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 時刻は午前7時ちょうどだ。

 さすがに出遅れたか?

 まあ挽回したらいいさ。



 まずは文楽を召喚して料理を進めさせておこう。

 その間に決めておかないといけない事がある。

 今日はどうしようか?

 昨晩は魔人をそこそこの数を仕留めたと思うのだが。

 イベントが収まるようなインフォはまだない。


 ここS4マップから南のS5マップの様子は把握している。

 西に行くか?

 東に行くか?

 ここで経験値稼ぎをするか?


 まだこの周辺に魔人がいるかどうか、分からないのが悩ましい所だが。

 ここは移動する事にしておこう。


 西へ行ってみようかね?

 聞いた限りでは、S4W1マップのエリアポータルはまだ攻略されていない筈だ。

 S5マップとS4E1マップもだけど。

 いや、確かS3W1マップのエリアポータルもまだ攻略されてないんじゃ?

 狙い目はS3W1って所だろうか?


 さすがにレムトから5マス離れたマップは手強いと見るべきなのだが。

 S3W1マップを目指すにしても、S3マップを経由する方が安全なのは確かだ。

 いや、リターン・ホームで灰色の森まで跳べば楽なんだけどね。


 ここまで進んでいるのならS4W1マップの様子を見るいい機会じゃないかな?



 食事を摂り終えると文楽は帰還させる。

 最初は森の中であるが、移動を重視しよう。


 ヴォルフ、黒曜、ティグリス、ナインテイル、幻月の布陣だ。

 レベルアップ狙いは当面の間、幻月だけです。

 このS4マップを移動する間であれば、大きな問題はない筈だ。


 無論、隣のS4W1マップになったら地形次第で変更せねばなるまい。

 そうなるとレベルアップ狙いも諦めた方がいいだろう。

 まあこの森を移動する間にレベルアップしてくれたらいいのだが。




 朝の最初の獲物はフロートヘッドこと生首です。

 宝石を剥げる可能性がある。

 移動しながらでも出来るだけ剥いでおきたい。


 それにしても、だ。

 今日も朝から生首が美味しい。

 最初の生首4匹からは早速トパーズが1個剥げていたのだ。

 いい出足です。

 今日はずっとこの調子でお願いしたいものだ。




 久しぶりに運営の悪意を感じる。

 いや、オレの日頃の行いが悪いのだろうか?

 剥げない。

 生首から宝石が、剥げない。

 ツァボライトすらない。

 トパーズもオパールも当然だが、剥げない。

 おのれ。

 剥げるまでここで腰据えてやろうか?


 待て。

 目的の優先順位を履き違えてはいけない。

 飽くまでも移動を優先。

 幻月のレベルアップを図るのがその次。

 わざわざフォレスト・ウォークを使ってまで移動を優先しているのだ。

 生首から宝石を狩るのはもっと優先順位は低い。

 今はそれでいい。




 時刻は午前10時20分。

 広域マップでは、S4W1マップまでもう少しの所まで来た。

 ここに至るまで、生首の襲来は続いている。

 無論、手長魔猿もパペットツリーもいるが。

 メインは当然、生首だ。


 でもね。

 剥げない。

 宝石は最初のトパーズだけだ。


 ここは我慢だ。

 忍耐力を見せろ。

 隣のマップに行ったら、生首とはもう遭遇出来ない可能性が高い。

 でもね。

 もっといいアイテムを得られる可能性だってあると思うのですよ?






 我慢ならん。

 宝石寄越せよ、生首共!

 そうでなきゃ首置いていけ!


 本日、初めてのコール・モンスターは生首のご案内でした。

 こうなったら意地だ。

 とことん、狩ってやる!

 先刻、心に誓った事は何処へ行ったのか。

 そんなものはなかった。

 なかったんだ。

 忘れよう。








《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『幻月』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 うむ。

 特に不満がある訳じゃないんだが。


 幻月のステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。

 もう1ポイントは知力値にする。



 幻月 インプLv6→Lv7(↑1)

 器用値  5

 敏捷値 21

 知力値 22(↑1)

 筋力値  5

 生命力  5

 精神力 24(↑1)


 スキル

 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]

 光属性 闇属性 火属性



 そう。

 幻月に不満がある訳ではない。

 結局、幻月のレベルアップまで、生首からアイテムが剥げなかった。

 解せぬ。



 仕方ない。

 ここは気持ちを切り替えよう。

 幻月もクラスチェンジ寸前なのだろうか?

