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 時刻は午前5時40分。

 本日も快晴であれば朝焼けが見える筈だが。

 どんよりと曇り空です。

 残念。

 ついでに海は荒れ模様だ。

 周囲には他のパーティが狩りをしている様子も見える。

 その数はまだ少ないようだ。



 テントの中には桶が置いてある。

 その中には海水、そしてアサリが入っていた。

 気分だけでも砂抜き。

 そこまでしなくていいのかもしれないが、念の為だ。


 朝食の食材は?

 無論、アサリとガザミだ。

 つくづく惜しい。

 ガザミ、味噌仕立てでカニ汁とか好きなんだが。

 味噌はない。

 無念である。

 まあ、料理は文楽に任せるとしよう。

 


 食事を待つ間にダツ顎の槍を補修。

 そして今日の予定なんだが。

 どうしようか?

 そろそろ山に行ってもいいのかね?

 前もって魔物が潜んでいると分かっているのだし、手札も増えている。

 リベンジするって選択肢もあるな。

 うん。

 そろそろ目標を決めておこうか。


 【潜水】がレベル5になるまで、ここで粘ろう。

 その上で風霊の村に跳ぼうかね?

 出来れば今日のうちにレベルアップして欲しい所だが。

 昨日は浅瀬までだったが、もう少し水深のある場所で鍛えるべきだろう。


 海の固定メンバーは先に召喚しておくか。

 リグ、剛亀、テイラー、当然だがナイアス。

 うん。

 本当にこれ以外に選択肢は無いんだよなあ。



 アサリとガザミは煮込みで出て来ましたよ?

 しかも濃厚でとろみがある。

 パンに付けて頂く。

 旨くない訳がない。



 文楽は帰還させよう。

 召喚するのはヘザーだ。

 海中で支援するには動きが大きく制約されるが、これは仕方ない。

 オレの後ろで控えて貰おう。

 つかオレ自身、リグに守られ、間合いの長い槍を使って剛亀とテイラーを壁にして戦うんですが。




 狩りは順調?

 確かに順調でしょう。

 当初、海で戦った頃とは段違いである。

 獲物はどうか?

 夜と違って突撃ボラも出てくる。

 レベルは高めだ。

 機動力ではナイアスしか対応できないが、迎撃は容易だ。

 剛亀とテイラーは全く当たり負けしない。

 つか当たらないと捕まえられない。

 迂遠だが仕方ないな。


 深い所にはカニがいる。

 でもアサリはいない。

 経験値的にどっちが有利なのかは分からないが、目的はそこにないからな。

 潜水が必要な場所で狩りをするのが目的なのだから。

 リスクはあるけどね。

 それにカニ共のレベルは深い所になるほど高めになるようだ。

 レベル7までいましたよ?

 まあ経験値稼ぎにはかえって都合がいい。

 さすがに剛亀やテイラーのダメージが積み重なるが問題は無い。

 オレのMPバーに余裕はあるのだ。






 延々と漁を続けていく。

 ガザミは確実に剥げるものではなく、カニ4匹か5匹あたり1杯って所だ。

 いや、ガザミは生きてますけどね。

 それに討伐対象の魔物以外に獲物はいる。

 カレイだ。

 ヒラメは極少数だが得ている。

 全部ナイアスが獲ったんだよな。

 オレもいつかあんな風になれたらいいんだが。



 時刻は午前11時に迫ってきている。

 ようやく、お望みのインフォが来ましたよ?



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『テイラー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 違ったか。

 でもテイラーがレベルアップだ。

 文句は言うまい。


 ステータス値で既に上昇しているのは生命力だった。

 もう1点は敏捷値を指定する。



 テイラー ビッグクラブLv3→Lv4(↑1)

 器用値 10

 敏捷値  8(↑1)

 知力値  6

 筋力値 26

 生命力 22(↑1)

 精神力  6


 スキル

 鋏撃 水棲 土耐性 水耐性



 目標はまだ未達成だ。

 すぐに漁に戻らねば。





 時刻は午前11時30分。

 今度こそお望みのインフォですかね?



