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 冒険者ギルドはやや閑散とした雰囲気だ。

 その代わりに隣接する酒場にはパーティを組みたがっているプレイヤーで溢れている。

 まあ活発化している事はいい事だ。


 壁に張り出されている依頼票の中から狙い目のものを探していく。

 パッと見では護衛依頼や素材探索依頼が増えてる気がする。

 まあその辺はスルーって事で絞込みを行う。

 『ラビット』関連の依頼は複数あった。

 というか依頼主は冒険者ギルドが代理で請けているものであり、農民から委託されているものらしい。

 当然内容は同じで、ウサギを狩って来いというシンプルなものだ。

 ただ条件がちょっと不安ではある。

 ホーン『ド』ラビットから得られる縞野兎の角を3本提出することが条件になっている。

 あいつか。

 成る程、ホーンラビットを何十匹も狩れというよりも分かり易い。

 選り好んで狩れる魔物ではないから、ついでに大量のホーンラビットも狩れる構図だ。


 巧いな。

 誰がこの条件を考え付いたのかは知らないが賢いヤツがいるようだ。

 他のプレイヤーから縞野兎の角を買い取るにしてもレア度高めで高額になる筈だから不正も起き難いだろう。


 依頼票は7枚ほどもあったので2枚剥ぎ取って窓口に並ぶ。

 一枚はイリーナに渡しておいた。


「依頼、ですか?」


「そうだ。どうせ狩るんだし依頼として受けておいた方が実入りもいいだろう」


「はい」


 大して待たずに順番が来た。

 狙っていた職員さんだったので少しだけ安心ではある。

 例の年配の女性職員さんだ。

 気軽に、そして無礼にならないよう丁寧に話しかける。


「依頼を受ける前に確認をしたいんですが」


「何でしょう?」


「依頼を受けているパーティを支援する場合なんですが、当然報酬はないですよね?」


「はい。そうなります」


「彼女達に受けさせたい依頼があります。同じ依頼を私も受けます。問題はありますか?」


「それは大丈夫です。合同でやる場合ですが報酬を分けるのは冒険者側の責任で行って下さい」


「ありがとうございます」


 そこが確認できれば大丈夫だろう。

 アデルとイリーナを促して先に依頼を受けさせた。

 続いてオレも受ける。

 最低でもホーン『ド』ラビットを合計6匹、狩らないといけない。

 だが目標があるのはいい事だ。



 そして草原で狩りを継続する。

 ホーンラビットを狩っていくうちにいずれホーン『ド』ラビットも狩れる事だろう。

 自然、ステップホークにも襲われる訳だが。

 実際、アデルとイリーナもその洗礼を受けた。

 事前に鷹のスカイアイが気が付いていて警告は受けていただろうが、それでも攻撃を全て避ける事ができる訳がない。

 完全な奇襲ではなかったのが功を奏して深刻なダメージはない。

 だがポーション1本では全快できない程度のダメージは何度かあった。

 こういった経験もしておくべきだろう。



 オレも草原を駆けながらウサギを狩っていく。

 何度かコール・モンスターを試してみたのだが、ホーンラビットとワイルドドッグしかいないようである。

 まあなんとかなるかと思っていたのだが。

 いきなりホーン『ド』ラビットに遭遇した。

