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本日更新2回目です。

 ログインしました。

 とは言っても深夜で午後11時50分だ。

 早過ぎましたね。

 でもまあログインしてしまったものは仕方ない。


 インスタント・ポータルを出るとすぐに召魔の森だ。

 その様子は?

 変わりはしない。

 幾つかの明かりが照らしている風景は夜であるだけに良く見えないのだが。

 土木工事中でした。

 獅子吼、それに雷文が地面を掘り下げている。

 骨でも埋めるのかな?

 そんな事はないようですが。


 基礎を打ち込むつもりなのだろうか?

 ジェリコが石柱を両手に抱えてます。


 近松とポーセリン、それに逢魔は別の作業中であるようだ。

 スコーチは頭上を飛び回ってます。

 まあ作業で手伝える事はないだろうな。

 この感じだと少し規模の大きな建屋になりそうです。

 今は仮小屋程度のものしかない。

 それでも十分なんだけどね。


 任せておきましょう。

 どんな建物になるのか、楽しみだ。



 では。

 夜の布陣を決めておこう。

 お久し振りの黒曜とジェリコは外したくない所なんだが。

 残りを夜専任のテロメア、フローリン、赤星で埋めるともう枠がないのだ。

 仕方ない。

 黒曜は昼間に活躍して貰おう。

 最終的に布陣は?

 ジェリコ、テロメア、フローリン、赤星、ムーニーです。

 カーズドバイパーであるムーニーだが、ジェリコの体の表面を這い上がっていく。

 便乗するつもりか?

 そう言えばこいつ、ストランドにも便乗していなかったか?

 ナインテイル並みのちゃっかり者であるのかもしれない。



 そして。

 リターン・ホームで祝福の湖に跳んだのですが。

 おかしい。

 何かプレイヤーの数が微妙に増えているような。



「あ、おはようございます!」


「お久し振りです」


「あ、ああ、おはよう」


 いかん。

 待て待て。

 動揺するような事ではない筈だ。


 春菜、それに此花がいてもおかしくはない筈ですよね?





「多分ですけど、明日はもう少し増えるかも?」


「そんなにか?」


「今日もまだ来る可能性はありますね」


「マーカーも増えてますし」


 なんとまあ。

 サモナー軍団、再び?

 こんな所で?

 イベントじゃあるまいし。


 いや。

 戦う事を想定している相手がキムクイなのだ。

 イベント級である事は否定しないが。



「オッス!」


「おはようございます」


 当然だがアデルとイリーナもいる訳だ。

 これでサモナー系は5名か。




「どもー!」


「お久でーす」


「何だって貴方達まで!」


「来るような予感はしてたけどねえ」


 春菜と此花は頭痛ですか?

 誰が来たかと言えば。


 駿河、それに野々村だ。

 その後方に並ぶは美女軍団?

 メロウにローレライ、ですね。


 それはそれで頭が痛い。

 徹底してるな、おい!






『えー状況は見ての通りです。参加者が増えた事により狩りの方針は変更せざるを得ません』


『因みに生産職のパーティが2つ、攻略組のパーティが6つ、サモナー系は7つとなってます』


『そこで夜の行動は4つに分かれての行動をお願いします』


『午前5時30分にS3W5マップとの境界にまで到達、そこで小休止予定です』


『朝食後はそのままS3W5マップでの狩りです!』



 周囲に否を唱える者はいないようだ。

 攻略組が増えたな。

 しかも見た事のある顔もある。

 紅蓮、九重のパーティだったりするんだが。

 いや、どこで嗅ぎ付けて来たんだろう?


 オレの意見は?

 合理的だと思う。

 3つのパーティのユニオンでも戦力は足りそうな気がするんですがね。

 それだと5つに分割になってしまう。

 細かくなると困る、とはフィーナさんの意見なんだが。

 まあ他に何か理由でもありそうな感じはした。

 ここは任せた方がいいかな?



 そしてサモナー系プレイヤーは2手に分かれる事になりました。

 オレ、駿河、野々村の男性陣チーム。

 アデル、イリーナ、春菜、此花の女性陣チームだ。

 戦力的にこれでいい、とは皆の一致する意見だったんだが。

 いいのかな?

 マーメイド系の召喚モンスター、多くないですか?





