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移動は順調とはいかなかった。
足場は砂地である。
通常の平地を行くようには距離を稼いでいない。
空を飛ぶ?
まさか!
あのワイアーム相手に空中戦を挑めるとは思えない。
地の利は完全にあっちにあるのだ。
そのリスクは計り知れないものになるだろう。
実際、ワイアームは地上で迎撃する方が楽だ。
まあそれでも油断ならない相手ではあるが。
それ以上にレッサーバジリスクが怖い。
クーチュリエが、そしてヘリックスが両目を潰すまでの間、石化の猛威は続く。
間に合わなくなったら終わりだ。
状態異常の回復は最優先で、余裕が出来るようにしてはいるのだが。
その恐怖は常に付き纏う。
重圧、だな。
ケア出来るのがオレしかいないだけに怖い。
《只今の戦闘勝利で【刺突剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐気絶】がレベルアップしました!》
時刻は午後4時ちょうど。
移動距離は?
エリア中央まで半分って所か?
随分と距離が稼げていない。
残月での移動に向かない上に空中にはワイアーム。
それに、暑い。
いや、熱いな!
あまりに酷いから全員にレジスト・ファイアも追加してます。
困ったものです。
《これまでの行動経験で【耐暑】がレベルアップしました!》
まあこれも成果なのかもしれない。
それでも微妙に思えるのですけどね。
他にも戦果はある。
成果、ではなく戦果だ。
【素材アイテム】リビアングラス 品質C- レア度3 重量0+
ガラス質でレモンイエローの鉱物。
気泡を含むため完全に透明にならない。
主に装飾品として使われ、魔法発動には寄与しない。
どうやって見付けたのか、といえばダウジングの呪文です。
どうせ砂地を相手に移動には苦戦するのだ。
この程度のご褒美があっても割りに合わない気がする。
それでも何もしないよりもマシだ。
距離を稼ぐため、夕食は移動しながら携帯食で済ませた。
全く。
酷いマップだ。
夜になるとヘリックスとクーチュリエを帰還させて黒曜とフローリンを召喚する。
レッサーバジリスク相手に目を狙う方針は変えない。
ヘリックスとクーチュリエのペアより時間は掛かるものの、目を潰す事は出来ている。
問題はないだろう。
いや、問題ならある。
まだエリア中央には遠いようなのだ。
《これまでの行動経験で【身体強化】がレベルアップしました!》
【身体強化】がレベルアップした所でようやくマップ中央付近に来ました。
時刻は午後8時。
長かった。
夜になってからも出現する魔物に変化がなかったのもこのマップのイヤな所だ。
しかも、寒い。
砂漠なのに、寒いのです。
S5マップでは涼しい感じで済んでいたのに。
おっと、問題のエリアポータルだ。
どうしようかね?
地形は?
枯れ川の両岸に切り立った岩が続く場所が東西に伸びている。
その両岸の崖に神殿のような建造物だ。
広場のような場所もあり、そこにはまるで尖塔のように柱が何本か建てられていた。
これは知っている。
オベリスク、だよな?
どこにもプレイヤーがいる気配はしない。
センス・マジックで見ても遺跡にしか見えないのだが。
この感覚、絶対にいるよな?
それに気になる事が他にもある。
ヘビだ。
このエリアポータルで待ち構えている相手は何だ?
そう。
ヘビである事を覚悟せねばなるまい。
布陣は全面的に見直そう。
前衛の核にはジェリコだ。
石化能力持ちがいるにせよ、いないにせよ、壁役はいた方がいい。
そして戦鬼。
こっちは同じ前衛でも攻撃の核になる。
当然だがテロメアも召喚する。
これもまた攻撃では核と言える存在だ。
残り2つの枠をどうする?
