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452

《フレンド登録者からメッセージが2件あります》


《運営インフォメーションが2件あります。確認しますか?》


 ログインしました。

 時刻は午前5時40分。


 昨夜、インスタント・ポータルは岩陰で使ったせいかな?

 無効化されてませんでした。

 魔人が見付けられなかったのかもしれない。

 無効化が可能な呪禁道師や呪禁導師がいなかったのかもしれない。


 まあどちらにせよ有難い訳だが。

 料理は?

 ナイアスに任せましょう。


 下心はない。

 断じて、ない。

 でも気分は新婚さん気分でいさせて下さい。


 如意宝珠が産んだ魔石を拾って、と。

 食事を待つ間はメッセージとインフォを見てみましょう。


 どっちから?

 まずはメッセージからだな。



『ストーンゴーレムに進化しました!』


 1通目はヒョードルくんか。

 添付ファイルは画像と動画か。

 ふむ。

 師匠の家で見た奴と形状は一緒だ。

 これはいい壁役。


 うん。

 欲しくなって来るけど、色んな事を同時に出来ないのです。

 今はこのマップの攻略を優先したい。



 もう1通のメッセージは何だ?



『クレイゴーレムがストーンゴーレムになりました!』


 イリーナからでした。

 こっちもかよ!

 まあどちらも順調に配下が成長しているようだな。


 いや。

 むしろ遅いのか?

 まあオレの判断基準は当てにしない方がいいのかもしれない。



 では、次。

 運営インフォは何だ?



《強制ログアウト等、各種問い合わせにつきまして》



 また何かあったか?



《標記の件、様々なご意見、修正希望、開示希望などを頂いております》


 うわ。

 不穏な感じしかしないじ。



《大変申し訳ございませんが、現時点で運営側より開示する情報はございません》


 やっぱりだ。

 まさにここの運営の姿勢そのものだな!

 ユーザーに喧嘩売ってるの?




《統計更新のお知らせ:本サービス昨日終了時点データに更新しました!》


 こっちはいつもの奴か。

 久々にゆっくり、見てみようかな?




 総プレイヤー数は121,000人を少し超えた所のようです。

 まあ増えているのだろう。

 でもこれで採算ラインに乗っているのかどうかは話が別です。

 まだまだ?

 良く分かりませんけど。



 では次は何を見ようか?

 サモナー系プレイヤーを数えてみよう。


 アークサモナーは?

 1名。

 正直、寂しい。


 グランドサモナーは122名。

 セージは115名。

 ネクロマンサーは45名と相変わらず少ないようです。


 そしてクラスチェンジ前のサモナーは258名。

 全体で500名を超えたか。


 増えたな。

 最初はオレしかいなかったものですけど。


 次に種族レベルでソートしてみた。

 一番レベルが高いのは?

 レベル53か。

 その次はレベル33が10名。


 あれえ?


 あれれ?


 あまり差が縮まってない。

 つか種族レベル33だと、2回目のクラスチェンジを果たしていないんじゃね?




 次だ。

 レア職を見てみるか。


 つか1名しかいない職業がオレ以外にもいる。

 ここまでゲームが進んでいて1名だけって。

 何?

 クラウン、道化師だ。


 何それ?

 魔人のマッドクラウンやダーククラウン、デモンズクラウンみたいな感じになるの?

 まだまだ見知らぬ職業があったとはね。

 このゲームってどういう仕様になっているんだ?

 今更だけど。



 朝食はパンにスープに闘牛肉のステーキ。

 パンは焼いてガーリックトーストにしてあるようだが。

 どれも香ばしい。

 量も十分。

 だが問題がある。


 ナイアスが見てる。

 見てる。

 凝視してます。

 例の微笑を浮かべているのが横目で見えている。


 何だろう、この気恥ずかしい気持ち。

 まさに新婚さん気分!

 そう思います。



 だがオレは心を鬼にしてナイアスを帰還させました。

 空中を移動しながらの探索なのです。

 分って下さい。

 布陣は?

