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203

 ログインしました。

 時刻は午前2時20分。

 そう。

 昨日はスケルトンマンモスを相手にした後、すぐにログアウトしたのでした。

 昨夜もログアウト前に悩んだものです。


 夜の平原だと機動力が落ちる。

 昼間ならば残月に騎乗するから必要性を感じなかったものだが。

 呪文で強化していても、間に合わなかった。

 オレの足がもう少し速かったら。

 呪文詠唱する時間が、稼げる。

 無理に召喚モンスターを壁役に回さなくても済む。


 補助スキルに【ダッシュ】と【耐久走】がある。

 その取得に必要なボーナスポイントは?

 それぞれ、1で済む。

 現在のボーナスポイントは?

 残り3だ。

 逼迫している。

 だが否はない。


 取得して有効化しました。

 先々で【封印術】の時みたいに取得が遅れる事があるかもしれない。

 だが先延ばしも良くないしね。



 とはいえ。

 まだ補助スキルを取得してすぐにスケルトンマンモスに挑む気はしない。

 戻りましょう。

 勿論、風霊の村にだ。

 それに色々と装備を整えておきたい。


 テントを片付けている最中、スケルトンマンモスが見えていた。

 月明かりの下で骨格標本が動いている。

 ヤバい。

 ここにいたら死ねる。


 ナイアス、テロメア、獅子吼を召喚する。

 うん。

 新しく装備を必要とするメンバーです。

 これに加えてティグリス、リガンドを召喚する。

 では。

 跳ぼうかね?



「リターン・ホーム!」


 スケルトンマンモスよ。

 いずれまた、な?




 風霊の村に到着。

 村の周囲にある畑が月明かりの元で照らされている。

 そして村の篝火も見える。

 うむ。

 帰ってきたって感じがします。



「おや、この時間に珍しい」


「実は撤退してきまして」


「撤退?」


 お出迎えしてくれたのはサキさんとリックでした。

 聞けばフィーナさんとレイナ、それにミオは後輩の生産職と夜の狩りだそうです。

 あちゃ。

 レイナさんには楽器について相談したかったんだが。


 まだログインしていないメンバーもいずれ来るそうです。

 まあサキさんがいるだけ良しとせねばならないのかね?


「もう掲示板で話題になってたわよ?」


「え?」


「その子達よ」


「ああ、成程」


 まあいずれは分かる事だし。

 それはいいんですが。

 問題は装備でして。


 アイテムのうち、売っておきたいアイテムは分けて机の上に並べた。

 マンモスの牙だけは地面に置くしかないが。

 それに加えて雪獣人の皮や骨。

 骨は1本、残しておこう。

 雪獣石、それに雪鳥石も売らずに保留だ

 沈黙獺の皮、狂野兎の皮は相談です。

 そこそこの量はあるので、何かの装備にしたい。



「また見た事のないアイテムがぞろぞろと」


「あとマルグリッドさんにも相談しておきたい所です。首輪も新しくしたいので」


「もうすぐログインしてくる筈よ」


 そう言いながらもサキさんの視線は皮から外れない。

 皮革職人、だよなあ。


「大きさ的にどうでしょう?」


「皮は厚みがないわね。基本防御力は闘牛の皮に及ばないと思うけど」


「そうなんですか?」


「ええ。でも後衛向けの装備にするならいいのかも」


「?」


「レア度が高いから。軽くて色々と効果が出る可能性は高いわよ」


 相談。

 その結果、これらの皮はテロメアの装備にして貰う事で決着しました。

 何にするのかはお任せで。

 既に闘牛の腕カバーを装備させているから、それ以外で頼む事に。

 サイズを測定する前に念を押されましたけど。


「おとなしく、させてよね?」


「大丈夫だと思います。あとナイアスも再測定してくれませんか?」


「え?」


「これです」


 もはや使い道のないトップスを見せる。

 オレとナイアスを見比べて一言。


「揉んだ訳じゃないわよねえ?」


「まさか」


 うん。

 そうであったらどんなにいいか!