《只今の戦闘勝利で【潜水】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『剛亀』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 目標達成である。

 そして剛亀もレベルアップしてました。

 ついでにダツ顎の槍の穂先もぶっ壊れてます。


 おっと。

 剛亀のステータス値で既に上昇しているのは生命力だ。

 もう1ポイント分のステータスアップは敏捷値を指定しておく。



 剛亀 大亀Lv4→Lv5(↑1)

 器用値  3

 敏捷値  7(↑1)

 知力値 18

 筋力値 15

 生命力 24(↑1)

 精神力 21


 スキル

 噛付き 堅守 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 土属性 [ ](New!)



 で、空きスロットがあるんですが。

 属性が選択出来るようですが、どうする?

 選択肢は火、風、水だ。

 迷う事はない。

 水で行こう。



 剛亀 大亀Lv4→Lv5(↑1)

 器用値  3

 敏捷値  7(↑1)

 知力値 18

 筋力値 15

 生命力 24(↑1)

 精神力 21


 スキル

 噛付き 堅守 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 土属性 水属性(New!)



 宜しい。

 では砂浜に戻ったら早めの昼飯にしましょう。

 しかしガザミがたくさん確保できたな。

 どうしようか?

 風霊の町に跳んで売ってしまえばいいか。

 どうせ余るしな。

 カレイも活け〆にしてはいるが、所詮は生ものだし。

 無意味に腐らせるような真似はしない方がいいよね。



 浜辺に戻るとインスタント・ポータルを展開する。

 そして剛亀を帰還させて、文楽を召喚。

 昼飯を作らせておこう。

 テイラーも帰還させ、ヘリックスを召喚する。

 

 ダツ顎の槍も短縮再現を使って補修。

 ダツの顎はまだ全然余裕はあるからいいが。

 つか今日だけで何度目だろう?

 やはりカニは堅いんだな。

 だがそれを比較的簡単に貫くダツの顎は凄いんだよね。

 破壊力はないけど。

 これは今後も使おう。

 重量級の相手にはキツいが、防御力に優れている相手には非常に有効だ。

 軽いから取り扱いも容易だしな。



 文楽の作った料理は手早く片付ける。

 そして文楽は帰還させよう。

 残月を召喚した。

 鎧兜も装備する。

 陸に戻るか。

 インスタント・ポータルを出るとリターン・ホームの呪文を使う。


 うん。

 また海に来る事もあるだろうな。

 その時はまた別の風景も見てみたいな。




 気がつけば平原だ。

 目の前には風霊の村。

 帰ってきたって感じがします。

 山に向かう前に色々と買い込んで行こうかな?

 いやハンネスに頼んで野菜類を確保できれば有難いな。




「キース、この有様はどういう事なのかしらね?」


 詰問?

 いいえ、からかわれているような雰囲気です。

 フィーナさんの口調は明るい。

 サキさんは何やら笑いを噛み殺しているような。

 何が可笑しいのでしょうかね?


「まあいいけど。ちょっとした親子に見えるわよ?」


「え?」


 ヘザーはオレの頭に乗っかっている。

 まるで羽根のように軽いし負担にはならないが。

 そうか。

 オレの子供のようにも見えるって事?


