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増量ちう
ミーティングでは聞き役に徹しました。
無論、何も報告できる事がないので、仕方ないですな。
進行はいつも通りにフィーナさんとサキさん。
プレイヤー人数は攻略組を始め、大会参加者や観戦に行っているせいか少なめか?
いや、初見と思えるプレイヤーも多いようだが。
いくつか収穫もあった。
闘牛の剥ぎ取りアイテムでもある肉類の買取り価格を一時的に下げる事を告知してました。
在庫がまた増えつつあるらしい。
W3のエリアポータルの拠点化のため、事前調査も行われたようだ。
人員の増加を見越して開発を進める計画が生産職を中心に進んでいるようですな。
N1W2の拠点化は後回しになるようだが。
攻略組も減っているので今はどの方面も探索が滞っているようで、大した情報はない。
だが昨日のようなイベントを匂わせる事態を受け、魔人についての注意喚起が行われていた。
出来れば【識別】結果はハードコピーで保存、外見もスクショで保存を推奨らしい。
うむ。
普段、オレってばそういう事はやってませんね。
召喚モンスター絡みでかろうじて利用するに留まっているし。
生産職の方も滞っているか、と思ったが色々と進展してました。
樹木では栗の収穫があったようだし。
畑ではトウモロコシの収穫があり、粉挽きまで進んでいたりする。
綿花関連も順調らしい。
木材の伐採は進んでないみたいだが、キノコの原木栽培による収穫は間近らしいな。
石工も増えてるようで、村の周囲は整備されつつある。
人手がやや減っていても色々と進んでいるようだ。
さて。
ミーティングが終わると、対戦に興じるプレイヤーを眺めながらどう過ごすか考え込んだ。
数日の間はここを拠点に狩りをしながらマルグリッドさんを待つ予定だ。
悩んでいるのは狩りに向かう方向、なんですけど。
西に行くのは止そうかね?
聞いた範囲では北も南も進展がそれほどないみたいだ。
うん。
南の洞窟に行ってみるか。
牛頭に馬頭、金剛力士を相手に戦いを挑んでみようかね?
召喚モンスターのレベルアップにもいいし。
「あら、もうこっちに来てたの?」
「改めて優勝おめでとう」
「ども。暫くはここを拠点に狩りをする予定ですので」
フィーナさんとサキさんに挨拶だけはしておいた。
「何かまた別のイベントのようね?」
「ええ。出現したのは魔人でしかも格上のようですが」
「また魔物の出現状況が変わるのかが心配よね」
「うちのメンバーが戻ったら色々と面白い話は聞く事になりそうだけど」
何でしょう?
2人して意味ありげな視線ですが?
「相変わらず、話題に事欠かないわよねえ」
「ま、それも貴方らしいのだけどね」
少しだけ雑談をして、雨避けのローブと食材を幾らか買い込んだら辞去する事にした。
ハンネスがいたら野菜とか無料で分けて貰えるんだがなあ。
ま、グロウ・プラントは樹木関係だけサービスで掛けておきますけどね。
村を出ると南へと平原を駆けていく。
魔物の様子に変わりはないようだ。
移動中の主な獲物はラプターだが。
特に変化はない。
つか残月に乗っているうちだからナインテイルもヘザーも全開で特殊能力を使わせている。
ヘリックスと黒曜もだ。
オレも呪文を交えながら呵責の捕物棒で突くのですが。
オレ、あまり活躍できてないな。
まあいいか。
古代石も剥げているしな。
南の洞窟に到着。
陣容は一新させていこう。
最初に召喚したのは無明。
狙いは当然、クラスチェンジだ。
これに加えて探索役のジーン、前衛の主戦力でジェリコ。
レベルアップ要員として文楽とクリープ。
闘技大会があって召喚しても活躍できなかったからな。
暴れさせてやりたい。
視界はノクトビジョンで確保して洞窟へと突入する。
さて。
まずは牛頭と馬頭からだな。
本日のメイン洞窟の担当はコボルトですが。
ジェリコだけで簡単に片付きそうな感じです。
出来るだけ前衛は無明とクリープで進めているが、ジーンもいるからまるで難敵になりません。
ダメだ、こりゃ。
早く牛頭と馬頭に会いたい。
一番近くにある筈の出現ポイントに向かうとちゃんといました。
牛頭 Lv.2
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
馬頭 Lv.2
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
宜しい。
おっと。
【解体】を控えにしておかないと、な。
強化呪文を順次掛けて行く。
さて。
久し振りに挑んで見ますか。
戦闘終了まで、2分掛かりませんでした。
反省だな、これは。
まず呪文の支援が過剰だった事だ。
練気法とグラビティ・メイルの重ね掛けは余計だったように思う。
最初から使うべきではなかった。
どうしても勝てそうにない所まではどちらかを外すべきだろう。
力水も使わなくて良かった。
で、召喚モンスターも同様です。
フィジカルエンチャント系は全部使ってたのだが、グラビティ・メイルは余計かな?
