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《フレンド登録者からメッセージが3件あります》



 うむ。

 ログインしてみたらメッセージが3件か。

 アデル、イリーナ、そしてラムダくんからです。



『新しい召喚モンスターが増えました!へーちゃんです!』



 なんと。

 ヘビである。

 彼女の性格には合ってないような気がする。

 添付してあるスクリーンショットだが、イリーナとトグロも一緒に写っている。

 爬虫類祭り?

 気のせいでなく、イリーナの方が嬉しそうな表情ですけど。



『新たな仲間、ライオンのレオナルドです。キメラ狙いってバレバレですね』



 イリーナもか。

 2人ともキメラ狙いであるのは明らかだ。

 まあ、そうなるよね?



『現在、新人PKK職のプレイヤーの鍛錬をしてます。不思議な感じがしますが』



 ほう。

 先駆者はそういう役目が回ってくる運命なのかも知れない。

 ある意味、感慨深いものがあるな。



 では。

 今日の朝飯は携帯食で済ませた。

 まだまだ余らせているしな。

 消費しておかないとマナポーション作成で増えてしまう。

 使っておこう。



 布陣は当然、移動重視だ。

 隣のマップともなると手を抜く訳にいかないだろう。

 ヴォルフ、残月、ヘリックスは外せない。

 これに黒曜、ヘザーを加える。

 ナイアスとリグを加える事と悩んだが、ここはこっちで。

 さて。

 まだ見ていない風景になるかな?




 移動を開始して30分も経過しないうちにS1W3マップに到達しました。

 さすがに速い。

 呪文で強化は当然してあるとはいえ、楽でいい。


 ライオンを狩るのも比較的、楽だ。

 ライオンを突き崩した所にヴォルフが、ヘリックスが、黒曜が殺到して襲っていく。

 ヘザーは完全に支援役として上空から戦いを見守っている。

 完璧。

 隣のマップでもこの調子で進んでくれたらいいんですがね。

 では。

 広域マップではそろそろ隣のマップになる筈だ。

 何があるのかな?





 人食いライオン(オス) Lv.7

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上



 うん。

 少し木々が増えたかな?

 でも出現する魔物が変わっているようで変わっていない気もする。

 また、ライオンだ。

 レベルは高めか?


 でも1頭だけだったのは幸運だった。

 こう言ってはアレだが、間違いなく強いですよ?

 残月の前脚の一撃で蹴散らしたかと思ったら、思わぬ反撃をして来たし。

 オレの足に噛み付いてくれました。

 その痛みはここ最近で最も痛い一撃でしたよ?

 油断して良い相手ではない。


 それでも数の暴力の前では詰むしかない。

 特にヘリックスと黒曜のペアに空から攻撃をされては、ね。

 まあそれはいいんだが。

 アイテム、剥げませんでした。

 どういう事なの?




 更に先を急ぐ。

 段々と木々の数が増えていく。

 だがまだまだ平原と言って差し支えない地形が続いた。


 そして新たな魔物である。

 そいつは意外な形で襲ってきた。

 なんと、樹上からだ。

 あまつさえオレの首に巻き付くようにして絞め上げてくる。

 魔物に裸絞めを極められるとは!

 加えて落馬。

 全く、やってくれたものだ。


 手探りでベルトから隠し爪を取り出して襲撃してきた魔物に突き刺して。

 引っ掻く。

 これが意外に効いたらしい。

 で、何者?



 ヴェノムパイソン Lv.5

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上



 ヤバい。

 オレの頭上の緑のマーカーだが、小さくマーカーが重なっていた。

 HPバーは1割ほどしか減っていないが、ジリジリと減っている様子が分かる。

 奇陳散。

 ベルトから取り出して服用する時間を稼ぐのに間合いをとる。

 クソッ!

 先刻の人食いライオンといい、クラスチェンジした召喚モンスターと同じ連中が相手とは。

 仲間なら心強いんですがね。

 敵にしてみると実に厄介だ。


 解毒薬を服用。

 ステータスにペナルティがある事を示すマーカーが表示される。

 HPバーの減りは止まった。

 では。

 反撃と行こう。



 騎乗で持っていた呵責の捕物棒は落としてしまっている。

 左手に持っているのは?

