ!

 以前に見た琥珀竜と雲母竜と同格の魔竜であるのだろう。

 喰らっているダメージは2割も無い。



『結構、減ったかしら?』


「間違いなく、半分以下になってます!」


 魔人が騎乗するグリフォンは単騎になってしまっている。

 プルチネッラが騎乗している奴だ。

 HPバーはグリフォン共々、減っていない。

 MPバーが大きく減っているから、何か対抗策を講じたのだろう。


 そしてドラゴン。

 スタッグドラゴン、ビートルドラゴンの姿が見えない。

 一掃されたのだろう。

 そう、数で言えば確実に半分以下だ!

 それだけに残っている連中は強敵揃いなのだろう。

 しかもまだ、数の上ではこっちよりも多いのだ。



「今のをもう一回、喰らわせますか?」


『逃がさない事の方が優先!』


 え?


 良く見るとジュナさんは両手を組んでいるのだが。

 両手に嵌まっている指輪の幾つかがとんでもない魔力を発している。

 何かを仕掛けているのか?


 変化は?

 あった。

 戦場全体が暗くなって行く。

 それ所か、星空が見える。

 今は昼間である筈。

 いつの間にかジュナさん、何かを仕掛けてたのか?

 高度を上げようとしている雪花竜、アラバスタードラゴンが上昇出来ていない。

 夜空が、歪む。

 どうもこの周囲に強力な結界でも築いたのだろうか?


 召喚モンスター達は?

 プルチネッラが騎乗するグリフォンを追い掛け始めた。

 魔鉱腐竜とアイソトープはニュートドラゴンを狙うようである。

 さて、オレはどうする?

 目の前にニュートドラゴン。

 悩む暇は無かった。



((((((((((((ディストーション・ジャベリン!))))))))))))


 ディストーション・ジャベリン12連装を放つ。

 狙いは適当だ。

 外れようが無い程の近距離だ!


 蒼月を駆ってニュートドラゴンの翼の根元に突撃を敢行する。

 無茶?

 いや、いい感じでダメージが通っているみたいだ。

 双角猛蛇神の騎士槍を持つ手にはいい手応えが残っている。



「最優先は?」


『全部仕留めるのよ!』


「了解!」


 ならば攻撃し易い位置にいる奴は全て獲物にしたらいい。

 まずは側背を見せているニュートドラゴンにすべきだろう。



((((八部封印!))))

((((九曜封印!))))

((((イビル・アイ!))))


 【呪文融合】で組んだ甲斐はあったか?

 ブレス攻撃が止んだ。

 その赤いマーカーに状態異常を示すマーカーが重なる。

 間違いなく、このドラゴンは格上の存在だろう。

 呪文がレジストされなかったのは幸運かな?



「マキシマム・チャージ!」


 ニュートドラゴンのやや後方から腹に突っ込んだ。

 とんでもない衝撃。

 だがその重量感はすぐに無くなる。

 文字通り、突貫したのか?



「ジュナさん、平気ですか?」


『キースちゃん、今のでいいわよ!』


 ジュナさんは振り落とさずに済んだみたいだ。

 かなり荒っぽい攻撃だったんだが、影響は無いみたいです。


 またしても目の前にニュートドラゴン。

 ブレスが吐かれていたが、オレ達の目の前には時空の壁。

 いつの間にか妖狐がオレ達の頭上にいた。



((((八部封印!))))

((((九曜封印!))))

((((イビル・アイ!))))


 ブレスが途切れた所で【呪文融合】で組んだ呪文を喰らわせる。

 戦果は見ない。

 直ぐに交錯した!

 手応えはそんなに大きくない。

 翼の膜を裂いた程度だろう。



(オフェンス・フォール!)

(ディフェンス・フォール!)

(スロウ!)

(グラビティ・プリズン!)

(ホーリー・プリズン!)

(ブラックベルト・ラッピング!)

(コラプト!)

(オートクレーブ!)

(レゾナンス!)

(スウォーム!)

(カーズド・ワーム!)

(アイアン・メイデン!)


 目の前にまたしても別のニュートドラゴン。

 【呪文融合】で組んだ12種の呪文詰め合わせはまともに直撃した!

