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「そこで止まれ!」


 鋭く誰何してきたのは門衛らしき兵士だ。

 うん。

 兵士だよな?

 NPCである事を示す黄色いマーカーがあるんだが。

 ちょっと、おかしい。

 何で背中に翼があるの?



 ラ・イラー バードマン 男 種族Lv8

 ファイター 警戒中



 近寄ってくる奴を【識別】してみたらこうなってます。

 バードマン?

 普通の人間ではなかったようです。

 黄色のマーカーである以上、敵対的な態度は避けるべきだな。


 先方もいきなり武器を突きつけてくる様子はない。

 その代わりに壁の上は剣呑だな。

 弓矢を構えてる奴がいたりするが。




「人間、だな?それに召喚モンスターとは。陸路で来るとは珍しい」


「珍しい?」


「使徒共に襲われなかったか?それに魔物だ。その先の砂漠にも厄介なのがいたと思うが」


「まあ、なんとか逃げ延びて辿り着いたんですがね」


 うん。

 間違ってはいない。

 ある意味で戦闘は避けてきたのだし。


 それにしても気になる。

 態度が随分と柔らかいよな?

 バードマン、か。

 友好的なNPCと思えばいいのか?



「人間ならばここを通っていい事になっている。通っていいぞ」


「え?」


「この先に港町ロムドがある。揉め事さえ起こさなければ構わん」


「はあ」


 なんとまあ。

 門番、だよな?

 通してくれるというのであれば有難いんだけどさ。




 一番大きな門は常時閉まっているようだ。

 通用門はそれに比較するとかなり小さいが、残月に騎乗したまま通れる大きさがある。

 しかも4重で門扉があるとか、厳重な造りだ。


 それにしても、まるで巨大なダムみたいな関所だな!

 天然の地形を利用した城砦とも言える。

 オーガであってもこれを突破するのは無理だな。

 そう思わせるのに十分な堅牢さは間違いなくあるだろう。




 関所を抜けたらそこは既にエリアポータルになっていたみたいです。

 広域マップでは港町ロムド。

 そして関所のバードマン達があっさりとオレ達を通した理由もすぐに分かった。

 港町ロムド、ね。

 その規模はレムトを遥かに上回るだろう。

 普通に人間が多く往来してました。

 ドワーフもいるようだ。

 数が少ないけどエルフだっている。

 だが。

 住人の半数程はちょっと雰囲気が明らかに違う。

 蟻人間?

 【識別】してみると彼等はミュルミドン、という種族であるらしい。

 アントマンとは別のようだ。

 よく見るとアントマンよりも人間に近い種族であるらしい。

 露店で人間相手に話しこんでいる様子も見たが、話し言葉の響きが独特なだけで会話に不自由はないようだ。

 身に着けているのは皆がゆったりとしたローブで、まるで見分けが付かないのだが。

 困るのはその程度かな?


 そして別の種族もいる。

 明らかに人間よりも頭2つは大きな存在。

 それに目立つ造形をしていた。

 ドラゴニュート?

 小型のドラゴンのような存在が人間のように二足歩行で直立して歩き回る様子は迫力がある。

 でも周囲の人々はまるで気にしていない。

 平然としたものだ。

 つまりこのドラゴニュートも友好的な種族、という事でいいのかな?

 そのドラゴニュートは屋台で肉を焼いて接客していたんですけどね。

 他の種族が怖がって近寄らない事はないようだ。

 つかミュルミドンも肉を買い込んでますけど?

 その食事風景はなんかシュールだ。

 つかこの町そのものがカオスに見えてくる。

 町並みは整然としているのに。



 まあいいさ。

 エリアポータルの解放の機会はないようだが、たまにはいい。

 それに食料も買い込めるようだし、通貨も共通のようだ。

 買い物ついでに色々と見て回ってみよう。



 いくつか屋台で軽食や食料を買い込んだり、露店でアイテムを売り込んだりしながら情報を集めてみた。

 この町は交易地であるらしい。

 町そのものの運営はドラゴニュート。

 バードマンが町の運営に協力。

 主な住人はミュルミドンで、人間は交易の為に訪れている者が殆どであるらしい。

 人間、それにエルフやドワーフは基本的にここでは異邦人であるようだ。

 そして彼等の多くは海路でこの町に来るそうです。

 確かに、港の賑わいは凄かった。

 まさにカオス。

 つか往来する人間が皆、海賊崩れに見えてしまうんですが。

 どうも人間の中でも国を追われたような連中も数多くいるようだ。

 でもこの町で悪さをする奴は少ないだろうな。

 バードマンの兵士が結構頻繁に行き来している。



 ドラゴニュートの数は少ない。

 それでいて畏怖の対象であるらしい。

 同時に尊敬されているような節もある。

 よく分からないな。



 要するにここでは普通に振舞っていて問題はないようなのだ。

 まあいいさ。

 そういう事にしとこう。




 買い込んだ品物は?

