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484

本日更新2回目です。

《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》

《『ティグリス』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『テイラー』がレベルアップしました!》

《『テイラー』のステータスを確認して下さい》


 ログインしました。

 時刻は?

 午前5時40分です。

 いつもの時間だが、違っている点もある。


 インフォと同時に襲って来るいい匂い。

 食欲を直撃だ。

 誰の仕業であるのか、分かっているぞ?




 ティグリス 白霊虎Lv11→Lv12(↑1)

 器用値 18(↑1)

 敏捷値 56

 知力値 17

 筋力値 44(↑1)

 生命力 41

 精神力 17


 スキル

 噛付き 引裂き 回避 疾駆 裂帛 霊能 危険予知 強襲

 隠蔽 夜目 気配遮断 自己回復[微] 風属性 共振波

 高周波 耐石化




 テイラー ステラキャンサーLv11→Lv12(↑1)

 器用値 27

 敏捷値 35

 知力値  9

 筋力値 63

 生命力 52(↑1)

 精神力 10(↑1)


 スキル

 鋏撃 体当たり 堅守 回避 泡波 夜目 自己回復[微]

 物理抵抗[微] 水棲 闇属性 水属性 火耐性 風耐性

 土耐性



 うむ。

 いい感じだ。

 そしていい匂いだ。

 けしからん。

 実にけしからん!

 こんな匂いをさせる料理など、すぐにも始末せねばなるまい!



「あ、お早うございます!」


「朝食はもう出来てます」


 うむ。

 朝食が出来上がるのを待つ間、杖で対戦をと思っていたんだが。

 残念。

 実に残念。

 アデルはいいとして、イリーナの笑顔が怪しい。

 早い段階から朝食の用意、してたんじゃないの?

 怪しい。




 まあ料理に罪は無い。

 有難く食事を摂りますけどね。

 メニューはシチューみたいだ。

 いいぞ。

 パンにも良く合ってる。


 ああ、そうだ。

 昨日、作った裁きの杖をアデル達に渡しておこう。



「うわ!」


「全員分、ですか?」


「後は防具だな」


「素材としては十分な量を確保したと思いますが」


「ああ。だが昨日分の経験値持越しがある」


 そんなに心配しなくていいよ?

 連戦はしません。

 経験値の持越しを確認するだけですから。


 それに、だ。

 アデル配下のオーガはクラスチェンジ目前でなかったかな?

 装備を作るにしてもオーガとレッドオーガではサイズが違い過ぎる。

 先にクラスチェンジさせた方がいい。



「では、数戦って所ですね?」


「ああ。終わったら装備の作成を依頼に行こうか」


「サキさん、ですね?」


「連絡しておくよ!」


 それにしても、だ。

 アデル達の表情ですけど。

 安心しているのかな?

 他にも召喚モンスターがいますよね?

 ここで鍛えるのもいいんだが。

 仏像シリーズ相手に連戦もいいな。

 特に不動明王様とか。

 多数対多数を広い場所で戦う機会もあっていい。

 むしろ推奨。

 いや、不動明王様相手となると、称号を得ないといけないんだけどね。

 連れて行く事も出来るが、自前で行ける方が好ましいのも確かだ。



「サキさんは今日、ずっと静かなる竹林にいるそうです!」


「了解だ」


 では。

 早速、経験値持ち越しの確認をしたら移動だな。


 オレの布陣はどうする?

 テロメア、フローリン、雷文、赤星、ジンバルにしましょう。



「虎獣鵺って。鵺の上位、ですよね?」


「おお!大きい!」


 あのさ。

 アデルも春菜も雷文を愛でるのは、いい。

 でも雷文の体躯は抱えて愛でるには大き過ぎると思うぞ?


 それはいいか。

 先に確認をしておこう。

 アデル達の布陣は?