その候補は5つ。
獅子吼、逢魔、極夜、モジュラス、雷文。
どれもフューズ・モンスターズで誕生した強力な召喚モンスターだが。
ここは実績のある獅子吼、それにモジュラスを選択した。
モジュラスの装備は今の所はないが、ここは逢魔の首飾りを装備させておく。
うむ。
追加の装備も忘れずに調達しないと、な。
では、いいかな?
ジェリコ、戦鬼、獅子吼、テロメア、モジュラスの布陣である。
隙は少ないと思うが。
それも相手によるだろう。
さあ、何が出てくるかな?
恐らくはここ、と言うべき場所はすぐに分かった。
いくつかあるオベリスク。
その中でも最も巨大な奴だ。
遺跡の中でも比較的広い場所でもある。
呪文で強化は既にしてあった。
さあ。
近寄ってみよう。
《静寂は破られた》
《魔を呼ぶのは常に人間である》
《或いはその欲である》
《その滅びの姿がここにある》
《刮目して見定めるがよい》
《何が滅びを呼び寄せたのか?》
またしても不穏なインフォだ。
オベリスクの前には例の人魂。
それはもういいから。
何が出てきますかね?
セトの使者 Lv.1
使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
セトの神徒 Lv.6
使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 ???
セトの従者 Lv.8
使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 火属性 風属性 塵属性
セトの従卒 Lv.7
使徒 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 火属性 風属性
アペプスレイブ Lv.1
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 闇属性 ???
使者は1名。
神徒は2名。
それに対して従者と従卒がやたらと多いんですが。
被り物は何かの獣のようだが、何なのかは分からない。
醜悪であるのは確かだが。
それに加えて魔物が2匹。
やっぱり、ヘビだよ!
しかもデカい。
レッサーバジリスクよりも間違いなく胴体は太く、長いようだ。
鱗の1枚1枚も大きくてもうね。
もはや半ばドラゴン化してませんか?
「真練気法!」「ブレス!」「メディテート!」
すぐに呪文を選択して実行しておいて。
次の手順も考えておかねば。
呪文の詠唱が終わると溜めを作って、次の呪文も選択して実行。
最初の呪文は?
保険だ。
だからこそ召喚モンスター達に突出はさせない。
オレの両脇には戦鬼と獅子吼が位置している。
彼らが本気で駆けていけばオレなど置いていかれるだろう。
それでは、危うい。
相手の手札は1枚でもいいから見ておきたいのだ。
使者の目の前に、砂塵の渦が生まれた。
小規模ながら竜巻か?
それも1つではない。
5つ?
いや、数は関係ない。
竜巻が一気にオレ達に向かってくる。
同時に呪文の効果を発揮させた。
「ディメンション・ミラー!」
「マグマ・フィールド!」
そして獅子吼のブレスが重ねられていく。
戦鬼が一気にアペプスレイブに向かう。
無論、オレも残る1匹の相手をしよう。
ジェリコが間に合うまででいい。
従者、それに従卒は?
こっちの反撃を受けて半死半生の有様だ。
早速テロメアが闇の帯を次々と撃ち込んでいる。
実に楽しそうだ。
あれは任せておいていいか。
戦鬼を支援する形でモジュラスが糸を繰り出している。
そうそう。
動きを止めないといけない相手が多過ぎる。
「グラビティ・プリズン!」
目の前のアペプスレイブ2匹に呪文を掛ける。
効果は?
十分に効いているようだ。
動けなくなった大きな的と化したか。
行き掛けの駄賃、と言えばいいのかな?
獅子賢者のフルーレを突き刺しながら使者を追う。
オレの今の獲物は、使者だ。
再び、あの竜巻が生まれようとしている。
アレは、危険だ。
センス・マジックで感じ取れる魔力の大きさが半端なかったからな。
神徒が杖を手にしてオレの前に立ち塞がる。
どけよ!
地面に転がしてやると溶岩の中に体半分が埋まってしまう。
そこで、死んでろ。
ついでに踏み越えてあげよう。
もう1人の神徒は?
