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「ウォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーッ!」


 酒船の頭上から森の中に戻ったのと同時にヴォルフの遠吠えだ!

 そして幾つもの分身が森の中に吸い込まれて行く。

 そうだ!

 先手を打たねばならない。

 何が相手であれ、打てる手ならある!



(カタストロフィ!) 


 この攻撃呪文であれば防御も回避も不可能、何が相手であっても等しくダメージを強いる。

 卑怯だ。

 だが、有効だ!

 使わない手は無い!


 それにどうやら、敵の先頭部隊が迫っている。

 メイズ・フォレストの効果があるからか、統率されているように見えない。

 マーカーは?

 全部、赤い!

 つまり仕留めちゃってもいいんだね?



 シェーシャの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 八岐大蛇之写身 ???

 妖怪 ??? ???

 ??? ???



 アナンタの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 エンシェントバシュム ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 ニーズヘッグの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 巴蛇 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 先頭集団には共通点があるようだな?

 蛇だ。

 蛇身だ!

 どうやらメイズ・フォレストに惑わされずにこっちの位置を把握しているらしい。

 だが、後方に見え隠れする赤いマーカーは右往左往しているぞ?

 戦力が分断されているに等しい。

 迎撃?

 いや、こっちから攻め込んでやる!

 問題ならある。

 総大将格の存在はまだ把握出来ていない!

 センス・マジックも使ってあるんだが、あちこちに巨大な魔力があって良く分からん!



(((((((メテオ・クラッシュ!)))))))

(((((((ミーティア・ストリーム!)))))))

(((((((クェーサー!)))))))

((((((ダークマター!))))))

((((((ソーラー・ウィンド!))))))

((((((マイクロ・ブラックホール!))))))

(ミラーリング!)


 分からなくてもいい。

 今は敵を討ち減らすべきだ!

 それに先頭集団だけでも危険だぞ?

 未見の相手はいない。

 見知っている魔物に妖怪だが、センス・マジックで見た光景には戦慄するしかない!


 強力な相手ばかりだ!

 レベルは高めで闘技場で戦っている難易度をも超えているだろう。

 拠点の強化が進んだ影響かな?

 そうであるなら文句無しであるのだが。


 嫌な予感がしていた。

 それにしては明らかに難易度が跳ね上がり過ぎている!



 ゾディアック・オピュクス ???

 英霊 ??? ???

 ??? ???



 パイロヒュドラ ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 マッドヒュドラ ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 メデューサ ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



((((((レビテーション!))))))

((((((((((テレキネシス!))))))))))

((((((((((マグネティック・フォース!))))))))))

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 オリハルコン球による多面結界を敷く。

 同時に舌打ちしたくなっていた。

 黄金に輝く蛇身の正体はゾディアック・オピュクスだったか!

 人型ではなく、蛇に変身しているけど間違いなくゾディアック・オピュクスだ。

 こいつの得物は鞭だが、今は使えない状態になる。

 現時点ではこいつだけが希望の星だろう。

 格闘戦が可能なのはこいつだけだ。

 但し、人型になって貰わないと困るぞ?



 白竜 ???

 霊獣 ??? ???

 ??? ???



 青竜 ???

 霊獣 ??? ???

 ??? ???



 黄竜 ???

 霊獣 ??? ???

 ??? ???



 紅竜 ???

 霊獣 ??? ???

 ??? ???



 黒竜 ???

 霊獣 ??? ???

 ??? ???



 アナンタの写身に迫りつつ、追加戦力の存在も確認だ。

 厄介な蛇玉がいる!

 そのHPバーは大きく減ってはいるが、それでも危険な存在だぞ?

 鬼竜変がある。

 いかん!

 個々の強さも文句無し、その上に数も多いだと?

 常時、こうであって欲しい所だが。

 今、こっちの戦力と手札で勝てるのか?

 かなり厳しい状況に思える。

 まだ目の前の戦力の後方にも別の集団がいるのが分かっている。

 森の奥で赤いマーカーが見え隠れしていた。

 所々で黄金に輝く何かがいる。

 それがゾディアック・オピュクスか黄竜なのか、既に関係無い。

 敵の数が膨大だ!

 センス・マジックで見る風景でも数の把握が出来ない程です!



「ハハハッ!」


 窮地か?

 窮地だ!