楽勝過ぎる。
牛頭は1分と持たずに沈んでしまっていたのだ。
これはグラビティ・メイルは余計なのだろう。
でも呪文は使ったら勿体無い。
急いで近くの牛頭と馬頭の出現ポイントへ向かう。
支援呪文の効果が継続している間にもう1組、戦えそうなのだ。
中継ポータルへと向かう支道を進むとお望みの連中がいた。
牛頭 Lv.3
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
馬頭 Lv.3
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
よし。
さっきよりは苦戦するだろう。
変わりませんでした。
相乗効果が高い、と言わざるを得ません。
オレも馬頭相手に呵責の杖を敢えて使わず素手でやってみたのだが、殴り倒してしまった。
壁に突っ込ませたのは1回だけだ。
後は殴る蹴るだけ。
関節技を使うまでもなかったですよ?
なんとまあ。
これは調整が必要だな。
加減するのは難しいと思うのだが。
実際、次の牛頭と馬頭で問題は起きた。
牛頭 Lv.4
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
馬頭 Lv.4
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
戦闘中に強化呪文の効果が切れたのだ。
まあ想定はしてたが、グラビティ・メイルが真っ先に効果が切れた訳で。
途端に苦戦する状況に。
牛頭はジェリコがいてくれたので問題はなかった。
馬頭を相手にしていたオレに問題がある。
いきなりパワー負けしてしまい、吹き飛ばされたのだ。
それだけで喰らったダメージはHPバーの3割に及んでいる。
いかんな。
こんな事では先が思いやられる。
それでもなんとか倒しきった所で収穫があった。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『文楽』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
普段は戦闘に使っていない文楽ですが。
地味だが確実な支援を行ってきている。
つか護鬼があの調子で、物理攻撃で正しく後衛の行動に徹しているのは文楽だけだ。
確かに地味だ。
でも貴重な戦力でもある。
文楽のステータス値で既に上昇しているのは器用値だ。
もう1ポイント分はステータスアップは精神力を指定しておく。
文楽 ウッドパペットLv6→Lv7(↑1)
器用値 28(↑1)
敏捷値 10
知力値 19
筋力値 12
生命力 12
精神力 11(↑1)
スキル
弓 料理 魔法抵抗[微] 自己修復[微]
さて。
ここからなら次の牛頭と馬頭を目指すよりも金剛力士像のいる場所の方が近い。
空いているようであれば挑んでもいいだろう。
金剛力士像の前に到着。
空いてる、というか誰もいません。
中の広間にはちゃんとプレイヤーがいて、狛犬と獅子のペアと楽しそうに戦闘をしていた。
ギャラリーもいるようだし。
空いていたのはたまたまのようです。
いい機会だ。
金剛力士に戦いを挑もう。
現在所有する力水も半分を割り込んでいる。
だが構うことはない。
使え!
金剛力士から貰える可能性は高いのだ。
そうそう、【解体】はセットしておかないと、な。
とはいえ力水を使うのはオレだけにしておく。
強化呪文はフィジカルエンチャント系は全員に掛ける。
オレだけはついでにメンタルエンチャント系も掛けた。
その上でグラビティ・メイルを全員に掛ける。
かなり効果が高まるだろう。
更にオレにはレジスト・ファイアとエンチャンテッド・アクア。
召喚モンスター達にもレジスト・アースとエンチャンテッド・ウィンド。
考え得る支援呪文で強化してみました。
どこまで強くなっているのか、試したかったのだ。
動き出した金剛力士がやや想定外でした。
金剛力士・阿形 Lv.7
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 火属性
金剛力士・吽形 Lv.7
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 土属性
おい。
レベルが今まで見た事のない数字なんですけど?
