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夕食は久々に闘牛肉、ホルモン煮込みでした。
ご飯にぶっ掛けて食う。
寒い場所で狩りなのだ。
体が温まる気がします。
でもナイアスは帰還です。
スコーチ、ルベルも帰還だ。
召喚するのはヴォルフ、フローリン、そしてパナールだ。
目指すのはN8E1マップの中央、エリアポータルだ。
普通であれば今夜中に到達するのは難しい。
だがパナールに騎乗しての移動であれば距離を稼げる。
問題は魔物だ。
馬に騎乗しての移動だけではない。
戦闘もこなさないといけないのだが。
これまで、パナールは平原以外でも結構器用に戦闘を続けている。
凹凸がある程度あっても気にしないのだ。
ま、やってみるしかない。
高地、しかも山々の合間を縫っての移動に戦闘、か。
難易度は正直、高いだろう。
クラスチェンジしたばかりのアイソトープには大いに期待したい所だ。
では。
まだN8マップだがすぐにN8W1マップに突入する事だろう。
どんな魔物に遭遇するのか?
楽しみです。
アイスコロッサス Lv.2
魔物 討伐対象 アクティブ
??? ???
さあ、これは何かな?
一種のゴーレムなのだろう。
しかも巨大な、氷の彫像だ。
背の高さはフロストジャイアントよりも低い。
でもアイスコロッサスの重量感はフロストジャイアントよりも上だろう。
移動しているだけで地面が振動、重低音までしている。
その姿は紛れも無くゴーレム。
でもその体表は氷の鎧が張り付いているように見えた。
手にしているのは氷製の盾だ。
嫌な予感がする。
スノーゴーレム、それにフロストソルジャーみたいに操っている奴、いないよな?
一度、倒してみるしかない。
それにゴーレムの常でその動きは遅く感じられる。
機動力で対抗するのが基本になるだろう。
重量級の相手?
キムクイやキムクイガードが基準になるのだ。
このサイズで驚く事はもうない。
では、やってみましょうかね?
「グギャッ!」
「シャァァァッ!」
アイソトープもメジアンも威嚇するんだが。
相手は明らかにゴーレム系の相手だ。
動じる様子は皆無。
そして黙々と動き続けている。
無駄な事は止めましょう。
戦闘の調子は?
悪くない。
悪くないんだが、周囲にある変化が。
積雪が明らかに減っている。
そしてアイスコロッサスのHPバーは思った程には減っていない。
どうも周囲の雪を消費する事でHPバーの回復を上乗せしているように見える。
そして冷気。
元々、寒いんだけど更に寒くなっている。
アイスコロッサスが周囲を冷却しているのだ。
時々、MPバーが減っている。
そして敏捷値遅延の状態異常が何度か喰らってしまう。
レジスト・アイスがあるのに。
それだけでなくダメージまである。
凍傷、かもな。
だが今や周囲に積雪が殆ど無い。
山肌が露出している。
パナールは雪上でも苦にしなかったが、これはこれで有難い。
アイスコロッサス自身は健在だが、HPバーの回復速度は落ちている。
攻撃は単純。
手足と盾による直接攻撃だが、それだけではない。
岩を投げてくる事もある。
これが地味に怖い。
「人馬一体!」
武技を継ぎ足して何度目かの突撃。
パナールの鼓動も感じる。
明らかに苛立っていた。
そうか、お前もか。
オレもだ。
ゴーレム系はどれもタフだし、自己回復がある。
そしてここはレムトから数えて9マス先。
簡単な相手ではないのは承知だ。
どうしても決定打に欠ける。
どうにか優勢を維持しているのはヴォルフとフローリンの支援があるからだ。
アイスコロッサスMPバーはもう殆どない。
戦闘当初からオレ達を苦しめていた冷気は消えている。
「スパイラル・チャージ!」
馬上槍の武技を使ってみた。
感触に違和感はあるけどここは仕方ない。
ダメージに上乗せがあるなら賭けてみたい、が。
思わしくない。
ダメか。
フローリンがアイスコロッサスの頭部に噛み付いている。
ダメージ?