 昨日の布陣ですね。

 経験値の持ち越しを確認するのであるから当然だ。


 クラスチェンジが迫っているのはアデルのオーガだけではなかった。

 アデル配下の銀影狐。

 イリーナ配下のバンパイア。

 もっと連戦したくなるけどね。

 それでは終わりが見えなくなってしまうからなあ。


 そろそろ、次の段階に進みたい所ではあるんだが。

 アデル達の予定がバラバラなのだ。

 4名揃って連戦可能なのは午前10時までなのです。

 そして付き合いが良いものだから揃ってログアウトする事にしてました。

 まあリアルの予定もあるから仕方ない。



「では、軽く確認からだな」


「軽くないですよ?」


 うん。

 そのツッコミには異議ありなんだが。

 もうオレ抜きで10個ある棺桶に挑めると思います。

 最深部はかなり厳しいでしょうけどね。





『お揃い!お揃い!』


『おお!可愛い!』


 アデルと春菜がはしゃいでいる。

 まあ仕方ないか。

 軽くエレルダーマンティコア7匹を片付けたらクラスチェンジしてましたから。

 アデルのオーガはレッドオーガに、銀影狐は銀狐に。

 イリーナのバンパイアはバンパイアナイトになってます。


 全体で見てもかなりの戦力向上になるだろう。

 装備が揃えばオレの当初の理想に近付く事になる。



「では、テレポートで移動しよう。アンデッド系は交代させておいた方がいい」


『ですね』


 新装備が出来上がるまで、どうしても時間が要る。

 それまでに戦力の底上げをして貰う方がいいかな?

 それも、オレ抜きで。

 魔人の拠点を攻略するにはオレ自身も経験値稼ぎを加速させておきたいのだ。

 相手は?

 アデル達にはまだ荷が重い相手を想定してます。

 禍神だ。

 ファイアリザードを相手に炎竜石(劣)を狙うのもいいんですけどね。



 おっと。

 布陣、変更しておこう。

 召喚モンスター達はジンバルを残して全て帰還させました。

 ヴォルフ、護鬼、スパッタ、イグニスを召喚します。

 周囲への配慮、ですね。



 アデル達の布陣変更を待って、静かなる竹林に跳ぶ。

 今日はアデル達を送り、精算を終えたらそこで一旦別れる事になっている。

 ま、時間も中途半端ですからね。


 アデル達と明日の朝から合流だ。

 狙うのは外法蛇亀。

 そしてキムクイだ。

 オレ抜きで狩れるかどうか、試すつもりです。

 無論、その事はアデル達には言ってませんけど。

 キムクイは厳しいかもだが、外法蛇亀はサクッと狩って貰わないと困るのです。





「ども」


「あら、今日は大勢ね?」


「ええ」


 いつもの場所にいつものメンバーだ。

 事前に連絡してあったから、なのだろう。

 サキさんとか、完全に待ち構えてましたよ?


 フィーナさんとリックの目の前でアデル達と稼いだ分のアイテムを並べていく。

 そして精算を担当するのは春菜だ。

 オレが作成した杖に騎士槍があるからな。

 事情を把握している彼女に任せておいていいだろう。

 フィーナさんもリックも目を丸くしているけど気にしない。



「皮はサキへの依頼になるのね?」


「ええ」


 配分は当然、偏る事になる。

 怒炎蛇竜の皮、それに老蠍獅子の皮はアデル達の装備作成に使うのだから当然だ。

 その他のアイテムの殆どがオレの配分になっている。

 例外は双角猛蛇の角かな?

 まあ半分はオレの配分になってますけど。

 古代石柱や金縁亀の爪もオレが引き受ける事になってます。



「金縁亀の爪は欲しい!」


 これはレイナだ。

 ま、欲しがるでしょうね。

 オレが弓にして売る手もあるけどここは譲ろう。

 何、いつでも狩れるからな。


 同様に双角猛蛇の角もオレの分はフィーナさんに売る事にした。

 裁きの閂も1つだけ、売る。

 何、入手先は分かっているし、補充はそう難しくない。



「貴方が欲しがるようなアイテムがあればいいんだけど」


「魔水晶で十分ですよ?それにダイヤ3個の加工も頼みます」


 そう。

 ダイヤもあるのだ。

 その加工費用の前払いを差し引いても魔水晶は一気に30個近く、増えちゃってます。

 でもね。

 これだけの数を一気に使う用途って?

