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夜の森だ。
怖いかって?
そりゃあ怖い。
死角が多い上に夜ともなると、怖くない方がおかしい。
レギアスの村周辺、鎮守の森周辺での夜の様子はどうであったのか?
魔物が群れる事も珍しくない。
だからこその獅子吼とテロメアの投入なのである。
怖いって意味ではこっちも怖いぞ?
魔物よ、来るがいい!
出来れば経験値的に美味しければ尚良しとしよう。
まずはコール・モンスターを使ってみよう。
どうでしょう?
全く、引っ掛からないです。
つまり未見の奴がいるって事だ。
では。
先に進んでみよう。
最初に遭遇した魔物は?
意外な姿をしてますけど?
鬼武者 Lv.4
妖怪 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 闇属性
なんじゃ、これ。
鎌倉時代か室町時代の武者姿のようですが?
その様子は明らかにおかしい。
数は4人。
最初は落ち武者なのかと思いましたよ。
だが違うようです。
兜は装備していない。
その顔付きは、鬼だ。
角もある。
1本角だったり2本角だったりするが、鬼である事には変わりない。
眼窩の奥で赤く光っているのが特徴か?
まあ妖怪であるのなら当然か。
その得物は?
槍と太刀のようです。
2人ずつか。
森の中で槍を扱うのは取り回しが難しいと思うのだが。
その反面、上手く使われたら厄介でもある。
それよりも困ったな。
現在の布陣で見比べたら、圧倒的にこっちの方が魔物っぽく見えちゃうんじゃないのか?
先制はテロメアの放った炎だ。
そして獅子吼のブレスも重なる。
あっという間に視界が爆ぜるように明るくなった。
ノクトビジョンなしで戦えそうです。
「真練気法!」
初見の相手には全力で。
武技も追加した。
鬼武者達の前進は止まってしまっている。
そのHPバーはいずれも3割前後、減っているようだが。
まずは1人ずつ、片付けに行くかね?
オレの得物は左手の呵責のトンファーのみだ。
槍持ちとの距離を詰めると、槍を木の幹に押し付けた。
どうにか動かそうとする鬼武者。
パワーは?
やや鬼武者の方がオレよりも上か?
結構、強敵の予感。
だが槍に拘り過ぎて隙だらけになっている。
逃す手はない。
鬼武者の手元を蹴り上げると一気に近くに寄る。
喉元にトンファーを撃ち込んで体勢を崩す。
右手で独鈷杵を抜く。
喉に先端を押し当てて刃を展開した。
セットしてあったのは灼魔法だったかな?
その刃身は一気に頭部を貫いてしまっていた。
まず、1人。
いや、妖怪なんだし1匹か?
まあどっちでもいいか。
残り3人のうち、2人はティグリスと獅子吼に襲われてしまっていた。
しかも地面に押し倒されてしまっている。
任せておいていいかね?
残る1人はナインテイルとテロメア、それにフローリンの攻撃をなんとか凌いでいるようです。
まあ多少は喰らっているが。
その動きはなかなか見事だった。
だが後方からフローリンに襲われて気が散ったのが運の尽きだ。
まともにテロメアの放った炎を喰らい沈んでしまう。
あれ?
もしかして、オレの獲物はもういない、のか?
ティグリスの体の下でもがいていた鬼武者はどうなっている?
いかん。
もうすぐHPバーがなくなってしまいそうだ。
今から獲物を横取りするのも悪いし、このままでいいか。
獅子吼の相手は?
既にいません。
で、オレの獲物は?
最初の1人だけでした。
いかんな。
どれほどの強さなのか、良く分からないまま終わっちゃってるぞ?
妖怪達の死体は消えていく。
そこに残されたのは、一振りの刀だ。
だが。
先刻までと様相が異なる。
ボロボロだ。
え?
炎の照り返しを受けて輝いていたと思うのですが。
【武器アイテム:刀】呪怨刀 品質C レア度3
AP+25 破壊力1+ 重量1+ 耐久値?
必要筋力値25
鬼が地獄で鍛えたとされる刀。
亡者の怨念が込められており、呪われている。
通常は錆びた刀にしか見えない。
うおっと。
この能力はなかなかだな。
だが呪われているのかよ!