 斑雪豹の隠し爪なのか、疾風虎の隠し爪なのか。

 確かめている暇はない。

 間合いはとったが、視線を外すだけの余裕は無かった。


 腰ベルトから独鈷杵を引き抜く。

 刃を展開。

 雷の刃だ。

 前もってセットしたのは一番低い雷魔法にしてあった。

 ヘビが鎌首をもたげようとしているのが見える。

 波打つようにその体を縮めていた。

 伸ばすタイミングは?

 こっちから与えてやればいい。


 近寄る。

 オレの方から近寄っていく。

 だが先に動いたのはオレでもヘビでもない。

 ヘザーでした。



 真上から土の塊が撃ち込まれる。

 のたうつヘビに黒曜、ヘリックスが追撃を掛けた。

 完全にオレの存在を意識の外にしてしまったのか?

 雷の刃はヘビの体にまともに撃ち込まれていく。

 両断に至らないのは、まあ仕方が無い。

 でもそれで十分であったようだ。


 ヘビは痺れて動きを止めてしまっていたのでした。

 そんなヘビの頭と胴体を踏みつける残月。

 ヴォルフが、嬉々として噛み付き始めました。

 うむ。

 オレにも、やらせろ!

 いや、噛み付きはしないんですがね。



【素材アイテム】毒紋蛇の皮 原料 品質C+ レア度3 重量1+

 ヴェノムパイソンの皮。

 単純であるが落ち着いた風格のある模様で工芸品にされている。



 剥げたアイテムは微妙か?

 良く分からないですけど。




 ポーションでHPバーは全快にならなかった。

 まあ残月に騎乗していればいずれは全快になる。

 落とした呵責の捕物棒を拾って先を進もう。


「ウォゥッ!」



 ヴォルフが短く吠えた。

 そして呵責の捕物棒の近くの木々の合間から何かが出てくる。

 またヘビか?

 ライオンか?



 フォレストタイガー Lv.6

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上



 まただ。

 召喚モンスターにも採用されている魔物が出てくる。

 もしかして、このマップはそういう所なのか?




 まあ1頭だけなのが幸いした。

 トラの奇襲も寸前で失敗したのも大きい。

 それにまだ呪文で強化していた効果も持続中であったのも幸運だった。

 ツイている。

 トラは結構しぶとかったが、雷の刃で痺れてしまってからは簡単に詰んだ。

 まあ当然の帰結ですがね。

 アイテムだって剥げている。



【素材アイテム】森林虎の皮 原料 品質C+ レア度4 重量4 

 フォレストタイガーの皮。縞々模様が美しく観賞用にも人気。



 やっぱり定番の皮である。

 うむ。

 人食いライオンは何か剥げないのかな?




 更に南へと進んでみた。

 人食いライオンから何を剥げるのかはすぐに判明しましたとも。

 こんな奴です。



【素材アイテム】人食獅子の牙 原料 品質C+ レア度4 重量0+ 

 人食いライオンの牙。肉を噛み裂く強靭な代物。



【素材アイテム】人食獅子の爪 原料 品質C+ レア度4 重量0+ 

 人食いライオンの爪。鋭くはないが非常に強靭。



 数頭狩った限りでは皮はまだ剥げていない。

 で、同様にトラとヘビからはアイテムが剥げるようです。



【素材アイテム】森林虎の牙 原料 品質C レア度4 重量0+ 

 フォレストタイガーの牙。切れ味は鋭く取り扱いに注意が必要。



【素材アイテム】森林虎の爪 原料 品質C レア度4 重量0+ 

 フォレストタイガーの爪。切れ味は鋭く取り扱いに注意が必要。



【素材アイテム】毒紋蛇の毒牙 原料 品質C+ レア度4 重量0+

 ヴェノムパイソンの牙。根元に毒が詰まった袋が付いている。

 毒は中毒により徐々に体力を奪うタイプ。



 一気に色々と剥げた訳ですが。

 先刻からオレの意識は別の事に向いている。

 何故、召喚モンスターにもなっている魔物にばかり遭遇するのか?