 残念です。



 サキさんが衝立の向こうでサイズを測っている最中もリックは計算を続けていた。

 初見だとやっぱり時間が掛かるようです。

 そこに来客?

 いいえ、お馴染みのプレイヤーの襲来です。


「おお!この子がキメラ?」


「キースさん!何があったんですか?」


 アデルとイリーナです。

 うん。

 獅子吼は気性が荒いと思っていたのだが。

 アデルに撫でられるのは相当に気持ちいいらしい。

 目を細めてますよ?

 尻尾のヘビが鎌首をもたげる事もない。

 猛獣使いか!


 サキさんが測定を終えて出てくると雑談開始です。

 アデルとイリーナ相手に融合識別とフューズ・モンスターについて説明しました。

 さすがに目を丸くしてます。


 ところで。

 テロメアとナイアスはオレの後ろで並んで立っているんですが。

 皆の視線がオレじゃなく、後ろに飛びまくってますよ?

 まあ気持ちは分かるけどね。



「ところで、これを使う気はない?」


「盾、ですか」


 見せてくれたのは盾だ。



【防具アイテム:盾】雪獣人の盾+ 品質C+ レア度5

 Def+20 重量4+ 耐久値370 破壊力低減-1

 雪獣人の皮から作られた盾。硬革加工済み。

 油脂分を抜いて軽量化され、片手で扱える重さになった。

 [カスタム]

 薄く伸ばした木皮で各所を補強している。



 うむ。

 なかなか、凄いな!

 でも重たいし、フルサイズの盾では使える面子がいないのです。


「小さめのってあります?出来れば2つあれば」


「2つ?あるわよ?」


 あるんかい!




【防具アイテム:小盾】雪獣人の小盾+ 品質C+ レア度5

 Def+17 重量3 耐久値260 破壊力低減-1

 雪獣人の皮から作られた盾。硬革加工済み。

 油脂分を抜いて軽量化されている。

 [カスタム]

 薄く伸ばした木皮で各所を補強している。



 うむ。

 小さくなった分、性能も下がるが軽量化されている。

 リックに視線を転じる。


「大丈夫。余裕で2つ購入できるよ」


「助かります」


 1つは護鬼用だ。

 もう1つは当然、テロメア用である。

 早速、渡してみる。

 左手に雪獣人の小盾を持つと、テロメアはその重さを量るかのように振っていたが。

 どうやら大丈夫のようです。

 そしてその手から一瞬にして小盾が消えた。


「え?」


「あれ?」


「何?今の?」


「そういう仕様みたいでして」


 ありゃ。

 そこでまた説明ですよ。

 テロメアは微笑を浮かべるのみである。

 ま、仕方ないか。



「愛人?」


「まさか。あ、サキさん、追加で雨対策でコートも見繕って頂けますか?」



 マルグリッドさんの最初の一言が酷い。

 からかっているのは分かってますけどね。



「レン=レン、この子のトップス、もうダメみたい」


「え?」


 サキさん、ここで爆弾はダメ!

 だが遅かった。

 ガールズトークが始まってしまっていた。




 ガールズトークの輪の中からヘルガを引っ張り出すのにリックの助けが必要でした。

 装備品の補修があるのです。

 ナイアスとテロメア、それに獅子吼も捕まってしまっている

 ティグリスとリガンドの枠を使う。

 残月、護鬼、戦鬼、文楽といった面々の装備品の補修を頼んだ。

 無論、オレの装備もである。

 全部を補修するのに溜めていた魔石では間に合わなかった。

 一部を魔晶石で賄ったけどいいのか?

 やっぱり錬金術を使って細かく補修したいよな?


