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 街道沿いを進んでいく。

 農地のあるあたりを抜けると魔物が出始めた。

 主な魔物は2種いて【識別】してみたらこんな感じであった。



 ストライプボア Lv.1

 魔物 討伐対象 アクティブ



 髭モグラ Lv.2

 魔物 討伐対象 アクティブ



 どっちも狩るだけなら問題はない。

 ただモグラはいけない。

 ヘリックスの目を以ってしても地中までは見えないからだ。

 歩いて移動していたら奇襲を受けていたであろう。

 残月の移動速度のお蔭で奇襲は回避できているが、それはたまたまなのだ。

 どこのフィールドに行っても油断ならない魔物はいると思うべきなのだろう。


 そのモグラにしても街道上には出現しないようだ。

 イノシシ、もといウリ坊を時々相手にしながら進んだ。

 気が向いたら街道を逸れてモグラとも戦う。

 どっちの魔物も難易度からしたらワイルドドッグ以上だが、極端に強いとは思えない。

 当然、ドロップ品はある。



【素材アイテム】縞猪の肉 原料 品質C レア度1 重量1 

 ストライプボアの肉。皮膚下の脂身が厚く獣臭いが滋養たっぷりである。



【素材アイテム】髭土竜の爪 原料 品質C レア度1 重量0+ 

 髭モグラの爪。土を掘るのに適した形状と硬さが備わっている。



 肉にはちょっと惹かれるものがある。

 ぼたん鍋とかいいな。

 でもこの世界には味噌ってあるのかね?