 鉄の棺桶が空中でニュートドラゴンを捕捉すると、そのまま落下する。

 だが。

 あっという間に鉄の棺桶は突破されてしまっていた。

 やはりダメか。

 そう簡単に仕留められそうにない。


 またしても目の前にニュートドラゴン。

 ヘザーとアイソトープを相手にしていてこっちに気がついていない!

 武技を使う余裕は無い。

 そのまま突っ込んだ。


 今度は翼に大穴を空けたが、ダメージ的には不足かも?

 ダメだ、ダメだ!

 もっと威力を高くしないと!



「もうちょっと、無茶しますよ?」


『いいわよ、こっちも結構無茶してるし!』


 お許しが出た。

 蒼月を見る。

 使って、いいぞ?

 オレも使う。

 ここからは身を削るような戦いになるだろう。



「リミッターカット!」


 同時に蒼月の全身が雷撃に包まれていた。

 両側に幾つも雷撃の槍が生じては放たれる。

 人馬一体の効果も合わさって、とんでもない威力だ!

 だが。

 その雷撃の槍を喰らって平気な奴がいる。

 雪花竜、アラバスタードラゴンだ。

 上空の星空に向けてブレス攻撃を仕掛けて体当たりまでしてやがる!

 どうも逃げ出したいらしい。



『逃がしちゃ、ダメよ!』


「勿論!」


 ここまで手間を掛けさせたのだ。

 仕留めずにいられるか!


 アラバスタードラゴンの背中に魔鉱腐竜が到達した。

 大きさでは劣る魔鉱腐竜だが、果敢に攻撃を加えている。

 まさに怪獣同士の戦いそのものだ!

 そこにヘザーとフォレストアイが介入する。



((((八部封印!))))

((((九曜封印!))))

((((イビル・アイ!))))


 蒼月を駆って突撃を仕掛けながら思う。

 これ、本当に仕留め切れるのかね?



((((((((((((ヘルズ・フレイム!))))))))))))


 突撃は直前で回避されたが、交錯するついでにヘルズ・フレイム12連装を喰らわせる。

 純白のドラゴンは火達磨になって行く。

 魔鉱腐竜が背中から離れながらブレスを直撃させ、フォレストアイが溶岩の柱を撃ち込んで行く。

 ヘザーも突撃を諦めて雷撃の槍を次々と撃ち込んでいった。


 これだけの攻撃を重ねて、アラバスタードラゴンのHPバーはまだ半分。

 赤いマーカーに重なった状態異常を示すマーカーが消える。

 封印術の呪文の効果もあっという間に途切れてしまうようだ。

 半端ないな!



「続けますよ?いいですか?」


『思いっ切りおやりなさい!』


 いかん。

 ジュナさんもノリノリだ。


 蒼月の馬首を返しながら戦況を確認する。

 既にニュートドラゴンも残り3頭。

 魔人プルチネッラが騎乗するグリフォンは?

 健在だ。

 スパッタ、イグニス、妖狐に追い掛け回されているけど健在だ。

 だが周囲への警戒が薄れているようです。


 狙える。

 狙ってしまおう!

 蒼月よ、お前はグリフォンだ。

 オレは魔人、プルチネッラを仕留めるぞ!





 槍先を見る。

 何度見ても、槍先にプルチネッラはいない。

 何故か蒼月の角に貫かれたまま、瀕死の状態だ。


 おかしい。

 オレが双角猛蛇神の騎士槍で貫いたのはグリフォンであったようだ。

 目の錯覚じゃないよね?



『その魔人はそのあま仕留めちゃいなさい!』


「了解!」


 一瞬だけ左手を手綱から離すと頭部を鷲掴みに。

 【呪文融合】で組んだ接触型呪文の詰め合わせを使う。



((エナジードレイン!))

(((ディメンション・ソード!)))

(((パルスレーザー・バースト!)))

(((フォースド・ドライング!)))

(ディクレイ・ヒート!)


 プルチネッラのHPバーが一気に砕け散った。

 そしてオレの左手に残ったのは?