 細々としたものばかりだ。

 まあ主に食料品が多かった訳ですが。

 売り子に色々と聞き込むにも何か切っ掛けがないといけないしな。

 一番口が軽かったのはドワーフの鍛冶屋です。

 どこの小僧だ?

 目がそう語っていたけど、獅子賢者の針を見せたら態度が豹変です。

 どうも獅子賢者の針は人気素材のようだが。

 そのせいか、色々と教えてくれましたよ?



 例えば?

 このマップの東半分だ。

 海です。

 その先にはまた別の大陸があるそうですが、かなり遠そうではある。

 北はどうか?

 S4E1に通じているのは確かなようだ。

 オレ達が通過した関所はこの町の北と南にもあるようです。

 北に行けばバードマンとミュルミドンの集落もあるようだ。

 南に行けばドラゴニュートの集落があるようだが、かなりの危険地帯だそうです。

 ま、そりゃそうだ。

 話の内容から察するにレムトから7マス先のマップになりそうだしな。



 そんな中で気になる情報が。

 魔人だ。

 ドラゴニュートとバードマンに撃退された、というが。

 ちょっとだけ、気になります。

 あちこちで何か暗躍している気配がする。



 時刻は午前11時30分。

 少しずつ買い食いをしてきたし、昼食の必要はないかな?

 北側の関所を抜けてみる。

 抜ける、というか関所の手前でトンネルがあるんですけど。

 魔物は出て来ないそうです。

 仕込んだ情報によると、ミュルミドンの作り上げた通路なのだそうで。

 その先はミュルミドンと少数だがドワーフが町を作り上げているのだとか。

 しかも隣のマップ、十字谷の近くまで続いているって。


 長いよ!

 それに、だ。

 中に魔物はいないので、安心して移動出来ると聞く。

 オレが思った事は?

 それ、つまらないよ!


 かといって東の海へ、というのも心許ない。

 もう少し、海に対応する召喚モンスターの戦力向上はしておかないと無理?

 南へ向かうのも論外だ。

 普通にレッサードラゴンがいると聞きましたよ?

 ではどうする?

 西へ行ってみようかね?

 目標はS5W1マップだ。

 町の領域を出てリターン・ホームを使おう。

 S5マップの南端からまた移動だな。




 再び西側の関所を抜けて西へ向かう。

 門番のバードマンが何か奇妙なモノを見る目をしていたが気にしない。

 気にしてはいられない。

 少し離れてからリターン・ホームを使った。


 視界が反転。

 見慣れた風景に変わる。

 そしてすぐに移動だ。

 今度は西か。

 中継ポータルから少し北へと進むと北西に転進する。

 そうだな。

 夕方までにS5W1マップのエリアポータルに到達出来ればいいんだが。




 相変わらずスフィンクスとスピンクスも単体で襲ってくるが、そう頻繁ではない。

 エルダーペアでもいいんですが?

 さすがにそこまで求めるのは無理のようです。

 スフィンクスのレベル5もいたのだが、これがもうね。

 やっぱりグラビティ・プリズンがいけない。

 いや、楽になり過ぎて困る。

 これはいけない。

 もっと早く、隣のマップに行かないと!

 鬱屈が溜まっているのが分かる。

 ほぼHPバーがなくなっている所にパルスレーザー・バーストまで使ってるし。


 オーバーキルか。

 ダメだな。

 感覚がおかしくなりそうだ。




 時刻は午後3時10分。

 残月を駆る速度は最高速度を記録していたかもしれない。

 呪文で強化してあるとはいえ、神徒などは文字通り蹴散らして進んでました。

 その甲斐もあってS5W1です。

 あまり変わった様子はないように見える。

 だが少しだけ、平原に近いか?

 いや、ややゴツゴツした雰囲気があります。

 足場が砂地じゃないのであれば移動は苦にならないだろう。

 さあ、何がいますかね?




 ストーンゴーレム Lv.1

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 土属性



 いきなり、お前か!

 十字谷で出現したゴーレムと比べると色相が違うだけで、背格好は似たようなものだが。

 2体、いるな。

 イベントモンスターで現れた奴に比べたらレベルは低い。

 どうにか、なるのか?




 どうにかするまでが大変だ。

 何しろ呪文が効かない!

