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 森を狩場とするパーティは多い。

 それ以上に西の森は獲物が多く、今までも狩場に不足するようなことはない。

 ただ一時期は非常に混んでいたようなんだが。

 現在は草原で野犬狩りをするプレイヤーが多くなっているから比較的空いている筈である。

 今ならいい稼ぎに出来るだろう。

 とは言え基本街道に沿って進む以上、暴れギンケイ(メス)との遭遇は少ない。

 その少ない戦闘の機会は彼女達に出来るだけ任せる事にした。


 さすがに4対1では狩るのも簡単である。

 但し無傷という訳にもいかないようだ。

 前衛に立つ召喚モンスターはどうしてもHPバーを削られてしまう。

 見た所、フィジカルエンチャント・ファイアとフィジカルエンチャント・アースで強化はしている。

 それでもこれだ。

 最初はこんなものだろう。

 ポーションを使ってリカバリーできる範囲なので問題はない。


 暴れギンケイ(メス)との戦闘に慣れたであろう辺りで森の中を彼女達だけで移動させてもみた。

 これも慣れだ。

 後衛の彼女達も多少ダメージを貰うようになったが、我慢強く狩りを進めているようだ。

 弓矢の扱いはまだ慣れているように見えないが、なんとか命中させている。

 これもなんとかなりそうか。


 そして彼女達の召喚モンスター達の奮戦振りは頼もしい限りだ。


 虎のみーちゃんだが、その攻撃力はなかなかのものである。

 まあ虎だし当然なんだが。

 オレの召喚モンスターである狼のヴォルフと比較しても体格はいい。

 その反面、攻撃には良い面を見せるが、周囲への警戒や探索に関しては狼ほどに優れている感じがしない。

 簡単に評価するなら、虎は狼よりも戦闘向けって事になるだろう。

 

