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本日更新5回目です。
「昼食、本当にお任せしていいんですか?」
「ああ」
アデルとイリーナはそう言いますけどね。
こっちは戦闘を早くしに行きたいのです。
料理はナイアスに任せて、先にログアウトして来なさい!
彼女達の目の前でモジュラス、清姫、シリウスを帰還させる。
アデルと春菜が残念そうな声を出す。
コラコラ!
そんな情けない声を出すなって。
ここからがお楽しみだ。
ストランド、極夜、言祝を召喚します。
「おおおおおっ?ケルベロスっ!」
「これが、天竜?」
「こらこら、愛でるのは戻ってからな?」
アデルと春菜はモフモフ派であるのは分かってます。
ケルベロスを早速、撫でようと寄って来てました。
イリーナと此花はストランドに注目であるようだな。
でも、愛でるのは一旦ログアウトしてからじゃないと許しませんよ?
バタバタとテントを設営してログアウトして行くアデル達。
そこまで急がなくてもいいのに。
オレは料理を待つ間、作業をしておこう。
木工作業だ。
作るのは杖になる。
杖、とは言っても殴る為のものではない。
魔法発動支援の為のものだ。
見本はイリーナと此花から預かっている。
お古なのだそうですけどね。
【武器アイテム:杖】老楡の杖 品質C+ レア度5
AP+1 M・AP+12 破壊力0+ 重量0+ 耐久値180
老齢のニレの木の枝で作られた杖。
短くはあるが魔法発動には十分で携帯性に優れる。
多くの魔法使いにとって定番と言える杖。
長さは指揮者が使うタクトのような代物だ。
その先端には宝石の台座が嵌め込まれるような形状をしています。
宝石の台座はオレが加工して貰っている宝石の物と共通であるようだ。
成程。
汎用性は高そうだ。
【武器アイテム:杖】老楡の杖 品質B- レア度5
AP+3 M・AP+15 破壊力0+ 重量0+ 耐久値250
老齢のニレの木の枝で作られた杖。
やや捩れた形状で殴って使うのは向いていない。
多くの魔法使いにとって定番と言える杖。
こっちは魔法使いに似合いそうな形状をしてます。
先端は捩れた形状をそのまま活かしたのかね?
複雑に見えます。
台座を嵌め込む場所は3箇所ある。
両者に共通するのは接近戦で殴るような構造ではない事だ。
ま、オレには関係はない。
でもね。
アデル達の戦力底上げはやっておきたい。
裁きの閂は手元に十分な数がある。
短い時間だが1本でもいい、試作品を作っておこう。
見本はもう1つある。
【武器アイテム:杖】護霊樹の杖 品質B- レア度5
AP+1 M・AP+14 破壊力??? 重量0+ 耐久値320
魔力付与品 沈黙抵抗[大]
木の精霊の霊力が備わった杖。
沈黙の状態異常を防ぐ力がある。
見本にするにはやや複雑な形状をしているんですけどね。
縦に溝が彫られているからだ。
古代のギリシャ様式の石柱みたいになってます。
先端がやや膨らんでいて、台座を嵌める箇所はない。
スペース的に台座を嵌める箇所は少なくとも5つ、作れそうだ。
裁きの閂から切り出すならば護霊樹の杖を参考にする方がいいのかね?
台座を嵌める箇所の位置関係は老楡の杖の方を参考にしたい。
だって護霊樹の杖ってば、先端部の加工が難しそうであるからだ。
溝はどうしよう?
まあ時間があれば彫ってみよう。
出来上がった杖なんですけど。
これ、名前は一緒だけどまるで別物?
【武器アイテム:杖】裁きの杖 品質B- レア度8
AP+2 M・AP+24 破壊力1+ 重量1+ 耐久値400
魔力付与品 属性なし クリティカル発生確率上昇[中]
天界の門番が魔法発動に使う武器。殴打武器には向いていない。
天界の素材で出来ており、多量の魔力を秘めている。
魔を寄せ付けない聖なる杖とされる。
オレの持っている裁きの杖と比較してみよう。
どうでしょ?
