512
サイレン Lv.15
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:水中、地上
闇属性 風属性 水属性
はい。
S3E6マップに来て、ようやく未見の魔物です。
いや、既に何度か見ている筈。
ロジットが融合で生まれる前に、だ。
オンディーヌですね。
でもその姿はマーメイド系統の常で外見だけでは簡単に見分ける事は不可能だ。
で、その姿は?
皆、美人さんだ。
但し、目付きはどれも鋭いし、気配は剣呑そのもの。
歓迎されている様子は無い。
その数、10匹って所か?
普通に考えたら竜宮城気分なのだろうけど、乙姫様のポジションにいるのがルスカだ。
タコだ。
台無しだ。
いや見方によればエロ要素があるのかもしれない。
でもそんな事を妄想する暇は無かった。
ナイアスが、危険だ。
タコの脚に捕まってあんな事やこんな事が起きてだな。
どこの浮世絵だよ。
何にせよ、やる事は決まっている。
こいつ等には呪歌、いや怨歌があるのだ。
早いうちに封印しておかないと厄介なのです。
歌が同時に海中に響いていく。
サイレン達の合唱。
対抗するようにナイアスの独唱。
魔物としての格はナイアスが上なのは間違いない。
でも数が違う。
その相乗効果は無視出来ないだろう。
実際に僅かな時間だがバンドルとアプネアが影響を受けているようだ。
動きが、鈍い!
「「「「六芒封印!」」」」
「「「「七星封印!」」」」
不気味に響いていたサイレン達の歌が、消えていく。
その残響が消えない間にも新たな展開が。
ルスカが前に出てきている。
アプネアが真正面から突進、絡まれるのも構わず衝突した。
互いの動きが、止まる。
ナイアスの歌が切り替わる。
より勇ましい曲調へ。
そして槍を手にしてサイレンを追い始めた。
水中では接近戦でも活躍の多いナイアスだが。
さすがに数に差がありますよ?
バンドルにもサイレンを追わせるとして、オレはルスカを仕留めに行こう。
そのタコ脚が2本、伸びてくる。
狙うのはオレとアウターリーフを巻き込む事だろう。
だがそれは寸前で叶わない。
リグがガードしているからだ。
巻き付こうとした瞬間、電撃が走ってルスカの動きが止まる。
いや、萎縮した。
本能的な防御反応なのだろう。
アウターリーフが一気に加速する。
アプネアもだ。
オレとアウターリーフによる突撃は確実に目を貫き、続けてアプネアが谷の壁面にルスカを叩き付けた。
胴体の一部が硬化しているとはいえ、壁面に減り込む様子は凄い。
軟体動物の魔物に見えないな。
「エンブリトルメント・クラッシュ!」
「コラプト!」
「グラビティ・プリズン!」
「マグマ・ピラー!」
「アイス・ジャベリン!」
「マルチプル・ストーク!」
「ダーク・プリズン!」
「オートクレーブ!」
【呪文融合】で呪文8種の詰め合わせだ。
何回か戦ったがこのルスカ、ディメンション・ソードにディストーション・ジャベリンが効き難い。
理由は良く分からないけど、そういう魔物なのだろう。
さっさと仕留めておきたい。
頭の中で妄想が止まらないのだ。
このエロタコめ。
ナイアスの貞操はオレが守る!
アプネアがルスカの体を更に壁の中に埋めるように突撃を繰り返している。
任せてもいいけどここは一気に行こうかね?
オレもアウターリーフを駆って突撃に参加するとしよう。
勝手に妄想して勝手に暴走?
確かに。
ただの八つ当たりですな。
《只今の戦闘勝利で【潜水】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐混乱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐魅了】がレベルアップしました!》
サイレン、か。
数は多かったがナイアスの支援もあったからか、そう大きな脅威に感じない。
むしろ難易度は8マス先のS2E6マップとそう変わっている気がしないが。
サイレンが残したのは魔晶石が2つ。
微妙だ。
9マス先であるからと言って強力な魔物がいるとは限らない。
ここは海であるのだから。
ラージャマカラ Lv.2
魔物 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:水中 ???
