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 果たしてそこは何処であるのか?

 ぐるりと一周した中、というのが順当なのだと思うがどうでしょう?


 その場所は仏殿のようであった。

 正面に坐像。

 その両脇に立像。

 良く見ると部屋の周囲にぐるりと立像があるようだ。



 背後を見ると珊底羅がいる。

 法螺貝を持っているし、間違いない。



《仏ならばここに在ってここには居ない》



 横合いから声が響く。

 そこには威厳たっぷりの老齢の男。

 ややぽっちゃりか?

 口髭も顎髭も頭髪も見事に白い。

 太古の文官のようにも見えるが。



《薬師本尊だけではない。日光菩薩も月光菩薩もまた同様。十二神将もまた然り》



 誰だろう?

 イベント関連だと思うが。

 親切な解説おじいさん?



 泰山王 ???

 ??? ???

 ??? ???



 すみませんでした、ゴメンナサイ。

 遥かに格上ですね、分かります。



《我もまた然り。この地に顕現するための雛形があるだけに過ぎぬ》



 そう言い残すと本尊を見る。

 薬師本尊。

 泰山王は薬師如来の左手にある壷に手を伸ばす。

 蓋をとってその中身を手にしたように見えた。


 薬師如来に一礼すると、今度はオレに向けて手を振る。

 灰?



《そなた等の行く先に解脱への道があらんことを》



 そう言い残すと泰山王もまた消えた。

 イベントはこれで終わりなのか?




《称号【瑠璃光の守護者】を得ました!》




 なるほど。

 やっぱりイベントはこれで終了のようです。


 ところで。

 出口は何処でしょう、如来様?



 答えはすぐに分かった。

 法螺貝を持っている珊底羅に触れてみたらこんな感じでインフォが出た。



《珊底羅守護の広間に転移しますか?》


《Yes》《No》



 おっと。

 まだここの様子を調べきっていない。

 《No》を選択して、と。


 まずは十二神将を1体ずつ、触れていく。

 ここの立像は戦わない仕様のようです。


 薬師如来像の左右にある立像は?


 薬師如来像の左側、向かって右側の像をみてみる。

 右手を上げ、左手を下げたポーズだ。

 十二神将と違い、柔和な表情。

 武器のような無粋な代物は持っていない。


 手を合わせて一礼してから触ってみる。



《天空に日輪在りて慈悲を与えん》



 それだけだ。

 何も、起きない。


 反対側の立像はどうか?

 こっちは左手を上げ、右手を下げたポーズだ。


 こっちも手を合わせて一礼してから触ってみる。



《天空に月輪在りて慈悲を与えん》



 こっちもこれだけだ。

 何でしょうね?

 まあいいか。

 如来の次の位となれば菩薩像か。

 泰山王が言っていた日光菩薩と月光菩薩なのだろう。



 本命は薬師如来だ。

 やはり一礼して触ってみるが。

 何も起きない。

 壷はどうする?

 やめておきましょう。

 仏罰、怖いし。



 さて、と。

 十二神将の試練、というのは称号を得る為のミニイベントらしいな。

 総括しましょう。


 一番強力な相手は?

 ぶっちぎりでドラゴンパピーでした。

 しかもレベルが1と一番弱い筈なんですがね。

 十二神将の試練、というのは看板の掛け違いではなかろうか?


 それに称号、と言っても何に寄与しているんだか、ハッキリしないのもある。

 武技は?

 増えていない。

 呪文は?

 増えていない。


 謎だ。


 まあアイテムは得られていないが、レベルアップは色々とあったし、いいか。

 それにしても、何という事だ。

 時刻は午前9時30分って所か?

 濃密な時間でした。




 迷企羅に触って転移して戻ろう。

 まだ昼飯にするには早い。

 牛頭と馬頭を相手に狩りをしておこうかね?



 転移した先は中央に立像のある広間だ。

 その筈である。

 だがそこに立像はいない。

 プレイヤーのパーティと戦っているのだ。



 迷企羅 Lv.1

 天将 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 風属性



 暴れ闘鶏 Lv.3

 魔物 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上、空中 風属性



 おい。

 オレの時と比べたら随分とレベルが低くないか?