 例の指輪だ。



『最後に大物が残ってるわよ?』


「時間は間に合いますか?」


『この結界も維持出来る時間に限りがあるわ。急がないと!』


 ジュナさんの表情に焦りの色が見える。

 無理もない。

 MPバーが残り3割と無いのだ。

 どのような呪文であるのかは不明だが、結界の維持に相当なMPを注ぎ込んでいるみたいだ。


 他人事ではない。

 オレもリミッターカットを使っている。

 ソーマ酒で回復出来るけど、時間を掛け過ぎたら危険だろう。


 目の前には、アラバスタードラゴン。

 まだヘルズ・フレイムで全身が火達磨のまま。

 周囲に攻撃はしているものの、逃げ腰なのは明らかだ。

 結界に体当たりを繰り返しては弾かれている。


 逃がしてはいけない。

 魔鉱腐竜とアイソトープがその動きを抑え込もうとしているが、抑え切れそうに見えなかった。

 確かに急ぐべきだ。



「人馬一体!」「ブーステッドパワー!」


 武技の人馬一体を継ぎ足して、ブーステッドパワーも重ねる。

 蒼月を駆って背中側を目掛けて突撃を敢行だ。

 短時間で、仕留める。

 ならばこうするしかないよね?







《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐暑】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【無音詠唱】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【詠唱破棄】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐混乱】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 純白の巨大なドラゴンは地上に落ち、集中砲火を受け続けて詰んだ。

 翼は穴だらけであり、何重にも呪文で拘束されていた。

 ジュナさんが結界を解いて攻撃に転じたらあっという間でしたよ!

 恐るべき攻撃力だ。

 その呪文はプラズマ・ブラスト。

 あのゲルタ婆様も使っていた所は以前にも見ている。

 ジュナさんの場合は【呪文融合】で幾重にも組んでいるようです。

 威力は当然、とんでもない事になっている。

 アラバスタードラゴンの表皮が消滅しているのだ。

 最後の方では全身の半ば程を失っていたように見えた。


 無論、オレも攻撃面で多少はHPバーを減らしてやったと思うのだが。

 どう贔屓目に見ても、オマケ程度だ。

 大部分はジュナさんだけで喰らわせてます。

 間違いない。



 ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 ヘザー オーディンガードLv12→Lv13(↑1)

 器用値 32(↑1)

 敏捷値 58

 知力値 57

 筋力値 32(↑1)

 生命力 31

 精神力 58


 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 降神 霊能

 浮揚 空中機動 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[中] 光属性 風属性 土属性 水属性 雷属性

 氷属性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『蒼月』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 召喚モンスター達は無事か?

 一応全員、健在だ。

 でもMPバーはいずれも消耗が激しかった。

 蒼月、スパッタ、イグニスは残り2割と無い。

 ヘザーとアイソトープは3割って所だろう。


 それに比べて、ジュナさん配下の召喚モンスターは凄いな!

 攻撃は間断無く続けていても尚、MPバーには半分以上の余裕があるのだ。

 レベル、どんだけ高いのよ?

 見えない以上、謎でしかないですけど、かなり格差があるに違いない。



 蒼月のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 蒼月 麒麟Lv13→Lv14(↑1)

 器用値 34

 敏捷値 73(↑1)

 知力値 43

 筋力値 38

 生命力 38

 精神力 34(↑1)


 スキル

 噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆 耐久走 奔馬

 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視 広域探査 強襲 天啓 空中機動

 霊能 霊撃 騎乗者回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[小] 光属性 風属性 土属性 水属性 雷属性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スパッタ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 アラバスタードラゴンの死体は無残な姿を晒している。

 その上で魔鉱腐竜が頭部を足蹴にしてます。

 アイソトープは死体を喰いたがっているようにも見えた。

 いや、表皮に噛み付いているようだが通じていない。

 噛み切れない?

 皮の先に肉はないのか?