まあそれはそれとして。
オレは阿形の相手をしよう。
召喚モンスター達には吽形を任せる。
以前に戦った記憶を思い出せ。
難敵ではあったが勝っている相手だ。
レベルが跳ね上がっているが、こっちも以前のオレではない。
呪文も重ね掛けしてある。
「練気法!」
これも忘れてはならない。
両手のトンファーを握り締めて阿形へ向けて駆け出した。
強いかって?
当然、強いです。
最初の段階、独鈷杵を奪うまでが苦労しました。
以前よりもパワーアップしている感じがする。
それに動きも速い。
ついでに暑い。
攻撃も的確に狙ってくるのだ。
だがそれも利用できる。
カウンターを取り易いのだ。
それにオレの方だって以前よりレベルアップしているし、呪文の強化も進んでいる。
防御も堅そうではあったが、手応えはあった。
手首を散々に攻撃されて独鈷杵を落とした阿形。
今度は相撲のスタイルで攻撃を仕掛けてくる。
これも速い。
だが想定の範囲内だ。
多少はダメージを喰らいはするが、カウンターの効果の方が大きい。
転がすのは難しかったが、出来なくはない。
呪文で強化している効果があるのだろう。
何よりも体格の差によるハンデがあまり感じられないのは有難い。
思った通りに阿形をコントロールして倒しきった。
倒すまで3分ちょっと。
オレが阿形を倒した時にはジェリコ達も既に吽形を倒しきってました。
力水も拾えたし目論見は成功だろう。
呪文も武技もまだ効果時間に余裕がある。
他のプレイヤーがこっちに来る様子もない。
もう一戦、行っておくか?
力水だけ追加で使うともう1回、おかわりを要求しました。
金剛仁王・阿形 Lv.1
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 火属性 水耐性
金剛仁王・吽形 Lv.1
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 土属性 風耐性
あれ?
こいつらもクラスチェンジするのかよ!
だが問題はそこではない。
耐性持ちじゃないの!
だが迷う暇はなかった。
オレよりも先に動き出していたのだ。
阿形がオレに。
吽形がジェリコに。
なんと、先手を取られたか。
吽形の剣がジェリコに撃ち込まれた。
液状化で対応してはいるが、ダメージはある程度喰らっているようだ。
その代償に吽形の体を半ば覆って接敵に成功する。
後背に回ると吽形の足を掴んで転ばせた。
その足にクリープが絡み付いていくようだ。
なんとかなりそう?
いやいやいやいや。
オレの方も気にしないと。
阿形の炎を纏った刃が独鈷杵から伸びている。
金剛力士のものと比べても見た目が派手だ。
それに阿形の着ているものも力士と仁王で違っているようです。
天女の羽衣みたいなものが体の周囲を漂っている。
腰周りも少し派手か?
顔はより憤怒の表情が厳しいようです。
脇の下を抜けるついでにトンファーで突きを与えてみたが、手応えが違う。
間違いない。
こいつは、強い。
以前に戦った時以上に難易度は高いだろう。
戦力差は間違いなく、ある。
「メディテート!」「ブレス!」
保険で武技も追加して呪文を選択して実行。
あの独鈷杵からどうにかしないと、な。
阿形の攻撃を凌ぎながらトンファーで手首や肘を何度も叩くのだが。
独鈷杵を奪う事は出来ない。
逆に数撃が掠ってしまい、ダメージが出ている。
レジスト・ファイアは有効な筈だが、それでも大きい。
これは気が抜けないぞ。
「フラッシュ・フラッド!」
火には水を。
まあ基本だよな。
至近距離からまともに喰らわせましたとも。
同時に右肘を押さえながら腕を抱え込んで極めに行く。
そのまま体を反転しながら引き込んだ。
投げる所までは行かない。
さすがにパワーがあるな。
地面に上半身が触れようか、といった所で抱えた腕に膝蹴りを加えていく。
一撃ではダメだったが、三撃で折れたようだ。
独鈷杵もようやく手から離れる。
ようやくか。
まだ安心はできないが、見通しはある。
阿形のHPバーは半分とちょっとだ。
なんとか行けるだろう。
阿形はなんとか、倒しきった。
危なかった。
練気法の効果はもう途切れた。
呪文もグラビティ・メイルの効果はもうすぐ切れそうだ。
エンチャント系もヤバいな。
で、召喚モンスターの方はどうだ?