 ヘザー、クーチュリエ、蒼月、スパッタ、イグニスだ。

 空中での移動と探索重視です。

 最初に狙うのはこのマップの空中担当の確認からだ。

 次にエリアポータル狙いでN3W5マップの中央を目指そう。


 魔人が騎乗するビートルドラゴンがいたら有難いのだが。

 ビートルドラゴンだが、コール・モンスターで呼び寄せるのは無理だ。

 でも位置は把握出来る。

 それだけが頼りだ。


 いるかな?

 キムクイや外法蛇亀みたいにスカスカだったらどうしましょう?

 まあ全滅させたらいいか。

 稼げないマップに認定するべきだろう。


 今の所、ビートルドラゴンが引っ掛かる気配はない。

 昨夜遭遇したミニマム・テイパーだが、森があるのに比較的簡単に見つかるようだ。

 マーブルセンチピードは昨夜のようには引っ掛からない。

 昼間だから、なのだろうかね?






 魔豪蜂 Lv.3

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中、地中



 うん。

 どこかで見た、その名前。

 女王撥じゃないだけで、以前のクーチュリエと同格?

 しかもレベル的にはまだまだなようだが。

 このマップ、やはりおかしい。

 だが当面の問題は別にある。


 魔豪蜂の数だ。

 30匹以上は確実にいるよね?


 格下なのは間違いない。

 それでもここは全力で。



「「「「「「フォースブラスト!」」」」」」


 さあ、どうだ?


 うん。

 目の前がスッキリ。

 仕留め損ねたのは範囲外にいた3匹だけ。

 ダメだ。

 やはりダメだ!

 こいつ等ではダメなのだ!


 そして森の中に落ちて行く死体。

 拾いに行く気分になりません。


 仕方ない。

 先に進もう。

 目指すは北の方角だ。

 まだビートルドラゴンは捕捉出来ていない。


 何処だ?

 何処にいるんだ?

 早く襲ってくれていいんだぞ?


 オレの中で疼くものがある。

 どうにか静まって欲しいものだ。






 バルドイーグル Lv.7

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中



 こいつも聞いた名前だ。

 その数、2羽。

 オレばかりが仕留めるのもアレなので、蒼月以外の召喚モンスターに任せてみました。

 秒殺。

 1羽の死体は森に落ちたが、1羽の死体は確保したようです。

 スパッタとイグニスに翼を掴まれてオレの手元に。

 でもね。

 何も剥げなかったという。


 またオレの中でジワリと疼く物が生まれた。

 いかん。

 早くどうにかしないといけない。






 時刻は?

 午前7時20分。

 戦闘で余計な寄り道をしたせいか、N3W5マップの中央に迫っているのですが。

 地形は山岳になってます。

 森の様子はそう大きく変わっているように見えない。

 いつの間にか標高が高くなっている。

 【耐寒】があるためか、寒くはあるが行動に支障はない。

 召喚モンスター達も平気だ。


 そしてコール・モンスターで確認出来た。

 ビートルドラゴンです。

 但し、20匹ほど、集中してます。

 明らかにこのN3W5マップの中央にいる。


 多いって!

 さすがに襲う気力は起きない。

 つかこのまま接近するのって危なくないか?


 インビジブル・ブラインドを使おう。

 様子だけでも見ておく価値がある。





 ブロンズドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 うん。

 何故、いるんだ!

 しかも5頭も!

 頭上のマーカーは黄色。

 だが。

 現在、取り込み中のようです。

 戦闘中であったのだ。

 その相手は?




 琥珀竜 モスドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 スタッグドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ビートルドラゴン Lv.8

 魔物 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 琥珀竜?

 それは大きな翼を持つ、オレンジ色のドラゴンだ。

 その形状は、蛾だ。

 1匹だけだが、ブロンズドラゴンの放つブレスや雷撃をまともに受け止めている。

 でもビクともしない。

 直撃を喰らっているようでそうではない。

 直前で散乱しているのか?