 蛇のトグロはちょっと独特の戦い方を仕掛けているのが目に付く。 

 音もなく暴れギンケイ(メス)に這い寄って足元を絡めとって動きを止め、その後に首に噛み付いていく。

 そういった戦い方を好むのだ。

 奇襲による先制攻撃が得意のようである。

 ただ戦い方が戦い方だけに前衛としては壁の役目を果たすのには不向きであろう。

 複数の魔物を牽制するのは虎のみーちゃんには出来ても蛇のトグロには無理がある。

 召喚主であるイリーナにある程度ダメージが通る事も考えないといけない。

 或いはイリーナ自身もトグロのように音もなく接敵する能力を磨く方がいいのかもしれない。



 彼女達が何匹目かの暴れギンケイ(メス)を狩った所で森の中から大きな音が迫っていた。

 またか。

 はぐれ馬が出た。

 いや、獲物としては嬉しいんだけど、出現場所が良くない。

 イリーナに向かって駆けていたのだ。


 間に合うか。

 ダメだ。

 オレからでは呪文も間に合わない。


『馬が来てるぞ!逃げろ!』


 ウィスパーで警告を発すると残月を駆ってはぐれ馬に迫る。

 頼みの綱がまだ残っている。

 ヘリックスだ。


 はぐれ馬が後脚で立ち上がり前脚の蹄が振り下ろされようかといったタイミングでヘリックスが間に合った。

 前脚が振り下ろされた先にイリーナの体はない。

 いや、イリーナは動いていない。


 ヘリックスに眼を狙われて嫌がっているはぐれ馬に残月の体当たりがまともに入っていた。

 結果的にはぐれ馬の攻撃はイリーナに向かうことがなかったようだ。

 吹っ飛んだはぐれ馬に選択してあった呪文、ウィンド・カッターを撃ち込んで立ち上がろうとするのを牽制する。

 続けて残月が前脚を勢いよくはぐれ馬に向けて踏み抜いた。

 蹄がはぐれ馬の腹に直撃する。


 激しく抵抗しようとするはぐれ馬を攻撃呪文で牽制しながら残月の前脚で踏み続けた。

 はぐれ馬はHPバーが半分以上削れているというのに暴れるのを止めようとしない。

 やはりしぶとい。

 ようやくアデル達の攻撃も加えられてきていた。

 よし、いいぞ。

 オレははぐれ馬を立ち上がらせない事に専念し、ダメージを加える攻撃は彼女達に任せていった。



《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》



 今のはちょっとビックリしたな。

 森の中からだと鷹であるヘリックスの目も届き難い。

 警戒能力を考えると森で狩りを続けるのであれば、狼のヴォルフとフクロウの黒曜のペアの方がいい。

 一旦、レギアスの村に入って態勢の立て直しを図ろう。


「また野生馬の皮が剥げました」


 おお、上々。

 ハゲ増したか。

 オレはハゲじゃないけどな。

 爺様はハゲてたからいずれは禿頭になるのだろう。


「なんか馬肉もあります」


 は?

 馬肉とな。



【素材アイテム】野生馬の肉 原料 品質C+ レア度2 重量2 

 野生馬の肉。しっとりとした肉質で脂も適度にある上質な肉。



 これは。

 馬刺しだな。

 それ以外に何があるというのだ。



「先に村に行こう」


「「はい!」」


 少しフィーナさんの所にでも行って戦力増強を図るのもいいだろう。

 特に矢だ。

 青銅の矢も初心者の矢も使っているようだが、暴れギンケイ(メス)にはなんとか通用するがはぐれ馬には心許無い。

 今オレの手元には昨夜狩った獲物もあるし、野生馬の皮も2枚ある。

 装備を強化するのを先にしておこう。



 レギアスの村に到着する。

 昼飯にするにはちょっと早いタイミングで屋台もまだ仕込み段階の所が多い。

 そしてミオと優香も仕込み中であった。


「どうも」


「あら、いらっしゃい」


 今日はフィーナさんが店番のようだ。

 そして見慣れない男のプレイヤーもいた。

 服装こそ馴染まないが、お坊さんみたいな雰囲気を纏った若い男だ。


「挨拶しておいてね」


「はじめまして、ブラックスミスの不動です」


「こちらこそ。サモナーのキースです」


 フィーナさんの視線はアデルとイリーナに向いている。

 その2人はといえば、鉄板の上でいい匂いをさせている焼きソバに気をとられていた。

 こら、君達。


「そこの食いしん坊さん達。挨拶が先だよ」


「「ごめんなさい!」」


 我に返った二人。

 だがもう本性の一部がバレているようなんだが大丈夫か?


「えっと。サモナーのアデルです!この子はみーちゃんです!」


「同じくサモナーでイリーナです。この子が相棒のトグロになります」


「私はマーチャント、つまり商人になるわね。フィーナよ」


「ブラックスミスの不動です」


 料理中の2人は焼きソバと仕込みで格闘中のままだ。


「こんなんでゴメン!見ての通り料理人のミオ!」


「同じく優香です」


 挨拶を済ませた所でアレだが。

 アデルもイリーナも既に料理に吸い寄せられてるぞ。

 みーちゃんとトグロの方は泰然としていて堂々としたものである。


「珍しい事だわ、サモナーが3人もいるなんてね」


「私達、今日からの新人なんです」


「暫くキースさんに色々と教えて貰ってる所です」


「あら、そうなの?」


 その目はやめて。

 分かっていますよ、フィーナさん。

 初心者に過ぎないオレに何を教える事があるのかって考えてますよね?


 その通りです。


「なかなか狡猾というか、キースも悪知恵が働くのね」


「それ、褒めてます?」


「分かっているようならいいわ」


 フィーナさんは諦め顔をしていた。

 攻めるならここだな。


「で、早速ですが売りたい物はあります。皮もあるんですがちょっと相談もありまして」


「皮?」


 野生馬の皮を2つ見せる。

 それとは分けて売りに出す予定の品々も出しておいた。


「さすがに売るだけでは芸がないですし何かの装備にしたいんですけどね」


「サキは今日一日、貴方の鞍の作成ですぐには手が空かないわ。もうちょっと待てば来るけど待ってみる?」


「待ちますよ。あと別口で相談ですが」


「何?」


「彼女達ですよ。少しでも装備を充実させてやらないと」


「ふーん」


 その目もやめて。

 違いますよ、フィーナさん。

 下心なんてある訳ないですから!依頼ですから!