これは放置しておこう。
拾ってどうにか出来る物ではなさそうだ。
それよりも注意すべきなのはその性能だ。
こんなのを振り回してくるのか。
鬼や。
いや、鬼なんですけど。
コール・モンスターで周囲を確認してみる。
鬼武者は妖怪だ。
それ故か、その動向は把握しきれない。
途中で消えたりするし。
急に現れたりもする。
妖怪ってこれだから困る。
ここは諦めて先を急ごう。
次に遭遇したのも鬼武者でした。
数は2人。
いい機会だ。
武技の効果は既に切れている。
エンチャント系の呪文による強化は全てしてある訳だが。
この状態でどこまで通用するのか、試してみよう。
もう1人は?
召喚モンスター達のエサです。
思いっきり相手して良し!
結論。
強い!
何が強いって、その動きだ。
理に適っている。
パワーもスピードも、そして何よりも地形を意識して戦い続けているように見えた。
支援なしだと間合いを詰めるのが大変でした。
まあ刀を薙いでくる所で足元を刈って転がしたら、後はこっちのペースでしたけどね。
それでも抑え込むのは一苦労でした。
まあ、何だ。
剣道の段位持ちを相手にする感覚に近いかな?
まあこれは剣道の試合ではないし、使う得物も竹刀ではないんですが。
もう1人は槍持ちだったんですが、あっという間に片付いていたらしい。
召喚モンスター達がこっちを観戦してました。
待たせて済まんかった。
《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ナインテイルもレベルアップか。
妖怪さん達はそこそこ経験値的に美味しいのかね?
よく分からないけど。
ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。
もう1点は敏捷値を指定した。
ナインテイル 銀毛狐Lv3→Lv4(↑1)
器用値 10
敏捷値 25(↑1)
知力値 24
筋力値 10
生命力 10
精神力 25(↑1)
スキル
噛付き 回避 疾駆 危険予知 MP回復増加[小]
光属性 闇属性
まだナインテイルのMPバーは7割程残っている。
十分に余裕があるな。
このままもう少し、粘って貰いたい。
次の相手は?
こいつはちょっと困った相手だ。
大きい。
あのサスカッチやウェンディゴを上回る大きさなのだ。
バグベア Lv.2
魔物 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 闇属性
救いはまだこっちに気が付いていない事だけだ。
1匹だけ、というのも悩ましい。
どうする?
無論、ここは狩りに行こう。
いずれは戦わないといけない相手になるのだろう。
では。
奇襲、してみるかね?
身を隠す場所はいくつもある。
問題は魔物の位置と向きだ。
襲うタイミングはどうする?
なんにせよ後ろから襲い掛かるのが理想的だ。
ピットフォールを使う事も考えたが却下。
こっちの方が攻めの数が多いのだ。
その利を捨てる事はない。
だから最初の攻撃はこれにしました。
「パルスレーザー・バースト!」
魔物の腰の位置はオレの頭よりも上だ。
その腰に向けて至近距離から撃ち込んでやった。
どうだ?
魔物のHPバーはいきなり6割程度にまで減ってしまっている。
4割減らした、と考えるべきか。
6割も残っている、と考えるべきか。
悩ましい。
「グァァァッ!?」
さすがに気付いたようです。
魔物は勢い良く振り向いてオレを攻撃しようと腕を振り回そうとするが。
フローリンの方が速い。
首元に噛み付いた。
その攻撃に気を取られた次の瞬間。
獅子吼とティグリスが襲い掛かる。
同時に、しかも樹上からであった。
体重の割りに身が軽いのは知っていたが。
それにしても跳躍力が凄いな!
フローリンは一旦離れるのと入れ替わりでティグリスが魔物の喉元に噛み付いた。
獅子吼は豪快に頭に噛み付こうとする。
で、オレは?
至近距離から独鈷杵で攻撃を加えていった。
魔物はオレに意識を向けていない。
攻撃はどれもまともに足に撃ち込まれていく。
地面に転がるのにそう時間は掛からなかった。
そこから先はどうなったか?
酷いものだ。
いや、酷いのはオレかな?
