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本日更新6回目です。
『キースさん!上です!』
「そのまま!下手に動くなよ?」
アデルの声はまさに悲鳴だった。
慌てるなって。
ここは友好的な態度を見せるべきであるのだ。
わざわざ敵対する必要はない。
そのブロンズドラゴンだが。
オレの直下に位置したかと思うと、今度は右に並ぶ。
その威圧感は相変わらずだ。
でもこっちを襲うような気配は無い。
いや、本当に襲う気があるのならば最初に奇襲してますよね?
『久しいな、小さき者よ』
「外見じゃ分からないんですが、会ってます?」
『汝に癒されたぞ?』
そうですか。
でも5匹のうちのどれだったのか、分かりませんから!
「伝言があるんですが。翡翠竜にも伝えてくれますか?」
『ならば直接、伝えるがいい』
「えっと」
『すぐに、来る』
ブロンズドラゴンの視線が上に向く。
その先には?
いた。
翡翠竜、ジェイドドラゴンだ!
しかもブロンズドラゴンを2匹、従えている。
『キ、キースさん?』
『何か凄いのが来てます!』
『大丈夫ですか?』
「そのまま静かに。大丈夫な筈だ」
不思議な事に、オレとブロンズドラゴンの会話はアデル達に聞こえていないようだ。
ユニオンを組んでいて、ウィスパー機能は常時オープンにしているんですがね。
翡翠竜がオレの左に位置する。
やはり格がまるで違うな。
でも魔力の高さの割りに平気でいられる。
その点はブロンズドラゴンよりも有難い。
『伝言、と聞いたが』
「ええ。例の場所に潜入してエルダードラゴンに会いました」
『何?』
「1頭は石化、もう1頭は凍結状態でしたけど」
『死んではおらぬと?』
「ええ」
そのまま会話が途絶えた。
翡翠竜の目は閉じられ、その魔力はやや揺らいでいるようであるのだが。
『同行する者達は仲間であるのかな?』
「ええ」
『汝の仲間であるのならば、良かろう。我等が城に来るがいい』
「城?」
『そう、城だ。我に続くがいい』
右側にいたブロンズドラゴンが針路を変える。
そして、翡翠竜も。
徐々にであるが、高度を上げるらしい。
『キースさん?』
「問題ない。同行しよう」
『えっと、何処にでしょう?』
「彼らの拠点に、だな」
オレも翡翠竜の後に続く。
殿に2頭のブロンズドラゴンが位置する形だ。
高度はまだ上であるらしい。
城か。
空中にあるの?
果たしてどんな城なんでしょうね?
『あ、あれって』
『空中に、島?』
『しかも城まである!』
「みたいだな」
『スクショ!スクショ!』
ブロンズドラゴンに囲まれても平気になってきた所で次がこれだ。
サプライスが続いてます。
いや、空中を浮く島に城となればオレにとっても驚きですけどね。
しかもその島の周囲で飛び回るのはレッサードラゴンだ。
その数だが、どう見ても50匹はいる。
マーカーは黄色。
赤くなくて良かった。
島の端には白亜の城。
その威容はどう見てもドラドン達の為の城ではない。
実際、ドラゴン達がいるのは城の前に広がる地表だったりする。
そこに大型のドラゴンもいるようです。
ブロンズドラゴンにエルダードラゴンだ。
その周囲には小型のドラゴン。
ドラゴンパピーだろう。
つかさ。
ドラゴンの大安売りですか?
翡翠竜に従い、空中に浮く島を一周する。
島はかなり大きいのが分かる。
城もだ。
そして城の中庭に翡翠竜が着陸する。
オレも続く。
アデル達もだ。
結構な大所帯だが、中庭もまたかなりの規模であるらしい。
余裕は十分にある。
『客がまだ来るのでな。そなた等は控えよ』
翡翠竜の言葉を受けてブロンズドラゴン達は飛び去ってしまう。
客?
オレ達の事ではあるまい。
「早速ですが伝言があるんですが」
『うむ』
「我等は未だに守護し続けている。それだけでしたが」
『守護し続けている、か』
目を閉じる翡翠竜。
だが。
再び目を開くと視線を上に向ける。
『どうやら客だな』
「客?」
すると巨大な何かが城の中庭に舞い降りてくる。
何だ?