 オレ達が出現したのは広間の隅だ。

 プレイヤー達は戦闘中でこっちを気にする様子はない。

 もう一回位は迷企羅と戦ってみてもいいな、とか思ってたんだけど、先を越されていたか。

 これは仕方がない。

 待っているのも性分に合わないので移動しよう。


 牛頭と馬頭の出るポイントを巡っておきたい。

 おっと。

 【解体】を控えにして、と。


 では行くか。




 メインの洞窟に至るまで、グロウリーチにしか遭遇しない。

 そりゃそうだ。

 先刻のパーティが牛頭と馬頭のペアを倒して来たのであろう。


 他にいくつかある牛頭と馬頭の出現ポイントを漁ろう。

 メインの洞窟から中継ポータルへ向かう支道にも2箇所あるのだが、どうせ狩られた後だろう。

 別の場所に行きましょう。



 牛頭鬼 Lv.8

 妖怪 討伐対象 パッシブ

 戦闘位置:地上 光属性


 馬頭鬼 Lv.8

 妖怪 討伐対象 パッシブ

 戦闘位置:地上 闇属性



 で、目的のお相手なのですが。

 どうにもいけない。

 あのドラゴンパピーと比べてしまうのだ。

 それに十二神将とも。


 パワーでは遜色はない。

 むしろこいつ等の方があるように思える。

 攻撃の的確さは圧倒的に十二神将が上だろう。

 防御に至っては牛頭と馬頭の頃からずっと稚拙とも言える。

 馬頭の方がまだスピードがある分、厄介ではあるが、基本はパワーファイターだ。

 それに得物の扱いも雑過ぎる。


 まあ比べても仕方ないか。

 比較すべきはもう一段階先、クラスチェンジした後になるかもしれない。

 牛頭大将に馬頭大将。

 早くそこまで辿り着きたいものだ。


 牛頭鬼と馬頭鬼は比較的簡単に倒してしまった。

 あっけない。



 南にある断罪の塔へ抜ける支道にも牛頭鬼と馬頭鬼が出るであろうポイントは2箇所ある。

 でもそこへ行くのは面倒なのだ。

 後はまだ狩られていない事を期待して回ってみる。


 3箇所、全て狩られていなかったのは幸運であった。

 でも3箇所全てを回っても牛頭大将と馬頭大将にクラスチェンジしてくれないのだ。



 牛頭鬼 Lv.11

 妖怪 討伐対象 パッシブ

 戦闘位置:地上 光属性


 馬頭鬼 Lv.11

 妖怪 討伐対象 パッシブ

 戦闘位置:地上 闇属性



 今日はこの辺りが限界のようです。


 当然、油断は出来ない相手だ。

 前衛にフィジカルエンチャント系は必須だし。


 で、唯のパワーファイターである牛頭鬼なんですが。

 意外だったが、戦鬼やジェリコよりも護鬼を中心に組んだ方がダメージは少ないように感じられる。

 クリープの搦め手もあると思うのだが。



 そろそろいい時刻かな?

 中継ポータルに向かおう。

 適当な所でインスタント・ポータルを使ってもいいのだが、目的はそこではない。


 金剛力士とも戦っておきたい。

 狙いは当然、独鈷杵だ。


 予備に何本か欲しい。

 混んでなきゃいいんですがね。




 広間前の金剛力士は戦闘中でした。

 ギャラリーも少なからずいる。

 そして広間の中は?


