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 そして翌日。

 レムトの町の朝は早くから活動を始めていた。

 日が昇りきらない時間にログインしてみたら、屋台は既に活動を始めている。

 無論、狩りに向かうパーティはそれだけ存在しているからだろう。

 早めにログインしているのは恐らくは学業を終えた学生組なのかもしれない。

 アナザーリンク・サーガ・オンラインの中の時間軸は丁度昼夜逆転だ。

 ある意味、24時間どこからでもログインもログアウトも自由な所謂ゲーム廃人みたいな輩にはどうでもいいのだが。

 オレも大して変わらない。

 いや、この世界の中でこそオレは廃人ではないのだ。



 宿屋を出ると残月とヘリックスを召喚しておく。

 今日はどんな一日になることやら。



 冒険者ギルドにはまだ明かりが灯されていた。

 どうも24時間営業みたいな感じがする。

 アイテム販売の窓口には既にポーションを求める列ができている。

 オレは依頼担当の窓口に用がある口なので大して待たずに済んだが、それでも10分は待ってただろう。

 受付担当者は未見の若い女性だったが、慣れた様子でオレをギルド長の部屋に通してくれた。

 ギルド長はそこにいた。

 いや、例の半透明の幻影がそこに佇んでいた。

 便利と言うべきか、手抜きと言うべきなのか、判断に苦しむ。


「昨日だけで依頼を達成してしまうとは思いの他がんばったようじゃな」


「はい」


「うむ。昨日に引き続き同じ依頼をしたい所じゃったが何故かこの依頼を受けたがる者が今日は多くての」


 あらら。

 情報掲示板に書き込んだのは昨日の遅い時間だった筈だがもう飛びついたパーティがいたのか。

 実に抜け目がない。


「それでじゃ。ちと困っておる所に手伝いに行って欲しいのじゃが良いかな?」


「いいですよ」


 何処に手伝いに行けば良いのか、互いに聞く事も聞かれる事もなく会話が進む。

 ギルド長も拍子抜けしたみたいだ。


「何を手伝うことになるのか聞かんのかね?」


「いえ、困っている事があるのなら手伝うのも冒険者としてあるべき姿だと思うのですが」


「う、うむ」


 何だろう。

 言い難そうにしているが余程の事なんだろうか?