明らかに、マカラの上位種だろう。
しかし、大きいな!
谷の底を移動していたら頭上を通ったんですけどね。
アプネアに比べたら全長で3倍って所か?
マカラと比べたら5割増しだろう。
図体は大きいけど魔力の大きさはどうか?
感じ取れない。
そう、まるで感じ取れないのだ。
どうする?
マーカーは赤だった。
間違いなく、赤だ。
ならば否はあるまい。
襲いましょう。
いずれ戦う相手であるならば、襲え。
オレらしく、襲え。
相手はパッシブ。
奇襲だ奇襲!
無論、未見の相手には手抜きはない。
【英霊召喚】やブーステッドパワー、リミッターカットを使わないだけだ。
「人馬一体!」
さあ、最初の一撃はこっちが選択出来る。
どうしてくれようか?
ま、最初は八部封印8連装からだろう。
それでは、殺ってみますかね?
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【暗殺術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
勝った事は勝った。
でも色々と反省点が多かったですな。
いや、修正すべきと言うべきだろう。
大きいだけのマカラ?
いいえ、外法蛇亀とキムクイのような間柄だろう。
キムクイのように硬くはない。
但し、かなりタフだ。
戦闘時間は?
計ってないけど20分近くを要しただろう。
こっちのダメージはそう大きくない。
リジェネレートも掛けてあったから、そう感じるだけですけどね。
ラージャマカラだが、その巨躯を鋭く動かすだけで強烈な水流が生じる。
そして高周波。
同時に低い唸り声のように低周波。
その繰り返しだ。
長期戦になったらHPバーは維持出来てもMPバーの消耗は半端なく大きかっただろう。
どうにか継続で戦闘が出来たのは双角猛蛇神の騎士槍があったからだ。
これがいい感じでMPバーを稼げていた。
それにこのラージャマカラ、封印術そのものは掛かり易い。
有効時間が短いだけだ。
これならば【呪文融合】の組み合わせを見直すだけの価値があると思う。
八部封印8連装を変更しよう。
八部封印4連装に九曜封印4連装だ。
これで効率はもっと良くなる筈。
次だ。
次で検証してみよう。
ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1ポイント分のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
ナイアス テルキーネスLv20→Lv21(↑1)
器用値 43(↑1)
敏捷値 43(↑1)
知力値 46
筋力値 20
生命力 20
精神力 37
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓 変化 夜目
呪歌 呪曲 瞑想 魔法抵抗[小] MP回復増加[中] 光属性
闇属性 水属性 土属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アプネア』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ラージャマカラには途中から内部にリグを送り込んでいる。
そう、途中から。
さすがに生体アーマーのリグを送り出すのは勇気が要る。
多少、というか結構なダメージをオレが喰らう事になるけど、これは最初からやるべきだな。
マカラは大きく口を開けて攻撃してくる。
好都合だ。
リグを飲み込ませるだけでいい。
オレ自身のダメージ?
これは別途、呪文でフォローしたらいいだけだ。
如何に短時間で仕留めるか。
そこを優先すべきなのだ。
アプネアのステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
アプネア ブルーホエールLv16→Lv17(↑1)
器用値 24(↑1)
敏捷値 55
知力値 24(↑1)
筋力値 30
生命力 62
精神力 16
スキル
体当たり 丸呑み 回避 水中機動 半水棲 夜目 共振波
振動感知 追跡 自己回復[小] 物理抵抗[小] 光属性
風属性 水属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アウターリーフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
それにまだまだ、こっちに有利な条件がある。
ラージャマカラの大きさだ。
谷底はアプネアにとって、どうにか戦闘が可能な幅がある。
でもラージャマカラにとっては狭い。
自在に泳ぎ回れるだけの余地はないのだ。
これは大きい。
先刻の戦闘でも何度か、突撃の機会を得ている。
大きいって事は、強い。
間違いではない。
でも必ず有利とは限らない。
これは活かすべきだろう。
アウターリーフのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値か。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
アウターリーフ デスオルカLv16→Lv17(↑1)
器用値 24
敏捷値 65(↑1)
知力値 23
筋力値 40
生命力 36
精神力 24(↑1)
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍 半水棲
夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡 物理抵抗[微]
自己回復[小] 闇属性 水属性 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『バンドル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
そろそろ誘魔アンコウが恋しくなってきた。
だがあれは諸刃の剣。
周囲の魔物を集めるのはいいが、その後の戦闘が一気に面白くなくなる。
移動するか、岩砕イソギンチャクを相手にするしかなくなるのだ。
ある意味、危険ですな。
バンドルは平気なのかね?