「奥さんに子供まで、か。なんかほのぼのとするわねえ」


 マルグリッドさんは遠慮なく笑ってます。

 オレの周囲には召喚モンスター達が当然いる。

 残月の鞍にはヘリックスとリグがいる。

 オレの頭上にヘザー。

 そしてオレの隣にはナイアス。


「完全に若夫婦に子供、よねえ?」


「否定できない」


「ご、ごめんなさい、もう限界」


 サキさんは笑いを噛み殺すのに失敗したようです。

 机に突っ伏した彼女からは時折奇妙な笑い声が漏れ聞こえてくる。

 ああ、もう。

 聞けばレイナ、ミオを始めとしたメンバーはもうすぐ狩りから帰ってくるのだとか。

 これ以上、笑い者になるつもりはない。

 用件を済ませて出発しよう。


 ハンネスは残念ながらいないようなのは残念であった。

 でも野菜類はそこそこ、入手出来た。

 海産物がいい値段になったらしい。

 まあここは内陸だし、物流を考慮したら分かる話ではあるな。


「スクリーンショットに撮っていい?内輪で見せたいわー」


「晒し者にするのは良くないわよ?」


「どうせどこかでネタにされちゃってると思うけど?」


 しまった。

 今更だがマルグリッドさんの指摘も尤もである。

 浜辺ではオレ達以外のパーティも少なくはあったがいたような。

 迂闊過ぎたか?

 だがもう遅い。


「なんか今更な気分です」


「まあ似合ってるしいいんじゃない?」


 そういう問題なんですかね?

 ちょっと凹んでしまいそうです。



 残月に騎乗する。

 ナイアスはオレの後ろに同乗。

 リグは変形、ナイアスの臨時の鞍となり、オレとナイアスの間のクッションも兼ねる。

 ヘザーはオレの前に騎乗。

 ヘリックスはオレの肩に止まる。


 残月はいかにも平気な様子だが、傍目にはどう見えるんですかね?

 ちょっと心配になってきた。


「空き缶がないのは残念よねー」


「新婚じゃないですよ?」


「いいじゃない。気分的に浸っても」


 うぐ。

 実はそんな妄想を思い浮かべて海辺で狩りをしてたとは言えない。

 絶対に、言えない。


 ヘザーやナイアスを帰還させる事も考えたが、深く突っ込まれそうなので止めたんだが。

 交代した方が良かったのかな?


「ここの所、ケンタウロスの群れがこの周辺に増えてきてるわよ?気をつけてね」


「あと花の精もね。貴方なら大丈夫でしょうけど」


「花の精?」


「掲示板もたまには見た方がいいわよ?」


「朝倉侘芯って花の精がたまにいるの。眠らされないようにね」


 眠り?

 それはまた。

 フィーナさんからデータを送って貰った。

 なんとケンタウロスに跨る形でいるらしい。

 嫌な支援役が追加されたものだな!


「ではこれで」


「お幸せにねー!」


 マルグリッドさんの声に微かな笑い声が含まれているのを見逃す訳にいかない。

 しばらくはネタにされてしまうのだろう。

 これはもう諦めるしかないのか?





 ヘリックスを先導役にして平原を駆けた。

 残月には呪文で出来る限り、強化してある。

 グラビティ・メイルまで必要?

 いや、そこまでしなくとも、とは思ったが、どうせ今日は探索も狩りもメインではない。

 移動重視だ。

 MPバーには余裕がある。

 使えばいい。


 だが移動したい時に限って魔物との遭遇が多いような気がする。

 フロートアイ、ラプター、アンガークレイン。

 これにケンタウロスも加わる。

 やはりケンタウロスが最も厄介だな。

 槍持ちと弓矢持ちの組み合わせな上に機動力があるしな。


 そして話に聞いた相手がいた。



 朝倉侘芯 Lv.4

 花精 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 木属性



 ケンタウロスに横座りの格好で騎乗し、扇で口元を隠しているが。

 事前情報によれば歌で眠りに誘うそうだが。

 ここは先制で。

 歌だ。


 ナイアスの歌声が響く。

 花精が騎乗するケンタウロスも大きく体勢を崩した。

 先制で攻撃呪文も叩き込んどけ。


「サーマル・エクスパンション!」


 HPバーが半分ほど減る。

 続いてヘリックスの攻撃を受けてケンタウロスから落馬してしまう。

 そこを残月が駆け抜けた。

 うん。

 結構な美女だったのだろうに残念な事だ。


 ナイアスの歌が止んだ。

 残りのケンタウロスは立ったまま眠り込んでいるようです。

 残月に騎乗したまま近寄ると、首を捻って仕留めて回る。

 楽でいいな、これ。

 ナイアスのMPバー消費が大きいから連続で使えないのが惜しい。


 ところで、花精は何も残さなかった。

 花精といえば。

 これから向かう先にもいるんじゃなかったかな?