『これでも悩んでいるんですよ』


『海が長かったものですから』


「みたいだな」


 出発直後から実に緩く雑談をしながら南へ向かう。

 やや東よりではありますが。



「こっちに来たのは?」


『融合モンス、それにクラスチェンジ情報に触発、ですかね?』


『特に、スキュラを見ちゃいましたから。怪しいですねえ』


「確かに」


『やっぱり。既に見てるかな、とは思ってました』


『他にも怪しいのはいますね。ヒッポカムポスです』


「ほう」


 彼らも遭遇していたそうです。

 オレの場合、ヒッポカムポスはエリアポータル解放戦での話だが。

 彼らは南の海で遭遇したそうです。

 場所はS5E2マップの海だ。

 7マス先じゃないか!

 どうやらあの漁師兄弟を含むユニオンに参加、港町ロムドを目指していた途中での事だそうで。

 ほほう。

 彼等も中々、やるな。


 つか駿河も野々村も種族レベルが25になっている。

 4つ程のユニオンを組めば7マス先にいてもおかしくはないのだろう。




 ところで。

 駿河の布陣は?

 ブラックウルフ、メロウ、ローレライ×2、レッサーオーガ。

 野々村は?

 ブラックウルフ、メロウ、ローレライ×2、シルバーバック。


 凄く、分かり易い編成だ。

 そして両者の得物は槍だ。

 銛と言ってもいい。

 槍の穂先は引き抜く際には肉を削ぎ落とす形状をしていた。

 返しとまではいかないけど。


 マーメイド系統6体は全てお揃いの槍でした。

 ここでも徹底している。

 2人で組んで地上戦を組む際には、レッサーオーガとシルバーバックの2枚壁で十分なのだと言う。

 その間に槍を並べて戦うスタイルであるらしい。

 うん。

 合理的かもだが、オレと組む際はどうなるんだろう。


 ま、一回戦ってみないと分からないよね?







《只今の戦闘勝利で【精神強化】がレベルアップしました!》



『おおお、馬が並んでの突撃って怖いのな!』


『闘牛よりも怖いってどうなのよ?』


「対策があると一転して楽になるけどね」


 何だろう。

 男性陣しかいないせいか、オレも気持ちが緩んでいるかもしれない。

 リラックスしている?

 きっとそうだ。



 狩りは?

 楽とまではいかない。

 だが順調と言って差し支えないだろう。


 戦列を組んで戦う、というのは迎撃では基本になるのだが。

 槍はその中でも騎馬に対して有利だ。

 まあ人数が少ないし、槍衾とまでは行かないが、多少は有利であろう。


 しかし魔物も並みではない。

 それでもナイトメアは突っ込んでくるだけではなく、遠距離から特殊能力で攻撃してくる。

 騎乗するデスナイト達だって得物はあるのだし、真正面から単純に突っ込んでくる愚は犯してこない。

 ブールカに至っては幻影を先に突っ込ませて来るから更に始末が悪かった。


 意外にもメロウ、それにローレライ達の合唱の効果が高いのだ。

 槍を持たせての攻撃力は?

 はっきり言って、低い。

 防御力は?

 海で活躍させる関係で軽装だ。

 後衛の魔法使いとして考えるべきなんだろうな。

 でもね。

 相乗効果が、高い。

 駿河、そして野々村の感覚では、効率化が目に見えて進んだのはここ最近であるらしいが。


 ほほう。

 面白そうだ。



「少し、手を加えてみようか?」


『おお?』


『待ってました!』


 何を待ってたんだ?

 いや、分かる気はするけど。

 フローリン、ムーニーを帰還させます。

 ナイアス、オンディーヌを召喚する。



『おおおおおおおおおおお!』


『ネレイス!ネレイス!』


『それにローレライも?』


 君達、興奮し過ぎだって。

 だが壮観だな。

 マーメイド系だけで8体、揃っているのだ。

 それぞれに美人さん。

 オンディーヌはこうして見ると地味だが、美人さんには変わりない。



「もっと効率化するのかな?」


『検証!検証!』


『スクショ!スクショ!』


『動画!動画!』


 いや、だからさ。

 そう興奮しなさんなって。










《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》



「どうかな?」


『効率、上がってる、よな?』


『効率、間違いなく上がってる。感覚的なものでしかないけど』


「しかし凄い合唱だな」


 それはどう表現したらいいのか。

 母音のみの音階で構成されたハミング、その合唱に過ぎない。

 だが耳に心地良く響く。

 そして8体しかいないのに、もっと大勢で歌っているようにも感じるのだ。

 MPバーの消費は?

