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「ッ?」


 体を回転させて腕絡みか?

 片腕のパワーだけでディフェンスするのは間に合わない!

 自ら跳んで極められるのを避ける。

 だが、投げられるのと結果はそう変わらない。

 左腕を絡め取られた時点でいいようにコントロールされてしまっている。

 半身で正対したのは失敗だったか?

 つい、打撃戦をする時の癖が出てしまった!



「ウフフン♪」


 至近距離からジュナさんの笑い声が耳に届く。

 笑っている。

 余裕の笑み?

 いや、そうじゃない筈だ。

 オレが肘関節を押さえ、手首を取った時の反応は鋭かった。

 関節技の攻防ではスピードがあってもパワーで封じられたら終わる事がある。

 オレだってジュナさんに余裕を与えているような温い事はしていない。


 単に楽しんでいるのか?

 そうとしか、考えられません!



「それっ!」


「チッ!」


 左腕にジュナさんの脚が絡んでいる?

 その重さにパワーで支えつつ、右手と左手を組んでロック。

 次に何が来るのか、分かっていた。

 跳び関節だ。

 腰を落として衝撃に備えた。



「ッ!」


 跳び関節じゃなかった。

 確かにジュナさんは跳び上がったようだ。

 但し、腕を跳び越えたのか?

 頭が、上がらない。

 脇に抱え込まれて、フロントチョークが極まりそうになっている!


 組んだ両手を押し込んで肩を上げ、どうにか頭を抜く。

 だが、何かを掴まれているようで距離が取れない?



「そーれっ!」


「えっ?」


 まさか、帯取り返しか?

 既にベルトを掴まれていたようだ。

 これでは距離が取れないのも当然だ!


 地面に転がされたオレにダメージは無い。

 無い筈だ。

 だが、仰向けになったオレの体の上にはジュナさんが馬乗りになっている!

 マウントを取られたか。

 しかも、完璧な形でガード出来そうな気配は無い。

 ジュナさんの左脚を右手で叩く。

 降参だ、降参!



「あらら? ダメじゃない、キースちゃん。もうちょっと粘れるでしょ?」


「もう展開が読めてますから」


「受けに回ってばかりだからよ。殴っても蹴ってもいいのに、やらないなんて」


 そこはもう勘弁して欲しい。

 妙齢のご婦人を相手にそんな事、出来ません!

 以前もそうだった。

 これからもそうなるだろう。



「あれ? お取り込み中かな?」


「おかえり、シルビオちゃん! 場所はどう?」


「えっと、まあどうにか調整出来そうです。オレニューもいますしすぐに済むと思いますが」


 シルビオさんが急に人の悪い笑顔になっている。

 あ、ダメだこの人。

 きっと地雷を踏むぞ?



「師匠は若い男が好みなんですか。成程」


「どういう意味?」


「いえ、若い男から色々と吸い上げているからお若くしていられるんでしょうね」


 ジュナさんが立ち上がった。

 笑っていた。

 だが、雰囲気はまるで別人です。

 分かる、分かるぞ!

 今、この人に逆らっちゃいけません!



「シールービーオーちゃーーーん♪」


「あれ?」


「阿呆め。自業自得じゃ」


 師匠が呟く。

 その目には怯えの色。

 そして黙り込んだ。

 こういう時には余計な事を言わないのが正義だろう。

 オレも見習う事にした。



「そーーーれっ!」


「ゲフッ!」


 ジュナさんがシルビオさんの腕を捉える。

 一本背負いだ!

 棒立ちだったから綺麗に投げられてます!

 妙な抵抗をしていないから、自然と受け身が取れている。

 だが、幸運だったのはそれだけだ。


 背後から絞め上げられてしまっている。

 でもね、ジュナさん。

 シルビオさんにはこの後、封印術式を組んで貰わないといけないのでは?

 そう言いたかったけど、言葉にならない。

 制止する事そまた、地雷になりかねないのだ!



『キースよ、汝は楽しめなかったようじゃな』


「はあ」


『汝にも苦手はあるようだ。少し安堵したぞ?』


「えっと」


 オレにだって苦手な相手はいますよ?