ない。
ないのだが、重要だ。
動きが一瞬、止まって棒立ちになる。
忘却。
確率はそう大きくないようだが、これまでも何度か通じていた。
何度目かの好機。
活かせるか?
「「「「「「「「マグマ・ピラー!」」」」」」」」
アイスコロッサスの全身にマグマの柱が次々と直撃。
ダメージは当然、ある。
だが致命傷になってない。
それでもダメージ以上の収穫があった。
地面に倒れ込んだアイスコロッサス。
腕で体を支えて起き上がろうとしているが。
やらせるかよ。
攻撃手段は封じているのも同然。
やりたいように、やれる。
「「「「「「「「ディメンション・ソード!」」」」」」」」
ディメンション・ソード8連装も使う。
マグマ・ピラーよりもダメージがあるけど、射程の関係で使うのは難しい。
山の地形がここでも影響している。
だが今なら、簡単だ。
パナールが駆ける。
短い距離の助走。
でもその勢いは十分にある。
突撃あるのみ。
双角猛蛇神の騎士槍から伝わる手応えは?
かなり、いい。
アイスコロッサスのHPバーは残り3割。
だが死に体も同然だ。
フローリンの忘却を受けるだけでもう立ち上がれない。
だが、急ごう。
かなり時間を掛けてしまっていた。
《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》
さて、反省会だ。
何から手を付けるべきであったのか?
アイスコロッサスに地の利を終始、握られていたのは痛い。
凹凸のある地形も苦にしないのも意外だった。
どうする?
溶岩風呂に落とすには大き過ぎる。
力押しで倒せるのは証明済みであるが、時間を掛け過ぎてしまう。
リスクも高い。
ヴォルフも、それにパナールですらも、掠るだけで大きなダメージを受けている。
より効果的な策は無いものか?
ある、と言えばある。
効果的かどうかは分からない。
でも試す価値はありそうだ。
《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
【解体】師匠もレベルアップだ。
剥げたのは、魔水晶。
もう見慣れたアイテムだが、品質Aと高い。
まあまあ?
そう思う事にしておこう。
では、移動だ。
このまま西へ、エリアポータルを目指そう。
それにアイソトープだ。
クラスチェンジ後の戦闘の様子はもう少し、時間を掛けて見極めたい。
概ね、予測通りの強化になっていると思えるが。
相手がアイスコロッサスでは判断がし難い。
他にどんな魔物がいるのかも含め、もう少し付き合って貰うとしよう。
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『フローリン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
午後9時40分。
2体目のアイスコロッサスとの再戦をようやく果たす事が出来た。
対策?
溶魔法の呪文、マグマ・フィールド、それに塵魔法の呪文、ヒート・ブラスト。
周囲の雪を除去してから戦いに臨んでみた。
これは正解であった。
そして攻撃もマグマ・ピラー8連装やディメンション・ソード8連装だけではない。
灼魔法の呪文、オートクレーブだ。
高熱の水蒸気による攻撃は単独でもかなり有効でした。
対策を用意した上での戦闘の結果、戦闘時間は5分と無かった。
一気に短くなったな!
こうなると惜しい。
アイスコロッサス、もっといませんか?
それだけではない。
出現する魔物の確認も出来た。
N8マップと同じ、と言いたいが異なる。
フロストジャイアント、フロストウルフの群れ、フェアリープリンセスにスプライトに精霊達。
ここまでは一緒だ。
レッサードラゴン・スノウ、アイスワイバーンやスノーワイバーンの群れが出て来ない。
コール・モンスターでも確認している。
間違いない。
ま、移動優先であり、呼び寄せてまで戦闘はしていないけど、レベル高めであるのは間違いない。
実際、苦戦していたりします。
フローリンのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップには精神力を指定しましょう。
フローリン クレイジーバットLv19→Lv20(↑1)
器用値 42
敏捷値 60
知力値 21(↑1)
筋力値 30
生命力 30
精神力 21(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 遠視(New!)回避 奇襲 隠蔽
追跡 監視 吸血 猛毒(New!)暗闇 混乱 麻痺 忘却
高周波 毒耐性 耐即死 耐暗闇(New!)
