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何度か中継ポータルに戻りながら洞窟を探索して回った。
どうもここの洞窟、アミダくじのような構造ですな。
時間は掛かったが全部踏破しましたよ?
でも特別な事はなにもなかった。
無念である。
中継ポータルに戻ってみても何も起きない。
そうか。
何かが不足しているのかね?
そう思って最初の神殿跡に戻ろうかと思ったのですが。
海が、迫ってますけど。
途中にあった広間なのだが、そこに海水が入り込んでいた。
なんとまあ。
満潮であるらしい。
なんじゃこれ。
戻れないではないか!
周囲には他のプレイヤーはいない。
遠目で波打際を見るが。
特に異常は見られない。
黒曜も海面を空中から探るが、海の中が相手では門外漢です。
水際に足を浸けたその瞬間。
人魂が海上に出現していた。
そしてインフォだ。
《ここは汝等の安らぎの場所》
《死して我等の贄となるか?》
《それとも我等が同胞となるか?》
《我等が問いに答えよ》
なんとまあ。
ここでイベント戦かよ!
塵食いイソギンチャク Lv.6
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:水底、地上 水属性
海から這い上がってきたのは?
イソギンチャク1体だけみたいです。
でもね。
デカいよ!
オレの背格好を少し超えてますけど?
重量もかなりありそうだ。
動きは鈍い。
そして数多くの触手が蠢いている。
正直、気持ち悪いんですが。
その触手ですが、結構伸びてきますよ?
これはいかん。
ナイアスが捕まってしまう所を妄想してしまうではないか!
「練気法!」
初見の相手には全力で。
基本だが間に合うか?
無明が盾を構えて前衛に出る。
オレも槍を片手に無明と並んだ。
大丈夫、かな?
大丈夫じゃない。
無明が、です。
いや、魔物が重たすぎて無明が押し返すのは無理みたいだ。
無明は触手の攻撃を何度も受けているが、ダメージそのものは僅か。
組みし易いのか?
どうもこいつはタフなだけか?
いや、そうでもないみたいだ。
レーヴェがおかしい。
頭上に状態異常を示すマーカーが重なっている。
これは。
毒だ!
レーヴェのHPバーは少しずつ減っていく。
これはいかん。
毒消し?
チェンジ・モンスター?
ここは毒消しを選択。
腰ベルトの小物入れから奇陳散を取り出し、寄って来たレーヴェに与える。
これで凌げるか?
ティグリスは触手を避けながら胴体部分を噛み付いている。
だが長く噛み続けるまで至らない。
触手が伸びてくるからだ。
その触手を無明が錫丈で攻撃する。
なんとか毒は回避しているようだが、これでは迂遠か?
ナイアスは間合いを保って槍を突き入れている。
同時にその口から歌声が周囲に響いてきていた。
音程はやや低くアルト。
短い音節で勇ましく響いていた。
体の芯から力が湧き上がってくるようだ。
「パルスレーザー・バースト!」
選択してあった呪文を放つ。
魔物のHPバーが一気に減っていく。
残り2割。
そこそこにタフな相手のようだ。
呪文を叩き込まれた魔物の触手が一斉に体の中へと吸い込まれていった。
その瞬間、胴体に攻撃が集中する。
無論、オレも槍で突きまくった。
魔物は再び触手を展開する事が出来ずに沈んでしまった。
オレの持つダツ顎の槍の穂先もボロボロに崩れていく。
まあよく頑張った方だろうか?
ナイアスの歌もいつの間にか聞こえなくなっていた。
洞窟の中で僅かに残響となって残っているようだが。
魔物は倒した。
それで、インフォはどんな感じになるんだ?
《汝等は力を示した》
《この海を渡る証を授けよう》
《汝等が我等に安らぎを与える事を望む》
インフォはそこで終わりのようだ。
うん。
それはいいんですがね。
また、何も残ってないってどういう事なの?
《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》
《称号【海魔討伐者】を得ました!》
おや、得るものはちゃんとあったようだ。
しかし大仰な称号ですね。
元広間は小さな海岸のような有様なのだがどうする?
