表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
281/1335

281

 インスタント・ポータル内でアデルが早速料理を始めました。

 簡単に済ませよう、と言った筈なんだが。

 結構本格的?

 残月を帰還させて文楽を召喚する。

 アデルを手伝わせよう。


 イリーナは?

 情報収集を続けてくれている。


 では、オレはどうするか?

 やる事が、ない。

 いや、それでは申し訳ないのである!



「じゃあ対戦、お願いしていいですか?」


「私も!私のも!」


 そう。

 対戦相手に指名されちゃいました。

 アデルが召喚したのはビッグクラブのかんちゃん。

 レベルはまだ4だ。

 そしてイリーナが召喚したのは鬼の双炎。

 レベルはまだ2か。

 うむ。

 レベル差、大きくないか?


 では援軍を付けよう。

 オレもヘリックスを帰還させてラジカルを召喚する。

 3対1です。



「いいのかな?」


「あ、一応武器は自重出来る範囲のものでお願いします!」


 ま、そりゃそうだ。

 オレは木刀にしておこう。

 ビッグクラブの武器は自前の鋏だし、仕方ないが。

 鬼の武器は?

 槍です。

 間合いの差を活かされるとそれなりに苦戦しそう?

 まあいいさ。

 どうにかなるだろう。






《只今の戦闘で召喚モンスター『ラジカル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 1戦してオレの1勝です。

 それでもレベルアップするラジカル。

 レベル差を埋める為に呪文で強化してあるとはいえ、オレに一撃入れただけなんですが。


 ラジカルのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1ポイントは筋力値を指定する。



 ラジカル バイパーLv1→Lv2(↑1)

 器用値 10

 敏捷値 17(↑1)

 知力値 11

 筋力値 11(↑1)

 生命力 15

 精神力 10


 スキル

 噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒



「あ、ちょっと待って下さい。双炎がレベルアップしちゃってますので」


「そうか」


 イリーナが仮想ウィンドウで操作を待つ間、オレが思った事。

 つまらん。

 3対1でもかなり余裕があるんですけど。



「アデル、それにイリーナ。追加してくれるか?」


「ええ?」


「5対1になりますよ?」


「いや、6対1だ」


 オレも追加するのだ。

 ヘザーを帰還させて啓明を追加で。


 アデルはスライムのすーちゃんを追加。

 イリーナはビッグクラブのシザースを追加。

 おお!

 これはさすがに見応えのある布陣だな!

 壁役に2匹のビッグクラブ、その間に鬼とラジカル。

 後衛に啓明が支援役、スライムが鬼の足元に控えているのだが。

 問題は?

 前衛が多過ぎなのはまあいいんだが。


 スライム、か。

 さすがに攻撃呪文なしだと無理じゃね?

 いや、当初の予定通りに木刀で相手をしよう。

 苦戦は必至?

 だがそれがいい。






《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ラジカル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 2戦してオレの1勝1敗です。

 そしてレベルアップするラジカル。

 油断?

 いいえ、1敗は判定だったんだ!

 く、悔しくなんかないからな!

 ラジカルに毒を喰らったのも痛かったが、スライム相手に攻撃呪文なしとか、無理があるって!

 いや、いい感じで苦戦する分、拮抗するとは思うんだけどさ。


 ラジカルのステータス値で既に上昇しているのは筋力値です。

 もう1ポイントは器用値にした。



 ラジカル バイパーLv2→Lv3(↑1)

 器用値 11(↑1)

 敏捷値 17

 知力値 11

 筋力値 12(↑1)

 生命力 15

 精神力 10


 スキル

 噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒



「キースさん!次の対戦の後で夕食にしましょう!」


「了解だ」


 アデルと文楽が作る料理の匂いは?

 肉だな。

 いい匂いさせてやがる。


 それにしても、だ。

 6対1がどうした!

 まとめてかかってこんかい!

 攻撃呪文なしでも諦めないぞ?







《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『啓明』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 残念。

 判定で敗北してしまった。

 かなり善戦したと思うのだが。

 実際、今オレが手にしている木刀はもう役に立ちそうにない。


 啓明のステータス値で既に上昇しているのは精神力です。

 もう1点は知力値を指定する。



 啓明 インプLv7→Lv8(↑1)

 器用値  6

 敏捷値 23

 知力値 23(↑1)

 筋力値  5

 生命力  5

 精神力 25(↑1)


 スキル

 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]

 光属性 闇属性 土属性



《召喚モンスター『啓明』がクラスチェンジ条件をクリアしました!》

《クラスチェンジは別途、モンスターのステータス画面から行って下さい》



 おっと。

 クラスチェンジ条件をクリアしてしまった。

 全力で戦って敗北しているのに嬉しいという矛盾。

 なんとも悩ましいものだ。


 だが、インフォはこれで終わらない。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ラジカル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 だあっ!