 ない。

 いや、正確にはあるけど、買い物ではないからな。

 拠点の強化に使う事になるのだろう。



 そして精算中の話題の多くが魔人関係の話になった。

 そこが気になる。

 フィーナさんの様子は?

 いっそ、攻めて来て欲しがっているようでもある。

 各所で各個に狩っている状況は気に入らないようですね。

 物流も停滞気味、プレイヤーの死に戻りも増えているそうですから。



「魔人の拠点に攻める選択肢はどうです?」


「キムクイ・スレイブの襲来と状況が違い過ぎるわね。さすがに無茶?」


「ですよねー」


 フィーナさんの見解には同意だ。

 攻めるとなると、参加するプレイヤーが限られてしまう。

 まあオレの場合は嫌がらせ的な事を考えていたりしますけど。

 アデル達を連れてどうにか内部で暴れて、魔人側の戦力を削き取る。

 そう。

 例えるのであれば、テロ活動いに近い。



「暫くは様子見するしかないわ。そっちはどうなの?」


「まあ、どうにか。各所で魔人には遭遇してますけど優先して狩っている程度ですね」


 ええ。

 特にサンタコスしている魔人は優先して狩ってます。

 あれは許さん。



「拠点があるのが分かっているのに。どうにかしたいけどねえ」


「はあ」


 その思いは一緒だ。

 如何にしてあの魔人の拠点にいる連中を経験値にするのか?

 オレだけでは、無理。

 助力が要る。

 どうにか潜入して情報だけでも欲しい所なんですがねえ。





「ではまた明日だな」


「了解です」


「お疲れ様でした!」


 サキさん達が総出でアデル達の召喚モンスター達の確認をしている。

 大変な量になるよね?

 纏めて加工する方が効率がいいそうですけど、これは凄い事になる筈だ。

 レッドオーガ2匹分の装備だけでも大変だ。

 しかも2匹共、体格が微妙に違っている。

 アデルのレッドオーガは戦鬼より背は低いがより筋肉増量気味です。

 春菜のレッドオーガは更に筋肉増量となっている。

 標準体型の召喚モンスターはそう苦労しないようですけど。


 その喧騒を横目に見ながら辞去する事にしました。

 では、オレはオレで狩りでもに行こうかね?

 狙いたいのはやはりN2W6マップにいる魔物から剥げるアイテムだ。

 特に炎竜石(劣)です。

 それにN8マップでも改めて狩りをするのも選択肢にある。

 寒いけど。

 他の8マス先のマップを探索してもいい。


 魔人は?

 見付けたら狩る。

 それでいい筈だ。



 では。

 召魔の森に跳ぼう。

 そろそろ、塔も完成している筈だ。

 手持ちの魔水晶も遊ばせておく事はない。

 今のうちに強化で使ってしまおう。

 古代石柱も幾つか入手しているから置いて行こうかね?

 金縁亀の弓シリーズも放出しよう。

 どうも需要はまだまだ高いようだ。

 何、必要になったらキムクイを狩ればいいのだ。

 惜しくはない。


 それに召魔の森のポータルガードも見直しだ。

 1匹分、枠が増えていると思われるしな。

 5匹追加したのってつい最近だよね?

 確か、そうです。

 人形系でもまた増やそうかな?

 いやいやいやいや。

 もう少し、様子を見ましょう。

 管理がより大変な事になるだけだ。

 装備が必要な召喚モンスターだと尚更大変になる。

 サキさんに今から装備作成を頼むのってどうなんだ?

 新規で召喚するのは少し慎重にすべきだろう。




 召魔の森に到着。

 皆、無事息災かな?

 いいえ。

 ティグリス、テイラー、獅子吼、ペプチドはHPバーはそこそこ減っている。

 黒曜、ティグリス、獅子吼のMPバーは3割程の消耗になってます。

 ステータス異常はなしか。


 おお?

 周囲の森の魔物が強化された影響かな?

