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《フレンド登録者からメッセージが3件あります》



 ログインした時刻は午前4時30分。

 普段よりもちょっと早いですね。

 そして昨夜の激戦の影響で如意宝珠は魔石を生んでません。

 ま、これは仕方ないか。


 それで、メッセージは何でしょう?



『依頼のあった防具、出来上がりました。静かなる竹林にいます』


 サキさんでした。

 言祝と折威の分ですね?

 つか拠点が夕闇城から1マス分、進んでいるのかな?

 まあ悪い事ではないんですが。

 気になるのは最後の一文です。


『追記。レイナの相談には乗ってあげてね?これはお願い』


 これだ。

 そうなるとレイナの分のメッセージもあるのかな?

 次のメッセージを開けてみよう。



『苗木の件、色々と揃えてみました、でも土づくりはやった方がいいかも?』


 おっと。

 ハンネスのでしたか。

 添付リストまであるけど。

 どうも選定した苗木であるようなんですが。


 桃、栗、柿。

 この並びは意図的だな?

 桃栗三年柿八年だ。


 梅、柚子、枇杷。

 そこまで続けなくていいと思う。


 茶、葡萄、アンズ、トマト、綿花。

 ふむ。

 さすがにここまで手を広げるつもりはないんですけど。

 加工も大変だし。


 リンゴ、キウイ、コーヒー、パイナップル、バナナ、ゴーヤ、ゴムの木。

 ここまで来るとネタにしかならんぞ?

 蔓植物もあれば手入れの大変そうなのも混じってる。

 本来、接木が要るようなのもあるし。

 まあこれだけ揃えてくれたのだから有難いんだが。

 現地で受け取れるものは出来るだけ受け取っておくべきだな、これ。



 で、最後のメッセージは?

 やはりレイナでした。



『例の素材で試作したんだけど、ちょっとこれは頭が痛いよ!直接、相談できませんか?』


 これにも添付ファイルがあった。

 何だ?



【武器アイテム:強弓】金縁亀の強弓+ 品質B レア度8

 AP+15 M・AP+10 破壊力+1 重量1+ 耐久値550 射程80+

 必要筋力値20 魔力付与品 器用値判定上昇[中]

 金縁亀の爪を削りだして作られた強弓。

 聖なる力を宿しており魔を穿つとされる。

 サイズは標準的なものだが取り扱いは難しい。

 使用者の腕が試される逸品で二人張に相当する強弓。

 [カスタム]

 半蛇姫の皮で強化されている。装備者に精神力判定+2が付与。



 うわ。

 普段、弓は使っていないけど、何が問題なのか分かる気がする。

 レア度8の弓。

 しかも強弓、か。

 破壊力+1、というのが怖いな。

 人気、ありそうですよね?

 それに他にもあるようだな。



【武器アイテム:弓】金縁亀の弓+ 品質B レア度8

 AP+10 M・AP+10 破壊力+0 重量0+ 耐久値550 射程65+

 魔力付与品 器用値判定上昇[中]

 金縁亀の爪を削りだして作られた弓。

 聖なる力を宿しており魔を穿つとされる。

 サイズは標準的なもので取り回しは良好。

 [カスタム]

 半蛇姫の皮で強化されている。装備者に精神力判定+2が付与。



 こっちは普通の弓っぽい。

 それでも中々の性能かな?

 汎用品、でしょうね。



【武器アイテム:弓】金縁亀の長弓+ 品質B+ レア度8

 AP+12 M・AP+12 破壊力+0 重量1+ 耐久値570 射程90+

 魔力付与品 器用値判定上昇[中]

 金縁亀の爪を削りだして作られた長弓。

 聖なる力を宿しており魔を穿つとされる。

 サイズは長弓サイズであり取り扱いには熟練を要する。

 [カスタム]

 半蛇姫の皮で強化されている。装備者に精神力判定+2が付与。



 うーむ。

 バランス的にはこれがいいんだが。

 現物を見ないと、ねえ?