 ここまで、1時間以上を移動しながら結構なペースで狩りを進めているのだが。

 ナイアスの場合、まだ9割をキープ。

 オンディーヌも悠々、8割程を残している。

 駿河、野々村配下のメロウとローレライも8割をキープしていた。

 呪歌をここまで連続で使わせていてこの消費率とか。

 効果を考えたら実に大きい!


 スケルトンペガサスの場合、一気に弱体化が進む。

 鎮魂歌、だな。

 アンデッドに使っている機会は何度も見ているけど、ここまで顕著に効いている所は見た事がない。

 一気に脱力。

 場合によっては空中で飛び続けられなくなって地上に降りてしまう始末だ。

 楽過ぎでしょ、これ。


 ナイトメアに騎乗するデスナイト達の場合は功罪半々か?

 騎乗しているデスナイト達が眠ってしまう場合はまあいい。

 ナイトメアが先に眠ってしまうと迎撃の効率が逆に悪化する場合がある。

 突っ込んでこなくなるし。

 オレの場合、最初はパイクを手にして迎撃する事を基本にしている。

 それが無用の長物になってしまうのだ。

 ちょっと切ない。


 ブールカはナイアス達の歌に対し、かなり耐えられるようだ。

 だが新たに生み出せる幻影は激減である。

 せいぜい、同時に2体までだ。

 これが助かる。

 ダメージなしとまでは行かないが、減っているのは間違いないのだから。



『かなり前ですけどマーメイド10匹に遭遇して死に戻っているんですよ』


『あれはいい思い出だなあ』


「えっ」


 どうも美人さん達に集られて詰んだらしいんですがね。

 それ、いい思い出ですか?

 ハーレム気分で昇天?



 何その天国。

 オレも逝きたい。











《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『オンディーヌ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 時刻は?

 午前4時ちょうどか。

 狩りのペースはいいし、アイテムもそこそこです。

 でも経験値の分散は否めない。


 まあいいさ。

 朝から本番なのだ。

 お楽しみは先にある。



 オンディーヌのステータス値で既に上昇しているのは器用値です。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 オンディーヌ ローレライLv8→Lv9(↑1)

 器用値 20(↑1)

 敏捷値 20(↑1)

 知力値 25

 筋力値 11

 生命力 11

 精神力 21


 スキル

 両手槍 回避 水棲 変化 夜目 怨歌 MP回復増加[微]

 水属性 闇属性



『今夜のうちにもう1つレベルアップは無理かな?』


『無理だよ!』


「でも朝からが稼ぎ時だよね?」


『あー』


『激戦に放り込むのは大丈夫かなー』


 うん、その気持ちは分かる。

 オレもたまにそう思う事はありますから。

 激戦になると分かっている戦闘にナイアスを布陣に加える時とか。

 そりゃあ逡巡しますよ!

 コートはあってもその下にまともな防具はないのだから。



「マーメイド系の合唱、キムクイに通じるかな?」


『さすがにそれはどうですかね?』


『格上過ぎますし。それに試すだけの余裕があるかどうか』


 悩んでるな。

 でもね。

 彼らのメロウは先刻までの狩りを通じてレベル11になっていた。

 クラスチェンジまで、もう一歩です。

 ローレライも2体がレベル11でやはりクラスチェンジにリーチ。

 残るローレライだってオンディーヌよりも上でレベル10になっている。


 うん。

 どんだけマーメイド系を鍛えているんだって話になりますけど。

 召喚している機会が多いとどうしても成長しちゃいますよね?

 好きなんだなあ。

 その気持ち、分かります。


 同時に彼等を尊敬します。

 それ程に一緒の時間を過ごしていながら、自制している事にです。

 垢BANの危機を一体どうやってクリアしているのだろう?

 オレには出来そうもないんだが。






『フィーナです。予定位置に到着しました。目印は作ってあります』


「了解です」


 時刻は午前5時20分。

 結構早く到達したみたいだ。



『先行組はもう到着、ですかね?』


「だな」


『じゃあこっちも急ぎますか』


 そうですね。

 コール・モンスターを使い過ぎたせいか、移動距離を稼げていないのです。

 少し、急いだ方がいいか?

 遅刻と言う程ではないにしても、最後に合流というのは回避したいものだ。





 目印は直立する丸太でした。

 事前に知らされてはいたが、随分と目立つ。

 装飾を施したらトーテムポールになるな、これ。


 おっと。

 見えてるとは思うが、インスタント・ポータルに入れて貰おう。

 テレパスでも使っておくか。




「へい!いらっしゃい!」


「キースさん達が来ましたよー!」


「これで全員が揃ったわね」


 あちゃあ。

 一番最後の合流になってしまいましたか。

 狩りに熱中するからだよ、もう!