 コール・モンスターを試してみた直後に、である。

 さっきまでいなかった筈だったんだが。


 戦闘そのものは時間が掛かったものの、倒すのに問題はなかった。

 何しろ魔物1匹相手にこっちの頭数は7なのである。

 最初の頃のオレとヴォルフだけなら苦戦していた相手だが、数の暴力には逆らえなかったようだ。

 最後はイリーナの矢が胴体を貫いて止めを刺した。



「この魔物、随分と強かったです」


「こんなにちっちゃくてモフモフなのに」


 いや、モフモフは関係ないから。


 イリーナが剥ぐとちゃんと縞野兎の角が取れたようだ。

 こいつからは縞野兎の肉も残したが、魔石までは取れなかった。

 どうも魔石は確実に剥げるようなものではないらしい。



 更に狩りを続けていく。

 オレ達の様にウサギ目的で狩りをしているパーティもよく見かけた。

 だが野犬狩りを敢行しているパーティはさらに多い。

 たまにウサギの襲撃から逃げ回っているパーティがいたりする。

 そんなウサギは狩っておくことにした。

 一礼されて感謝の意思を示してくれたりもするし気分もいい。

 まあ困ったときはお互い様ですから。



 結局、2匹目のホーン『ド』ラビットは昼飯時までに狩れなかった。

 ちょっと残念である。



 レムトで昼飯を済ませ、荷物になりかけていた野兎の肉と野兎の角を全てギルドに売り払った。

 野兎の皮は装備品にする為にオレが全部預かっている。

 縞野兎の角はもちろん大事なものなのでオレが持っていた。


 さて。

 狩りを続けるか。



 その狩りなのだが様相が昼飯前と少し違っている。

 騎手にイリーナ、騎射がアデルとなっていた。

 まあ彼女達の意思は尊重する方向なので何も言わない。

 少し慣れるのに時間がかかったが、狩りを続行するには問題なかった。

 重畳である。


 一つ問題もある。

 鷹のヘリックスとスカイアイが待機する場所がオレの肩と腕になってしまうことだ。

 たまに二羽とも肩に並ぶことすらある。狭いよ!

 そしてこの二羽、仲は良いと思う。

 なんとなく伝わるのだが機嫌がいいようなのだ。


 その一方で馬同士はどうか。

 残月とまーちゃんは互いに無関心なのである。

 そのくせ駆け出すとちゃんと並走してくれる。

 群れで生活する動物の習性なのかね?



 その後の狩りは不調であった。

 いや、獲物は多いと思うのだが、肝心の魔物に出会えないだけでして。

 どうなってるのって思うほどホーン『ド』ラビットに遭遇できない。

 ワイルドドッグの時のように規則性が見出せないだけにストレスが溜まりそうだ。

 彼女達はどうなんだろう、と思って見ているのだがあまり気にならないらしい。

 目標がなかなか達成されないもどかしさとは無縁なのかねえ。


 たった2頭だけだが草原を狩猟民族のように駆け巡る。

 サーチ&デストロイ。

 まさにウサギを狩り尽くす勢いである。

 他のパーティの動向を見て迷惑にならないように配慮しながらではあるが、かなりのハイペースだ。 


 そしてようやく夕刻近くで再度ホーン『ド』ラビットと遭遇できた。

 さすがに二度目となると相手のことが見えているだけに戦い方が堂に入ってくるようである。

 残月とまーちゃんが無傷とはいかなかったが、問題なく狩れた。

 