無事だったもう片方の足を攻撃し続けて使えなくしたのだから。
テロメアは肩口に噛み付いて血を啜っているし。
獅子吼はと言えば右肘を噛み砕きにかかっている。
いや。
丸太のような腕なのだが、肉だけが喰い破られているようです。
獅子吼は距離を置くと咀嚼する様子を見せている。
食べてる?
食べてるよね?
魔物は奮戦した、と思う。
まともに動いている左手だけで粘ったのは間違いない。
だがその抵抗も長く続かなかったと思う。
魔物のHPバーが砕け散るように消える。
よし。
「キィ!」
だが終わってないようです。
フローリンが鳴き声を上げた。
警告。
恐らくは、そうだろう。
同時にテロメアが炎の塊を次々と飛ばしている。
ナインテイルも派手に光の塊を撒き散らしていた。
何だ?
バグベアが3匹、追加されました。
おいおい。
これはこれは。
いいぞ。
独鈷杵を持つ右手が。
呵責のトンファーを持つ左手が。
震えている?
確かに、バグベアの放つ威圧感は半端ないのですがね。
思い切り、情け容赦のない攻撃を加えていいのだ。
そんな相手が、2匹もいる。
これはいい相手かも?
「グァァァッ!」
「ガァ!」
「ギシャァ!」
怪獣同士のように吼える声が森の中で響いている。
そんな中でオレは夢中でバグベアを相手に攻撃を続けていた。
とは言ってもサイズの差は埋められない。
立っているバグベアの足首や膝を重点的に狙った。
いや。
そこしか届かないんですけど。
攻撃呪文も交えながらダメージを積み重ねる。
残り2匹いる筈だが、召喚モンスター達に任せるしかない。
まあバグベアの動きそのものは鈍重だ。
その分、破壊力は高そうです。
さっきから森林破壊しまくってるし。
「エネミー・バーン!」
1匹はこれで仕留めきった。
残りは2匹。
まだ、健在だよな?
いてくれ。
いや、いるはずだ。
1匹はオレの願いも空しく既に事切れていた。
その死体の状況を見るに、テロメアとナインテイルの特殊攻撃を散々喰らったに違いない。
ボロボロになっていた。
で。
残っている1匹は?
健在でした。
これを健在と表現していいのであれば、だが。
確かにまだ元気に暴れているように見える。
問題はその背後だ。
背中にテロメアとフローリンが貼り付いている。
おい。
血、吸ってるの?
さすがにバグベアも引き剥がそうとしたいのだろう。
だが、獅子吼もティグリスも攻撃を仕掛け続けている。
ナインテイルはバグベアの周囲を駆けながら光の塊を撃ち込み続けていた。
これは。
このバグベアのHPバーはまだ半分以上残っているのです。
それなのに絶望的だ。
詰んでいる、よね?
ここはオレも参戦する。
テロメアもフローリンも血で満腹になったのか、バグベアから離れて行く。
いや、テロメアは両手にそれぞれ槌と錫杖を持って殴ってますけど。
空中からだ。
これはバグベアに同情するしかない。
MPを回復された挙句、追撃までされるとは。
いいようにされてるな!
まあこいつは魔物だしな。
さっさと沈んで貰おうかね?
お願いだから、いいアイテムを残して欲しいのです。
《只今の戦闘勝利で【杖】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》
まあ満足すべき結果なのだろう。
独鈷杵にセットしてある魔法技能も今のうちに灼魔法から塵魔法に切り替えておいて、と。
さあ、何が剥げるかな?
皮か?
骨か?
意外にも、魔石が2個と黄水晶が1個、剥げたのでした。
え?
確かにこいつって見た目は大きなゴブリンに見えなくもないのだが。
むう。
解せぬ。
更に南へ進む。
だがその移動速度は中々上がらないものになってしまった。
魔物の襲撃が続いたのだ。
確かに、夜の森は厄介であるようだ。
それは何処も同じであるのでした。
妖怪である鬼武者。
どこから突然襲い掛かってくるか分からない相手だ。
最低でも2人、多ければ6人で襲ってくる。
全く、邪魔な存在としか言いようがない。
アイテムが呪われているから尚更だ。
そしてバグベア。
こいつはむしろ与し易いから、ある意味歓迎なのだが。
何回か戦っているうちに法則性が見えてきた。
イビルアントと一緒だ。
こいつ、仲間を呼んでる、よね?
