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ログインしたのは午前4時。
昨夜は遅かったプレイヤーも多かったからな。
既に起きているのは昨日早めにログアウトしたプレイヤーみたいだ。
朝飯には早いから対戦とかやってるし。
「おはようさん」
「おはようございます」
「本選、頑張って下さい!」
色々と声を掛けられてきます。
うん。
昨夜の雑談で幾つか触発された事がある。
色々と手札があった方がいいか?
いや、既に様々な装備は手にしているのだ。
これ以上、手を拡げても困る。
試合のメンバーを召喚すると、1対1で体を動かして行く。
ヴォルフ、ジェリコ、護鬼、戦鬼と順番に相手をして貰いました。
当然、ガチだ。
緊張感がないと、な。
とは言ってもインスタント・ポータル内で対戦モードが行える範囲は限られている。
順番待ちをしながら色々と考察していく。
ヴォルフと対戦してみて分かること。
やはり戦闘速度の速さが魅力だ。
対抗するのは基本、迎撃って事になるだろう。
呪文だって確実に命中できるかどうか。
弓矢は尚更だな。
首輪を交換した影響で攻撃力がアップしたのは地味に大きい。
今までも先制攻撃、牽制、後衛への奇襲と、機動力を活かして来ている。
このままで、いい。
ジェリコは概ね目処はついた。
戦ってみたが、液状化から戻った直後を狙えば物理オンリーでも対抗できる。
動きが鈍いのが心配だが、防御力は元々高い。
それでも与作クラスの攻撃力は侮れないだろう。
液状化もそう連発できないからな。
注意は必要だろう。
護鬼は多様な戦闘スタイルを選べる。
それだけに穴は少ない。
オレ相手には剣に盾を選択した。
うむ。
確かに、戦い難いな。
唯一、後方支援が出来る点も有難いが。
乱戦ともなったら前衛になりかねないな。
戦鬼とはガチではなく軽く対戦するに留めた。
スパーリングな訳ですが。
呵責装備は外してガチで行く。
無論、素手だ。
リグまでいるからガチでやっても大したダメージにならない、よな?
打撃、蹴り、関節技に投げ技。
確かめるように使っていく。
うむ。
後は装備の数々もチェックしていこう。
メインは呵責の杖。
そして呵責のトンファー。
呵責の腕輪に足輪。
バグナグに隠し爪。
あ。
黒縄はどうしようか?
予選では使う事すらしなかった装備もある訳だが。
目立つチームは事前に研究される。
確かに、そうだろうな。
オレってば悪目立ちしてそうだし。
まだ研究されていない手札を持っておくのは悪くない。
獄卒の黒縄を肩ベルトに沿うように担いでみる。
暗器の隠し爪にバグナグも手に持って具合を確かめた。
黒縄を少し解いて両手に持つ。
結び目を作って見たり。
しごいてみたり。
振り回してみたり。
先端に結び目を作ると、一種のムチのように動かす事もできそうだが。
まあ、これは余計か。
そういった使い方が必要とは思えない。
「おはようございます」
「おっはー!」
時刻は午前6時。
アデルとイリーナがログイン。
昨日は敗北したんだが元気で何より。
「じゃあ朝ごはん!」
「キースさんもどうですか?」
「うむ、そうだな」
ジェリコを帰還させて文楽を召喚する。
机と椅子、そして道具と食材を《アイテム・ボックス》から取り出す。
料理は任せた。
「用意はさせておこう」
「え?」
「え?」
「少し、付き合って貰いたいんだが」
さすがに黒縄はヤバそうなので、普通のロープを使って練習はしておきたい。
対戦の相手をアデルとイリーナにはして欲しい所なんですが。
「対戦、なんですか?」
「ハンデ!ハンデないと無理!」
「考慮するよ」
アデルと4匹の召喚モンスターを相手に2戦。
イリーナと4匹の召喚モンスターを相手に2戦。
アデルとイリーナ、そして4匹の召喚モンスターを相手に1戦。
オレの方はヴォルフと護鬼だけ。
朝飯の前にいい運動になったと思う。
《只今の戦闘勝利で【ロープワーク】がレベルアップしました!》
「やっぱりシゴキって言わない?これ」
「耐えるのよ、アデルちゃん」
むう。
結構本気でオレを狙っていたじゃないの!