他に魔物がいるかもしれない。
少し、試してみようか?
コール・モンスターを使ってみた。
いる。
ヒトデだ。
シースターマインがいるようです。
海水が入ったらこれか!
後方の洞窟方面にはゾンビもグレムリンもいるが、距離はやや遠い。
ここは海の方だな。
東方面に来たのは【水泳】と【潜水】を鍛えに来ているのだ。
忘れちゃいけない。
海の中にも、となると陣容は変更せねばなるまい。
無明、ティグリス、レーヴェは帰還させよう。
ジーン、リグ、剛亀を召喚する。
こうなると海中でも活躍できる召喚モンスターの手札がせめてもう1枚欲しい。
まあこの状況では後の祭りなんですけどね。
鎧兜は脱いで浅瀬での狩りを続けよう。
シースターマイン程度の相手ならこれで十分。
だが魔物はヒトデだけじゃなかった。
剛亀が奇襲してきた魚をブロックしてましたよ?
何だ?
海面上からでは分かり難い。
水中に潜ってみた。
バトルフィッシュ Lv.2
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:水中 水属性
おお。
フライングフィッシュよりも強そうな奴だな!
大きさもフライングフィッシュや突撃ボラよりも格段に大きい。
人間の子供位はあるだろう。
そんな奴が6匹、いる
練気法の効果はまだ少し残っている。
呪文は召喚モンスター達の支援に回そう。
で、このバトルフィッシュだが。
こいつは中々、強力な奴らしい。
剛亀相手に少ないながらもダメージを与えている。
無論、リグのガードが間に合わなかった箇所ではあるが。
それにしても。
水中だとナイアスの速さは際立つ。
このバトルフィッシュもかなり素早く見えるんだが、ナイアスはその上を行く、
1匹が相手なら問題ないようだ。
2匹を相手にさせないよう、槍で牽制しながらバトルフィッシュの動きを見る。
こいつら、完全にオレの事を脅威と見ていないようだ。
手近な剛亀を狙っている?
「グラビティ・メイル!」
剛亀を強化。
オレも剛亀の後ろ側を陣取って槍で攻撃を続ける。
うん。
剛亀は壁にしている訳だが。
迂遠だ。
水中だし息継ぎも必要なので仕方ないとは思ってたが、我慢ならん。
どうせ機動力は思いっきり削がれてしまっているのだ。
ここは思い切って。
いけるかあ!
鎧兜ないんですよ?
水中でノーガードで殴り合うとか、無理!
でも手はある。
リグをオレの上半身に移動させる。
剛亀は大丈夫か?
平然としたものだ。
バトルフィッシュの突撃をまともに受け止めてますよ?
HPバーのダメージは殆ど減っていないように見えるんですが。
呪文で強化した効果は大きいようです。
では遠慮なく。
防御はリグに任せてバトルフィッシュの攻撃に身を晒しましょう。
手数は間違いなく増えた。
でも基本は迎撃になる。
追っ掛けるのはナイアスに任せよう。
バトルフィッシュを突き刺しては頭上に掲げてやった。
空中で待ち構えている黒曜とジーンに止めを刺して貰おう。
突き刺したら抜くのが勿体無いのだ。
この方が効率がいい。
《只今の戦闘勝利で【潜水】がレベルアップしました!》
うむ。
良い感じで上がってきているな。
どの程度鍛えたらいいんだろうか?
潜水行動にある程度自信が出来上がる程度にはしておきたい。
漠然とした目標になってしまうが。
これはもう主観で決めて行くしかないか。
今はいい感じで戦闘が出来ている。
で、バトルフィッシュ6匹を倒して得られたアイテムは何か?
【素材アイテム】闘魚の鱗 原料 品質C レア度2 重量0+
バトルフィッシュの鱗。非常に軽くてそこそこ硬い。
ほほう。
ナイアスの腕カバーの素材がこれか。
でも6匹倒して3枚か。
微妙?