 変態魔人とか。

 変態花精とか。

 精神的に大きなダメージがある。

 思い出すだけでもうね、背筋が寒くなります!



「キースよ、食事が出来ているぞ」


「ども。でもいいんですか、あれ?」


「放っておけ。そもそも儂では止められん。お前さんなら出来るかもだが」


「お断りします」


 師匠が渡してくれたお椀は温かい。

 中身はポトフか何かかな?

 量もたっぷり、これは先に堪能せねばならない!



「キースでも止められんか」


「被害者が私になるだけじゃありませんかね?」


「困ったのう。封印術式を組む前にシルビオが使い物にならなくなりそうじゃ」


 オレが懸念するのもそれだ。

 お願いだからジュナさんも適当な所で切り上げて欲しい。

 シルビオさんを格闘戦の相手にするにしても、余りに一方的では面白くないだろう。


 もっと楽しめる相手ならば必ず、地下洞窟にはいるのだ。

 そう、暴れる機会はいずれある。

 そこだけは保証していいと思う。





「出来たよー」


「は、早っ!」


「封印術式は既にある。穴を掘る事も無い。しかもドラゴン達の結界もあった。簡単だったね」


「一番、厄介な所は儂にやらせておるからじゃろうが!」


 目の前にはドラゴン達曰く、小部屋だ。

 小部屋は小さい部屋と書く。

 それにしては巨大だ。

 転生煙晶竜と長老様がギリギリ、共に入れそうだぞ?


 そんな部屋に師匠が何かを投げ入れた。

 邪結晶だ。

 例によって札は貼り付けてある。


 続けてシルビオさんが邪結晶を投げ入れる。

 今度は部屋全体が青白く光り、すぐに消えた。



「どうかな?」


『大丈夫のようじゃな』


『危険は皆無ではあるまいが、眷族のいずれかがここにいるのじゃ。対処は出来よう』


 転生煙晶竜と長老様も封印術式の出来に合格を出した形か。

 では、これからの予定は?

 水晶の洞窟の経路を踏破し、広間を巡ってみたい。

 パーティも見直ししておこう。

 イソシアネート、タペタム、風花、パティオ、貴船だ。


 戦力の底上げも順調なんだけど、空中戦向けの面々が残されている。

 このペースだと今日は無理かな?

 明日は必ず、空中戦をしよう。

 師匠達が拠点に居着くかもだが、置き去ってでも空中戦だ!

 妥協してはならない。

 付いて来る可能性は?

 多分だけど、ある。

 だが、今それを気にしても始まらないだろうな。

 食事を摂り終える事にしよう。

 ジュナさんはシルビオさんを解放しそうな気配がする。

 多分だけど、料理に匂いに気付いているのだと思う。


 本能には逆らえない。

 それはどれだけ年齢を重ねようとも変わらないようです。








《只今の戦闘勝利で【手斧】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【両手斧】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『イソシアネート』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「新たなアンデッド、調子はいいようですな?」


「まあまあかしら? この子の代役は出来そうね」


 ジュナさん配下の召喚モンスターに変化がある。

 2体のスペクターロード、バンパイアデュークにバンパイアダッチェスには変化は無い。

 但しファントムが外れ、未見のアンデッドが加わっていた。

 いや、厳密に言えば未見じゃないけどさ。



 スペクター・オブ・ナヘモト ???

 召喚モンスター 待機中

 ??? ???



 一応、スクリーンショットに保存しておこう。

 ジュナさんがクリエイト・アンデッドで誕生させた個体だ。

 素材はナヘモトの写身。

 こいつを確保する為に結構な規模も魔物の群れを単独で全滅させている。

 無論、単身で。

 配下のアンデッド達も全く手出ししていません!


 その戦闘の様子はまるで悪夢だった。

 終始、攻撃呪文で力押し。

 その火力の壁を乗り越えた魔物もいたけど、接近戦も凄まじかった。

 ジュナさんもまたオレと同様で【呪文融合】で接触型攻撃呪文の詰め合わせを叩き込んでいた!

