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ログインした時刻は午前6時10分。
いい天気?
雨です。
今日はレムトに移動しなきゃいけないんですが。
こんな日に限ってこれかよ!
インスタント・ポータルの中に雨は降り込んでこないのだが、それでも雨の風景は気が滅入る。
移動で濡れる事を考えるとどうしても、ねえ?
一旦、師匠の家に退避すると、師匠のメタルスキンに見付かりました。
そしていつものように食事の用意を始めるという。
いや、そこまでしてくれなくてもいいんだが。
ま、好意は受け取っておこう。
そうそう、今のうちに傷塞草やマジックマッシュルームを分けて確保しとこう。
空瓶の原料も少し多めに確保、だな。
師匠には使っていいと言われてるし、極端な量を持ち出さなければ問題ないだろう。
食事は単純なパンとスープだったがこれで十分。
雨の中の行軍だ。
寒くなっちゃうだろう。
食事抜きではままならない。
食事を摂り終えると師匠のメタルスキンを相手に辞去した。
無論、マギフクロウとミネルヴァオウルもだ。
そして召喚モンスター達を呼んでいく。
ヴォルフ、残月、黒曜、逢魔、啓明の布陣だ。
移動用、ですね。
ゴーレム達は門と化しているようなので良く分からないが、適当に挨拶を済ませておく。
雨避け代わりのコートを羽織ると準備完了である。
では。
行くか。
無論、雨の中でも魔物はおとなしくしてくれない。
森の中でも街道でも、関係ない。
はぐれ馬を狩っているパーティもいたりして、朝から活発な様子です。
いや、はぐれ馬がプレイヤーを蹂躙しに行ってる、と言うべきか?
まだプレイしたてのパーティのようで、結構緊迫感のある戦闘になっているようだ。
楽しそうだ。
今のオレ達では多分、楽しめない。
武技を使わなくても倒せちゃうんだろうな。
呪文で強化もしてあったら尚更だ。
装備も以前と違ってかなり強化されているし。
実際、森の領域を出る前にはぐれ馬と戦って見たんですがね。
さすがに一撃で仕留めきるのは無理でしたけど、一撃で瀕死でしたから。
獅子賢者の騎士槍、半端ないです。
最初にはぐれ馬と遭遇した時は大変だったと思うのですが。
確実に強くなっているのだろう。
平原に出ると雨にも関わらず、プレイヤーの姿は多いような気がします。
魔物は?
少ない。
いや、少なすぎる。
でもプレイヤーが集まっている光景を何度か見るのですが。
どうも対戦をしているらしい。
え?
参加枠はもう決まっているんじゃないのかな?
いや、本番に向けて鍛錬をしているのかもしれない。
それに目立つ存在がいる。
馬だ。
騎乗戦をしているプレイヤーが目立つ。
ホーンドラビット相手に、となると簡単そうに見えるが、アレはアレで難しい筈だ。
何しろ、そこそこ速い魔物が相手だし、的にするにしては小さい。
特に騎乗しながら弓矢で狙うのはかなり難しい事になるだろう。
いっそ、闘牛程度に大きかったら楽だと思います。
あれは真っ直ぐに突っ込んで来るから当てるのも比較的楽だ。
危険は大きいけどね。
街道沿いがこんな有様ではレムトの町はどうなっている事やら。
昨日のレギアスの村も凄かったが、これは常軌を逸しているんじゃないのかね?
気を付けないと、オレも対戦を申し込まれる可能性があるかもしれない。
おとなしくしておこう。
対戦をしている場所には近寄らないようにするに限る。
注意しておかねば。
レムトの町は変わらないように見える。
そう見えるだけだ。
雨のせいで湿気が篭っているのは間違いない。
町全体が熱気を帯びているように感じられる。
行き交う人々の熱気だ。
祭りの前の雰囲気だな。
それは広場でも同様であった。
さすがに対戦をしているプレイヤーはいない。
露店で溢れそう?
いや、馬車の数が多過ぎ!
商人同士が交渉する声が割れんばかりに飛び交っている。
もしくは耳元で囁いているかだ。
プレイヤーだけでなくNPCも同様だったりする。
カオス。
前日で、これか。
まだラムダくんとの約束の時刻には早い。
冒険者ギルドに顔を出してみるか?