【武器アイテム:杖】裁きの杖 品質B レア度7
AP+26 M・AP+0 破壊力3+ 重量1+ 耐久値450
魔力付与品 属性なし クリティカル発生確率上昇[中]
天界の門番が使う殴打武器。魔法発動にはほぼ寄与しない。
天界の素材で出来ており、多量の魔力を秘めている。
魔を寄せ付けない聖なる杖とされる。
まるで別物。
そもそも、レア度も違うし。
形状が違うからなんでしょうか?
裁きの閂って良く分からない素材だな!
「戻りました!」
「あの、ちょっとあの子を触っててもいいですか?」
「うん?ああ、いいけど」
いいのか?
ケルベロスだぞ?
サイズ的にはアデルも春菜もエサにされそうな体格差であるのだが。
怖くないのかね?
そう言えばアデルはケルベロスに料理を与える試練でも怖そうな雰囲気はなかった。
神様クラスの存在である筈のカロン爺様をも手玉に取ってたし。
ある意味で羨ましい奴だ。
「お待たせしました」
「おお、少し頼めるかな」
此花が戻ってきたので、作り上げたばかりの裁きの杖を渡してみる。
どうですか?
「試作品だ。昼食後の戦闘で試してみて欲しいが」
「杖でこのレア度、見た事ないですよ!」
「そうか?」
最近、レア度8でも驚かないなあ。
レア度9の防具を使っているような有様なのだ。
「使えるようであれば全員分、作れるだけの材料は手元にある」
「支払えませんよ!」
「今までに得たアイテムの精算で調整出来るんじゃないかな?」
そう。
朝、亀を狩って得たアイテムもあるのだ。
そこで調整出来たらいいのだ。
春菜に任せてしまえばいい。
「分かりました。試してみます」
「頼む。では食事にしよう」
だが。
アデルと春菜を極夜から引き剥がすのは大変でした。
イリーナもストランドを愛でていたからだ!
全く。
愛でるのは後回しにしなさいって。
まあ見ていて微笑ましいのは確かですけどね。
昼食後はノンストップで狩りですからね?
昼食後の布陣は?
変更しません。
ナイアスにはそのまま狩りに参加だ。
オレの布陣はナインテイル、ナイアス、ストランド、極夜、言祝となる。
アデルは?
ポーラーウルフ、金影狐、オーガ、銀影狐、オルトロス。
イリーナは?
ストーンゴーレム、メロウ、バンパイア、ラミア、レッサーヒュドラ。
春菜は?
アマルガムゴーレム、オーガ、鵺、オルトロス、バンパイア。
此花は?
シルバーウルフ、アイアンゴーレム、水蛟、バンパイア、スペクター。
うむ。
かなり分かり易い布陣変更ですね。
前衛は大きく変化していない。
ゴーレム系3体、オーガ2体、これにレッサーヒュドラにスペクターまでいる。
想定している相手はムシュフシュだ。
ブレス攻撃はゴーレム系が3体いたら十分だ。
ダメージは不可避だが相性はいいのです。
大いに期待出来る。
遊撃に支援も手厚い。
オレは?
変わらず、双珠竪杵を使います。
突いて良し。
殴って良し。
振り回して良し。
間合いは短いけど、破壊力は中々のものだ。
エルダーマンティコアに通じるのであればムシュフシュにも通じるでしょう。
連戦で仕留めに行きます。
慈悲はない。
予定通り、ムシュフシュからは怒炎蛇竜の皮を剥ぐ訳だが。
そこそこの数はすぐに収集出来るだろう。
欲しい数が剥げたら?
ムシュマッフを狙ってもいい。
アデル達は午後3時頃にはログアウトしたいそうですが。
ムシュマッフに挑んで終了、でもいいけどね。
まだ彼女達にトライして欲しい所がある。
そう。
棺桶が10個並ぶ広間にある門の先にはもう1つの広間がある。
そこにも棺桶は2つあるのだ。
左側の棺桶だと女神ティアマトの影、それに大量の魔物達。
右側の棺桶だと冥王ネルガルの影と女神エレシュキガルの影、それに護衛達。
どちらも数が多いし、主力の神霊が強力なのだ。
だが。
アデル達を参加させたらどうか?