 食事を摂り終えて各々がログアウトする中、何故かフィーナさんとリックが残っている。

 そしてオレの所に。

 何でしょう?


「祝福の湖に残っているサキ、それにレン=レンと連絡したのだけど」


「どうも結構な数のPK職が来ているみたいだ」


「ほう」


 アイテム狙い、か。

 キムクイの爪が発端で狙っている、というのもあるが。

 幻跳馬の皮や幻夢馬の皮だって需要は高い筈だ。

 狙って来る連中だっているだろう。



「今は皮の加工を中止、支援に来てる生産職も含めて警戒中だけどね」


「PK職が動いてくるのは予測の範囲内なんだけど。時期が早いのよ」


「死に戻りした場合のフォローもいるからログアウト出来ないのが地味に痛いよ」


 ああ、そうか。

 死に戻った場合が問題になるか。

 実際、有り得るから怖い。



「全員、PK職に狙われているって事ですかね?」


「ええ。特にレイナ。そして貴方もよ?」


「気にしておきます」


 ふむ。

 どんな手で襲って来るんだろう?

 むしろ期待してしまうオレがいる。

 襲ってくれて、いい。

 それでこそ容赦なく反撃出来るというものだ。



 フィーナさんとリックもログアウトして行く。

 それを見送りながら朝からの布陣へと変更だ。

 今日は地上戦を担当する事になっている。

 大規模ユニオンの範囲内ではあるが、地形的に対応は可能だろう。



 アデルとイリーナは空中から支援になる。

 昨日の実績があるし、任せていい。

 春菜、此花、駿河、そして野々村はそのまま騎乗戦になる予定だ。

 オレは?

 殴りに行く予定だ。


 生産職の2つのパーティはメンバーを入れ替えて、1つは騎乗する事になる。

 もう1つは徒歩だ。

 与作、それに東雲は徒歩で戦うようですな。

 その方がどう考えても向いている。

 フィーナさんにハンネスもいるし。

 攻略組は1つが騎乗で戦闘に参加、3組は徒歩である。

 まあ獲物を探すまでは全員で地上を騎乗して移動ですけどね。






『では、出発します!』


『呪文での強化はいつでも出来るよう準備はしておいて下さい!』


『センス・マジックも忘れないように。ブレス攻撃の前兆を検知出来ます』


 告知事項を聞きながら思う。

 この戦力であれば、どこまで戦い抜けるかな?

 そんな事を考えていました。


 思わぬ事態で野望が一気に進んでいる気がします。

 これは想定外です。







『最初は外法蛇亀から?』


「ええ。もうすぐ見えるでしょう」


 最初に標的にしたのは?

 マップの境界にいた外法蛇亀からです。

 無論、恣意的なものだ。

 イベントで戦闘に参加しているメンバーも多数いるが、いきなりキムクイでは難易度が高いだろう。

 昨日と同様、馴致するのは段階を踏んでからにしよう。



 オレの布陣は?

 ヴォルフ、黒曜、ナインテイル、ヘザー、ティグリスだ。

 予定通り、地面に足を付けて殴りに行きます。

 得物は左手にトンファーのみだ。


 周囲には機動力の高い召喚モンスター達が集結している。

 中でも注目なのはイリーナが騎乗するヒッポグリフだろう。

 そしてナインテイルにティグリスもです。


 オレが注目しているのは?

 別にいます。

 アデル配下のキメラだ。

 翼、生えてる?

 うちの獅子吼と同様、空を飛べるようになっているみたいだ。


 それに駿河。

 バトルホースにローレライを同乗させてます。

 補助はスライム系のブラックグミであるようだが。

 野々村もだ。

 バトルホースにローレライ、補助にクリアゼリーか。

 徹底してる。

 さすがにマーメイド系を全て召喚して同乗は出来ないけどね!


 だが楽しみが増えたかな?

 ローレライはどちらもクラスチェンジまでもう一歩だ。

 今日の狩りでレベルアップして欲しいものです。



 しかし、アレだな。

 コール・モンスターで確認出来る範囲で外法蛇亀は4匹。

 キムクイは1匹だけ。

 スカスカではあるが、獣人亀仙、鳥獣鶴仙は神出鬼没だ。

 亀の魔物は機動力がないのだが、魔物に遭遇せずに通り抜ける事は至難だろう。


 ここはそういうマップだ。

 一方的に狩りに行けるとも限らない。



『アレか!』


『遠近感が狂いそうだな』


『緊張してきたー!』


 まあ色々とテンションが上がってくるよね?