 その魔力の大きさはあの金紅竜や蒼玉竜に匹敵するかもしれない。


 スタッグドラゴンはビートルドラゴンよりも格上だろう。

 その頭部にある牙は大きく突き出ている。

 そう。

 まるでクワガタムシのように。

 魔力の大きさで言えばブロンズドラゴンをやや下回るだろう。

 その数、6匹。

 戦力で言えばブロンズドラゴン側も劣るとは思えないのだが。

 何しろ、ビートルドラゴンが多い。

 20匹以上、いる。

 その数の暴力を前にブロンズドラゴンも苦慮しているようだ。


 何しろ琥珀竜がまるで落とせそうにない。

 しかも曲線を描くように何かを撃ち出している。

 まるで光の束だ。

 それがウネウネと動き回る。

 誘導弾かよ!


 ブロンズドラゴン側は機動力で上回っているのは明らかだ。

 戦力的には劣勢であるものの、どうにか拮抗させているのは見事だが。

 このままでは力と数で押し切られそうです。



 さて。

 オレはどうする?

 敵の敵は味方、とも言うけどね。


 経験値、欲しくないか?

 1匹でもいい。

 ビートルドラゴンを仕留めるのも美味しそうだ。


 得物を劣竜戟から獅子賢者の騎士槍に交換する。

 狙うのは琥珀竜。

 急降下で襲ってみよう。


 蒼月を駆って高度を上げて行く。

 あれ程の格のドラゴンを襲うのって初めてだな。

 いかん。

 先刻までオレの中にいた退屈の虫がどこかに消えていた。

 では。

 奇襲と行くか!

 オレが狙うのはまずは琥珀竜の翼だ。

 胴体をどうにか出来るとは最初から思ってません。

 その後は?

 流れのままに。

 いい経験値になってくれたらいい。


 いかん。

 オレってば笑ってるのか?

 きっといい笑顔であるだろう。



「人馬一体!」


 呪文の強化を一通り継ぎ足し終えたら一気に高度を下げていく。

 呪文を選択して実行。

 無論、アレだ。

 溜めを作って撃ち込もう。

 上手く行くか?

 それはやってみなくては分からない。

 結果はすぐに分かるだろう。






「「「「「「八部封印!」」」」」」


 狙うのはまずは琥珀竜。

 こいつさえどうにかしたら後はブロンズドラゴンが優勢に転じるのは間違いない。


 大将首がすぐそこにある。

 これまでにない強敵なのは間違いないのにこの高揚感!

 もうね。

 堪らんぞ!





「フィジカルエンチャント・ファイア!」

「フィジカルエンチャント・アース!」

「フィジカルエンチャント・ウィンド!」

「フィジカルエンチャント・アクア!」

「グラビティ・メイル!」

「リジェネレート!」


 とてもじゃないが、オレと召喚モンスター達だけで対抗するのは無理だ。

 ブロンズドラゴン達も呪文で強化して行く。

 琥珀竜の翼に痛撃は与えた、と思える。

 しかし現在、複数のビートルドラゴンに追い掛けられている有様なのです。

 もう大変!


 スタッグドラゴンは?

 琥珀竜を護衛する構えだ。

 アレをどうにかするにはブロンズドラゴンの助力が絶対に要る。



「ファイア・ヒール!」


 ブロンズドラゴンのうち3匹はHPバーが半減以下だ。

 回復はさせておかないと。

 自己回復能力もあるようだが、ここまで減っているとは!

 つかそうまでしてこの昆虫もどきのドラゴンに戦いを挑む理由があるのだろう。

 勇猛果敢。

 オレの支援に気が付いているのか、いないのか?

 気が付いてはいるのだろう。

 オレと召喚モンスター達を襲って来る様子はない。



「「「「「「八部封印!」」」」」」


 護衛のスタッグドラゴンを狙う。

 琥珀竜に掛けた八部封印はとっくに効力切れだ。

 最初にオレが与えたダメージも徐々に回復しているようです。

 やはり厄介だな!