吽形は酷い事になってます。
両足はクリープに絡まれて外れそうにない。
無論、足に噛み付いている。
独鈷杵は既にその手にはなく、腕はジェリコに押さえつけられた状態だ。
そのまま地味に殴られ続けている。
ジーンには頭を突かれ、少し距離を置いた所から文楽が矢を放つ。
無明はジェリコと反対側の腕を潰すかのように攻撃。
うん。
こう言っては何だが気の毒に。
《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》
《【闇魔法】呪文のエンチャンテッド・ダークを取得しました!》
《【闇魔法】呪文のカーズド・シャドウを取得しました!》
《只今の戦闘勝利で【耐暑】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【軽業】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『無明』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
来た。
昨夜から続けて活躍させていたからな。
計画通り。
無明のステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。
もう1点は知力値を指定した。
無明 スケルトンLv7→Lv8(↑1)
器用値 16
敏捷値 16
知力値 13(↑1)
筋力値 13
生命力 13
精神力 13(↑1)
スキル
槌 小盾 受け 物理抵抗[微] 自己修復[中] 闇属性
《召喚モンスター『無明』がクラスチェンジ条件をクリアしました!》
《クラスチェンジは別途、モンスターのステータス画面から行って下さい》
よしよし。
だがこれでインフォは終わらない。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『クリープ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
よしよし。
まあ、あれだ。
生体ロープ?
両足を縛るとかなかなかいい支援だよね。
ステータス値で既に上昇しているのは生命力だ。
もう1点のステータスアップは器用値を指定する。
クリープ バイパーLv4→Lv5(↑1)
器用値 12(↑1)
敏捷値 16
知力値 12
筋力値 12
生命力 17(↑1)
精神力 11
スキル
噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒
よしよし。
終わったかな?
何もアイテムを残さなかった点は大いに不満であるが、今はそれ所ではない。
中継ポータルに急ごう。
お楽しみがあるからな。
中継ポータル手前の広間では相変わらすギャラリーはいるが、以前より少ない。
戦っている相手は狛虎だ。
しかも挑んでいるパーティはサモナーのようだ。
2人のサモナーと4匹の召喚モンスター、か。
ユニオンを組んで挑んでいる訳だな。
観戦したい誘惑を振り切って広間を迂回しながら中継ポータルに向かう。
優先すべきはクラスチェンジだ。
さて。
まずは確認だな。
現状のステータスを仮想ウィンドウを表示してハードコピーで保存する。
無明 スケルトンLv8
器用値 16
敏捷値 16
知力値 13
筋力値 13
生命力 13
精神力 13
スキル
槌 小盾 受け 物理抵抗[微] 自己修復[中] 闇属性
うむ。
美しい数字の並びだ。
これが崩れるのか、と思うと悲しい。
クラスチェンジ候補
スケルトンファイター
スケルトンハンター
スケルトンソーサラー
候補は3つか。
つか名前はプレイヤーの初期職業の名前がくっついただけのようです。
今までのポジションを考えたら順当なのはスケルトンファイターだよな?
無明 スケルトンLv8→スケルトンファイターLv1(New!)