 そして。

 他にも、いるんじゃないのか?

 そんな疑念がある。


 それはどうも的中しているようです。





 バトルホーク Lv.7

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:空中 火耐性 風耐性



 今度は鷹だ。

 当然、ヘリックスがメインで追い掛け回すのだが、これがまた凄いのですよ。

 呪文で強化してあるヘリックスにはさすがに及ばないが、黒曜には互角の空中機動を見せるのである。

 凄いな!

 地上にいるオレ達には迎撃の用意があったのだが、中々こっちを襲いに来ません。

 呪文もいくつか用意してあったんだが、無駄に終わってしまいました。

 どうせ撃っても当たりそうになかったですし。


 結局、ヘリックスと黒曜だけで仕留めてしまってました。

 まあ不満はない。

 いや、暴れ足りないって思いはあるんですが。

 空中の魔物が相手ではどうにもならんし。



【素材アイテム】戦鷹の翼 原料 品質C+ レア度3 重量0+

 バトルホークの翼。一般的には矢羽根に加工されている素材。

 ペン先に使われる事も多い。



 剥げるアイテムも定番の翼だ。

 いかんな。

 この分では中継ポータルで待ち受けている魔物は何だろうか?

 いやいやいやいや。

 オレ達よりも先にクリアしているパーティがいるかも知れないし。

 まあなんであれ、向かってみようかね?


 S1W3マップの中央部までまだ距離はある。

 だが残月の脚があれば、昼前までには余裕で到着出来るだろう。

 では、行くか。




 魔物の襲来を撃退しつつ辿り着いたのは?

 やはりあやしい場所です。

 少し風霊の村に似ているかな?

 村だ。

 川沿いに築かれた石塁に防柵。

 その周囲に畑があったと思われるなだらかな斜面。

 まあ荒れ放題ですけどね。

 規模そのものは風霊の村よりも大きい。

 レムトの町にはさすがに及ばないようだが。


 石畳の道が途中から現れていた。

 どうもかつてはある程度、整備されていたものと見える。

 石塁に備わっている2つの櫓があった。

 その櫓の下には門もある。

 門は、開いていた。

 怪しい。

 あからさまに、怪しいよね?

 中継ポータルとして開放されているのか?

 調べてみたら分かる事だ。



 まずは村の外から偵察である。

 ヘリックスも黒曜も異常を見つけ出す事はできないみたいである。

 人影も見当たらないようだ。

 では。

 センス・マジックを使っておいて、と。

 村の中に入ってみよう。




 残月に騎乗したまま村の中へ。

 荒れている。

 風霊の村もかつては荒れていた。

 だがその荒れようも少し違っている。

 植物があちこちで繁っている。

 草であったり、樹木であったり、蔦であったりもする。

 なんにせよ、植物で埋められているかのようであった。

 そのくせ、実や花は見当たらない。


 そして、ここでログアウトの操作が出来ない。

 ヤバいな。

 ヤバ過ぎる。

 そして広場らしき場所が村の中央にあるようだ。

 不自然なほど、そこだけ植物の繁っている様子が無い。

 あからさまに過ぎる。



 さて、と。

 陣容はここで変更するとしよう。

 念の為、インスタント・ポータルも使っておこうか。


 現在の布陣は?

 ヴォルフ、残月、ヘリックス、黒曜、ヘザーだ。

 騎乗戦をするには場所が狭い。

 残月を帰還させよう。

 前衛でジェリコを召喚する。

 黒曜も帰還させると獅子吼も召喚した。

 ヘザーをどうするか、少し悩んだがこのままで。

 MPバーも8割ほど残っているし、十分に余裕はある。

 オレ自身もマナポーションを使ってMPバーを回復させておいた。

 呪文で可能な範囲で強化をして行く。

 前衛組には力水を振舞う。

 まあジェリコの場合は少し違って、力水を体表に浴びるんですがね。

 ちゃんと効力はあるようだし気にしない方向で。

 ヘザーにはスットゥングの蜜酒(劣)を振舞う。

 ナインテイルと同様にもっと欲しがる様子を見せるが、心を鬼にしてスルーで。

 無論、オレ自身は両方とも使っておく。

 オレ自身の獲物は?