 アデルが剥ぐと縞野兎の角が取れた。

 だがこいつは縞野兎の肉も魔石も残さなかった。

 代わりに別のアイテムが剥ぎ取れている。



【素材アイテム】縞野兎の皮 原料 品質C レア度3 重量1

 ホーンドラビットの皮。まだなめしていない。縞目模様が美しい。



 なかなかの品と見ていいだろう。

 アデルのこの皮を見る目が虎のみーちゃんみたいである。

 明らかに瞳孔が開いているのだ。

 モフモフしたがってるみたいだが今は与えないでおく。

 まだ狩りの時間だし。


 日が落ちるまで粘ったが、今日のうちに狩れたホーン『ド』ラビットは2匹までだった。

 夜のウサギ狩りはやめておこう。

 二人とも頑張った訳だが、MPバーがかなり減ってしまっている。

 無理、無茶、そして無駄はとても危険な要素だ。

 業務の効率化とそれによるコストダウンの定番として言われる事ですけどね。

 スパルタで鍛えるのはいいが、人材を潰すような使い方も指導もまた害悪になる。

 新人社員を使い捨てにする企業は、長いスパンで見たら大きな損をしていると言える。

 組織を育てることと人を育てることは同義である、とは誰の言葉だったろうか。


 おっと、いけね。


 この手の思考は出口が見つからない迷路のようなものだ。

 少なくともオレの場合は沈思黙考してみた所で碌な事がない。

 ゲームにもう少し集中せねば。



「キースさん、夜の狩りはどうしますか?」


「今日は無し」


「「ええー!」」


「夜は馬も鷹にもあまりいい条件ではなくなる」


「「でも」」


「召喚モンスターの入れ替えをしたら二人ともMPが枯渇するよ。今日は我慢すること」


 アデルが少し不満そうな顔をしているが納得はしているようだ。

 気持ちは分からなくもない。

 いい調子を維持している時はなんでもできるように思えるものだ。


「今日はこのまま宿に行ってログアウトすることだね」


「「はあい」」


「明日はレギアスに一旦寄ってウサギの皮を持ち込もう。君達の防具の作成依頼をしておくからそのつもりで」


「「分かりました」」


 現実でも友人同士ってのは分かるがユニゾン凄いな。

 食事の様子もなんだか同調して動いているようにも見えるし。

 それにしても二人とも健啖なことで。

 オレよっか食ってるぞ?



 野兎の肉はギルドに売り払って換金すると、その分はアデルとイリーナに渡しておいた。

 レムトの宿屋に二人が入るのを見届けるとオレもオレ自身のための狩りを続けに行く。

 MPバーは7割弱といった所だ。まだまだ余裕がある。

 残月とヘリックスを帰還させるとヴォルフとジーンを召喚した。

 ジーンを実戦投入するのは森で、と考えていたのだが、草原デビューになってしまった。

 まあヴォルフだっている。さほど問題にはなるまい。


「さて、宜しくな」


 ジーンにそう声をかけると草原の闇の中へと進んでいった。



 夜の草原は危険と聞く。

 ヴォルフの危険察知能力頼みではあるが、草原方面に向けて歩を進める。

 昼間は普通に行動しているウサギが巣穴から突撃して巣穴に戻っていくのだというから穏やかでない。

 何度か雑談で聞いた話だ。

 試しにコール・モンスターで位置を把握できないか試してみたが、そこまで便利ではないようだ。

 残念。


 そうなると対策も自然と奇襲攻撃を喰らう事を前提とせざるを得ない。

 フィジカルエンチャント・アースを全員にかけて防御を固めている。

 視界は暗視でも良かったのだが敢えて光魔法のフラッシュ・ライトを用いる事にした。

 襲撃を誘っているつもりである。

 本当にその効果があったのかどうかは不明だ。

 そこそこには襲ってくれたので効果があったと思いたい。


 そしてコウモリのジーンの戦い方なんだが。

 突撃してくるウサギがオレに到達する前に捕捉して逆にウサギを襲ってたりする。

 フラッシュ・ライトの光が届いていない所にまで飛んでいっては攻撃もしているし。

 夜に特化していると謳っているだけのことはある。


 ただし単体で無傷のままウサギを倒すまでには至らないようだ。

 受けるダメージも結構大きかったりするし。

 だがそういった不安もウサギ相手では大きな心配はないようである。

 ウサギの血を吸う事でHPバーが回復しているのだ。

 吸血能力か。

 なんか危険な香りのする能力です。


 攻撃力そのものは明らかに低い気がするが、奇襲を仕掛けてくるウサギ相手に逆に奇襲が決まるし気にならない。

 それに反響定位でかなり正確に移動する獲物を把握できている。

 場合によってはヴォルフの危険察知よりも早くウサギの奇襲を察知できていた。

 ただこの反響定位も全方位をカバーできているようではないようだ。

 そこは注意して依存しすぎないようにしなければならないだろう。


 遅々としたものだが確実に草原を西へと向かう。

 馬の残月に乗り慣れてしまうと実に不便に感じてしまうが仕方がない。

 襲ってくるウサギを返り討ちにしながら進んだ。

 これまでの所、ホーン『ド』ラビットは襲ってこない。


 ワイルドドッグの群れにも遭遇するんだが、大抵は別のパーティが戦闘を仕掛けている所であった。

 昼も多かったが夜でもこれか。

 こっちと狙う相手が被らないから問題ないが、パーティ同士で揉めないといいが。



 ジーンが飛び立ちヴォルフの警告の唸り声が耳に届く。

 ロッドを腰溜めにして迎撃の姿勢で待ち構えた。

 ジーンの一撃を受けてなおオレに突っ込んでくるウサギの姿が左手側に見えていた。

 【識別】する暇もない。

 それほどに速い突撃であった。

 ロッドで攻撃を払うだけで精一杯である。

 今までのウサギとは明らかに違う。


 攻撃を払われたウサギは地面に叩きつけられるとそのままの勢いで逃げようとする。

 だがヴォルフがそれを許さなかった。

 後脚に噛み付いたまま持ち上げると地面に叩き付けた。

 狼版の裏投げだな。

 一本!