 だが、窮地であるからこそ楽しめる!

 不思議な程に狂気が研ぎ澄まされていた。 

 今はまだ枷を嵌めてあるような状態だが、体の肉が盛り上がるような感覚がある。

 ダメだ。

 もう抑えきれない!



(レールガン!)

(ミラーリング!)


 黄竜に向けてオリハルコン球を投じておいて、思う。

 オレの後方にゴーレム組が戦列を組んで迫っている。

 更に後方には酒船。

 手持ちの切り札で使えるのは?

 メタモルフォーゼの呪文だ。


 パーティには戦鬼もいるんだけど、ここは酒船を対象とすべきだろう。

 何しろ敵の数が多い上に巨躯の相手もいるのだ。

 蛇身だらけでまともな格闘戦にならない所が残念だが、仕方ない。

 何も手を打たずに敗北するつもりなど無い。

 戦うからには勝たねばならない。

 その理由は単純、そうでなければ楽しめないからだ!



(メタモルフォーゼ!)


 多面結界を解除し、どうにか酒船の体に触れて呪文を使う。

 オリハルコン球は使えなくなったが、問題は無い。

 適当な相手を鉄の棺桶に封じ込めて、レールガンの弾にしてしまえばいいのだ!

 既に確立された手ではあるけど有効なのも分かっていた。

 問題は?

 森の中にいる相手を狙うのが少々手間が掛かる事だろう。


 何、問題あるまい。

 見え隠れする程度でも敵の位置は把握出来る。

 むしろ懸念すべきは後衛となっている人形組の方かもしれないぞ?

 アマルテイア組を付けてあるけど、心配だ。

 エルミタージュとナーダムはまだいいけど、エジリオが心配だ!

 前に出たがる傾向がある。

 それに敵が迂回して包囲されたら危ないぞ?

 統率が取れているように見えないから心配無用であるかもだが。

 油断してはならない。

 ヴォルフを始め、探索能力に秀でた召喚モンスターもいるけどね。

 周囲は森で身を隠す場所には事欠かない。

 何が潜んで迫っているのか、分からない事だってあるのだ!






「ッ?」


 酒船の頭部に何かが直撃した?

 だが頭部を護るリグが弾いて事無きを得たようだ。

 さすが元祖生体アーマー!

 いや、それよりも今の攻撃は何だ?

 どうやら大きな岩を投擲しているようなんだが。

 森を超える大きな影が夜の闇の中で蠢いていた。

 かろうじて赤いマーカーが確認出来たけど、遠近感がおかしい。

 いや、あれはオレも見知っている巨人のようです!




 キュクロプス ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 キュクロプスの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 ヘカトンケイル ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ヘカトンケイルの写身 ???

 魔物 ??? ???

 ??? ???



 何だと?

 召魔の森の闘技場ではキュクロプスの化身、ヘカトンケイルの化身までは見ている。

 写身、というのは初ではないかな?

 だが、本命は違うな。

 キュクロプス、そしてヘカトンケイル。

 幻影でも分身でも化身でもない。

 そのシンプルな名称が意味するのは?

 オリジナルって事だろう。


 キュクロプスは3体、ヘカトンケイルも3体、一定の距離を置いて戦列を組んでいる。

 どうやらこっちを半包囲するつもりかな?

 お互いの距離を拡げているらしい。

 その間隙を多数の写身達が埋めるつもりのようだ。


 いかん!

 この数は何だよ!

 HPバーは大きく削れているのはいいが、仕留める間にこっちの戦力も削られそうだ!

 圧倒的な規模、一体これは何だ?

 毎回、こんな戦闘が続くのってどうなの?

 常態化して欲しいと思っていたりするけど、今は一旦忘れよう。

 戦いに集中しろ!


 感覚的には分かっている。

 これは何かが違う。

 そう、あの主神級の面々と戦った時と同じ違和感がある。

 あの老紳士の差し金だろうか?

 何となくだけどそんな予感がしています!







『どこかにいる筈だ! 探せ!』


『我がやろう。防御は任せる!』


『応ッ!』


 何者かの声が森の中で響いていた。

 そして酒船の向こう側に巨躯の何者かが見える。

 巨人?

 しかもその影は2つもある!