 悪魔のマスティマなどは攻防一体の翼があるのだが、その上から構わず喰らわせていましたっけ。


 ジュナさんは基本的に得物を持たない。

 せいぜい、腰に差し込んである短剣だけだ。

 最初から格闘戦の様相になる。

 体格がまるで違う相手が多いから心配したものです。


 でもね。

 途中からはもう悪夢だ。

 妙齢のご婦人が魔物を単身、蹂躙する様子を表現するには語彙が足りないのが恨めしい。

 悪夢と表現するより他、術が無い!


 でもその戦闘の様子は素敵だ。

 そしてオレから見ても学ぶべき事は多い。

 途中からだったけど、動画にして残した程です!



 イソシアネートのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 イソシアネート 蜘蛛神Lv92→Lv93(↑1)

 器用値 106(↑1)

 敏捷値  89(↑1)

 知力値  34

 筋力値  89

 生命力  84

 精神力  34


 スキル

 噛付き 爪撃 跳躍 回避 登攀 掘削

 奇襲 隠蔽 危険察知 振動感知 魔力察知

 気配遮断 魔力遮断 監視 夜目 出糸

 罠作成 繭作成 網糸結界 糸延伸

 自己回復[大] 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[小] 闇属性 土属性 水属性

 猛毒 麻痺 暗闇 混乱 魅了




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パティオ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 そしてアンデッドのスペクターと化したナヘモトの写身はどうなったか?

 外見は変わらない。

 悪魔のマスティマをも越える体躯の堕天使、しかも全身が包帯でグルグル巻きのままだ。

 だが、アンデッドであるらしく、スペクター化しているのも間違いない。

 雲散霧消を使っているからだ。


 だが、最も恐るべき能力もちゃんと受け継いでいるようだ。

 それは何か?

 魔物のアンデッド化だ!



 パティオのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 パティオ ゴールドシープLv92→Lv93(↑1)

 器用値 40

 敏捷値 94

 知力値 94

 筋力値 40

 生命力 76(↑1)

 精神力 76(↑1)


 スキル

 頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ

 夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知

 霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[中]

 弾性強化[大] 解体 祝福 時空属性 光属性

 闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱

 耐睡眠




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『貴船』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 バンパイアデュークにも死霊生成のスキルがある。

 実際、ジュナさん配下のバンパイアデュークも戦闘の中で何度か見せていた。

 対象を絞る必要がありそうだけど、かなり強力な魔物もアンデッド化出来る。

 スペクター・オブ・ナヘモトは一気に複数の魔物をアンデッド化してしまえるようだ。

 但し、バンパイアデュークのように強力な魔物は対象外になってしまうみたいです。

 差別化が出来ていると思えば、揃えておく事には大いに意味がある。

 担当を分けてしまえばいい。


 だが、大量にアンデッドを生成する事にもリスクが伴う。

 混戦を演出してしまうからだ。

 アンデッド達は敵味方関係無しに暴れてしまうのです!

 ナヘモトの写身のように、そしてバンパイアダッチェスのように死霊操作は出来ないらしい。

 ある程度、混戦にならなかったのはジュナさん配下のバンパイアダッチェスがいたからだ。


 クリエイト・アンデッドの呪文は確かに便利だな。

 だが、アンデッド化した魔物は必ずしも元の能力全てを受け継ぐ訳じゃないようです。

 そこを勘案したらジュナさんの意見にも同意出来る。

 厳選したくなるだろう。



 貴船のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 貴船 メデューサLv92→Lv93(↑1)

 器用値  44

 敏捷値  69

 知力値 113

 筋力値  44(↑1)

 生命力  68

 精神力  91(↑1)


 スキル

 弓 噛付き 巻付 回避 遠視 広域探査

 飛翔 夜目 監視 瞑想 匂い感知 熱感知

 反響定位 気配遮断 平衡 隠蔽 変化

 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[中] MP吸収[中] 吸血 呪歌

 呪眼 時空属性 光属性 闇属性 風属性

 土属性 水属性 木属性 毒 暗闇 沈黙

 魅了 石化 耐沈黙 耐石化



「先に進みますけど、いいですか?」 


「ええ、勿論!」


 手早くアイテム剥ぎ取りも済ませてしまう。

 スペクター・オブ・ナヘモトがアンデッド化した魔物はアイテムを残さない。

 バンパイアデュークの場合でも同様だ。

 無視してしまえる。


 それだけに洞窟の踏破速度が上がっていた。

 ジュナさんが単独で魔物の群れに挑んだ戦いも戦闘時間はそう長くない。

 まさに、掃討。

 いや、蹂躙か?