岩砕イソギンチャク相手にしても怯まず挑んでいる。
体格で圧倒的に上のラージャマカラが相手でも同様だ。
いや、何が相手でもその戦闘スタイルにそう大きな変化はない。
ある意味、うらやましいです。
バンドルのステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。
もう1ポイント分のステータスアップは生命力を指定しましょう。
バンドル ヒュドラLv9→Lv10(↑1)
器用値 25(↑1)
敏捷値 38
知力値 17
筋力値 38
生命力 45(↑1)
精神力 17
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 匂い感知 熱感知 気配遮断
奇襲 自己回復[中](New!)ブレス 猛毒(New!)毒耐性(New!)
バンドルですけど
良く見ると頭が増えてるよね?
7つになってます。
これって幾つまで増えるのか?
際限なく増えるとか?
それはさすがに怖い。
それよりも気になるのは先々でクラスチェンジがあるのかどうかなんだが。
8つ首もヘビの魔物と言えば、アレがいる。
まさか。
まさな、ね?
それはかなり先の事になりそうだ。
今はいい。
それよりも布陣を変更しよう。
バンドルは帰還だ。
アイソトープを召喚しましょう。
ラージャマカラは経験値的に美味しい相手なのか、確認も可能と思える。
いや、キムクイ以上の時間を掛けて狩っているのだ。
経験値が稼げないと泣ける。
ま、連戦してみたら分かる事だ。
移動優先ではなく、狩り優先で進めてみましょう。
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【潜水】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
修正してみました。
その結果は?
ラージャマカラとの戦闘時間は10分前後って所だ。
半分になった、と言えるだろう。
でもまだ10分も掛かっているとも言える。
地上戦との単純比較は出来ないが、ラージャマカラはキムクイ級からキムクイガード級の難易度だな。
経験値も相応に高いと思う。
間違いない。
コール・モンスターは?
引っ掛かるけど、寄って来てくれません。
狭い谷の底で有利に戦闘を進める事は難しいようだ。
思い通りにならないようです。
ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値か。
もう1ポイント分のステータスアップは生命力を指定しました。
ナイアス テルキーネスLv21→Lv22(↑1)
器用値 43
敏捷値 43
知力値 46
筋力値 21(↑1)
生命力 21(↑1)
精神力 37
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓 変化 夜目
呪歌 呪曲 瞑想 魔法抵抗[小] MP回復増加[中] 光属性
闇属性 水属性 土属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アプネア』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
さて。
ここの海は中々の狩り場かな?
サイレンは他の魔物と組んで出現する。
その相手はルスカが半分といった所だが、デプスドラゴンやケートスガードであったりもする。
ラージャマカラとは組んでこない。
組まれたら大変そうだ。
岩砕イソギンチャクも数は少ないけど、いる。
レベルは高めだ。
中々、いいと思える。
誘魔アンコウは?
見掛けない。
是非、いて欲しいのだが。
ラージャマカラ級が殺到したら大変だ。
きっと軽く死ねるだろう。
ある意味で周囲の魔物を呼び寄せる誘魔アンコウが最も危険になるかも?