 師匠の代理ですから!



「おら!焼きソバ出来たよ!」


 ミオが突き出した皿に盛られているのは紛れもなく焼きソバであった。

 見た目は、であるが。

 匂いは醤油やソースのものではなく魚醤のようだが。

 使ってある油もオリーブオイルのようだし。

 小さな赤い輪が見えるが鷹の爪?

 細長い肉片とキャベツらしき野菜がふんだんに入っている。

 まだ昼には早いぞ!

 食べちゃうけど!



【食料アイテム】野生風味焼きソバ(擬似) 満腹度+25% 品質C+ レア度2 重量1

 麺に野菜と茹でた縞猪の肉を入れて鉄板で焼いたシンプルな料理。

 肉の旨味は鷹の爪の辛味と揚げた血潮牛蒡の風味とでより味わい深いものになっている。



 色々と工夫しているみたいだ。

 いや、本当に料理上手いよ。

 そんなドヤ顔しなくても分かっていますから!


「まーたゴボウあるんだ。そしてまた肉か。いや、これって馬肉!」


「ああ。そうだアデル、イリーナ。背負い袋の中身は出しておいて纏めておくように」


「「はい」」


 彼女達の獲物は主に野兎の肉に皮に角、そして銀鶏の翼といった所だ。

 野兎の角に銀鶏の翼は選り分けておく。

 オレの出しておいた獲物からは邪蟻の針と黒曜石それに蝙蝠の牙、そして草原鷹の翼を選り分けておいた。

 そんなオレの手元をフィーナさんは眺めている。


「それ、売らないって事でいいの?」


「あ、分かっちゃいました?」


「加工費は売り物で相殺でいいのね?」


「出来たらそうしたいですけど。足りなければ手持ちでなんとかしたいですね」


「野生馬の皮を作成依頼するか売るかで大きく違っちゃうわね。でも馬肉でなんとかなっちゃうかも」


 何やら計算を始めたみたいなので声をかけるのは控える。

 とりあえずは焼きソバを平らげるのに集中しようか。


「ああ、ミオ。これをそこの二人にも」


「もう食べさせてるよ!」


 おい!早いな!

 しかもアデルもイリーナもオレより早く食い終わりそうな勢いだし!


「フィーナさん、計算し直しでいいですか?」


「もうしてるから」


 その笑顔には少しだけ救われた気がする。

 それにしてもアデルもイリーナもここの雰囲気に馴染むのが早すぎだろう。

 女の子ってそういうものなんですかね。

 不動くんはその名前の如く乱れがないように見えるが口元には笑みが浮かんでいる。

 まあ見ている分には微笑ましいよね。



「おらー!来たぞー!」


 ミオとアデルのマシンガントークが交錯する中にレイナも加わって収拾がつかなくなった。

 ガールズトーク全開だ。

 口を差し挟む事など誰に出来ようか。


 フィーナさんの所の生産職パーティのメンバーはサキさん以外は揃って食事会となった。

 たまにNPCの客が来るので優香とリックが席を外すが、それでも会話が途切れることがない。

 レイナには弓矢の事で相談があるんだが後でいいか。



「西の森の奥はダメだわ。やっぱ先に進めない」


「でも獲物はいいわよね。ゴボウも収穫できたし」


「いや、あれは収穫って言わないから」


 成程、今まで森で狩りをしていたのか。

 ゴボウって事はブラッディウッドを狩ったんだな。

 師匠の家の周囲では夜間にしか出ないような雰囲気だったんだが、こっち側では昼間にも出るのか。


「レイナ!ミオ!ちょっと相談!」


 止まらないガールズトークに割り込んでフィーナさんが二人を呼んでくれた。

 こういうのは助かる。

 オレには中々出来ない。


「まずはミオから。食材は要るわよね?」


「当然!」


「じゃあ馬肉は買うわ。任せるわよ?」


「どんとこい!」


 ミオは一体どこの親方だ。

 すぐにガールズトークの輪に戻ってしまった。

 このメンバーではレン=レンもかなりのおしゃべりだ。

 優香もイリーナも物静かに見えたんだが女性陣だけだとよく喋る。

 よう分からん世界だ。


「じゃあ弓矢の相談ね」


「ん?キースは使わないよね?」


「彼女達の分ですよ」


「ふーん」


 あらやだ。

 レイナもさっきのフィーナさんと同じ目をしている。

 違いますから!