 そこまで気にしなくていいのに。


「実はポーションなんじゃが瓶も少なくなっていて困っておる。そこでガラス工房で瓶作成の手伝いをして欲しい」


「えっと」


「むう。やはり気に入らんのかな」


「いえ。一昨日に行ってますから」


「は?」


 暫く時が止まったような気がする。


「では経験者なのかね」


「大した腕前じゃないですけど」


 またも時間が止まる。

 どうやら想定外だったようだ。


「う、うむ。それは助かる。行ってくれるかな?依頼への報酬は出来高じゃから注意してくれ」



《ギルド指名依頼が入りました。依頼を受けますか?》



「もちろんです」



《ギルド指名依頼を受けました!就業後に工房側から伝票を受け取ってギルド窓口に提出して下さい》



 うん、それ知ってる。

 既に分かっている依頼だしやり易いよな。


「今日の分の依頼が終わったら残る時間は好きにしていい。また明日の朝に顔を見せに来ることじゃな」


「はい」


 まあギルドの長だけあって忙しいのだろう。半放置になりがちなのも仕方があるまい。

 職員さんから羊皮紙のメモを受け取ると一礼してガラス工房に向かった。



 おっと。

 屋台からはいい匂いが漂っていてオレを誘う。

 朝飯は適当に屋台で買い食いすることで手早く済ませる。

 ガラス工房は飯付きだったような気もするが、さすがにメシを先に食わせて貰うのは気が引ける。


 そして工房なのだが。

 夜勤明けなのだろう、疲労困憊の表情をした職人さんたちの葬列がそこにあった。

 いや、葬列のような有様で職人さんたちが仕事を終えて帰っていく所だった。

 疲れすぎですけど何があった。


 ベテラン職人のニルスさんは工房の外にいた。

 何やら偉そうな人と口論をしているようだが。

 そうだよな。

 どんなに偉い人もその上に更に偉い人がいたりする訳でして。

 中間管理職ってのは大変ですよね。


「おや、また来てくれたか」


 いつの間にかオレの傍に寄ってきているニルスさん。

 その口調はさっきまで口論してた人と同じ人とは思えない。

 切り替えも早いな、この人。


「はい」


「じゃあ早速お願いできるか?全く、夜の連中の仕事量が勝手に増やされて色々と困っててね」


 うわお。

 もしかしてさっきの人達、残業してたのか。

 ここの作業環境はかなり厳しい。

 夜は多少冷え込むのかもしれないが、そんな事が気休めにすらならないほど暑い筈だ。

 この職場はブラックですかそうですか。


「なんとかがんばります」



 今日最初に作った瓶は中々良かった。

 大きな失敗をしなかった、というだけなんだけどね。

 品質D+でした。ちょっとだけ凹む。

 その次からは修正できて品質C-をたて続けに作成していく。

 相変わらず品質Cに到達しない。


 無論、フィジカルエンチャント・アクアで器用値に上乗せがある。

 それでも手先に伝わる微妙な感触の修正には相応の集中力を必要とした。

 昨日フェイと雑談した時に少しだけ話題になったな。

 プレイヤーズスキル。

 プレイヤー自身の能力に依存して発揮される能力全般を指すスキル、という事になるそうだが。

 自動で後押しはあるとはいえ、かなりの部分でプレイヤーの技量が出来を左右していると彼は断言した。

 多分、そうなのだろう。

 瓶の作成はポーション液の作成に比べたら格段に難しいと思う。


「もう一押しだな。息の吹き込みを一定にする感覚を掴めばもっといいのが作れるぞ」


 ニルスさんはそう褒めながらも足りない部分を指摘してくれた。

 そう。

 もうちょっと、何かが足りないのは息の吹き込みの所だ。


 ん?

 ブローとは何だ?

 空気を吹き込む作業の事だ。

 空気?

 今まで何も役に立っていない呪文があったよな?