怖い。
怖いけど、いて欲しい。
矛盾するけど本心だ。
アプネアのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
空きスキルはまあ適当でいいか。
アプネア ブルーホエールLv19→Lv20(↑1)
器用値 25(↑1)
敏捷値 56
知力値 25(↑1)
筋力値 32
生命力 63
精神力 16
スキル
体当たり 丸呑み 回避 水中機動 半水棲 夜目 共振波
低周波(New!)振動感知 追跡 自己回復[小] 物理抵抗[小]
光属性 風属性 水属性 氷属性(New!)
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アウターリーフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
だが海の探索行も一旦中止にすべき?
広域マップではS3E6マップの中央になる。
右手側の崖は延々と上へと続いていた。
陸地がありそうな雰囲気がある。
行ってみましょう。
出来ればエリアポータルがあって欲しい。
それに、飽きた。
海中戦闘、飽きた。
時刻は午前10時40分。
飽きっぽい?
うん。
それは大いに否定したい所だが、否定出来ないな。
アウターリーフのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
アウターリーフ デスオルカLv19→Lv20(↑1)
器用値 24
敏捷値 67(↑1)
知力値 24
筋力値 41
生命力 38(↑1)
精神力 24
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍 半水棲
夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡 物理抵抗[微]
自己回復[小] 闇属性 風属性(New!)水属性 耐即死(New!)
即死
では、浮上しよう。
期待するのは、エリアポータルだ。
あって欲しい。
いつでも跳べる拠点が確認出来れば別の場所で狩りを進めてもいいだろう。
アイソトープやメジアンを鍛えに走ってもいいのだ。
アプネアとアウターリーフは目標となるレベル20にどうにか到達している。
さて、どんな風景が待っているかね?
楽しみです。
そこはちょっとした内湾だ。
円形に抉れた天然の港と言っていい。
やたらと水深が深い港になりますけど。
それに陸地そのものも抉れている。
円柱がそこにあったかのような形状だ。
その全てが崖になっている。
まともに登れそうにない。
でも大丈夫。
多少寂れているようだが、人が造ったであろう石階段があった。
その階段は岸壁を削って造られたように見える。
それでいて最近、使われていたような様子がない。
さて。
こうなると上に登って行くしかない訳だが。
布陣は変更だな。
アイソトープは残しましょう。
リグ、ナイアス、アプネア、アウターリーフは帰還させました。
ヴォルフ、護鬼、戦鬼、ナインテイルを召喚。
エリアポータル解放戦、となればかなり安定する布陣だろう。
アイソトープ?
ここは試練です。
大いに経験値を稼ぐがいい。
その前に例の人魂があるのかどうか、その確認が要る。
あって欲しい。
ある筈だ。
階段を登りきると?
そこには何もない、唯の平地があるだけだった。
あるのは人魂のみ。
そう、人魂があるだけだ。
地形としては背後は岸壁。
かなり高いし、落ちたら大変だ。
左右もまた岸壁。
これも高い。
平地とは言っても幅の狭い岬だ。
戦うにしても怖い。
空中戦に移行した方がいいのか?
いや。
敢えてこれで挑もう。
ヴォルフ、護鬼、戦鬼はエリアポータル解放戦では安定した戦力だ。
このままでいい。
問題は相手がどんな奴になるのか?
そう、それが問題だ。
おっと。
呪文で強化は必須だ。
相手は何になるのかは不明。
対策?
明確な対策は無い。
リスク、それに伴う緊張。
これまでと変わらない。
大丈夫だ。
召喚モンスター達の力量を信じるのだ。
さあ、行きますよ?
《亡者の声を聞け!》
《それは嘆きか?》
《或いは怒りか?》
《嫉みもあるだろう》
《そして死そのものも》
《生ある者よ、死を語るなかれ》
さて。
何が現れるのか?
緊張もあるが、楽しみでもあったんですがね。
何かが空中に浮いてます。
七人ミサキ ???