 あの気持ち悪い若い男だ。

 花の精だし美男子なのも分かるが、今から気分が重たくなる。

 考えるな。

 考えたら行きたくなくなる。

 いかんな。

 気分が重たくなってきましたよ?

 後ろにいるナイアスの様子を見る。

 一瞬、不思議そうな顔を見せたナイアス。

 次の瞬間には笑顔をみせてくれました。

 うん。

 花のような笑顔だね!


 やる気が回復しました。

 男とはこんな感じで単純でいい。

 そうでいいのだ。



 スケルトンのいる洞窟も一気に突破する。

 森の迷宮も同様だ。

 ブランチゴーレムも全体攻撃呪文で燃やすだけ。

 ファンガスも全体攻撃呪文で燃やすだけ。

 邪魔だよ!

 森の迷宮は何度か通過しているが最速記録であったように思う。

 心のどこかにあの花の精は封印してあった筈なのだが。

 微妙にプレッシャーになっていたのかもしれないな。



 蔦の崖の前で陣容は変更だ。

 ヘリックス、リグ、ヘザーはそのまま。

 残月とナイアスは帰還させよう。

 黒曜とクリープを召喚する。

 では、登ろうか。



 今日はどういう訳か、魔物が多い。

 ナメクジ、カエル、ヘビのいずれも多かった。

 まあこっちの陣容も強化されているし、オレの出番が殆どないんですけどね。

 剥ぎ取るだけです。

 楽でいいのですがね。

 少し寂しいのも確かだ。



 蔦の壁を登りきった所で時刻は午後5時30分。

 早いけど夕飯にしょう。

 インスタント・ポータルを展開して少し落ち着こうか?

 ヘリックスを帰還させて文楽を召喚する。

 この夕飯の為だけに残しておいたカレイが1匹残っている。

 楽しみである。

 しばらくは海鮮料理とは縁遠くなりそうだし。


 オレはオレでポーションの補充だ。

 ここの所、マナポーションはそんなに使っていない。

 だがこれも補充だ。

 万難は排しておきたいものです。



 食事を終えて片付けも終えたのは午後6時20分。

 少しゆっくりしちゃったかな?

 移動目標は火口の中継ポータルだ。

 今日のうちに到着できたらいいんだが。

 でもちょっと難しいかもしれない。


 そこで呪文による強化だ。

 MPバーは残月での移動もあったので、9割ほど残っている。

 使え。

 使ってしまえ!

 派手に使うには魔物が必要だが、地味に底上げするのもいいだろう。


 おっと、その前に陣容は変更しておこう。

 登山メンバーは?

 探索役はそのまま黒曜で。

 ヘザーはまだまだMPバーは十分、そのままで行こう。

 文楽は帰還だ。

 リグも凍結しちゃうので帰還。

 クリープも冬眠しちゃいそうだし帰還。


 ヴォルフ、ジーン、戦鬼を召喚する。

 かつてはユキヒョウやブリッツを相手に戦うともなれば苦戦前提だったものである。

 今はまるで違う。

 負ける気がしない。

 だがこの山にはウェンディゴもサスカッチもいる。

 かつてのイベントが終了したせいか、出現しなくなっていたようだが。

 でも油断ならない。

 ここの運営は何を仕掛けてくる事か、知れたものではないのだ。




 山の天気は心配する程には荒れてなかった。

 防寒着を装備した状態なら暖かくしていられる。

 十分だ。

 かつてのヘザーは防寒着の中に潜り込んできたものだが、今のサイズではそれも出来ない。

 寒くないのかな?