 よく見ると死体に肉が残っていないようなのだ。

 装甲の下の肉は炭化しているみたいです。

 あれは、喰えない。

 いや、ジュナさんの攻撃の凄まじさを物語っている。


 やっぱり怖いな。

 普段の言動からは想像出来ないって。

 格闘戦でも勝てそうにないけど、まともに戦っても勝ち目は皆無に思えます。



 スパッタのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 スパッタ オーロラウィングLv12→Lv13(↑1)

 器用値 32

 敏捷値 91

 知力値 46(↑1)

 筋力値 31

 生命力 32

 精神力 46(↑1)


 スキル

 嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破 追跡 強襲

 危険察知 空中機動 自己回復[微] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性 風属性 土属性

 雷属性 電離 分解 分身 耐即死 耐混乱




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『イグニス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『キースちゃんって空中戦はいつもこんな感じなのかしら?』


「普段はもっと、おとなしいと思います」


『そう?突撃するのが大好きに見えるんだけど』


「大好きだから突撃するんじゃないですよ。有効だから突撃をするのです」


『どう違うの?』


 理解して貰うのは大変かもしれません。

 ジュナさんは純粋に大火力の呪文で押し切る戦闘スタイルであるのだろう。

 オレみたいな戦闘をするような感じはしない。

 師匠もそうだな。

 普段から杖を使っているし。


 蒼月を降下させて地上に着地。

 ジュナさんは蒼月から飛び降りると、死体に近寄り何か調べ始めた。

 剥ぎ取りナイフを使う様子は無い。

 何を調べているのかな?



 イグニスのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 イグニス 朱雀Lv12→Lv13(↑1)

 器用値 33

 敏捷値 75

 知力値 52(↑1)

 筋力値 42

 生命力 42

 精神力 34(↑1)


 スキル

 嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視 夜目

 広域探査 強襲 天啓 空中機動 自己回復[中]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[小]

 火属性 風属性 土属性 耐即死 毒無効



『まだ、若いドラゴンね』


「若い、ですか?」


『名前持ちの割りには、だけどね』


 若い、ですか。

 ジュナさんの場合、年齢の事に触れるのは避けたいものだ。

 洒落で済んでくれるか、確証は無い。



『これじゃあ何も残らないわねえ』


 そう言うと剥ぎ取りナイフを突き立てる。

 巨大なドラゴンの死体は一瞬で消え去ってしまった。

 ジュナさんの言う通り、何も残らなかったようだ。



「あの、この指輪は?」


『キースちゃんが持ってなさいって。私は結構、溜め込んでるし』


 ジュナさんの興味は別にあるようだ。

 周囲を見渡している。

 何かを期待している目だ。

 きっと、ドラゴン襲来。

 オレは先刻の戦闘で満腹状態なのだが、ジュナさんはまだ不足であるらしい。


 そんなバカな。

 確かにジュナさんのMPバーは結構な消耗を見せてはいる。

 でも、名前持ちのドラゴンがいなければまだ余裕で戦えるだろう。

 その実力は確かなものだ。

 MPバー残り1割程度でも余裕かありそうに感じます。


 おっと。

 ソーマ酒、飲んでおこう。

 ステータス異常は回復させておかないと!



『戦い方がちょっと予想外だけど、今後も当てにしていいかしら?』


「何の、ですか?」


『キースちゃん、闘技大会の目的は何だと思う?』


 ジュナさんの言動が普段のものに変化した。

 何だ?



「何でしょう?私には皆目、見当がつきませんが」


『冒険者ギルドの現有戦力がどこまで揃えられるか。それを見極める為よ』


「その戦力を使って何をするつもりなのか、そっちが気になりますね」


 ジュナさんは笑ったまま、答えない。

 興味深そうに、オレの表情を窺っているだけだ。

 こっちの反応を、待っている。

 そういう事なのだろう。



「以前、言っていた建国。または王城の奪還。どっちなんです?」


『さあ、どっちかしらねえ?』


「両方、じゃないですよね?」


『それもどうかしらねー』


 本気なのか?

 以前は冗談で語られていた筈なのだが。


 言葉を失ったオレにいつもの笑みを向けてジュナさんが微笑む。

 いつもの笑みだ。



『じゃあ戻りましょ』


「はあ」


『キースちゃんの戦い方はいいわねえ。オレニューと組むと面白味に欠けるし』


「そうなんですか?」


『また、組もうかしら?』


 いやいやいやいやいやいやいやいや。

 巻き込まれてとんでもない魔物の相手をさせられるんですか?

 お断りしたい所だ。

 滅入ってしまいそうになる。

 師匠もそうだけどジュナさんも大概、無茶な戦闘をやらせるんですね?