オレを捕捉する前に獅子吼に捕捉されてしまっていた。
無残。
地面の溶岩に押し付けられて、喉元を喰い破られそうになっている。
そして獅子吼のヤギの頭が光の球をいくつも生む。
使者に向けて集中砲火。
生まれかけていた竜巻が消えていく。
いいぞ。
時間が稼げた。
そう、貴重な時間だ。
「ディジェスト・プロテイン!」
次に選択した攻撃呪文はこれでした。
見た目は全く派手ではない。
だが。
これは肉を蝕む呪文だ。
そして次の手順は?
既にこっちの間合いになっている。
フルーレを、突き込む。
こっちのペースになる、筈だった。
使者の動きは意外に素早かった。
マグマ・フィールドの効果にディジェスト・プロテインの効果でHPバーが減り続けているのは確かだ。
それでも動きに淀みがない。
殴打武器と化した杖がオレに迫る。
おお!
こいつ、オレと接近戦をするつもりなのか?
いい。
いいぞ!
とは言っても振り回してくる杖を捌くのも大変です。
こっちの得物はフルーレである。
受けるのは至難、というか無理だ。
回避するしかないのだが。
それでは勝負にならない。
ディフェンスとエスケープでは意味がまるで違う。
次の攻撃のために防御をするのだ。
「パルスレーザー・バースト!」
至近距離から喰らわせた。
その代償で手にしていたフルーレが弾き飛ばされてしまう。
それでも、いいさ。
間合いを詰めると腕を取り、背後に回りこみながら投げを打つ。
裏投げ。
そして被り物に構わず首を極めに行く。
熱い。
使者の体が高熱を帯び始め、オレの体を焼き始めた。
おい。
これって、ヒート・ボディか?
これはマズい。
さっさと仕留めねば。
だが意外にこいつはしぶとい。
予定は変更だな。
「レジスト・ファイア!」
オレの受けるダメージは低減出来た、と思う。
それでも熱い事に変わりはない。
ダメージだって減っているだけだ。
使者のHPバーは?
まだ半分、残ってやがりますよ?
こうなったら互いにどこまで耐えられるかの勝負になりそうだ。
「リジェネレート!」
回復を図ると同時に独鈷杵を使う機会を窺うのだが。
なかなか、上手くはいかない。
こいつ、パワーでもオレを上回っているのか?
両手を組んでロックしていても引き剥がされそうな勢いなのだ。
片手で抑え込んでおける自信はなかった。
こうなるとマグマ・フィールドとディジェスト・プロテインの効果に期待なのだが。
ジリジリとした展開は性に合わない。
ロックしていた腕を外す。
オレの腕を引き剥がそうとする使者、その腕を狙う。
体を回転させながらオモプラッタへ。
腕挫膝固め、でもいいのだが。
腕力同士では敵わないなら、足を使うまでだ。
足の間に使者の右腕を絡めて背後に捩じ上げる。
そして被り物を剥がすかのように左手で引っ張りあげた。
オレの右手には、雪豹のバグナグ。
独鈷杵には手が届かなかったのでした。
バグナグを首筋に押し付けて、引く。
手応えは大いにあった。
それでも使者は動くのを止めない。
ええい、まだ抵抗するか!
今度は頭を地面の溶岩に押し付けた。
続けて右手のバグナグで肩甲骨の辺りを刺しながら押さえつける。
左手には独鈷杵。
今度こそ、止めを刺す。
延髄を氷の刃で貫くと、ようやく使者は動きを止めた。
HPバーは?
ちゃんとなくなっているようです。
うむ。
死亡確認。
他の魔物はどうなってる?