 もちろんそれで終わるようなウサギではない。

 角がより変容し始めていた。

 【識別】で確認したら激高状態に移行しているのが見て取れた。

 ここからが本番だ。


 反り上がった角を引っ掛けるかのようにヴォルフの前脚に攻撃を仕掛けるウサギ。

 その攻撃を回避するために一旦噛み付き攻撃を中止して距離を置くヴォルフ。

 ジーンは?

 ウサギを真後ろから襲っていました。

 人間で言えばうなじあたりに噛み付いたかと思ったら翼をたたんでウサギに貼り付いていく。

 ウサギが滅茶苦茶に転がって引き剥がそうとするのだが離れようとしない。

 ウサギのHPバーが徐々にだが確実に減っていく。

 ジーンのHPバーは一旦は大きく減ってがそこから徐々に増えたり減ったりを繰り返している。

 吸血の効果か。

 ヴォルフが再び後脚に噛み付いて同時に胴体を抑えにかかっていた。

 当然暴れるウサギさんだがもう動けない。

 オレもロッドで抑え付けていたからだ。

 足でも踏んで完全に固定してやる。


 そこからはジーンの吸血とヴォルフの噛み付きだけで勝負はついてしまった。

 ジーンはHPバーが一回半分を割り込んだのに戦闘終了時には全快してしまっている。

 吸血怖い。

 違った。吸血って便利だな。

 その一方でフィジカルエンチャント・アースがなかったら危なかったようにも思う。

 バットは戦闘ではかなりエグい戦い方になりそうなので、単体でなく集団戦闘の中でこそ活きるような気がする。


「キュイ!」


 あとは鳴き声が意外にかわいいって事も判明した。

 バットの戦力がどれほどのものかは概ねこういった所か。

 要するに使いようだろう。

 メインとなる戦力と併せてどう使いこなすかはオレの手腕ってことになりそうだ。


 ところでホーン『ド』ラビットもこれで3匹目だ。

 依頼達成まであと3匹。

 縞野兎の角と縞野兎の皮が剥ぎとれたがまたも魔石は出ない。

 最初の頃に魔石は剥げたのだが、あれで結構運が良かったのかもしれないな。



 少しだけペースを落として狩りを続ける。

 MPの自然回復と併せて継続戦闘をしておきたいからだ。

 それでもフィジカルエンチャント・アースは途切れさせていない。

 トータルでMPは徐々に減る一方なので、HP回復はポーションが頼りだ。

 少しでもジーンとの戦闘を習熟させておきたい。

 軽くそう思っていたのだが。



 人魂が襲ってきた。

 頭上からだ。

 以前、ヴォルフが袖を引っ張ってまでオレを遠ざけようとした奴だ。

 いきなり出現したようにしか思えない。

 オレはもちろん、ヴォルフもジーンも気付かなかったようである。

 遭遇した、と思った次の瞬間。

 景色が一転していた。



 そこはいつもの草原の風景だった。

 遠くにレムトの町も見える。

 ヴォルフも傍にいる。

 ジーンは左肩の上に張り付いていた。

 普段の様相に見えてそうではない。


 朝か夕方の風景なのだ。

 太陽はほぼその姿を隠しており、その反対側の空に満月が姿を現しかけていた。

 頭上には星空。

 さっきまで確かに夜だった筈。

 明らかに、おかしい。

 そしてさっきの人魂は変わらず頭上に在った。


 人魂は動かない。

 こっちを襲う様子がない。


 オレ達も動かない。

 オレもヴォルフも警戒の姿勢を崩さない

 ジーンは飛び立ちたがっているようにも見えるがそうはしない。

 全員、何故か次の行動ができないのだ。


 双方が動かないまま幾許かの時間が過ぎていったように思う。


『今は審問の刻』


『汝は審問を受ける資格を満たす』


『審問を受けぬとあればここより立ち去れ』


 まるでウィスパー機能のようにメッセージが頭の中に響いてきた。

 これって何かのイベントなのかね?