なんとなく、状況は読めているけど、まあ行ってみよう。
やっぱりだ。
芋洗い状態です。
すぐに広場に舞い戻りましたよ。
ま、それは仕方がないか。
露店でも見て回ろうかな?
いや喧騒が酷くてその気になれない。
何か作業でもして時間を潰そうかね?
一旦、人の少ない場所に移動しよう。
落ち着いたらラムダくんにテレパスなりメッセージなりで連絡しておくかね?
オレが選んだ場所は?
町の入り口近くの馬小屋が立ち並ぶ一角だ。
西方面から町へと入ってくる人々を観察できる。
気になるのは?
マーカーだ。
たまにPK職っぽいのが、いる。
NPCのこそ泥みたいなのが荷物を抱えて群衆の中に消えていったりしている。
衛兵が気がつく様子は?
ない。
いや、あるのかもしれないが。
あからさまな奴は衛兵に押し留められていたりする。
衛兵もまだレベルが低そうだし。
おっと。
テレパス、使ってみるか?
時刻は午前9時10分。
ログインしていたら有難いな。
『え?キースさんですか?』
「唐突で済まないね。今、レムトにいるんだが」
『あ、そのままで大丈夫です。何処にいますか?』
「西側の馬小屋がある周辺だな」
『了解です。目印は木剣で』
テレパスはそこで切れた。
ほう。
木剣を目印に、か。
まさかオレが作った奴をそのまま持ってるのかね?
訓練用の消耗品なんだが。
その気配に気が付いたのはヴォルフであった。
狼形態の逢魔は気が付かない。
ああ、そうか。
ラムダくんの匂いを嗅ぎ分けたのかな?
目の前に見慣れないプレイヤーが6名。
その先頭にいる軽装の戦士は左手に木剣の柄を軽く掲げている。
おお。
まるで、分からない。
本当に、ラムダくんなの?
イオタ Lv.2
ソルジャー 警戒中
沙羅 Lv.1
アーチャー 警戒中
純平 Lv.2
メイジ 警戒中
彦一 Lv.1
ルーインダイバー 警戒中
ホルト Lv.2
セイバー 警戒中
ジーター Lv.1
バーバリアン 警戒中
不躾だが【識別】はしておいた。
【看破】は出来ないようです。
さすがだ。
イオタ、という名の軽装の戦士がラムダくん、いやオメガだったかな?
ま、ラムダくんでいいや。
名前もそれらしくなっているし。
何か名前が偽装になってない気もするけど。
外見は完全に別人だ。
背格好は同じだが、髭面で厳つい印象がある。
「あ、一応証明もしときたいんで、ここで私とユニオンを組みましょう」
「うむ」
ユニオン申請を受け取ると承認する。
早速、共有で仮想ウィンドウのデータを見る事になったのだが。
こりゃ凄いわ。
プレイヤー名 オメガ
種族 人間 男 種族Lv17
職業 アヴェンジャーLv16
ボーナスポイント残6
セットスキル
小剣Lv14 剣Lv12 両手剣Lv7 小盾Lv12 関節技Lv8
投げ技Lv5 回避Lv15 受けLv14
時空魔法Lv10 光魔法Lv11 闇魔法Lv13 水魔法Lv10
連携Lv12 鑑定Lv14 識別Lv13 看破Lv13 耐寒Lv5
掴みLv6 馬術Lv7 精密操作Lv12 二刀流Lv11
解体Lv14 水泳Lv7 投擲Lv8 罠Lv9 保護Lv6
偽装Lv7 変装Lv13 隠蔽Lv12 追跡Lv14
無音詠唱Lv12 気配察知Lv12
[復讐の誓いにより取得]
カルマ識別Lv11 設定操作Lv10 ステータス操作Lv11
技能封印Lv8 呪詛Lv10
装備 鍛鉄の直剣×2 イヌシデの木剣 殺人熊の鎧
殺人熊のブーツ 殺人熊の兜 雪獣人の小盾
呵責の腕輪×2 呵責の足輪×2
背負袋 アイテムボックス
所持アイテム 剥ぎ取りナイフ
称号 森守の紋章、秩序を望む者 海魔討伐者
坑道迷宮の覇者 鍾乳洞踏破の証
復讐の誓い
ステータス
器用値 23(+7)
敏捷値 25(+8)
知力値 16(+5)
筋力値 20(+6)
生命力 16(+5)
精神力 16(+5)
カルマ 5,750 許容下限値800、許容上限値8,000
相変わらずアヴェンジャーのステータス上乗せの効果は凄まじいな!