 とりあえずメイスも出しておいた。

 使うのが不利、と分かれば手放して他の武器を選択したらいいだろう。


 では。

 殺るか。


 間違えた。

 戦おうか。




 広場の中央に至るとインフォです。

 やっぱりか。

 まだ中継ポータルは開放されていない。

 これで確実ですね。



《客人よ》


《泣き叫べ》


《逃げ惑え》


《我等はただ苦しむ人間が見たい》


《これは世界を壊す前でなければ楽しめない》



 そこでインフォは途絶える。

 そして

 周囲の草叢から何かが現れてきた。

 何だ?




 幻獣使い Lv.4

 イベントモンスター 魔人 アクティブ

 戦闘位置:地上 火耐性 風耐性 土耐性 水耐性



 キメラ Lv.1

 イベントモンスター 魔物 アクティブ

 戦闘位置:地上 火属性 ブレス 毒

 


 呪禁道師 Lv.5

 イベントモンスター 魔人 アクティブ

 戦闘位置:地上

 光耐性 闇耐性 火耐性 風耐性

 土耐性 水耐性



 鵺 Lv.2

 イベントモンスター 妖怪 アクティブ

 戦闘位置:地上 雷属性 毒



 おい!

 いきなりヤバいんじゃね?




「練気法!」「ブレス!」「メディテート!」


 すぐに呪文を選択して実行。

 右手に持つメイスはそのまま。

 左手に呵責のトンファーを持つ。

 どうする?

 全力でやるしかない!



「ガァァァァッ!」


 ヴォルフの吠える声が大きく響いた。

 同時に獅子吼がブレスを吐く。

 相手のキメラもまたブレスを吐いた。


 2つのブレス攻撃が正面からぶつかる。

 拮抗?

 いや、僅かだが獅子吼の方が有利か?


 ヘザーが広域に亘って雷撃を浴びせて行く。

 なんと鵺も雷撃を放ってきやがった。


 戦場にいる全員が一瞬、雷光の中に消えるように見える。

 ブレスと雷撃が重なり、地面からは濛々と粉塵が巻き上がってしまう。

 一気に混戦になってしまった。



 最初に視認して接近できた相手は?

 鵺だ。


「属性封印!」


 用意してあった呪文は鵺に使う。

 鵺の尻尾の蛇が襲ってくるのをヘッドスリップで回避。

 オレはお返しに胴体へメイスを思いっ切り叩き付けた。

 手応えは十分。

 だが粉塵の向こう側に消えてしまう。

 赤いマーカーを視認できない。

 乱戦はこれだから困る。


 呪文を選択して実行。

 これでは戦闘がし難くてたまらん。

 少し、スッキリさせておこうか?



「エアカレント・コントロール!」


 で、戦況はどうなってるの?



 ジェリコはオレのすぐ傍にいました。

 相手側のキメラの首を抱えて絞め上げてます。

 おお。

 いいぞ、そのまま折ってやれ!


 目を転じると鵺は獅子吼と格闘中です。

 尻尾の蛇同士が絡まっているように見えますが。

 どうやら戦闘は拮抗?


 幻獣使いは?

 ヴォルフが鞭を持つ右手に噛み付いてますな。

 あれ?

 呪禁道師が、いない?


 いや。

 いるみたいだ。

 オレの真後ろのようです。



 お互いに背中合わせになってたみたいです。

 振り向いたのは同時だった。

 この呪禁道師の得物は?

 手に持つのは紙切れ?

 呪符?


 腕を突き出してくるのをトンファーで受け流して。

 後頭部をメイスで強打。

 一発で昏倒してしまったようです。

 呆気ないな!