だが否はない。
狩りを継続しましょう。
今度は本格的に、だ。
オレのMPバーにはまだ余裕はたっぷりある。
ここで召喚モンスター達に呪文で強化をしていく。
空中の黒曜とジーンには悪いが、ナイアス、剛亀、リグ、それにオレに絞る。
無論、狩りの効率を高め為だ。
いや、この場合は漁と言った方がいいのかね?
コール・モンスターを用いて魔物を呼び寄せる。
ヒトデはゆっくりとしか移動できないようだから主な獲物はバトルフィッシュだ。
コール・モンスターで確認してみたが、バトルフィッシュは結構な数が小さな群れで存在している。
宜しい。
さあ、来なさい!
バトルフィッシュを狩り尽くす勢いで戦闘を続けた。
周囲に他のプレイヤーはいない。
思う存分、コール・モンスターを駆使できる。
合間にシースターマインも相手にした。
シースターマインは事前に存在さえ分かっていたら簡単な相手だ。
軽々と狩りが出来る。
剥げるのは相変わらず石ころだけだ。
実に、つまらん。
でも排除しておかないと戦闘に支障がある。
この魔物は気付かずに踏みつけると酷い目に遭うそうですから。
時刻は午後3時頃か?
新たな魔物を見付けました!
砂食いイソギンチャク Lv.4
魔物 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:水底、地上 水属性
またイソギンチャクだよ!
でもこいつはイベントで出現した奴よりも明らかに小さい。
でも動きは結構、速いようです。
ナイアスの動きとは比べようもないほど遅い。
でも呪文で強化しているオレよりも、速い。
嫌な相手だ。
その分、仕留めるのは楽だ。
バトルフィッシュよりも軽いから、仕留めきれなくとも海上に掲げてやればいい。
後は黒曜とジーンにお任せだ、
不満は、ある。
こいつも剥いでみたら石ころだよ!
時刻は午後4時頃。
足が付くギリギリの深さにまで進んでみた。
次の段階に進もう。
水中でも攻撃呪文が有効なのか、使ってみる事にしたんだが。
これがなかなか、上手くいかない。
呪文詠唱はなんとか出来る。
すぐに息継ぎが必要になるけど、出来る。
でも多くの呪文の効果は半分以下だろう。
火魔法の攻撃呪文は壊滅的だった。
土魔法の攻撃呪文がかろうじて効果がそこそこあるが、それでも有効な射程が短くなるようだ。
水魔法の攻撃呪文は良いようだが、水属性の魔物が相手では効果が薄くなってしまう。
ダメじゃん!
意外だったがフォース・バレットが影響が全く無い。
グラビティ・バレットも射程が短くはなるが影響は少な目か?
水中での攻撃呪文の使用は控えた方がいいのかもしれないな。
回復呪文やエンチャント系の支援は問題ない。
壁呪文は?
これも相性があります。
ストーン・ウォールが一番いい感じでブロックできる。
壁に当たる寸前でバトルフィッシュに回避されたりもするけどね!
タイミングが難しいし、使い勝手はどれも微妙としか言いようが無い。
呪文は支援に回しましょう。
困ることも無い。
いや、状況が変わってきた。
潮が引いていく。
胸元まであった潮位の地点だが、何時の間にか腰の位置に来ている。
少し先にはここへ降りてきた階段も見えた。
今なら泳いで行けば戻れそうだ。
戻る気はないけどね。
ところで。
シースターマインからアイテムが剥げた。
こんなのですけど。
【素材アイテム】マベパール 品質D+ レア度3 重量0+
マベ貝により生成される真珠。クリーム色で通常は半円球。
ドロップ形状で大粒のものは高値になる可能性が高い。
残念ながらこんなんですけど。
だが説明文を読んだらやる気が出ました。
レアっぽいが、狙おう。
コール・モンスターで位置を確認した。
深い所になるほど数が多くなっている気がする。
潮が引く前に出来るだけ狩ろうかね?
《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水泳】がレベルアップしました!》
時刻は午後6時近くになりました。
狩りを続けていたら【水泳】もレベルアップです。
マベパールは取れてませんけどね!