補正値の合計はオレのステータスの合計を上回っているのだ。
実におっかない。
すぐにユニオンを切ると改めてラムダくんが一礼する。
他の5名も静かに目礼。
こっちも目礼で返した。
「場所を少し変えましょう。色々とお返ししないといけないので」
「お返し?」
「依頼の報酬、それに連絡すべき事項もありまして」
「連絡?」
「お願いしたい事もあります」
何だろう。
報酬よりもそっちが気になるんだが。
「少し騒がしい場所になりますがそこでお話します」
確かに騒がしい場所でした。
表通りにある屋台の裏手なのです。
雨模様であるのだが、いい匂いが充満している。
残月は大きいし目立つので帰還させ、ヘリックスを召喚しておく。
ま、大丈夫だろう。
雨避けのテントの下でもあるしな。
机上にはハープティーのようなものに揚げポテトか?
ま、軽食ですな。
おっと。
ユニオン申請が来てました。
承認すると早速、ラムダくんから話を切り出した。
最初はまあ挨拶みたいなものだ。
聞けば彼もアヴェンジャーの中でも最古参として、色々と苦労してたようだ。
いや、結構楽しめてたのかね?
PK職とPKK職との血を血で洗う闘争、か。
まあその辺りは省くとして。
別の机に陣取っている5名のプレイヤーも、全てアヴェンジャー。
ある意味でオレの孫弟子って事になるらしい。
全員がほぼラムダくんと同じかやや低い程度の精鋭であるらしい。
なにそれ、怖いって。
『済みません。報酬の件は一区切りついたら、と思っていたんですが』
「まあ好き勝手にフラフラしてるだけなんだし、気にしなくていいんだけどなあ」
『これでも気にしてたんですが』
髭面に似つかわしくない微笑だが。
『報酬分のボーナスポイントは常に余らせてあったんで、今お渡ししておきます』
「そう急がなくても」
『けじめですから』
《個人指名依頼をクリアしました!》
《ボーナスポイントに6ポイント加算されます。ボーナスポイントは合計20点になりました!》
「それにしても慌しいのは?」
『復讐相手です。詳細は把握してるんですが、難敵なのも間違いないので』
「君達でもなのか?」
『ええ。アヴェンジャー6名であっても油断ならない相手でして』
「少し興味があるな」
『そう言うと思いました』
少し間を置くようにお茶を口に含む。
それにやや緊張した感じがするんだが。
『半ソロバード。そう言われているプレイヤーがいるのはご存知ですか?』
半ソロバード?
どこかで聞いたような。
そうだ。
ハンネスから聞いたんだっけ?
いつだったかは忘れたけど。
詳細を聞いてみたら凄いものだった。
半ソロバード。
長時間に亘ってプレイし続けている廃人プレイヤー。
そこだけは親近感が持てるが。
その他がもういけない。
現在、表向きの職業はプリンシパルバード。
バードの上位職を装うが、取得技能はそれに相応しいだけのものを備えているらしい。
リュートを持ち、呪歌と呪曲を操る、支援役。
サブウェポンは刺突剣。
流れのプレイヤーとしてパーティに加入、細々と悪事を働いて、パ-ティメンバーに悟らせない手口。
無論、PKの名前の通り、パーティメンバーをそうと悟らせずに仕留める事もあるようだ。
それでいて被害に気が付くのは困難。
ここに揃っているアヴェンジャー6名のうち、5名までもがこのプレイヤー絡みで死に戻っているそうな。
最初の1人がラムダくんな訳だ。
それだけに留まらない。
情報操作もしている。
仲間のPK職にすら正体を隠して暗躍、PK職に狩られた、という偽情報まで流してあったとか。
それに偽装する姿も幾通りにも及ぶそうです。
種族の確定が出来たのも最近であるそうだ。
エルフ、らしい。
いっそ見事と言うべきだろうか?
『アヴェンジャーだけでなくPKK職で彼の情報を捕捉出来たのは本当にここ最近でして』
「最近なの?」
『偽情報を掴まされて右往左往です。情けない事に』
「その半ソロバード、最初はPKとしてパーティを組んでいたんじゃないのかな?」
『最初はそうです。僕がやられた時はそうでした。他のPK職仲間と時間が合わずに離脱したみたいで』
「その時の職業は?」
『ハンターですね。消去法ですが』
「確定?」
『ええ。複数のルートで確認済みです。例の手で泣き喚きながらの自白ですが、かなり信憑性は高いと思います』
ほう。
拷問、か。
あまり酷い事、しちゃいかんよ?