 早いよ!


 ラジカルのステータス値で既に上昇しているのは生命力だった。

 もう1ポイントは精神力にしよう。



 ラジカル バイパーLv3→Lv4(↑1)

 器用値 11

 敏捷値 17

 知力値 11

 筋力値 12

 生命力 16(↑1)

 精神力 11(↑1)


 スキル

 噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒



 数字をどう揃えに行くのか、悩む暇もない程に早いぞ?

 それはアデルのスライムも同様らしい。

 スライムのすーちゃんがレベルアップしているようだ。

 そのレベルは5となっている。

 実際、対戦で最も活躍したのはこのスライムのすーちゃんだ。

 間違いない。

 鬼である双炎の生体アーマーとなってオレの木刀の攻撃をかなり防いでました。

 相性?

 木刀ですよ?

 悪いに決まってます。

 そして鬼の双炎レベルは4となっていた。

 これまた成長の早い事で。

 2匹のビッグクラブも共にレベルが1つ上がっているようだし。



 まあ落ち着け。

 経験を積んだのだ。

 負け越したのはオレが悪い。

 それに召喚モンスターのレベルアップもあったのだし、啓明はクラスチェンジも出来るのだ。

 おお、そうだな。

 食事しながらクラスチェンジの操作をしておこう。


 インキュバスにするか?

 それともサキュバスにするか?

 もう答えは出ているけどね。

 装備を外してクラスチェンジをさせておいた、




 啓明 インプLv8→サキュバスLv1(New!)

 器用値  6

 敏捷値 24(↑1)

 知力値 25(↑2)

 筋力値  5

 生命力  5

 精神力 27(↑2)


 スキル

 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[中](New!)

 変化(New!)時空属性(New!)光属性 闇属性 火属性(New!)土属性



 出現したサキュバスはやや控え目な女の子って感じだろうか?

 もっと前に出てきてもいいんですよ?

 おっと、装備を与えておくのも忘れてはいけない。


 サキュバスを目にするアデルとイリーナも興味深そうに見つめている。

 その視線から逃れるように啓明はオレの後ろに隠れてしまった。

 人見知りか?

 そう言えばインプの時も目立たないようにしていたような。



「今度はサキュバスですか」


「例の融合狙い?」


「無論、そうだな」


 後はラジカル次第だが。

 現状、クラスチェンジしていないのはそのラジカルだけだ。

 呆れたような顔の2人だが、納得しているようでもある。

 何でそう微妙なの?



「それにしてもキースさん相手に6対1で戦ってレベルアップしちゃうとか」


「不思議よねー」


「何かキースさんが経験値の塊に見えるんですけど?」


 むう。

 確かに攻撃呪文は封じてるけど、手は抜いてないぞ?

 ちゃんと真面目だ。



「アデルもイリーナも挑んできていいぞ?」


「全力でお断りします!」


「キースさん相手にどうしろと」


「そうか?2人で組めばどうにかなると思うが?」


「少なくとも壁2枚追加で」


「出来れば支援にもう2匹追加で!」


 1パーティのフルメンバーじゃねえか!

 オレ相手に過剰じゃないの?



「それはいいとして。情報収集はどうだった?」


「芳しくないですね」


 イリーナの調べた範囲での結論。

 芳しくない、というのは?

 レムトから西方向、W1マップからW4マップまで、魔人との遭遇情報はある。

 その数は少ない。

 狩った、という報告もあるそうだが、逃げられているパターンも多いのだとか。

 現時点でプレイヤーの死に戻り報告は2件だけ。

 比較的おとなしい、というのがイリーナの見立てだ。

 掲示板でも本命はW5マップ、又はその先から来襲する可能性が語られ始めている。


 それにW1からW3までのマップの南北のマップでも魔人遭遇の報告があるようだ。

 戦闘そのものはないようではあるのだが。

 西、というだけで結構イベントが起きている範囲は広いのかも?