「矢尻と矢羽根は持ち込みで。出来るだけ用意しときたいんですが」


「おっけ。加工費はキース持ちでいいの?」


「当面はそれでいいです」


「計算はしてあるわ。相殺でいくから」


「じゃあちゃっちゃと作っちゃおうか」


 そう言うとレイナはこの場で矢を作成し始めた。

 篠原は無言のまま作業に参加する。

 そういえば彼も木工職人だったっけか。

 矢の本体の棒であるを束ねたものが屋台裏にあったのだ。

 手元にある素材を使ってサクサクと作業を進めていく。

 まあ素材形状を整えて組み合わせるだけなんだが。


「工房じゃなくても作れちゃうんですね?」


「まあね。そのあたりは適当だよねえ」


「棒の素材は木材ですか」


「そう。木材の種類は何でもいいんだけど、やっぱり竹が欲しいかな。加工が楽だし」


 会話しながらでも作業に問題はないようだ。

 レイナはフィーナさんやリックと雑談しながら作業を進めていく。

 オレもその雑談に加わりながら出来あがっていく矢を【鑑定】していった。

 全部が品質C+で揃っていた。

 見事である。


 同じく木工職人の篠原も品質C+で揃っているようだ。

 作業速度はややレイナの方が上だが、こちらも見事である。

 オレもポーション作成や瓶作成では苦労しましたから。

 久しぶりに作業してないと、こうも品質を揃えられるか不安がある。



 のんびりと雑談しながらサキが来るのを待つ。

 たまにNPCの客の相手でフィーナさんが接客で抜けるのだが、たまにプレイヤーらしき客もいる。

 大抵は弓使いでフィーナさんの屋台で矢を買い込んでいた。

 どうやらレイナと篠原が作成する矢はかなりの売れ筋のようだ。

 プレイヤーからの矢の素材買取も積極的にしている。

 商売、だよなあ。



「フィーナごめん、ちょっと遅れちゃった」


「いいわよ」


「ん?今日は随分と賑わってるわね」


「お客さんがいるから」


 そこでようやくオレに気がついたようだ。


「あらキース、督促かしら?」


「狩場の移動ですよ」


「あらそうなの?皮は下準備中。なめして型までとったから明日には出来るわよ」


「助かります」


 フィーナが机の上の野生馬の皮を指し示す。


「あら。嬉しいわね。何にする?」


「まずはブーツを2人分ですかね」


「彼女達の分らしいわよ」


 サキの目がトークに夢中のアデルとイリーナに気がついたようだ。


「キースのパーティメンバーなの?」


「いえ、『ユニオン』どまりです。私はまあヘルプみたいなものです」


「ねえ、こういうのって犯罪って言わないかしら?」


「私もそれ疑ったわ。疑惑はまだ晴れてないわね」


 フィーナさんもサキも酷いな!