 いいぞ。

 これは確認してみたい。 

 だが待て。

 先に塔の石版の強化を済ませておこう。





《塔の石版の強化になりますと魔水晶が2個、必要となります!》


《Yes》《No》


 おお、使え!

 使ってしまえ!

 4つあっても8個で済む。

 問題ない。

 4つとも強化してみました。


 では、継続で更に強化出来るかな?



《現在、尖塔を建設中です》



 はい?

 尖塔を建設中、ですか?

 何かしら強化が出来そうですけど。


 塔の石版はまだ2つある。

 追加、出来ますかね?



《塔の石版を使用します!既に設置してある石版の機能強化のみとなります!》


《強化対象は愚者の石版となります》


《強化対象は隠者の石版となります》


《強化対象は塔の石版となります》


《本当に使用しますか?》


《Yes》《No》



 これも使おう。

 先々が楽しみですね。

 おっと、塔の石版はもう1個あるのだ。

 これも使うべきだ。





 設置が終わった所で次はどうする?

 無論、隠者の石版と節制の石版を強化するのだ!

 メニューで操作をしたんだが。

 隠者の石版の魔物強化で魔水晶8個、範囲強化で魔水晶8個。

 節制の石版の魔物強化で魔水晶8個、範囲強化で魔水晶4個。

 一気に使ったよ!

 それでも手持ちの魔水晶がには余裕がある。

 だがまだ資産はあった。

 金縁亀の弓シリーズだ。

 それに珪化木も溜まっている。

 これらは売ろう。

 今すぐじゃないけどね。



 では、召魔の森のポータルガードを見直しましょう。

 その枠は10匹か。

 連れ出すのはティグリスだ。

 交代で逢魔。

 追加するのは極夜にしましょう。


 ポータルガードは?

 黒曜、テイラー、クーチュリエ、獅子吼、ペプチド、逢魔、極夜、守屋、スーラジ、久重。

 益々、充実して来ました。

 人形組3体を除いても、7匹の戦力は中々強力だ。

 周囲の魔物が更に強化されても安心です。



 では。

 古代石柱を置いて、売り物にするアイテムを回収すると布陣変更だ。

 周囲の森の様子を確認しましょう。

 空中から、ですけど。


 布陣は?

 ヘザー、蒼月、スパッタ、イグニス、スコーチです。

 周囲の森の上空はどんな感じになったかな?

 実際に戦ってみましょう。








《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 魔物は?

 コール・モンスターで確認しているのは空中位置のモンスターだけだ。

 森の中にいるであろう魔物は確認出来ない。

 キメラの上位種が各種。

 ディアナオウル。

 真魔蜂女王と真魔蜂の群れは魔物としては初見だ。

 凶魔ペリカンはレベル高めになって群れの規模が大きくなっている。

 槍トンボも同様、と。

 レベル低めの魔物はその数を減らしているようだ。


 それはまあ、いい。

 森そのものが問題だ。

 明らかに、その規模が拡がっている。

 そしてより深い森に変貌しつつあるようにも見えた。

 例えるなら、S1W6マップの森のように。

 時々、ワイアームが襲ってくるからそう思えるのかもしれませんがね。



 ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 ヘザー フレイヤガードLv17→Lv18(↑1)

 器用値 22(↑1)

 敏捷値 44

 知力値 44(↑1)

 筋力値 22

 生命力 22

 精神力 44


 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 浮揚 空中機動

 自己回復[微] 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 光属性

 風属性 土属性 水属性 雷属性



 では森の中で狩りをしてみようか?

 空中戦の感じだと7マス先から8マス先の難易度だ。

 やや物足りない感じであるし、森の中も同様と推測される。

 ここは森の規模を確認したら狩り場を移動すべきだろう。

 尖塔の建設が終わったらまた変わってくる筈だ。

 8マス先相当以上になるのか?

 そこに期待な訳です。


 召魔の森のポータルガードの面々にとってもいい経験値稼ぎが出来るだろう。

 そうであって欲しいものだ。





 異変はすぐに気が付いた。

 森の外縁だ。

 幾つかの樹木が不自然に揺れている。

 森の中からS1W2マップ方面に飛び出してきたのは?