追加で援軍が来る事が多い。
得られるアイテムは微妙なんですが。
成程。
ここの夜の狩りで周囲にプレイヤーの姿が見えない理由が、これか。
確かに、これはキツいかも?
まあキツい分の報酬はあると思うのですがね。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『フローリン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
フローリンがレベルアップしたのは昨日であった筈だ。
それがこのタイミングでレベルアップである。
確かにフローリンの経験値稼ぎを企図していたのは確かだが、ここまで早いとは思ってなかった。
つか鬼武者もバグベアも相当に強いのだし、順当であるのかもしれないのだが。
おっと、ステータス画面の操作をさっさとしておこう。
フローリンのステータス値で既に上昇しているのは知力値だ。
もう1ポイントは生命力にしておく。
フローリン バットLv4→Lv5(↑1)
器用値 17
敏捷値 20
知力値 11(↑1)
筋力値 9
生命力 10(↑1)
精神力 10
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血
時刻は午後9時30分か。
ここで一旦、区切っておくかね?
ナインテイルもMPバーが2割ほどにまで減ってしまっている。
交代させておこう。
ナインテイルとフローリンを帰還させる。
召喚するのは幻月と奈落だ。
総合的な戦力としては低下したように見えるかもしれない。
だがオレ自身のMPバーはまだ半分ほど残っているのだ。
ログアウトするまで、思いっ切り使い倒すつもりで行く所存である。
空中位置はテロメアがいれば磐石に近い。
探索能力にしても、確かに落ちているだろうが、バグベアであればいつでもウェルカムだ。
鬼武者は妖怪であり、警戒してみた所で遭遇するのは諦めないといけない相手だ。
これで、問題はあるまい。
いや。
布陣を間違えたか?
新たな魔物と遭遇したのでした。
こんな奴です。
フロートヘッド Lv.2
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:空中 風属性 土属性 雷属性
生首だ。
生首が、浮いていた。
その数、2匹。
空中位置にはテロメアと幻月がいる訳ですが。
果たして対応は出来るんだろうかね?
問題は生首のサイズです。
オレより大きくないか?
あの生首に人間と同様に両手両足、それに胴体がそろっていたら?
完全に巨人です。
高さだけならマンモスに迫るだろう。
だが。
この魔物は空中にいるテロメアや幻月にはまるで眼中にないようだった。
地上にいるオレ達を狙ってくる。
いや、それも正確じゃないな。
オレを、狙って来ている。
間違いない。
「Muooooooo!」
意味不明の声を上げて2匹並んで突撃してきやがる。
耳に痛いよ!
「アイス・ウォール!」
氷の壁を目の前に作り上げる。
まともに突っ込んでくる魔物はこっちに来れない筈。
だが。
来ちゃったよ!
氷の壁を粉砕して突っ込んで来ちゃったよ!
HPバーが半分近く減ってるのに!
半端ないな、お前ら!
だが壁に突っ込んだ魔物はオレの姿を見失っていたようだ。
突っ込んで来たはいいが、オレの横を凄い勢いで通り過ぎていった。
ティグリスがいた辺りなんだが。
ちゃんと回避していたようだ。
それどころか風の刃を発して魔物を切り刻んでましたよ?
凄いな、おい!
魔物は空中で静止すると目を閉じた。
何だ?
目を開いた次の瞬間。
雷撃の雨が降り注ぐ。
範囲が、広い。
回避が出来るような攻撃ではない。
地上にいたオレとティグリスはまともに喰らう事になってしまった。
おや?
体が動かない。
麻痺か?