いかん。
戦鬼の緑のマーカーに小さく状態異常を示すマーカーが重なっていた。
毒だ。
ついでに石化も。
まだ健在な魔物はアペプスレイブだけなのだが、こっちの喰らっているダメージも無視できない。
支援に回ろう。
状態異常を解消させながら回復を図る。
2匹のアペプスレイブは健在ではあるが、既に詰みかけていた。
1匹は糸で行動の自由を奪われつつある。
もう1匹はジェリコにその鎌首を押さえられているのだ。
それでも油断できない。
【識別】出来ていない以上、どんな事が起きるのか知れたものではない。
どうにか全滅させました。
長かったような、短かったような。
こっちの被害は?
死に戻りはない。
でも獅子吼はステータス異常になっている。
それでも、アペプスレイブを喰うのを止めなかったんですがね。
食い意地が張ってるにも程がある!
《静寂の時は再び訪れる》
《再生を望むのもまた人間である》
《或いはその本能故に再生は成る》
《聖地は蘇るだろう》
《その真の姿はここに再現されるだろう》
インフォ、終わりましたか?
うむ。
終わったようだ。
《S6のエリアポータルを開放しました!》
《ボーナスポイント8点が加算されます。合計で8ポイントになりました》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
まあ色々と上がりました。
そうでもないとやってられない、それ程の激戦だったのだ。
テロメアとモジュラスのMPバーはいずれも半分もない。
徐々に回復しつつあるが、戦鬼のHPバーも半分ほどか。
ジェリコもHPバーは7割ほどになっているし。
まあ一番奮戦していたであろう獅子吼はステータス異常まで喰らっているのだ。
ここは一旦、区切るしかないな。
獅子賢者のフルーレを拾って広域マップを確認しよう。
このエリアポータルの名前は?
広域マップでは悠久の川辺、となっているが。
川辺?
枯れ川にしか見えませんけどね。
まあ枯れ川であっても川辺には変わりはないのかな?
さて。
獅子吼は帰還させてヴォルフを召喚しよう。
対岸も含めて遺跡を一通り探索してみた。
特に変わった様子はない。
ログアウトも出来るようだ。
ここでログアウトしてもいいんだが。
さすがにここから先に進むのも無茶だな。
レムトから7マス先を目指すか?
無茶です。
とはいえまだ時刻は午後9時30分。
まだまだやれる事はあるだろう。
オレのMPバーも4割ほど余ってるし。
選択肢は?
S5の中継ポータルに戻ってスフィンクスとスピンクスに挑む。
もしくは地下に行って使者と戦う。
このままS6エリアポータルの周囲で狩りをする。
対戦で時間を潰す。
古代石柱の発掘作業で時間を潰す。
うむ。
どうせなら狩りだな。
どうにも腑に落ちない事もある。
アイテムだ。
魔晶石に煙水晶。
本当にそれだけなんだろうか?
特にウラエウスは怪しい。
あの魔物からはここまでで何も剥げていないのだ。
【解体】に期待していいのかな?
いけないのかもしれないが。
試してみないと、な?
ウラエウスを狙うのはいいとして。
陣容は変更をしておこうかね?
黒曜とフローリンがいないとレッサーバジリスクに襲われた場合に対応しきれない。
現状の布陣は?
ヴォルフ、ジェリコ、戦鬼、テロメア、モジュラスだが。
非常に惜しいがヴォルフと戦鬼を外そう。
黒曜とフローリンを召喚する。
では、コール・モンスターを使って呼んでみようか?
ウラエウスの数は?
そんなに多くはない。
ワイアームよりも少ないようだ。
一番多いのはメヘンのようです。
レッサーバジリスクは?
ウアジェトの神徒のお供のせいか、引っ掛からない。
まあいいさ。
サイコ・ポッドは常に使っておけばいい。
どうせ麻痺や石化持ちの魔物がいるんだし。
さて、何を相手にするか?
身近な奴から狩ろう。
もはや見境などない。
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
時刻は午後10時ちょうど。
コール・モンスターで手近な奴を片付け続けてみた。
【関節技】や【投げ技】が先にレベルアップしてたから予想はしてました。
意図的に殴る蹴るを優先してたら狙い通りです。
そしてウラエウスは何を残したのか?