 判断は難しいです。

 カタログスペックだけで価値を決め付けるのっていけないと思うのです。

 官能評価って大事。

 エロい意味じゃないよ!




 この時間では召魔の森に跳んでみた所で空中を移動出来ない。

 まだ暗い時間だし。

 どうせならこの洞窟を戻って行こうかな?

 出口に到達する頃にはいい感じで時間が経過している事だろう。


 では。

 出発前にメッセージの返信は簡単にしておこう。

 布陣は?

 手抜き全く無しで行こう。

 ヴォルフ、テロメア、清姫、言祝、赤星です。

 呪文の強化を終えたら出口へと戻りましょう。

 それでは皆の衆。

 魔物は手強いけど、あらゆる手を尽くして突破あるのみ。

 ハードに行きますよ?











《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『言祝』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 洞窟出口です。

 何があったのか?

 酷い目に遭った。

 簡単に表現するなら、そういう事です。



 言祝のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 あらま。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 言祝 レッサーデーモンLv2→Lv3(↑1)

 器用値  8

 敏捷値 34

 知力値 34(↑1)

 筋力値  8

 生命力  9(↑1)

 精神力 35


 スキル

 刺突剣 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 変化 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 水属性 呪眼



 何かが変わってました。

 どう変わったか、と言えば?


 バンパイアが出るようになりました!

 しかも2匹から3匹、コボルトゾンビの群れ付で。

 バンパイアナイトやバンパイアレディがいないだけマシと思って妥協しましょう。


 ウェアウルフも出るようになりました!

 これも3匹から5匹の小規模な群れですね。

 でもウェアウルフの5匹は厳しいって!


 ガルムの奇襲があったり。

 忘れた頃に襲ってくるレッドジェル共とか。

 そして今のアイアンゴーレム2体だ。


 もうね。


 もう、ね。



 運営はオレを殺したいようだな?

 難易度、上がってるだろ!



《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》



 ここまで鉄鉱石しか拾えてないよ!

 どうにかして、本当に。


 苦労の甲斐はあったか?

 言祝のレベルアップでどうにか妥協出来るが、なかったら発狂モノです。



 洞窟の出口から、朝日の気配。

 いかん。

 布陣、変更しましょう。

 朝食は?

 静かなる竹林で摂ればいい。

 移動を優先しましょう。

 ここからであれば戦闘込みであっても1時間以内で到達出来る筈だ。


 テロメア、赤星を真っ先に帰還させる。

 そして蒼月、クーチュリエを召喚。

 ヴォルフ、清姫も帰還させて、と。

 折威、スパッタを召喚しましょう。


 では。

 空の住人となろうかね?











 時刻は?

 午前6時50分。

 戦闘もかなり強引だったように思うが問題ない。

 ないったら、ない。

 勝っているのだし、問題はない筈だ。

 アイテムを剥いでいないだけです。

 今まで風天鬼と雷天鬼、それに風天と雷天からアイテムは剥げていない。

 無視、しちゃいました。

 適当、とも言う。



 静かなる竹林の様子はどうか?

 名前は変更の必要がありそうです。

 騒がしい竹林、騒々しい竹林と言うべきだろうか?

 夕闇城かと思える程の賑わいだ。

 さて、と。

 例の場所にサキさん達はいるのかな?




「あらあら。久し振り、かしらね?」


「ども」


 そう言えばフィーナさんは結構久し振りになるのかな?

 笑顔だ。

 あの、笑顔だ。

 目配せが周囲に飛ぶ。

 その先にいるのは?

 東雲、与作の両名です。



「人払い、だな?」


「了解した」


 何やら不穏な空気?

 どうしたんでしょう?




「じゃあ召喚モンスターの装備から。とは言っても前に作った物のサイズ違いだけどね」


「装備変更はこっちでしましょうか?」


「お任せします」


 言祝と折威の装備更新はサキさんとレン=レンに任せておいていいだろう。

 残ったのは?