 思い付いたら即実行あるのみだ。


 エアカレント・コントロールの呪文を選択して実行する。

 一定の流量で空気が型の中を流れるように意識を凝らした。

 どうだ。

 出来上がった瓶を【鑑定】してみたら品質Cであった。


 よし。


 呪文の効果は約10分とあった。もう1つなら余裕で作れそうだ。

 そして品質Cが出来上がる。

 その次は作成途中で効果が切れてしまい品質C-になってしまった。

 呪文一回で2個が限界なのか。

 いや、手際が良ければ3個ギリギリでいける。いや、やってみせる。

 目標は定めた。

 後は努力するのみである。



 休憩交代をしていたらフェイも来ていた。

 入れ替わりの際に挨拶されたので気が付いた。

 その隣にはプレイヤーらしき男も引き連れている。

 多分、あれが昨日話に出た新人さんだな。

 残念ながらオレとは入れ替わりで作業に組み込まれたようで雑談の暇がなかった。

 まあそれはそれで仕方が無いんだよな。


 このガラス工房は正に戦場なのであった。



 盛ってある塩を舐めて水筒の水で喉を潤す。

 その昔、熱が篭る作業場ではよくやっていた対処法だ。

 それでも倒れるときは倒れるものらしい。


 実際、入れ替わりの方の職人さんで意識を失いぶっ倒れた人がいた。


 どうやら作成数量も納期もかなり厳しい事になっているらしかった。

 冒険者ギルドからヘルプの形で来ているオレには風当たりはそんなにきつくない。

 だが職人同士ではどうか。

 かなり殺伐とした雰囲気なのである。

 唯一の救いは現場監督の立場となるニルスさんの手腕だろう。

 うまく職人達の気分を和らげているのだ。

 オレならあれができるだろうか。

 きっと胃に穴が空くだろう。


 それはさておき。

 エアカレント・コントロールの使い方も慣れてきていた。

 まだ呪文が途中で途切れて品質D+やら品質C-が混じるが、半数以上で品質Cは確保している。

 効果が切れるタイミングで新たにエアカレント・コントロールを唱えて繋ぐ事ができたらいいんだが。

 さすがに口に空気を送る棒を咥えたままで呪文詠唱は無理です。


 やはり手際で時間を短縮するしかない。

 丁寧に、手早く、正確に。

 丁寧に、手早く、正確に。

 3個連続で品質Cが揃う事も増えてきていた。

 休憩を挟んで更に続ける。

 品質C-以下が出なくなってきた。

 いいぞ。

 調子が出てきたようだ。



《これまでの行動経験で【ガラス工】レベルがアップしました!》

《これまでの行動経験で【耐暑】レベルがアップしました!》



 ついでにスキルもレベルアップした。

 いい感じだ。

 更に続けていく。

 試して見たい事もあるのだし。

 そして遂に品質C+が出始めた。


 ここで一旦、錬金術のメイキングリストも別の仮想ウィンドウで準備しておく。

 これから行う作業工程を記録するためにだ。

 そして短縮再現でどれほどの品質になるのか。

 ポーションでは品質が高い工程を記録していても、短縮再現では品質が低下する傾向があった。

 恐らくは瓶作成も同じだろう。

 だが作成時間が大幅に短縮できるメリットは大きい。

 何にせよやってみなくては分からない。


 これまでになく丁寧に、手早く、正確に作業を進める。

 出来上がったのは品質C+の瓶が3つだ。

 今までで最高の出来だ。

 そしてこの工程を記録しておく。


 さて、次だ。

 周囲の職人達は自分の作業に集中している事を確認する。

 いける。

 瓶3個分のガラス種を取り分けて手をかざす。熱いけどここは我慢だ。

 錬金術の短縮再現を行う。

 ちゃんと空き瓶が3つ、出来上がってた。

 そして3つとも品質C-で揃っている。


 思惑通りだ。


 そしてこの短縮再現、今までと違ってあまりMPを消費しなくなっているように思う。

 レベルアップしている効果なのだろう。


「おう、お疲れさん!今日はここまでだ!」


 次の休憩を挟んで更に作業が済むともう就業制限時間に達していたようだ。

 ニルスさんに制止されて気が付いた。

 朝早かったから昼までにはまだ間がある。

 調子良かったんだけど惜しいな。


「いや、本当に助かってるよ。今日の分はこれだな」


「はい」


「昼飯はもう用意が終わってる頃だ。食っていっていいぞ」


「ありがとうございます」


 ニルスさんから例のガラス塊を受け取る。

 いや、前回は緑色だったのだが、半分ほどが半透明の黄色になっている。

 別物なのか。


 ニルスさんの申し出は有難く受けて昼飯はガラス工房で摂った。

 オレ以外にも早い昼飯にしている職人さんが何人かいるようだ。

 彼らは恐らくこれからが本番なのだろう。

 全く汗だくの様子がないからすぐ分かる。



 冒険者ギルドに顔を出すと例の中年男性の職員さんがいた。

 窓口でガラス塊を渡すと交換で100ディネ銀貨1枚に10ディネ銅貨5枚を受け取った。



《ギルド指名依頼をクリアしました!》

《ボーナスポイントに1点が加点され、ボーナスポイントは合計18点になりました!》



 1点か。

 まあ仕事した内容の質を考えたら貰えるだけでも良しとしよう。


 まだ昼前だし午後は丸々空いてしまった。

 好きに行動できるがどうするか。

 MPも全快に近い所まで自然回復している。


 そうとなれば狩りに行くしかないよね。



 レムトの近郊の様子をヘリックスを通して見て貰うと凄い事になっていた。

 昨日まであれほど見かけたワイルドドッグがいない。

 いや、いることはいるが、プレイヤーに見つかったが最後、最優先で狩られているのだ。

 明らかに討伐依頼を受けていないパーティも野犬狩りに参加している。

 あの書き込み一つでこうなるのか。なんか怖いですよ皆さん。


 それでもオレ達はワイルドドッグ狙いで狩りを続けた。