こんな奴です。
【回復アイテム】蛇女神の杖 解毒 品質C レア度4 重量0+
蛇に起源を持つ女神が人間に与えたとも言われている杖。
先端のヘビの部分で対象を叩く事で解毒が出来る。
あらゆる毒を解除する力が宿るが、一回使えば必ず壊れてしまう。
使用対象者は全身が燃えるように熱くなる副作用がある。
※連続使用不可。クーリングタイムは概ね5分。
短い木切れのような杖にはコブラのような彫り物がしてある。
解毒アイテムか。
遅いって。
それにしても、だ。
奇陳散と違ってステータスにペナルティがないのは助かるよね?
戦闘中にデトキシケーションを使わなくて済むとしたら?
その恩恵は大きいだろう。
例え使わずとも、保険として控えているだけでも心に余裕が出来るしな。
出来るだけストックしておきたい所だが。
レア度4なんですよね?
思いの外、拾えないんですが。
近場にいたウラエウスは狩り尽くしてしまっていた。
逃さんぞ!
夜の砂漠は冷え込んできた。
いや、明らかに寒い。
そんな環境下でもオレは移動を止めない。
ヘビよ。
ヘビよ!ヘビよ!
オレに解毒アイテムを!
ヘビは執念深い生き物と聞きますが。
これでは立場は逆だな。
だが欲しい物は欲しいのです。
ここで声を大きくして叫びたい程なのだ。
【解体】は仕事してくれ!
《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐石化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐気絶】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『フローリン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午後10時50分。
ここは、どこだ?
広域マップで見たらいつの間にかエリアポータルの南側に来てました。
砂漠では方向感覚は掴み難いようです。
フローリンのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。
もう1ポイントは精神力にしておく。
フローリン ポイズナスバットLv1→Lv2(↑1)
器用値 17
敏捷値 24(↑1)
知力値 12
筋力値 12
生命力 12
精神力 11(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血 毒
結局、蛇女神の杖は幾つ確保出来たのか?
5つだ。
これだけ狩り続けて、5つか。
おのれ、運営。
もっと寄越せよ!
声には出さないけどさ。
まあいいさ。
今日はここまでにしておこう。
インスタント・ポータルを使ってログアウト。
いや、その前に。
対戦でもやっておこうか。
今日は護鬼を相手にしよう。
うん。
戦鬼は装備が充実してしまってから面白くないのだ。
うん。
最近、戦鬼との対戦戦績が良くないのと関係はない!
だ、断言しておくんだからね!
ジェリコを帰還させて護鬼を召喚する。
得物は?
互いに木製の武器にしました。
オレは木刀を使う。
護鬼は木剣に盾だ。
オレと護鬼のステータスを比較すると、オレの方が敏捷値、知力値、精神力で勝る。
その他のステータスは大して変わらない。
条件を出来るだけ公正になるよう、フィジカルエンチャント・ウィンドを護鬼に使おう。
他の条件は?
互いにグラビティ・メイルを使っておく。
フィジカルエンチャント・ファイア、アース、アクアもだ。
オレのMPバーはまだ2割近く余らしている。
使え。
ここは使っておけ!
では対戦だ。
得物が得物だけに遠慮は無用。
いや、木刀も木剣も十分に凶器ですけどね。
時刻は?
午前0時40分です。
日付が何故、変わってしまっているのか?
熱中しているからです。
何度対戦した事か。
覚えているのは現時点で2つ、護鬼に勝ち星を先行されている事だ。
納得いかん!