 狛犬と獅子のペアが戦闘中でした。

 こっちにもギャラリーはいるが、そんなに多くはない。

 まあ今は昼飯が先だ。

 中継ポータルに行こう。


 当然、文楽に食事の用意を進めさせておく。

 同時に矢の補充だ。

 文楽の矢は回収はしているものの、補修が必要だったり、もう使えなくなる物もある。

 補充はしておこう。

 護鬼は補充が必要なほど使っていない。



《これまでの行動経験で【木工】がレベルアップしました!》



 あ。

 作りすぎちゃった。

 護鬼と文楽の矢筒に入りきらない数になってました。

 まあレベルもアップしてるのでいいんですが。

 だが矢尻素材も矢羽も少なくなってしまった。

 どこかで在庫確保しておかないといけないか。

 当面は問題なさそうだけどね。



 文楽が料理してくれたのは最後のサーロインの塊だった。

 無論、変性岩塩(聖)を使っている。

 今日は朝から激戦が続いていた。

 MPバーは半分以上残っていたが、可能な範囲で回復させておきたい。


 金剛力士に挑むにしても、どのレベルになるのかが分からない。

 そこが悩ましい所なのだ。



 そうそう、召喚モンスターの布陣は変更しておこう。

 クラスチェンジ狙いで残しておきたい所だが文楽は帰還させておく。

 探索役の黒曜も帰還。

 護鬼とナインテイルも帰還させた。

 残したのはクリープだけだ。

 前衛にティグリスとレーヴェ、後衛にヘザーと瑞雲を召喚する。

 レベルアップも図っておきたい所です。



 本当は広間外の金剛力士を相手にしてみたい所だったが、順番待ち兼ギャラリーがいる。

 いや、比較的少ないのだが、広間の方がより少ないのであった。

 今も挑戦するパーティがいない。

 既に対戦を終え、MPバーが消耗したパーティばかりだ。

 多くは中継ポータルに戻ってログアウトするか昼飯にする様子だが。

 対戦するパーティがいる広間の外に移動する様子も見られる。


 そして誰もいなくなった。

 オレ達も対戦する様子を見せなかったし。


 さて。

 金剛力士に挑むとするか。

 気をつけるべきなのは風属性と水属性のペアである事だ。

 オレはどっちの相手をしようか?


 水属性の吽形にしておこう。

 風属性の阿形には召喚モンスター達で相手をして貰おうか。

 トータルで見たら属性的にその方が相性はいいだろう。


 あとは【解体】をセットして。

 やりますかね?



 広間の外と中の金剛力士だが、レベルがどう変動するのか、規則性がまるで感じられない。

 当面は広間の中の金剛力士を相手にして対戦10回。

 下は金剛力士のレベル1もある。

 上は金剛仁王のレベル2もあるのだ。

 ランダム、と考えるしかないか?


 そう。

 金剛仁王のレベル2とか強いです。

 十二神将よっか凄いって。

 いや、水属性の吽形は比較的テクニカルな所があってやり難いって事もあったのだが。

 阿形は数に押されてしまい、その強さを発揮し切れていなかったようだ。

 こっちは保留で。


 で、金剛力士8ペア、金剛仁王2ペアと戦った結果、全てに勝利した訳ですが。

 変性岩塩(聖)は4つ、力水は2つ得られました。

 独鈷杵ですか?

 拾えていませんよ?


 ちゃんと【解体】もセットしてあるんだが。

 つか確実に拾える訳ではないんでしょうけどね。



 ギャラリーが少しだけ増えたようだ。

 特に戦いたがっている様子も見せないので、更に連戦してみた。


 やはりランダム、なんだろうな。

 対戦12回。

 下は金剛力士のレベル2から、上は金剛仁王のレベル2までだ。

 やはり規則性は見出せない。

 金剛力士9ペア、金剛仁王3ペアと戦って、変性岩塩(聖)は5つ、力水は2つ、と。




 独鈷杵、どこ?

 つか金剛仁王さん、厳しいです!


 まあちゃんと経験値がは入っているようではあるのですが。

 12戦目、金剛仁王レベル2を倒した所でレーヴェがレベルアップしてましたし。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『レーヴェ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 これだけの苦戦だったのだ。

 ご褒美がないと、な。


 ステータス値で既に上昇しているのは筋力値だ。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定する。



 レーヴェ ライオンLv3→Lv4(↑1)

 器用値 10(↑1)

 敏捷値 14

 知力値 11

 筋力値 19(↑1)

 生命力 21

 精神力 13


 スキル

 噛付き 威嚇 危険察知 夜目



 ちょっと休憩。

 つか微妙にギャラリー増えてないか?