翠玉竜 エメラルドドラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
その竜は深い緑色に輝くドラゴンであった。
翡翠竜のような重厚感が感じられないのはやや細身であるからか?
それでも魔力の高さは隠しようが無い。
鋭い視線はオレに向けられたまま。
正直、おっかないです。
柘榴竜 ガーネットドラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
以前にも見た真紅のドラゴンだ。
光の加減でなのか、その装甲はどこか黒く見える赤。
翠玉竜と並んでいると互いに実に映えるな。
首を地面スレスレに下げてアデル達を確認するかのような動きをしている。
威嚇しないで欲しいんですけど?
蒼玉竜 サファイアドラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
これも見知っているドラゴンだ。
翠玉竜とは逆に太っているようにも見えるのが明らかに大きいからだ。
でもその流れるようなフォルムは美しい。
これも柘榴竜と並ぶと互いに良く映えている。
金紅竜 ルチルドラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
そしてこれもまた見知っているドラゴン。
やはり派手だ。
黄褐色の巨体のあちこちが微妙に異なる色彩を見せている。
実に美しい。
でも乱反射する光は目に優しくないと思います。
黒曜竜 オブシディアンドラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
今度はやたらと地味な、漆黒のドラゴンだ。
まるでコウモリ?
遠目から見たらそう思えるのかもしれないな。
隣にいる金紅竜の光を受けてもその装甲はまるで反射しません。
そう、艶消しの黒だ。
地味?
だがそれ故に目立つ。
隣が金紅竜だと尚更だ。
白金竜 プラチナドラゴン ???
??? ??? ???
??? ???
今度は銀色に輝くドラゴンだ。
名前はプラチナですけどね。
黒曜竜と同様に単一色であるにも関わらず派手だ。
金属製のドラゴン?
そんな印象もある。
しかしこのドラゴン、冷気を纏っているようだな。
オレに頭を寄せてきた途端に寒くなった。
気のせいではない。
確かに冷気を感じる。
『さすがに早い』
『誓約であるからな』
『だがその誓約にも応えられぬ同胞がいる』
『その手掛かりがここにいるのだ』
7匹ものドラゴンの会話が頭上を飛び交っている。
そしてその視線がオレに注がれていた。
しかも包囲される形で。
あらやだ、恥ずかしい。
『我が祝福を受けし者よ。汝が見たものを我にも見せて貰ってもよいかな?』
「えっと」
『汝に手間はかけさせぬ』
翡翠竜の指がオレの頭上に。
その爪の威容はやはり凄いな。
『うわっ!』
「大丈夫だ。そのままで」
アデル達が驚く様子なんですが。
会話が聞こえてないから事情が分からないのだろう。
会話は途切れ途切れになった。
翡翠竜はオレが脳裏に浮かべている風景を見ている。
そういう事であるらしい。
周囲のドラゴン達も同時に見ているものであるようだが。
会話をするのは翡翠竜だけだ。
そして少し、時間が経過したかな?
1分あったかどうか。
でも緊張はしていたせいか、もっと長い時間であったような気がします。
生殺与奪の権利を握られているようなものだしな。
『深遠はまだ穢されておらぬ』
『揺篭もだ』
『だが揺篭はそう長く放置出来ぬぞ?』
『結界を力で崩す事は出来ようがな。揺篭は危険過ぎる』
『然り。彼等が身を賭し守護する存在を危うくするであろう』
全てのドラゴンの思考が次々と流れ込んでくる。
正直、全てを拾い切れていない。
彼等の目が一斉に見開かれる。
その視線が再びオレの集中しているが。
何だ?