 経験値は美味しいかもだが、ギリギリの勝負になっている。

 オレにとっては、ですけどね。



 待て。

 人の事は言えない。

 胸に手を当てて、思い出しましょう。

 オレも似たような事をしてませんでしたっけ?


 これって反省すべきかな?

 どうなんだろう?

 お互いにwin-winの関係なら、いいよね?

 いいと思います。


 利己的でいい。

 楽しめたらそれでいい。

 罪深いけどこれが実態であるのだ。





 ジュナさんがテレポートで跳んだ先は師匠の家でした。

 だが。

 門番のゴーレムが動いているけど、その様子は異なる。

 ストーンコロッサスが2体、加わっていた。

 師匠ってば、召喚モンスターをどれだけ揃えているんだ?

 門番はストーンゴーレム、マーブルゴーレム、ストーンコロッサスでゴーレム祭りになっている。

 それにストーンコロッサスの肩にはミネルヴァオウル、マギミミズク。

 だがそれだけではないようだ。

 妖狐がいる。

 そしてストーンコロッサスの足元にも大きな影。

 何だ?



 パイロキメラ Lv.???

 召喚モンスター 待機中

 戦闘位置:地上、空中 ???



 フラッシュキメラ Lv.???

 召喚モンスター 待機中

 戦闘位置:地上、空中 ???



 師匠も自宅警備の強化はしてあるようだ。

 これだけで済んでいない可能性は勿論あるけど。

 怖い怖い。

 これでも師匠の召喚モンスターの全容から見たら一部に過ぎないのは確実だ。

 それはジュナさんにしても同様だろう。

 どんな切り札がいるか、知れたものではない。




 時刻は午前11時30分。

 場所は師匠の家の中、作業場だ。

 召喚モンスターは全て、帰還させてます。


 ジュナさんがお手製の料理を振舞ってくれるというので、ご馳走になる事に。

 でもね。

 酒を飲みながらは止めて下さい。


 料理の出来上がりを待つ時間はどうしよう?

 装備の修復は家に入る前にもう済ませてある。

 やる事が、思い付かない。

 そうだな。

 やたら余っているアイテムで何かしてみよう。


 お題は?

 亜氷雪竜の針だ。

 魔素融合で品質を上げてみよう。

 亜氷飛竜の針もあるけど、これは魔素融合で亜氷雪竜の針にしてしまえばいい。

 【錬金術】を鍛える事にもなる。

 きっと、無駄にはなるまい。






【素材アイテム】亜氷雪竜の針 品質A+ レア度8 重量3+

 フロストワイバーンの尻尾にある針。

 取り扱うには死の危険が伴う禁制品。



《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》



 亜氷雪竜の針は品質A+が2つに集約されてしまった。

 その2つの魔素融合を試みたのだが、失敗してしまう。

 これ以上は無理って事なのかな?


 では、これをどうするか?

 長い。

 作業場の端から端まで、どうにか収まっているような長さだ。

 槍か?

 両手槍にするには少々、問題がある。

 柔軟性があるのだ。

 神樹石で固めてしまう手もあるけど、相応に重たくなるのは目に見えている。

 それに根元側は削らないとダメだ。

 長さはパイクになってしまうのも確実なのも頭が痛い。


 馬上槍は?

 もっと酷い事になるだろう。

 珪化木で先端を強化するだけのようにはならない。

 更に倍の重さ、しかも重心は先端側になる。

 出来上がったとしても失敗作になるのは明白だ。

 オレは竜騎兵でも竜騎士でもないのです。


 単純に根元を削って投槍にでもしようか?

 これならまだ、使い様があるかもしれない。

 双角猛蛇神の投槍があるから、緊急性は皆無だけど、ついでだ。

 性能次第では切り替える事になるかもしれません。

 作ってみましょう。






【武器アイテム:投槍】亜氷雪竜の投槍+ 品質A- レア度8

 AP+40 M・AP+13 破壊力2+ 重量2+ 耐久値600 投擲可、射程110

 敏捷遅延異常発生[大] 攻撃命中確率上昇[中] 毒異常発生[中]

 亜氷雪竜の針をそのまま削った投槍。長槍サイズであり投擲専門。

 [カスタム]

 持ち手に呪蛇姫の抜け殻を使用、滑り止めとなっている。



《これまでの行動経験で【木工】がレベルアップしました!》



 どうなんだろう?