 でもダメみたいです。

 ヘルガ曰く、魔方陣と魔法円の組み合わせを封じた魔法具がどうしても必要であるらしい。

 闘技大会のアレか。

 今も目の前にヘルガの所有する魔法具がある。

 師匠が弟子に作ってあげるのが定番だそうです。



 師匠?

 あれえ?

 ウチの師匠はこんないい物、渡してくれてないんですけど?

 これは機会を見て問い詰めるに値するな。



 ヘルガと入れ替わりでマルグリッドさんをガールズトークの輪の中から引っ張り出した。

 無論、獅子吼の首輪です。


「これ、渡しておくから」


「え?これですか」


 渡されたのは首輪のパーツです。

 いや、元を正せば獄卒の鼻輪ですけどね。 

 ヴォルフやティグリスにも使っている首輪のパーツも同様だ。

 首のサイズに合わせて微調整するのはエンチャンテッド・ウェポンを使うそうです。

 なんだか適当に見えますけど。


 実際にアデルに捕まっている獅子吼の首輪を外すとパーツを1個分連結して見せた。

 そして微調整。

 ある意味、力技で辻褄を合わせてるだけだ。

 でも有効のようです。

 パーツも10本ほど貰っちゃいましたけど?


「いいんですか?これ」


「いいの。沢山あって困ってるほどあるのよ?」


「はあ」




 今度はレン=レンです。

 彼女の場合はナイアスについてレクチャーを受けただけですけどね。

 トップスはチューブトップにしたそうです。

 そして予備に布地も貰いました。


「これは?」


「いざともなればサラシに巻いちゃって下さい」


 こっちも力技のようです。




 精算を終えると、どうにかその場を辞去した。

 無論、夜の狩りをするのだ。

 時刻は午前3時を少し過ぎた所だ。

 戦力の底上げはやはりしておきたいですからね。

 目指す獲物は勿論、ホーンテッドミストだ。



 陣容はどうする?

 まずは召喚したばかりのモンスターの誰を底上げするか、である。

 最初にギガントビーのクーチュリエを召喚。

 だが反応が鈍いようです。

 良く見たら敏捷値にペナルティがあったので交代です。

 これは想定外。

 バットであるリガンドを召喚。

 そしてシースネークのストランドを召喚。

 2匹を成長させるとして、だ。

 主力も召喚だ。

 ヴォルフ、ティグリス、ヘザーとした。



「か、可愛い!」


「おお!」


 ヘザーの目の前に屈んで視線を合わせて頭を撫でているのはイリーナだ。

 そう。

 イリーナだけでなくアデルも付いてきている。

 久しぶりに連携して魔物駆除をする事にしたのであった。

 いや、狩りですけど。

 最近は昼も夜も魔物が多くなっているらしい。

 平原では何処で狩りをするにしてもユニオン推奨らしい。


 

 アデルもイリーナも4匹ずつ召喚モンスターを従えている。

 無論、彼女達も戦力の底上げをしに来ているので、まだレベルの低い召喚モンスターが混じっていた。


 アデルの場合は赤狐のきーちゃん。

 これに主力のホワイトウルフにフクロウとライオンの布陣だ。

 相変わらず獣率が高いな!


 イリーナの場合、フェアリーのシャーリー。

 だが彼女はもう1匹のフェアリーも従えている。

 お気に入りのようです。

 これに主力のタイガーとバット。

 タイガーの三毛はクラスチェンジを控えているらしいから外せないみたいだ。



「では」


「コール・モンスター、行きます!」


 コール・モンスターは3人で順番に唱える事になってます。

 最初はアデルからだ。


 オレの得物は呵責の捕物棒だ。

 アデルとイリーナはサブウェポンで杖である。

 では。

 魔物駆除と行こう。




 ホーンテッドミストは恐るべき速度で駆除が進んで行った。

 オレ自身のパーティもまだレベルの低い召喚モンスターが混じっているが、それも気にならない。

 呪文で強化してあればレベル差なんて!