「連絡が来ました。サモナー交流会参加予定者からイベント参加志望者が来ます」


「ほう」


「春菜と此花、ヒョードルくんとその相棒はもう夕闇城に来ているようですね」


「全体ではどれ位の数になりそうだ?」


「サモナー系プレイヤーで40名って所ですね。もっと増えると思います」


「それにしても早いな」


「お祭りみたいになってるそうです」


「レムトから夕闇城まで、リターン・ホームを使ってピストン輸送中みたい!」


 そうか。

 リターン・ホームを使っているのね?

 さっきもミオがログアウトしたのもリターン・ホームで跳ぶ為のマーキングって事だろう。



「夕闇城からサモナー同士で3パーティから4パーティのユニオンを組んで周辺の探索を開始するそうです」


「ま、本当は交流会になってた筈の時間だしねー」


「春菜ちゃんと此花ちゃん、こっちに向かってるみたいよ?」


「おお!さすがに積極的!」


 何か、アレだ。

 本当にお祭りみたいになってる、よね?




 食事を摂り終えたらもう夕闇が迫ってきている。

 夜の時間だ。


「W5のエリアポータルにはまだ少し距離があるな」


「ええ。もうちょっと、進まないといけませんね」


「拠点に出来るだろう。解放を目指すか」


「はい!」


「でもその前にログアウトしましょ?」


 方針は定まった。

 夜の行軍に向け、アデルとイリーナはログアウトしていく。

 オレは?

 布陣の変更をしておこう。


 ヴォルフ、黒曜、戦鬼、テロメア、逢魔だ。

 再びログインするのを待つ間、戦鬼との対戦で時間を潰して待つ。

 待ってるように見えない?

 うん。

 ただ待つのってダメだ。

 何かやっていないと退屈の虫が騒ぎ出す。

 暇潰し?

 確かに暇潰しだが、真剣だ。




 真剣に3戦して、どうにか2勝1敗です。

 3戦目を終えた所で対戦を途中から見ていたらしいアデルとイリーナが奇妙な視線を投げかけてくるんだが。

 どうした?


「レッサーオーガ相手に格闘戦ですか」


「まるで自重してない!」


「そうか?」


 格闘戦に限定しているんだけどな。

 そんなに派手な対戦に見えない筈だが。




 アデルとイリーナの布陣が確定した。

 当然、イリーナはバンパイアを召喚している。

 まだレベル1のようだし、フューズ・モンスターズで誕生してそう時間は経過してないとは思うが。


 改めて思う。

 オレの場合は女性型。

 イリーナの場合は男性型か。



「バンパイアは最初から男性タイプだったのかな?」


「ええ。特に男女の選択肢はなかったんですけど」


 何が性別を決めているのか、謎だ。

 プレイヤーの性別で決まってくるのか?

 それともランダム?



 おっと、布陣の確認はしておこう。

 アデルは?

 ホワイトウルフ、金毛狐、ミスティックアイ、レッサーオーガ、オルトロスだ。

 昼間と同様、本気だ。

 特に注目なのはレッサーオーガのえーちゃんだろう。

 戦鬼と同様の装備で全身を固めている。


 イリーナは?

 ブラックウルフ、オオフクロウ、ピクシー、鵺、バンパイアだ。


 バンパイアのボーマンだが、テロメアの前であっても静かに佇むのみだ。

 互いに意識をしている様子はない。

 完全に、無関心だ。

 そういうものなのかね?



 ま、それはいいか。

 3つのパーティでユニオンを組む訳ですが、その戦力は非常に高いだろう。

 それでいて探索面でも安心できる。

 夜の魔物は手強くなっているだろうが、この戦力で対応出来ないとは思えない。

 通常であれば、だが。


 魔人、それに従えているであろう魔物も考慮せねばなるまい。

 果たして何がいるのか?


 そしてエリアポータルだ。

 現時点では解放されていない様子だが、ついでに解放して拠点にするのは当然狙いたい所だ。

 広域マップでは結構近くに迫っている。

 騎乗ではなくとも、今夜の早い段階で到達出来る筈だ。






 ヴェータラ Lv.4

 魔物 アンデッド 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 闇属性



 さあ、来ました。

 アンデッドです。

 10体を超える団体様だ。


 でも何か様子がおかしい。

 普通の人間?