 フィーナさん、マルグリッドさん、レイナ、リックの4名だけだ。

 いや、本当に何でしょう?







 ウィスパー機能で説明を一通り聞いて納得です。

 そりゃあ警戒もしますね。


「つまりレイナも狙われているって事ですか?」


『正確に言えば狙っているのは金縁亀の爪、でしょうね』


 なんとまあ。

 どこから情報が漏れたのか?

 いや、既に情報が拡散されてしまっている以上、言っても無意味だ。

 それにいずれは皆が素材として目にするであろうアイテムなのだ。

 早いか遅いか、それだけと思えばいい。



『長弓サイズはもう2張、通常サイズでもう3張、短弓サイズで2張が作れる勘定よね?』


『プレイヤーの総人数を考えたら現時点ではとんでもないレアだわ』


「はあ」


『ちょっと張り切ったのは否めないね!』


 フィーナさんとマルグリッドさんは結構深刻そうなんですが。

 レイナは変わらず、明るい。

 昨日から今朝まで、実際に強盗騒ぎが何度かあったみたいです。


 洒落になってねえ。



「対応策はありますか?」


『現時点では即効性のあるものはないわね』


『時間がきっと、解決するよ!』


『能天気ねー』


 ああ、ダメだこりゃ。

 頭痛そう。

 こっちまで頭痛くなりそう。



『キース、貴方も人の心配してる場合じゃないかもよ?』


「え?」


『金縁亀の爪、即ちキムクイの爪の出所は誰か?』


『ちょっと考えたら可能性の高いプレイヤーは限られるものね』


 ありゃ?

 こっちにも飛び火?

 レイナを横目に見る。

 何で舌を出しておどけてますか?

 テヘペロじゃないって!



『レア度8の時点で警戒をもっとしておくべきだった、というのは今更だけど』


『打てる手は打っておく事にしたいのよね?』


「それはどんな?」


『1つはPK職が手出しし難い場所にレイナを移動させるって事』


『もう1つ、余った素材アイテムを依頼主に返したって情報を流す事』


『まあ、人は信じたくない情報はとことん信じないでしょうけどねえ』


 リックの嘆きも分かる。

 人は信じたい情報は嘘であっても信じてしまうものだ。



『レイナの身辺を守りつつ7マス先のマップで狩りをする、というのが当面の方針』


「そして私も狙われる可能性があるって事ですか」


『ええ。でもその可能性は低いかも?』


「え?」


『最新の動画で見たわ。不動明王と取り巻きの童子や独覚との戦闘なんだけど』


『あれを見てキースに挑むのは8マス先に行く覚悟がないと無理よね!』


『正直、あれを見てたら貴方を襲う選択肢はないわねえ』


 ああ。

 そうだ。

 PK職と言えば返り討ちにした事もありましたっけ。

 あんな感じで反撃したらいいのかな?

 でもまあ、あれだ。

 ここは利害が一致するかも?



「同行しましょうか?」


『えっ』


『それって』


『8マス先は、無理!』


「いきなりそんな無茶はしませんって」


 いやいやいやいや。

 さすがに8マス先でそうそう簡単に連戦は出来ませんよ?

 いずれそうなりたい、というのが当面の目的なのです。


 いや。

 待てよ?

 悪くない。


 いきなり、でなければいいのです。

 徐々に慣らしていけばいいのだ。


 そもそもですよ?

 金縁亀の爪がレア度8という事はそう大きな問題と思えない。

 数が出回っていない事が騒動の元なのだ。

 世の中に飽和する程に流通してしまえば問題ない。

 その筈だ。



「他に誰が行くんですか?」


『いつものメンバー、全員と思っていいわ』


 うん。

 戦力的には十分か?

 紅蓮くん達は3つのパーティのユニオンだった。

 8マス先の難易度的にはもう少し、上乗せが欲しい所なんだが。


 いや。

 いける、かも?