 では近場の幻獣使いを片付けよう。

 手首を噛み付くヴォルフを引き剥がそうと奮闘中の所を悪いが。

 後頭部を一閃。

 無論、メイスである。

 昏倒してしまう。

 うん。

 簡単過ぎ!



 こうなると鵺とキメラに期待するしかない。

 まずは鵺だ。

 鵺は獅子吼となかなかいい勝負をしている。

 互いに獣の動きで噛み付き合っているようだ。

 尻尾の蛇が絡み合っているせいか、近距離で細かな攻撃の応酬になっているようだ。


 動きが鈍くなった一瞬を待ってメイスを鵺に叩き込む。

 しかも、頭にだ。

 目に見えて動きが鈍ったようだ。

 獅子吼が鵺の喉元深く噛み付くと地面に倒す。

 その胴体に再度メイスとトンファーを叩き付けて行った。

 撲殺。

 まさに、撲殺であった。



 鵺はなんとかなったか。

 獅子吼も毒を喰らっているようだが健在。

 ジェリコが押さえ付けているキメラは?

 ヴォルフ、ヘリックス、ヘザーに寄って集って攻撃を喰らい続けてます。

 尻尾の蛇はジェリコの左手で握り潰されそうですけど。


 結局、オレが参戦するまでもなく、キメラのHPバーも消えてしまいました。

 しかし、まあアレだ。

 終わってしまえば決着が早かったな!

 おっと。

 獅子吼の解毒をしておこうかね?



《客人よ》


《汝等には失望した》


《だがこれで終わりではない》


《我等はただ苦しむ人間が見たい》


《世界が壊れるその日まで続くものと知れ》



 奇陳散を獅子吼に与えつつインフォを聞いていた。

 全員、雷撃を受けてそこそこのダメージを喰らっている。

 ここは回復呪文の方がいいかな?



《S1W3のエリアポータルを開放しました!》

《ボーナスポイント3点が加算されます。合計で4ポイントになりました》

《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》

《【回避】武技のローリングディフェンスを取得しました!》



 インフォも終了か。

 ローリングディフェンス?

 体を反転しながら回避、なのかね?

 普段からやってるし、気にしなくていいだろう。

 そして魔人も魔物も妖怪も、何も残してくれない。

 まあこれも普段通りか?


 召喚モンスター達を全快にして、と。

 周囲の様子は?

 表面上は変わっているように見えない。

 だがセンス・マジックで見えている風景は少し違う。

 見える範囲全てに魔力を見て取れる。


 では、確認だ。

 ログアウトは?

 出来そうです。

 いきなり召喚モンスターがいるぞって警告がありました。

 いけね、怒られちゃったよ!

 広域マップで中継ポータルの名称も確認しておく。

 沈黙の村、か。

 なんかいいイメージが沸きませんけど?



 時刻は午前11時を少し過ぎている。

 さて。

 移動するか?

 狩りを優先するか?


 悩んだがここは移動を優先しよう。

 このまま南へ、S2W3の景色を少し見てみるかね?

 場合によってはそのまま隣のマップに突入するのもいい。

 獲物は?

 適当に魔物の方でこっちを襲ってくるだろう。


 では。

 移動の布陣に変更しておこう。

 ジェリコと獅子吼は帰還させる。

 残月とクーチュリエを召喚する。

 まあ今までに遭遇した魔物であれば大丈夫、かな?



 中継ポータルを出て呪文による強化を一通り終えると、コール・モンスターを使う。

 うむ。

 人食いライオン、フォレストタイガー、ヴェノムパイソン、バトルホーク。

 皆、いるようです。

 しかも適当に分散しているのが、いい。

 群れというほどの存在はない。

 ライオンが2頭、ペアで移動しているのはいるようだが。



 移動は好調です。

 魔物も1匹単位であれば比較的対応はし易い。

 マンモスのいたN2W2に比べたら楽勝かな?

 そう思ってたのですがね。

 だがそうではなかった模様です。



 キメラ Lv.3

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 火属性 ブレス 毒



 なんでいるんだよ!