 そんな訳はない筈ですが。

 その外見はプレイヤーそのものに見える。

 マーカーが赤くなければ間違いなく誤認しそうだ。

 まあ目付きは良く見るとおかしいんですけどね。


 その姿はまるでバラバラだ。

 得物も同様。

 ただその装備はどれも古びていて大した代物に見えません。



『攻略法はセンス・マジックが基本です!憑依しているミスト状のアンデッドが死体を操ってます!』


「了解!」


 魔物が距離を詰めてくる間にセンス・マジックを使っておく。

 おお、見える!

 霧状のアンデッドが人間の体に寄り添うように存在していた。

 頭に張り付いていたり、腰だったり、くっついている場所は様々だ。

 ほう。

 これって死体を殴っても無効なんだろうな。



 だが。

 これはこれで厄介だ。

 強い、というより無茶苦茶だ!

 死を恐れないアンデッドの怖さがそこにはあった。


 死体そのものを盾にしているのだから当然だが、死体が邪魔だ。

 攻撃が死体に命中してもHPバーは減ってくれない。

 無論、死体は損壊するのだが、構わず動くのだから視覚的に始末に悪い。

 ぶっちゃけ気持ち悪いんですけど。



『何これ!ホラー?』


『数でこっちが上なんだから大丈夫!』


「ま、面倒だけどな!」


 オレの得物は?

 雪獣のメイスになってます。

 最初はちゃんと珪化木の杖だったんだが、諦めた。

 考えるのも面倒だよ、こいつ等!

 死体を最初から損壊させる前提で攻撃したらいい。


 そして、考えるのを止めた。

 サンシティフィ・アンデッドの呪文を使って以降、何も考えずに雪獣のメイスを振り回す。

 これがまた調子がいいのだ。

 本体を攻撃?

 そっちのけだ。

 召喚モンスター達にそれは任せた。

 いや、戦鬼もテロメアもオレと同様に死体を破壊する方を優先しているのですがね。

 その戦い振りの方がホラーだ。

 オレもああなんだろうか?



 なんとか力技で押し切ったが、喜びはない。

 何故ならば。

 アイテムが何も残ってないのだ。



「この魔物、アイテムはないのかな?」


『掲示板情報によると残さないみたいです』


『悲報だね!』


 誤報であって欲しいけどな。

 そう数多く狩っているようでもなさそうだし、レアでポロっと何か落とすかもしれないぞ?

 まあ次からは思いっきり殴り倒すだけだ。








 夜の狩りは順調だった。

 ラクチャンゴ、アイラーヴァタ、ヴェータラとの戦闘をこなしながら進む。

 夜になってから魔人にはまだ遭遇していない。

 夜に出現するというクラウドスライムもまだだ。

 少しだけ不安に駆られる。

 出来れば未見の魔物は減らしておきたいのです。


 魔物の数は?

 多い。

 特にアンデッドのヴェータラは群れが基本のようだ。

 それだけにレベルアップもするでしょうね。

 エリアポータルの手前で結構大きなヴェータラの群れを狩ったらインフォが来てました。



《只今の戦闘勝利で【棍棒】がレベルアップしました!》

《技能リンクが確立しました!取得が可能な武器スキルに【重棍】が追加されます》

《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》



 【重棍】?

 なんじゃ、それ。




「アデル、イリーナ。【重棍】ってどうなんだ?」


『まさか、取得可能になったんですか?』


『まさに自重してない!』


 呆れられました。

 うん。

 前衛が取得すべき武器技能なのは、分かる。

 イリーナが急遽、掲示板から情報を引き出してくれたんですが。

 おかしい。

 何かが引っ掛かっていた。




 引っ掛かっていた原因、それはすぐに気が付いた。

 【重棍】の取得条件は?

 【棍棒】Lv12以上、筋力値25以上、そして実際に棍棒に相当する武器を使っている事、であるらしい。

 筋力値は呪文による強化でも大丈夫であるようだ。


 だが。

 【両手剣】の取得条件、オレってクリアしているよね?

 その条件は?

 【剣】Lv12以上、筋力値25以上、そして実際に剣に相当する武器を使っている事、である。


 おかしい。

 他に何か、条件があるんじゃないの?

 【剣】に相当する武器である独鈷杵は結構頻繁に使っているのだが。

 当然、呪文で強化してある状況下で、である。



『使う武器の重さがマズいのでは?』


「うん?」


『軽い武器だと取得できる確率が低くなる、という推測が書き込まれてますが』



 え?

 重くないとダメなのか?