体が思うように、ならない。
急激に体重が数倍になったような感覚。
いかん。
もう1匹の生首が迫ってくる。
テロメアと獅子吼が同時に攻撃を放つ。
炎が奔流となって生首を焼く。
交差するようにブレスが生首を直撃した。
既に大ダメージを食らっていた生首はオレの目の前で沈んだ。
助かった。
だがまだだ。
もう1匹、残っている。
オレ達に雷撃を浴びせた奴だ。
まただ。
また、目を瞑ってやがる。
今度はこっちの攻撃が先に集中した。
ティグリスが風の刃を放つ。
幻月が闇の帯を、光の塊を、炎の球を撃ち込んで行く。
テロメアが生首の頭上から炎を撒き散らしながら槌と錫杖で殴り続けた。
無残にも生首は地面に墜落である。
ここを逃してはいけない。
独鈷杵を右手に持ち刃を展開。
攻撃を積み重ねていく。
オレの両脇で獅子吼と奈落も生首を攻め立てる。
こいつも程なく沈んでくれました。
なんとまあ。
厄介な奴が残ってましたよ?
思わず座り込んでしまいました。
それににしても、だ。
地面に転がる巨大な生首が2つ。
シュールだ。
ところで獅子吼よ。
それ、美味しいの?
腰を上げて剥ぎ取りナイフを突き立ててみた。
得られたのは宝石が1個。
オパールである。
喰らったダメージに見合う報酬だろうか?
十分です。
広域マップではS3マップとS4マップの境界までもう少し距離がありそうだが。
ここは一旦、進むのは中止だ。
近くにいる魔物相手に少し暴れてやろう。
つかダメージを結構喰らったから少しお返ししておかないと気が済まない。
特に生首だ。
おっと。
フロートヘッドだ。
見ていろよ?
経験値に変換してやる。
鬼武者がいる。
呼び寄せては、殲滅。
バグベアがいる。
呼び寄せては、殲滅。
フロートヘッドがいる。
当然、殲滅。
メインの獲物はフロートヘッドである。
レジスト・サンダーは全員に掛けて強化してから戦いに臨んだ。
無論それでダメージがなくなる訳ではないが。
かなり有利に狩りを進められたと思う。
生首の行動パターンは、あれだ。
フロートアイと似ている。
目を瞑っている時間が長い程、威力の高い特殊攻撃を放ってくるようだ。
しかも雷撃だけではない。
土の塊を広域に亘って撒き散らす。
風の刃も同様だ。
全体攻撃も単体攻撃も自由自在であるらしい。
だが穴はある。
目を瞑って動きを止めないと特殊攻撃を放てないようである。
むしろ空を飛び回ってくれていた方が安心できると言う、変な奴だ。
それに地上にいる誰かを的にして集中攻撃を仕掛けてくる。
逆に利用してやればいい。
動きが読み易い分、迎撃するのも効率化出来る。
壁呪文は当然だが効果が高い。
目を瞑って動きを止めたらテロメアと幻月に任せる。
これで、いける。
地上に落とせばどうとでも出来るしな。
問題はアイテムだ。
宝石は嬉しかったんですが、オパール以降は拾えていない。
落とせ。
いや、寄越せよ!
生首は全くダメージなしで仕留められる相手じゃない分、意地になっていたのは否めない。
夢中になってしまった。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『幻月』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
おっと。
夢中で首狩りしてたらレベルアップか。
つか幻月はここで交代だな。
もうMPバーは2割を切ってしまっていた。
一方でテロメアは大丈夫そうです。
途中で血を吸っていたからな。
幻月のステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。
もう1ポイントは筋力値にしておこう。
幻月 インプLv5→Lv6(↑1)
器用値 5
敏捷値 21
知力値 21
筋力値 5(↑1)
生命力 5
精神力 23(↑1)
スキル
飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
光属性 闇属性 火属性
では。
お疲れ様!
幻月は帰還させましょう。
黒曜を召喚する。
空中を飛び回る戦力は外せないからな。
まだ時刻は午後11時か。
奈落もレベルアップしないかな?
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『奈落』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
次の生首3匹を片付けたら奈落もすぐレベルアップしちゃいました。
早いって!
奈落のステータス値で既に上昇しているのは生命力だった。
もう1点のステータスアップは知力値を指定する。
奈落 スケルトンLv4→Lv5(↑1)
器用値 16
敏捷値 15
知力値 11(↑1)
筋力値 11
生命力 12(↑1)
精神力 11
スキル
剣 小盾 受け 物理抵抗[微] 自己修復[中] 闇属性
むう。
時刻は午後11時10分か。
もうちょっと、続けてもいいかな?