 属性封印は6回目でようやく効いたのでした。

 その上で1体をピットフォールで落として戦力を分断。

 マグマ・フィールドとインスタント・シムーンでジリジリとHPバーを削ってみたんですがね。

 これがなかなか効かない。

 相当にタフなのは分かっている。

 そっちを観察する余裕は本来ならない。

 もう1体、同じようにデカいのがいますからね!


 無論、真正面から突っ込んで勝てる相手とは思えない。

 まあ似たような奴と戦った事があったから助かっているけどね。



「エンチャンテッド・ウィンド!」


 ヘリックスの風の刃が与えるダメージが大きいのを確認していた。

 故に、この呪文は有効だろう。

 地上に残っている奴を相手にしてみる。

 次はディフェンス・フォールだな。

 その次は属性封印にするか?

 何にせよ、ピットフォールが解除されるまでの間にできるだけHPバーは削っておきたい。

 極端にタフ、というのも実に厄介だな!




 どうにか1体を片付けたが、ピットフォールは解除されていました。

 無論、健在です。

 呪文でジリジリとHPバーを減らしてた筈だが、それでも7割程、残ってやがる。

 おいおい。

 呆れているオレがいる。

 まだ楽しめそうだ、と思っているオレもいる。

 だが。

 1体だけであれば怖くはない。

 残月の機動力を活かして削り続けるだけだ。

 ま、レベル高めの奴を知っているとこんなものか?

 いや、いい感じで緊張感はあったけどね。


 やはり機動力を活かしていつでも逃げられる、という心の余裕があるのが大きい。

 だが問題は無論残っている。

 リスクを回避して突撃を使わないと戦闘が長引くのだ。

 これが、困る。

 どうにかしたいものだが、今は安全を優先だな。


 で、何を残してくれたのか?

 石ころです。

 え?

 確かに倒したのはストーンゴーレムで石の化け物ですけど。

 クレイゴーレムだって珪石を残すんですけど!







 ブロンズゴーレム Lv.7

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 風耐性 土耐性



 さあ。

 段々と怪しい雰囲気になってきましたよ?

 これまでのマップを色々と思い出してみる。

 虫繋がり、恐竜繋がり、石繋がり、エジプト繋がり、蛇繋がりがあったかな?


 ゴーレム繋がりかね?

 おっと、その前にこいつ等をどうするかだ。

 そう。

 こいつ等、である。

 4体、います。

 背の高さはクレイゴーレムよりもあるが、重量感では劣るように見える。

 でも動きは同様に、鈍い。

 逃げるのは簡単だろう。

 オレが徒歩でも逃げ切れそうだ。


 だがここは敢えて戦ってみる。

 まずは戦力の分断からだな。



「ピットフォール!」


 定番の呪文から始めてみるか。





 その定番の呪文は失敗であった。

 何が、と言えば4体全部を穴に落としてしまったのだ。

 いや、1体は落とさずに残す予定だったんですけど。

 勝手に、落ちたのです。

 オレの責任?

 そうは思わない。

 普通に、余裕を持って回避出来ると思ったんだって!

 どんだけ鈍いんだよ!


 その代わりなのか、ピットフォールで穴に落ちてもダメージが殆どない。

 相応にタフであると同時に硬いと判断するしかないようだ。

 それにしても、穴の底で芋洗い状態のブロンズゴーレムですか。

 微妙な光景だ。

 どう始末したものだろうか?


 とりあえず、ピットフォールを解除する気にはなれない。

 せっかくなので呪文がどの程度効くのか、一通り試してみよう。




 ダメだこりゃ。

 攻撃呪文を色々と試すのですがね。

 これといった決め手になる呪文がないのだ。

 フォース・バレットとエネミー・バーンのダメージ差が判別できないとかどうなのよ?

 当面はマグマ・フィールドとインスタント・シムーンでジリジリとHPバーを削ってます。

 ストレスの溜まりそうな展開だ。

 直接、殴りたい。

 でもそんなリスクをこの状況で?

 こんな芋洗いに参加したくないって!

 普通に死んでしまうだろう。



 そこで、状況を更に悪化させてみた。

 手に負えなくなったら逃げたらいいのだ。

 何をしたのかと言えば?



「ヒート・ボディ!」


「アシッド・シャワー!」


 マグマ・フィールドとインスタント・シムーンも熱攻撃には違いない。

 追加しました。

 ついでに酸も加えてみよう。

 毒を食わば皿までだ。


 ヒート・ボディは4体いるうちの1体にだけ仕掛けました。

 熱気を帯びる穴の底の様子は?

 酷いものだ。

 互いに揉み合っている様子は変わらない。

 やはりそんなに効果はないのかね?