 そう思いたい所だ。


 時刻は午前11時40分。

 少し早いが昼食にしよう。

 既にS4W1マップの地形が見えている。

 平原?

 丘陵?

 まあ飯の後は移動用の布陣でいいのだろう。


 インスタント・ポータルを展開。

 MPバーが半分を割り込んでいる幻月はここで帰還させ、文楽を召喚した。

 この心のモヤモヤ感は美味い飯を食べたら直ってくれるかな?






 直った。

 機嫌、直りました。

 文楽の飯は実に美味いな!

 以前も食べた覚えのある肉料理にパンなのだが、実に美味い。

 やはり携帯食はダメだ。

 まあ困った時には仕方ないが。


 文楽の存在は偉大だ。

 オレ自身の料理の腕には全く期待していない。

 それだけに実に有難いものだ。


 でもね。

 移動には向かないのですよ。

 ここは帰還させましょう。



 ヴォルフを残して黒曜、ティグリス、ナインテイルも帰還させた。

 ヘリックス、残月、リグ、ナイアスを召喚する。

 移動では定番の布陣だ。

 うむ。

 ナイアスの顔を見た事で気分も上々である。

 むしろそっちの方が主な目的だったりするのです。


 男というものは単純で分かり易い生き物でいいと思います。






 移動しながら改めて確認しておこう。

 S4W1マップの地形は?

 平原というよりも丘陵地帯、といった所だろう。

 そう激しいアップダウンではないが、残月での移動はまるで苦にならない。

 但し、遠くまで視線が通らないのは厄介だ。


 でも問題はない。

 今日もいい天気だ。

 そしてこっちには空中にヘリックスがいる。


 だが。

 そのヘリックスが、最初に狙われたのでした。

 これは想定外。




 空中にいるヘリックスを襲う?

 それはやはり空を飛ぶ存在なのでした。



 プテラノドン Lv.2

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中



 うぉい!

 恐竜じゃないですか!



「クケッ?」


 鳴き声自重しろ。

 結構、可愛いらしい声なのは何故なんだ?



 プテラノドン。

 それは恐竜図鑑などを見たら必ず載っているであろう恐竜だ。

 翼竜の代表格。

 後頭部が長く伸びた独特の形状。

 蝙蝠のような大きな翼。

 そう。

 大きいのだ。

 マンモスが出現したN2W2マップにいたアルゲンタヴィスと同じようなサイズか?

 ヤバいな。


 いや、ヤバいのは地上にいるオレ達の方でした。

 この翼竜、空中ではグライダーのように滑空する飛び方のようです。

 空中における機動力は圧倒的にヘリックスの方が上のようだ。


 そしてこの翼竜はヘリックスを襲ったはいいが、早々に追い掛けるのを諦めたようです。

 では奴が狙う獲物は?

 地上にいるオレ達なのでした。




「ウィンド・カッター!」


 攻撃呪文はまともに翼に命中いた。

 命中した、筈だ。

 翼竜のHPバーですけど、大して減ってません。

 こいつめ。

 アルゲンタヴィス以上にタフなのか?



 残月が地上を駆ける速度には素晴らしいものがある。

 でも空を滑空する翼竜の方が速いのも間違いないのであった。

 次の呪文を選択して実行はしてあるのだが、果たして間に合うかどうか。

 ナイアスも翼竜に向けて水の矢を次々と撃ち込んで行く。

 全て命中。

 それでも翼竜が止まらない。

 ヘリックスが翼竜の左の翼に風の刃を放ち、自らも嘴で攻撃をしているようだ。

 僅かにオレ達を追う翼竜の飛ぶ方向がズレる。

 貴重な時間が生まれた。


 ヘリックスが一旦離れると、翼竜は再びオレ達に迫ってくる。

 だが。

 呪文詠唱は既に終えていた。



「ウィンド・シールド!」


 暴風の盾に突っ込んだ翼竜は大ダメージを喰らいながら地面を転がっていく。

 その翼竜に向かってヴォルフが追いかける。

 翼の膜を噛み破る勢いだ。

 オレも残月を駆って翼竜に迫ったのだが。

 取り逃がした。

 翼竜は再び空の住人となってしまう。


 クソッ!