だがここでまたしても変化が。
既に洞窟内に浸入してきていた海水は半分ほど引いてしまっている。
降りてきた階段も無理なく戻れるようだ。
まあ戻ってもいいんですがね。
階段で鎧兜を装備して得物も槍を引っ込めた。
左手にトンファー。
右手に独鈷杵。
独鈷杵の刃身は溶魔法にセットしておく。
黒曜とリグはここで帰還させた。
ティグリスとレーヴェを召喚する。
階段周りの潮は引いている。
水中対応でなくとも戦えるだろう。
出現する魔物には変化がないように見える。
そう見えるだけのようですけどね。
確認できるのは?
ゾンビ、砂食いイソギンチャク。
塵食いイソギンチャクも少数だがいる。
問題はその数だ。
凄い数の魔物が、いる。
特にゾンビが凄い。
何気にレベルも高めだ。
低い奴でレベル3、高い奴だとレベル7もいるし。
ここはサンシフィティ・アンデッドも使っておきましょう。
いや。
あって良かった、サンシフィティ・アンデッド。
弱体化してもなお、厄介な連中だな!
HPバーを減らすのは、まあいい。
頭蓋骨を砕くのに数発、必要になってきている。
今までは普通にトンファーで殴っていたんだが、それだけでは手数が足りないようです。
より効果的な攻撃が、要る。
より厳しい攻めに転じた。
眼窩にトンファーを、独鈷杵を、突き入れる。
暴れる奴は足を払って転がして、喉元を踏んでから眼窩を狙う。
突き入れたらそのまま、抉らないとダメだ。
完全に頭蓋骨の中身を破壊しないと。
ティグリスとレーヴェを見るがいい!
首そのものを引き千切ったり。
頭蓋骨を完全に噛み砕いたり。
素敵だ。
剛亀は淡々としたものだ。
ゾンビの攻撃はまるで通じない。
脛を齧って倒れた所で上にのし掛かる。
おもむろに、頭蓋骨に攻撃を、加える。
ゆっくりと、確実に、マイペースです。
見てて和んでしまいそうな風情です。
ナイアスはなんとか対応してますな。
槍でゾンビの顔面を、突く。
その攻撃は十分に通用している。
だがどうしても動作に隙がある。
そこをジーンがフォローしてました。
奇襲しまくりです。
「ライト・エクスプロージョン!」
光魔法の全体攻撃呪文を撃ち込んだ。
一気に周囲のゾンビのHPバーは削れていく。
そしてゾンビは急速に排除されていった。
手間はよりかかるようになったがゾンビはゾンビだ。
ここまで持ってくるのが大変ですけどね。
おっと。
熱中してたらゾンビを狩り尽くしてしまってました。
次は砂食いイソギンチャクだ。
これも相手をしましょう。
砂食いイソギンチャクもコール・モンスターを使って狩り尽くしてしまった。
でも石ころ。
どこまでも、拾えるのは、石ころだ。
運営め。
まあそれはいいさ。
この後はどうしようか?
時刻は午後7時を過ぎた。
砂浜に移動して食事にしよう。
その後はダツの顎を補充しに行きたい。
実際、もう数本しか残ってないしな。
剛亀は帰還させてヘザーを召喚する。
移動しましょう。
砂浜ではプレイヤーがフナムシを相手に奮戦している。
片隅でインスタント・ポータルを展開した。
時刻的にはいつもよりもやや遅い。
まあ熱中したオレが悪いんですがね。
食材はまだあったが、野菜類が無くなってしまったようだ。
文楽には間に合わせで作って貰うしかないか。
メインは魚だ。
ナイアスが片手間に獲った奴です。
ふむ。
明日の朝は港町で食材を買い込んでおかないとダメだな。
ティグリスとレーヴェは帰還させて文楽と剛亀を召喚する。
さて。
ダツの顎はいくつ要るかね?
まあいくつあってもいいんだけどな。
当面は10本。
そんな所でしょうかね?
文楽の作った食事を手早く摂ると文楽には帰還して貰う。
リグを召喚した。
さて。
オレのMPバーはまだ6割以上残ってる。
派手に行きましょうかね?