無論、公正を期すために近接戦闘のみを心掛けている。
攻撃呪文も支援呪文も戦闘中に使っていない。
エンチャント系を公平に掛け直す時だけなのだが。
盾だ。
盾がいけない。
木刀の攻撃は何度も盾で防ぎ切られてしまっている。
こっちの攻撃を受けるだけで収まらず、盾が殴打武器と化してオレに襲ってくるのだ。
実に厄介。
対戦の勝敗結果は時間切れの判定ばかりになった。
勝ち星の差だけしか把握はしていない。
序盤、勝ち星を1つ先行されてしまい、追いつく事が目標になってしまった。
それがいつの間にか勝ち星3つの先行を許してしまう事に。
そして現在、勝ち星の差を埋める為に続けてこのザマです。
終わらない。
追いつけないからだ。
追いつかないと気が済まないのだ。
おのれ護鬼、強くなっているのは喜ばしいのだが。
ここまで厄介になっていたとは!
戦鬼とはまるで異なる厄介さがある。
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午前1時40分。
対戦はここで区切ろう。
勝ち星は?
互いにイーブンです。
勝ち星を先行される事はなくなった。
オレも勝ち星を先行してないけどな!
ここで妥協しよう。
いつまでも終わらなくなる。
護鬼のステータス値で既に上昇しているのは生命力だ。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定する。
護鬼 羅刹Lv8→Lv9(↑1)
器用値 21
敏捷値 18(↑1)
知力値 17
筋力値 21
生命力 22(↑1)
精神力 17
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 小盾 受け 回避 隠蔽
闇属性
意図的に敏捷値を上げました。
戦ってみたからこそ、分かる。
隙がないのが護鬼のいい所だ。
オレから見て、スピードが上がるのが一番厄介に思えるのでした。
木刀も木剣もボロボロだ。
まあ消耗品と思えばいいし、使えそうな木材はある。
使い潰そう。
今日は遅くなってしまったな。
さっさとログアウトしておきましょう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv28
職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv14(↑1)
ボーナスポイント残 8
セットスキル
剣Lv12 両手槍Lv10 馬上槍Lv8 棍棒Lv10 刀Lv10
刺突剣Lv9(↑1)捕縄術Lv10 杖Lv21 打撃Lv18(↑1)蹴りLv18(↑1)
関節技Lv18(↑1)投げ技Lv18(↑1)回避Lv18(↑1)受けLv18(↑1)
召喚魔法Lv28 時空魔法Lv16 封印術Lv10
光魔法Lv16 風魔法Lv16 土魔法Lv16 水魔法Lv16
火魔法Lv16 闇魔法Lv16 氷魔法Lv15 雷魔法Lv15
木魔法Lv15 塵魔法Lv15 溶魔法Lv15 灼魔法Lv15
錬金術Lv11 薬師Lv8 ガラス工Lv6 木工Lv10
連携Lv19 鑑定Lv19 識別Lv19 看破Lv5 耐寒Lv8
掴みLv16 馬術Lv16 精密操作Lv18 ロープワークLv10
跳躍Lv9 軽業Lv9 耐暑Lv12(↑1)登攀Lv9 平衡Lv10
二刀流Lv17(↑1)解体Lv15 水泳Lv6 潜水Lv6
ダッシュLv8 耐久走Lv8
隠蔽Lv3 気配遮断Lv3
身体強化Lv17(↑1)精神強化Lv17 高速詠唱Lv17
魔法効果拡大Lv16 魔法範囲拡大Lv16
耐石化Lv6(↑1)耐睡眠Lv5 耐麻痺Lv6(↑1)
耐混乱Lv4 耐暗闇Lv4 耐気絶Lv4(↑2)
召喚モンスター
護鬼 羅刹Lv8→Lv9(↑1)
器用値 21
敏捷値 18(↑1)
知力値 17
筋力値 21
生命力 22(↑1)
精神力 17
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 小盾 受け 回避 隠蔽
闇属性
フローリン ポイズナスバットLv1→Lv2(↑1)
器用値 17
敏捷値 24(↑1)
知力値 12
筋力値 12
生命力 12
精神力 11(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血 毒