まあ練習になったしいいんだが。
「ロープを使われてどうだった?」
「うーちゃんとくろちゃんの足を止められて大変!」
「三毛に仕掛けられたのは苦労しました。トグロは苦になりませんでしたけど」
「ロープを本選で使うんですかー?」
「文字通り搦め手、だな」
そう。
本番では黒縄を使う予定だ。
足止めに使えたら、というのが狙いだ。
両手が素手でないとやはり使い勝手が宜しくないのが難点ではある。
でもそれと引き換えになる程の効果があればいい。
「ロープを使うのはいいと思いますけど」
「なんというか、その、怖いですー」
うん?
何が怖いって?
人聞きが悪い。
「あとは女の子を泣かせない事でしょうか」
「そこが心配よねー」
うん?
女の子?
大会に出てきている以上、覚悟しているんじゃないのかね?
「そうか、心配なのか」
「いや、何か起きそうでちょっと心配ー」
「実績がありますから」
うん。
どういう実績なのか、なんとなく分かるけどな。
オレだけのせいじゃないと思うんですけど?
「そんな心配もそうそうないだろうに」
「本当かな?」
「一抹の不安が拭い切れないんですけど」
むう。
そんな心配そうな目をするなって。
本当に何かが起きそうじゃないか!
朝飯を片付けたら移動用の布陣に切り替える。
ヴォルフ、残月、ヘリックス、黒曜、ヘザーだ。
「それじゃ、移動するぞー!」
「騎馬組はできるだけ同乗させて行ってね!」
春菜と此花に指示され、サモナー軍団が編成されていく。
オレも残月にヒョードルくんを同乗させる。
お姉様ズの視線が痛いがそこはスルーで。
極少数の女性サモナーが熱視線を向けているんですが何でしょうね?
「ヒョードルくんは?」
「総受けよねー」
総受けって何だろう?
知らない方が幸せそうな予感がするのは何故だ。
レムトの町までの行軍は平穏に進んだ。
その速度はゆっくりとしたものである。
本日、魔物の勇者はいなかった。
ま、そりゃそうだわな。
「では解散!」
「観戦組、行くよー!」
「ではキースさん、頑張って!」
「応援してるぞ!」
「優勝までいったれ!」
町の外で解散。
そして激励の言葉も貰うのですが。
まあ声援は有難いものですなあ。
「僕、次の召喚モンスターは絶対に馬にします!」
ヒョードルくんは残月の頭や首元をナデナデしまくってました。
うん。
実際、馬は序盤から召喚するのがオススメです。
「じゃあ私達も観客席で見てますので」
「応援してますよー」
そう言い残すとアデルとイリーナも召喚モンスターの陣容を切り替えて町に向かった。
ふむ。
オレも試合用の布陣に切り替えようかね。
ヴォルフ、ジェリコ、戦鬼にリグ、護鬼。
いつもの布陣だ。
「私も今日はずっと観戦するから」
マルグリッドさんにも声を掛けられる。
「生産職選抜と決勝戦なら言う事ないわよね」
「で、その場合はどっちを応援するんですか?」
「勿論、生産職選抜よね」
はあ。
まあ分かってはいましたが。
「いいのよ、実際はどうでも、ね?それよりもいい試合を見せてね?」
「ネタ的に、じゃないですか?」
「分かってるじゃないの。何かが起きそうだし」
マルグリッドさんはそう言い残すと町へ入る。
むう。
こういう場合、期待されてると言っていいんだろうか?
受付を済ませるとすぐに控え室に通された。
まずは会場を見ておきたい。
出入り口付近で会場を見渡してみる。
試合会場は新練兵場だけ。
そして試合場は4面と、予選よりも1面少なくしてある。
その分、観客席を広くしてある。
個人戦の時よりもより多く観客が入れるよう、客席の組み方も変えてあるようだ。
既に客席が半分ほど埋まりつつある。
早いって。
一旦、控え室に戻ると、本選出場者達も揃いつつあるようだ。
オレがいる控え室には合計8チーム、か。
知り合いらしいプレイヤーはいないようだ。
互いに視線を投げかけている。
だが互いに名前までは【識別】できない。
オレにも視線が投げかけられてくる。
どうにも、いけない。
背中が痒くなって来るような感覚になる。
「では、こちらへどうぞ」
時刻は午前8時30分。
あるチームが職員さんに先導されて試合場に向かう。
観戦したかったのだが、控え室の出入り口で留められてしまいました。
むう。
生で観戦、したいんですけどね。
そこは仕方が無いか。
戦闘ログだけで我慢するか。
ジリジリとした時間が過ぎて行く。
最初にこの控え室を出たチームは戻って来なかった。
つまり敗北って事だろう。
次に呼ばれたチームは控え室に戻って来た。
戻るなり早速、円陣を組んで反省会を始めています。
うむ。
成功体験に埋没する事なく、教訓を得る姿勢はあっていいよね。
「少し早いですが次の試合になります。こちらへ」
おお。
次の試合はオレの順番であったようだ。
職員さんに先導されて会場に向かう。
さて。
どんな相手になるんでしょうかね?