 ヘザーの体は絹のように薄い幕で幾重にも包まれている。

 まるで平気なようだ。

 以前はあんなに寒がってたのに。

 変われば変わるものである。


 登山中、ユキヒョウとブリッツの襲撃は断続的にありました。

 当然、迎撃する訳ですが。

 その戦闘は実に派手な事になった。

 ヘザーは雷撃、風の刃、土の塊を駆使して前衛を支援する。

 オレも前衛で独鈷杵からマグマの如き刃身を振り回している訳で。

 加えて攻撃呪文も惜しみなく使う。

 本当は当事者でなく、傍観者として観戦したい所だ。


「ガァァァ!」


「ジィィィァ!」 


 ヴォルフの威嚇、戦鬼の裂帛もまた派手だ。

 ブリッツ相手にダメージを喰らいながらも攻撃を加え続けるその様子はまさに獣。

 いや、片方は鬼か。

 うん。

 オレも負けていられないね!


 こうなったらとことん、付き合おう。

 今日のうちに中継ポータルに到着するのは諦めた。

 コール・モンスターを使ってとことん呼んでみよう。

 レジスト・アイスとレジスト・サンダーも常時投入で。



 時刻は午後10時少し前。

 奇妙な奴が目の前にいます。



 斑ユキヒョウ Lv.2

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 氷属性



 おや?

 ユキヒョウは最初から斑模様の毛皮の筈なんだが。

 何かあるのか?


 ありました。

 戦鬼が状態異常になってますがな。

 マーカーを見ると停滞、となっている。

 よりによって戦鬼かよ!


 黒曜に軽く小突かせてやると、数撃で我に返ったようだ。

 だが対処は必要だな。

 ヴォルフとヘザーは良く耐えているようですが。


「サイコ・ポッド!」


 オレ自身に対抗呪文を使って、と。

 戦鬼にもサイコ・ポッドを使うか?

 その前にオレ自身が魔物を仕留めに行くか?

 ここはオレ自身も前に出よう。

 相手は1匹だ。

 仕留めきったらいい話だ。

 迂遠な真似をしても仕方ない。


 ジーンの牽制攻撃で足が止まった所で魔物の首を捕らえた。

 ヘッドロック。

 だがオレの左手に握り込まれた疾風虎の隠し爪は魔物の下顎に食い込ませてあるが。

 体重を掛けながら動きを止めに掛かる。

 さすがに唯のユキヒョウよりもパワーがあるようだ。

 右手で独鈷杵を引き抜いて下顎に押し付ける。

 刃身を展開。

 マグマの刃が魔物の頭部を貫通した。

 魔物のHPバーが一瞬で消失してしまったようです。


 召喚モンスター達は?

 異常を示すマーカーはない。

 ふむ。

 どうもこの斑模様の影響で混乱状態を起こしていたようなのだが。

 あの蝶を思い出す。

 一撃で死に戻った記憶が思い出されてくる。

 危なかった?

 そう、危なかったのだ。

 サイコ・ポッドもこの先は要るのだろうか?


 コール・モンスターを使ってみる。

 ユキヒョウもブリッツもいる。

 だが斑ユキヒョウはいない。

 レア?

 恐らくは、レアなのだろう。

 剥ぎ取りナイフで得たアイテムもレアっぽいしな。



【素材アイテム】斑雪豹の爪 原料 品質C+ レア度5 重量0+ 

 斑ユキヒョウの爪。鋭いだけでなく丈夫で軽い。



 雪豹の爪と比べるとレア度は1つ上がるだけだが。

 それでもレアはレアだろう。

 これは隠し爪にしておきたいな。

 雪豹の隠し爪はどうするか?

