1168
《当該区域に監視対象を確認》
《現状では排除は不可能です》
《管理担当者は出頭して下さい》
《非常遮断措置は不可能、別途承認が必要です》
《警告! 検証配備の設定がそのまま稼働中です!》
《停止信号は無効を確認》
《各所へ警告を終了。そのまま待機、監視モードに移行します》
今のインフォは、何だ?
隣に着陸している転生煙晶竜を見上げるが、特に反応は無い。
オレにだけ、聞こえていたのか?
周囲を見る。
ここは一種の空港であるようだ。
形状は円形のヘリポートに近いが、それだけではない。
とんでもなく広い!
そして遠目に円盤状のハンガーが8つ、出っ張った形で併設されていた。
これもまた巨大だ。
その向こう側には尖塔のようにビルの頂上が見えている。
ここは空中庭園みたいな構造であるらしい。
支えているのは周囲にあるビル群。
かなりの耐過重があるのは確認済みです。
オレ達を迎撃していた護衛艦艇が何隻か、不時着していたからだ。
動きは無い。
稼働出来ない状態なのは明らかであった。
『結構、揺れておるな』
「そうですか?」
『ゆっくりとであるが、揺れておる。それに魔力は感じ取れぬが地脈の流れはあるようじゃ』
「分かるので?」
『うむ。かなり乱れておる。何とも居心地が悪いのう』
居心地が悪い、ですか。
そんな場所に残して探索をするというのも悪い気がします。
摩天楼のビル群は転生煙晶竜が飛び回るにしても間隙が狭い。
レッサードラゴンの体躯であっても、翼が干渉してまともに飛べそうもない。
このままここで待っていて貰う方がいいと思う。
同行するには少なくともドラゴンパピーの体躯でないと無理だ。
「空を飛んで周回していてもいいんですが」
『いや、ここで良い。地脈を通じて色々と見えるのでな』
「そういうものですか」
『そういうものじゃよ。それよりもどの程度待てばいいかな?』
「ザッと見て回るだけですから。様子を確かめたらここに戻って来ます」
そう、時間を長々と掛けるつもりはない。
そもそもこの規模の都市を全て探索するとか、普通に無理!
フィーナさん達に連絡を、とも思ったけどね。
何を相手に戦う事になるのか、分かっていないのだ。
そのリスクは減らしておくべきだろう。
布陣は全面的に変更だ。
ヴォルフ、逢魔、スコーチ、命婦、十六夜にしました。
まずはハンガーの1つを探索、次に支柱となっているビルに入ってみよう。
人間が行き来するような構造になっていればいいんだが。
ビルの階層構造を見るに、どうやら人がいてもおかしく無さそうです。
そこに期待ですね!
《立ち入り禁止区域に監視対象が侵入しました》
《プレイヤーに警告!》
《アナザーリンク・サーガ・オンラインのサービス対象外です》
《音声インフォも不能となります》
《現地点より撤退を推奨します》
さて、これはどういう事だ?
運営がやる事とも思えない。
行くな、と言われて行かないオレだとでも思われているのか?
行くなと言われたら行きたくなるのも人間だ。
だから、進もう。
階段を下っているだけだすがね!
ハンガー内部には例の無人ステルス戦闘機が鎮座してました。
ゆっくり観察してみたくもあったけど、今回は様子見だ。
先を急いだ訳だが。
ビル内部も予想通り、人間が使用する事を前提とした構造です。
但し、電力は供給されていないし人影も無い。
無人だ。
またしても無人だ!
ビル内部の表示は文字表記が一切無い。
矢印を始めとしたイラスト表示ならある。
どうもパネルの一部はモニターか何かだと思えるのだが、作動していないようだ。
天井や壁には半球状のセンサーもあるが、こっちは生きているのかどうかも分からない。
荒れているようには見えません。
だが、この雰囲気には覚えがあるぞ?