 それに琥珀竜の攻撃は他にもある。

 酸のブレスだ。

 収束性も調整出来るようで、かなり広範囲に霧吹きのように放ってきやがった!

 まだ手の内はあるのかもしれないな。




 突撃体制に。

 後方にビートルドラゴン達が迫っているけど気にしない。

 まずは前だ。



「コロジオン!」

「ダーク・ヴォルテックス!」

「エンブリトルメント・クラッシュ!」

「アイス・ジャベリン!」

「マルチプル・ストーク!」

「コラプト!」


 呪文を目の前のスタッグドラゴンに叩き付ける。

 【呪文融合】による6連装だ。

 どれか効いてくれよ!


 続けて蒼月による突撃。

 蒼月の額には当然、角がある。

 オレの獅子賢者の騎士槍もエンチャンテッド・スチームが掛けてある。

 大丈夫。

 琥珀竜の翼を貫通した実績がある。

 スタッグドラゴンの翼も貫通出来て当然だ。

 狙ったのは翼の根元ですけど。


 難なく貫通。

 だがその戦果を見定める余裕はない。

 次だ。



「ライトニング・ブラスト!」


 後方に迫るビートルドラゴン達に撃ち込んだ。

 スパッタも重ねるように雷撃の雨を降らせている。

 そしてイグニスも先頭のビートルドラゴンに火炎球を喰らわせていた。


 先頭のビートルドラゴンは方向を見失ったのか、そのまま地表へ墜ちて行く。

 だがまだまだ。

 再び急上昇。

 追撃してくるビートルドラゴンにヘザーが風の渦を叩き付けている。

 クーチュリエは?

 傷を負ったビートルドラゴンを相手に針で攻撃を仕掛け続けているのだが。

 ここまで、毒の状態異常がない。

 麻痺もない。

 格上だからか?

 だが気にする暇がない。


 空中戦でありながら乱戦が続いている。

 だがオレ達とブロンズドラゴンの攻勢はそれなりの連携で戦果を上げ続けている。

 琥珀竜という確固たる戦力は健在だが、ビートルドラゴンの数は確実に減っていた。

 そしてスタッグドラゴンも落とせるかな?


 オレと蒼月により翼の根元を大きく削られたスタッグドラゴンにブロンズドラゴンが挑んでいる。

 おお!

 オレも追撃しましょう。

 つかオレが仕留めたい、というのが本音ですが。





「人馬一体!」


 何度目かの武技を継ぎ足す。

 戦場を大きく移動しながらの戦闘が続いていた。


 恐るべき奴らだ。

 その上、援軍だと?

 しかもスタッグドラゴン5匹を引き連れた別の巨大なドラゴン。

 何だ?




 雲母竜 スカラブドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 なんとも派手なドラゴンだな!

 表面は基本、緑色なのだろう。

 青や紫にも光り輝いている。

 そしてそのマーカーは間違いなく赤。

 真っ赤だ。

 これはもう尋常な戦力差ではない。


 追加で出現したスタッグドラゴン5匹の背中には魔人の姿まである。

 全く。

 劣勢は間違いない。


 だがここで【英霊召喚】はどうなんだろう?

 先刻までの戦闘でオレのMPバーも半分とない。

 マナポーションも使ったばかりだ。

 

 このまま機動力を活かしながら戦い続けるしかない。

 だがこの劣勢は覆す事は出来るのか?

 リミッターカット、それにブーステッドパワーまで注ぎ込んでも埋められそうにない。



 だが。

 敵性のドラゴン達が、退くようです。

 ここで撤退?

 優勢なのに?

 その理由は何だ?





 オレの頭上に影が落ちていた。

 何かが、いる。

 見上げてもその全容が見えない。

 何だ?