 聞けばそのメンバーの中に与作、東雲、ハンネスもいるのだ。

 ちょっとした攻略組の戦力になるだろう。



「行き先に心当たりはありますか?」


『S2W5マップのエリアポータル、祝福の湖に集合予定よ』


『どうせなら幻跳馬の皮とか幻夢馬の皮も欲しい!』


 成程。

 それは極めて合理的だ。






「着替え、終わったわよ?」


「ども」



 朝食を奢って貰ってたら更新は終わっていたようだ。

 言祝と折威の様子は?

 テロメアや赤星と同じだ。

 やはり少し、印象が変わって見えている。

 邪悪な何かを感じます。

 まあ機能的に問題ないようなら、いいか。

 装備させてあったお古は売らずに取っておこう。



 弓は?

 試作品の3張と余った金縁亀の爪はオレが全部引き取った。

 流す情報は真実、という事になる。

 まあそれはいいんですが。

 精算は?

 大雑把に言えば魔晶石2個の支出に収まった。

 なんか安いような気もするが。

 ま、いいか。



「私達はリターン・ホームで移動するけど、キースはどうする?」


「地道に空を移動します。新装備の様子も見たいので」


「それ、地道じゃないわよ?」


 はい。

 フィーナさんのツッコミはいつも的確だと思います。








 祝福の湖へ向けて真っ直ぐ南下、な訳だが。

 S1W5マップの空担当が厄介だ。

 ストレイシープ。

 サイコ・ポッドは必須だろう。

 言祝のMPバーは半分といった所だが、どうにか対抗できると思いたい。

 新たな装備の具合、というよりも機動力がどうなっているのかは見ておきたい所だ。






 S1W5マップの空での様子は?

 やっぱ、ダメだ。

 機動力に大きく阻害するようでは見直し、と思ってたんですけど。

 問題なさ過ぎて、差が分からん!

 これはS2W5マップで空中戦をしないと分からない、よね?






 S2W5マップの空ではどうでしょう。

 ペガサスの英霊様相手は?

 問題なさそうだ。

 むしろ喰らうダメージは少なくて済んでいる。

 デスナイト達の駆るヒッポグリフはどうだろう?

 元々、機動力で圧倒していないと困る相手だ。

 デスソーサラー、デスアーチャーから喰らってるダメージはどうか?

 少なくなってる、と思う。

 つか大して喰らってない。

 回避の方は?

 特に敏捷性が阻害されている様子はなさそうだ。



 大丈夫、です。

 では。

 S2W5マップのエリアポータルに向かおう。

 祝福の湖、だな。






 エリアポータル解放戦以来、かな?

 かつては水が枯れていた湖ですが、今や溢れてるよ!

 川になって流れ出ているし。

 溢れ過ぎじゃないの?


 湖の周囲には数は少ないがテントが幾つか。

 施設は何もない。

 ま、そりゃあそうだ。

 生産職もここを拠点化する所まで、手を伸ばせていないそうですし。

 西方面で最前線になっているのは?

 W6マップのエリアポータル、防魔砦だ。

 宝石狙いのプレイヤーが多いからだろう。

 その防魔砦もレムトから6マス先なのだ。

 7マス先で拠点化、というのはどの方面でもまだまだであるらしい。


 リターン・ホームで色々と便利になっているけどね。

 拠点化に必要な物資の輸送はそう簡単ではないようだ。




「はーい!」


「ここですよー!」


 レイナは本当に狙われているんだろうか?

 そんな事を考えてました。


 集合していたのは良く顔を見ている生産職のメンバーです。

 何も生産活動をしていない面々、というのも珍しいかな?