 もう1度、同じ手順で襲って来ないだろうか?

 翼竜は上昇気流に乗ると高度を上げていく。

 ヘリックスが追撃するのだが、まるで気にしない様子だ。

 こいつめ。

 甘く見ているな?

 確かに、さっきの攻撃で大きなダメージを与えているが、3割程でしかない。

 主導権は未だに翼竜にあるのは痛いな。

 こっちは的になったまま、逃げるだけか?


 いや。

 待て。


 残月を駆りながら翼竜の動きを見ていたが、翼竜とオレ達以外にも動く存在がある。

 アレをやってみようか?




「カーズド・シャドウ!」


 その呪文は地表を移動する翼竜の影を切り裂いた。

 これでどうだ?

 地表を奔る影は逸れて行くようだが。



 翼竜は片方の翼が折れ曲がったような状態で地表に墜落していた。

 HPバーも半分以下にまで減っている。

 これは、好機か?



 翼竜の脅威は大きく下がったのは間違いない。

 攻守の主導権は完全に逆転した。

 それでも翼竜は地表に在りながらもオレ達を迎撃しつつ、空へ戻ろうと試みている。

 なんとまあ。

 見事な暴れっぷりだ。



 ナイアスの繰り出す槍が次々と翼に突き刺さる。

 地味に翼竜の空力特性は奪われている筈だ。

 そして地に落ちた翼竜に向けてオレも追撃を加える。



「エネミー・バーン!」


 左翼はカーズド・シャドウで半ば砕かれ、エネミー・バーンで焼かれている。

 もはや再び空の住人になる事はないだろう。

 それでも翼竜は諦めない。

 嘴でオレを、そして残月を狙って突いて来る。

 無論、間合いに入るような愚は犯せない。


 後方に回り込んだヴォルフが翼竜の後頭部に噛み付いた。

 うわ、エグい。

 その場所はどう足掻いても嘴の攻撃が届く場所ではない。

 翼の途中にある鉤爪でどうにかヴォルフを剥がそうと試みているが、ギリギリ届いていない。

 そして何よりも。

 残月、そして騎乗するオレ達に意識が向いていなかった。



 残月を駆ると翼竜に向けて突撃。

 距離を詰めれば大きなダメージを与えられるであろう呪文は幾つかある。

 そう。

 これを使った。



「パルスレーザー・バースト!」


 まともに胴体に命中。

 残月は翼を踏み抜く勢いで翼竜の翼を蹂躙する。

 ナイアスも槍で翼に穴を空けていくのだが。


 リグが残月から滑り落ちるように翼竜の翼の上に降り立った。

 いや、立ってる訳ではないが。

 そのまま残月の盾と化して翼竜の嘴を受け止めていた。


 そして何撃目かで翼竜の嘴に張り付いた。

 そのまま口の中へと浸入していく。

 液体のように。



 次の瞬間。

 翼竜は全身を硬直させて動かなくなった。

 これは?

 雷撃、なんだろうな。

 翼竜の赤いマーカーに小さくマーカーが重なっていた。

 麻痺してやがる。


 残月に騎乗するナイアスの槍が翼竜の目に突き刺さる。

 ヴォルフも攻撃を重ねると、そのうちに翼竜は息絶えてしまっていた。

 最後の方は実に簡単に仕留めた形になる。

 つかリグのせいで窒息死でもしたんじゃないの?



《只今の戦闘勝利で【掴み】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》



 まあそれはいいとして。

 現在、オレはある思いに囚われている。

 脱ぎたい。

 鎧を、脱ぎたい。

 闘牛の革鎧には日頃からお世話になっているのだが。

 だがその厚みが、裏目になっている。


 ナイアスの胸が、オレの背中に、密着しているというのに。

 その感触を堪能しきれないとは。

 無念である。

 もっと薄手で性能の高い鎧って何か作れませんかね?




 ところで。

 この翼竜からは何が剥げるのか?