 それにアデルとイリーナの布陣もかなり強力だ。

 以前、ここで夜の狩りをした頃と比べると成長しているのは明らかだ。

 エンチャンテッド・ウェポンとフォース・バレットだけではあるが、惜しみなく呪文を注ぎ込んでいる。

 オレはサンシティフィ・アンデッドを使っていない。

 使うまでもない。

 十分に対応が出来ていた。




 午前4時30分を過ぎた。

 ホーリーレイスを仕留めた所で変化があった。


「三毛がレベルアップ、クラスチェンジ可能になりました」


「やったね!イリーナちゃん!」


 ほう。

 クラスチェンジか。

 イリーナはどっちにするのかね?

 あ、そうだ。

 融合識別だ。

 ティグリスは融合識別を取得した時点で既にクラスチェンジしていたんだっけ?

 試してみるのもいいだろう。



「クラスチェンジは少し待っていいかな?」


「え?いいですけど何を?」


「試してみたい」


 ついでだ。

 アデルとイリーナの召喚モンスターも試してみようか。




 試してみたんですがね。

 何か色々と判明しちゃいました。



 クラスチェンジを控えたタイガーの三毛の場合は?



《融合対象となる召喚モンスターではありません。クラスチェンジが必要です》



 そう。

 シュトルムティーガーであるティグリスは融合対象となる召喚モンスターではない。

 再度確認してみたが、間違っていない。

 ではもう1つの選択肢、フォレストタイガーが融合対象となるモンスターであるに違いない。



「クラスチェンジの選択肢はフォレストタイガーとシュトルムティーガーだな?」


「ええ」


「シュトルムティーガーは融合出来ない。だがフォレストタイガーは融合が出来そうだ」


「え?」


「はい?みーちゃんもなの?」


「そうだな。まとめて確認はしておくか?」


 一旦、村の領域に戻るのも面倒なのでインスタント・ポータルを使う。

 アデルとイリーナの召喚モンスター達に順次融合識別を掛けていったのですが。

 面白い結果になりましたよ?

 これは興味深い。




《融合対象となる召喚モンスターではありません》


 まーちゃん/ホース、ローテカイザー/ホース

 きーちゃん/赤狐、ふぉーちゃん/赤狐

 うーちゃん/ホワイトウルフ

 ふーちゃん/フクロウ、白夜/フクロウ

 たーちゃん/ホーク、スカイアイ/ホーク

 えーちゃん/ビーストエイプ

 ゴリアテ/ウッドゴーレム

 墨家/大亀



《融合対象となる召喚モンスターではありません。クラスチェンジが必要です》


 おーちゃん/ウルフ、くろちゃん/ウルフ、ハウル/ウルフ

 らーちゃん/ライオン

 三毛/タイガー



《融合対象となる召喚モンスターです。もう1体召喚モンスターが必要です》


 みーちゃん/フォレストタイガー

 トグロ/ヴェノムパイソン

 ミュレ/フェアリー、シャーリー/フェアリー

 ブラックウィング/バット



 うむ。

 フォレストタイガーが何かと融合出来るのは確認出来たとして、だ。

 これ、バットとフェアリーが融合出来るんじゃないのか?


 イリーナに頼んでバットのブラックウィングとフェアリーのミュレを同時に召喚して貰った。

 再度、融合識別を使ってみる。



《融合対象となる召喚モンスターです。もう1体召喚モンスターが必要です》

《既に融合対象となる召喚モンスターがいます》



 ビンゴじゃないの!