『汝は何を望む?』
「魔人の排除。邪魔なので」
『成程。では我等が助力を望むか?』
「出来ればあそこにいる連中は全部、私で片付けたい所ですが」
『出来ぬであろうな』
「残念ですが」
そう。
スタッグドラゴン1匹ですら狩れるとしても相応の消耗は必至だ。
そのスタッグドラゴンだけで20匹はいる。
更に格上のドラゴンも最低2匹いる。
魔人も多い。
魔物は目も当てられません。
ジワジワと人知れず減らすのも難しいだろう。
「多くは望みません。魔人にあの拠点を使わせるのは色々と不便なので」
『利害は一致しておる、と?』
「ええ」
それまで発言の少なかった金紅竜が一歩進み出る。
顔!
近いよ!
『汝が力量は多くを知らぬ。だが我が友の孫弟子だ』
金紅竜の指がオレの頭上に。
何だ?
《称号【金紅竜の誓約】を得ました!》
『あの場所に我等が同胞に眷族がいる。ならば我は助力を惜しまぬ』
『随分と入れ込んでおるの』
『何とでも言え。我はこの機会を逃したくないのでな』
《称号【翡翠竜の誓約】を得ました!》
『お前もか!』
『聖地にはいい思い出ばかりでは無いがね。見過ごせぬ』
金紅竜と翡翠竜の指がオレの頭上から外された。
ああ。
緊張の糸が切れてしまいそうだ。
だが弛緩する暇はない。
柘榴竜と蒼玉竜の指が頭上に。
おい!
《称号【柘榴竜の祝福】を得ました!》
《称号【蒼玉竜の祝福】を得ました!》
『まあ期待して良いのではないかな?』
『その力量の一端は見ているのでな』
『汝等の気が知れん!』
頭上でドラゴン同士の会話がまた飛び交う。
今度はまるで把握出来ないよ!
落ち着くのを待つしかないな、こりゃ。
『まあ、良いか』
『問題は結界だ』
『然り。あれさえなければ聖地に巣食う者を一掃するのは容易であろうな』
『だが如何なる力で結界を組み上げているのかを我等は知らぬ』
『本来の結界ではあるまいよ』
「結界の源を断てば良いのですね?」
『然りだ』
成程ね。
愚者の石版。
あれに相当する何かがあると思えばいい。
オレのすべき事は?
石版の探索に破壊、だな。
『我等はどうする?』
『聖地から出てくる奴等を出来るだけ狩る。まずはそこからであろうよ』
『妥当であるな』
『実はもう始めている』
翡翠竜に視線が集中する。
ああ、そうか。
それで魔人関係の魔物が減っているのね?
『汝等もやるかね?場所が必要であるならばここを使え』
『酔狂な。だが面白そうではあるな』
『暇でもあるしの』
ドラゴン達の表情には変化はない。
でも伝わってくる気配はある。
熱気。
獰猛、と表現するにしても足りない。
殺戮を求める暗い情念の方が近いな。
『必要な時が来たら、我を呼べ』
『我でも良いぞ?』
翡翠竜と金紅竜の言葉だ。
呼べって言っても。
テレパスでも使えって言うのかね?
ドラゴン達が次々と飛び立って行く。
翡翠竜を残して、全部のようだ。
突風が収まった時には、頭上を6匹のドラゴン達が旋回していた。
そして各々の方向に去って行く。
いや。
蒼玉竜の姿は青空に溶けてしまうように、消えた。
黒曜竜の姿は空の一部に出来た裂け目に消えて行く。
白金竜も同じだ。
『では我は汝からの朗報を待つとしよう』
「微力を尽くしますよ」
『力の大小は関係あるまい。我にしか出来ない事もあろうが汝にしか出来ない事もまたあろう』
そう言い残すと翡翠竜もフワリと浮く。
そして城の中庭にドラゴン達の姿は無くなった。
『キースさん、今のって』
『何があったんです?』
「ま、ボチボチ話すよ」
『会話、してたんですか?』
「ああ」
『スクショ!スクショ!』
『動画!動画!』
何だか色々とあったな。
ふむ。
呼べ、ですか?
その確認は後にしましょう。
「では出発しようか」
『今から狩り、ですか?』
『ここのドラゴン達だけでお腹いっぱい!』
「まあそう言わずに」
時刻は?