 依頼ですよ依頼。

 ここで強弁できないオレもメンタル弱すぎだな。


「分かったわ。パッと見だけど皮の方は明らかに余るわよ?少なくとも皮一枚以上余りそうね」


「そうですか。防具にはどうですかね?」


「それにはちょっと足りないわ」


 ありゃ。

 そうそう思い通りになりはしないか。


「預かって貰うことって出来ますか?」


「いいわ。これ程の材料は優先してでも作成しときたいわね。レベルアップにもいいみたいだし」


「お願いします」


「請けた。じゃあ彼女達の足のサイズを測っておきましょ」


 サキがガールズトークの輪に乗り込んだ。

 オレにはおしゃべりに加わったようにしか見えないんだが。

 なんだかんだで足のサイズを測っているようではある。


「こんなものかな!」


 その一方でレイナと篠原は矢の作成を終えていた。


「黒曜石の矢だけは注意して!重い分、膠が固まりきってないと外れるかも!」


「了解です」


「ま、色々と揃えてるから黒曜石の矢の出番はないかもね!」


「あ、弓ですけどウチで請ける事も出来ますから。そうお伝えください」


「了解です。伝えておきますよ」


 篠原君のセールストークにもビジネスライクに応じておく。

 こうして互いにwin-winの関係を築くのは悪くない。

 本当はアデルとイリーナも経験しとくべきなんだろうけどな。


「そうだ。フィーナさん、こういうのもあるんですが」


 取り出したのはブルースピネルだ。

 用途としては魔法使いの戦力強化に使えそうなんだが、どうしたらいいのかが分からない代物だ。


「あら。いいの拾ったじゃない」


「いい、ですか?」


「そう。魔法攻撃力の向上なんかに組み合わせて使う物になるわ」


「へえ」


「でもねえ、うちのプレイヤーズギルドにはラピダリーがいないわ。残念だけど」


「宝飾職人ですか」


「そう。原石を使えるように加工できるのはラピダリーだけ。多分だけどサモナーよりレアかもしれないわ」


「そうなんですか?」


「ええ。でもNPCのラピダリーに研磨依頼すると使えるようになるわ」


「どこにいますかね?」


「レムトと港町にはいたと思うけど。ただ会うには紹介状がないといけない筈」


 ありゃりゃ。

 なんとも面倒な事だな。


「プレイヤーにラピダリーが少ないのも縁故で親がラピダリーじゃないと選択できないからよ。サモナーと一緒ね」


「そうなんですか」


「高額なアイテムを扱う商売だからなんでしょうけどね」


 そういう事情ですか。

 どうやらブルースピネルは当面死蔵になるしかないようだ。


「で、アイテム・ボックスなんですが、どうやったら入手できるんですか?」


「あれ?キースは持ってたように見えたけど?」


「借り物なんですよ」


「最初のキャラメイクでボーナスポイント消費したら貰えた筈なんだけど」


 一瞬、固まってしまった。

 そんな画面、あったっけ?


「どこかでスキップしちゃったのかしら?」


「分かんなかったです」


 素で落ち込んでしまった。

 全く抜けているにも程がある。

 


 最後に売れるアイテムを精算して貰う。

 さすがに殆ど手持ちが増えなかった。

 ま、それは仕方がないか。


 一通り用件は済んだ。

 済んだ筈なのだが。

 彼女達の会話はいつになったら途切れるんだ?

 よくネタが尽きないものだ。正直、感心してしまう。


「アデル、イリーナ、そろそろ狩りに行くぞ」


「え?」


「あ、はい」


 二人とも夢中になり過ぎだ。

 レイナに作って貰った矢を二人に持たせると屋台裏から退散する事にした。


主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv5

職業 サモナー(召喚術師)Lv4

ボーナスポイント残17


セットスキル

杖Lv4 打撃Lv2 蹴りLv2 関節技Lv3 投げ技Lv3

回避Lv3 受けLv2 召喚魔法Lv5

光魔法Lv2 風魔法Lv3 土魔法Lv2 水魔法Lv3

火魔法Lv1 闇魔法Lv1

錬金術Lv3 薬師Lv2 ガラス工Lv3

連携Lv5(↑1)鑑定Lv4 識別Lv4 耐寒Lv2 掴みLv3

馬術Lv4(↑1)精密操作Lv3 跳躍Lv1 耐暑Lv3


装備 カヤのロッド 野兎の胸当て+シリーズ 雪猿の腕カバー 

   野生馬のブーツ+ 雪猿の革兜 背負袋

   アイテムボックス×2


所持アイテム 剥ぎ取りナイフ


称号 老召喚術師の弟子(仮)、家畜の守護者


召喚モンスター

ヴォルフ ウルフLv4

残月 ホースLv3

ヘリックス ホークLv3

黒曜 フクロウLv3


同行者

アデル&みーちゃん

イリーナ&トグロ

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― 新着の感想 ―
犯罪者呼ばわりまでされているのに、装備品の代金を支払ってまで指導する価値があるの? しかも指導されている2人からのフォローは一切無くて、装備品の代金を後で支払うなどの言動は無し。
[気になる点] 女が絡むと急につまらなくなる。
感想一覧
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