 それはオレだってそうです。



『では大規模ユニオンを継続のまま、戦闘に突入します!』


『インビジブル・ブラインド用意!』


 戦闘準備が進む。

 周囲の緊張が伝染してしまいそうだ。

 昨日よりもその感覚は大きい。

 人数が増えているせいだろう。



『あれ、どの位の時間で狩れますかね?』


「20分、掛からないんじゃないかな?」


 紅蓮くんの質問にそう答えたんですが。

 何か変な事を言ったかな?

 驚きの視線が痛い。



『そんなに短時間で?』


『動画で記録出来ちゃう?』


『うそーん』


『昨日も結構短時間で狩ってたよ!』


 そんなに驚く事ではないと思うがなあ。

 キムクイはもっと大変なんですよ?

 サクッと外法蛇亀が狩れないようでは困ります。









《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『黒曜』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 うむ。

 オレにはレベルアップがないというこの事態。

 キムクイを早く狩っておかないと満足出来ないね!

 参加していた人数が増えた影響で経験値が分散したんだろうけどさ。



 黒曜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値になってました。

 惜しい。

 精神力なら数字的に美味しかったんだが。

 仕方ない、もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 黒曜 マギフクロウLv5→Lv6(↑1)

 器用値 18

 敏捷値 29(↑1)

 知力値 28

 筋力値 18(↑1)

 生命力 18

 精神力 27


 スキル

 嘴撃 無音飛翔 遠視 夜目 奇襲 危険察知 天耳

 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 風属性 水属性 氷属性



『15分で狩れるとか、何かがおかしい気がする』


『15分ってマジかよ!』


『何か色々と上がり過ぎ!』


 まあ昨日いなかったプレイヤーからは色々と驚きの声がある訳ですが。

 さすがに与作や東雲といった昨日もいた面々は慣れているようです。

 そう。

 この後、本命がいますからね。



『回復を終えたらすぐに移動でいいわね?』


『了解ッス!』


『え?もう移動?』


『本番はここからだって!』


 そうです。

 本番は次のキムクイなのです。

 黒曜は一旦、帰還させて蒼月を召喚しよう。

 キムクイの居場所はもう分かっている。

 足は遅い。

 そう時間を掛けずに捕捉出来るだろう。








『全体攻撃呪文で迎撃を!』


『何だよこの数!』


『キモッ!』


 インビジブル・ブラインドの呪文継ぎ足しが途切れた所に襲来です。

 そう、鳥獣鶴仙だ。

 移動中に襲来。

 無論、対策はある訳ですが。


 これだけの人数がいて全体攻撃呪文を重ねに重ねているのです。

 壮観だ。

 蒼月を駆って鳥獣鶴仙を先に片付けるのはいつでも出来る。

 もう少し、鶴を召喚して貰おうか?



 だが、オレの思惑を打ち破る事態が。

 歌が響き渡って小汚い鶴達が次々と落下。

 馬に踏み潰されていく。

 無論、召喚モンスター達も屠りに行く訳ですが。

 駿河、それに野々村配下のローレライだ。


 あああああああ!

 ここで頑張らなくていいのに!



 ささやかな野望だったが呆気なく潰えた。

 いや、本当に大した野望ではなかったんですが。






《只今の戦闘勝利で【耐毒】がレベルアップしました!》


 ま、毒は喰らっている訳でして。

 ダメージは?

 それ程でもない。

 しかし、鳥獣鶴仙め。

 もしかしてインビジブル・ブラインド、効かないのかな?

 真っ直ぐ、襲って来たように見えたのですが。

 そうなると獣人亀仙以上に厄介であるかもしれない。



『おおおおおおおおお!レベルアップじゃああああああ!』


『クラチェン!クラチェン!』


 駿河と野々村が騒いでいるようだが。

 あの騒ぎようは、アレかな?

 ローレライがレベルアップ、したのか?



 うむ。

 前言撤回。

 頑張って良かったデス。





『クラスチェンジさせたのはいいとして』


『貴方達、はしゃぎ過ぎ!』


『えー』


『でもなー』


 君達は子供か。

 まあ叱っている様に見えはするけど、春菜も此花も興味はあるのだろう。

 視線がどうしても、逸れてしまう。


 サイレン。

 ローレライのクラスチェンジ先はサイレンのみ。

 そして融合対象は2体だ。

 そう、2体なのだ。

 テンタクルスである漁火の場合と同じだ。

 やっぱり、アレだよな?