 魚醤はあるみたいなんだけどな。



 川に沿って街道を進んでいく。

 その川幅は山々が近くなってくるに従って幅が狭く、流量も減っていく。

 いくつかの丘を越えていくと街道の外れから幾つかの煙が立ち昇っているのが見えた。

 丘の上から見たらテントを中心としたキャンプのようである。

 行き交う人影も多い。

 そしてその半数はプレイヤーなのだろう、緑のマーカーがやたら目に付く。


 北の山を狩場にしているプレイヤーの拠点になっているというキャンプで間違いないようだ。

 場所は確認しただけでその場を離れて西へと向かう。

 川で水を補給して浅い場所を渡って進んでいく。

 徐々に森の木々が濃くなっていくのが分かる。


 そういえばこの北方面なのだが、黒曜石を拾う確率が高いような気がする。

 そして川岸にはこれまでに見なかった石も見つかっている。



【素材アイテム】ブルースピネル 品質C- レア度3 重量0+

 八面体の結晶を為す半透明鉱物。

 希少価値はさほど高くないが、加工次第で魔法発動の助けになる事で知られている。



【素材アイテム】黒曜石 品質C- レア度1 重量0+

 鋭い破断面を持つ黒茶色の鉱物。

 石としては切れ味が良いため石器として用いられる事が多い。



 川で拾ったのはブルースピネル、やや鈍い半透明の結晶状の石だ。

 黒曜石と比較してみる。

 どちらも分かりやすいヒントがあったりするんだよな。

 運営って親切だ。


 本音を言えばブルースピネルをもっと探してみたい誘惑に駆られていたのだが、河原は残月で移動するのに不向きだ。

 ここは断念して先に進もう。

 土魔法呪文のダウジングは小銭稼ぎにいいのは分かっていたが、レア度3も拾えるとなると侮れない。



 森の縁を回る様に迂回しながら見張り櫓を目指した。

 なんとなくだが周囲の風景は見慣れた西の森のものとなっている。

 暴れギンケイはメスもオスも森から出てこようとしない。

 だがパラレルラクーンは別だった。

 このタヌキには久しぶりに遭遇したのだが、いきなり火の玉による奇襲とか酷いです。

 当然、返り討ちにしてやった。

 でも何も落としてくれませんでした。

 皮、ないのか。少し寂しい。

 それにしても森の中に潜まれるとヘリックスの眼も有効に働かないから困る。

 そこからは少し森の影から離れて迂回し続けていった。



 見慣れた見張り櫓を横目に見てレギアスへの街道を進んでいく。

 そして早速襲ってきたのがはぐれ馬だ。

 だが今日のオレは一味違う。

 前はこいつを狩った直後に風魔法がLv.3となって新しい呪文を覚えている。

 今は水魔法もLv.3になっている。

 長期戦は覚悟しなければならないが、負ける気はしない。


 残月の馬体と並走するようにはぐれ馬が体をぶつけて来る。

 だが残月もまた以前よりも強くなっているのだ。

 当たり負けはそうそうしない。

 ヘリックスの攻撃も効果的にはぐれ馬のHPバーを削っていく。

 オレはロッドで牽制すると共に呪文による強化と回復を優先していく。

 攻撃呪文は後回しだ。使い時はここではない。


 はぐれ馬のHPバーが半分を割り込んだ次の瞬間、逃走し始めた。

 その後脚に向けてウィンド・カッターを放つ。

 命中。

 そしてはぐれ馬は躓いて転がってしまう。

 好機到来だ。


 残月が前脚で何度も踏みつけて大ダメージを与えていった。

 いや、真面目な話、オレの魔法攻撃で与えるダメージより余程大きいですから。

 なんとか起き上がろうとするはぐれ馬にヘリックスが嫌がらせのように攻撃を加えていく。

 オレも馬上から後脚に攻撃を集中させていく。


 はぐれ馬は再び転倒した。

 そしてもう起き上がる事はなかった。

 そのままの状態で嬲り殺しである。