 レア度相応なのか?

 双角猛蛇神の投槍と比較してみよう。



【武器アイテム:投槍、槍】双角猛蛇神の投槍+ 品質A レア度9

 AP+37 M・AP+20 破壊力5+ 重量3+ 耐久値690 投擲可、射程80

 攻撃命中確率上昇[大] 気絶異常発生確率上昇[中]

 双角猛蛇神の角を穂先とした投槍。短槍サイズで普通の槍としても使える。

 石突に黒曜石を組み込み、投げ易さと攻撃力のバランスを取っている。

 [カスタム]

 柄に裁きの閂を使用しており耐久性も高い。



 これはもう、好みかな?

 射程の長さをとるのか。

 破壊力の高さをとるのか。

 効果も違ってくる。

 扱いやすさは断然、双角猛蛇神の投槍なのだろう。

 命中率の向上はやはり魅力がある。


 亜氷雪竜の投槍の場合、加工したオレの腕が未熟であるのだろう。

 素材は品質A+であるのに、出来上がった投槍の品質はA-になってしまっている。

 まだまだ、改善の余地があるようです。




「昼食、出来たわよ!」


 片付けを終え、清掃をしていたらジュナさんが作業室に飛び込んできた。

 その手には、鍋。

 果たしてジュナさんの料理の腕前はどうなんだろう?

 少し怖い気がします。




 大変失礼しました。

 美味しい。

 家庭料理だ!

 ポトフ、なのだろうけど具にロールキャベルまで入ってます。

 パンも焼き立てで香りがいい。

 スープに浸して、食う。

 旨い。

 これは堪らん!

 いや、本当に旨い!



「ところで、どこまで本気なんですか?」


「本気なのは魔人も同様ね。長引くと碌な事にならないと思うし」


「当面は、どうなんです?」


「難民がもうこっち側に来ているし。ギルドは総出でその受け入れに奔走する事になるでしょうね」


「そうなんですか」


「偶然だと思うけど、海にあった雷雲が消えたのは都合が良かったみたいね」


 ギクリ。

 それ、多分ですけどオレの所為だ。



「闘技大会、見なくていいんですか?」


「見るわよ?食事が終わったらレムトに戻るんだし」


「はあ」


「キースちゃんの戦う様子を直に見たかったのよねー」


 それだけ、なの?

 だが師匠もギルド長も、謝るようなポーズをしていた理由は何だったのか。

 今になって、ようやく分かりました。


 遊び相手を頼む。

 そういう意味であったに違いない。

 確かにこのポジションは色々と大変だ。

 心労も溜まると思います。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv88

職業 サモンマスターLv26(召喚魔法修師)

ボーナスポイント残 64


セットスキル

小剣Lv55 剣Lv61 両手剣Lv59 両手槍Lv63 馬上槍Lv67(↑1)

棍棒Lv60 重棍Lv59 小刀Lv54 刀Lv61 大刀Lv65

刺突剣Lv56 捕縄術Lv56 投槍Lv52 ポールウェポンLv65

杖Lv76 打撃Lv79 蹴りLv80 関節技Lv79

投げ技Lv79 回避Lv86 受けLv86

召喚魔法Lv88 時空魔法Lv75 封印術Lv72

光魔法Lv68 風魔法Lv68 土魔法Lv68 水魔法Lv68

火魔法Lv68 闇魔法Lv68 氷魔法Lv68 雷魔法Lv68

木魔法Lv68 塵魔法Lv68 溶魔法Lv68 灼魔法Lv68

英霊召喚Lv5 禁呪Lv68

錬金術Lv61(↑1)薬師Lv16 ガラス工Lv23 木工Lv46(↑1)

連携Lv66 鑑定Lv60 識別Lv66 看破Lv36 耐寒Lv63

掴みLv66 馬術Lv68(↑1)精密操作Lv66 ロープワークLv56

跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv63(↑1)登攀Lv56

平衡Lv66(↑1)