 いずれにしても、オレがポータルガードと苦労して巡った経路が普通に見えてしまう。

 当然だが、このままではいけない。

 オレが暴れる機会は確かにあるけど、仕留めた獲物は少ないぞ?


 希望の星は広間だな。

 今、向かっているのは細かな鏡面仕様の広間であった筈。

 戦う相手は英霊様達が相手であったと思う。

 今、踏破中の洞窟多彩な光で満たされていて、敵も温くない筈なのだが。

 毎回、刀の魔王、剣の魔王、盾の魔王、弓の魔王がいる。

 堕天使は少なくとも3体、加わっていた。

 そんな編成が物足りなく思えてしまうとか、そどうかしている!

 今日はポータルガードを連れて来ていなくて、これだ!



「ねえ、キースちゃん?」


「何でしょう?」


「次、私だけで戦わせてくれない?」


「えっと」


「アンデッド化する相手は厳選しなくていいんですか?」


「最後に残った魔王にするわ!」


 あの、それって。

 最後に残るようなタフな奴が強いとか、思っていませんか?

 戦闘スタイルから言えば距離を置く傾向のある弓の魔王が有利だ。

 防御力の高さとタフネスなら盾の魔王だろう。



「師匠、もしかして目移りし過ぎて決められないのですかな?」


「オレニューちゃん、それ正解!」


「適当に決めてええんですかのう」


「出会いは大切にしておくものよ?」


 それはどうかと思う。

 そもそもアンデッド化する対象は漏れなく死体なのだ。

 嫌な出会いにしか思えません!


 だが、今度は最初から動画にしておくべきだろう。

 各種魔王達は巨躯であり、前回単身で戦った時は攻撃呪文の詰め合わせで済ませている。

 だが、それが仇となって死体が全て炭化してしまいアンデッド化するのに不向きとなっていた。

 多分だけど、戦い方を変えると思うのだが。

 ただ漫然と観戦するのは止そう。

 これも鍛錬の内だ。

 見取り稽古とさせて貰います!


 その前にパーティの見直しをしておこう。

 イソシアネート、パティオ、貴船はここで帰還だ。

 ビアンカ、バイヨネット、エルミタージュを召喚しよう。

 観戦している間だって後方から襲われて混戦になる可能性だってある。

 そうさせない為にも備えはしておくべきなのだ。






《只今の戦闘勝利で【重棍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【登攀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【高速詠唱】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【武技強化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐睡眠】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ビアンカ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「ちょっと、キースちゃん!」


「な、何ですか?」


「どういう事なの? 説明なさい!」


 細かな鏡の広間での戦闘はアッサリと勝利している。

 それはいい。

 だが、どうもジュナさんがお怒りのようだ。

 事前にホワイトアウトは使うって言っておいたんだが。

 やっぱり、戦い難かったのかな?



 ビアンカのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 ビアンカ アークエンジェルLv92→Lv93(↑1)

 器用値  42

 敏捷値 103

 知力値 103(↑1)

 筋力値  42

 生命力  42

 精神力 103(↑1)


 スキル

 杖 弓 飛翔 浮揚 変化 神霊 神撃

 祝福 遠視 広域探査 空中機動 魔力察知

 魔力遮断 連携 精密操作 自己回復[小]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[極大] MP回復増加[大]

 時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性

 水属性 木属性 雷属性 氷属性 賛美歌

 呪曲




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『バイヨネット』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「生身の英霊が出るって知ってたの?」


「あ、そっちですか」


「どうなの? 知ってたの? 知らなかったの?」


「ここはまだ2度目なので何とも。前回も英霊が出現したかどうか、記憶は曖昧でして」


 嘘ではない。

 最下層は洞窟が水晶で対策されており、広間は各々が面倒な環境になる仕様になっている。

 そっちの記憶は鮮明にあるけど、広間で戦っていた相手の編成を全て記憶出来ていない。

 それは確かだ。

 多分、前回も英霊様はいたように思うけどな!