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パナール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
そしてパナールもここまでの奮戦は見事だ。
でもここまでかな?
N8W1マップの中央部に迫っている。
その地形は完全に山。
ここからはちょっとした登山になりそうだ。
騎乗しての移動は避けるべきだろう。
無論、エリアポータルがある事を覚悟せねばなるまい。
布陣そのものにも見直しが要るだろう。
少なくとも、フローリンとパナールは交代させた方が良さそうだ。
パナールのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
パナール スヴァジルファリLv19→Lv20(↑1)
器用値 35
敏捷値 49(↑1)
知力値 15
筋力値 49(↑1)
生命力 52
精神力 15
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 受け(New!)回避 疾駆 夜目
耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ 重装 騎乗者回復[小](New!)
自己回復[小] 魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 耐魅了(New!)
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『メジアン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
アイソトープ、それにメジアンも想定内の暴れっぷりであったんだが。
両者とも、ここまで。
ステータス異常を喰らってます。
アイスコロッサス、さすがに半端ないな。
アイソトープもメジアンもステータス異常は初かな?
やはり近接戦闘で、となるとリスクがある。
ここは妥協すべきだ。
メジアンのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう2点のステータスアップは敏捷値と生命力を指定しましょう。
メジアン レッサードラゴンLv8→Lv9(↑1)
器用値 22(-11)
敏捷値 34(↑1)(-17)
知力値 22(-11)
筋力値 35(↑1)(-18)
生命力 35(↑1)(-17)
精神力 22(-11)
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目 水棲
自己回復[微] 物理抵抗[微] 魔法抵抗[微] MP回復増加[微]
捕食吸収 ブレス 火属性 風属性 土属性 溶属性 毒耐性
では、山登りだな。
夜であり、山頂の姿はまるで見えない。
きっとエリアポータルがある。
ログアウトまでに残された時間で攻略が出来るのか?
それが問題だ。
何しろどんな登山になるのかが読めない。
まあ日付を跨いでもいいんだけどね。
何しろ、寒い。
レジスト・アイスがあっても寒い。
防寒着があっても、寒い。
寒過ぎる。
風はそう酷くないけど、やっぱり寒い。
山頂に近くなる程、風が強くなるかもしれない。
まあいいさ。
行って確かめるしかない。
布陣は変更しておこう。
フローリン、パナール、アイソトープ、メジアンは帰還だ。
ティグリス、テロメア、逢魔、スコーチを召喚しました。
寒くないか?
いや、どうやら寒いのはオレだけのようだ。
傾斜の激しい山の尾根を伝うように登って行く。
久々に怒りのツルハシにも助けられる事になった。
今夜のうちの辿り着けるか?
ちょっと自信はないです。
だが。
あっさりとエリアポータルに到着したらしい。
別に山頂に到達した訳じゃない。
山の途中から巨大な城になっていたのだ。
単純にして荘厳。
風雪に曝されている筈だがどこにも劣化の様子は無かった。
その入り口の門がまた凄い。
幅は広く、高さもある。
あのフロストジャイアントでも並んで楽々と通り抜けられるだろう。
門扉をセンス・マジックで見ると?
やはり魔力が込められているようだ。
さて、すんなりと通れるかな?
通れました。
いや、近寄ったら触れるまでも無く、開いたんですが。
罠?
きっと、罠。
門を通り抜けると、そこは中庭のような場所だ。
城壁は多重構造であるらしいな。
目の前には城壁が再び立ちふさがっていた。
その城壁の上には城館や塔も見えている。
立派な城だ。
寂れてはいない。
そして中庭の中央に、人魂。
やっぱり。
そうなりますよね?
布陣はどうする?
少し見直そう。
スコーチは帰還だ。
清姫を召喚しましょう。
後衛、それに搦め手を加えておこうか。
ヴォルフ、ティグリス、テロメア、逢魔、清姫の布陣になる。
基本は機動力重視で押したい所だが。
さて、どうなりますか?