イベントモンスター 亡霊 アンデッド
アクティブ 戦闘位置:空中、水中
名前に心当たりはない。
亡霊?
その姿は生首だ。
7つの生首が1つに固まっているような姿になる。
その生首も老若男女、様々だ。
でも全部、ゾンビのように醜く歪んだ表情を浮かべている。
それに大きさが不自然だ。
1つ1つの顔がトロールか何かのようだ。
膨れているようにも見える。
その表情は?
怒りか。
嘆きか。
悲しみなのか。
だが間違いない事は1つ。
オレに向けられている敵意。
それだけは間違えようが無かった。
「降魔闘法!」「メディテート!」「ブレス!」「インテリジェンス・アタック!」
オレの手にあるのは雪劣竜の杖。
杖という基本に戻ってみた。
飛び道具?
ある。
戦鬼の鉄球だ。
先制で攻撃するだけの手札はある。
「ガァッ!」
「ギッ!」
ヴォルフが短く吠え、戦鬼も短く声が漏れる。
鉄球が真ん中の顔に直撃。
だが七人ミサキは微塵も動かない。
鉄球がその場で、落ちる。
何だ?
空中に浮いていながら、重たいとか?
「「「「八部封印!」」」」
「「「「九曜封印!」」」」
【呪文融合】で組んだ封印術の呪文だ。
だが、ダメだ。
状態異常を示すマーカーが見えない。
いや、マーカーがおかしい。
赤いマーカーが7つになっている?
こいつ等、1体じゃないのかよ!
「「「「六芒封印!」」」」
「「「「七星封印!」」」」
何となく、この七人ミサキの特性が分かってきた。
一種の群体だ。
1つでありながら7体。
7つでありながら1体。
分裂と集合を繰り返し、その度に状態異常が解除されてやがる。
それにHPバーも相互に融通しているようで、個々に分断して沈めるのも困難だ。
サンシティフィ・アンデッドとサンシャインは?
効いている。
効いているけど、延々と戦闘が続いてしまっている。
こっちの攻撃はちゃんと通じているのに。
いや、元々から昼間なのに亡霊が現れるというのもおかしな話だ。
全く。
どこかに突破点は?
あるようにも見えるが、確信はない。
離散集合を繰り返すまでのインターバルだ。
短い程、MPバーの減りが大きいように見える。
それに七人ミサキの攻撃は単調だ。
集合している時は?
全ての首が叫び声を発する。
不可避の音響攻撃だ。
リジェネレートがあるから大丈夫?
最初はそう思ってたけど、ダメージがメインの攻撃ではなかった。
強化で掛けてあったエンチャントが幾つか、吹き飛んでます。
それに幾つかの闇の球体をぶつけてくる。
闇属性であるらしい。
アンデッドであれば納得だ。
で、7つにバラバラだと?
空中を個々に飛び回って噛付きに来る。
これがまた厄介だ。
それでいてこれこそがダメージを稼ぐ機会でもある。
アイソトープのブレス攻撃がヒントを与えてくれていた。
個々にダメージを与えていても具合が悪い。
全体攻撃で、押せ!
「ッ!」
戦鬼が再び鉄球を投げる。
直撃。
だが集合済みの七人ミサキは健在のまま。
ダメージも受けていない。
ふむ。
読めてきた。
分散時には物理攻撃は通っている。
個々のHPバーが逼迫すると、集合する。
しかも分散時は呪文の効果が無効化されているようだ。
攻撃呪文も通じていない。
集合時は、逆だ。
物理攻撃は一切通じていない。
だが呪文は通る。
通るが、封印術の呪文のように状態異常が起きると分散してしまう。
ダーク・プリズンで分断も試みたがダメだ。
全く、厄介な!
どっちを狙う?
決まっている。
集合時だ。
ナインテイルの頭上に巨大な光球。
護鬼が1組の手で合掌、その周囲に幾つもの光球が浮かんでいる。
オレも時間を掛けて組み替えた【呪文融合】の組み合わせを使った。
「「「「「「「「フラッシュ・バースト!」」」」」」」」
同時にナインテイルも護鬼も光球を撃ち込んだ。
さあ、どうだ?