 その体躯は酒船をも超えているようだ。

 夜の闇の中で表情がやや不分明だが、分かる。

 分かってしまった。

 片方はグレイプニルで拘束されていた巨人。

 もう片方はその拘束から解き放った巨人だ!



 プロメテウス ???

 ??? ??? ???

 ???



 エピメテウス ???

 ??? ??? ???

 ???



 ドゥルガー ???

 ??? ??? ???

 ???



 プロメテウスは巨大な剣を、エピメテウス巨大な槌を背負っていた。

 空中に結跏趺坐の姿勢で浮いているのは女神のドゥルガー、多数の腕に様々な得物を持っている。

 いや、これだけじゃないようだ。

 プロメテウスの肩に誰かがいるぞ?



 ヘイムダル ???

 ??? ??? ???

 ???



 思兼神 ???

 ??? ??? ???

 ???



 共通点は?

 天空に浮かぶ島に封じられていた神々だ!

 但しここにホルス神の姿が無い。

 そして馬頭観音様もいないようだ。



『ここは我等に任せよ!』


『好き勝手に世界を手遊びにしおって! その報いを受けるがいい!』


 オレの両脇をすり抜けるようにしてプロメテウスとエピメテウスが進み出る。

 女神ドゥルガーは高度を上げ、上空で旋回するジャンダルムの頭上に位置するようだ。

 ああっ!

 手にした弓から放たれた矢が巨人達を貫いている!

 獲物が、獲物が減ってしまうぞ?



『案ずるな、ここは汝の拠点であるのだろう?』


『我等が好きなようにさせん。安心するがいい』


「ヴェッ?」


 まだオレは酒船の姿を写し取ったままだ。

 まともに会話が出来ない。

 ヘイムダルと思兼神はオレの両肩に飛んで来て、オレの護衛役をしてくれるようだが。

 無用です。

 任せるかって?

 いや、このまま戦場に留まってやる!



『こ、これ! 無茶をするでない!』


 思兼神が制止しているけどね。

 ここは攻めるべきだ。

 何よりも目の前には仕留めるべき獲物がいる。

 見逃してはならない!



『いるぞ! だが場所が特定出来ぬ!』


『捕捉出来るかの?』


『分からぬ。間に合うかもしれんが間に合わないかもしれぬ』


『ふむ。では我が結界を敷く。逃げられるにしても、追えるようにしておこう』


『頼む!』


 思兼神は小さい。

 だが発せられる魔力はセンス・マジックが効かなくなる程で底がまるで分からない。

 沈思黙考する姿はどこか近寄り難く思える。

 今はオレの肩にいるけどさ。

 気にせず暴れていいですか?



((オフェンス・フォール!))

((ディフェンス・フォール!))

((フォースド・メルト!))

((スロウ!))

((ディレイ!))

((パラライズ!))

((イビル・アイ!))

((グラビティ・プリズン!))

((ダーク・プリズン!))

((ホーリー・プリズン!))

((アイヴィー・ウィップ!))

((ブラックベルト・ラッピング!))

((レインボー・チェイン!))

((コラプト!))

((オートクレーブ!))

(ドラウト・ゾーン!)

(ヘルズ・フレイム!)

(レゾナンス!)

(スウォーム!)

(カーズド・ワーム!)

((ペトリファクション!))

((アイアン・メイデン!))

(ミラーリング!)


 森の合間に見えたミノタウロスを鉄の棺桶に封じ込める。

 弾の装填はこれで完了。

 後はもう投げるだけですな!



(レールガン!)

(ミラーリング!)


 手近なヘカトンケイルの写身に直撃!

 いや、貫通したか?

 ある意味、神々の参戦で劣勢は一気に逆転したように思う。

 助かった、という思いは当然だがある。

 一方でそれが途轍もなく悔しくもあった。

 だからこそ、ここで戦うのを止める訳にはいかない。

 思兼神が制止するのを無視してでも、敵を屠ってくれる!







《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【識別】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔法効果拡大】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔法範囲拡大】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐麻痺】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐気絶】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『どうだ?』


『場所は分からぬ。だが、いる。間違いなく』


『ならば探しましょう! 兄上?』


『待て。無闇に動いても時間を無駄にするだけ。熟慮せよ』


『しかし時を与えてしまっては好機を失いますぞ?』


『焦るな。必ず、見付かると信じよ』


 神々の会話を耳にしながらステータス操作というのも変な感じがするぞ?