さて、どうする?
無論、呪文の強化を継ぎ足すのだ。
レジスト・アイスも使っておこう。
センス・マジックにエンチャンテッド・ファイアも追加だ。
読めてる。
氷属性の強敵が出てくるに違いない。
【呪文融合】の呪文の組み合わせも少し弄っておこう。
出来れば、格闘戦が楽しめたら有難いのですが。
そこまで贅沢は出来そうに無い。
楽しめるか?
ここは9マス先なのだ。
余裕は無いものと考えるべきだろう。
《招かざる客よ》
《それでも我等は汝等を歓迎する》
《相克の間隙に楔を撃ち込むがいい》
《我等は解き放たれるであろう》
《ただ、在るがままの姿に還るのみ》
《それが破滅であろうとも》
さあ、インフォだ。
文言は相変わらず剣呑な感じがする。
でも集中。
出現する連中が何であるのか、そっちの方が問題だ。
フリュムの影 ???
??? ???
??? ???
さあ、来た。
その姿は巨人。
しかも、大きい。
その姿はフロストジャイアントにも似ているが、更に凶悪だ。
フロストジャイアントを上回る筋肉量。
青黒い肌はひび割れているかのよう。
その瞳はオレンジ。
人のものではない。
明らかな敵意だけは伝わってくる。
1体だけだが実に剣呑だ。
手にする得物はハンマーか。
並みの大きさではない。
ヨトゥン ???
??? ???
??? ???
こっちもだ。
その数、4体。
頭一つ以上、フロストジャイアントよりも大きい。
フリュムの影のような筋骨隆々と行かないが、それでも凄い。
何かを髣髴とさせる。
そうだ。
ムスペルに似ている。
あの炎の巨人とは恐らく、逆の意味で危険だろう。
そして追加で現れるフロストジャイアントが6体。
ああ、やっぱり。
【英霊召喚】案件?
いや、ここは正攻法で戦おう。
呪文は使いますけどね。
体格の差だけでもとんでもなく不利だ。
「降魔闘法!」「リミッターカット!」
当然、武技は使います。
オレの得物は双角猛蛇神の長槍。
だが。
その前に双角猛蛇の投槍だ。
「スパイラルスロー!」
投じられた双角猛蛇の投槍はフリュムの影に直撃。
でも命中箇所は肩だ。
筋肉の鎧を多少は抉ったようだが、それだけです。
HPバーは1割も減っていない。
それでも、前へ。
駆け寄りながら腰後ろのククリ刀を抜き放つ。
ヴォルフ、ティグリス、逢魔が突っ込む。
巨人達の足元を駆け抜けるだけに見えるがそうではない。
牽制だ。
上空からテロメアの爆炎攻撃。
周囲が一気に熱を帯びる。
「「「「六芒封印!」」」」
「「「七星封印!」」」
「マグマ・フィールド!」
【呪文融合】で組んだ呪文を仕掛ける。
中庭が一面、マグマに変じた。
ラーヴァ・フローのような効果は期待出来ない。
でも積雪は一気に消えて行く。
これでいい。
地の利を与えるような真似はさせちゃいけません。
予測ではアイスコロッサスが出て来るかと思ってました。
外れたけど、これでいい。
寒いのは嫌いだ。
「「「「「「「「マグマ・ピラー!」」」」」」」」
溶岩の柱を撃ち込む。
4体のヨトゥンに2発ずつだ。
ダメージが目的ではない。
足止めだ。
ククリ刀はフリュムの影に投じる。
狙ったのは膝。
直撃したけど太股になってしまった。
まだまだオレの修練が足りないな!
オレが狙うのは飽くまでもフリュムの影。
槍の間合いまで、もう少しだ!
「オフェンス・フォール!」
「ディフェンス・フォール!」
「スロウ!」
「グラビティ・プリズン!」
「ダーク・プリズン!」
「ディレイ!」
「パラライズ!」
「ダーク・ヴォルテックス!」
ダーク・プリズンで分断してみる。
破られるかもしれない。
だがここは先制で仕留めに行け!