軌道エレベーターと雰囲気が重なる。
工業デザインとしてみたら違っているのだろうけど、印象は同じだ。
シンプルにして機能的。
無駄を排除した美しさがある。
無骨さは無いから、軍事用で建設されたビルとも思えないな。
「ッ?」
先行していたヴォルフと逢魔の脚が止まる。
階下から音が響いているようだ。
もうそれが敵である事は確信していた。
問題がそれが何であるのかなのだが。
オレ好みの相手であってくれるのか?
そうであって欲しいものです。
??? ???
戦闘用ロボット ???
??? ??? ???
??? ???
戦闘用ロボット ???
??? ??? ???
??? ???
戦闘用ドローン ???
??? ??? ???
??? ???
監視ドローン ???
??? ??? ???
おお、【識別】が効いている!
そんな感慨を吹き飛ばす事態かもしれません。
片方のドローンは未見ではない。
先刻まで空中戦で散々相手をしたタイプだ。
つまり、接近したら爆発するって事ですね?
もう一方のドローンは円盤形、これはどんな奴なのか分からんな。
より小型で数が少ない。
監視ドローンと表示もされているし、期待出来ないのだろう。
その一方で戦闘用ロボットは期待大かな?
蜘蛛のような形状の大型ロボットは置くとして、人型の奴は強引に格闘戦が出来そうだ!
お相撲さんスタイルだから少々工夫せねばいけないだろうけどね。
各々、武装している所も好ましい。
好ましいのだが、殴り合いはしていいのかね?
まあ殴ってみたら分かるさ!
「神降魔闘法!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」
「リミッターカット!」「ゴッズブレス!」
携行している殴打武器は?
神樹石のトンファーだな。
それに投擲用でオリハルコン球が2個ある。
金剛杵、神鋼鳥の小刀、怒炎蛇竜神の小剣の出番は無さそうです。
ところで、戦闘スーツはいないのか?
いるようなら中にパイロットがいる筈。
問い詰めたい。
いや、説得を試みたい!
きっとどこかにいますよね?
《只今の戦闘勝利で【杖】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【跳躍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【隠蔽】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【高速詠唱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【詠唱破棄】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『逢魔』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
一応、区切りとして最下層まで来てみました。
このビルはダメだな。
エレベーター、エスカレーターのような設備は無事だろうけど、階段は破壊され尽くしている。
原因はオレじゃない。
勝手に爆発して散る、無人ドローンが悪い!
ビルは途中で中空となっていた。
そこは無人ドローンが蜂の群れのように飛び回っていたけどね。
纏めてグラビティ・プリズンで最下層に叩き付けたのは少しスッキリしたかな?
ビルも50階辺りまでなら比較的ダメージは無いと思う。
その代わりに最下層は酷い有様だけどな!
逢魔のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
逢魔 闇鬼狼Lv81→Lv82(↑1)
器用値 54(↑1)
敏捷値 111
知力値 72
筋力値 53
生命力 54(↑1)
精神力 53
スキル
打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技
噛付き 疾駆 登攀 跳躍 軽業 裂帛
呪詛 反響定位 隠蔽 追跡 夜目 精密操作
気配遮断 魔力遮断 自己回復[大] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 変身 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 雷属性 溶属性 暗闇 沈黙 耐暗闇
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
今回、最もストレスを感じていたのはオレではあるまい。
多分スコーチだ。
何しろ空中で乱舞するのは無人ドローン、直接攻撃は厳禁であったのです。
代わりに戦闘ロボットを相手にさせていたんだけど、牽制攻撃にしかなっていなかった。
まあ、そうかも?
スコーチは属性を備えていない。
早期警戒で大いに助かっているけど、それで埋め合わせになるかどうかは不明だ。
オレが同じ立場であったら?
激怒しているね!
でもスコーチは動じているように見えない。
HPバーにダメージはあってもMPバーはほぼ温存出来ている。
多彩な状態異常攻撃は無効であった事を確認していて、以降は使わせていなかったからだ。
チェンジ・モンスターを使うべきだったか?