ブーステッドパワーやリミッターカットに頼らず、勝てるかもしれない。
いや、封印術の呪文を【呪文融合】で組んでみたらどうかな?
手札ならある。
戦力もある。
あの2つの棺桶だけはユニオン推奨の数が出てくるのだ。
アデル達もレベルアップしてきている。
ムシュフシュとの連戦で更にレベルアップしてくれるだろう。
いかん。
笑い顔になってしまいそうだ。
耐えるんだ!
『キ-スさん、始めますか?』
「ああ、やってくれ」
では。
触る棺桶は3時の方向にある奴だ。
ムシュフシュさん、出来れば5匹か6匹、出現してくれませんかね?
ある程度、多いと助かるのですよ。
アイテム収集に経験値稼ぎのペース的な意味で。
《只今の戦闘勝利で【棍棒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【重棍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ムシュフシュを相手に連戦中です。
無論、ダメージは不可避で喰らってはいるものの、どうにか連勝してます。
保険ならある。
言祝の時空の壁だ。
ナインテイルも使えるようですけどね。
その機会はそう多くない。
まあ保険ですから。
基本は前衛がブレス攻撃を凌ぎながら接近、一気に攻勢に出る形になるんだが。
近い距離からでもムシュフシュはブレス攻撃を仕掛けてくる。
前兆は分かり易いとは言え、壁役の影に退避する時間が取れない事もあったりするのだ。
まあ封印術が効いていたら問題はないんだが。
数が問題だ。
5匹以上、8匹以下なのです。
八部封印は単体が対象。
六芒封印と七星封印は全体が対象だ。
どっちを使うべきであるのか。
悩ましい。
だがアデルとイリーナは【封印術】のレベルが急速に上がっている。
春菜とイリーナもだ。
想定してはいたが、その上を行く成長を見せている。
いいぞ。
次の段階に進み易くなったしな!
「試作品の杖の感じはどうだ?」
『このまま欲しいです!』
『依頼していいですか?』
「明日まででいいなら。それに今日はログアウト前に別の場所に付き合って欲しいが」
『了解!』
即答か。
ならば良し。
この先に棺桶がまだ2つあるのです。
ログアウト前に派手な一戦と行こう。
まだ恐ろしい敵がいるのです。
アデルとイリーナは既に八部封印を覚えている。
春菜とイリーナも六芒封印と七星封印を使えるようになっているのだ。
これも心強い。
既に4名とも種族レベルが41となっている。
大変結構。
戦闘時間も短くなりつつある。
その分、怒炎蛇竜の皮もいいペースで溜まっていた。
それに召喚モンスター達の戦力も上がっているようですしね。
イリーナのメロウはネレイスに。
此花の水蛟は蛟竜に。
順調です。
だがまだまだ。
通常進化組で4段階目に到達しているのはまだいない。
ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは知力値か。
もう1ポイント分のステータスアップは敏捷値を指定しました。
ナイアス テルキーネスLv12→Lv13(↑1)
器用値 40
敏捷値 40(↑1)
知力値 43(↑1)
筋力値 18
生命力 18
精神力 34
スキル
両手槍 回避 料理 水棲 変化 夜目 呪歌 呪曲
瞑想 天啓 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性
闇属性 水属性 土属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『言祝』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
言祝も時空の壁を使う機会はあるようだが。
MPバーの消耗はそれ程大きくはない。
ムシュフシュ相手にフルーレで攻撃する機会がむしろ目立つ。
狙っているのは、目だ。
いかん。
前衛化しているぞ?
防具は性能が上がっているし、リスクは減っているとは思うのですがね。
噛まれでもしたら大変ですって!