器用値 16
敏捷値 16
知力値 13
筋力値 14(↑1)
生命力 14(↑1)
精神力 13
スキル
剣(New!)槌 [ ] 小盾 受け 物理抵抗[小](New!)自己修復[中] 闇属性
【スケルトンファイター】召喚モンスター 戦闘位置:地上
人間の骨格だけのアンデッド。攻撃手段は武装による。
体格は人間と同等。前衛も後衛もこなす事が出来る。
人間が使う武器はどれも使いこなす事が可能。
夜目は非常に利く。通常のスケルトンよりもパワーがある。
核を2箇所とも破壊されない限り延々と自己回復し続ける能力を持つ。
日光の下では弱体化するので注意を要する。
剣が増えました。
そして物理抵抗が[微]から[小]になったか。
空きスキルなんだが、様々な武器技能が入るようです。
ふむ。
弓を入れたら護鬼と被るな。
つかせっかくの自己修復が勿体無いです。
これが本命なのは間違いない。
《クラスチェンジしますか?》
《Yes》《No》
無論、他の候補を見てからクラスチェンジするからこれはスルーで。
次を見よう。
無明 スケルトンLv8→スケルトンハンターLv1(New!)
器用値 17(↑1)
敏捷値 17(↑1)
知力値 13
筋力値 13
生命力 13
精神力 13
スキル
弓(New!)槌 [ ] 小盾 受け 物理抵抗[小](New!)自己修復[中] 闇属性
【スケルトンハンター】召喚モンスター 戦闘位置:地上
人間の骨格だけのアンデッド。攻撃手段は武装による。
体格は人間と同等。前衛も後衛もこなす事が出来る。
人間が使う武器はどれも使いこなす事が可能。
夜目は非常に利く。通常のスケルトンよりも素早い。
核を2箇所とも破壊されない限り延々と自己回復し続ける能力を持つ。
日光の下では弱体化するので注意を要する。
今度は弓が増えました。
ステータス上昇は器用値と敏捷値になってる。
そう、ステータスだけならばこれが一番理に適ってるように思えるのだが。
スケルトンはやはり前衛、という意識が働く。
いかんな。
ここに来て悩ましいぞ?
オレだってサモナーでありながら前衛をこなしてきたのだ。
スケルトンハンターが前衛に出てもいいじゃないか。
まあもう1つの候補を見てから悩む事にしよう、な?
無明 スケルトンLv8→スケルトンソーサラーLv1(New!)
器用値 16
敏捷値 16
知力値 14(↑1)
筋力値 13
生命力 13
精神力 14(↑1)
スキル
杖(New!)槌 小盾 受け 物理抵抗[小](New!)自己修復[中] 闇属性 [ ]
【スケルトンソーサラー】召喚モンスター 戦闘位置:地上
人間の骨格だけのアンデッド。攻撃手段は武装による。
体格は人間と同等。前衛も後衛もこなす事が出来る。
人間が使う武器はどれも使いこなす事が可能。
夜目は非常に利く。通常のスケルトンよりも特殊能力で秀でている。
核を2箇所とも破壊されない限り延々と自己回復し続ける能力を持つ。
日光の下では弱体化するので注意を要する。
予想通り、杖が増えました。
そして空きスキルは属性が入るようですな。
その選択肢は火、風、土、水の4種か。
スキル的に言えばこれが最も魅力があるな。
前衛で使うならこれまで通り、槌があればいいんだし。
とりあえず、データは保存しておいて、と。
つか運営に言いたい。
説明文は手抜きすぎると思います!
そうだな。
気が変わりました。
空きスキルを埋めて《Yes》を押す。
無明 スケルトンLv8→スケルトンソーサラーLv1(New!)
器用値 16
敏捷値 16
知力値 14(↑1)
筋力値 13
生命力 13
精神力 14(↑1)
スキル
杖(New!)槌 小盾 受け 物理抵抗[小](New!)自己修復[中] 闇属性
火属性(New!)
現在の召喚モンスターの布陣を思い返したが、前衛多いよね?