闇の檻にフリュムの影を捕らえた。
迷わずオレもその檻の中へ。
分断して、仕留める。
うん。
仕留め切れたらいいんだが。
そこは挑んでみるしかないな!
「スケーティング!」
何だってこんな呪文を?
周囲の地面が完全に凍て付いているからだ。
何度もマグマ・フィールドを掛けているけど、その度に凍り付いてます。
ヨトゥンの仕業だ。
それにフリュムの影も。
ダーク・プリズン?
力で破壊されてますが何か?
こいつ等、封印が外れると周囲に冷気を撒いてやがる。
だが気にしてる暇は無い。
目の前にフロストジャイアント。
その足首しか見えてないけど、何が来るのかは分かっている。
蹴りが飛んで来るのを転がって避け、軸足となっている足首を槍で突く。
惜しい。
もう少しで転がってくれそうなんだが。
「「「「六芒封印!」」」」
「「「七星封印!」」」
「マグマ・フィールド!」
もう何度目かの【呪文融合】の組み合わせだ。
周囲に熱気。
ああ、暖かい。
今度は凍て付かせる奴がいない。
好機だ。
テロメアが上空から爆炎。
清姫も同時に爆炎攻撃だ。
清姫はヨトゥンの足首に巻付きながら膝裏に剣を撃ち込んでいる。
その蛇身は炎を纏い、ヨトゥンの表皮を焼き続けていた。
ヒート・ボディが効いている。
少しでもいい、ダメージを積み重ねるべきだ。
「「「「「「「「ディメンション・ソード!」」」」」」」」
ディメンション・ソード8連装をフロストジャイアントに撃ち込む。
HPバーが砕け散るのを確認。
よし。
残るのはフリュムの影にヨトゥンが2体だ。
かなり減った。
でもオレもかなり限界です。
リミッターカットがそろそろ途切れそう?
残り60秒の警告表示が視界の右上の端に見えていた。
マズい。
ここは強引でいい。
仕留めに、行け!
「ブランチ・バインド!」
フリュムの影の右足首に木の枝が巻き付いた。
だがこれだけで倒れる筈も無い。
左足首を槍で突いて、体勢を崩しに行く。
ダメか?
いや、テロメアがいた。
そしてティグリスも。
テロメアの爆炎がフリュムの影の上半身を焼く。
ティグリスが巻き起こした旋風がフリュムの影の全身を切り刻んだ。
僅かにだが、フリュムの影が揺らいでいる。
今だ!
「「「「ピットフォール!」」」」
「「「「ラーヴァ・フロー!」」」」
溶岩風呂です。
狙ったのはフリュムの影の左足を沈める事。
一気に体勢が崩れる筈。
右足首に攻撃を集中しよう。
転がってくれたら有難い。
でもね。
空中のテロメアを手にするハンマーで攻撃しようとしていたフリュムの影なんだが。
片足が急に落ちた影響もあって、体勢を勝手に崩してしまった。
手にするハンマーの重さもあったのだろう。
回転しながら、転がってしまった。
おい。
身の丈にあった武器を使ってますか?
だがこれも好機。
見逃せません。
「オートクレーブ!」
「エンブリトルメント・クラッシュ!」
「コラプト!」
「ファイア・エクスプロージョン!」
「トルネード!」
「マグマ・ピラー!」
「マルチプル・ストーク!」
「ダーク・ヴォルテックス!」
もう手段は問わない。
何か、通じてくれ!
フリュムの影が立ち上がる気配がある。
逃すかよ。
頭部側に駆け寄ると槍先を耳に突き入れる。
思っていた以上に槍先が耳の穴の奥に吸い込まれていく。
手元にまで到達していた。
だが、まだまだ。
石突を足裏で蹴る。
もっとだ。
もっと中に突き入れろ!