「ユニオンでいいわよ?」


「いや、それが問題でサモナーって敬遠されているんじゃ?」


「今更じゃないかしら?事情が事情だし」


 ログアウトする時間が迫っているメンバーを除いて狩りをする事になりました。

 ユニオンを組むと総合的に見てサモナー系に有利、というのが敬遠の理由だった筈だが。

 そこは妥協出来るそうです。


 騎乗戦は?

 全員、出来るみたいなんですが。

 生産職だと物流の担い手であるが故に【馬術】は自然と鍛えられるものであるらしい。

 しかも、全員が契約結晶で自前の乗馬を持っていたりする。

 さすがだ。


 それにこの布陣が凄い。


 まず最初のパーティ。

 与作、東雲、ハンネス、レイナ、マルグリッド、ヘルガ。

 これだけでPK職は襲うのを躊躇うんじゃないの?

 各自の得物は?

 与作、東雲はポールウェポン、ハンネスは両手槍だ。

 レイナは元々が弓使い、マルグリッドさんとヘルガは杖を持っているけど、弓矢も装備している。

 というか各々、騎乗戦に向かない武器技能を鍛えてきた場合、サブで武器技能を取得しているようですね。


 そして次のパーティ。

 フィーナ、サキ、リック、ミオ、レン=レン、優香。

 優香が弓矢を持っているが、それ以外の全員が槍持ちだな。

 つかミオとレン=レンが持っているのって馬上槍なんじゃないの?

 かなり攻勢な布陣に見えます。


 ログイン時間の都合で不動、篠原はここでお留守番、だな。



 オレも布陣を見直します。

 このメンバーと組んで、となれば戦力の底上げを狙う召喚モンスターの育成もし易い。

 蒼月は当然、残すとして。

 キール、オンディーヌを鍛えましょう。

 オンディーヌを同乗させるとなればリグも当然要る。

 残り1つの枠は?

 探索役が要る。

 スパッタにしましょう。

 本日は蒼月も地上戦もしましょうか?

 場合によっては空中戦もする事になると思うけど。

 オレの得物は?

 珪化木の杖だ。

 後ろでオンディーヌが槍を振り回す事になるからな。

 互いの武器が干渉しても困る。

 オレは支援をメインにしましょう。



 フィーナさんからのユニオン申請を受諾する。

 こっちの用意は出来てますよ?



『では、出発!』


 フィーナさんの号令を受けて進発していく馬群。

 キールは難なく付いて来るようだ。

 いいぞ。

 この3つのパーティからなるユニオンだが。

 今日はメンバーの都合があり、狩りは昼までの予定となる。

 目標は昼までにキールとオンディーヌのレベルアップだ。

 1回の戦闘で得られる経験値は単純に半分以下になる訳だが。

 その分、戦闘時間は短縮出来るだろうし、リスクも低く出来る。

 別の視点で見たら、オレの方にも有利に働く要素は多かったりする。


 では。

 早速、コール・モンスターを使います。

 手近な魔物から狩りますか?







 バイコーンナイト Lv.7

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 闇属性



 バイコーン Lv.10

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 闇属性 火属性 水属性



 最初はこいつ等でした。

 その数、5騎。


 闇の帯、火炎球、水の槍は確かに厄介ではあるが、スペル・バイブレイトは効く。

 オレ1人で全部を散らせる訳ではないが、半分以上は事前に潰せている。

 何しろ他にも杖持ちがいるのだ。


 何これ。

 楽でいいな!

 フィーナさん達の様子は?

 余裕、なさそうですが。


 バイコーンナイトとの騎乗戦ではどうか?

 これがもうね。

 普段であれば数で不利なのだが、今は有利なのです。

 やはり、楽だ。

 直接の攻撃は蒼月とオンディーヌに任せていたが、楽です。

 オレの出番?

 バイコーンナイト1名を突き落としただけです。


 楽勝?

 ミオが結構、ダメージ食らってますって!

 無茶するからですよ?



『ちょ、ちょっと厳しいかも?』


『回復いけるわよ!』


『強化継ぎ足し行くよ!』


 あれ?