 オレの足下にいた竜殺しのシグルドの死体が消える。

 最後の最後まで、この英霊様がいた事で思っていた以上の大苦戦になっていた。

 転生煙晶竜と長老様、それに黄晶竜のブレス攻撃が無効化され続けていたからだ!

 それでもオレは切り札の投入をしていない。

 その理由はちゃんとあったのです。



 バイヨネットのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 バイヨネット エンジェルナイトLv92→Lv93(↑1)

 器用値 77

 敏捷値 77

 知力値 88

 筋力値 52(↑1)

 生命力 52(↑1)

 精神力 88


 スキル

 剣 両手槍 杖 弓 小盾 重盾 重鎧 飛翔

 浮揚 神霊 神撃 遠視 夜目 連携 空中機動

 突撃 吶喊 自己回復[大] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 木属性 灼属性 賛美歌




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『タペタム』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 転生煙晶竜と長老様の間に巨躯の召喚モンスターがいた。

 外見だけなら既に見慣れた姿、その正体は?

 こんな奴です。



 盾の魔鉱腐王 ???

 召喚モンスター 待機中

 ??? ???



 広間に来る前にジュナさんがアンデッド化した個体だ。

 盾の魔王がゾンビ化したりスケルトン化したりする事例も知っている。

 スペクター化した事もあった。

 この盾の死瘴魔王はどうやらゾンビ化した奴に相当する存在のようだ。

 名前からもう腐っている!

 だが、頑強そうな装甲はそのまま備えている。

 戦っている際も受けるダメージを気にせず、前衛に出続けていた。

 ブレス攻撃を封じられても尚、有利に戦えたのはこのアンデッドの貢献が大きい。

 そこは確かだ。



 タペタムのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1ポイント分のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 タペタム 獅子神Lv92→Lv93(↑1)

 器用値  40

 敏捷値  81(↑1)

 知力値  40

 筋力値 116(↑1)

 生命力 131

 精神力  40


 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 疾駆 跳躍 回避

 受け 念動 激高 追跡 裂帛 危険察知 夜目

 耐久走 隠蔽 強襲 捕食吸収 自己回復[極大]

 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] MP回復増加[中]

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐混乱




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『風花』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「ああん、もうっ! こんな機会があったら最初から単身で戦ってたのにっ!」


「師匠、落ち着きなされ!」


「老い先短い私にとって見逃せなかったわ! ホワイトアウトで見えなかったなんて!


 ああ、成程ね。

 ホワイトアウトで英霊様達の存在を見過ごしていた訳か。

 いや、序盤から単身じゃなくなっていたからな。

 クリエイト・アンデッドが使える条件は成立していない。

 この広間で再戦出来るようになるのにも少し時間が要るだろう。

 広間の中央にある水晶は力を失っている。


 英霊様達と戦う方法ならある。

 しかも確実にだ!

 でも教えていいのかどうか、それが問題になる。

 闘技場のオベリスクに、星結晶を捧げてしまえばいい。


 だが、英霊のご老人が出現したらどうなる?

 魔法技能を封じられたら、如何にジュナさんが強かろうとも単身では詰む。

 いや、詰んでくれないと困る。

 英霊様達の立場が無くなるぞ!



 風花のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1ポイント分のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 風花 ゾンネティーガーLv92→Lv93(↑1)

 器用値 57

 敏捷値 78

 知力値 86

 筋力値 68(↑1)

 生命力 68(↑1)

 精神力 86


 スキル

 噛付き 引裂き 回避 登攀 裂帛 瞑想

 危険察知 隠蔽 監視 夜目 匂い感知 連携

 精密操作 気配遮断 気配察知 魔力察知

 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 風属性 水属性 氷属性

 黄道変 白道変 耐混乱



 言えない。

 言ってはならない。

 いや、いずれバレるかも?


 闘技場では召魔の森が拠点として強化が進み過ぎて以降、星結晶を捧げていない。

 他にも色々と危険物があって、捧げていないアイテムも多かった。

 星結晶はその中でも突出して危険だ!

 気楽に捧げられる代物じゃない。

 結局、棚上げにされたままだ。


 だが、今の状況はどうだろうか?