 柘榴竜 ガーネットドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 いかん。

 金紅竜や蒼玉竜と同じだ。

 恐るべき威圧感。

 血の色のように黒さを感じさせる赤だ。

 凶悪にすら感じる。

 だがこの柘榴竜だけではなかった。




 翡翠竜 ジェイドドラゴン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 これも同格か。

 恐らくは5匹のブロンズドラゴン達の首領なのであろう。

 自然と従えている風格はまさに大将だ。

 全身がやや乳白色のような質感のあるライドグリーン。

 分厚い装甲のような鱗の重なり具合は空中要塞そのものだ。

 おっかない。

 こっちは柘榴竜程の大きな威圧感はないようだが。


 いずれのマーカーも黄色だ。

 敵対はしていない。

 オレの拠り所はそこだけだ。

 襲われたら一瞬で終わるだろう。



《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【識別】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【高速詠唱】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔法効果拡大】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔法範囲拡大】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐毒】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 ここまで一気にレベルアップするスキルが重なるのは久し振りだな!

 さすがはドラゴンの群れが相手だっただけの事はある。



 基礎ステータス

 器用値 28

 敏捷値 28

 知力値 43(↑1)

 筋力値 28

 生命力 28

 精神力 43(↑1)



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で41ポイントになりました》



 だが。

 これで終わる筈もない。

 召喚モンスター達のレベルアップがあるだろう。

 柘榴竜、それに翡翠竜とブロンズドラゴン5匹との編隊飛行をしながらのステータス画面操作だ。

 正直、とんでもない状況だが。

 こうなると習い性です。

 操作せずにはいられない。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 奮戦続きだった訳ですが、ヘザーの様子は?

 ドラゴンを前に平静な様子。

 意外に大物か?

 そう思えます。

 MPバーも消耗はしているが、まだまだ意気軒昂。

 何とも逞しくなったものだ。


 ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょうか。



 ヘザー フレイヤガードLv7→Lv8(↑1)

 器用値 19

 敏捷値 40

 知力値 40

 筋力値 19

 生命力 19(↑1)

 精神力 41(↑1)


 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 浮揚 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 光属性 風属性 土属性 水属性 雷属性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『クーチュリエ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 結局、クーチュリエの活躍は確認出来ていない。

 困った事だ。

 まあ観察するような暇はなかったのも事実ですけど。


 クーチュリエのステータス値で既に上昇しているのは知力値だ。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しました。



 クーチュリエ 真魔蜂女王Lv1→Lv2(↑1)

 器用値 32

 敏捷値 55(↑1)

 知力値 26(↑1)

 筋力値 14

 生命力 27

 精神力 14


 スキル

 針撃 噛付き 飛翔 回避 養蜂 建築 広域探査 強襲

 危険察知 空中機動 追跡 誘引 猛毒 麻痺 魅了




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『蒼月』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 蒼月もレベルアップ、となるとパーフェクトが期待出来るだろう。

 いや、間違いない。

 ここは手早く操作しましょう。

 何故かドラゴン達が高度を徐々に下げている。

 一応、オレも蒼月を駆って追随しているんだが。

 大丈夫か?

 大丈夫、だよな?

 特に怒られるような事はしていないし。


 蒼月のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 蒼月 ペガサスLv12→Lv13(↑1)

 器用値 21

 敏捷値 48(↑1)

 知力値 30

 筋力値 33

 生命力 33

 精神力 21(↑1)


 スキル

 頭突き 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 飛翔

 蹴り上げ 遠視 広域探査 強襲 危険察知 空中機動

 衝角生成 翼生成 騎乗者回復[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[微] 光属性 風属性 土属性 雷属性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スパッタ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 オレ達の編隊の前後左右にブロンズドラゴン達が移動している。

 頭上もです。

 これでは追随するしかない。

 護衛?