 雪豹の爪もいくつかあるし、バグナグにしてしまうのもいいだろう。



 時刻は午後11時20分。

 中継ポータルの手前に到達した。

 崖に登るのは明日だな。

 この分ではご来光を拝むのも無理かもしれない。


 まあそれはいい。

 インスタント・ポータルを使ってログアウトしよう。

 その前に一仕事しておくか。



 1つ残っていた雪豹の隠し爪は分解する。

 今日確保しておいた雪豹の爪2つと合わせて根元を黒曜石で固定。

 雪豹のバグナグを作り上げる。

 これで2個目だ。

 まあ予備はあって悪くはあるまい。


 で、次が本命だ。

 斑雪豹の爪の根元に黒曜石で巻くように加工する。

 溶魔法のシェイプ・チェンジは本当に便利ですな。



【武器アイテム:打撃】斑雪豹の隠し爪 品質B- レア度5

 AP+3 破壊力+0 重量0+ 耐久値80

 敏捷度阻害[小] 停滞発生[微] 氷属性

 暗器。引っ掻いて使う武器であり鎧兜などにはほぼ無力である。

 敏捷度を下げる追加効果だけでなく、停滞効果もある。



 攻撃力はそう高くはならない。

 でも追加効果が強力です。

 もう少し数が揃えばバグナグも作ってみたい所だ。


 今日はこの辺で区切っておこう。

 明日は本格的な登山からだな。


主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv20

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv5

ボーナスポイント残 16


セットスキル

剣Lv6 両手槍Lv5 捕縄術Lv5 杖Lv15 打撃Lv13

蹴りLv13 関節技Lv13 投げ技Lv13

回避Lv13 受けLv13

召喚魔法Lv20 時空魔法Lv11

光魔法Lv12 風魔法Lv12 土魔法Lv12 水魔法Lv12

火魔法Lv12 闇魔法Lv12 氷魔法Lv9 雷魔法Lv9

木魔法Lv9 塵魔法Lv9 溶魔法Lv9 灼魔法Lv9

錬金術Lv9 薬師Lv7 ガラス工Lv6 木工Lv8

連携Lv14 鑑定Lv14 識別Lv14 看破Lv4 耐寒Lv7

掴みLv11 馬術Lv10 精密操作Lv13 ロープワークLv6

跳躍Lv7 軽業Lv6 耐暑Lv8 登攀Lv7 平衡Lv5

二刀流Lv12 解体Lv10 水泳Lv5 潜水Lv5(↑1)

身体強化Lv10 精神強化Lv11 高速詠唱Lv13

魔法効果拡大Lv10 魔法範囲拡大Lv10


装備

独鈷杵×2 呵責の杖×2 呵責のトンファー×2

呵責の捕物棒×1 ダツ顎の槍+×1 旗魚の槍+×1

怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+×1

斑雪豹の隠し爪×1(New!)疾風虎の隠し爪×1

雪豹のバグナグ×2(↑1)

草原獅子のバグナグ×1 闘牛の革鎧+ほか

呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 獄卒の黒縄×1

暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2


所持アイテム

剥ぎ取りナイフ 木工道具一式


称号 

老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者

海魔討伐者 瑠璃光の守護者 呪文辞書 格闘師範


召喚モンスター

剛亀 大亀Lv4→Lv5(↑1)

 器用値  3

 敏捷値  7(↑1)

 知力値 18

 筋力値 15

 生命力 24(↑1)

 精神力 21

 スキル

 噛付き 堅守 魔法抵抗[微] MP回復増加[微]

 土属性 水属性(New!)


テイラー ビッグクラブLv3→Lv4(↑1)

 器用値 10

 敏捷値  8(↑1)

 知力値  6

 筋力値 26

 生命力 22(↑1)

 精神力  6

 スキル

 鋏撃 水棲 土耐性 水耐性

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― 新着の感想 ―
ゲームで嫁ができました 子供もできました よくある話ですねw
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