 転生煙晶竜と長老様がいる。

 師匠がいて、ジュナさんもいる。

 リスクを考慮し、星結晶を捧げて戦いを挑むのであれば条件が揃っているように思える。

 ジュナさんだって、星結晶で英霊様達と戦える事が分かっても断念するだろう。

 以前の難易度でも無茶が過ぎると思うぞ?


 ま、先にアンデッドの掃討が先だけどね。

 邪結晶もかなり、確保出来てもいる。

 いいペースと言えるだろう。


 では、パーティの布陣を見直そう。

 エルミタージュを残して全員帰還だ。

 ナインテイル、ナーダム、ヴェルツァスカ、プリトヴィッチェを召喚しました。

 スキルに祝福を持つ面々が被るけど、目的は戦力の底上げだ。

 これでいい。


 まだジュナさんはブツブツと何かを呟いている。

 今はちょっと、近寄り難いな!

 闘技場で英霊様達と確実に戦える事はいつ、話すべきか?

 いや、そもそも話していいものかどうかも憚られるけどね。

 アンデッドの掃討が終わったら、明かしてみよう。

 単身で戦う事はきっと、諦めてくれるものと期待したい。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv270

職業 サモンメンターLv159(召喚魔法導師)

ボーナスポイント残 71


セットスキル

小剣Lv214 剣Lv216 両手剣Lv216 両手槍Lv218

馬上槍Lv219 棍棒LvLv218 重棍Lv217(↑2)

小刀Lv215 刀Lv217 大刀Lv217 手斧Lv214(↑1)

両手斧Lv216(↑3)刺突剣Lv213 捕縄術Lv222

投槍Lv218 ポールウェポンLv218

杖Lv246 打撃Lv255(↑1)蹴りLv255(↑1)

関節技Lv255(↑1)投げ技Lv255(↑1)

回避Lv265 受けLv265

召喚魔法Lv270 時空魔法Lv267 封印術Lv265

光魔法Lv261 風魔法Lv262(↑1)土魔法Lv261

水魔法Lv262(↑1)火魔法Lv261 闇魔法Lv262(↑1)

氷魔法Lv261 雷魔法Lv262 木魔法Lv261

塵魔法Lv261 溶魔法Lv261 灼魔法Lv261

英霊召喚Lv7 禁呪Lv265

錬金術Lv221 薬師Lv60 ガラス工Lv55

木工Lv113 連携Lv224 鑑定Lv173 識別Lv241

看破Lv223 保護Lv94 耐寒Lv233

掴みLv232 馬術Lv232 精密操作Lv233

ロープワークLv221 跳躍Lv238 軽業Lv243

耐暑Lv224 登攀Lv225(↑1)平衡Lv232

二刀流Lv224 解体Lv168 水泳Lv221

潜水Lv221 投擲Lv232

ダッシュLv231 耐久走Lv231 追跡Lv231

隠蔽Lv229 気配察知Lv232 気配遮断Lv232

魔力察知Lv232 魔力遮断Lv232 暗殺術Lv232

身体強化Lv233 精神強化Lv233 高速詠唱Lv251(↑1)

無音詠唱Lv250 詠唱破棄Lv253 武技強化Lv244(↑1)

魔法効果拡大Lv233 魔法範囲拡大Lv233

呪文融合Lv233

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv180(↑4)耐麻痺Lv193(↑2)

耐混乱Lv80e 耐暗闇Lv236 耐気絶Lv233

耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e 耐沈黙Lv229

耐即死Lv141 全耐性Lv173

限界突破Lv133 獣魔化Lv138


召喚モンスター

ビアンカ アークエンジェルLv92→Lv93(↑1)

 器用値  42

 敏捷値 103

 知力値 103(↑1)

 筋力値  42

 生命力  42

 精神力 103(↑1)

 スキル

 杖 弓 飛翔 浮揚 変化 神霊 神撃

 祝福 遠視 広域探査 空中機動 魔力察知

 魔力遮断 連携 精密操作 自己回復[小]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[極大] MP回復増加[大]

 時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性

 水属性 木属性 雷属性 氷属性 賛美歌

 呪曲


バイヨネット エンジェルナイトLv92→Lv93(↑1)