 なんかあっけなく倒せた感じがする。

 そんなに大きくレベルアップしてないと思うんだけどな。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘリックス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 仮想ウィンドウにヘリックスのステータスが表示され、知力値が上昇していることが示されていた。

 任意ステータスアップは生命力を指定しておく。

 ステップホークを相手にする時、たまに大きくHPバーが減っていたから補強しとこう。



 召喚モンスター ヘリックス ホークLv2→Lv3

 器用値 10

 敏捷値 22

 知力値 19(↑1)

 筋力値 11

 生命力 11(↑1)

 精神力 12


 スキル

 嘴撃 飛翔 遠視 広域探査 奇襲 危険察知



 はぐれ馬からは再び野生馬の皮がとれていた。

 最初の一頭目はしんどかったが今回は比較的楽だった。

 皮がいいペースで取れるならもっと狩りたい所なんだが、生憎とはぐれ馬はそう多くない模様だ。

 稼げそうな相手なんだが惜しい。



 レギアスの村に到着する。

 夕飯の時間にするにはまだ早いが、遠くから見ても仕込みと分かる煙があちこちで立ち昇っている。

 ミオの屋台で何か食えるだろうか。



 ミオは不在でフィーナさんと優香さんが店番をしていた。


「あらいらっしゃい」


「ども」


 意外な事にNPCの客が多くてそれ以上は話しかけられなかった。

 優香さんは調理、フィーナさんが販売担当だ。

 少し時間を置こうか。

 ついでに並んでサンドイッチときんぴらゴボウとスープを買い込んで屋台裏のテーブルに移動する。

 腹が満たされていく。

 だがきんぴらがいけない。

 米が欲しくなるのですよ。

 まっとうな米が食いたくなる。



 食事を終えた所でサキが来た。

 オレがいたのに少し驚いたようだが。


「ありゃ。メッセ出す前に来てたよ」


「ども」


「ついさっきだけどブーツも出来たわ。胸当てと揃いで腰周りの防具もね」


「助かります」


「野生馬の皮は半分以上は使っているけど少し余ったわ。でも何かを作るにしても中途半端な量なのよね」


「あ、それならなんとかなるかも知れません」


「え?」


「先に防具の装備をしてみていいですか?」


「ああ、ごめんなさいね」


 サキが次々と防具を取り出していく。

 革兜はメッセージで見た奴だ。

 持ってみると大きさの割りに軽い。

 ブーツは基本渋い色合いなのだが、分割した邪蟻の甲が所々に貼られているような仕様である。

 腰周りの垂は太ももを全てカバーするほどには大きくなく動きやすさを優先しているようだ。

 どれも動きやすそうである。



【防具アイテム:革兜】雪猿の革兜 品質C+ レア度3

 Def+5 重量2 耐久値120

 雪猿の皮を加工した皮革製の兜。

 硬革部分と重ねて防御力を向上させてある。



【防具アイテム:垂帯】野兎の垂帯+ 品質C+ レア度2

 Def+3 重量2 耐久値100

 野兎の皮製の垂帯。皮は柔らかいまま加工して動きやすさを優先させている。

 [カスタム]

 垂部分に邪蟻の甲を用いており、僅かながら防御点と耐久性の向上を得た。

 邪蟻の甲は嵌めるだけで交換が可能。



【防具アイテム:ブーツ】野生馬のブーツ+ 品質C レア度3

 AP+2 Def+2 重量1 耐久値90

 野生馬の皮製のブーツ。皮は柔らかいまま加工して動きやすさを優先させている。

 靴底は滑り難く運動にも向く。

 [カスタム]

 打突部分に邪蟻の甲を用いており、爪先、足甲、踵による攻撃に補正がつく。



 これでまた一歩、装備が充実できたかな?

