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門番の巨人の間を抜けて先を進む。
多分、まだ見られている。
見られている。
肩に止まったスパッタは気にしているようで、警戒を解いていない。
イグニスは気にせず先導する形で地上を歩いているが。
言祝、蒼月も各々、門番を気にする様子を見せていた。
ナインテイル?
尻尾が、増えてる。
いや揺らしているだけだから増えているように見えるだけだ。
何かが、ある。
蜂蜜かもしれないが。
きっと美味しそうな物が待っているに違いない。
オアシスは半ば以上が森のようです。
その森の中ですら果実を実らせている樹木が見えていた。
どこかで見たような。
豊穣の森に近い有様だ。
そしてオレにも分かる、甘そうな香り。
これは何だ?
それは目の前にある建物の主に聞く事になるのだろう。
空中から見えなかったな。
重厚な、総大理石造りの宮殿かな?
微かにだが何かの音が聞こえてくる。
弦楽器か?
そして歌も聞こえて来る。
何が待っているのか。
行ってみるしかない。
召喚モンスター達はどうする?
このまま連れて行こう。
戦闘になったら困るしね。
あ、無礼にならないよう兜は脱いでおこうか。
その風景はある意味で男の理想を具現化していた。
華麗に踊る女性達。
演奏するのもまた女性。
それを愛でているのは中央に座した男だけ。
だが僅かに殺意を覚える。
男はイケメンであったのだ。
アポロン ???
??? ??? ???
???
何も見えてないよ。
名前だけだ。
それにこの名前は知っている。
ギリシャ神話の太陽神だったと思う。
ムーサ ???
??? ??? ???
???
周囲にいる美しい女性達も名前以外は見えていない。
どれもオレよりも格上らしい。
つまりは女神、なんだろうな。
どれもアプサラス並みに魅惑的な肢体でありながら清浄な雰囲気がある。
『そこまで』
アポロンが片手を掲げて演奏を止めた。
踊る女神達も華麗に着地。
そのまま座り込んで控えるようです。
オレに向けられている視線はどこまでも柔らかい。
女神だ。
文字通り、女神だ。
お持ち帰りしたくなる。
『人間の客人とは珍しい』
イケメンの笑顔だ。
その顔で何名の女性を虜にしやがった!
「ここは?」
『我が宮殿にして牢獄であろうな』
牢獄?
これが?
こんな牢獄、繋がれてみたい。
ところで。
オレの視界の端でナインテイルが女神様に頭を撫でられてます。
餌付けされるなよ?
『汝は冒険者であるとか。ならばここより先を進むのを望むのであろうな』
「ええ、勿論」
『ならば試練を受けて貰わねばならん』
「試練?」
意味が分からない。
どういう事だ?
『中庸であるか。ならば試練はアレか』
そう呟くとオレを値踏みするようにジロジロと見ているんですが。
何故だ。
邪な感じがする。
背中がゾワゾワする。
『まあ良いであろう。だが心せよ』
「何を、です?」
『世界は人間に優しいようでそうではない』
「えっ?」
『それは神々にとってもそうであるがな』
えっと。
意味が分からない。
ところでそこの女神様。
手に持っているのは桃かな?
有り難い面もありますけどね。
餌付けは止めて!
ナインテイルも完全に篭絡されるなって!
食事をしたい時間だったので申し出たらご馳走してくれる事に。
何が食いたいか聞かれたので蕎麦を頼んだら、女神様が運んで来た料理がクレープな件。
オレが思ってた蕎麦じゃない!
美味いからいいけど。
アポロン神は果物と飲み物だけでオレの食事に付き合ってたけど、それしか口に出来ないらしい。
アムブロシアにネクタル、と教えてくれた。
神々の食物であるそうな。
しかしアレだな。
食事の間に飛んでくるアポロン神の視線が怖い。
何故か?
気が付いてしまった。
その視線は男が女を値踏みする時のものであったのだ。
えっと。
もしかして、狙われているのか?
周囲にいる女神様がいるんだし、十分でしょ?
これはいかん。
さっさと逃げ出したい。
ところでナインテイルは遠慮という物を学ぶべきだ。
女神様達には大人気のようだが。
まさに酒池肉林。
ある意味でハーレム状態になってますよ?