多分、そうだろう。
今は反省してます。
スコーチのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
スコーチ ミネルヴァオウルLv81→Lv82(↑1)
器用値 53
敏捷値 108
知力値 68
筋力値 69(↑1)
生命力 69(↑1)
精神力 53
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査
夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破
強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知
天啓 睡眠 混乱 麻痺 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 耐混乱 耐即死
耐魅了 耐睡眠
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『命婦』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
破壊の数々に関しては反省していない。
でも心配はしています。
オレ達がいるうちに倒壊する危険があるよね?
1階の広くかつては受付がいたであろうスペースには何も残っていなかった。
これでは心配だ。
ビルの基幹部分を破壊していないだろうな?
それにしても戦闘ロボットも強いな。
ヴォルフのレベルアップが無かったにせよ、経験値的にも美味しい。
多分、美味しいのだが。
面白いかどうかとは話が別だ。
オレ自身はまだいい。
強引に接近戦にしてやりたい放題にしている。
戦闘ロボットが相手だと色々と酷い攻撃だって躊躇無く行えるからだ。
腕をもいでみたり。
脚を引き抜いてみたり。
殴る蹴る、投げるまではまだいいけど、関節技まで仕掛けるのはやり過ぎだったかな?
でもね、通用するのが面白い所だ。
命婦のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
命婦 妖狐Lv81→Lv82(↑1)
器用値 40
敏捷値 89
知力値 118(↑1)
筋力値 40
生命力 40(↑1)
精神力 89
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 気配遮断 魔力遮断 夜目
MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[大]
自己回復[大] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 水属性 土属性 木属性
耐沈黙 耐魅了 耐暗闇 狐火
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『十六夜』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
この編成で戦っていて思う。
こういった近代兵器群との戦闘はやはり異質だ。
当たり前だけど、異質に感じてしまう。
普段の相手が相手だけに特にそう感じる。
環境も違うから尚更だ。
やっている事はそんなに変わっていないけどな!
これは一体、何が起きたのか?
平行世界と接続した、別のゲーム世界であるのか?
分からない。
何もかもが分からない。
転生煙晶竜には悪いけど、もう少し偵察行を続けようか?
いや、破壊活動であるかもだが。
余裕ならある。
それにビルの外であれば召喚モンスター達の制約も少なくなるだろう。
パーティに少し大型の面々も入れていいかな?
十六夜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
十六夜 銀月狼Lv80→Lv81(↑1)
器用値 48
敏捷値 80(↑1)
知力値 100
筋力値 47
生命力 48(↑1)
精神力 71
スキル
小剣 捕縛術 杖 打撃 蹴り 投げ技
関節技 回避 受け 噛付き 疾駆 登攀
威嚇 反響定位 追跡 瞑想 夜目 連携
匂い感知 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 変身
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
土属性 水属性 雷属性 氷属性 溶属性
木属性 耐暗闇 耐沈黙
では、ヴォルフを残して全員帰還だ。
鞍馬、シリウス、ジンバル、火輪を召喚しましょう。
もう少しだけ、探索行でいい。
単なる破壊活動になるかどうかは別問題だ。
それはこっちの都合で決まる事じゃない。
遭遇する敵次第だろう。
時刻は?
午後0時30分、昼食はどうしよう?
こうなったら携帯食で済ませるしかない訳だが。
さて、その余裕があるかな?
少々怪しいけど、摂らない訳にもいかない。
探索行んも合間を縫って食べてしまおう。
勿論だけど2人前だぞ!
《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【軽業】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【ダッシュ】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【高速詠唱】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『シリウス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
外の様子はどうか。
無人ドローンは少なくなったが、戦闘ロボットは増加したかな?
しかもより大型の個体もいた!
でもね、大型であっても有利になるとは限らない。
地形は摩天楼のビル群、身を隠す場所は幾らでもある。
これに対して大型の戦闘ロボットはいい的だ。
戦車に相当するであろう防御力も無意味だ。
しかも脚を止めるのが簡単なのです。
目の前の奴も蔦に絡まれて身動きが出来ないまま、レールガンで大穴を空けられていた。
意外なのは【灼魔法】の呪文、フォースド・エバポレーションが良く効く事かな?