少しだけ、後衛に重心を置いて欲しいものです。
言祝のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
言祝 デーモンLv14→Lv15(↑1)
器用値 18
敏捷値 48
知力値 48(↑1)
筋力値 18
生命力 18(↑1)
精神力 48
スキル
刺突剣 飛翔 浮揚 回避 反響定位 自己回復[微]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
変化 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 呪眼 耐即死
美しい。
6の倍数で揃って実に結構ですな。
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
皮が剥げた所で【解体】師匠もレベルアップだ。
さすがにアイテム剥ぎ取りの機会がここまで多いとそりゃあレベルアップもしますって!
でもね。
最近、肝心の所で剥げないような気がしてます。
まあ今迄のイメージの影響かもしれませんけどね。
『では、次行きます!』
「おう、行け行け」
イリーナもかなり積極的に棺桶に触れるようになったな。
計画通り。
いい感じで麻痺が進んでいるようだ。
何しろ凄まじい勢いでレベルアップが進んできている。
その魅力には抗えないのだろう。
そのままオレの言う事に疑問を差し挟まなくなると理想的だが。
イリーナらしくなくなるのが寂しく思えるオレもいたりする。
アデル?
モフモフ成分ですぐに釣れるのだ。
ちょろ過ぎてもうね。
おっと、次のムシュフシュが出現してます。
殺るか。
《只今の戦闘勝利で【耐暑】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
午後2時20分になろうとしてます。
そろそろ、下の棺桶に挑んでみていいかね?
問題はどちらに挑むか、なんですが。
決まってます。
アイテムを得られる方がいい。
女神ティアマトの影、それに大量の魔物達だ。
どういう相手であるのかは分かっている。
アデル達もどういう魔物であるのかは一通り戦ってるしな。
最後に全力で挑むのは悪くない。
おっと。
イリーナに悟られる前に笑い顔は引っ込めよう。
ストランドのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1ポイント分のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ストランド 天竜Lv13→Lv14(↑1)
器用値 19
敏捷値 40
知力値 19(↑1)
筋力値 40
生命力 53(↑1)
精神力 19
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 飛翔 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
自己回復[微] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒 光属性 闇属性
土属性 水属性 毒耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『極夜』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ここで極夜もレベルアップだ。
それは、いいんだ。
相変わらず魔物の死体を喰ってる。
アデルと春菜のオルトロスも加わって酷い有様になるんだが。
大丈夫かね?
喰い尽しちゃいけませんよ?
極夜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
極夜 ケルベロスLv3→Lv4(↑1)
器用値 18
敏捷値 54(↑1)
知力値 17
筋力値 30
生命力 30(↑1)
精神力 17
スキル
噛付き 回避 疾駆 威嚇 夜目 聞耳 危険察知 追跡
隠蔽 連携 捕食融合 捕食吸収 物理抵抗[微] 魔法抵抗[微]
ブレス 火属性 闇属性 猛毒
「そろそろ次の段階に進んでみようか?」
『えっと』
『ログアウトの予定時刻に間に合います?』
「大丈夫だ。すぐそこだしな」
オレの視線の先には門がある。
アデル達も気になっていた筈だ。
『強いんですか?』
「この広間で戦った魔物が複数出現する。数も多い」
『えっと』
『複数、それに数が多いんですか?』
「ああ。私のパーティだけで一度、勝っている。手強いが実入りも大きいだろう」
そう。
嘘は言ってない。
出来るだけ早い段階で女神ティアマトの影を仕留める。
そこさえどうにか出来れば、残るのはお馴染みの魔物なのだ。
あの後衛に位置する女神ティアマトの影を如何に倒すか?
【英霊召喚】を使わずに、全滅させるにはどうする?
そこが最難関になるのだが。
魔物の数が多くても溶岩風呂があるし、何匹か纏めてダーク・プリズンで分断も出来る。
前衛で壁を作ってフォース・ブラスト7連装でダメージを重ねるのもいい。
確実に言えるのは、ユニオン構成であれば負担が少ないって事だ。
連携も組み易い。
オレが遊撃を引き連れて先行、速攻で女神ティアマトの影を屠りに行く。
アデル達は前衛で戦列を組み、端から殲滅させる。
遊撃はそのまま撹乱させ続けたらいい。
戦況が不利に傾くようであれば【英霊召喚】を保険に使ってもいい。
『布陣はこのままで?』
「ああ。魔物の数は多いが戦列を組んで対抗したら耐えられる。着実に撃ち減らしてくれたらいい」
『キースさんはどうするんですか?』
「機動力を活かして真っ先に倒したい相手がいる。倒しに行くよ」
『やっぱりサモナーの戦い方じゃないし!』
アデルのツッコミはスルーで。
今更このオレが後衛に回ってどうするのよ?