 その結果、何も剥げなかったとか。

 解せぬ。





 コール・モンスターで翼竜プテラノドンの居場所を確認してみよう。

 いる。

 多くはないが、いる。

 避けながら残月で移動し続けられるとは思えないな。

 だが倒せない相手ではない。


 問題は単純明快。

 この翼竜、タフなのだ。

 あのスフィンクスやスピンクスのような厄介な攻撃をしてくる訳ではない。

 それでも厄介さで言えば劣らないと思う。


 だがカーズド・シャドウが効いたのは収穫だった。

 もっと楽に狩れるようになる可能性はあるだろう。


 それに他にも魔物はいる筈だ。

 1種類だけで終わる訳がない。

 呪文による強化を途切れさせてはいけないだろう。





 いた。

 パッシブであるが、見つけました。

 ヘリックスはいい仕事をしてくれている。

 実に助かってます。


 またしても恐竜のようだ。

 その大きさはちょっとした小型車程度か?

 大きいと言えば大きい。


 そいつは【識別】してみたらこんな奴です。



 パキケファロサウルス Lv.3

 魔物 討伐対象 パッシブ

 戦闘位置:地上



 お前、誰?

 知らない名前だ。



 名前だけではピンとこない。

 でもその容姿は非常に特徴のある姿であった。

 2足歩行、ラプターよりもやや太目のフォルム。

 そこはまあどうでもいいのだが。

 頭だ。

 頭頂部が、まあその、何だ。


 ハゲだ。

 いや、元々髪の毛なんてないのだろうけど。

 どう見ても、ハゲ。

 ツルツルとしていて、完璧な禿。


 禿頭、なのだ。

 なんという奴だ。

 同情を禁じ得ない。



 えっと。

 パッシブだし、スルーしようか?



 その個体はパッシブのまま、こっちを見逃してくれたのですが。

 すぐに次の個体と遭遇してしまった。

 そいつは見逃してくれなかった模様です。


 こっちに向けて突進してきた。



 パキケファロサウルス Lv.2

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上



 真正面からぶつかるなんて選択肢は最初からない。

 まずは距離を置いて攻撃呪文でもぶつけたい所なのだが。


 速い事は速いな、こいつ。

 でも残月ほどではない。

 無論、ヴォルフとヘリックスであれば捕捉される危険はあるまい。


 だが。

 こいつ、瞬発力だけはあるみたいです。

 パンツァーライノに比べたら融通が効くようだ。

 真っ直ぐに突っ込んで来るようなら楽なんだが。

 それに一瞬だけであれば、かなりの速度も出してくる。

 油断はならないようだ。



「ルート・スネア!」


 転がしてみる。

 パンツァーライノにはまるで通用しなかった手だが、こいつには効いた。

 だが。

 転んでもすぐに起き上がってこっちを追ってくる。

 いい根性してるね!

 ヴォルフとヘリックスも一撃を入れる事はできたが、それ以上は攻撃を控えた。

 今はまだ様子を探る段階である。

 深追いしても反撃を喰らうのは怖い。


 では、次だ。

 《アイテム・ボックス》から呵責の捕物棒を取り出す。

 騎乗戦なら間合いがあった方が有利だ。



「ソーン・フェンス!」


 パンツァーライノ相手には定番の壁呪文だが。

 不発です。

 ハゲ恐竜は蔦の壁を一気にジャンプして回避しやがった!

 おい!

 ハゲなのに凄いな!

 いや、ハゲは関係ないんだが。



 状況は少し膠着した。

 攻撃呪文を当て続けてもいいのだが、それでは芸がない。

 色々と工夫してみたい相手だ。


 どうしてもサイズと重量的に比較対象の相手がパンツァーライノになる。

 もしくは闘牛だ。

 このハゲは恐竜は結構器用に襲ってくる。

 その最大の攻撃方法は?

 頭だ。

 頭突きではないけど。

 なんと、頭をハンマーのように振り回してくるのだ。

 並行したまま駆けていた時、その攻撃を仕掛けてきたんですがね。

 背中が一気に冷え込んだ気がした。

 アレを喰らっては無事では済まない。

 間違いない。

 回避できたのは残月がいたからだ。


 地上で接近戦をしてたらどうなっていたかね?