 ホーンラビットは無視する。

 こんな状況を利用してウサギ狩りに専念しているパーティも見かけた。

 成程、こういった状況を利用するプレイヤーもいるのか。

 賢いのがいるな。


 昨日から通算で128匹目の相手はワイルドドッグ・リーダーになった。

 どうやら依頼のあるなしに関わらず、日を跨いでも関係なく、連続で狩る事で規則的にこいつが現れるのは間違いない。

 法則的に言えば次にボスが現れるとしたら160匹目か。

 あれは強敵だが検証のためにも狩っておきたい。


 狩りを続けよう。


 ヘリックスが効率良くワイルドドッグの姿を見付けてくれるので大いに助かっていた。

 それに残月の移動速度も大きい。

 オレ一人だったら半分も捕捉できていないだろう。



 159匹目を狩った。

 次が160匹目。

 昨日は80匹目でボスと戦うことになった。

 予想が正しければ次はボスになるだろう。


 もう少しで夕刻が迫ろうかと言う時間になっている。

 次を狩ったら一区切りとして連続での野犬狩りを終えようと決めていた。

 そしてその時は来た。

 ヘリックスが一匹の野犬の影を見付けたようだ。

 その野犬に迫る間、呪文で戦力強化を予めやっておく。


 フィジカルエンチャント・アクアは常時有効なようにオレにかけてある。

 まだ有効時間には十分余裕があった。

 フィジカルエンチャント・ウィンドを残月とヘリックスに。

 フィジカルエンチャント・アースをオレ、残月、ヘリックスの全員に。

 考え得る事前の準備を整えた。

 野犬にこちらから迫っていく。

 野犬もまたこっちを認識すると早速襲い掛かってきた。

 闘争の始まりだ。



 おかしい。

 そう気が付いたのは【識別】した直後だった。

 大きさが違う。

 毛並みが違う。

 速さも違う。

 何よりも感じ取れる圧力が違った。

 【識別】した結果もボスじゃなかった。



 ワイルドドッグ・ミュータント Lv.4

 魔物 討伐対象 アクティブ



 ミュータント。

 変異種って意味だよな?


 それでもこうなれば戦うしかない。

 本当に最初のうちに魔法で強化してあって良かった。

 それでも容赦なくオレのHPバーが削られるので回復丸を飲んでおく。

 この野犬、オレにしか攻撃しようとしない。

 残月もヘリックスも攻撃を当てているのだが、まるで意に介さない。

 しつこい。

 実にしつこい。

 ボスも強かったがこいつはそれに輪を掛けて強い。

 というより怖い。

 狂気に近いものを感じる。


 残月に騎乗していたオレは野犬に体当たりの直撃を当てられてしまい地上に落とされた。

 昨日にもあった事だ。動揺は無い。

 呪文リストからアクア・ヒールを選択して実行。

 同時にカヤのロッドを手にして野犬に相対する。

 真っ直ぐにオレ目掛けて襲い掛かってきた。


「アクア・ヒール!」


 自分に向けて回復をしておいて襲来に備える。

 上下に凶悪に開いた口。

 その中に見える鋭い犬歯。

 放たれる凶暴な吼える声を聞いていた。

 こいつが狙ってくるのはオレの喉笛。

 来い。

 迎撃してやる。


 野犬が噛み付いたのはオレの喉笛とならずにカヤのロッドだ。

 喉元に噛み付きに来るような動きが多かったので、誘導もし易かった。

 そのまま野犬の背中側に体を捌いてロッドで犬の口元を抑え込んだ。

 口の中に食い込む様にしてやる。

 犬も大きく頭を振って抵抗するがそうはさせるか。

 胴体に両足を絡めて仰向けになって地面に転がった。

 犬の方からしたら背中に張り付いているオレを攻撃するのは無理だろう。

 せいぜい、前脚でオレの腕を、後脚でオレの足を引っ掛けようとするので精一杯だ。

 いや、それでも結構オレのHPバーが減っていくように見えるんですけどね。


 オレはオレでこの近距離で両手のロッドで抑え込んでいる以上、攻撃の手段は魔法しかない。

 ウォーター・ニードルにウィンド・カッターを連続で叩き込む。

 ヘリックスが野犬の腹に嘴で何度もつついているのも分かっていた。

 さすがにこの体勢では残月も攻撃できない。オレごと吹き飛ばしそうだしな。

 だがそれでいい。

 確実に野犬のHPバーは減っていった。

 途中、防御力を高めるためにフィジカルエンチャント・アースを一回掛け直している。

 その効果が切れかけた所でようやく仕留めることが出来た。

 30分近く格闘していたことになるのか。

 間違いなくボスよりもタフだった。



《称号【家畜の守護者】を得ました!》



 何か変なインフォが流れてきていた。

 奇妙な称号だ。家畜の守護者とか何?

 因みに剥ぎ取りナイフを突き立ててみたがドロップ品はなかった。

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv4

職業 サモナー(召喚術師)Lv3

ボーナスポイント残18


セットスキル

杖Lv3 打撃Lv2 蹴りLv2 関節技Lv3 投げ技Lv2

回避Lv2 受けLv2 召喚魔法Lv4

光魔法Lv2 風魔法Lv3 土魔法Lv2 水魔法Lv3

錬金術Lv3 薬師Lv2 ガラス工Lv2(↑1)

連携Lv4 鑑定Lv4 識別Lv4 耐寒Lv2 掴みLv3

馬術Lv3 精密操作Lv3 跳躍Lv1 耐暑Lv2(↑1)


装備 カヤのロッド 野兎の胸当て+シリーズ 雪猿の腕カバー 

   布の靴 背負袋 アイテムボックス×2


所持アイテム 剥ぎ取りナイフ


称号 老召喚術師の弟子(仮)、家畜の守護者(New!)


召喚モンスター

ヴォルフ ウルフLv3

残月 ホースLv3

ヘリックス ホークLv2

黒曜 フクロウLv2

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