試合場B面、その対角線にオレの相手がいる。
HPMPを全快にして貰いながら【識別】を働かせてみる。
さて、どんな感じですかね?
??? Lv.13
ファイター 待機中
??? Lv.13
ファイター 待機中
??? Lv.13
ファイター 待機中
??? Lv.13
トレジャーハンター 待機中
??? Lv.13
ソーサラー 待機中
??? Lv.13
ソーサラー 待機中
前衛のファイターは盾持ちメイス、盾持ち片手剣、それに刀か。
後衛のトレジャーハンターは標準的か?
いや、肩ベルトには投げナイフが幾つもあるように見える。
投擲もアリ、と。
ソーサラーは弓持ちと杖持ち。
スタンダードと言えばスタンダードだが。
予選を突破してきた理由がどこかにある筈だ。
それは何か?
戦ってみたら分かる事だ。
予定の時刻になった。
開始10秒前。
カウントダウンが始まっていた。
開始3秒前。
召喚モンスター達も平常通りだ。
うむ。
今日も暴れてくれるだろう。
互いに。
礼。
「始め!」
「練気法!」「メディテート!」「ブレス!」
『メディテート!』『ブレス!』
相手チームの杖持ちソーサラー以外が一気に動き出した。
オレの背中にはリグが貼り付いている。
ジェリコも液状化して戦鬼の体を覆っていく。
ヴォルフは、先行する。
護鬼の様子は確認せず、オレは駆け出していた。
呪文も既に選択して実行済み。
詠唱するオレの声を聞きながら相手の様子を見る。
『スナイプ・シュート!』
後衛の弓使いから矢が飛んでくる。
矢は正確にオレの胸に突き刺さっていた。
かまわず前に進む。
リグがオレの上半身を移動し続けている。
物理攻撃は、無視して前へ。
前へ!
だがオレの前に前衛が2人。
盾持ちメイス、そして両手に刀を持つファイターだ。
トレジャーハンターの投げるナイフもオレに向けて投擲されてくる。
あれ?
オレにばかり攻撃が集中してないか?
「フィジカルエンチャント・ウィンド!」
戦鬼の敏捷値を底上げ。
物理攻撃はリグがいたら凌げる。
そう考えていたオレの油断だったのだろう。
メイスが、刀がオレに向けて撃ち込まれて来る。
オレに、ではない。
呵責の杖がオレの手から吹き飛んでいた。
『切り返し!』
刀が袈裟斬りで飛んで来る。
初撃は半身で避けたが。
連続で逆袈裟斬りが襲ってくる。
逃げ場なし。
前に突っ込んで距離を詰めて敢えて懐に跳び込む。
『パルスレーザー・バースト!』
『シールド・ラッシュ!』
『ピットフォール!』
さらに次々と攻撃が重ねられていく。
最後の呪文は落とし穴。
オレは2人のファイターと一緒に奈落の底へ落ちていた。
オレは体勢が不十分なまま、穴の底に落とされてしまっていた。
それに対してファイター2名は既に立ち上がっている。
刀持ちのファイターはいつの間にか短刀を持っていた。
2人ともダメージもそんなにあるように見えない。
リグはいつの間にかオレから剥がれてしまっていた。
あの攻撃呪文だ。
大きなダメージを喰らったまま、穴の底を蠢いている。
オレ自身も用意してあった呪文は詠唱中断に追い込まれていた。
上から何かが降ってくる。
投げナイフ?