「支援は任せる。出来るだけ最前線で足止めはするよ」
『それこそお任せします』
さすがにイリーナも緊張しているようだ。
でもいい傾向かもしれない。
普段の彼女であればもう少し懸念を示す所だが、感覚が麻痺しているようだ。
計画は順調に進行中の模様です。
笑っちゃいけない。
最深部の広間に到着。
オレは得物を切り替えます。
右手には獅子賢者のフルーレ。
左手には珪化木のトンファー。
無論、各種サブウェポンもあるが、最悪素手で仕留めに行く事になるだろう。
影とはいえ女神様。
無体な真似はしたくないが。
フルーレで突き、トンファーで殴る。
そこまででどうにかしたいものだ。
オレに同行して先行突撃するのは?
ナインテイル、ストランド、極夜、言祝だ。
これにアデル達配下の召喚モンスターからも参加して貰う。
金影狐、銀影狐、オルトロスが2匹にバンパイアが2匹だ。
遊撃、それに空中からの支援ですな。
結構な戦力になります。
他はアデル達と共に戦列を組むか、後衛に位置する形になる。
ナイアスは後衛でイリーナのネレイスと呪歌と呪曲で支援だ。
これも心強い。
では。
やってみましょうかね?
『右にムシュマッフ!』
『まっかせてー!』
『ピットフォール!』
『解毒終わったよ!』
アデル達の声に焦りの色はない。
順調なんだろうな。
こっちはやや予定外もあったけど、絶賛苦戦中です。
いや。
それが楽しかったりします。
「シッ!」
女神ティアマトの影を先制で仕留める、筈だったんだが。
もう一歩、という所でギルタブルルとクサリクに邪魔されました。
全く。
相変わらず、数が多い!
ナイアス、それにイリーナのネレイスの歌声はまだ続いている。
その支援効果があるうちに全滅させたい。
「「「「六芒封印!」」」」
「「「七星封印!」」」
女神ティアマトの影は?
封印できなかったか。
でもいいさ。
既にオレの左脇に首を抱えられた状態で動きは封じてある。
フロントチョーク。
それでも女神様の影は周囲の水を繰り出してオレを襲いに来る。
全く。
この水、まるで生き物だ。
時には槍。
時には盾。
時には壁。
そして渦。
新しい装備だからまだ耐えていられるが、以前の防具だったらどうだったかな?
かなり厳しかっただろう。
しかしこの女神様、どうにかならんか?
絞めていてもダメージが思うように入ってくれません。
影だからかな?
元々、呼吸している感じがしないのだ。
周囲に迫って来る魔物は極夜とオルトロス2匹が迎撃している。
ブレス攻撃の壁だ。
一瞬、フロントチョークを解く。
元々、動きを止めるために仕掛けていた技だ。
直接、打撃を与えてダメージを加えておきたい。
肩口に肘を落とす。
続けて喉元に膝を当てた。
棒立ちの所で側頭部にトンファーを撃ち込む。
そして腕を引き込むと強引に壁に向けて投げ付ける。
喉をかち上げて、顎の下に貫手を叩き込んだ。
続けてトンファーも。
影だからなのか、女神様の表情が歪む事はない。
綺麗なままだ。
腹に、膝が喰いこんだ。
同時に水のハンマーがオレの全身を叩く。
ああ、もう!
またこれかよ!
腰を落として耐えるのが精一杯だよ!
どうにか滝行を耐える。
今度は水の槍が迫っていた。
構わんよ?
このまま肩口から体当たりを仕掛ける。
もうこの手順は何度目かね?