 いや、結構ダメージが増えたみたいだ。

 しかしこれは酷い。

 オレが仕掛けた事なんだけど。




 ピットフォールの効果が切れた。

 ブロンズゴーレムのダメージは?

 互いに暴れたせいもあってそこそこ減っているようだ。

 むしろ呪文そのもので受けたダメージより多かったのかもしれないな。


 最初、熱気はそう感じなかった。

 だが少し近寄ってみるとまだ熱気が凄い。

 クソッ!

 槍を突き込んでやりたいがこれでは困る。



「フリージング・ブラスト!」


 今度は冷やそう。

 膨張と収縮を繰り返したら脆性破壊が起き易くなるかな?

 クラックの1つでも出来たらいいんですがね。

 まあそこまで手間を掛ける訳にもいかないだろう。



 槍の攻撃は?

 結構、いい感じでダメージが通るようになっているようだ。

 溶魔法によるダメージには防御力低下の効果があったりするからな。

 それだけでも使った甲斐はあったのだろう。


 では。

 HPバーが少なくなっている奴から片付けよう。

 足止めは?

 これ、いらなくないか?

 動きはやはり鈍いままだ。

 カウンターで攻撃を喰らわなければ大丈夫?

 空振りで生じる風切り音は怖い。

 だがここは残月を信じよう。

 直撃した場合はリグに期待だ。






《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『リグ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ここの所リグの存在感が増している。

 主に防御面でだが、その実はナイアスの支援が主任務である。

 オーガ相手に中々の活躍もしていたし、レベルアップも納得である。


 それに今回のレベルアップでは空きスロットが1つ発生している。

 そこに入るのは?

 耐性だ。

 光、闇、風、土、水の5つとなっている。

 それに火耐性が火属性になっているようです。

 結構、強化されてるのか?


 リグのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1点のステータスアップは生命力とする。



 リグ イエロープディングLv6→Lv7(↑1)

 器用値 19

 敏捷値 13(↑1)

 知力値  8

 筋力値  8

 生命力 13(↑1)

 精神力  8


 スキル

 溶解 形状変化 粘度変化 表面張力偏移 物理攻撃無効

 雷属性 火属性(New!)水耐性(New!)



 これでいいか。


 それにしても、だ。

 戦闘は長かったが堅実に推移した。

 まあ最後まで直撃はなかったけど冷や汗ものだ。

 喰らえばそれだけで沈んでしまいそうな攻撃ばかりです。

 そりゃ怖いって。


 勝ったのはいいけど、時間が掛かり過ぎ!

 ゴーレム相手にこれだけはどうしようもないのかもしれないが。

 実際、今までに戦ってきたゴーレムはどれも厄介であった。

 そういうものなんだろうな。


 そしてブロンズゴーレムが残した物はある意味で至極当然の代物でした。

 こんなのです。



【素材アイテム】銅鉱石 品質C レア度3 重量5+

 銅を一定以上の比率含有する鉱石。銅以外にも錫や鉛を含む場合が殆ど。



 戦闘の面倒な事を考慮すると極めて実入りが乏しいと判断するしかないな!

 まあ金鉱石と同様、溶魔法の呪文のリファインを試すのに使おう。

 それにしても4体とも銅鉱石を残すとは、ね。

 【解体】はもっと別の機会に大活躍していいぞ!




 ところで、気になる。

 このマップの空中担当だ。

 ゴーレム繋がりで空中を飛ぶモンスターって何だろう?

 既にガーゴイルは別のマップに出現しているよね?

 もしくはガーゴイルの上位になるとか?

 いないならいないでフライの呪文が有効になるだけですが。




 殺生石 Lv.7

 妖怪 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中、地上 風属性 土属性 猛毒



 何で石が空を飛ぶのよ?






 弱った。

 毒攻撃だ。

 そう、この空を飛び回る石は、地上近くで毒ガスを撒き散らすのだ。

 デトキシケーションがあるとはいえ、厄介過ぎる!

 グラビティ・プリズンは?

 無論、効いている。

 赤いマーカーには状態異常を示す小さなマーカーがちゃんとあるんだが。

 飛んでます。

 飛び続けてます。

 何それ。



 属性封印が効いた所でようやく着地となったが、それでも始末に悪い。

 今度は凄い勢いで転がってくるのだ。

 近くで見た殺生石は?

 その大きさは残月をやや超える巨石だ。

 全体から何やらガスを放っているのが分かる。

 そして硫黄臭。

 空を飛んでいる間にもリグ以外は少なくとも1回、毒状態に陥っている。


 どうしろと?