 見直してみよう。

 独鈷杵は重量1だ。

 摩尼宝剣でも重量2+である。

 護鬼に装備させている鋼の直剣は重量3だ。


 そうか。

 雪獣のメイスは重量4+である。

 その差があるのか。



「重量3辺りの武器だと取得可能になるかな?」


『報告はあります。でも結構時間が掛かるみたいですけど?』


 時間が掛かるのか。

 まあそれはいいか。

 護鬼との対戦で試してみよう。



 それに他にも狙えそうな武器技能がある。

 【投槍】だ。

 これは実際に槍を投げないとダメらしいけどね。


 そしてもうすぐ取得を狙えそうな武器技能もある。

 【大刀】と【ポールウェポン】だ。

 【刀】と【両手槍】がもう1つレベルアップしたら行けそう?



 ま、楽しみが増えたって事だな。

 急ぐ必要はない。

 そもそも、技能を必要とする武器がないとね?

 敢えてあるとしたら【ポールウェポン】相当になるであろう金剛戟かな?





 時刻は?

 午後8時40分。

 平原の中に不自然な存在を発見していた。

 森、なんだろうか?


 これが単なる森ではなかった。

 竹林です。

 広域マップで見るとW5マップの中央であるのは確実だ。

 名前は表示されない。

 そしてプレイヤーの姿はなく、テントもないのであった。


 期待はある。

 そして不安もある。

 何か西の方でイベントが進行中なのだ。

 ボス級の魔物にも変化があるかもしれない。

 だが。

 拠点を確保しておく意味は大きいだろう。

 リスクは承知でエリアポータル解放には挑むべきだ。



『戦闘になりそうですね』


「センス・マジックを掛けよう。呪文の強化に抜けはないか?」


『あ、継ぎ足ししとくー』


 少し準備を足しておいて竹林の中を進む。

 この地形は難しいか?

 長柄の武器なら工夫が要るだろう。

 得物は、どうする?

 このまま雪獣のメイスでもいいが、ここは変更しておこう。

 《アイテム・ボックス》から玻璃光刀を引っ張り出しておこう。

 灼魔法をセット。

 腰に佩く。

 珪化木の杖を手にして準備完了だ。

 では。

 行きますよ?

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv29

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv15

ボーナスポイント残 20


セットスキル

剣Lv12 両手槍Lv11 馬上槍Lv9 棍棒Lv12(↑1)刀Lv11

刺突剣Lv10 捕縄術Lv10 杖Lv21 打撃Lv19 蹴りLv19

関節技Lv19 投げ技Lv19 回避Lv19 受けLv19

召喚魔法Lv29 時空魔法Lv17 封印術Lv11

光魔法Lv17 風魔法Lv17 土魔法Lv17 水魔法Lv17

火魔法Lv17 闇魔法Lv17 氷魔法Lv16 雷魔法Lv16

木魔法Lv16 塵魔法Lv16 溶魔法Lv16 灼魔法Lv16

錬金術Lv13 薬師Lv9 ガラス工Lv8 木工Lv11

連携Lv20 鑑定Lv20 識別Lv20 看破Lv7 耐寒Lv9

掴みLv16 馬術Lv17 精密操作Lv19 ロープワークLv10

跳躍Lv10 軽業Lv10 耐暑Lv12 登攀Lv9 平衡Lv10

二刀流Lv18 解体Lv16 水泳Lv6 潜水Lv6 投擲Lv5(↑1)

ダッシュLv9 耐久走Lv9 隠蔽Lv3 気配遮断Lv3

身体強化Lv18 精神強化Lv18 高速詠唱Lv18

魔法効果拡大Lv18 魔法範囲拡大Lv18

耐石化Lv6 耐睡眠Lv5 耐麻痺Lv6

耐混乱Lv4 耐暗闇Lv4 耐気絶Lv6

耐魅了Lv1 耐毒Lv1


召喚モンスター

啓明 インプLv8→サキュバスLv1(New!)

 器用値  6

 敏捷値 24(↑1)

 知力値 25(↑2)

 筋力値  5

 生命力  5

 精神力 27(↑2)

 スキル

 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[中](New!)

 変化(New!)時空属性(New!)光属性 闇属性

 火属性(New!)土属性


ラジカル バイパーLv3→Lv4(↑1)

 器用値 11

 敏捷値 17

 知力値 11

 筋力値 12

 生命力 16(↑1)

 精神力 11(↑1)

 スキル

 噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒


同行者

アデル&イリーナ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
サモナーさんほんと掲示板見ないからなぁ…まぁ情報なしで手探りプレイも楽しいと思うけど
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