 むしろ気分は捕虜です。


 スパッタのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値か。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しました。



 スパッタ プラズマウィングLv4→Lv5(↑1)

 器用値 20

 敏捷値 60(↑1)

 知力値 34

 筋力値 20(↑1)

 生命力 19

 精神力 29


 スキル

 嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 強襲 危険察知

 空中機動 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 風属性

 土属性 雷属性 電離




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『イグニス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ステータス操作はこれで最後だ。

 その筈。

 でもね。

 あれ程の相手を撃退したのです。

 経験値の持ち越しがあってもいい。


 周囲の状況を考えたらそんな事を考える暇などないんですがね。


 イグニスのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 イグニス 鳳凰Lv4→Lv5(↑1)

 器用値 22

 敏捷値 51

 知力値 33(↑1)

 筋力値 27

 生命力 27

 精神力 22(↑1)


 スキル

 嘴撃 飛翔 遠視 広域探査 強襲 危険察知 空中機動

 自己回復[中] 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 火属性

 風属性 土属性



 先行していた柘榴竜が地上に舞い降りた。

 周囲の木々が突風に揺れている。

 その巨体に何本もの樹木が倒されていた。


 その柘榴竜の隣に翡翠竜が着地する。

 こっちもやはり豪快だ。

 樹木が何本も倒されてしまう。


 だが。

 彼等の意図は明白でした。

 そこにはビートルドラゴン、そしてスタッグドラゴンの死体が重なって横たわっていたのでした。



 ブロンズドラゴン達に促され、オレも蒼月を駆って着地する。

 柘榴竜と翡翠竜の目の前だ。

 ビートルドラゴンとスタッグドラゴンの死体を挟んでいるけどね。


 召喚モンスター達もオレの周囲に集合していた。

 ヘザーとクーチュリエはオレの頭上で浮いたままだ。

 スパッタはオレの右肩に。

 イグニスは蒼月の前に着地し、周囲をあの目付きで見回している。

 実にふてぶてしい。





『汝、金紅竜の祝福を受けし者よ。助力を感謝しよう』


『だが無茶が過ぎる』


『そなた達もだ!己が力量を見誤るでない!我が眷族とはいえ度し難い!』


 翡翠竜の叱責はブロンズドラゴンに向けられていた。

 それは、分かる。

 でもね。

 こっちも巻き添えを喰らってますよ?

 オレは小心者なのだ。




『これを見るがいい』


 柘榴竜がビートルドラゴンの装甲を剥がし始めた。

 そこにあったのは?

 肉だ。

 普通に肉、だよな?


 柘榴竜がビートルドラゴンの体内から何かを取り出した。

 何かの水晶?

 柘榴竜の2つの指がその物体を砕く。

 だがそこから死体に大きな変化が。

 最初は異臭。

 いや、腐臭だ。

 僅かに直射日光を浴びた肉の色は腐った肉そのものに見えた。



『死して尚、動き続ける呪われし竜がこの者達の正体』


『改めて見るがいい』


 今度は翡翠竜がスタッグドラゴンの解体を始める。

 やはり水晶のようなものが取り出された。

 それをオレの目の前で見せてくれた。

 何だ?



【素材アイテム】邪水晶 品質X レア度- 重量2+ 

 多様に呈色する水晶。邪悪な力が備わっている。

 錬金術でしか作成出来ない。

 不死の力に通じているとされ、悪用厳禁の禁制品。



『ドラゴンゾンビ。それに連なる者を強引に使役しておる』


『邪法。いや、外法の類だ』


『これは人にしか為せぬ業だ』


「人が?魔人ではなく?」


『魔人もまた人に連なる者であろう』


『異端ではあるがな』


 翡翠竜が水晶を砕く。

 目の前にある死体が見る間に腐乱死体に変化していく。


 そうか。

 クーチュリエの毒が効かないのも道理だ。

 最初から死んでいたのだから。


 それにオレにも思い当たる事がある。

 光魔法の呪文、パルスレーザー・バーストがやたらと効いた事だ。



『獣虫共の甲を強引に纏わせて融合させておるか』


『死して尚も利用されるとは哀れな』


 レムトで他にも同様の魔物を見てる。

 そいつ等もなのか?