午前8時を過ぎた所だ。
オレは蒼月を駆って空へ。
天空に浮かぶ城を俯瞰する形だ。
やはり壮観だな。
『スクショ!スクショ!』
『動画!動画!』
「いいけど、そろそろ跳ぶぞ」
『あー!もうちょっと!』
遅い。
呪文を選択して実行したぞ?
呪文詠唱が続く。
狩りの時間なのだよ。
慈悲は無い。
S3W5マップのエリアポータル、薄明の里に到着。
さあ。
布陣を確認。
しなくていいや。
任せよう。
オレ配下の召喚モンスターもいる。
8つのパーティが混在しているのです。
把握しきれんわ!
分かるのはヘザーが率いるバルキリー突撃部隊が目立つって所だ。
オレ達が騎乗するのはペガサス5頭にヒッポグリフ2頭にグリフォン1頭。
これも壮観。
まあ先刻のドラゴン達に比べたら迫力では大いに不足だが、かなりの戦力なのも間違いない。
周囲にプレイヤーの姿は見えない。
翡翠竜配下のドラゴンが介入しているとなれば、魔人や魔物との遭遇は減る筈だ。
その分、ここにもプレイヤーが到達する可能性はあるだろう。
亀さんを狩るなら今のうち、ですね。
コール・モンスターで周囲を確認。
いる。
今日は多めかな?
キムクイが4匹もいる!
外法蛇亀は11匹いる!
こっちも人数が増えているのだ。
もっと増えてくれてもいいんですよ?
「最初は外法蛇亀からだな」
『キースさんは加わるんですか?』
「抜きで」
『えっ』
『へっ?』
「大丈夫。例の手順を使えばちゃんと狩れるよ」
『でもキムクイは、無理!』
「それも大丈夫。私も参加するから」
では。
最初の外法蛇亀は任せた!
オレはその様子は観察するだけにしましょう。
万が一、全滅するような危険があるようなら介入だが。
そんな事は言いませんよ?
『ほ、本当に狩れちゃった!』
『回復!回復!』
外法蛇亀を仕留めるまでの時間は26分、か。
うむ。
時間、掛け過ぎ!
でもいい連携でした。
やはり問題は封印術かな?
連続でレジストされたら一気に情勢が悪くなる。
そこで手札が続かないような所があります。
直接打撃にしても、バルキリー達の突撃がある。
例のチェンジ・モンスターによるスライム系やガリウムゴーレムによる内部破壊もある。
でもダメージを積み重ねるにしては不足している。
まあオレが単独で狩った頃に比べたら十分に短い時間だが。
「では、次だな」
『もう、ですか?』
「ここの魔物は全部、私抜きで狩れる様じゃないとなあ」
『えー』
『キムクイはさすがに無理!』
「いやいや、レベルアップを続けていたらそのうちに狩れるって」
ちゃんと成功体験を刷り込んだ筈だが。
おかしい。
次はキムクイにしよう。
ユニオンに加わる。
呪文の強化を進めて行こう。
『えっと、次は?』
「キムクイだ」
『ちょっと緊張します』
「大丈夫。そうだな、15分以内で狩れたらいいかな?」
『15分!』
『短過ぎません?』
「この戦力なら妥当だと思うぞ?」
うん。
妥当だ妥当。
本音で言えば10分にしたいけどね。
『14分でした!』
『目標クリア、ですよね?』
「うん?ああ、そううだな」
実は内心、結構悔しいんですけど!
オレだけでも15分以内で狩った事もあったと思うのだが。
レベルが一定じゃないから一概に言い切れませんけどね。
それよりも。
亀狩りではオレのレベルアップがここまで何も無い件。
やはりユニオン規模が大きいと厳しい。
ま、これは仕方ないな。
「では近場のキムクイを全部、狩るか」
『その後は?』
「全員で外法蛇亀を狩ろう」
『えっと』
『キースさんも?』
「少し急ぎたいのでね」
次の段階に進むには?
キムクイ級でないと経験値的に厳しい。
オレは、ですけど。
アデル達ならば外法蛇亀でもかなりレベルアップする筈だ。
ではオレは?
暴れ足りない。
そう。
オレも参加するのは実は暴れたいだけだったりします。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ルベル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ようやくインフォだ。
そしてキムクイも外法蛇亀も周囲にはいない。
もうかよ!