無明のこのスキル構成ならば前衛も後衛も可能だ。
槌は金属製で魔法技能にはマイナスだが、プレイヤーでも同様なのだし。
防具はカニ装備で魔法技能の邪魔にならないのもいい。
杖はオレの持っていた呵責の杖をそのまま渡した。
昼飯時にでも呵責の杖は作っておけばいい。
トンファーもあるしな。
さて。
その真価を見せて貰おうか。
さすがに金剛力士相手では観察するだけの余裕がない。
牛頭と馬頭のペアがいいな。
坑道の奥に2箇所、出現ポイントがあった筈だ。
まずは様子を見てみよう。
坑道奥で牛頭と馬頭の出現ポイントでオレが把握しているのは2箇所だけだ。
1箇所は出現しない。
どうやら本日分は既に狩られているようだな。
で、もう1箇所なのだが、こっちはちゃんといました。
牛頭 Lv.5
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
馬頭 Lv.5
妖怪 討伐対象 パッシブ
戦闘位置:地上 火属性
よし。
忘れずに【解体】は控えに回して、と。
敢えて呪文による強化はオレだけにしておく。
地力がどうなっているのか知っておきたいしね。
特に指示もしない。
さて。
どうなりますか?
現在、馬頭の頭を押さえ込んで極めながら牛頭と戦うジェリコ達を見てます。
これは酷い。
基本的に戦い方が変わっていないのだ。
無明は轟音の槌と盾で戦ってますが何か?
まあジェリコもいるし、クリープが早々に足に絡んで転ばせていたので安心ですけどね。
ただ変わっている所もある。
特殊攻撃が加わっていた。
黒い帯のように伸びて牛頭に吸い込まれていく。
大したダメージを与えているように見えなかったが、牛頭が状態異常に陥っていたのは確認できた。
暗闇状態だ。
でも転がされているし、実際に槌で喰らわせているダメージの方が大きいのだ。
ま、いいか。
多少はダメージを喰らっちゃいるが、それも問題ない。
ちゃんと自動回復してくれるし。
護鬼と同様に多方面で役に立ってくれるのであれば良いだろう。
では金剛力士、いや、金剛仁王を相手に戦闘を挑んでみようか?
中継ポータルを抜けて広間に出た。
今度は金剛力士のペアとの対戦中か。
ギャラリーもいるようだがここもスルーで。
広間外のもう1対は?
空いてました。
ギャラリーもいないようです。
よし。
ならば相手をしてみようかね?
今度は思いっきり呪文で支援してから挑もう。
力水も遠慮なしで使おう。
金剛力士・阿形 Lv.2
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 火属性
金剛力士・吽形 Lv.2
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 土属性
うん。
弱体化し過ぎ!
どうも良く分からないな。
牛頭と馬頭のレベルが上がっていくには【解体】を外してアイテムを拾わなければいい。
だが金剛力士の場合は違うようだ。
完全にランダム?
こっちのレベル依存で上が決まっているのか?
まあそっちの方が理解し易い。
阿形は、といえば三角絞めで仕留めました。
なんと言いますか。
強さに差があり過ぎ!
正直、グラビティ・メイルも力水も不要でした。
吽形は?
これもまた楽勝。
なんと言いますか。
呪文に使ったMPが惜しくなってしまう。
変性岩塩(聖)をゲット。
それはいいとして、呪文を使った分、もう少し付き合って欲しいのですよ。
都合がいい事に、金剛力士に挑むパーティの順番待ちはない。
ギャラリーもいないのだ。
もう一戦、やるぞ!
で、次がこれです。
金剛仁王・阿形 Lv.1
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 火属性 水耐性
金剛仁王・吽形 Lv.1
天将 討伐対象 アクティブ
戦闘位置:地上 土属性 風耐性
いやいやいやいや。
差が激しすぎるだろ!
運営に申し上げたい。
何とか勝てたからいいですけどね。
出来たらもう少し分かり易い法則でレベル変動してくれませんかね?
困ってしまいます。
オレのHPバーも半分を割り込んだ。
ジェリコも結構喰らっていて3割ほど減っている。
無明も半分ほど喰らっているが、まあ放っておいていいだろう。
自動回復するし。
クリープが残り3割になっていたのでこれは回復呪文を使っておく。
いや、今日はもう止そう。
牛頭と馬頭を相手にする方がまだいい。
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【身体強化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法効果拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法範囲拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
苦戦した甲斐はあったけどな!
でも暑いかったし痛かったし大変なんですよ!
勘弁して下さいよ!