 想像したくない。



 頭を振り回す攻撃なんだが。

 その前後に隙があるようだ。

 ナイアスに首元を突き崩した所で呪文を連続で使った。



「ルート・スネア!」


「ソーン・フェンス!」


 ルート・スネアで地面を転がして、ソーン・フェンスに絡めて動きを止める。

 これは上手くいったようだ。

 基本、対策はパンツァーライノと一緒と考えた方がいいだろう。

 工夫は必要であるけどね。


 横に転がって身動き出来なくなったハゲ恐竜。

 尻尾にまで蔦が絡んではいないが、この状態でしばらくの間は転がったままになる筈だ。

 無論、攻撃し放題です。


 残月の蹄がハゲ恐竜の首を踏み潰した所で決着はついたようです。



 よし。

 剥ぎましょう。

 禿ではないが。



【素材アイテム】殴頭恐竜の頭骨 品質C レア度4 重量2

 パキケファロサウルスの頭骨。

 殴打するのに適応した形状で縁にスパイク部分もある。

 極めて丈夫。



 うーむ。

 何かに使えそうなんですが。

 例えば、兜にするとか?


 オレの頭はここまで大きな頭じゃない。

 戦鬼でもブカブカなのは間違いないサイズだ。

 保留にしておこう。



 コール・モンスターで状況を確認してみる。

 パキケファロサウルス、多いな!

 翼竜のプテラノドンの数倍、いる。

 5倍以上?

 こんなに禿がいるのか。

 カツラが売れそうなマップだな。



 違った。

 このハゲ恐竜との遭遇を回避して移動するのは無理かな?

 まあ倒す手順は見出した。

 マップ中央を目指して移動してみよう。






 ハゲ恐竜を更に何頭か仕留めてみた。

 頭骨が剥げる確率は低いようです。

 結構な数を狩ったが、追加出来た頭骨は2個だけだ。

 他のアイテムは剥げていない。

 狩りそのものはかなり慣れたと思う。

 それに倒すまでの手際は明らかに良くなっていた。


 1匹が相手であれば、だが。


 たまにこのハゲ恐竜、群れを形成している事があるようです。

 群れと言っても5頭だ。


 たった5頭。

 されど5頭。

 この数だと1頭を相手にするのとは全く異なる手順が要る。

 どうする?


 こうしました。



「ピットフォール!」


 5頭が立て続けて穴の中へ直行する。

 全部落ちてくれたのが逆に想定外。

 時間稼ぎのつもりだったんだが。


 まあ、いいさ。

 穴の縁に出てこようとするハゲ恐竜を穴の底に叩き落すだけで始末できたし。

 むしろ穴の底で動けなくなるより都合が良かった。

 ジャンプ力があるが故の不幸だ。

 次に生まれ変わる事が出来るのであれば、髪の毛がフサフサになっているといいね!




 翼竜にも無論、遭遇する。

 今度は1匹目よりも楽に仕留めきったかな?

 カーズド・シャドウで落として地上戦に持ち込む。

 地上に縫い付けてしまえばいい。

 時間は掛かるが仕留める手段は幾つもある。

 簡単ではない。

 簡単ではないが、1匹目に比べたらかなり楽だ。



【素材アイテム】角翼竜の頭骨 品質C レア度4 重量2+

 プテラノドンの頭骨。

 細長い頭部分の骨で、大きさの割りに非常に軽い。



 サーフボードのように長い骨が剥げました。

 これも扱いに困りそうです。

 当然、保留で。








 もうすぐマップの中心だろうか?

 時刻は午後3時30分。

 新たな魔物が目の前にいる。



 メガロサウルス Lv.3

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上



 大型のラプター?

 小型のティラノサウルス?

 まあどっちでもいいんですがね。

 明らかに先刻のハゲ恐竜よりも大きい。

 1匹か。

 ソーン・フェンスは分からないが、ルート・スネアは通用しそうにない。



「グラァァァァッ!」


 吼えるのはいいんだ、吼えるのは。

 ボリューム落として!

 耳が痛い!


 それにしてもデカいな!

 相当にタフだろう。



 では、どうする?

 こうしよう。



「ピットフォール!」


 落としてしまえば何とかなる。

 まあ確かに有利に転じたのは間違いないのだが。


 こいつ、とんでもなくタフでした。

 ピットフォールの効果が消えるまでに仕留め切れなかった。

 他の攻撃呪文も併用すべきだったか?