 さすがにMPバーが心許ない。

 呪文強化1回で最大3回の連戦が可能ではある。

 でも消費するものは消費するのだ。

 夕飯以降も対戦をしておきたいし、マナポーションも合間に使っておこう。


 では。

 他プレイヤーが散った所で対戦を続けようか。




 対戦9回。

 下は金剛力士のレベル1から、上は金剛仁王のレベル1まで。

 出現はやはりランダムか。

 金剛力士8ペア、金剛仁王1ペアと戦って、変性岩塩(聖)は3つ、力水は1つ、と。

 いきなりアイテム確保の成績が悪化した?

 まあ気のせいなんでしょうけど。



《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》

《【剣】武技の突剣を取得しました!》

《技能リンクにより武技のパリィを取得しました!》



 しかしまあ、何だ。

 【剣】技能のレベルアップが早いな!

 もうレベル4か。

 昨日から強い敵を相手に連戦しているからなのだろうが。


 独鈷杵もいい感じで慣れてきた。

 一通り各種魔法属性をセットした場合の特性も把握できたし。

 お気に入りは木魔法です。

 これが一番、地味だ。

 地味だが水属性の吽形相手に効率よく戦える。

 確率は低いが動きを鈍らせる瞬間があるのだ。

 良く見ると木の枝が顕現して絡みついてるし。

 木魔法の呪文、ブランチ・バインドと同じ効果だ。

 傍目には呪文を使っているようにしか見えないだろう。



 対戦17回。

 下は金剛力士のレベル1から、上は金剛仁王のレベル2まで。

 金剛力士14ペア、金剛仁王3ペアと戦って、変性岩塩(聖)は8つ、力水は2つ、と。

 まだか。

 独鈷杵、まだか!


 でも別の物が来てましたよ?



《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》



 ほう。


 本日ここまで、木魔法の呪文は使っていない。

 独鈷杵では木魔法を選択して使う機会が多かったのだが。

 確かに独鈷杵は使い続けている間はMPバーが地味に減っている。

 予測はしていたが、魔法技能を使っている事になっているようである。

 さすがに呪文よりも入ってくる経験値は少ないと思われるが。

 マスクデータ多いんだし、その辺は本当に分からない。

 検証だって難しいだろう。

 比較対象できないしな


 おっと。

 次だ次。



 対戦14回。

 下は金剛力士のレベル1から、上は金剛仁王のレベル2まで。

 金剛力士12ペア、金剛仁王2ペアと戦って、変性岩塩(聖)は6つ、力水は1つ、と。

 またしてもアイテム取得率が悪化したか。


 だがここまで戦闘を繰り返してみると独鈷杵の新しい使い道も見出す事になる。

 まあ偶然の産物だったんですがね。


 裸絞めの体勢から耳元に独鈷杵を当てます。

 刃身を展開します。

 終了。


 これがもう凄いのですよ。

 一発で大ダメージ確実。

 金剛仁王の吽形であっても、である。

 裸絞めにするまでが大変?

 まあそうなんですがね。


 独鈷杵も選択するのは氷魔法だけにして暫く使う事にしている。

 一応、再確認はしておきたいので。

 

 そしてインフォも来る。

 今度は昨日から活躍が続くクリープであった。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『クリープ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 まあ連戦に継ぐ連戦でしたから。

 戦闘位置は前衛でありながら搦め手も使えるので重宝するのですよ。


 おっと。

 ステータス値で既に上昇しているのは敏捷値だ。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定する。



 クリープ バイパーLv5→Lv6(↑1)

 器用値 12

 敏捷値 17(↑1)

 知力値 12

 筋力値 12

 生命力 17

 精神力 12(↑1)


 スキル

 噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒



 うむ。

 美しい。



 ここで一旦、区切ろうかね?

 何故ならば、これがあったからだ。



《フレンド登録者からメッセージがあります》



 タイムスタンプを見てみると、戦闘中に来ていたらしい。

 で、誰からか、と言えばマルグリッドさんからである。

 これは期待したいね!


 少ないながらもギャラリーはいるが、その視線は無視して中継ポータルに引っ込んだ。

 時刻は午後6時前。

 早いけど夕飯にしよう。

 レベルアップしたばかりのクリープは帰還させて文楽を召喚する。

 料理をさせている合間にメッセージを確認しよう。



『依頼の品は完成しました。明日はリック達と一緒にレムトの町からレギアスの村へ移動予定です』


 ほう。

 それで?それで?