七人ミサキのHPバーは確かに砕けて消えている。
だが、まだ終わってないようだ。
7体の首が胴体を得たようです。
全身、ズブ濡れの巨大なゾンビみたいな感じだ。
何これ。
しつこいな!
だがこれは最後のあがきであったようだ。
戦鬼の一撃で先頭の奴は簡単に沈んでしまった。
おや?
弱い?
そうではないようだ。
復活している。
またか。
まだ群体のような扱いなのか?
全く、どうなっていやがる?
でも戦い続けるしかない。
それしかオレに選択肢は無かった。
《忘れるなかれ》
《我等が呪いは永遠である》
インフォがある、という事は終わったって事だな?
良かった。
延々と戦う事になるかと思ったよ!
強いというよりも厄介。
厄介を通り越して面倒で面倒で逃げ出したくなるような奴だった。
どうにか終わったけどさ。
どう考えても30分近くはあっただろう。
《S3E6のエリアポータルを開放しました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐即死】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
7体のゾンビと化した七人ミサキは?
無限に思えるような厄介さがあった。
結論から言えば、7体を一斉に仕留めたら良かった模様です。
戦鬼も暴れ甲斐があっただろう。
ボコボコにしてました。
判明するまで、何度も何度も仕留め続けていたような様相であったのだ。
ナインテイルは?
戦闘が長引いた影響は大きかったようです。
MPバーは残り3割。
かなりの消耗だろう。
ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ナインテイル 銀狐Lv20→Lv21(↑1)
器用値 20
敏捷値 54
知力値 49(↑1)
筋力値 20
生命力 20
精神力 49(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 天啓 霊能 夜目 MP回復増加[中]
魔法抵抗[中] 時空属性 光属性 闇属性 風属性 水属性
氷属性 耐即死 耐混乱 陽炎
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アイソトープ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
さあ、来た。
ようやくだ。
これでレベル11になる。
次のレベルアップでクラスチェンジになる筈。
その筈だ。
何だかまだ先が長い気がするのは気のせいかね?
ま、続けてみるしかないな。
アイソトープのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう2点のステータスアップは敏捷値と生命力を指定しましょう。
アイソトープ レッサードラゴン・クロノスLv10→Lv11(↑1)
器用値 24
敏捷値 38(↑1)
知力値 24
筋力値 33(↑1)
生命力 33(↑1)
精神力 24
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目 水棲
空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[微] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[微] 捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性
闇属性 火属性 毒耐性
さて。
このエリアポータルの名前は?
混沌への奈落、となってます。
それにしても、解せぬ。
エリアポータルを解放したのに、ボーナスポイントが貰えていません。
いや、戦闘時間は長かっただけで苦戦って感じはしなかったけど。
おかしい。
ま、ここで海中探索は区切ってしまおう。
上陸した場所はエリアポータルではあるものの、何もない。
西へ向かえば陸地が続いているようではあるんだが。
向かってみるか?
その前に昼食にしておこう。
おにぎりと唐揚げだ。
手早く摂ってしまおう。
布陣は全面的に見直しだ。
全員、帰還で。
ヘザー、言祝、蒼月、スパッタ、イグニスとしましょう。
陸地は西方向に続いている。
さて、どんな様相であるのか?