『僕の復讐相手は彼が最後です。が、復讐したとしてもペナルティを受けるだけでそのまま、とも言えます』
「ああ、技能が一定期間、使えなくなるって奴か」
『ええ。ここにいるアヴェンジャー全員の技能を結集しても全ての技能を封じ続けられる訳じゃないですし』
「今後もそのPK職はゲームに残り続ける可能性がある、と」
『僕はアヴェンジャーから抜けて他のPKK職に就く条件をクリア出来ません。それが少し心残りでして』
「え?」
アヴェンジャーが復讐劇を全てクリアした時点で、一定以上のカルマが溜まっていると?
強制的にキャラ再作成、になるらしい。
カルマが低ければ、他のPKK職に転職が可能になるそうだが。
これはかなり難しいようだ。
これまでにまだ誰も達成していない。
つか復讐劇達成はまだ4名だけらしいけど。
『キャラ再作成、となると対抗するのは無理ですからね』
「時間を掛ければ大丈夫じゃないかな?」
『ええ。ですがあっちもかなりの長時間プレイをしているようですし』
成程ね。
かなりの難敵って事なのか。
「レムトに集結しているって事はここに来るのかな?」
『ええ。半ソロバードのプレイヤー、ドラクマという奴ですが』
「問題でもあるのか?」
『呪歌に呪曲は大丈夫です。対抗手段はあるんですが、刺突剣が厄介です』
「厄介、とは?」
『装備そのもの、それに腕です。並じゃないって事しか分かってませんが』
「正体を大々的にバラすのではダメか?」
『逃げられると痛いですし。別の変装を使って手口を変えられたら厄介ですから』
「うん?もしかして本当の名前は?」
『不明です。ドラクマ、という名前も偽装でしょう。かつてのPK仲間も知らない、と言ってました』
「徹底しているな」
分からないな。
オレに知らせる、その理由は何だろう?
「本来はPKK職だけで共有すべき情報だと思うが。私に明かしたのは?」
『見て欲しいんです。プレイヤーズスキルが高そう、としか判らないので』
「そんなにか?」
『ええ。どう相手をすべきなのか、キースさんならどうするか、聞きたいってのが本音です」
手強い、か。
いかんな。
疼く。
「得物は何を?」
『集団相手だと呪歌を最優先、サブウェポンの刺突剣も併用するスタイルです』
「なるほど」
『刺突剣の攻撃を喰らうと麻痺や毒になる事があったりするそうですし』
「え?」
その装備、思い当たる節があるんですけど。
刺突剣。
麻痺、それに毒。
それ、獅子賢者のフルーレじゃね?
厄介だわ、そりゃ。
刺突剣か。
いや、見識なんてないんですけど?
競技としてのフェンシングは見ている。
だが競技と実戦ではどのような差があるのかも、知らない。
何かアドバイスが出来るとも思えないんだが。
「魔法を仕掛けて罠に嵌めるのは?」
『町の中では仕掛けられませんし、町の外では仕掛けを終えて舞台を整えるのは至難です』
「うん?何処で襲うつもりなんだ?」
『町の外です。数で押せたらいいんですが、パーティを組まれたら厄介ですから』
「それまでは追跡するって事か」
『ええ。レムトには他にもPKK職のチームが情報収集の為に張ってますから』
それはまた。
随分と大掛かりな。
先刻からアヴェンジャーの5名も周囲をそれとなく見張る様子なんだが。
それでいて静かだ。
違和感がない。
それが逆に不思議です。
『問題はその目標が仲間を連れている場合です』
「やはり仲間がいると厄介か」
『ええ。PK職ではなく普通のプレイヤーである可能性もあるんです』
「それは」
『間違えて死に戻らせては目も当てられなくなります。カルマが一気に増えますので』
「カルマの上限値を超えたらどうなるんだ?」
『復讐劇はその時点で失敗扱いで終了、キャラ再作成です。ボーナスはなしで』
わお。
それはまた厳しいな!