この体格差があるのだ。
やり過ぎなんて事はあるまい。
《招かざる客よ》
《それでも我等は汝等を称賛する》
《既に天秤は傾き始めた》
《いずれそのバランスも崩れるであろう》
《形あるものはいずれ、その形を失う》
《その天命に逆らえるものは存在しないのだ》
終わった?
インフォ、終わったか。
良かった。
リミッターカットの効力が失われている。
これ以上の戦闘は無理!
いや、戦闘を継続出来ても勝てないです。
《N8W1のエリアポータルを開放しました!》
《ボーナスポイント2点が加算されます。合計で84ポイントになりました》
《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《【召喚魔法】サモンマスター呪文のリモート・コントロールを取得しました!》
《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【ダッシュ】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【暗殺術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
スキルのレベルアップはいい。
種族レベルのアップも、まあいい。
サモンマスター呪文のリモート・コントロールって何なの?
でも今日はここまでなんですけどね。
基礎ステータス
器用値 33(-30)
敏捷値 33(-30)
知力値 52(-47)
筋力値 33(↑1)(-30)
生命力 33(↑1)(-30)
精神力 52(-47)
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で86ポイントになりました》
リミッターカットの副作用だ。
ステータス値は1割程度にまで低下している。
これでは連戦出来る筈もない。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヴォルフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ここはエリアポータルである筈。
このままここでログアウトするか?
いや、少し無理をしてでもいい、召魔の森でログアウトしましょう。
MPバーの回復で有利になっている筈。
ま、その前に色々と確認は必要だろうけどね。
ヴォルフのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
ヴォルフ 神狼Lv25→Lv26(↑1)
器用値 28(↑1)
敏捷値 66
知力値 28(↑1)
筋力値 39
生命力 39
精神力 27
スキル
噛付き 疾駆 回避 裂帛 霊能 霊撃 念動 隠蔽 追跡
夜目 気配遮断 自己回復[中] 物理抵抗[微] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[微] 耐即死 耐魅了
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ヴォルフ、ティグリス、逢魔で編成したのは成功であったのか?
ある意味では成功だったのだろう。
勝利しているのだから。
でもね。
後付けで考えると大型の召喚モンスターがいた方が良かった。
それは間違いない。
今、言っても仕方ないけどね。
戦闘をもう少し、有利に進めたと思えるのだが。
戦闘に夢中になってしまった。
これがいけない。
ティグリスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
ティグリス 白霊虎Lv20→Lv21(↑1)
器用値 19
敏捷値 63
知力値 19
筋力値 46(↑1)
生命力 45(↑1)
精神力 19
スキル
噛付き 引裂き 回避 疾駆 裂帛 霊能 危険予知 強襲
隠蔽 夜目 気配遮断 自己回復[小] MP回復増加[微]
風属性 共振波 高周波 耐石化 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『テロメア』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
先刻の戦闘で最も奮戦したのは間違いなくテロメアではなかろうか?
爆炎攻撃を終始、展開していたように思う。
どう考えてもMPバーが枯渇していないと、おかしい。
それなのに現時点で全快になっている。
最後に残ったヨトゥンから補充していたのだろう。
口元が不自然に、赤い。
その艶然とした笑みは凄みを帯びていた。
オレは見なかった。
見なかった事にしよう。
テロメアのステータス値で既に上昇しているのは知力値か。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しました。
テロメア バンパイアレディLv18→Lv19(↑1)
器用値 23
敏捷値 43
知力値 44(↑1)
筋力値 23
生命力 22
精神力 43(↑1)
スキル
杖 槌 小盾 受け 回避 飛翔 変化 気配遮断
物理抵抗[中] 魔法抵抗[大] 自己修復[中] MP吸収[中]
奇襲 吸血 闇属性 火属性 風属性 土属性 溶属性
魅了 麻痺
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『逢魔』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
逢魔は間違いなく限界だ。
現時点で半獣半人形態になっている。
MPバーはもう枯渇寸前。
HPバーも半分とない。
でもステータス異常はないという不思議。
いや、本当に不思議だ。
逢魔のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
逢魔 闇人狼Lv6→Lv7(↑1)
器用値 22
敏捷値 53
知力値 31(↑1)
筋力値 22
生命力 22
精神力 22(↑1)
スキル
スキル
打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き 疾駆
威嚇 反響定位 追跡 夜目 自己回復[小] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[中] 変身 時空属性 光属性 闇属性 火属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『清姫』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
清姫は?