狙いはダツだ。
最初から練気法も併用して槍も駆使する。
リグはオレに纏わり付いたまま防御役。
ナイアスにも呪文で出来るだけ強化、壁呪文で討ち漏らしたダツを狩って貰いました。
ジーンは宙を飛ぶダツを仕留め続けている。
そうするしかないんですけどね。
ヘザーも水中にいるダツへの攻撃は効率が悪い。
雷撃はそこそこの効果があるようだが。
基本、空中のダツを狙っている。
うん。
皆の衆、頑張って頂きたい。
で、午後8時30分頃。
ダツの顎は目標の10本を超えた辺りで一旦中断する。
大きな変化が起きたのだ。
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
よし!
水中で行動できる召喚モンスターを増やせるぞ!
もう少し早く召喚できていたら、と思うのは贅沢だろうか?
おっと。
仮想ウィンドウに集中しよう。
基礎ステータス
器用値 18
敏捷値 18
知力値 26(↑1)
筋力値 18
生命力 18
精神力 26(↑1)
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で11ポイントになりました》
それよりも、だ。
さっさと砂浜に戻りましょう。
インスタント・ポータルを展開して召喚しましょう。
20匹目の、仲間だ!
インスタント・ポータルを展開すると早速召喚の準備だ。
ジーンを帰還させよう。
そして召喚!
「サモン・モンスター!」
で、リストから候補を絞るとこうだ。
ギガントビー
ビッグスパイダー
ビッグクラブ
シースネーク
で、何を召喚したか?
こいつです。
テイラー ビッグクラブLv1(New!)
器用値 10
敏捷値 5
知力値 6
筋力値 25
生命力 20
精神力 6
スキル
鋏撃 水棲 土耐性 水耐性
剛亀とはいいペアになれそうだ。
大きさも似たような感じだし。
スキル構成がやや寂しいが、水中行動が自在に出来る前衛は有難いな!
剛亀とは違って特殊能力で攻撃はできないが、安定した前衛と言えるかな?
水棲、というのはナイアスも持っているスキルだ。
期待していいのか?
試してみたら分かるだろう。
ダツの前にフナムシで戦ってみた。
敢えて呪文の支援はなしで。
で、その戦いぶりは?
壮観です。
剛亀とテイラーが並んで粛々とフナムシを仕留めてます。
攻撃は何度もまともに受けているのだが、まるで気にしない。
HPバーも減らないし。
これは堅い。
ダツ相手ではどうか?
さすがにまともに喰らうとHPバーは減ってしまいますな。
でも攻撃を受け止めたダツは確実に捕まえて仕留めてます。
つか鋏が凄い。
ダツの胴体が真っ二つだ。
では。
呪文の支援を加えて戦ってみましょう。
気が付くと時刻は9時30分を過ぎた。
ダツの顎が想定以上に溜まってきている。
もう十分ですかね?
再び砂浜に戻ってインスタント・ポータルを展開。
対戦モードで連携を確認しておこう。
召喚モンスターの陣容を組み替えて、対戦をやらせてみよう。
剛亀、テイラーを前衛に、ナイアスを後衛にして組む。
相手はティグリスとレーヴェだ。
状況にもよるが、ナイアスには常に剛亀やテイラーの後ろで戦うようになって欲しい。
特に地上戦では前衛の壁役と上手に連携が組めないと、な?
ティグリスとレーヴェにもいい訓練になるだろう。
あ、念の為、呵責の首輪は外しておこう。
痛いのはダメって事で宜しく!