何故ならば。
また宝石が得られていないのでした。
そうそう、奈落はここで交代させよう。
ヘザーを召喚する。
オレのMPバーも半分を割り込んだが、4割近くも残っているのだ。
もう少し、粘ってみよう。
いや。
宝石、寄越せよ!
このままじゃ割りに合わないと思うのです。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は日付を跨いで午前0時40分。
ティグリスもレベルアップしてました。
宝石?
何それ?
ティグリスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値だった。
もう1点は敏捷値を指定する。
ティグリス シュトルムティーガーLv3→Lv4(↑1)
器用値 11
敏捷値 23(↑1)
知力値 11
筋力値 24(↑1)
生命力 23
精神力 11
スキル
噛付き 威嚇 危険察知 夜目 気配遮断 風属性
どうする。
宝石が得られるまで続けようか?
だがコール・モンスターで呼べる生首はいるが、距離があるようだ。
数も少なくなってしまっている。
ここは諦めよう。
色々とレベルアップしてきたとは思う。
だがこの敗北感は一体。
明日だ明日!
いや、ゲーム内の時刻ではもう今日になるが。
前向きにまた狩りを続けたらいいのだ。
インスタント・ポータルを展開してログアウトする。
次にここで夜の狩りをする時は見ているがいい。
宝石を絶対に剥いでやるからな!
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv23
職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv9
ボーナスポイント残 19
セットスキル
剣Lv9 両手槍Lv8 棍棒Lv8 刀Lv8 捕縄術Lv8
杖Lv18(↑1)打撃Lv15 蹴りLv15 関節技Lv15
投げ技Lv15 回避Lv15 受けLv15
召喚魔法Lv23 時空魔法Lv13 封印術Lv6
光魔法Lv14(↑1)風魔法Lv14 土魔法Lv14 水魔法Lv14
火魔法Lv14 闇魔法Lv14(↑1)氷魔法Lv11 雷魔法Lv11
木魔法Lv11 塵魔法Lv12(↑1)溶魔法Lv12 灼魔法Lv12(↑1)
錬金術Lv10 薬師Lv8 ガラス工Lv6 木工Lv9
連携Lv16 鑑定Lv16 識別Lv16 看破Lv5 耐寒Lv8
掴みLv13 馬術Lv13 精密操作Lv15 ロープワークLv8
跳躍Lv7 軽業Lv8 耐暑Lv9 登攀Lv8 平衡Lv8
二刀流Lv14 解体Lv12 水泳Lv6 潜水Lv6
ダッシュLv6 耐久走Lv6(↑1)
身体強化Lv13 精神強化Lv13 高速詠唱Lv14
魔法効果拡大Lv13 魔法範囲拡大Lv13
召喚モンスター
ナインテイル 銀毛狐Lv3→Lv4(↑1)
器用値 10
敏捷値 25(↑1)
知力値 24
筋力値 10
生命力 10
精神力 25(↑1)
スキル
噛付き 回避 疾駆 危険予知 MP回復増加[小]
光属性 闇属性
ティグリス シュトルムティーガーLv3→Lv4(↑1)
器用値 11
敏捷値 23(↑1)
知力値 11
筋力値 24(↑1)
生命力 23
精神力 11
スキル
噛付き 威嚇 危険察知 夜目 気配遮断 風属性
幻月 インプLv5→Lv6(↑1)
器用値 5
敏捷値 21
知力値 21
筋力値 5(↑1)
生命力 5
精神力 23(↑1)
スキル
飛翔 浮揚 反響定位 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
光属性 闇属性 火属性
フローリン バットLv4→Lv5(↑1)
器用値 17
敏捷値 20
知力値 11(↑1)
筋力値 9
生命力 10(↑1)
精神力 10
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血
奈落 スケルトンLv4→Lv5(↑1)
器用値 16
敏捷値 15
知力値 11(↑1)
筋力値 11
生命力 12(↑1)
精神力 11
スキル
剣 小盾 受け 物理抵抗[微] 自己修復[中] 闇属性