吸血はしてたのかどうかは不明だ。
MPバーは残り3割程か。
微妙だな。
巻付きの搦め手があれば十分とも言えるが。
つか弓矢を使ってもいいんですけど、最近は剣が多い。
気に入ったのかね?
清姫のステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。
もう1ポイント分のステータスアップは生命力を指定しましょう。
清姫 白娘子Lv9→Lv10(↑1)
器用値 25(↑1)
敏捷値 40
知力値 35
筋力値 26
生命力 32(↑1)
精神力 35
スキル
剣 弓 噛付き 巻付 回避 夜目(New!)匂い感知 熱感知
反響定位 気配遮断 変化 自己回復[微](New!)物理抵抗[微]
魔法抵抗[中] MP吸収[中](New!)吸血 時空属性 光属性
闇属性 火属性 土属性 毒 沈黙 魅了
さて。
一応、エリアポータル解放でボーナスポイントはあった訳だが。
2ポイントか。
ちょっと納得しきれないが余っているし、いいか。
オマケだ。
そう思えば腹も立たない。
で、ここのエリアポータルの名称は?
広域マップによると幻影の城、となっている。
幻影?
見回すと城の様相が変わってます。
荒れ城になっていた。
何これ。
狐か狸に化かされた気分だ。
ま、それはもういい。
オレの興味はもう他にある。
召喚モンスターの経験値の持ち越しは大いに有り得るだろう。
その確認は明日だな。
ではどこで確認するか?
それも明日、考えましょう。
では召魔の森に跳ぼう。
装備を修復したらさっさとログアウトしないとね?
ステータス異常が実に厳しい。
明日の朝、全快になってくれていたらいいのだが。
それも明日、確認ですな。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv67(↑1)
職業 サモンマスターLv5(召喚魔法修師)(↑1)
ボーナスポイント残 86
セットスキル
小剣Lv29 剣Lv32 両手剣Lv29 両手槍Lv36(↑1)馬上槍Lv48
棍棒Lv31 重棍Lv28 小刀Lv28 刀Lv32 大刀Lv28
刺突剣Lv32 捕縄術Lv35 投槍Lv32 ポールウェポンLv30
杖Lv58 打撃Lv58 蹴りLv59 関節技Lv58 投げ技Lv58
回避Lv60 受けLv60
召喚魔法Lv67(↑1)時空魔法Lv54 封印術Lv51(↑1)
光魔法Lv48 風魔法Lv48 土魔法Lv48 水魔法Lv49
火魔法Lv49(↑1)闇魔法Lv49 氷魔法Lv49(↑1)雷魔法Lv48
木魔法Lv49(↑1)塵魔法Lv48 溶魔法Lv49(↑1)灼魔法Lv48
英霊召喚Lv4
錬金術Lv40 薬師Lv13 ガラス工Lv13 木工Lv32
連携Lv48(↑1)鑑定Lv43(↑1)識別Lv48 看破Lv16 耐寒Lv34(↑2)
掴みLv47 馬術Lv47 精密操作Lv48 ロープワークLv35
跳躍Lv40 軽業Lv40 耐暑Lv38 登攀Lv17 平衡Lv38
二刀流Lv39 解体Lv43(↑1)水泳Lv19 潜水Lv23
投擲Lv33
ダッシュLv40(↑1)耐久走Lv40(↑1)隠蔽Lv24 気配遮断Lv24
暗殺術Lv28(↑1)
身体強化Lv45 精神強化Lv45 高速詠唱Lv46
魔法効果拡大Lv45 魔法範囲拡大Lv45
呪文融合Lv34(↑1)
耐石化Lv21 耐睡眠Lv22 耐麻痺Lv26 耐混乱Lv25
耐暗闇Lv23 耐気絶Lv32 耐魅了Lv22 耐毒Lv37
耐沈黙Lv24 耐即死Lv25
基礎ステータス
器用値 33(-30)
敏捷値 33(-30)
知力値 52(-47)
筋力値 33(↑1)(-30)
生命力 33(↑1)(-30)
精神力 52(-47)
召喚モンスター
ヴォルフ 神狼Lv25→Lv26(↑1)
器用値 28(↑1)