簡単に動きがおかしくなってくれる。
そうなった大型戦闘ロボットを見てて思う。
欲しいな、これ。
入手してみた所で動かせる可能性は無いんだけどね。
単純に興味がある。
一体、どんな技術を用いているのか?
分解して調べてみたい。
破壊ではなく、分解だ!
シリウスのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
シリウス ホワイトファングLv81→Lv82(↑1)
器用値 59
敏捷値 104
知力値 59
筋力値 72(↑1)
生命力 72(↑1)
精神力 58
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 威嚇 聞耳 隠蔽
強襲 平衡 匂い感知 危険察知 追跡 夜目
掘削 気配遮断 捕食吸収 自己回復[中]
物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] MP回復増加[中]
時空属性 光属性 闇属性 氷属性 耐即死
耐魅了 耐暗闇 ブレス 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ジンバル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
戦いつつ移動はしていたのだが、目標はあった。
摩天楼で最も高い、白亜のビルだ。
どちらかと言えば尖塔のように見える。
その周囲だけ、高層ビルが無いように見えたのも理由の1つなのだが。
何かを示唆しているように思えます。
そして近寄って行くに従い、押し寄せる戦力が増えているのが分かる。
相手が嫌がる事であるなら積極的にやりましょう。
見方によれば意味が全く違うけど、今はアレを目標に進めばいいのだ。
ジンバルのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
ジンバル シュバルツレーヴェLv81→Lv82(↑1)
器用値 73
敏捷値 112
知力値 36
筋力値 82(↑1)
生命力 82(↑1)
精神力 36
スキル
噛付き 引裂き 激高 回避 疾駆 耐久走
忍び足 跳躍 危険察知 夜目 遠目 隠蔽
追跡 監視 気配遮断 暗殺術 物理抵抗[中]
自己回復[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
強襲 掘削 闇属性 火属性 土属性 溶属性
暗闇 麻痺 猛毒 耐暗闇 毒無効
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『火輪』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「ヴェッ?」
火輪が鳴く。
それに呼応したのか、ヴォルフがオレの手首の辺りを甘噛みしている。
これは警告?
多分、警告だろう。
白亜のビルは既に見上げるような位置にまで近い。
多分だが、これまで以上に苛烈な歓迎が待っているに違いない!
だが、期待していいのか?
相手はどれも画一的な攻撃しかして来ない。
火力はどれも驚異的ではあるが、迎撃は容易であるのだ。
虚を衝くのも同様です。
どうにかして欲しいものです。
いや、本当に。
そうでなければ新たな脅威となる戦力を用意して欲しいものだ!
火輪のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
火輪 ゴールドシープLv81→Lv82(↑1)
器用値 35
敏捷値 95
知力値 95
筋力値 35
生命力 70(↑1)
精神力 69(↑1)
スキル
頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ
夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知
霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[中]
弾性強化[大] 解体 祝福 時空属性 光属性
闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱
耐睡眠
では、シリウス、ジンバル、火輪はここで帰還だ。
ティグリス、極夜、パティオを召喚しました。
この先でまた何かが待ち受けているのだろう。
きっと、ある。
様子見のつもりだったけど、ここはもう少し踏み込んでみたい。
ビルとビルの合間を抜ける。
無論、狙撃される危険はあるが壁呪文のディメンション・ウォールは有効だ。
何が来ても跳ね返せるだろう。
正面には巨大な白い壁。
ビルの壁面であるのは明らかだ。
だが、異様なのは待ち構えている筈の戦闘ロボット達に生じていた。
全部、破壊されている!
一瞬、転生煙晶竜の仕業かと思ったが違うな。
全て斬り刻まれている。
どうやって?
思い当たる攻撃呪文があるとしたらアレかな?