空中を移動して確かめてみましょう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv66
職業 サモンマスターLv4(召喚魔法修師)
ボーナスポイント残 82
セットスキル
小剣Lv29 剣Lv32 両手剣Lv29 両手槍Lv35 馬上槍Lv47
棍棒Lv31 重棍Lv28 小刀Lv28 刀Lv32 大刀Lv28
刺突剣Lv32 捕縄術Lv35 投槍Lv32 ポールウェポンLv30
杖Lv57 打撃Lv57 蹴りLv58 関節技Lv57 投げ技Lv57
回避Lv59 受けLv59(↑1)
召喚魔法Lv66 時空魔法Lv54 封印術Lv50
光魔法Lv48 風魔法Lv48 土魔法Lv48 水魔法Lv48
火魔法Lv48 闇魔法Lv48 氷魔法Lv48(↑1)雷魔法Lv48(↑1)
木魔法Lv48(↑1)塵魔法Lv48(↑1)溶魔法Lv48 灼魔法Lv48(↑1)
英霊召喚Lv4
錬金術Lv40 薬師Lv13 ガラス工Lv13 木工Lv32
連携Lv47 鑑定Lv42 識別Lv48 看破Lv16 耐寒Lv31
掴みLv47 馬術Lv47(↑1)精密操作Lv47 ロープワークLv35
跳躍Lv39 軽業Lv39 耐暑Lv38 登攀Lv17 平衡Lv37
二刀流Lv39 解体Lv42 水泳Lv19 潜水Lv23(↑2)
投擲Lv33
ダッシュLv39 耐久走Lv39 隠蔽Lv24 気配遮断Lv24
暗殺術Lv26(↑1)
身体強化Lv45 精神強化Lv45 高速詠唱Lv46
魔法効果拡大Lv45 魔法範囲拡大Lv45
呪文融合Lv33
耐石化Lv21 耐睡眠Lv22 耐麻痺Lv26 耐混乱Lv25(↑1)
耐暗闇Lv23 耐気絶Lv32 耐魅了Lv22(↑1)耐毒Lv37
耐沈黙Lv24 耐即死Lv25(↑1)
召喚モンスター
ナインテイル 銀狐Lv20→Lv21(↑1)
器用値 20
敏捷値 54
知力値 49(↑1)
筋力値 20
生命力 20
精神力 49(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 天啓 霊能 夜目 MP回復増加[中]
魔法抵抗[中] 時空属性 光属性 闇属性 風属性 水属性
氷属性 耐即死 耐混乱 陽炎
ナイアス テルキーネスLv21→Lv22(↑1)
器用値 43
敏捷値 43
知力値 46
筋力値 21(↑1)
生命力 21(↑1)
精神力 37
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓 変化 夜目
呪歌 呪曲 瞑想 魔法抵抗[小] MP回復増加[中] 光属性
闇属性 水属性 土属性
アプネア ブルーホエールLv19→Lv20(↑1)
器用値 25(↑1)
敏捷値 56
知力値 25(↑1)
筋力値 32
生命力 63
精神力 16
スキル
体当たり 丸呑み 回避 水中機動 半水棲 夜目 共振波
低周波(New!)振動感知 追跡 自己回復[小] 物理抵抗[小]
光属性 風属性 水属性 氷属性(New!)
アウターリーフ デスオルカLv19→Lv20(↑1)
器用値 24
敏捷値 67(↑1)
知力値 24
筋力値 41
生命力 38(↑1)
精神力 24
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍 半水棲
夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡 物理抵抗[微]
自己回復[小] 闇属性 風属性(New!)水属性 耐即死(New!)
即死
バンドル ヒュドラLv9→Lv10(↑1)
器用値 25(↑1)
敏捷値 38
知力値 17
筋力値 38
生命力 45(↑1)
精神力 17
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 匂い感知 熱感知 気配遮断
奇襲 自己回復[中](New!)ブレス 猛毒(New!)毒耐性(New!)
アイソトープ レッサードラゴン・クロノスLv10→Lv11(↑1)
器用値 24
敏捷値 38(↑1)
知力値 24
筋力値 33(↑1)
生命力 33(↑1)
精神力 24
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 跳躍 疾駆 夜目 水棲
空中機動 自己回復[小] 物理抵抗[微] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[微] 捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性
闇属性 火属性 毒耐性
召魔の森 ポータルガード
黒曜、クーチュリエ、ペプチド、雷文、守屋、シリウス
スーラジ、久重、ジンバル、ノワール、ビアンカ