いや、女神様がどれもちょろ過ぎるだけかもしれない。
ナインテイルが女神様達を篭絡している?
まさかね。
シンクロセンスを使いたくなる誘惑に耐えるだけでこっちは必死だ。
全く、こんな緊張感はご免だ。
食事を摂り終えたら異常に気が付いた。
HPバーもMPバーも全快になっている。
先刻の食事だけで?
誰が作ったのかは不明だが凄腕だな。
素材の力もあるかもしれないけど。
『では試練だが』
アポロン神が片手を掲げる。
すると神殿が一気に崩壊?
いや、これは分解と言っていい。
その代わりに出現したのは闘牛で使うような円形の闘技場だ。
かなり広い。
そして門番として出会った巨人のアルゴスの姿も見える。
闘技場の真ん中に新たな巨人が出現する。
地面から生えるかのようだ。
アンタイオス ???
巨神 待機中
??? ???
アルゴスよりもかなり小さいがそれでも巨人だ。
スプリガンに迫る大きさかな?
体型がまるで獣のように見える。
そう、戦鬼みたいだ。
アンタイオスの方がかなり大きいけどね。
『これと戦ってみるがいい』
「これと?」
『勝つ必要は無い。汝等では勝てぬ故、な』
は?
勝てない?
いや、このサイズとは結構戦い慣れているんですが。
『汝等に戦い易く小さくしても構わぬが』
「小さく出来るんですか?」
『いかにも』
目の前でアンタイオスが小さくなって行く。
おお?
手頃な大きさになったな!
「1対1でもいいですか?」
『簡単ではないと思うが』
「望む所です」
そう。
このアンタイオス、オレが求めている強敵の範疇に入るかもしれないな。
サイズは鞍馬と同じ位になった。
それでいて筋骨隆々な様子はまるで戦鬼のよう。
肌は浅黒く、髪の毛も髭も伸び放題。
目はギラギラとしていてまるで獣。
うん。
危険な香りしかしない。
『注意するがいい。この巨人は屈強な者との戦いを悦びとするような奴だ』
「ほう」
何だ。
オレと一緒じゃないですか。
飲み友達になれそうな気がする。
得物は?
無い。
アンタイオスも無手なのだから無くて当然であるのだ。
闘技場に降りる。
開始の合図は無かった。
早速、襲ってくるアンタイオス。
おお?
待ちきれないのか?
オレもだよ!
「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」
(フィジカルエンチャント・ファイア!)
(フィジカルエンチャント・アース!)
(フィジカルエンチャント・ウィンド!)
(フィジカルエンチャント・アクア!)
(メンタルエンチャント・ライト!)
(メンタルエンチャント・ダーク!)
(グラビティ・メイル!)
(サイコ・ポッド!)
(アクティベイション!)
(リジェネレート!)
武技と呪文で強化する。
相手は小さくなってくれたとはいえ、巨人だ。
半端な相手ではあるまい。
『そこまで!』
何?
もう戦闘終了なのか?
面白い所だったのに。
《只今の戦闘で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で【耐気絶】がレベルアップしました!》
確かに勝てません。
だってこのアンタイオス、あっという間にHPバーが全快するのだ!
封印術も使ってみたけどHPバー全快は効いていても関係なかった。
強さは?
十分に強い。
建御雷神之幻影には及ばないけど、大綿津見神之幻影といい勝負だろう。
つまり、気が抜けない相手であるって事だ。
勝機はあったと思う。
腕を折った上で裸絞めにした時だ。
瞬時に首を折るか捻りに行けば良かったんだが、その前に防御されてしまっている。
即死を狙わないと厳しい相手だ。
オレのHPバーも全快に近い。
MPバーは多少の消耗があるけど問題ないのだ。
もっと戦ってみたい所なんだが。
アンタイオスの表情は?
半分は驚愕。
残り半分は喜悦。
そうか。
もっと戦いたい、そんな顔をしているぞ?
オレもだ。
『汝の力量は十分であろう。試練は』
「あの、いいですか?」
待て。
これで終わらせてはいかん!
アポロン神の発言を途中で遮る事になってしまった。
「もう少し戦っていいですかね?」
『何?』
オレの視線はもうアポロン神を見ていない。
アンタイオスを見る。
その目に驚愕は無い。
喜悦あるのみ。
そうか。
オレの意見に同意してくれるのね?