いや、更に大きな物体が降って来る。
トレジャーハンターだ。
同時にファイター達もオレを襲ってくる。
これが彼らの手か。
完全に分断してオレを狙う作戦だったのだ。
上から降って来るトレジャーハンターを転がって避ける。
そこに短刀が振り下ろされる。
更に転がってなんとか避けた。
今度はメイスが振り下ろされてきた。
これはまともに喰らってしまう。
そのファイターの足をオレの足で絡めて前に引き倒す。
太ももを掴んでスイッチ。
背後に回って盾代わりにする。
上から何かが降ってきた。
弓持ちソーサラーだ。
近距離から矢を撃ち込まれる。
盾にしたファイターの頭スレスレを掠めてオレの眉間に飛んできていた。
革兜に直撃。
クソッ、痛いだろうが!
盾持ちファイターを短刀持ちファイターに向けて突き飛ばす。
同時に弓持ちソーサラーに迫る。
横合いからトレジャーハンターが迫ってきているのが見えた。
そこに上から援軍。
ヴォルフだ。
穴の底、狭い空間で揉み合いになった。
弓持ちソーサラーは次の矢を放つ寸前だった。
ヴォルフに介入され、矢を放つのに失敗する。
そこにオレが襲い掛かった。
手には黒縄。
背後に回りこみながら首元を絞める。
絞めた所から炎が吹き上がった。
こいつの呪文は脅威だが、これで封じる事ができるだろう。
『ッ!』
呪文詠唱も中断できたようだ。
だが気は抜けない。
トレジャーハンターがオレに迫ろうとするのをソーサラーの体を盾にして牽制する。
卑怯かって?
素敵な言葉ですね、卑怯って。
念のため、上半身に黒縄を掛けて地面に転がしておいた。
オレの手にはまだ残りの黒縄の束がある。
両手で黒縄を持つ。
同時に短刀持ちが襲い掛かってくる。
『シッ!』
突き出される腕に黒縄を絡めていく。
ついでに首にも黒縄を掛けた。
更に胴体にも腕ごと縄を回して縛り上げる。
足を引っ掛けて地面に転がした。
『シールド・ラッシュ!』
避けたつもりだが避けきれるような広さのある場所ではない。
どうにか黒縄を手放し、避けたのだが、かなりダメージを喰らってしまった。
クソッ!
HPバーが半分近くまで減ってきている。
地面を這い回っていたリグが黒縄に縛られて転がっているソーサラーに這い寄っていく。
トレジャーハンターは黒縄を解こうとしたいのだろう。
地面に転がっている2名に視線が動く。
だが近寄れない。
ヴォルフが牽制しているのだ。
「ガウッ!ガウッ!」
威嚇するヴォルフ。
その上から更に降って来る物が。
いや物じゃないよな?
杖持ちソーサラーが飛び降りてきましたよ?
そして護鬼も。
あのさ。
穴の底は狭いんですよ。
狭いって!
乱戦、と言えばいいのか。
超絶に狭い空間で揉みあう様な攻防が続いた。
呪文?
仮想ウィンドウに視線を向ける余裕すらないんですよ。
無理ですって。
武技?
それも無理。
だが盾持ちファイターはちゃんと武技を使ってくる。
『シールド・ラッシュ!』
今度はスライディングで避けた、
同時に足を引っ掛けて転がしてやる。
そのままバックをとって裸絞めに。
オレの左手に握り込んだ雪豹の隠し爪を首元に押し込んだまま、首を絞め上げた。
トレジャーハンターは?
護鬼に穴の壁に押し込まれていた。
杖持ちソーサラーは?
ヴォルフに喉元を噛まれたまま、地面に転がっている。
どうにか、勝てそうか?
だがまたしても上から何かが降って来る。
ジェリコだ。
液状化しないまま、黒縄で縛られた短刀ファイターの上に着地する。
気の毒に。
それだけでHPバーが砕け散った。
ジェリコがその拳をトレジャーハンターに叩き込む。
本来ならば楽々と避けていたに違いないが。
生憎と護鬼に押し込まれたままであった。
まともに拳を腹に喰らってHPバーが消滅。
いや、それはいいんだが。
狭いよ!