 だが、そこから先は手詰まりです。

 さすがに他人様の召喚モンスターに対してフューズ・モンスターズは効きませんでした。


 全く。

 オレは自分で召喚したリガンドの融合識別をしていなかった。

 バンパイアの存在がオレの意識からバットであるリガンドの融合先を決め付けていたようだ。

 なんという罠。




「2人とも、錬金術のレベルは?」


「レベル10です」


「私も!」


「私もだ。多分だが【召喚魔法】が成長したら君らも融合識別とフューズ・モンズターズを使えるだろうな」


「なんか遠い気がしますけど」


「同感!」


「バットとフェアリーでフューズ・モンスターズが効く組み合わせのようだ」


「え?」


「そうなんですか?」


「ああ。何に化けるかは分からないがね」


 そしてアデルとイリーナには感謝だ。

 これは次に召喚するのをどれにするのか、悩まなくて済む。

 既にバットなら、いる。

 もう1匹、フェアリーを召喚したら条件は整う。

 楽しみが増えましたよ?



 結局、イリーナは悩んだ挙句にフォレストタイガーにしたみたいだ。

 やっぱり、ね。

 本来はシュトルムティーガーにするつもりだったそうです。

 アデルがフォレストタイガーを選択してたしな。

 でも融合の可能性があると聞いて考えを変えたそうだ。

 まあ、オレでもそうする。

 でもシュトルムティーガーもいいものですよ?


 では。

 陣容は元に戻して狩りの続きと行こうか?

 いや、イリーナはバットとフェアリーを片方帰還させ、フクロウとウルフを召喚したようだ。

 うむ。

 何か考えた上での判断なのだろうな。

 アデルは元の陣容に戻したようだ。

 彼女の思考は単純に読めそうで読めない。

 女の子って難しいです。





 明け方近くになってケンタウロスの群れもコール・モンスターで引っ掛かってきている。

 当然、呼びませんけどね。

 どうもいい傾向ではないな。

 スケルトンラプターもフロートアイも寄って来るので、片付けてはいるが。

 まだケンタウロスとは戦闘にまで至っていない。

 あいつらには機動力がある。

 出来れば避けたい所だ。



《只今の戦闘勝利で【ダッシュ】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『リガンド』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 狩りを続けてホーリーレイスを仕留めた所でリガンドがレベルアップしました。


 さて、と。

 ステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定する。



 リガンド バットLv2→Lv3(↑1)

 器用値 15(↑1)

 敏捷値 19

 知力値 10

 筋力値  9

 生命力 10(↑1)

 精神力 11


 スキル

 噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血



 この先、どうするかね?

 新たにフェアリーを召喚できるようになるまで、経験値稼ぎは保留にするか?

 まあ他にレベルアップを図りたい召喚モンスターもいるしな。

 ここは交代させよう。

 リガンドを帰還させてデニールを召喚する。

 時刻は午前5時を過ぎたあたりだ。



「まだいけるか?」


「勿論!」


「大丈夫です。行けます」


 そうこなくては。

 オレとしては、出来ればストランドがレベルアップするまで粘っておきたいのであった。

 さすがに機動力の高いリガンド程にはストランドは活躍できていない。

 それでもかなりの数のホーンテッドミストを屠っている。

 もう少し。

 そう、もう少し、といった所で。


 奴らが来た。

 ケンタウロスだ。

 しかも先刻まで小規模だった群れしかいなかった筈なんですがね。

 どうも合流したようです。

 50頭はいたと思う。

 多少は面倒な思いはしたが、こっちの戦力も充実しているのだ。

 同時に全体攻撃呪文を3つ重ねてやると、大抵のケンタウロスは瀕死に陥ってしまう。

 後は召喚モンスター達の餌食だ。

 実に楽でいい。

 距離を置いていた弓持ちケンタウロスなど逃げてしまいましたよ?

 まあ、いいか。

 追いかけようにも追い付けないし。



《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 まあ目論見通りですな。

 ケンタウロスも経験値稼ぎの贄となって本望であろう。


 さて、と。

 ステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1点は知力値を指定する。



 ストランド シースネークLv2→Lv3(↑1)

 器用値 10

 敏捷値 13(↑1)

 知力値  9(↑1)

 筋力値 12

 生命力 19

 精神力  9


 スキル

 噛付き 巻付 水棲 熱感知 気配遮断 毒



 まあ順調かな?