 何でだろう。

 結構、苦戦しているような雰囲気なんですが。



「戦闘では空中からの支援にした方がいいですかね?」


『そうね。お願いするわ』


 反省点は?

 せっかくの蒼月の能力だ。

 空中から攻撃と支援が出来るメリットを捨てる事はないのでした。






 モノセロスガーディアン・ロゼッタネビュラ Lv.5

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 光属性 火属性 土属性



 モノセロスガーディアン・プラスケット Lv.4

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 光属性 火属性 土属性



 モノセロスガーディアン・アウトバースト Lv.1

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 光属性 火属性 土属性



 モノセロスガード・ライトエコー Lv.11

 英霊 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 火属性 土属性




 さあ。

 こっちの方が難易度高め?

 どれも爆炎攻撃をしてくる。

 それに騎乗する槍持ちの戦士も侮れない。

 だが基本的な戦い方は変わらない筈だ。

 数が常に4騎であるのだし、落ち着いて対応すればフィーナさん達も問題ないだろう。


 では。

 オレも空中から、色々と攻撃して行こう。

 無論、支援もします。

 HPバーの減ったメンバーの回復は最優先ですね。









《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》



『つ、強い』


『たった4騎であれって』


『頑張れ!それだけに経験値も稼げると思うぞ?』


 東雲は前向きだな。

 まだ2戦だが、与作と東雲の戦い振りは見事です。

 力押し。

 まさに力押し。

 それが正義だ。

 ユニコーンの英霊様はどれもタフなんだが。

 コンスタントに一撃でHPバー2割を削るとか、さすがです。

 騎乗戦だと攻撃機会が連続しないから目立たないけど。


 それに弓矢だ。

 レイナを始め、距離を置いての騎射は実に様になってます。

 そして正確。

 武技のスナイプ・シュートも使っているから、ある意味で当然ですけどね。


 俯瞰しているからこそ、分かる。

 後方に位置して、HPバーの少なくなった奴を正確に射ていた。

 戦況もちゃんと見ているのだ。

 むしろそういうのはフィーナさんの領分だと思ってたんだが。


 そのフィーナさんは積極的に前に出ている。

 サキさんとの連携はいっそ見事と言っていいだろう。

 それにしても。

 リックはここでもフォロー役みたいです。

 ミオとレン=レンが馬上槍で突撃するスタイルなのだが、どうしても隙が出来る。

 後詰に徹してますな。

 いい判断だと思います。


 しかし、こうして上空から見てると面白い。

 互いの立ち位置を自然と認識しているようだ。

 それに信頼。

 いい連携ですね。


 これなら、コール・モンスターを大々的に使ってもいいかな?

 本格的に狩りと行こう。










《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『キール』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 うーむ。

 戦闘時間の短さは?

 半減?

 いいえ、もっと短縮できてしまえそうだ。

 空中から襲ってくるヒッポグリフに騎乗したデスナイト達。

 そしてペガサスの英霊。

 対空戦ではさすがに時間は掛けているが、そこはそれ。

 弓矢の威力は相当なものです。

 無論、オレも空中から地上に落とす事はしている訳ですけど。



 キールのステータス値で既に上昇しているのは生命力だ。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 キール ブラックウルフLv4→Lv5(↑1)

 器用値 13

 敏捷値 36(↑1)

 知力値 14

 筋力値 15

 生命力 17(↑1)

 精神力 13


 スキル

 噛付き 疾駆 威嚇 聞耳 危険察知 追跡 闇属性



 そしてインフォには続きもある。

 まあ妥当、かな?



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『オンディーヌ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 オンディーヌには所々で歌を使わせている。

 蒼月に騎乗していてMPバーの回復は早い筈だ。

 全快のまま遊ばせておく事はないのでした。



 オンディーヌのステータス値で既に上昇しているのは器用値です。

 もう1点のステータスアップはちょっと悩んだが生命力を指定しました。



 オンディーヌ ローレライLv5→Lv6(↑1)

 器用値 19(↑1)

 敏捷値 18

 知力値 24

 筋力値 10

 生命力 11(↑1)

 精神力 20

 スキル

 両手槍 水棲 変化 夜目 怨歌 水属性 闇属性



 少し近接戦闘能力も底入れしておこうかな?