 しかも先刻のコール・モンスターに引っ掛からなかったではないか!




 戦闘終了。

 しかし被害は結構喰らっちゃいましたよ?

 全く、ステータス値にペナルティが出るかと思いました。

 主にオレと残月が、ですけど。

 キメラのブレス攻撃を喰らったのはオレと残月だけだったのだ。

 他の召喚モンスター達はちゃんと回避してます。

 いや、明らかにあのキメラはオレを狙ってやがった。

 全く、遭遇戦はこれだから困る。


 まあいいか。

 報酬はあったようですしね。



【素材アイテム】紅水晶 品質C+ レア度3 重量0+

 赤色の水晶。別名ローズクォーツ。

 透明度が高く粒の大きなものは魔法封印によく使用されている。



 水晶が剥げるのか。

 微妙?

 未だに死蔵品もあるんですけど。


 だがこの戦闘も無駄ではない。

 コール・モンスターで認識できるようになりました!

 しかし、だ。

 キメラ、多くないか?

 今後はレジスト・ファイアを追加しましょう。




 南へ。

 更に南へ。

 樹木がやや増えつつあるが、気にはならない。

 呪文で強化もしてある効果で移動は非常に速かった。

 魔物も適当に襲ってきてくれている。

 無論、キメラの襲来もありましたよ?

 あいつら、やる気満々で遠くから襲いに来るんです。

 ヘリックスの高度、上げちゃいました。


 で、その恩恵は?

 当然、あった訳でして。

 それはS1W3とS2W3の境界線近くだったかな?



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『クーチュリエ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 だからレベルアップが早いって!

 魔物が全部格上過ぎるせいなんだろうけどさ。

 


 では。

 ステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1点は筋力値を指定する。



 クーチュリエ ギガントビーLv3→Lv4(↑1)

 器用値 17

 敏捷値 28(↑1)

 知力値 12

 筋力値  5(↑1)

 生命力  8

 精神力  8


 スキル

 針撃 噛付き 飛翔 回避 奇襲 毒



 どんだけ敏捷値が伸びるんですかね?

 恐ろしすぎる。

 まあ攻撃は針の一撃で毒を与えるだけでも十分な戦果なんですがね。



 もうすぐ隣のマップに突入しそうだ。

 戦力は上げておきたい。

 残念だがクーチュリエはここで帰還させよう。

 黒曜を召喚しようかね。

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv21

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv7

ボーナスポイント残 4


セットスキル

剣Lv7 両手槍Lv7 棍棒Lv6 刀Lv6 捕縄術Lv7

杖Lv16 打撃Lv13 蹴りLv13 関節技Lv13 投げ技Lv13

回避Lv14(↑1)受けLv13

召喚魔法Lv21 時空魔法Lv12 封印術Lv4

光魔法Lv12 風魔法Lv12 土魔法Lv12 水魔法Lv12

火魔法Lv12 闇魔法Lv12 氷魔法Lv10 雷魔法Lv9

木魔法Lv10 塵魔法Lv10 溶魔法Lv10 灼魔法Lv10

錬金術Lv10 薬師Lv8 ガラス工Lv6 木工Lv9

連携Lv15 鑑定Lv15 識別Lv15 看破Lv4 耐寒Lv8

掴みLv12 馬術Lv11 精密操作Lv14 ロープワークLv7

跳躍Lv7 軽業Lv7 耐暑Lv8 登攀Lv8 平衡Lv7

二刀流Lv13 解体Lv11 水泳Lv6 潜水Lv5

ダッシュLv3 耐久走Lv3

身体強化Lv11 精神強化Lv12 高速詠唱Lv13

魔法効果拡大Lv11 魔法範囲拡大Lv11


召喚モンスター

クーチュリエ ギガントビーLv3→Lv4(↑1)

 器用値 17

 敏捷値 28(↑1)

 知力値 12

 筋力値  5(↑1)

 生命力  8

 精神力  8

 スキル

 針撃 噛付き 飛翔 回避 奇襲 毒

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