きっと水の盾で防がれてしまうに違いない。
だが。
その次が本番なのだ。
「「「「「「「八部封印!」」」」」」」
効いた、かな?
水の盾は消える。
急げ。
急げ!
この女神様の影はそう長い時間、封印は効かない。
残りHPバーは3割って所か?
まだまだ油断出来る状況じゃない。
既に先刻設置した溶岩風呂が解除されたようだ。
もうすぐダーク・プリズンで分断した魔物も解き放たれるだろう。
早く。
早く、この女神様の影を仕留めないと!
アデル達は粛々と戦列戦を進めているようだが。
こっちは乱戦模様だ。
極夜とオルトロス2匹もブレス攻撃は限界か?
大きく吠えると駆け出した。
代わってオレの支援にバンパイア2匹が入る。
続いてストランドもだ。
頼むぞ。
もう少し、耐えてね?
「コロジオン!」
「エンブリトルメント・クラッシュ!」
「コラプト!」
「ファイア・ジャベリン!」
「トルネード!」
「アイス・ジャベリン!」
「マルチプル・ストーク!」
攻撃呪文7種詰め合わせだ。
もうそれでもまだ女神様の影が沈まない。
やはりそう簡単な相手ではないようです。
《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【掴み】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐即死】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ようやく勝てたか。
時刻は?
午後2時50分です。
色々と急がないといけないな。
最初のうちに屠った魔物の死体が消えてしまいかねない。
もはやどれが古い死体でどれが新しい死体なのか判別は不可能だ。
「アイテム剥ぎだ!急げよ?」
『ステ操作しながらでいいですか?』
「勿論。私もやってるからな!」
もうオレの場合は習い性だ。
画面を見ながら、操作を進める。
女神様の影の死体が消えた場所にはアイテムが残っている。
【鑑定】しなくても天命のタブレットと分かった。
おっと、操作も進めましょう。
ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値だ。
もう1ポイント分のステータスアップは生命力を指定しましょう。
ナイアス テルキーネスLv13→Lv14(↑1)
器用値 40
敏捷値 40
知力値 43
筋力値 19(↑1)
生命力 19(↑1)
精神力 34
スキル
両手槍 回避 料理 水棲 変化 夜目 呪歌 呪曲
瞑想 天啓 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性
闇属性 水属性 土属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ストランドはかなり消耗していたようだ。
HPバーは徐々に回復しているようであるが、現時点では3割しかない。
やはり激戦になったか。
少し、待て。
アイテム剥ぎ取りが終わったら回復させるからな!
ストランドのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1ポイント分のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
ストランド 天竜Lv14→Lv15(↑1)
器用値 19
敏捷値 41(↑1)
知力値 19
筋力値 41(↑1)
生命力 53
精神力 19
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 飛翔 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
自己回復[微] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒 光属性 闇属性
土属性 水属性 毒耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『極夜』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
うん。
レベルアップはいいんだけどさ。
お前が喰っている死体なんだが剥いでもいいかな?
少し喰うのを控えないと太るぞ!
極夜のステータス値で既に上昇しているのは筋力値か。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しました。
極夜 ケルベロスLv4→Lv5(↑1)
器用値 18
敏捷値 54
知力値 17
筋力値 31(↑1)
生命力 31(↑1)
精神力 17
スキル
噛付き 回避 疾駆 威嚇 夜目 聞耳 危険察知 追跡
隠蔽 連携 捕食融合 捕食吸収 物理抵抗[微] 魔法抵抗[微]
ブレス 火属性 闇属性 猛毒
さあ。
後はアイテムを剥ぐだけだ。
だが今回、前回とは違ってオレだけではない。
アデル達もいるのだ。
『剥ぎ取り、終了?』
『な、長いって!』
そう。
剥ぎ取りは終わったけど午後3時になりかけている。
予想外に剥ぎ取り作業が長かったな!
それだけの数の魔物であった訳だ。
得ているアイテムも結構な数になる。
アデル達と一緒に狩った分は纏めて明日以降に精算する事にして、と。
全部、オレが預かる事になりました。
その方が面倒がない。
アデル達の様子は?