 多少ではあるのだが、ダメージを喰らうとステータス異常が心配なのでした。



『ちょ、ちょっとタンマ』


『ペース、早くない?』


「えー」


 時刻は?

 午前9時20分か。

 恐ろしい事に、戦闘と戦闘の間隔は殆どない。

 その少ない間隙で回復、呪文の強化の継ぎ足しを行っている訳だが。

 勝手に襲ってくる英霊はいいとして、他のはコール・モンスターで呼び寄せている。


 うん。

 ぶっちゃけペースが早いのはオレのせいだ。



『何を言うか!経験値が稼げて結構じゃないか!』


『体力が有り余ってる人の言う事よねー』


『むむ?』


 東雲をからかうマルグリッドさんですがね。

 本人達に悪気はない事は分かる。

 喧嘩のようで喧嘩になってませんな。


 それに、だ。

 連戦であってもステータス異常はない。

 心配になるような深刻なダメージはあったにせよ、ここまでいいペースです。

 無駄に待つ意味は?

 ないです。

 むしろ調子に乗っていいのだ。



「じゃあ次ですね。少しレベル高めになりますよ?」


『容赦なし?』


『望む所だって』


 まあ、今はこれでいい。

 いずれ、このペースで戦闘を重ねるのが当たり前になると思う。

 慣れて行けばいいのだ。







《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》



 時刻は?

 午前10時ちょうどです。

 エリアポータルの祝福の湖に戻って来ました。

 レイナのログアウト予定時間に合わせての行動だ。

 事前の予定通りです。



『ゴメン!ちょっと急がなくちゃ!』


 レイナは手早く挨拶を済ませるとパーティを抜けてログアウトしていった。

 次にログインする予定時間は?

 なんと、午前1時です。

 無論、ゲーム時間で、ですけど。

 彼女の普段のプレイ時間は固定ではない。

 明日は午前1時から午前8時の予定だそうで。

 というか、多くのプレイヤーはオレみたいに長時間ログインはしていない。

 オレは異端であるらしい。

 自覚はないけど。


 他のメンバーもログアウトで抜けたり。

 生産活動、というか拠点造りに精を出したり。

 まあ出来る事は狩りばかりではないからな。



「じゃあ、これ。約束のブツですぜ」


「ども」


 ハンネスの言い草だと違法な何かの取引に聞こえるけどね。

 苗、です。

 早速、召魔の森に植樹しに行こうかね?


 《アイテム・ボックス》で格納している間は苗は平気らしいですけどね。

 そこはそれ、植えてみたい。

 そう思うのです。





「今日は有難う。明日はどうするの?」


「時間を合わせてログインしときますよ」


「本当に、いいの?」


「ええ」


 フィーナさんはそう言いますけどね。

 どう考えてもオレの方にもメリットがある。

 戦闘時間の短縮の効果が高いのだ。

 結果的に屠る魔物は多くなっている。

 得られている経験値はむしろ多くなっている気さえするのだ。

 互いに得るものがあるなら?