 

 白い狼。

 半獣半人の獣。

 ああ、これはウェアウルフだな。

 そしてキメラが飛び出てくる。

 何かから逃げているのか?

 そのマーカーは、緑。



 サモナー系プレイヤーの召喚モンスターじゃないですか!



 続いてプレイヤーが数名、森から飛び出してきた。

 何匹かの召喚モンスターも一緒のようである。

 追ってきている魔物は2匹。

 バジリスクだ。

 N1W7マップでお馴染みですけど、この2匹はレベル1だ。

 正直、オレには物足りないな。




 そうじゃないだろ?

 助けますか?

 助けませんか?


 介入するのは好きじゃない。

 だって、他人様の経験値を横取りするのって心苦しいのですよ?


 しかしここは介入すべきであるんだろうな。

 このままでは全滅しかねない。

 

 亜氷飛竜の騎士槍を握り直す。

 介入しましょう。

 あのままでは死に戻りしかねない。






《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 速攻で沈めました。

 空中からの奇襲になったせいか、1匹はすぐに仕留めている。

 いや、そのバジリスクのHPバーは半分程度であったのだ。

 もう1匹も仕留めるのにそう時間は掛からなかった。

 こっちも多少はダメージを抱えていたみたいです。


 正直、N1W7マップで戦っているバジリスクに比べたらまだまだ。

 やはり物足りない。

 良かった。

 早めに塔の強化をして正解だったのだろう。


 スコーチのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 スコーチ ディアナオウルLv12→Lv13(↑1)

 器用値 21

 敏捷値 58(↑1)

 知力値 34(↑1)

 筋力値 34

 生命力 34

 精神力 21


 スキル

 嘴撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目 反響定位

 看破 強襲 隠蔽 危険予知 天耳 睡眠 物理抵抗[微]

 魔法抵抗[小] 耐混乱 耐即死 耐魅了




 それで、プレイヤーは無事かな?

 無事、と言うのであれば無事なんだろうけどさ。

 結構、HPバーは消耗しているようだし。

 召喚モンスターはもっと無事には見えない。



「えっ?」


「あれれ?」



 地面に降りたらオレの口から声が漏れた。

 同時に相手からも声が。

 だって知ってる顔だったんだよ!



「ヒョードル?」


「キースさん?」


「え?君等も?」


 何だ。

 ヒョードルくんにヘラクレイオスくん。

 それにゼータくん?


 この森で何を?

 いや、当然狩りですよね。



 何という事だ。

 PK職にこの場所を知られたのは防ぎようがない。

 でもね。

 まさか、ヒョードルくん達まで来てるとは!

 オレの秘密基地が見つかるのも時間の問題?

 ま、今の所は見付かる心配はないけどさ。


 ポータルガードの獲物が減ると、困るなあ。

 困る。

 間違いなく、困ります。



「お久し振りです。キースさんもここで狩りですか?」


「あ、ああ、まあそうかな?」


 うん。

 さっき空中戦もしてたし間違ってはいない。



「まずは回復。少し落ち着いた方がいい」


 ここは少し、間を置こう。

 そして話を聞いてみたい。

 どうして彼等がここを嗅ぎ付けたのか?

 知っておいた方がいいだろう。





 一旦、インスタント・ポータルを展開する事になりました。

 ヒョードルくんとヘラクレイオスくんがログアウトした所でゼータくんが種明かしです。


「実は情報元はPKK職の伝手でして」


「何だってここに?」


「PK職が経験値稼ぎに来ていたからですよ」


「ほう」


 PK職がこの森の事を知って、狩りに来ていたそうです。

 無論、経験値稼ぎが狙いだ。

 それが誘蛾灯のようになって、PKK職も集まる事になったそうだが。



「PK職の拠点じゃないかって説もありましたけど違うみたいですし」


「ふむ」


 知ってます。

 オレが拠点にしてます。



「魔人絡みのイベントでもなさそうですし」


「ふむ」


 それも知ってる。

 魔人関係の魔物も見ない。

 いるようなら駆除しますよ?