気が合うな。
お友達になりたい。
『再戦を望む者は初めて見たな』
『いかにも』
2体のアルゴスの呟きだ。
呆れているような声色だけど気にならなかった。
小さくなってくれたら貴方達とも対戦してみたい。
『試練はもう終わっているのだが否は無い。存分に戦って良いが』
「感謝します」
『この巨人を満足させる敵手はこれまでいなかったのだ。終わりは無いと思うがいい』
「はい」
うん。
それでも、いい。
仕留め切れないような相手か。
面白いではないか
攻撃呪文は使わない。
オレ自身への強化あるのみ。
お互いに長く楽しむにはこうするしかないのだ。
アンタイオスの表情はまるで肉食獣のようだ。
うん。
笑っているんだよね?
多分、笑っている。
そうか。
楽しそうだね。
でも気を付けた方がいい。
その笑い方は周囲に誤解を与えるだけだと思うのです。
『そこまで!』
えっと。
地面に叩き付けられたアンタイオスを見る。
HPバーは全快。
なのに苦悶の表情になっている。
おい。
まだ出来るだろう?
出来る!
来いよ!
諦めちゃダメだ!
立つんだ!
そしてオレに挑んでくれ!
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《【蹴り】武技の踵落としを取得しました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【跳躍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【軽業】がレベルアップしました!》
アンタイオスの苦悶の表情が消える。
おお?
もっと戦おうよ?
さあ、もう1回!
もう1回!
だがアンタイオスに獣の表情が戻らない。
平穏そのものだ。
賢者タイム?
違うような気がします。
「終わり、ですか?」
『降参のようであるな』
おい!
HPバーは全快なのに。
オレはまだ出来るぞ?
『我が主よ』
『我等が相手を務めましょう』
2体のアルゴスがやる気になってる。
いいぞ。
でも格闘戦が出来るサイズを希望ですけど。
『観戦するのは楽しいかな。これでは終わりが見えんぞ?』
「私は構いませんが」
アポロン神は目を剥いている。
何か化け物を見るような目付きだが。
ちゃんと人間ですよ?
『戦いを嗜むのはいいが、行き過ぎると毒だと思うがな』
「はあ」
何だろう。
憐れみに近い視線が痛い。
病人に向ける目ですよ、それ。
『残念であるな』
『我等も小さくなれるのだが』
「おおっ?」
『だが対戦はここまでだ』
アポロン神の慌てる様子を女神様のムーサ達クスクス笑っている。
その女神様の中に自然と収まっているナインテイル。
立場を見失っているんじゃなかろうな?
残念だがアポロン神の元を辞去する事になった。
ナインテイルと別れ難いのは女神様も一緒であったらしい。
最後はナインテイルを撫でまくり。
役得、だな。
まあいい休憩になった。
休憩、というよりも格闘戦成分の補充だな。
それは休憩よりも重要なのです。
時刻は?
午後1時50分です。
結構長い時間をアンタイオスと戦っていたようだが。
ここはエリアポータルかな?
広域マップによると、太陽の牢獄となっている。
剣呑な名称だな、おい!
まあ気にせず、このまま南を目指そう。
布陣はどうする?
このままでいいか。
長い時間、休憩にしていたからか、MPバーも全快になっているし。
オレにしてみた所でMPバーが8割程度だったんだが。
ムーサに渡された水を飲んだらMPバーが全快に。
今の水だよね?
『汝の旅路が平穏である事を祈ろう』
『いや、汝であれば戦いの中に在って平穏を得るのであろうがな』
蒼月に騎乗したままアルゴスの頭上を旋回し、目礼を残して飛び去った。
また、来る事もあるかな?
特に格闘戦成分が足りなくなったら、ですけど。
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【無音詠唱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【詠唱破棄】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
さあ、そろそろN5u1マップか。
カラスとワシとの戦闘もいいが、やはり格闘戦は格別だったな。
もう少し格闘戦成分を補充したかったが。
まあいい。
まだ見ていない風景を見たいというのもあるからね。
基礎ステータス
器用値 36
敏捷値 36
知力値 57(↑1)
筋力値 36
生命力 36
精神力 57(↑1)
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で16ポイントになりました》
ふむ。
また少しずつだけどボーナスポイントが増え始めたな。
結構です。
使い道は?