全員、レベルアップだ。
召喚モンスターも込みでパーフェクト。
ま、そうでないと困ります。
召喚モンスター達の何匹かはステータス異常に陥ってます。
それもまあ妥協の範囲だろう。
死に戻りが無かったのがむしろ不思議だ。
恐らくだが、アデル達自身も含め、経験値の持越しがあるだろう。
「今日はこのままログアウトにするか?」
『ですね』
『ちょっと余裕がないし!』
だが目に見えた成果があるようだな?
アデルのポーラーウルフはフロストウルフ、金影狐は金狐に。
イリーナのストーンゴーレムはマーブルゴーレムに。
春菜のアマルガムゴーレムはガリウムゴーレム、オーガはレッドオーガに、
此花のシルバーウルフは神狼、アイアンゴーレムはスチールゴーレムに。
かなりの強化です。
ユニオン編成を維持したまま封魔冥穴の中継ポータルにテレポートで跳ぶ。
歩いてもいい距離だが、今は時間が惜しい。
「時間が無くて済みません!」
「アイテムまで預けちゃってしまって」
「いいから。明日、整理したらいいさ」
アデルと此花が慌てた様子でログアウトして行く。
時刻は午後3時を少しだけ超えてしまっている。
「2人はいいのか?」
「はい」
「ちょっと整理したい事もありますし」
イリーナは半ば呆けているかのようだが。
どうした?
「何か問題があるのか?」
「いえ、ちょっと急激にレベルアップしているので」
「キースさんには私達ってどう見えてます?」
「えっと」
イリーナはドルイドでレベル9だ。
春菜はアークサモナーでレベル9です。
種族レベルでは42に相当するんだろうかね?
「結構レベルアップしているな」
「7つの属性でレベル23の呪文を一気に覚えちゃいました」
「ほう」
「【英霊召喚】も取得可能になっちゃってます。ボーナスポイントが足りてませんけど」
「私もです」
イリーナも春菜も【英霊召喚】を取得可能になったのか。
そうなるとアデルと此花も同様に取得出来る可能性はあるな。
ボーナスポイントが足りないのは問題ですけど。
「【英霊召喚】は狙うのか?」
「勿論です!」
「耐性も取得したい所ですけど」
ですよね。
いや、オレにしてみた所で【英霊召喚】は全然育ってないのだ。
レベル4のままです。
他の【英霊召喚】の呪文の使い勝手がどうなのか?
是非とも取得してオレにも見せて欲しい所だ。
どうもこの【英霊召喚】の技能、レベルアップするまでの速度が異様に遅い。
【英霊召喚】呪文の使用回数でレベルアップしているように思えるのだが。
簡単に連続使用が可能ではない。
「経験値の持ち越しはあると思うが、確認は明日でいいのかな?」
「はい。明日のお楽しみにしておきます」
「ですよね!」
そんな訳で。
イリーナと春菜もオレの目の前でログアウトしました。
では。
オレはもう少し、稼ぎに行こうかな?
昨日、S2W6マップで別マップに跳ばされた事は覚えている。
当然、挑みたい訳だが。
各所で出現する魔人も気になってしまう。
魔物の収集、偽装、そして使役。
キナ臭いなんてもんじゃない。
拠点が判明しているだけに困る。
疼く。
無茶だと分かっていても、疼く。
ああ、暴れてみたい。
でもね。
召喚モンスターを巻き込むのは心苦しい。
出来るだけ戦力を揃え、勝利の可能性を高めて挑みたいものだ。
どっちにする?
やはり先にS2W6マップを確認してみよう。
スルトの影、か。
空中を移動せず、地上から迫ったらいいんじゃないの?
まあ試してみるさ。
厄介そうな魔物が地上を徘徊しているけど、どうする?
行こう。
スルトの影とやらにお礼参りだ!
いや、待て。
むしろ新たなマップを紹介してくれた事に感謝するべき?