 だがもっと順調に成長してた召喚モンスターがいたみたいです。



「きーちゃんがレベルアップだよ!」


「じゃあクラスチェンジ?」


「うん!もう何にするのかは決まってるし!」


 そしてあっという間にきーちゃんの姿が変化していく。

 毛並みは明るい黄色へ。

 光の加減によっては金色にも見える事だろう。

 金毛狐だ。


「触っていいかな?」


「キースさんもモフモフに目覚めた?」


「いや、融合識別だ。いいかな?」


「いいですよー」


 アデルよ。

 オレに何を期待したんだ?

 まあそんな残念そうな顔はしなくていい。

 毛並みを愛でるのもそう悪くないと思っていますよ?




《融合対象となる召喚モンスターではありません》


 うむ。

 金毛狐は融合出来ないようです。

 しかしこれは大変ですな。

 どの段階でどんな相手と融合するのか、分かったものではない。

 つか召喚モンスターってどんだけの種類がいるんだろうか?




 狩りは午前6時過ぎまで粘りました。

 その後、オレの方でレベルアップはありませんでした。

 アデルの召喚モンスター、ライオンのらーちゃん。

 そしてイリーナの召喚モンスター、ウルフのハウル。

 それぞれがレベルアップしてたみたいです。


 一旦、村に戻ってアイテムを分配すると、ユニオンを解いた。

 それでは。

 朝飯にしようかね?

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv21

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv7

ボーナスポイント残 1


セットスキル

剣Lv7 両手槍Lv6 棍棒Lv6 刀Lv6 捕縄術Lv6

杖Lv16 打撃Lv13 蹴りLv13 関節技Lv13 投げ技Lv13

回避Lv13 受けLv13

召喚魔法Lv21 時空魔法Lv12 封印術Lv4(↑1)

光魔法Lv12 風魔法Lv12 土魔法Lv12 水魔法Lv12

火魔法Lv12 闇魔法Lv12 氷魔法Lv10 雷魔法Lv9

木魔法Lv10 塵魔法Lv10 溶魔法Lv10 灼魔法Lv10

錬金術Lv10 薬師Lv8 ガラス工Lv6 木工Lv9

連携Lv15 鑑定Lv15 識別Lv15 看破Lv4 耐寒Lv8

掴みLv12 馬術Lv11 精密操作Lv14 ロープワークLv7

跳躍Lv7 軽業Lv7 耐暑Lv8 登攀Lv8 平衡Lv7

二刀流Lv13 解体Lv11 水泳Lv6 潜水Lv5

ダッシュLv2(New!)(↑1)耐久走Lv2(New!)(↑1)

身体強化Lv11 精神強化Lv12 高速詠唱Lv13

魔法効果拡大Lv11 魔法範囲拡大Lv11


装備

独鈷杵×2 呵責の杖×2 呵責のトンファー×2

呵責の捕物棒×1 ダツ顎の槍+×1 旗魚の槍+×1

太刀魚の刀×1 雪獣のメイス×1

怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+×1

斑雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×1

雪豹のバグナグ×2

草原獅子のバグナグ×1 闘牛の革鎧+ほか

エインヘリャルの腕カバー×2

呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 獄卒の黒縄×1

暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2


所持アイテム

剥ぎ取りナイフ 木工道具一式


称号 

老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者

海魔討伐者 瑠璃光の守護者 呪文図書館 格闘師範


召喚モンスター

ストランド シースネークLv2→Lv3(↑1)

 器用値 10

 敏捷値 13(↑1)

 知力値  9(↑1)

 筋力値 12

 生命力 19

 精神力  9

 スキル

 噛付き 巻付 水棲 熱感知 気配遮断 毒


リガンド バットLv2→Lv3(↑1)

 器用値 15(↑1)

 敏捷値 19

 知力値 10

 筋力値  9

 生命力 10(↑1)

 精神力 11

 スキル

 噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血

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