ラムダくん達を連れて町の外へ。
インスタント・ポータルを展開。
この方が話がし易い。
それに対戦を兼ねた訓練も出来るだろうし。
「えっと、訓練、ですか?」
「ま、最初は軽く、だな」
呪文の強化は?
しません。
ラムダくんの得物は木剣。
オレは木刀。
いやはや、久しぶり?
おお。
強い、な。
かなり成長している!
スピードもパワーも上がっているのは勿論だが、正確な攻撃を加えてくるのが最も異なる点だろう。
その分、狙いも分かり易いけどね。
だが、守勢に回ったら危ういって点で、間違いなく以前よりも脅威が増しているだろう。
結構な事だ。
4戦して、オレの4勝。
但し、全部時間切れの判定です。
ま、訓練ですから。
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
それでも上がるものは上がるらしい。
それはいいとして。
では、次だな。
《アイテム・ボックス》から取り出したのは?
獅子賢者のフルーレだ。
「え?それって」
「多分、先刻に話で出てきた武器はこれかもね」
「刺突剣、取ってるんですか?」
「取ってるだけでプレイヤーズスキルにはないよ」
ここは苦笑する所だ。
分かってもいない事を教えるなど、傲慢以外の何物でもないのです。
だが。
感覚で掴んでおくのは悪くない。
「素材の出所には心当たりがあったんですが、ビンゴでした」
「うん?」
「南方面、S5マップで採取出来る素材で作られた麻痺と毒を与える武器、と聞きましたから」
「ま、刺突剣を取得する予定はなかったけどねえ」
「僕もそれは予想外ですよ」
フルーレをラムダくんに渡す。
一通り、調べ終えるとそのままオレに返してくる。
「間合いだけ、お願いしてもいいですか?」
「ま、そのつもりでここに誘っている訳だしね」
「オレ達も!」
「お願いします!」
他の5名のアヴェンジャーも堪らず声を上げた。
どの顔も真剣だ。
ま、しゃあないかな?
付き合う時間ならあるのでした。
《只今の戦闘勝利で【刺突剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【跳躍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【軽業】がレベルアップしました!》
時刻は?
午前11時30分だ。
もう、そんなに経過してたの?
いやはや、時間の経過が早いったらない。
「済みません、ここまで付き合って頂いちゃって」
「暇だからね」
そう。
その言葉に嘘はない。
退屈こそ、敵だ。
「では明日、闘技大会に出てくる目標の戦い方を見て評する。それでいいのかな?」
「十分です」
「その後は我々が始末を付けます!」
おお。
力が入ってますな。
でも力の入れすぎはいけませんよ?
インスタント・ポータルを解除すると、ラムダくん達とここで別れる事にする。
そして。
いつの間にか雨は止んでいました。
明日も晴れてくれたらいい。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv29
職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv15(↑1)
ボーナスポイント残 20
セットスキル
剣Lv12 両手槍Lv11 馬上槍Lv9 棍棒Lv11 刀Lv11
刺突剣Lv10(↑1)捕縄術Lv10 杖Lv21 打撃Lv18 蹴りLv18
関節技Lv18 投げ技Lv18 回避Lv18 受けLv18
召喚魔法Lv29 時空魔法Lv17 封印術Lv11
光魔法Lv17 風魔法Lv17 土魔法Lv17 水魔法Lv17
火魔法Lv17 闇魔法Lv17 氷魔法Lv16 雷魔法Lv16
木魔法Lv16 塵魔法Lv16 溶魔法Lv16 灼魔法Lv16
錬金術Lv13 薬師Lv9 ガラス工Lv8 木工Lv11
連携Lv20 鑑定Lv20 識別Lv20 看破Lv5 耐寒Lv9
掴みLv16 馬術Lv17 精密操作Lv19 ロープワークLv10
跳躍Lv10(↑1)軽業Lv10(↑1)耐暑Lv12 登攀Lv9 平衡Lv10
二刀流Lv17 解体Lv16 水泳Lv6 潜水Lv6 投擲Lv3
ダッシュLv9 耐久走Lv9 隠蔽Lv3 気配遮断Lv3
身体強化Lv18 精神強化Lv18 高速詠唱Lv18
魔法効果拡大Lv17 魔法範囲拡大Lv17
耐石化Lv6 耐睡眠Lv5 耐麻痺Lv6
耐混乱Lv4 耐暗闇Lv4 耐気絶Lv6
耐魅了Lv1 耐毒Lv1