 早速装備して今まで装備していたものは《アイテム・ボックス》に放り込む。

 少し動いてみた。

 ブーツはかなりいい出来なのが実感できる。

 他の防具も身につけてみても重さが気にならない。

 十分使えそうだ。


「じゃあ売れそうなのは出しておきますね」


 いつもの邪蟻の甲に針といった森で獲ったアイテム。

 それに加えて猪肉やらモグラの爪といった北の地で得たアイテム。

 移動しながら拾ってきた黒曜石。

 そして目玉はやはり野生馬の皮だろう。

 さっき狩ったばかりだ。

 ブルースピネルはとっておこう。


「またはぐれ馬を狩ったの?」


「ええ、まあ」


「馬がいると便利だわね。レイナ達も遭遇したのはいいけど途中で逃げられたって愚痴ってたわ」


 そう言うと野生馬の皮を見定めるようにチェックを入れる。

 目付きが怖い、けど何か楽しげにも見えるな。


「以前言ってた鞍だけどいけそうだわ」


「作れますか?」


「ちょっと時間がかかるかも。でも是非やりたいわね。この素材の加工では随分とレベルアップしてるのよ?」


「そうなんですか?」


「ええ。ぶっちゃけいい経験になってるわ」


「win-winの関係ってことですか。じゃあお願いしていいですか?」


「勿論。加工費の相談はフィーナの手が空いてからにしましょう」


 そういえばフェイも言ってたな。

 生産職は良い素材、良い道具で良い仕事をする程に成長はいいのだと。

 オレはこのサキに依頼で多くの防具を頼んでしまっている。

 サキは狩りには殆ど出ていないのではなかろうか。


「サキさんは狩りに行かなくてもいいんですか?私は急ぎませんけど」


「いいのよ。挽回はできると思うし」


「はあ」


「それにレギアス周辺ならこれでもちょくちょく狩りに出てるわ。気にしなくていいの」


「そうですか」


 まあ彼女がそう言うのだから余計な心配なのかもしれない。



「おらー!来たぞー!」


「サキ姉おっす!キースもいたんだ?」


 レイナ達が屋台裏に戻ってきた。

 どうやら夕飯の時間に合わせて狩りから戻ってきたようだな。

 早速オレが持ち込んだ素材に食いついていた。


「猪肉か。臭みを抜かなきゃ。それに香辛料がもっと欲しいかな」


「ゴボウは?」


「当然欲しい。なんでアレが真っ先に売り切れるのか分からないけど、売れ線になっちゃてるし」


「うん!じゃあリック!買値の計算お願い!」


「はいはい」


 商人のリックも狩りから戻ったばかりで疲れているだろうに大変だな。

 どうもここのパーティは女性上位か。


「サキさん、皮は持ち込み?」


「そう。ね、キース、皮以外はどうする?」


「売りますよ」


 売らずに取っておくのは魔石、魔晶石、ブルースピネルに回復アイテム。

 そして予備にとってある初心者のロッドだ。

 黒曜石は結構な数だったせいで背負い袋を圧迫していたのが楽になった。

 黒曜石は矢尻素材になるので結構喜ばれる物らしく、篠原が物欲しそうにしている。

 一方で同じ木工職人のレイナは邪蟻の針の方がお気に入りらしい。

 同じ弓使いでも好みが分かれているようだ。


「キース、猪肉があるって事は北のキャンプに行ってきた?」


「はい。見ただけでこっち来ちゃいましたけど。結構賑わってましたね」


「そうか。さすがに大挙してレムト周辺には行かないわよねー」


 ミオも攻略の進行具合は気になるのか。

 そういえばここにいるプレイヤーの戦い振りを見たことがない。

 装備からするとレイナと篠原の木工職人ペアが弓使いで後衛。

 リックは盾に片手剣、ミオとレン=レンは短槍で前衛だろう。

 生産職だし屋台の店番もあるからポジションは固定ではないのだろうが、様子だけ見たら戦い慣れしていそうだ。


 彼女達の獲物を見ると暴れギンケイ(メス)の翼だけでなく色彩鮮やかな暴れギンケイ(オス)の翼もあった。



【素材アイテム】銀鶏の極彩翼 原料 品質C+ レア度2 重量1 

 暴れギンケイ(オス)の翼。一般的には矢羽根に加工されている素材。

 色彩も鮮やかなので飾りとして使われることも多い。



 【鑑定】させて貰ったが、鑑定内容よりもその美しさが見事だと思った。

 オレってば暴れギンケイ(オス)は狩ってないんだよな。

 それを狩ってきているのだから侮れない。


 リックに買取金額を算定して貰ってお金を受け取り、サキに鞍作成費用を支払ったら手元に残ったのが銀貨1枚だ。

 まあそんなもんでしょ。

 そしてフィーナさんはNPC相手の商売の方で手一杯のようだ。

 残念。

 ブルースピネルに関して相談するのは後日としよう。

 互いに目礼だけして挨拶を済ませておく。


「じゃあ私はこれで」


「またね!」


 レイナが元気良く返事をすると食事に取り掛かったようだ。

 彼女達は夕飯後も森で狩りを続けるのだという。

 ミオの表情が何故か暗かった。



 まだ日が沈みきっていないが、残月とヘリックスを帰還させてヴォルフと黒曜を召喚しておく。

 黒曜だけがまだLv.2だが、夜の狩りを続けたらもう少しでレベルアップしそうな気がする。

 ヴォルフは既にLv.4であり単独でアリ相手なら安心できる戦力になりつつある。

 問題なのは、オレがブラッディウッドと戦うのを楽しみ過ぎる事だろう。


 だが今日は違う。

 闇魔法と火魔法を取得して新しい呪文が増えている。

 その効果も確かめておきたい。


 呪文リストを呼び出してみる。



 サモン・モンスター(召喚魔法)

 リターン・モンスター(召喚魔法)

 フォース・バレット(共通攻撃魔法)

 センス・マジック(共通知覚魔法)

 フラッシュ・ライト(光魔法)

 メンタルエンチャント・ライト(光魔法)

 ノクトビジョン(闇魔法)

 メンタルエンチャント・ダーク(闇魔法)

 パイロキネシス(火魔法)

 フィジカルエンチャント・ファイア(火魔法)

 エアカレント・コントロール(風魔法)

 フィジカルエンチャント・ウィンド(風魔法)

 レジスト・ウィンド(風魔法)

 ウィンド・ヒール(風魔法)

 ウィンド・カッター(風魔法)

 ダウジング(土魔法)

 フィジカルエンチャント・アース(土魔法)

 リキッド・ウォーター(水魔法)

 フィジカルエンチャント・アクア(水魔法)

 レジスト・アクア(水魔法)

 アクア・ヒール(水魔法)

 ウォーター・ニードル(水魔法)