二刀流Lv60 解体Lv60 水泳Lv29 潜水Lv46

投擲Lv50e

ダッシュLv59 耐久走Lv59 隠蔽Lv58

気配遮断Lv58 暗殺術Lv60e

身体強化Lv59 精神強化Lv59 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv58(↑1)詠唱破棄Lv58(↑1)

魔法効果拡大Lv59 魔法範囲拡大Lv59

呪文融合Lv57(↑1)

耐石化Lv52 耐睡眠Lv52 耐麻痺Lv60 耐混乱Lv57(↑1)

耐暗闇Lv60 耐気絶Lv63 耐魅了Lv50 耐毒Lv66

耐沈黙Lv53 耐即死Lv47


装備

金剛杵×11 降魔秘剣×4 金剛秘剣×3

倶利伽羅剣×4 迦楼羅剣×6 布都御魂×7

胎蔵秘刀×1 修羅刀×4

護霊樹の杖×1 神樹石の杖+×1 裁きの杖×1

如意輪錫杖×4 神樹石のトンファー+×2

双角猛蛇神の投槍+×1 亜氷雪竜の投槍+×1(New!)

双角猛蛇神の長槍+×1

亜氷飛竜の騎士槍+×1 双角猛蛇神の騎士槍+×1

亜氷飛竜のパイク+×1 天沼矛×4

腐竜王のメイス+×1

転生獅子のレイピア+×1 亜氷飛竜のエストック+×1

断鋼鳥の小刀+×1 断鋼鳥の刀+×1

断鋼鳥の斬馬刀+×1 断鋼鳥のコラ+×1

断鋼鳥のククリ刀+×2 断鋼鳥のデスサイズ+×1

呪魔蛇の小剣+×1 腐竜王の双杵+×1

妙見秘鎚×4 腐竜王の戟+×1 星天弓×6

怒りのツルハシ+×2 ミスリル銀の首飾り+×1

従魔蠍の隠し爪×2 雪豹のバグナグ×2

大氷雪竜の革鎧ほか

呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 風天羂索×3

グレイプニル×1

槌頭水竜のベルト 背負袋 アイテムボックス


召喚モンスター

ヘザー オーディンガードLv12→Lv13(↑1)

 器用値 32(↑1)

 敏捷値 58

 知力値 57

 筋力値 32(↑1)

 生命力 31

 精神力 58

 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 降神 霊能

 浮揚 空中機動 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[中] 光属性 風属性 土属性 水属性 雷属性

 氷属性


蒼月 麒麟Lv13→Lv14(↑1)

 器用値 34

 敏捷値 73(↑1)

 知力値 43

 筋力値 38

 生命力 38

 精神力 34(↑1)

 スキル

 噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆 耐久走 奔馬

 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視 広域探査 強襲 天啓 空中機動

 霊能 霊撃 騎乗者回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[小] 光属性 風属性 土属性 水属性 雷属性


スパッタ オーロラウィングLv12→Lv13(↑1)

 器用値 32

 敏捷値 91

 知力値 46(↑1)

 筋力値 31

 生命力 32

 精神力 46(↑1)

 スキル

 嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破 追跡 強襲

 危険察知 空中機動 自己回復[微] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性 風属性 土属性

 雷属性 電離 分解 分身 耐即死 耐混乱


イグニス 朱雀Lv12→Lv13(↑1)

 器用値 33

 敏捷値 75

 知力値 52(↑1)

 筋力値 42

 生命力 42

 精神力 34(↑1)

 スキル

 嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視 夜目

 広域探査 強襲 天啓 空中機動 自己回復[中]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[小]

 火属性 風属性 土属性 耐即死 毒無効


召魔の森 ポータルガード

黒曜、ジェリコ、クーチュリエ、雷文、守屋、スーラジ、久重

テフラ、岩鉄、キュアノス、ノワール、虎斑、蝶丸、網代

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― 新着の感想 ―
続いてもっと大きな影が出現する。  雪花竜、アラバスタードラゴン。  大きい!  そして真っ白だ!  以前に見た琥珀竜と雲母竜と同格の魔竜であるのだろう。 同じことを考えた時期もありました……
『その魔人はそのあま仕留めちゃいなさい!』 ↓ 『その魔人はそのまま仕留めちゃいなさい!』
ミラーリングはコンピュータ用語だとデータの複製ですね。
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