 否は無いのでした。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv41

職業 アークサモナーLv8(大召喚魔法師)

ボーナスポイント残 15


セットスキル

小剣Lv12 剣Lv20 両手剣Lv13 両手槍Lv18 馬上槍Lv22

棍棒Lv18 重棍Lv9 小刀Lv13 刀Lv20 大刀Lv13

刺突剣Lv17 捕縄術Lv21 投槍Lv17 ポールウェポンLv18

杖Lv32 打撃Lv30 蹴りLv29 関節技Lv29 投げ技Lv29

回避Lv31 受けLv31

召喚魔法Lv41 時空魔法Lv30 封印術Lv24

光魔法Lv27 風魔法Lv27 土魔法Lv27(↑1)水魔法Lv26

火魔法Lv27(↑1)闇魔法Lv27 氷魔法Lv26 雷魔法Lv26

木魔法Lv26 塵魔法Lv26 溶魔法Lv27 灼魔法Lv26

英霊召喚Lv3

錬金術Lv22 薬師Lv12 ガラス工Lv10 木工Lv13

連携Lv29 鑑定Lv29(↑1)識別Lv30 看破Lv11 耐寒Lv19

掴みLv29 馬術Lv29(↑1)精密操作Lv29 ロープワークLv17

跳躍Lv21 軽業Lv21 耐暑Lv18 登攀Lv13 平衡Lv20

二刀流Lv25 解体Lv25 水泳Lv14 潜水Lv15

投擲Lv18

ダッシュLv21 耐久走Lv21 隠蔽Lv11 気配遮断Lv11

身体強化Lv29 精神強化Lv29 高速詠唱Lv29

魔法効果拡大Lv29 魔法範囲拡大Lv29

耐石化Lv11 耐睡眠Lv11 耐麻痺Lv16

耐混乱Lv12 耐暗闇Lv11 耐気絶Lv16

耐魅了Lv8 耐毒Lv14 耐沈黙Lv10

耐即死Lv9


装備

三鈷杵×1 五鈷杵×4 摩尼宝剣×3 降魔宝剣×3

金剛秘剣×3 倶利伽羅剣×1 胎蔵秘刀×2

玻璃光刀×2 瑠璃光刀×2 虚空蔵槍×2

護霊樹の杖×1 呵責の杖×2 珪化木の杖+×1

雪劣竜の杖+×1 呵責のトンファー×2

珪化木のトンファー+×2 呵責の捕物棒×1 ダツ顎の槍+×1

白象の長槍+×1 白象の投槍×2 獅子賢者の騎士槍+×1

亜氷飛竜の騎士槍+×1 雪劣竜のメイス×1

獅子賢者のフルーレ+×1

亜氷飛竜のエストック+×1 亜氷飛竜のパイク+×1

獅子賢者のククリ刀+×2 劣剣竜の小刀+×2

ダツ顎の投槍×1

守護宝鎚×2 宿曜弓×1 三叉戟×3 劣竜戟+×1

双珠竪杵×2

金縁亀の弓+×1(New!)金縁亀の強弓+×1(New!)

金縁亀の長弓+×1(New!)

怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+×1

斑雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×1

殺人蠍の隠し爪×1 雪豹のバグナグ×2

草原獅子のバグナグ×1 幻跳夢馬の革鎧+ほか

呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 風天羂索×4

戦争馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×1


召喚モンスター

言祝 レッサーデーモンLv2→Lv3(↑1)

 器用値  8

 敏捷値 34

 知力値 34(↑1)

 筋力値  8

 生命力  9(↑1)

 精神力 35

 スキル

 刺突剣 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 変化 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 水属性 呪眼


キール ブラックウルフLv4→Lv5(↑1)

 器用値 13

 敏捷値 36(↑1)

 知力値 14

 筋力値 15

 生命力 17(↑1)

 精神力 13

 スキル

 噛付き 疾駆 威嚇 聞耳 危険察知 追跡 闇属性


オンディーヌ ローレライLv5→Lv6(↑1)

 器用値 19(↑1)

 敏捷値 18

 知力値 24

 筋力値 10

 生命力 11(↑1)

 精神力 20

 スキル

 両手槍 水棲 変化 夜目 怨歌 水属性 闇属性


召魔の森 ポータルガード

黒曜、ジェリコ、獅子吼、逢魔、雷文、近松

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― 新着の感想 ―
ハンネス絶対楽しんでるだろw つかいつの間にかブートキャンプが始まってる…
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