考えてません。
いずれ何かに使う事になるのだろう。
では、N5u1マップに突入してみよう。
何がいるかな?
ロック鳥 ???
魔物 討伐対象 アクティブ
??? ???
これは危ない。
師匠の召喚モンスターで見ている奴だ。
その数、3羽。
そう言えば、ロック鳥と戦ってみた事が無い。
どんな相手であるのか?
その戦い振りは基本的には鳥そのものの範疇である。
それでも強い。
オレは知っているのだ。
「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」
さあ、空中戦だ。
楽しくなるかどうかは相手次第かな?
《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》
《【投擲】がレベル上限に達しました!》
《只今の戦闘勝利で【無音詠唱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【詠唱破棄】がレベルアップしました!》
強いかって?
勿論、強い!
鳥系統の魔物は比較的、機動力が高い。
その分、タフでない奴が多かったりする。
アシパトラみたいな例外もいるけど、このロック鳥もその例外であるようだ。
断鋼鳥のデスサイズを投げて何度も直撃させているんだが中々沈まない。
どうやら自己回復もあるようだし。
比較対象とするには相応しくないが、スタッグドラゴン級に迫るだろうな。
だが師匠のロック鳥とはどこかが違う気がする。
格下に感じるのだ。
レベル差、と思いたいんだが。
それに【投擲】がレベル上限ですか。
様々なスキルがあるけど、いずれは上限に達するのだろう。
ロック鳥から剥げたのは魔結晶、品質低めが1個だ。
解せぬ。
まあ何も無いよりはマシだが。
このマップのお題は何だろう?
まだ不明だ。
天空のマップはどこも難易度は似たようなものなのか?
それもまだ分からない。
蝿と蜂がいたN7u1マップは違うような気がするし。
まあいい。
いずれ分かる事だろう。
パズズの影 ???
魔神 討伐対象 アクティブ
??? ???
これはマズい。
蛇の魔物、アガと一緒だ。
雲のように見えるのって蜂か?
いや、蝿か?
まさかGじゃないよな?
こんな高度でGだけは勘弁してくれ!
「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」
(((((八部封印!)))))
(((((九曜封印!)))))
封印は?
効いたようだ。
そして雲のように見えた群れの正体が判明する。
イナゴだ。
カリカリと音を立てて防具を噛んでいる音がする。
隙間に入っていないだろうな?
いや、召喚モンスター達が明らかに嫌がっている方が問題だ。
スウォームの呪文と同じ効果があるのだろう。
これは手強い。
((((((((((フォース・ブラスト!))))))))))
イナゴを吹き飛ばしつつパズズの影に迫る。
奇妙な奴。
巨躯でありながら速い。
背中には大きな4枚の翼があるのか。
速くて当然であるかもしれない。
それに尻尾は蠍の尾そのもの。
脚は鳥のようだが、頭部と前脚はライオンかな?
頭頂部には奇妙な出っ張りがあるけど。
「ガッ!」
パズズの影が吠える。
それはまるで風のハンマー。
そして翼が巻き起こす風の奔流にはイナゴが混じっている。
封印は?
もう外れてたよ!
どうも大変な相手になりそうな予感がする。
きっとこの予想は外れないだろう。
嫌だけどきっと、外れない。
気が進まない空中戦になりそうだ。
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐毒】がレベルアップしました!》
ああ、もう!
嫌がらせみたいな奴が相手になるのが最近多くないか?
悪意、か。
確かに世界は悪意で満ちているのかもしれません。
アイテムは?
無い。
そぅですか。
ならば見付け次第、さっさと燃やすべきだ。
このパズズの影、風属性は間違い無くあるようです。
それに構わずヘルズ・プレイムで焼いて突撃で仕留めに行こう。
時間を掛けていたら嫌な思いをするだけだ。
殺せ。
見付け次第、殺せ。
先制しておかないと危険な奴だ。
少し得物を変えよう。
双角猛蛇神の騎士槍に切り替えました。
攻撃機会が少なくなるけど、ロック鳥もパズズの影も突撃するには都合がいい。
大きいからな。
では南へ向かおう。
ロック鳥もパズズの影も来るなら来い!