 特にプロメテウスとエピメテウスの会話は遙か頭上で行われている。

 頭上から降って来る重低音は少々、頭に響くぞ!

 いや、この森のどこかに誰かが潜んでいるのであれば聞こえているんじゃないの?

 そこを思えばオレが紡ぐべき言葉は1つだけだ。

 ちょっと黙れ。

 だが小心者のオレにそんな事を言える筈もありません!



 護鬼のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 護鬼 羅喉Lv91→Lv92(↑1)

 器用値 92

 敏捷値 92

 知力値 52(↑1)

 筋力値 77

 生命力 77

 精神力 52(↑1)


 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避

 隠蔽 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 軽業

 連携 精密操作 跳躍 平衡 気配遮断

 気配察知 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 土属性 溶属性

 流転相




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 オレは既にメタモルフォーゼの効果を解除、元の姿に戻っている。

 酒船の姿のままでは周囲にいる神様達と会話が成り立たないからだ。


 しかし、惜しい。

 折角の切り札、大いに暴れる事は出来たのだが。

 やはり納得出来ない。

 これって一体、何事?

 追従戦力は確かに充実していて不足などしなかった。

 むしろ過剰な程の戦力がいたように思う。

 ゾディアックシリーズにミノタウロス、ハヌマーンにスグリーヴァ、そしてアプサラス。

 ヤマツミにワタツミ、それに縛霊戦士達。

 個々の強さは置くとしても、その戦力は尋常じゃないぞ?


 事情を是非、知っておきたいものだ。

 それには会話に加わる切っ掛けが欲しい所なのだが。

 何しろ相手は神様だ。

 アポロン神やアルテミス女神で慣れてはいるけど、あの方々はどこか人間臭い所がある。

 でもね、ここに揃っている面々は違うぞ?


 特にドゥルガー女神は怖い。

 オレの身長を超える体躯、多数の腕に様々な得物を操る女神様だ!

 護鬼の姿にも通じる形態だが、より極端になる。

 実に剣呑だ。

 いつ襲われてもいいように警戒しているのは分かるんだが、その殺気が凄まじい!

 こっちの背中が寒くなってしまってます!



 戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 戦鬼 オーガロードLv91→Lv92(↑1)

 器用値  68

 敏捷値  86

 知力値  19

 筋力値 124(↑1)

 生命力 124(↑1)

 精神力  19


 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避

 登攀 平衡 投げ技 関節技 体当たり

 激高 剛力 夜目 掴み ダッシュ

 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] 自己回復[極大] 耐石化

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇 毒耐性

 回生




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「一体、何がいるんです?」


『神だよ。但しこの世界を改変し続ける神であるが』


『我等を封じし存在でもあるな』


『調和を敢えて崩し、己の思うがままに世界を弄んだ罪は重い』


『償って貰わねばならん』


『何よりもその真意を問い質さねばならぬ』


「何の神なんです?」


『神々を束ねる主神とも言える者達だよ。かつては我が主として君臨していたのだがな』


 まさか。

 プロメテウスの言葉をそのまま咀嚼すると?

 あのゼウスがここにいるって事になる!


 視線を転じる。

 エピメテウス、ドゥルガー、ヘイムダル、思兼神。

 皆、一様に厳しい顔付きになっている。

 どうやらまだ、何かが進行中であるらしいぞ?



 スコーチのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 スコーチ ミネルヴァオウルLv90→Lv91(↑1)

 器用値  56

 敏捷値 111

 知力値  71

 筋力値  72(↑1)

 生命力  72(↑1)

 精神力  56


 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査

 夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破

 強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知

 天啓 睡眠 混乱 麻痺 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 耐混乱 耐即死

 耐魅了 耐睡眠




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジャンダルム』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》



「もしかして、ゼウス?」


『迂闊にその名を口にしてはならん! 言霊だけで場所を悟られかねんぞ!』


『いや、待て。信仰に根差した言葉ではないのだ。この者であれば平気であろう』


『それに神殺しでもある。どうにかしたくとも逡巡するのが道理』


『確かに。これでは近寄って来る事もせぬであろうかな?』


『膠着するのは好ましくない。捕捉は出来ぬのか?』


『無理だ。動いてくれたら追えるとは思うが』


 全員の視線がヘイムダルに集中していた。

 どうやら探索能力はこの神が最も秀でているらしい。

 そのヘイムダルは両目を閉じて沈思黙考に入ってしまった。

 近寄り難い雰囲気はやはり神だ。

 アポロン神やヘルメス神とは違い、戦士の持つ厳しさがそこにはあった。

 


 ジャンダルムのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう2点のステータスアップは筋力値と精神力を指定しましょう。



 ジャンダルム ブラックドラゴンLv6→Lv7(↑1)

 器用値 57

 敏捷値 57

 知力値 60

 筋力値 94(↑1)

 生命力 94(↑1)

 精神力 58(↑1)


 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 反響定位 夜目 水棲 水中機動

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了



『向こうが動けば、分かるか?』


『うむ。だがここは森だ。派手な手を使うのは好ましくない』


『そうだな。この者が難儀するであろうしな』


「えっと、確認したいのですが。派手な手があると?」


『ある。だが、この森を大いに破壊する事になるであろうな。例えばこれだ』


 プロメテウスが大剣とは別に何かを持っている。

 何かの植物の茎のようなのだが。

 それ、一体何でしょう?



「それは?」


『原初の火を運ぶのに使った物だ。一度、燃え始めたら神であっても消すのは容易ではない』


『ここの森が焼け野原になるであろうな』


『だが結界も永遠に続ける訳にも行くまい。何か手立てはあるか?』


『少し、待て。手があるやもしれぬ』


 ドゥルガーの視線は天空を見ていた。

 そこには何か、闇よりも深い何かがあるようだが。

 黒曜竜が作り上げる門と似て非なる感じがする。

 漆黒の球体?

 どこか東の地で見た黒い球体のような印象だ!


 そこから何かが降りて来る。

 これもまた黒い何かだ!



 カーリー ???

 ??? ??? ???

 ???



 マトリカス ???

 ??? ??? ???

 ???



 以前に見た事があるぞ?

 恐ろしい形相を持つ女神、その姿はドゥルガーよりも更に剣呑な様相になる。

 まるで悪鬼羅刹。

 それは周囲を固める8体のマトリカスも同様だ!

 カーリー程ではないけど、恐ろしい姿形をしている。



『多少、乱暴であるが揺さぶってみるといい』


『どうやって?』


『それは我がやろう。これを機に楔を打ち込むべきであろう』


『或いは枷を嵌める事だな』


『然りだ。不滅の神の身である事を呪うようにせねばならぬ』


『兄上が受けた苦痛を幾層倍にしてやる!』


 まあ、アレだ。

 神々の戦いの舞台がこの森って所が引っ掛かる。

 オレが参加する権利ってあるんですかね?

 森を荒らすようであれば、目の前にいる神々も傍迷惑な存在になる訳だが。


 出来れば喧嘩は別の場所でして欲しいものです。

 そうでなければオレも参加したい所だ。

 理由は?

 ここに何しに来たのか、問い質す為だ!

 今までのこの有様を見ると、どうも召魔の森に攻め込んでいるようにしか思えない。

 もし、そうであるなら?

 反撃させて貰おう。


 それにどうも、主神級の神々がここに来ているような雰囲気だ。

 少なくとも、ゼウスはいるものと考えていい。

 そう、ゼウスだ!

 つい最近の戦闘では途中で見失ったゼウスだ!

 今回は運営アバターが本体なのかな?

 そこも重要だけどね。

 以前、アポロン神に依頼されていた事がありましたよね?

 ゼウスを殺して欲しいと。


 神殺しの称号を得て以降、何だか奇妙な展開が続いている。

 気のせいじゃない。

 何かがオレの周囲で動き出しているような?

 自意識過剰であるかもだが、目の前の光景がこれだ。

 おかしい。

 どうしてこうなってしまったんだろう?

 思い返してみても分からない。

 オレはただ、流されるままにプレイしてただけの筈だ!