敏捷値 66
知力値 28(↑1)
筋力値 39
生命力 39
精神力 27
スキル
噛付き 疾駆 回避 裂帛 霊能 霊撃 念動 隠蔽 追跡
夜目 気配遮断 自己回復[中] 物理抵抗[微] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[微] 耐即死 耐魅了
ティグリス 白霊虎Lv20→Lv21(↑1)
器用値 19
敏捷値 63
知力値 19
筋力値 46(↑1)
生命力 45(↑1)
精神力 19
スキル
噛付き 引裂き 回避 疾駆 裂帛 霊能 危険予知 強襲
隠蔽 夜目 気配遮断 自己回復[小] MP回復増加[微]
風属性 共振波 高周波 耐石化 耐即死
テロメア バンパイアレディLv18→Lv19(↑1)
器用値 23
敏捷値 43
知力値 44(↑1)
筋力値 23
生命力 22
精神力 43(↑1)
スキル
杖 槌 小盾 受け 回避 飛翔 変化 気配遮断
物理抵抗[中] 魔法抵抗[大] 自己修復[中] MP吸収[中]
奇襲 吸血 闇属性 火属性 風属性 土属性 溶属性
魅了 麻痺
逢魔 闇人狼Lv6→Lv7(↑1)
器用値 22
敏捷値 53
知力値 31(↑1)
筋力値 22
生命力 22
精神力 22(↑1)
スキル
打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き 疾駆
威嚇 反響定位 追跡 夜目 自己回復[小] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[中] 変身 時空属性 光属性 闇属性 火属性
フローリン クレイジーバットLv19→Lv20(↑1)
器用値 42
敏捷値 60
知力値 21(↑1)
筋力値 30
生命力 30
精神力 21(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 遠視(New!)回避 奇襲 隠蔽
追跡 監視 吸血 猛毒(New!)暗闇 混乱 麻痺 忘却
高周波 毒耐性 耐即死 耐暗闇(New!)
清姫 白娘子Lv9→Lv10(↑1)
器用値 25(↑1)
敏捷値 40
知力値 35
筋力値 26
生命力 32(↑1)
精神力 35
スキル
剣 弓 噛付き 巻付 回避 夜目(New!)匂い感知 熱感知
反響定位 気配遮断 変化 自己回復[微](New!)物理抵抗[微]
魔法抵抗[中] MP吸収[中](New!)吸血 時空属性 光属性
闇属性 火属性 土属性 毒 沈黙 魅了
パナール スヴァジルファリLv19→Lv20(↑1)
器用値 35
敏捷値 49(↑1)
知力値 15
筋力値 49(↑1)
生命力 52
精神力 15
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 受け(New!)回避 疾駆 夜目
耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ 重装 騎乗者回復[小](New!)
自己回復[小] 魔法抵抗[中] 光属性 闇属性 耐魅了(New!)
メジアン レッサードラゴンLv8→Lv9(↑1)
器用値 22(-11)
敏捷値 34(↑1)(-17)
知力値 22(-11)
筋力値 35(↑1)(-18)
生命力 35(↑1)(-17)
精神力 22(-11)
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目 水棲
自己回復[微] 物理抵抗[微] 魔法抵抗[微] MP回復増加[微]
捕食吸収 ブレス 火属性 風属性 土属性 溶属性 毒耐性
召魔の森 ポータルガード
黒曜、クーチュリエ、ペプチド、雷文、守屋、シリウス
スーラジ、久重、ジンバル、ノワール、ビアンカ