 アンデッドが日中でも平気に活動出来るとなれば相当な脅威だ。



「これを魔人が生んでいる、という事ですかね?」


『そうであろうな』


『神聖なる山々に囲まれた古き聖地を荒らしておるのだろう』


『小癪にも結界があって無闇に手が出せぬ』


 あのドラゴン達が撤退した方角を見る。

 標高の高い山々が幾つも連なっていた。



「いつから、なんです?」


『正確には分からんが』


 翡翠竜の目がブロンズドラゴンのうちの1匹を射抜く。

 おお?

 このドラゴン、視線でだけで並みの魔物を殺せるかもしれない。



『以前にこの周辺を精査したのは季節1つ前であったかと』


『これではな。正確に分かる筈もない』


「あれが魔人の拠点、ね」


 山を見る。

 その峰に何かが蠢いているのが見えた。

 コール・モンスターで確認すると?

 ビートルドラゴン、だな。



『唯の魔人だけであれば放置しても良いのだがな』


『死した竜を冒涜するだけならばまだしも、我等が領域を荒らすのは許せぬ』


「あの場所を攻略するにはどうしたら?」


『潜入して結界を壊さねばなるまいよ』


 潜入、ね。

 あの場所に駐留する戦力を考えたら自殺行為だ。

 だが挑戦するだけの価値は十分にあるだろう。


 あの山の向こうに経験値が。

 テーブルに御馳走が並んでいる。

 そんな幻影を見た。



『改めて礼をせねばならんな』


 翡翠竜がその指をオレの頭の上に。

 指一本だが、それだけでオレを圧殺出来るだろう。

 恐るべき凶器だ。



『汝の進む先に祝福あれ』



 あれ?

 これ、もしかして?



《称号【翡翠竜の祝福】を得ました!》


 うん。

 やはり称号だ。



『我が領域に来る事があれば歓迎しよう。来れたら、だがな』


 これは柘榴竜。

 うん。

 それってどういう意味だろう?



『金紅竜に会う事があればよろしくな』


 これは翡翠竜だ。

 とは言いますがね。

 やはりオレだけで気軽に会える相手ではないのです。

 正直、怖いのです。



 翡翠竜が飛び立つ。

 それに5匹のブロンズドラゴンが続いた。

 一気に高度をとるようです。

 恐るべき急上昇だ。


 柘榴竜は?

 別行動であるようだ。

 南東方向に飛び去っていく。




 オレは暫く、そこに佇んでいた。

 恐るべきドラゴン達の戦闘を目の当たりにして呆けてしまっていたのだ。

 ある大きな失敗をしてます。

 動画に記録しておいたら良かった!

 まさに怪獣同士の戦争。

 しかも空中戦だ。

 オレに見えていた範囲だけでも派手だったというのに。

 見返す事が出来ない。


 無念。

 無念である!


主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv54(↑1)

職業 アークサモナーLv21(大召喚魔法師)(↑1)

ボーナスポイント残 41


セットスキル

小剣Lv18 剣Lv26 両手剣Lv22 両手槍Lv23 馬上槍Lv35(↑1)

棍棒Lv22 重棍Lv19 小刀Lv18 刀Lv26 大刀Lv24

刺突剣Lv21 捕縄術Lv28 投槍Lv24 ポールウェポンLv24

杖Lv44 打撃Lv45 蹴りLv46 関節技Lv44 投げ技Lv44

回避Lv47 受けLv46

召喚魔法Lv54(↑1)時空魔法Lv44(↑1)封印術Lv39(↑1)

光魔法Lv38 風魔法Lv38(↑1)土魔法Lv38(↑1)水魔法Lv38(↑1)

火魔法Lv38(↑1)闇魔法Lv38 氷魔法Lv38(↑1)雷魔法Lv38(↑1)