言葉の使い方を間違えちゃいけません。
どっちにしろ、会いたい。
そして強敵であって欲しい。
一緒にいたムスペルも楽しそうだ。
集団戦になると困るけど。
きっと【英霊召喚】案件。
フンババみたいに再戦出来る相手であれば有難いが。
確かめてみましょう。
騎乗しての移動でも弾かれるかもしれないから、S2W6マップからは徒歩で移動してみるか。
何、時間はある。
夜までに踏破出来るだろう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv59
職業 アークサモナーLv26(大召喚魔法師)
ボーナスポイント残 62
セットスキル
小剣Lv24 剣Lv30 両手剣Lv25 両手槍Lv28 馬上槍Lv43
棍棒Lv29(↑1)重棍Lv25(↑1)小刀Lv26 刀Lv30 大刀Lv26
刺突剣Lv25 捕縄術Lv31 投槍Lv27 ポールウェポンLv24
杖Lv52 打撃Lv52 蹴りLv53 関節技Lv52 投げ技Lv52
回避Lv54 受けLv53
召喚魔法Lv59 時空魔法Lv48(↑1)封印術Lv44(↑1)
光魔法Lv43(↑1)風魔法Lv43(↑1)土魔法Lv43(↑1)水魔法Lv43
火魔法Lv43 闇魔法Lv43 氷魔法Lv42 雷魔法Lv42
木魔法Lv42 塵魔法Lv42 溶魔法Lv43 灼魔法Lv42
英霊召喚Lv4
錬金術Lv33 薬師Lv13 ガラス工Lv13 木工Lv28
連携Lv43(↑1)鑑定Lv40 識別Lv42 看破Lv14 耐寒Lv25
掴みLv43(↑1)馬術Lv43 精密操作Lv43 ロープワークLv30
跳躍Lv35 軽業Lv35 耐暑Lv32(↑1)登攀Lv17 平衡Lv33
二刀流Lv33 解体Lv39(↑1)水泳Lv14 潜水Lv17 投擲Lv28
ダッシュLv35 耐久走Lv35 隠蔽Lv19 気配遮断Lv19
身体強化Lv41 精神強化Lv41 高速詠唱Lv42
魔法効果拡大Lv41 魔法範囲拡大Lv41
呪文融合Lv26
耐石化Lv14 耐睡眠Lv18(↑1)耐麻痺Lv24(↑1)耐混乱Lv23
耐暗闇Lv20 耐気絶Lv27 耐魅了Lv17 耐毒Lv31
耐沈黙Lv20 耐即死Lv20(↑1)
召喚モンスター
ナイアス テルキーネスLv13→Lv14(↑1)
器用値 40
敏捷値 40
知力値 43
筋力値 19(↑1)
生命力 19(↑1)
精神力 34
スキル
両手槍 回避 料理 水棲 変化 夜目 呪歌 呪曲
瞑想 天啓 魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 光属性
闇属性 水属性 土属性
ストランド 天竜Lv14→Lv15(↑1)
器用値 19
敏捷値 41(↑1)
知力値 19
筋力値 41(↑1)
生命力 53
精神力 19
スキル
噛付き 巻付 回避 水棲 飛翔 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
自己回復[微] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒 光属性 闇属性
土属性 水属性 毒耐性
極夜 ケルベロスLv4→Lv5(↑1)
器用値 18
敏捷値 54
知力値 17
筋力値 31(↑1)
生命力 31(↑1)
精神力 17
スキル
噛付き 回避 疾駆 威嚇 夜目 聞耳 危険察知 追跡
隠蔽 連携 捕食融合 捕食吸収 物理抵抗[微] 魔法抵抗[微]
ブレス 火属性 闇属性 猛毒
言祝 デーモンLv14→Lv15(↑1)
器用値 18
敏捷値 48
知力値 48(↑1)
筋力値 18
生命力 18(↑1)
精神力 48
スキル
刺突剣 飛翔 浮揚 回避 反響定位 自己回復[微]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
変化 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 呪眼 耐即死
召魔の森 ポータルガード
黒曜、ティグリス、テイラー、クーチュリエ、獅子吼、ペプチド、守屋、スーラジ、久重