『明後日には風霊の村に移動します。出来は見てのお楽しみで』


 むう。

 ここでじらされてはもうね。

 たまらん。

 どんなレベルのサプライズになるんでしょうかね?


 こっちから出向く事はない。

 風霊の村で受け取る旨、返信しておいた。

 ふむ。

 マルグリッドさんの移動を待つついでにここで狩りを続けよう。



 料理が出来上がるまでは普段通りに古代石の発掘をする。

 残りは2つだけだ。


 1つ目で琥珀。

 2つ目でオパール。


 えっと。

 オパールって初めて見るよな?



【素材アイテム】オパール 品質B レア度4 重量0+

 ケイ酸鉱物。蛋白石とも呼ばれる。

 宝石の中では唯一水分を含んでいる。



 ふむ。

 中々の代物ではないですかね?



 夕食で腹を満たすと再び金剛力士に挑むとしようか。

 前衛はティグリス、レーヴェと揃っている。

 文楽はそのまま後衛、ヘザーと瑞雲も当然だが後衛で。


 さて、と。

 独鈷杵、まだ?




 広間の金剛力士は空いているようだ。

 誰も挑戦してません。

 静かなものだ。


 広間の外も確認してみたが、金剛力士に挑んでいるパーティが見えた。

 ギャラリーも少し増えている。


 それでは引き続きこっちで対戦を進めさせて頂きます。

 金剛力士を相手に挑戦しますか。

 何番勝負になるのかは運次第?

 いや、独鈷杵次第です。




 対戦13回。

 下は金剛力士のレベル1から、上は金剛仁王のレベル2まで。

 金剛力士10ペア、金剛仁王3ペアと戦って、変性岩塩(聖)は4つ、力水は1つ。


 そして念願の独鈷杵を手に入れたぞ!

 さっさと《アイテム・ボックス》に放り込んでおく。


 うん。

 こっち側の金剛力士でも独鈷杵を得られる事が分かったのも収穫だろう。

 持ってないのかと勘繰る所だった、



 目的は果たした。

 でも移動する時間も勿体無い。

 僅かにいるギャラリーの中に挑戦を望むパーティもいないようだし。


 引き続き対戦しましょう。

 そうしましょう。



 呪文の支援も少し変える事にした。

 フィジカルエンチャント・ファイアでの強化を止めて力水を使う。

 力水、増え過ぎなんですもの。

 使わないのも勿体無い。

 つか最初に拾った奴をようやく使い切ったようだ。

 容器となる桶は消えない。

 まあこれは何かに使えるだろうし取っておこうか。




 対戦19回。

 下は金剛力士のレベル1から、上は金剛仁王のレベル3まで。

 金剛力士14ペア、金剛仁王5ペアと戦って、変性岩塩(聖)は7つ、力水は3つ。


 そして独鈷杵が1つ。

 意外にアッサリと手に入りましたよ?

 レアっぽいのだが【解体】がいい仕事をしているのかも知れない。



 気を良くして次に現れたのがこいつです。



 金剛仁王・阿形 Lv.4

 天将 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 風属性 火耐性


 金剛仁王・吽形 Lv.4

 天将 討伐対象 アクティブ

 戦闘位置:地上 水属性 土耐性



 こいつには全力で相手をする事になってしまった。

 独鈷杵で耳を穿つ事をしなかった訳ではない。

 そこまで持っていくのに苦労しただけです。


 攻撃呪文も交えて隙を作るのに躍起になってしまった。

 難易度も十二神将よりも確実に上だ。

 何しろ吽形ってば独鈷杵を中々手放してくれなかった。

 無論、手首を狙って攻撃はしているのだが、スカしてくれちゃってたのですよ。


 召喚モンスター達も奮戦して何とか倒せるレベルだった。

 さすがにこの辺りから厳しいか。

 クラスチェンジ組がもう1枚、あったとしても苦戦しそうである。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『瑞雲』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 瑞雲ですが相変わらず筋力値に加算できない。