対戦を観察しながら戦い振りを検証していく。
鋏撃は強烈だ。
攻撃を受けながら鋏で捕まえてしまえばティグリスもレーヴェも逃れるまでに大ダメージを喰らっている。
レベル差を考えたら凄い事だ。
だがそれも対戦を続けていくと読まれてしまったようだ。
さすがだ。
ティグリスとレーヴェは普段から組んで戦う事が多い。
特に仲がいいようには見えないんだが。
「ガァァァァッ!」
特に威嚇を有効に使っている。
ナイアスの呪歌に対抗する為だ。
交互に威嚇を仕掛けるだけの余裕を持ちながら前衛の剛亀とテイラーの間隙を狙っている。
何度もナイアスの槍の攻撃を受けていた。
ギリギリの間合いで攻撃の機会を狙っているからだ。
呵責の首輪でハンデを与えていたのも良かったようだ。
いい訓練になっている。
剛亀、テイラー、ナイアスの組も段々と連携が上手くなって来ているようだ。
ティグリスとレーヴェの動きに併せて細かくポジションを交代し始めた。
釣瓶の動きだな。
片方が受け止めるかのように後退するのと同時に、もう片方は前進する。
その間隙は後方からナイアスが槍で牽制。
ナイアスも徐々にだが、威嚇の合間に呪歌や水の針を放つ事が出来るようになってきていた。
うん。
対戦はいいな。
外から見て成長を実感できるのもいい。
対戦は深夜0時に迫る時刻まで続けた。
いい感じで戦力が拮抗しているし、威嚇のせいか剛亀もナイアスもMPバーがそんなに減らないようだし。
その成果は?
十分あったと思う。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『剛亀』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
判定勝ちを地味に積み重ねた所でレベルアップしました。
剛亀のステータス値で既に上昇しているのは筋力値だ。
もう1ポイント分のステータスアップは敏捷値を指定しておく。
剛亀 大亀Lv3→Lv4(↑1)
器用値 3
敏捷値 6(↑1)
知力値 18
筋力値 15(↑1)
生命力 23
精神力 21
スキル
噛付き 堅守 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 土属性
テイラーは残念ながらレベルアップには至らなかったか。
そこは残念。
時刻はもう午後11時50分だ。
今宵はここまでとしよう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv20(↑1)
職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv5
ボーナスポイント残 11
セットスキル
剣Lv5 両手槍Lv3(↑1)捕縄術Lv4 杖Lv15 打撃Lv12
蹴りLv12 関節技Lv12 投げ技Lv12 回避Lv12 受けLv12
召喚魔法Lv20(↑1)時空魔法Lv11(↑1)
光魔法Lv11 風魔法Lv11 土魔法Lv11 水魔法Lv11
火魔法Lv11 闇魔法Lv11 氷魔法Lv9 雷魔法Lv9
木魔法Lv9 塵魔法Lv9 溶魔法Lv8 灼魔法Lv9
錬金術Lv8 薬師Lv7 ガラス工Lv6 木工Lv8
連携Lv14 鑑定Lv14 識別Lv14 看破Lv4 耐寒Lv7
掴みLv11 馬術Lv10 精密操作Lv13 ロープワークLv5
跳躍Lv7 軽業Lv5 耐暑Lv8 登攀Lv7 平衡Lv4
二刀流Lv12 解体Lv9 水泳Lv4(↑1)潜水Lv3(↑1)
身体強化Lv10 精神強化Lv11 高速詠唱Lv12
魔法効果拡大Lv10 魔法範囲拡大Lv10
装備
独鈷杵×2 呵責の杖×2 呵責のトンファー×2
呵責の捕物棒×1 ダツ顎の槍+×1
怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+×1
雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×1 雪豹のバグナグ×1
草原獅子のバグナグ×1 闘牛の革鎧+ほか
呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 獄卒の黒縄×1
暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2
所持アイテム
剥ぎ取りナイフ 木工道具一式
称号
老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者
海魔討伐者(New!)瑠璃光の守護者 呪文辞書 格闘師範
ステータス
器用値 18
敏捷値 18
知力値 26(↑1)
筋力値 18
生命力 18
精神力 26(↑1)
召喚モンスター
剛亀 大亀Lv3→Lv4(↑1)
器用値 3
敏捷値 6(↑1)
知力値 18
筋力値 15(↑1)
生命力 23
精神力 21
スキル
噛付き 堅守 魔法抵抗[微] MP回復増加[微] 土属性
テイラー ビッグクラブLv1(New!)
器用値 10
敏捷値 5
知力値 6
筋力値 25
生命力 20
精神力 6
スキル
鋏撃 水棲 土耐性 水耐性