裸絞めにしている腕に力を込めて。
一気に、捻った。
既にダメージが積み重なっていた盾持ちファイターのHPバーが一気に減っていく。
《試合終了!戦闘を停止して下さい!》
誰かがギブアップした、らしいな。
どうにか勝利した、とも言えるだろう。
危なかった。
一気に、オレを集中して狙っていたのは明らかだ。
今になって背筋に汗を感じる。
ピットフォールで作り上げられた落とし穴は解除され、穴の底にいたオレ達は元の試合場に戻った。
あ、いけね。
裸絞めを解いて、盾持ちファイターを解放する。
いかん。
厄介なのは黒縄で縛られた弓持ちソーサラーだ。
上半身を起こしてあげた拍子に、革兜が地面に落ちた。
ん?
あれ?
この人って。
「ちょ、ちょっと、ダメ!」
顔が真っ赤になったかと思ったら前かがみになって上半身を伏せてしまった。
その顔には見覚えがある。
個人戦でオレが泣かせてしまったあの美人ソーサラーさん、だよな?
名前は確か、リディア。
今回は泣き喚きはしなかったが、その姿が問題だ。
黒縄で首、胸元が縛られており、少し暴れたせいか、足元にも黒縄が絡んでいる。
その黒縄は股間を通って背中側に回っており、両手首にも絡んでいた。
そして彼女の表情がマズい。
涙目。
そして真っ赤だ。
体を出来るだけ伏せて、観客に見られないようにしているのだが。
無理です。
縄を解く間、彼女は声を押し殺すようにしていた。
泣いている。
ヤバい。
ヤバ過ぎる。
「すぐに解くから!少しだけ我慢して」
「は、はい」
か細い声に追い立てられるように縄を解きにかかる。
羞恥プレイですか?
《アイテム・ボックス》から雨避け用のコートを出して顔を隠しておこう。
黒縄を外し終えると、彼女はそのまま仲間が復活している試合場の対角線に戻っていった。
大丈夫か?
大丈夫、だよね?
オレってば出来る限り、紳士的に振舞ってたよね?
少し心配であるんだが。
互いに対角線に戻ると一礼する。
《本選第二回戦に進出しました!第二回戦は本日午前10時30分、新練兵場A面の予定となります》
《一回戦突破によりボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で28ポイントになりました》
インフォはさておき。
気になるのは観客席だ。
なんだかザワザワしているんですが。
職員さんにHPMPを全快にして貰う。
次に絨毯のようなものの上に導かれると、その絨毯が淡く光る。
装備の修復だ。
この職員さん、アルケミスト系の技能持ちなのか。
「キースさん、では控え室へ」
「ああ、すみません」
やはり気になる。
団体戦でも美人ソーサラーのリディアを泣かせた男になってしまった。
マルグリッドさんは預言者なのか?
それにアデルとイリーナの懸念も的中した事になる、のか?
うむ。
気になる。
次の試合どころではなくなってしまった。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv17
職業 グランドサモナー(召喚魔法師)Lv3
ボーナスポイント残 28
セットスキル
杖Lv13 打撃Lv11 蹴りLv11 関節技Lv11 投げ技Lv11
回避Lv11 受けLv11 召喚魔法Lv17 時空魔法Lv9
光魔法Lv9 風魔法Lv10 土魔法Lv9 水魔法Lv10
火魔法Lv10 闇魔法Lv9 氷魔法Lv7 雷魔法Lv7
木魔法Lv8 塵魔法Lv7 溶魔法Lv7 灼魔法Lv7
錬金術Lv8 薬師Lv7 ガラス工Lv6 木工Lv6
連携Lv12 鑑定Lv12 識別Lv12 看破Lv4 耐寒Lv6
掴みLv10 馬術Lv10 精密操作Lv12 ロープワークLv2(↑1)
跳躍Lv6 軽業Lv3 耐暑Lv7 登攀Lv6 平衡Lv2
二刀流Lv10 解体Lv7
身体強化Lv8 精神強化Lv9 高速詠唱Lv11
魔法効果拡大Lv8 魔法範囲拡大Lv8
装備 呵責の杖×1 呵責のトンファー×2
呵責の捕物棒×1 怒りのツルハシ+×2 白銀の首飾り+
雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×2 雪豹のバグナグ×1
草原獅子のバグナグ×1 闘牛の革鎧+ほか
呵責の腕輪+×2 呵責の足輪+×2
暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2
所持アイテム 剥ぎ取りナイフ 木工道具一式
称号 老召喚術師の高弟 森守の紋章 中庸を知る者
呪文辞書 格闘師範