一通り文句を脳内で喚き散らすと仮想ウィンドウに集中する。
基礎ステータス
器用値 18
敏捷値 18
知力値 24
筋力値 18(↑1)
生命力 18(↑1)
精神力 24
かなり美しくなったな。
6の倍数で揃いました。
次はどうするか?
9の倍数を目指そうかね?
それとも5の倍数にするか?
いずれにせよ次は知力値と精神力だな。
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で39ポイントになりました》
よし。
だがインフォには続きが来ている。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジーン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
さすがに強敵だっただけの事はあるか?
つかレベルアップ多いよ!
ジーンのステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しておく。
ジーン ブラックバットLv2→Lv3(↑1)
器用値 16
敏捷値 20
知力値 15(↑1)
筋力値 13
生命力 13
精神力 15(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血 闇属性
ふう。
これでようやく終わったよね?
だがまだやり残していた事がある。
金剛仁王が何かを残していた。
それは見覚えのある物体。
【鑑定】したらこんな感じになる。
【武器アイテム:剣】独鈷杵 品質B レア度5
AP? 破壊力? 重量1 耐久値?
魔力付与品 属性?
天将が用いる武器。使用者の力を得て顕現する。素材は不明。
強力な武器になり得るが、耐久値の回復は不可能。
なんじゃこりゃ。
つか金剛力士が散々使っていながら、倒されたら消えていくあの武器だよな?
それがこの手に。
これ、どうしようか?
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv18(↑1)
職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv3
ボーナスポイント残 39
セットスキル
杖Lv14 打撃Lv11 蹴りLv11 関節技Lv11 投げ技Lv11
回避Lv11 受けLv11 召喚魔法Lv18(↑1)時空魔法Lv10
光魔法Lv9 風魔法Lv10 土魔法Lv10 水魔法Lv10
火魔法Lv10 闇魔法Lv10(↑1)氷魔法Lv8 雷魔法Lv8
木魔法Lv8 塵魔法Lv8 溶魔法Lv8 灼魔法Lv8
錬金術Lv8 薬師Lv7 ガラス工Lv6 木工Lv6
連携Lv13 鑑定Lv13 識別Lv13 看破Lv4 耐寒Lv6
掴みLv10 馬術Lv10 精密操作Lv12 ロープワークLv2
跳躍Lv6 軽業Lv4(↑1)耐暑Lv8(↑1)登攀Lv6 平衡Lv3(↑1)
二刀流Lv10 解体Lv7
身体強化Lv9(↑1)精神強化Lv9 高速詠唱Lv11
魔法効果拡大Lv9(↑1)魔法範囲拡大Lv9(↑1)
装備 呵責のトンファー×2
呵責の捕物棒×1 怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+
雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×2 雪豹のバグナグ×1
草原獅子のバグナグ×1 闘牛の革鎧+ほか
呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2 獄卒の黒縄×1
暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2
所持アイテム 剥ぎ取りナイフ 木工道具一式
称号 老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者
呪文辞書 格闘師範
ステータス
器用値 18
敏捷値 18
知力値 24
筋力値 18(↑1)
生命力 18(↑1)
精神力 24
召喚モンスター
ジーン ブラックバットLv2→Lv3(↑1)
器用値 16
敏捷値 20
知力値 15(↑1)
筋力値 13
生命力 13
精神力 15(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 回避 奇襲 吸血 闇属性
文楽 ウッドパペットLv6→Lv7(↑1)
器用値 28(↑1)
敏捷値 10
知力値 19
筋力値 12
生命力 12
精神力 11(↑1)
スキル
弓 料理 魔法抵抗[微] 自己修復[微]
無明 スケルトンLv8→スケルトンソーサラーLv1(New!)
器用値 16
敏捷値 16
知力値 14(↑1)
筋力値 13
生命力 13
精神力 14(↑1)
スキル
杖(New!)槌 小盾 受け 物理抵抗[小](New!)自己修復[中]
闇属性 火属性(New!)
クリープ バイパーLv4→Lv5(↑1)
器用値 12(↑1)
敏捷値 16
知力値 12
筋力値 12
生命力 17(↑1)
精神力 11
スキル
噛付き 巻付 匂い感知 熱感知 気配遮断 毒