「PKK職も既に何名かここで死に戻ってたりしてます。どうも魔物が強くなってるみたいで」


「それを確かめる為に?」


「ええ」


 済まん!

 原因は全てオレにある。


 PK職の皆さん。

 PKK職の皆さん。

 ごめんなさい。

 魔物が強くなっているのはきっと、オレが強化しているからです。


 でも反省はしない。



「どう考えても7マス先相当するか、それ以上の難易度に思えます」


「そうか」


 同意します。

 全面的に、同意します。

 その難易度ですが、尖塔が完成したらもう少し上がると思うよ?


 どうしようか。

 打ち明けてもいいのかね?

 


「実はだな、ここを拠点化してる」


「え?」


「鶴亀砦。アレと同じでね」


「え?ああ!」


「PK職にバレるのはまあ仕方ないが、PKK職にも迷惑になったかな?」


「PK職?キースさん、一体何を?」


「うん、ちょっとね」


 色々とあったんですよ?

 分かって下さい。





 説明は簡単に、ゼータくんにだけはしておきました。

 PKK職にもそれとなく、情報は流して貰おう。

 その方がいい。

 絶対に、いい。

 少し時間は掛かると思うけど、魔物はもう少し強化されると思いますから!



「ポータルガードを鍛えるのに、魔物も強化って」


「うん。もう少し先になるけど魔物は強くなると思うよ?」


「あれ以上に?」


 ええ。

 もう後戻りは出来ませんよ?



「了解です。PKK職に情報をそれとなく伝えておきます」


「よろしく。お詫びじゃないけど一緒に狩りに行くか?」


「キースさんと、ですか?」


「ああ。ちょうど悩んでいてね。ゼータくんには相談に乗って欲しい事もある」


「ちょっと待って下さい。私に、ですか」


「ああ」


 ついでだ。

 魔人の拠点への潜入。

 相談しましょう。

 そうしましょう。


 ゼータくんは元アヴェンジャー。

 潜入、となれば彼の方がオレよりも先達なのは間違いない。

 色々とアドバイスが欲しいな。


 いや、少し違うな。

 一緒に潜入しませんか?

 口には出しませんけどね。




「お待たせしました!」


 ヒョードルくんが戻ってきたか。

 ゼータくんも手早くログアウトを済ませて戻って来ている。

 ヘラクレイオスくん待ちだな。



「キースさんから一緒に狩りをしないかってお誘いがあったけど、どうする?」


「え?ここで?」


「いや。もっといい狩り場を知ってるから」


 聞けばヒョードルくん達、ペガサスやヒッポグリフをまだ入手出来ていないらしい。

 もう少し、という所らしいけどね。


 ついでだ。

 アデル達だけでなく、彼等も巻き込もう。

 同じパターンで鍛えたらいい。

 ヒョードルくんは種族レベルが30となっている。

 ヘラクレイオスくんとゼータくんはレベル29だ。

 時刻は午前8時50分。

 時間は十分に、ある。

 


「えっと、まさか」


「そう心配しなくていい。私も一緒に狩りをするし」


 いかんな。

 ヒョードルくんは不安そうですけどね。

 かつて、感覚をいい感じで麻痺させていたというのに。

 いいじゃないの。

 お互いに幸せになろうよ、ね?



「ここの攻略は?」


「後回しでいいと思うよ?ちょっと今の僕等ではハードルが高いみたいだし」


 ゼータくんが支援してくれている。

 いいぞ。

 元々、ここでの狩りに誘っていたのはゼータくんであったそうですから。

 そのゼータくんがいいと言うのだ。

 説得力はあるだろう。


 ヘラクレイオスくんがログインした所でメンバーが揃ったようだ。

 ヘラクレイオスくんは?

 アッサリ合意です。


 いい子だ。

 一緒に経験値を稼ごうね!