全部、蹴散らしてやる!
《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐暗闇】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐沈黙】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐即死】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午後6時10分。
パズズの影との戦闘も楽しめるようになった。
ロック鳥との戦闘はより楽しめるようになった。
イナゴも可愛いと思えばいいのだ。
うん。
でもパズズの影が3体同時に相手をするのはさすがに厳しかった。
あれは死に戻り寸前まで行く。
それだけに色々と考え直さないといけませんな。
ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ナインテイル 白狐Lv4→Lv5(↑1)
器用値 26
敏捷値 65
知力値 60(↑1)
筋力値 26
生命力 26
精神力 60(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃 夜目
MP回復増加[中] 魔法抵抗[中] 時空属性 光属性 闇属性
風属性 水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 陽炎
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『言祝』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ナインテイルと言祝はイナゴ攻撃をまるで気にしていない。
理由は分からないけどね。
それが助かっている。
困るのはナインテイルだ。
イナゴを口に咥えて自慢気に見せてくれるのだが。
ちょっとしたホラーだ。
止めなさい。
言祝のステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しました。
言祝 アークデーモンLv4→Lv5(↑1)
器用値 24
敏捷値 62(↑1)
知力値 62
筋力値 23
生命力 24
精神力 63(↑1)
スキル
刺突剣 爪撃 飛翔 浮揚 回避 呪詛 堕天 反響定位
空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[大] 変化 時空属性 光属性 闇属性 火属性
風属性 水属性 塵属性 呪眼 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スパッタ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
スパッタとイグニスに関しては微妙だ。
各々、雷撃と火炎を身に纏う事で完璧にイナゴを遮断出来るのだが。
それはMPバーの消耗を意味する。
実際、両者ともMPバーは1割と無い。
ナインテイルと言祝もMPバーは2割と無い。
目の前には荒地の中に寂れた様子の集落が見えている。
エリアポータルの予感がする。
このまま突っ込むのは止そう。
スパッタのステータス値で既に上昇しているのは知力値か。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
スパッタ オーロラウィングLv4→Lv5(↑1)
器用値 31
敏捷値 87
知力値 44(↑1)
筋力値 28
生命力 28
精神力 44(↑1)
スキル
嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破 追跡 強襲 危険察知
空中機動 物理抵抗[微] 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性
風属性 土属性 雷属性 電離 分解 分身 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『イグニス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
イグニスの様子がおかしい。
いやその表情は普段通り、不機嫌そのものなのだが。
口が動いている。
まさか。
何を喰っているんだ?
うん。
きっとイナゴだ。
シンクロセンスで確認したらきっと口の中が大変な事になっているだろう。
無論、そんな事はしない。
イグニスのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
イグニス 朱雀Lv4→Lv5(↑1)
器用値 30
敏捷値 72(↑1)
知力値 50(↑1)
筋力値 40
生命力 40
精神力 30
スキル
嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視 広域探査
強襲 天啓 空中機動 自己回復[中] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 火属性 風属性 土属性
毒無効
さて、どうするか?
ご飯?
お風呂?
それとも、戦闘?
勿論、戦闘で。
新妻プレイではないけど、戦闘に勝る優先事項は無いのでした。
では布陣は変更しましょう。
全員、帰還だ。
エリアポータル解放戦の定番で挑みましょう。
ヴォルフ、護鬼、戦鬼。
これにヘザー、テロメアを加えよう。
オレの得物は?
無論、修羅刀だ。
先制で投擲するのは双角猛蛇の投に断鋼鳥のデスサイズ。
場合によっては腰の後ろにセットしてある断鋼鳥のククリ刀も使う事になるだろう。
問題はある。
【英霊召喚】の保険は使えない。
使えるとしても負担は大き過ぎると思えるから使えそうに無い。
武技の真降魔闘法とエンチャントブレーカーは当然、使うとして。
ブーステッドパワーやリミッターカットも使う事に躊躇したらいけないかも?
使う順番はリミッターカット、次にブーステッドパワーだな。
まあ相手と戦況次第ですけど。
では、呪文の強化は進めておこう。
【呪文融合】も再確認。
よし、行ける。
普段通りでいい。
マップで出現するのがロック鳥にパズズの影なのだ。
強敵を期待していいよね?