「スキュラの可能性がかなり高まった、かな?」


『ここまで来たら確定でしょう!』


『タコも鍛えてたけどイカも成長させないと!』


 そして2人の目は2匹のブラックウルフに向けられている。

 レベル7とまだクラスチェンジまでは先が長そうですけどね。

 つか2人共、配下にイカであるシールドスクイッド、タコである海魔を揃えているのだ。

 海に特化し過ぎじゃないのかな?

 ちょっと心配になります。



 そして2人のローレライはサイレンになってどう変わったか?

 両方ともカッコイイお姉ちゃん風、かな?

 いや、サドっ気がより強くなった印象がある。


 駿河、それに野々村は踏まれたいとか思うのだろうか?

 そこは謎だ。

 でも残念、観賞している暇はない。

 サイレンは共にMPバーがもう少ないのであった。

 帰還させてメロウが召喚される。


 対キムクイ戦で勝利したらレベルアップ、そしてクラスチェンジするかな?

 期待したい所である。




『キース、キムクイまでの距離はどう?』


「馬の移動で5分って所でしょう。奇襲がなければ」


『そうね。奇襲は厄介だわ』


 プレイヤーにステータス異常も死に戻りも無かった。

 だが此花配下のグレイウルフがステータス異常を喰らい、戦線離脱だ。

 全てを完璧に、というのは難しい。



 次に狙うキムクイ相手ではどうなるか?

 全てを無事に、とは行かないだろうな。

 それでも、狩りに行くべきだと思う。

 オレの野望の為にって事もありますけど。


 早く9マス先を見てみたい。

 ささやかな野望です。


主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv43

職業 アークサモナーLv10(大召喚魔法師)

ボーナスポイント残 19


セットスキル

小剣Lv13 剣Lv21 両手剣Lv13 両手槍Lv20(↑1)馬上槍Lv23

棍棒Lv19 重棍Lv10 小刀Lv14(↑1)刀Lv21 大刀Lv13

刺突剣Lv17 捕縄術Lv22 投槍Lv18 ポールウェポンLv19

杖Lv33 打撃Lv31 蹴りLv31 関節技Lv31 投げ技Lv31

回避Lv32 受けLv32

召喚魔法Lv43 時空魔法Lv31 封印術Lv26

光魔法Lv28 風魔法Lv28 土魔法Lv28 水魔法Lv28

火魔法Lv28 闇魔法Lv28 氷魔法Lv27 雷魔法Lv27

木魔法Lv27 塵魔法Lv27 溶魔法Lv28 灼魔法Lv27

英霊召喚Lv3

錬金術Lv23 薬師Lv12 ガラス工Lv10 木工Lv15

連携Lv30 鑑定Lv29 識別Lv31 看破Lv11 耐寒Lv19

掴みLv30 馬術Lv29 精密操作Lv31 ロープワークLv18

跳躍Lv22 軽業Lv22 耐暑Lv18 登攀Lv14 平衡Lv20

二刀流Lv26(↑1)解体Lv26 水泳Lv14 潜水Lv15

投擲Lv19

ダッシュLv22 耐久走Lv22 隠蔽Lv13 気配遮断Lv13

身体強化Lv29 精神強化Lv30(↑1)高速詠唱Lv30

魔法効果拡大Lv29 魔法範囲拡大Lv29

耐石化Lv11 耐睡眠Lv12 耐麻痺Lv16 耐混乱Lv13

耐暗闇Lv12 耐気絶Lv16 耐魅了Lv8 耐毒Lv16(↑1)

耐沈黙Lv11 耐即死Lv9


召喚モンスター

黒曜 マギフクロウLv5→Lv6(↑1)

 器用値 18

 敏捷値 29(↑1)

 知力値 28

 筋力値 18(↑1)

 生命力 18

 精神力 27

 スキル

 嘴撃 無音飛翔 遠視 夜目 奇襲 危険察知 天耳

 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 風属性 水属性 氷属性


オンディーヌ ローレライLv8→Lv9(↑1)

 器用値 20(↑1)

 敏捷値 20(↑1)

 知力値 25

 筋力値 11

 生命力 11

 精神力 21

 スキル

 両手槍 回避 水棲 変化 夜目 怨歌 MP回復増加[微]

 水属性 闇属性


召魔の森 ポータルガード

護鬼、獅子吼、逢魔、雷文、近松、スコーチ、ポーセリン


同行者

たくさん

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