 むう。

 どうなっているんだか。


 まあそれはそれとして、だ。

 ステータス値で既に上昇しているのは知力値だった。

 もう1点は精神力を指定する。



 瑞雲 ミストLv4→Lv5(↑1)

 器用値  3

 敏捷値  3

 知力値 20(↑1)

 筋力値  1

 生命力  5

 精神力 18(↑1)


 スキル

 飛翔 形状変化 物理攻撃透過 MP吸収[微] 闇属性 火属性



 確実に特化が進んでます。

 つかそうなるしかないのですが。




 そこから対戦6回。

 下は金剛力士のレベル3から、上は金剛仁王のレベル1まで。

 金剛力士5ペア、金剛仁王1ペアと戦って、変性岩塩(聖)は3つだけ。


 さすがにそろそろ店仕舞いにしようかね?

 オレのMPバーが2割を大きく下回り、1割に迫ろうとしている。



《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》



 いい機会だ。

 ここで止そう。


 中継ポータルで休むか?

 風霊の村に跳ぶか?

 やや悩んだが、インスタント・ポータルを使う事にした。

 明日は朝一番から牛頭と馬頭のペア相手に戦いを挑みたい。

 中継ポータルの先にある出現ポイントの近くでログアウトしておこう。


 うん、そうしよう。

 時刻は午後10時30分か。

 今日は長いような短いような、結構ハードな日になったな。

 まあ収穫も少ないながらも質は高かったし満足すべきなんだろう。


 明日は起きたら牛頭と馬頭からスタートだな。

 いや、牛頭大将と馬頭大将の予定って事になる。


 明日もハードに行こうかね?

主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv18

職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv4

ボーナスポイント残 31


セットスキル

剣Lv4(↑1)杖Lv14 打撃Lv12 蹴りLv12 関節技Lv12

投げ技Lv12 回避Lv12 受けLv12

召喚魔法Lv18 時空魔法Lv10

光魔法Lv10 風魔法Lv10 土魔法Lv10 水魔法Lv10

火魔法Lv10 闇魔法Lv10 氷魔法Lv8 雷魔法Lv8

木魔法Lv9(↑1)塵魔法Lv8 溶魔法Lv8 灼魔法Lv8

錬金術Lv8 薬師Lv7 ガラス工Lv6 木工Lv7(↑1)

連携Lv13 鑑定Lv13 識別Lv13 看破Lv4 耐寒Lv6

掴みLv10 馬術Lv10 精密操作Lv12 ロープワークLv3

跳躍Lv6 軽業Lv4 耐暑Lv8 登攀Lv6 平衡Lv3

二刀流Lv11 解体Lv9(↑1)

身体強化Lv9 精神強化Lv10 高速詠唱Lv12

魔法効果拡大Lv9 魔法範囲拡大Lv9



装備

独鈷杵×3(↑2)呵責の杖×1 呵責のトンファー×2

呵責の捕物棒×1 怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+

雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×2 雪豹のバグナグ×1

草原獅子のバグナグ×1 闘牛の革鎧+ほか

呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 獄卒の黒縄×1

暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2


所持アイテム 

剥ぎ取りナイフ 木工道具一式


称号 

老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者

瑠璃光の守護者(New!)呪文辞書 格闘師範


クリープ バイパーLv5→Lv6(↑1)

 器用値 12

 敏捷値 17(↑1)

 知力値 12

 筋力値 12

 生命力 17

 精神力 12(↑1)

 スキル

 噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒


瑞雲 ミストLv4→Lv5(↑1)

 器用値  3

 敏捷値  3

 知力値 20(↑1)

 筋力値  1

 生命力  5

 精神力 18(↑1)

 スキル

 飛翔 形状変化 物理攻撃透過 MP吸収[微] 闇属性

 火属性


レーヴェ ライオンLv3→Lv4(↑1)

 器用値 10(↑1)

 敏捷値 14

 知力値 11

 筋力値 19(↑1)

 生命力 21

 精神力 13

 スキル

 噛付き 威嚇 危険察知 夜目

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― 新着の感想 ―
側頭部から独鈷杵を展開して貫く…どこぞの黒い天使みたいな 暗殺レベルがまた上がった気がw
[一言] 霧に筋力を求めるサモナーさんおばか笑
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