 長いって。

 一応、別枠の仮想ウィンドウで攻撃系、強化系、回復系、その他の4つに分けて表示するように設定してある。

 が、一括して表示させると改めて思う。

 多過ぎ。

 それに回復呪文が被ってるし。


 おっと、脱線しそうだ。

 呪文だ、呪文の効果を確認しておく必要があるのだ。


 ここで注目なのは闇魔法のノクトビジョンである。

 一時的ではあるが、暗視能力を付与する能力になる。

 その効果は約1時間と長めだ。

 ヴォルフも黒曜も夜目が利くので周囲に明かりを振り撒かなくても行動できるだろう。

 師匠が最初に光か闇を取得しろと言ったのも納得である。

 これも夜の狩りに都合がいい筈だ。


 引き連れる召喚モンスターによっては光魔法のフラッシュ・ライトの方が都合がいい場合もあるだろう。

 比較して試してみたい。

 そしてメンタルエンチャント・ダークとフィジカルエンチャント・ファイア。

 魔法攻撃と物理攻撃の差はあるが、ダメージを大きくできる強化呪文になる。

 ちょっと攻撃的な戦い方が増えているので都合がいい。

 さて、森の中へと狩りに向かおうか。

 試しておくのも早いほうがいい。



 一応、一通り狩りをしてみた。

 ノクトビジョンだが、魔物に気付かれないように狩りを進めるのには確実に向くだろう。

 アクティブな魔物がこっちを見失ってパッシブになり易いのもいい。

 それにこっちから奇襲をかける事が増えていて、受けるダメージが減っていた。

 だがいい事ばかりでもない。

 魔物があまり寄って来ない分、獲物を狩る効率が落ちるようだ。

 まあこれは仕方がない。


 そして攻撃はどうか。

 アリにウィンド・カッターやウォーター・ニードルで攻撃してみた。

 一撃で仕留めるまではいかなかったが、かなりHPバーを削ることが出来ていた。

 そして接近してのロッドによる攻撃はどうか。

 やや体感できるほどには効果が上がっているようだった。

 そして超接近戦である。

 アリの頭を捻って抜き取ってやるのだが、結構簡単になった感じがする。

 面白い。

 実に面白いな。

 あまりに楽しくて、イビルアントが仲間を呼ぶのを待ってから倒すようになっていた。

 連鎖するように30匹以上は続けて狩ってたように思う。

 無論、ヴォルフと黒曜もアリを狩っているのを別にしてだ。

 いや、楽しかった。

 アリの首を捻るだけの簡単なお仕事です。

 そんな事を続けていたら黒曜がレベルアップしていた。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『黒曜』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 まああれだけ倒しておいたらレベルアップをするよな。

 黒曜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値である。

 任意ステータスアップは生命力を指定した。

 森の中の蝙蝠相手にダメージを受けた時、ごっそりHPバーが減ってたしな。

 こうしておけば少しは安心だろう。



 召喚モンスター 黒曜 フクロウLv2→Lv3(↑1)

 器用値 12

 敏捷値 17(↑1)

 知力値 20

 筋力値 12

 生命力 11(↑1)

 精神力 15


 スキル

 嘴撃 無音飛翔 遠視 夜目 奇襲 危険察知



 その後も狩りを続ける。

 途中、傷塞草や黒曜石もちょこちょこ拾う事も忘れない。

 実に小市民だ。


 無論、ブラッディウッドを倒すのも効率が上がっている。

 敢えてロッドを使わずに打撃で、蹴りで、そして投げも交えて倒していく。

 投げだけで倒すよりも時間はかかるが遥かに楽しかった。

 でも投げでは遊びすぎてバックドロップを試したのは内緒だ。

 いや、この場合は裏投げと言うべきだろう。

 真面目にダメージがどう変化しているか、検証しているのだから。


 そして結論である。

 攻撃強化って素敵だ。



《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》



 オレの方も戦闘スキルが上がってくれて上々である。

 その後も時間が許す限り狩りを続けていく。

 レベルアップした黒曜も好調なようだ。

 ヴォルフも相変わらず安定した戦果を上げ続けていた。

 途中、黒曜が何かに気付いた様な気配を見せたが、何だったのかは結局分からなかった。

 そこだけが気になる。

 夜の森にはまだ何かがあるんだろうか。


 ちょっと引っ掛かる事もあったが、十分な戦果に満足して師匠の家に戻った。

 地下の作業場に降りてポーションの補充を行う。

 回復丸も一つ出来た。

 明日に向けて荷物を整理して準備を整える。

 やるべき事はやった。

 今日は気分良くログアウトできた。

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv5

職業 サモナー(召喚術師)Lv3

ボーナスポイント残17


\\セットスキル

杖Lv3 打撃Lv2 蹴りLv2 関節技Lv3 投げ技Lv3(↑1)

回避Lv3(↑1)受けLv2 召喚魔法Lv4

光魔法Lv2 風魔法Lv3 土魔法Lv2 水魔法Lv3

火魔法Lv1 闇魔法Lv1

錬金術Lv3 薬師Lv2 ガラス工Lv3

連携Lv4 鑑定Lv4 識別Lv4 耐寒Lv2 掴みLv3

馬術Lv3 精密操作Lv3 跳躍Lv1 耐暑Lv3


装備 カヤのロッド 野兎の胸当て+シリーズ 雪猿の腕カバー 

   野生馬のブーツ+(New!)雪猿の革兜 背負袋

   アイテムボックス×2


所持アイテム 剥ぎ取りナイフ


称号 老召喚術師の弟子(仮)、家畜の守護者


召喚モンスター

ヴォルフ ウルフLv4

残月 ホースLv3

ヘリックス ホークLv3(↑1)

 器用値 10

 敏捷値 22

 知力値 19(↑1)

 筋力値 11

 生命力 11(↑1)

 精神力 12

 スキル

 嘴撃 飛翔 遠視 広域探査 奇襲 危険察知

黒曜 フクロウLv3(↑1)

 器用値 12

 敏捷値 17(↑1)

 知力値 20

 筋力値 12

 生命力 11(↑1)

 精神力 15

 スキル

 嘴撃 無音飛翔 遠視 夜目 奇襲 危険察知

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