今日は多めとか思ってたけど、まるで足りないね!
ルベルのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
ルベル フェアリープリンセスLv13→Lv14(↑1)
器用値 11(↑1)
敏捷値 55
知力値 55
筋力値 10
生命力 11
精神力 56(↑1)
スキル
飛翔 浮揚 空中機動 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 雷属性 塵属性 耐即死 精霊召喚
しかしここでの獲物は狩り尽くしてしまった。
これでは物足りないな。
「時間は大丈夫か?」
『昼までは全員、問題ない筈です』
「では狩り場を移動するぞ!」
何処に跳ぶかと言えば。
N2W5マップだ。
笹峰寺から北上します。
そう。
魔人の拠点を拝みに行きたい。
挑発、とも言いますけど。
「それに先刻のドラゴンの件だが」
『それ!』
『気になってました』
「簡単に話をしておこう」
ま、7マス先の相手は手強くはあるだろうけど、ユニオンを組んでいたら大丈夫!
無論、オレ抜きでだ。
後は各個に分散して、経験値稼ぎが出来ればいい。
その前に魔人の拠点を見せておこう。
意味はあるかって?
ある。
心構えが違ってくるのです。
『では先刻のドラゴンも味方に?』
「そこまでは言えないが、魔人の拠点を攻略する上で助勢にるかもな」
『ドラゴントルーパーのフラグ?』
『それ、可能性あるかも!』
『でもやっぱりドラゴン召喚してみたい!』
盛り上がってますがね。
それはかなり可能性は低いと思います。
例えばジュナさんが召喚していたアンデッド系のドラゴンですけど。
あれ、コンジュラーの専門呪文、クリエイト・アンデッドで生まれた存在ではあるまいか?
どうやって?
単独でドラゴンを倒したんでしょうね。
有り得る。
無茶な条件だけど、有り得る。
ジュナさんの真の力量は未だに良く分かっていない。
単独でドラゴンを倒す。
無茶?
いや、可能性はあるのではなかろうか?
そう思える程、底が見えませんから。
ドラゴン召喚ですか?
高望みはしないようにしとこう。
今は魔人の拠点をどう攻略するか?
そこに集中しましょう。
『あれが魔人の拠点?』
『邪蟲獣がいる?』
『蟲獣鬼もいるようね』
『ビートルナイト、ビートルルーク、ビートルビショップ、ビートルポーンも揃ってますね』
「拠点の外にいるようだな」
『あれ、キムクイ・スレイブ?』
うん?
おかしい。
拠点の外にいる戦力、多くないか?
まさか。
まさか、ね?
キムクイ・スレイブがゆっくりと動き出す。
その数、5匹。
少ないともいえる。
だが引き連れている戦力が凄い!
あの名前持ちのドラゴンが2匹、上空で浮いている。
その周囲にスタッグドラゴン。
そしてビートルドラゴン。
ヒッポグリフに騎乗する魔人も多い!
しまった。
連中、進撃を始めやがったか!
その方向は?
南?
いや東か?
いやいやいやいや、それ所ではない!
「捕捉される前に離脱するぞ!」
『キースさん!』
「テレポートで跳ぶ!」
行き先は?
静かなる竹林だ。
イベントが動く。
そんな予感がします。
称号
老召喚術師の後継者 森守の紋章 中庸を知る者
海魔討伐者 鍾乳洞踏破の証 墓守の紋章
魔人討伐者 金紅竜の誓約(New!)翡翠竜の誓約(New!)
柘榴竜の祝福(New!)蒼玉竜の祝福(New!)
瑠璃光の守護者 除蓋障院への通行証
呪文創造主の理 拳豪 ウェポンデポ
バトルシンドローム
召喚モンスター
ルベル フェアリープリンセスLv13→Lv14(↑1)
器用値 11(↑1)
敏捷値 55
知力値 55
筋力値 10
生命力 11
精神力 56(↑1)
スキル
飛翔 浮揚 空中機動 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 雷属性 塵属性 耐即死 精霊召喚