木魔法Lv37(↑1)塵魔法Lv37(↑1)溶魔法Lv38 灼魔法Lv37(↑1)

英霊召喚Lv4

錬金術Lv30 薬師Lv13 ガラス工Lv13 木工Lv24

連携Lv39(↑1)鑑定Lv36 識別Lv39(↑1)看破Lv14 耐寒Lv21(↑1)

掴みLv39 馬術Lv39(↑1)精密操作Lv40 ロープワークLv27

跳躍Lv31 軽業Lv31 耐暑Lv26 登攀Lv15

平衡Lv28(↑1)

二刀流Lv30 解体Lv35 水泳Lv14 潜水Lv17 投擲Lv24

ダッシュLv31 耐久走Lv31 隠蔽Lv17 気配遮断Lv17

身体強化Lv38 精神強化Lv38 高速詠唱Lv39(↑1)

魔法効果拡大Lv38(↑1)魔法範囲拡大Lv38(↑1)

呪文融合Lv23(↑1)

耐石化Lv14 耐睡眠Lv16 耐麻痺Lv20 耐混乱Lv20

耐暗闇Lv15 耐気絶Lv23 耐魅了Lv17 耐毒Lv26(↑1)

耐沈黙Lv15 耐即死Lv17


称号 

老召喚術師の後継者 森守の紋章 中庸を知る者

海魔討伐者 鍾乳洞踏破の証 墓守の紋章

魔人討伐者 金紅竜の祝福 翡翠竜の祝福(New!)

瑠璃光の守護者 除蓋障院への通行証

呪文創造主の理 拳豪 ウェポンメンター

バトルシンドローム


基礎ステータス

 器用値 28

 器用値 28

 敏捷値 28

 知力値 43(↑1)

 筋力値 28

 生命力 28

 精神力 43(↑1)


召喚モンスター

ヘザー フレイヤガードLv7→Lv8(↑1)

 器用値 19

 敏捷値 40

 知力値 40

 筋力値 19

 生命力 19(↑1)

 精神力 41(↑1)

 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 浮揚 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 光属性 風属性 土属性 水属性 雷属性


クーチュリエ 真魔蜂女王Lv1→Lv2(↑1)

 器用値 32

 敏捷値 55(↑1)

 知力値 26(↑1)

 筋力値 14

 生命力 27

 精神力 14

 スキル

 針撃 噛付き 飛翔 回避 養蜂 建築 広域探査 強襲

 危険察知 空中機動 追跡 誘引 猛毒 麻痺 魅了


蒼月 ペガサスLv12→Lv13(↑1)

 器用値 21

 敏捷値 48(↑1)

 知力値 30

 筋力値 33

 生命力 33

 精神力 21(↑1)

 スキル

 頭突き 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 飛翔

 蹴り上げ 遠視 広域探査 強襲 危険察知 空中機動

 衝角生成 翼生成 騎乗者回復[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[微] 光属性 風属性 土属性 雷属性


スパッタ プラズマウィングLv4→Lv5(↑1)

 器用値 20

 敏捷値 60(↑1)

 知力値 34

 筋力値 20(↑1)

 生命力 19

 精神力 29

 スキル

 嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 強襲 危険察知

 空中機動 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 風属性

 土属性 雷属性 電離


イグニス 鳳凰Lv4→Lv5(↑1)

 器用値 22

 敏捷値 51

 知力値 33(↑1)

 筋力値 27

 生命力 27

 精神力 22(↑1)

 スキル

 嘴撃 飛翔 遠視 広域探査 強襲 危険察知 空中機動

 自己回復[中] 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 火属性

 風属性 土属性


召魔の森 ポータルガード

黒曜、獅子吼、逢魔、極夜、雷文、バンドル、船岡、守屋、スーラジ

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― 新着の感想 ―
例の森でに行きます? ↓ 例の森に行きます?
シナリオ進行しましたね 潜入クエスト楽しみです
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