 器用値 77

 敏捷値 77

 知力値 88

 筋力値 52(↑1)

 生命力 52(↑1)

 精神力 88

 スキル

 剣 両手槍 杖 弓 小盾 重盾 重鎧 飛翔

 浮揚 神霊 神撃 遠視 夜目 連携 空中機動

 突撃 吶喊 自己回復[大] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 木属性 灼属性 賛美歌


イソシアネート 蜘蛛神Lv92→Lv93(↑1)

 器用値 106(↑1)

 敏捷値  89(↑1)

 知力値  34

 筋力値  89

 生命力  84

 精神力  34

 スキル

 噛付き 爪撃 跳躍 回避 登攀 掘削

 奇襲 隠蔽 危険察知 振動感知 魔力察知

 気配遮断 魔力遮断 監視 夜目 出糸

 罠作成 繭作成 網糸結界 糸延伸

 自己回復[大] 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[小] 闇属性 土属性 水属性

 猛毒 麻痺 暗闇 混乱 魅了


タペタム 獅子神Lv92→Lv93(↑1)

 器用値  40

 敏捷値  81(↑1)

 知力値  40

 筋力値 116(↑1)

 生命力 131

 精神力  40

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 疾駆 跳躍 回避

 受け 念動 激高 追跡 裂帛 危険察知 夜目

 耐久走 隠蔽 強襲 捕食吸収 自己回復[極大]

 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] MP回復増加[中]

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐混乱


風花 ゾンネティーガーLv92→Lv93(↑1)

 器用値 57

 敏捷値 78

 知力値 86

 筋力値 68(↑1)

 生命力 68(↑1)

 精神力 86

 スキル

 噛付き 引裂き 回避 登攀 裂帛 瞑想

 危険察知 隠蔽 監視 夜目 匂い感知 連携

 精密操作 気配遮断 気配察知 魔力察知

 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 風属性 水属性 氷属性

 黄道変 白道変 耐混乱


パティオ ゴールドシープLv92→Lv93(↑1)

 器用値 40

 敏捷値 94

 知力値 94

 筋力値 40

 生命力 76(↑1)

 精神力 76(↑1)

 スキル

 頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ

 夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知

 霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[中]

 弾性強化[大] 解体 祝福 時空属性 光属性

 闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱

 耐睡眠


貴船 メデューサLv92→Lv93(↑1)

 器用値  44

 敏捷値  69

 知力値 113

 筋力値  44(↑1)

 生命力  68

 精神力  91(↑1)

 スキル

 弓 噛付き 巻付 回避 遠視 広域探査

 飛翔 夜目 監視 瞑想 匂い感知 熱感知

 反響定位 気配遮断 平衡 隠蔽 変化

 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[中] MP吸収[中] 吸血 呪歌

 呪眼 時空属性 光属性 闇属性 風属性

 土属性 水属性 木属性 毒 暗闇 沈黙

 魅了 石化 耐沈黙 耐石化


ビーコン エルダードラゴンLv8

 器用値 64

 敏捷値 64

 知力値 81

 筋力値 64

 生命力 64

 精神力 81

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動 連携

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了 加護


召魔の森 ポータルガード 34枠

ジェリコ、リグ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼

逢魔、極夜、雷文、守屋、シリウス、スーラジ、久重

テフラ、岩鉄、ジンバル、虎斑、蝶丸、網代、スパーク

クラック、オーロ、プラータ、火輪、酒船、コールサック

シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル、デミタス

白磁、マラカイト、パイリン、エジリオ


海魔の島 ポータルガード 16枠

ナイアス、テイラー、ストランド、ペプチド、バンドル

ロジット、船岡、出水、エルニド、ロッソ、雪白、濡羽

アチザリット、クォーク、アモルファス、オリアナ


召魔の森に駐留

翠玉竜、エルダードラゴン、他ドラゴン2編隊分


地下洞窟に駐留

エルダードラゴン、他ドラゴン2編隊分


海魔の島に駐留

蒼玉竜、エルダードラゴン、他ドラゴン4編隊分


同行者

ビーコン(転生煙晶竜)、長老様、黄晶竜

オレニュー、ジュナ、シルビオ


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