《審問を受けますか?》


《Yes》《No》



 目の前には仮想ウィンドウが勝手に開いてオレの選択を促していた。

 どうするかって?

 それはもう受けるしかない。

 ただ流されるがままにここまで来ているようなものだしな!



《Yes》を選択する。


 その瞬間、ヴォルフとジーンの姿が霞のように薄くなったかと思うと消えてしまっていた。

 オレ一人になってしまっていた。

 一体何が始まるのか。



『ならば審問の刻は動き出す』


『全ては秩序のために』


『全ては混沌であるが故に』


『全てが始まりであり終わりとなるために』


『全てがこの世界の存続となるが故に』


『汝に問う』


『汝は制約があっても秩序ある世界を望むか?』


『汝は自由ではあるが混沌とした世界を望むか?』


『いずれなりや?』



 何だ?

 二択ですか。

 目の前に《Yes》と《No》の文字を見ながら考える。


 極端な問いをするものだ。

 オレの最初の感想はそういったものであった。

 しかしどちらかを選ばなければいけないのか。

 どうする。

 どっちを選ぶのか。


「選べない」


 それがオレの答えだった。


『いずれなりや?』


「選べない。制約がなくとも秩序ある世界を望みたい」


『いずれなりや?』


「選べない。自由であっても混沌とした世界はお断りだ」


『いずれなりや?』


「選ぶつもりはない。秩序も混沌も互いに相反すると思うが常に相対的な価値観でしかないと思う」


『いずれなりや?』


「選ばない。どちらも不幸な世界にしか見えないのだから」


『審問は果たされた』


 目の前にある《Yes》と《No》の文字が消えていく。

 どういう結果になったのか。


『どこまでも中庸を望む者よ、汝への審問の刻はこれまでである』


『頑迷でありながら悩み多き者よ、汝へは新たな道が開かれるであろう』


『刻はもうすぐ動き出す』


『だが最後の試練を汝に与えねばならぬ』


 頭上の人魂が地面に消えていく。

 何やら光で描かれた魔方陣が地面に出現していった。

 イベントならありがちな展開かな?



『汝にふさわしき姿となって我は汝に挑もう。先を進めたければ我に挑むが良い!』



 目の前に再び《Yes》と《No》の文字が浮かぶ。

 どうする?

 どうするオレ。

 決まっている。

 ここまでやっておいて後に引けるか。


 《Yes》の画面に意識を凝らす。



『宜しい。では戦いの刻としよう』

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv5

職業 サモナー(召喚術師)Lv4

ボーナスポイント残17


セットスキル

杖Lv4 打撃Lv3 蹴りLv3 関節技Lv3 投げ技Lv3

回避Lv3 受けLv2 召喚魔法Lv5

光魔法Lv2 風魔法Lv3 土魔法Lv2 水魔法Lv3

火魔法Lv1 闇魔法Lv1

錬金術Lv3 薬師Lv3 ガラス工Lv3

連携Lv5 鑑定Lv4 識別Lv4 耐寒Lv2 掴みLv3

馬術Lv4 精密操作Lv3 跳躍Lv1 耐暑Lv3


装備 カヤのロッド 野兎の胸当て+シリーズ 雪猿の腕カバー 

   野生馬のブーツ+ 雪猿の革兜 背負袋

   アイテムボックス×2


所持アイテム 剥ぎ取りナイフ


称号 老召喚術師の弟子(仮)、家畜の守護者


ヴォルフ ウルフLv4

残月 ホースLv3 お休み

ヘリックス ホークLv3 お休み

黒曜 フクロウLv3 お休み

ジーン バットLv1

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― 新着の感想 ―
読み直しています この回が最初の分かれ目だったんですね キースの有り様がよく分かる回でした
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