 では。

 ユニオンを組むとテレポートで跳びます。

 行き先はN1W7マップの聖樹の門だ。

 まずは移動手段の確保から、だな。


主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv60

職業 アークサモナーLv27(大召喚魔法師)

ボーナスポイント残 64


セットスキル

小剣Lv24 剣Lv30 両手剣Lv25 両手槍Lv31 馬上槍Lv43

棍棒Lv29 重棍Lv25 小刀Lv26 刀Lv30 大刀Lv26

刺突剣Lv25 捕縄術Lv31 投槍Lv28 ポールウェポンLv25

杖Lv52 打撃Lv52 蹴りLv53 関節技Lv52 投げ技Lv52

回避Lv55 受けLv53

召喚魔法Lv60 時空魔法Lv48 封印術Lv44

光魔法Lv43 風魔法Lv43 土魔法Lv43 水魔法Lv44

火魔法Lv43 闇魔法Lv43 氷魔法Lv43 雷魔法Lv42

木魔法Lv42 塵魔法Lv42 溶魔法Lv43 灼魔法Lv42

英霊召喚Lv4

錬金術Lv34 薬師Lv13 ガラス工Lv13 木工Lv29

連携Lv43 鑑定Lv40 識別Lv42 看破Lv14 耐寒Lv25

掴みLv43 馬術Lv43 精密操作Lv43 ロープワークLv30

跳躍Lv36 軽業Lv36 耐暑Lv34 登攀Lv17 平衡Lv34(↑1)

二刀流Lv33 解体Lv39 水泳Lv14 潜水Lv17 投擲Lv29

ダッシュLv36 耐久走Lv36 隠蔽Lv19 気配遮断Lv19

身体強化Lv42 精神強化Lv42 高速詠唱Lv42

魔法効果拡大Lv41 魔法範囲拡大Lv41

呪文融合Lv26

耐石化Lv17 耐睡眠Lv18 耐麻痺Lv25 耐混乱Lv24

耐暗闇Lv20 耐気絶Lv27 耐魅了Lv17 耐毒Lv32

耐沈黙Lv20 耐即死Lv21


召喚モンスター

ヘザー フレイヤガードLv17→Lv18(↑1)

 器用値 22(↑1)

 敏捷値 44

 知力値 44(↑1)

 筋力値 22

 生命力 22

 精神力 44

 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 浮揚 空中機動

 自己回復[微] 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 光属性

 風属性 土属性 水属性 雷属性


ティグリス 白霊虎Lv11→Lv12(↑1)

 器用値 18(↑1)

 敏捷値 56

 知力値 17

 筋力値 44(↑1)

 生命力 41

 精神力 17

 スキル

 噛付き 引裂き 回避 疾駆 裂帛 霊能 危険予知 強襲

 隠蔽 夜目 気配遮断 自己回復[微] 風属性 共振波

 高周波 耐石化


テイラー ステラキャンサーLv11→Lv12(↑1)

 器用値 27

 敏捷値 35

 知力値  9

 筋力値 63

 生命力 51(↑1)

 精神力 10(↑1)

 スキル

 鋏撃 体当たり 堅守 回避 泡波 夜目 自己回復[微]

 物理抵抗[微] 水棲 闇属性 水属性 火耐性 風耐性

 土耐性


スコーチ ディアナオウルLv12→Lv13(↑1)

 器用値 21

 敏捷値 58(↑1)

 知力値 34(↑1)

 筋力値 34

 生命力 34

 精神力 21

 スキル

 嘴撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査 夜目 反響定位

 看破 強襲 隠蔽 危険予知 天耳 睡眠 物理抵抗[微]

 魔法抵抗[小] 耐混乱 耐即死 耐魅了


召魔の森 ポータルガード

黒曜、テイラー、クーチュリエ、獅子吼、ペプチド、逢魔、極夜

守屋、スーラジ、久重


同行者

ヒョードル&ヘラクレイオス&ゼータ


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― 新着の感想 ―
例えるのであれば、テロ活動いに近い。 ↓ 例えるのであれば、テロ活動に近い。 男同士もわちゃわちゃ感有って良いね キースにリア友は居るのかな?
増え続ける犠牲者w
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