「ピットフォール!」


 ではもう一回だ。

 今度は穴の底に落とすだけでなく、攻撃呪文も惜しみなく注ぎ込んだ。

 ナイアスも水の矢を次々と撃ち込んで行く。

 ヘリックスも風の刃を撒き散らした。


 その攻防はピットフォールの効果が途切れる直前まで続いた。

 とんでもない奴だ。

 事切れる直前まで、穴の縁から身を乗り出して迫ってきていた。

 無論、オレに攻撃を加える為に。

 目の前で見る剥き出しの牙は恐ろしい代物でした。

 さすがにこのマップ、一筋縄ではいかないようだ。



《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『残月』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 残月のレベルアップだが、空きスロットがあった。

 入るのは属性。

 光、闇、火、風、土、水と初期に取得できる魔法技能と同じだ。

 どうするかね?


 残月のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1ポイントは生命力にしておこう。



 残月 ホワイトホースLv6→Lv7(↑1)

 器用値  8

 敏捷値 27(↑1)

 知力値  8

 筋力値 27

 生命力 28(↑1)

 精神力  8


 スキル

 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ

 騎乗者回復[微] 魔法抵抗[微] 光属性(New!)



 属性は光にしました。

 白馬の残月にはお似合いだし。


 だがインフォは終わらない。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『リグ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 意外な活躍を見せているリグもレベルアップか。

 本当に地味だが。

 今日は色々と助かってます。

 色々と、ね。


 リグのステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。

 もう1点のステータスアップは敏捷値をする。



 リグ イエロープディングLv5→Lv6(↑1)

 器用値 19(↑1)

 敏捷値 12(↑1)

 知力値  8

 筋力値  8

 生命力 12

 精神力  8


 スキル

 溶解 形状変化 粘度変化 表面張力偏移 物理攻撃無効

 雷属性 火耐性



 それにしても。

 これで確実になったかな?

 このS4W1マップで出現する魔物は恐竜だけで構成されている。

 その可能性は高い。

 運営の趣味だろうか?



 で、メガロサウルスなんですが。

 牙が剥げるか?

 爪かも?

 皮かもしれないよな?



【素材アイテム】斑竜の肉 原料 品質C+ レア度3 重量8

 メガロサウルスの肉。大味で鶏肉に近い。



 肉かよ!

 正直、微妙でした。

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv24

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv10

ボーナスポイント残 12


セットスキル

剣Lv9 両手槍Lv9(↑1)棍棒Lv8 刀Lv8 捕縄術Lv8

杖Lv18 打撃Lv15 蹴りLv15 関節技Lv15

投げ技Lv15 回避Lv15 受けLv15

召喚魔法Lv24 時空魔法Lv14 封印術Lv6

光魔法Lv14 風魔法Lv14 土魔法Lv14 水魔法Lv14

火魔法Lv14 闇魔法Lv14 氷魔法Lv12 雷魔法Lv12

木魔法Lv12 塵魔法Lv12 溶魔法Lv12 灼魔法Lv12

錬金術Lv10 薬師Lv8 ガラス工Lv6 木工Lv9

連携Lv17 鑑定Lv16 識別Lv17 看破Lv5 耐寒Lv8

掴みLv14(↑1)馬術Lv14(↑1)精密操作Lv16 ロープワークLv8

跳躍Lv8 軽業Lv8 耐暑Lv9 登攀Lv9 平衡Lv8

二刀流Lv14 解体Lv12 水泳Lv6 潜水Lv6

ダッシュLv6 耐久走Lv6

隠蔽Lv2 気配遮断Lv2

身体強化Lv14 精神強化Lv14 高速詠唱Lv14

魔法効果拡大Lv13 魔法範囲拡大Lv13


召喚モンスター

残月 ホワイトホースLv6→Lv7(↑1)

 器用値  8

 敏捷値 27(↑1)

 知力値  8

 筋力値 27

 生命力 28(↑1)

 精神力  8

 スキル

 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ

 騎乗者回復[微] 魔法抵抗[微] 光属性(New!)


リグ イエロープディングLv5→Lv6(↑1)

 器用値 19(↑1)

 敏捷値 12(↑1)

 知力値  8

 筋力値  8

 生命力 12

 精神力  8

 スキル

 溶解 形状変化 粘度変化 表面張力偏移 物理攻撃無効

 雷属性 火耐性


幻月 インプLv6→Lv7(↑1)

 器用値  5

 敏捷値 21

 知力値 22(↑1)

 筋力値  5

 生命力  5

 精神力 24(↑1)

 スキル

 飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]

 光属性 闇属性 火属性

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ハゲハゲ連呼しすぎw そして密着してるのに感触を味わえない◯っぱい…
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