 レッサーバジリスクとはまた違った厄介さがある。



 結局、ディフェンス・フォールを掛けてから馬上槍で削りきって倒したけどさ。

 無茶の出来ない相手だ。

 ピットフォールの穴の中から転がって出てくるし。

 ナイアスの歌もまるで効かなかった。

 攻撃方法を含め、色々と単純な行動パターンしかないのだが、それでいて面倒極まる。

 逃げたいけど、こいつは空を飛ぶし。


 帰りたくなりそうな奴だ。

 アイテムが得られなかったら泣いてましたよ?



【素材アイテム】湯の花 品質C レア度3 重量1+

 温泉成分が析出したもの。硫黄を始め様々な元素を含む。



 粉末がやや固まったような代物なんですが。

 風呂に入れて温泉かな?

 いや、そうじゃなくてだな。


 苦労して狩ったにしては、得られたアイテムが微妙じゃないかな?

 そう思います。







《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 移動優先にしたので、ストーンゴーレムとブロンズゴーレムは回避しながら進んできました。

 殺生石だけは迎撃です。

 苦戦は必至だが、こればかりは仕方がない。


 そんな苦戦続きの中でもこれは嬉しいですな。

 色々と溜め込んでしまいそうだったし丁度良かった。


 ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。

 もう1ポイント分のステータスアップは生命力を指定する。



 ナイアス メロウLv5→Lv6(↑1)

 器用値 20(↑1)

 敏捷値 19

 知力値 25

 筋力値  9

 生命力 10(↑1)

 精神力 18


 スキル

 両手槍 水棲 変化 夜目 呪歌 呪曲 水属性



 支援が通じ難い相手が続くがここで交代しようか?

 そうだな。

 どうもここのマップの魔物は力押しの方がいいのかもしれない。

 リグとナイアスは帰還させて逢魔と極夜を召喚する。

 逢魔には現在、首飾りの装備はない。

 呵責の首輪を代わりに装備させました。

 無論、宝石もツァボライトを付けておく。


 さて、と。

 広域マップではそろそろ中央に近付いている。

 時刻も午後4時50分。

 移動優先にしては距離が稼げていないが、そろそろか?


 エリアポータルは、どこだ?




 更にゴーレム地獄は続く。


 マッドゴーレムもいました。

 でも戦闘を挑みはしない。

 パッシブだったのも理由として大きいのだが、こいつには液状化がある。

 面倒ですからスルーで。


 そしてクレイゴーレムもいた。

 まあこれはストーンゴーレムよりも与し易い相手である。

 数が3体と少な目でもあったし、狩ってみたんですがね。

 うん。

 逢魔と極夜が加わった事で与えるダメージはいい感じで増えているかな?

 このままエリアポータルまで駆けていけたらいいのだが。






 目の前に広がるのは何だ?

 擂鉢状の闘技場みたいですけど。

 その遺跡の周囲は巨石がゴロゴロと転がっているような有様だ。

 うん。

 雰囲気はあるな。

 そして他にプレイヤーの姿はない。


 恐らくは、いや、間違いなく戦闘になるだろう。

 エリアポータルの雰囲気はあるが、ログアウト操作は出来ないし。

 それに、だ。

 何と戦う事になる?

 それもある程度は予測が出来る。

 ゴーレム。

 ゴーレム、だよな?

 かと言って十字谷と同じ連中が果たして出現するだろうか?

 別系統のゴーレムの出現を覚悟せねばなるまい。



 問題は、ある。

 いや悩みか?

 このままの布陣でいいのかね?

 ゴーレム相手に機動力優先で戦うのか?

 それとも戦鬼やジェリコを加えて打撃力中心で戦うのか?

 悩ましい。


 だがここはこのままで。

 どうも主戦場はあの広い闘技場になるのだと思う。

 残月で駆け回るのに不足はしないだろう。



 センス・マジックを掛け、呪文の強化を確認しておく。

 では、行くぞ!


召喚モンスター

リグ イエロープディングLv6→Lv7(↑1)

 器用値 19

 敏捷値 13(↑1)

 知力値  8

 筋力値  8

 生命力 13(↑1)

 精神力  8

 スキル

 溶解 形状変化 粘度変化 表面張力偏移 物理攻撃無効

 雷属性 火属性(New!)水耐性(New!)


ナイアス メロウLv5→Lv6(↑1)

 器用値 20(↑1)

 敏捷値 19

 知力値 25

 筋力値  9

 生命力 10(↑1)

 精神力 18

 スキル

 両手槍 水棲 変化 夜目 呪歌 呪曲

 水属性

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