主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv262

職業 サモンメンターLv151(召喚魔法導師)

ボーナスポイント残 15


セットスキル

小剣Lv210 剣Lv213(↑1)両手剣Lv210 両手槍Lv208

馬上槍Lv214 棍棒LvLv211 重棍Lv213 小刀Lv212

刀Lv210 大刀Lv209 手斧Lv210 両手斧Lv212

刺突剣Lv209 捕縄術Lv218 投槍Lv214

ポールウェポンLv214

杖Lv238 打撃Lv246 蹴りLv246 関節技Lv246

投げ技Lv246 回避Lv257 受けLv257

召喚魔法Lv262 時空魔法Lv257 封印術Lv255

光魔法Lv253 風魔法Lv253 土魔法Lv253

水魔法Lv253 火魔法Lv253 闇魔法Lv254(↑1)

氷魔法Lv253 雷魔法Lv254 木魔法Lv254(↑1)

塵魔法Lv253 溶魔法Lv253 灼魔法Lv253

英霊召喚Lv7 禁呪Lv255

錬金術Lv216 薬師Lv59 ガラス工Lv55

木工Lv113 連携Lv219 鑑定Lv169 識別Lv231(↑1)

看破Lv214(↑1)保護Lv88 耐寒Lv228

掴みLv225 馬術Lv224 精密操作Lv229

ロープワークLv218 跳躍Lv230 軽業Lv235

耐暑Lv217 登攀Lv217 平衡Lv224

二刀流Lv221 解体Lv167 水泳Lv218

潜水Lv218 投擲Lv226(↑1)

ダッシュLv224 耐久走Lv224 追跡Lv224

隠蔽Lv221 気配察知Lv224 気配遮断Lv224

魔力察知Lv224 魔力遮断Lv224 暗殺術Lv224

身体強化Lv224 精神強化Lv224 高速詠唱Lv241

無音詠唱Lv241 詠唱破棄Lv244 武技強化Lv234

魔法効果拡大Lv226(↑1)魔法範囲拡大Lv226(↑1)

呪文融合Lv226

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv146(↑1)

耐混乱Lv80e 耐暗闇Lv232 耐気絶Lv222(↑1)

耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e 耐沈黙Lv222

耐即死Lv132 全耐性Lv165

限界突破Lv123 獣魔化Lv131


召喚モンスター

護鬼 羅喉Lv91→Lv92(↑1)

 器用値 92

 敏捷値 92

 知力値 52(↑1)

 筋力値 77

 生命力 77

 精神力 52(↑1)

 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避

 隠蔽 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 軽業

 連携 精密操作 跳躍 平衡 気配遮断

 気配察知 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 土属性 溶属性

 流転相


戦鬼 オーガロードLv91→Lv92(↑1)

 器用値  68

 敏捷値  86

 知力値  19

 筋力値 124(↑1)

 生命力 124(↑1)

 精神力  19

 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避

 登攀 平衡 投げ技 関節技 体当たり

 激高 剛力 夜目 掴み ダッシュ

 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] 自己回復[極大] 耐石化

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇 毒耐性

 回生


スコーチ ミネルヴァオウルLv90→Lv91(↑1)

 器用値  56

 敏捷値 111

 知力値  71

 筋力値  72(↑1)

 生命力  72(↑1)

 精神力  56

 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査

 夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破

 強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知

 天啓 睡眠 混乱 麻痺 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 耐混乱 耐即死

 耐魅了 耐睡眠


ジャンダルム ブラックドラゴンLv6→Lv7(↑1)

 器用値 57

 敏捷値 57

 知力値 60

 筋力値 94(↑1)

 生命力 94(↑1)

 精神力 58(↑1)

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 反響定位 夜目 水棲 水中機動

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了


ビーコン エルダードラゴンLv6

 器用値 63

 敏捷値 63

 知力値 80

 筋力値 63

 生命力 63

 精神力 80

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避

 跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動 連携

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死

 耐魅了 加護


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、守屋、スーラジ

久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク

クラック、オーロ、プラータ、イソシアネート、ムレータ

酒船、コールサック、シュカブラ、シルフラ、葛切

スコヴィル、デミタス、白磁、マラカイト、パティオ

貴船、エジリオ、エルミタージュ、ナーダム


海魔の島 ポータルガード

ナイアス、テイラー、ストランド、ペプチド

ロジット、エルニド、ロッソ、雪白、濡羽

アチザリット、クォーク、アモルファス、明石

オリアナ、ヴェルツァスカ、プリトヴィッチェ


海魔の島に駐留

ビーコン(転生煙晶竜)、長老様、蒼玉竜、黒曜竜

紫晶竜、黄晶竜、他ドラゴン4編隊分


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