期待していいのだろう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv78(↑1)
職業 サモンマスターLv16(召喚魔法修師)(↑1)
ボーナスポイント残 16
セットスキル
小剣Lv41 剣Lv39 両手剣Lv41 両手槍Lv41 馬上槍Lv55(↑1)
棍棒Lv38 重棍Lv37 小刀Lv41 刀Lv43 大刀Lv46
刺突剣Lv37 捕縄術Lv39 投槍Lv46 ポールウェポンLv54
杖Lv66 打撃Lv71(↑2)蹴りLv72(↑1)関節技Lv71(↑1)
投げ技Lv71(↑1)回避Lv76 受けLv76(↑1)
召喚魔法Lv78(↑1)時空魔法Lv64 封印術Lv61
光魔法Lv59 風魔法Lv59 土魔法Lv59 水魔法Lv59
火魔法Lv59 闇魔法Lv59 氷魔法Lv59 雷魔法Lv59
木魔法Lv59 塵魔法Lv59(↑1)溶魔法Lv59 灼魔法Lv59(↑1)
英霊召喚Lv4 禁呪Lv36(↑1)
錬金術Lv46 薬師Lv13 ガラス工Lv13 木工Lv35
連携Lv54 鑑定Lv49 識別Lv55 看破Lv24 耐寒Lv52(↑1)
掴みLv55 馬術Lv55(↑1)精密操作Lv55 ロープワークLv39
跳躍Lv49(↑1)軽業Lv49(↑1)耐暑Lv39 登攀Lv25
平衡Lv55(↑1)
二刀流Lv46 解体Lv50 水泳Lv24 潜水Lv34
投擲Lv50e(↑1)
ダッシュLv47 耐久走Lv47 隠蔽Lv32
気配遮断Lv32 暗殺術Lv44
身体強化Lv51 精神強化Lv51 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv36(↑2)詠唱破棄Lv36(↑2)
魔法効果拡大Lv51 魔法範囲拡大Lv51
呪文融合Lv43
耐石化Lv36 耐睡眠Lv37 耐麻痺Lv37 耐混乱Lv36
耐暗闇Lv37(↑1)耐気絶Lv42(↑1)耐魅了Lv38 耐毒Lv44(↑1)
耐沈黙Lv37(↑1)耐即死Lv37(↑1)
基礎ステータス
器用値 36
敏捷値 36
知力値 57(↑1)
筋力値 36
生命力 36
精神力 57(↑1)
召喚モンスター
ナインテイル 白狐Lv4→Lv5(↑1)
器用値 26
敏捷値 65
知力値 60(↑1)
筋力値 26
生命力 26
精神力 60(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能 霊撃 夜目
MP回復増加[中] 魔法抵抗[中] 時空属性 光属性 闇属性
風属性 水属性 土属性 氷属性 耐即死 耐混乱 陽炎
言祝 アークデーモンLv4→Lv5(↑1)
器用値 24
敏捷値 62(↑1)
知力値 62
筋力値 23
生命力 24
精神力 63(↑1)
スキル
刺突剣 爪撃 飛翔 浮揚 回避 呪詛 堕天 反響定位
空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[大] 変化 時空属性 光属性 闇属性 火属性
風属性 水属性 塵属性 呪眼 耐即死
スパッタ オーロラウィングLv4→Lv5(↑1)
器用値 31
敏捷値 87
知力値 44(↑1)
筋力値 28
生命力 28
精神力 44(↑1)
スキル
嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破 追跡 強襲 危険察知
空中機動 物理抵抗[微] 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性
風属性 土属性 雷属性 電離 分解 分身 耐即死
イグニス 朱雀Lv4→Lv5(↑1)
器用値 30
敏捷値 72(↑1)
知力値 50(↑1)
筋力値 40
生命力 40
精神力 30
スキル
嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視 広域探査
強襲 天啓 空中機動 自己回復[中] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 火属性 風属性 土属性
毒無効
召魔の森 ポータルガード
黒曜、ジェリコ、クーチュリエ、守屋、シリウス、スーラジ
久重、テフラ、岩鉄、ルベル、ジンバル、ノワール