【時空魔法】の呪文、ディメンション・ソード。
オレにはそれしか思い付かなかった。
だが、オレにこんな真似が果たして出来るかどうか。
何度か試しているけど、ここまでズタズタに出来た例しがない。
ガラクタと化した戦闘ロボットに腰掛けて佇む人影が見えた。
そいつの仕業であろう事はもう分かっている。
どうやってこれだけの数の戦闘ロボットを屠ったのか?
問い質せるかどうかは先方の態度次第だろう。
??? ???
魔神 ??? ???
??? ???
魔神だ。
オレは勝手にルーズリーフの魔神と呼んでいる。
また辺獄とやらで新たな力を手にしたのか?
それとも失ったのだろうか?
耳のピアスの数は変わらないが、鼻、唇、瞼にあったピアスが無い。
軽薄な笑みも無かった。
表情そのものが無い。
お面の方が感情を豊かに表現しているだろう。
今なら、仕留めるのは容易に思える。
だがそうはしなかった。
脅威なのは間違いない。
仕留められるべき時に、仕留めておく。
それが正解なのだと思う。
だが今は情報が欲しかった。
何でここにいる?
その理由にも多少は心当たりがあったのだ。
『やあ、君か』
「あんたか。ここで何をしている?」
『さあ? 君に答える義理は無いよ』
「感傷に浸っている所を悪いがね。ここは元々、あんたがいた場所じゃなかったか?」
答えは無かった。
魔神の顔に感情が浮かぶ。
冷徹でありながら、明確な殺意だ。
いい傾向じゃないな。
「本来、ここにあったのは古い港町だった。それにあんたの像もあったな」
『見たのか?』
「ああ」
普段の軽薄な様子であれば誤魔化していただろう。
鎌を掛けて肯定する答えを返して来るとか、考えられない!
『そうか、見たんだな?』
オレは答えなかった。
剣呑な雰囲気が漂っている。
こいつだけであれば、オレだけで相手をしよう。
だがどうも他にいるようだな?
瓦礫と化した戦闘ロボットの合間から何かが這い出して来た!
ゾディアック・ジェミニ、ゾディアック・ライブラ、ゾディアック・レオ。
他にも色々といるようだ。
『君もいけないんだ。ここに来てしまうなんてね』
「あんたはどうなんだ?」
『さて、どうなんだろうね?』
どうやらルーズリーフの魔神は普段の調子を取り戻したようだ。
今度は軽薄な笑顔が浮かぶ。
だが、殺意が消えていない。
その手には多数の指輪、幾つかを外すと地面に落とす。
おい。
貴重そうなアイテムだと思うけど、いいのか?
「ところで、他の魔神はどうした?」
『君には関係無い話だ、違うかな?』
どうやら会話をするつもりは無いらしい。
戦う気ですね?
「神降魔闘法!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」
「リミッターカット!」「ゴッズブレス!」
武技を一気に使う。
相手は魔神、オレ好みじゃないのは承知だ。
それでも全力を投入すべき相手だろう。
グレイプニルはどうする?
梱包して説得を試みるのもいいけど、このルーズリーフの魔神は油断ならないぞ?
ピアスにも、指輪にもどんな仕掛けが施されているか、知れたものではない!
(((((((六芒封印!)))))))
(((((((七星封印!)))))))
((((((十王封印!))))))
((((((フォース・フィールド!))))))
((((((プリズムライト!))))))
((((((ダーク・フォール!))))))
(十二神将封印!)
(ミラーリング!)
効果が薄くともそこは習い性、これも使っておく。
それにどうもいい雰囲気がしない。
周囲の残骸が動いている?
いや、元の姿を取り戻そうとしていた!
戦闘ロボット達が、復活する。
マーカーは明確に赤い。
一体、どうやって?
そんな疑念が当然のように脳裏を掠める。
そしてすぐに忘れた。
ここは死地で悩んでいられる余裕は皆無だ!
しかもこいつらが邪魔でルーズリーフの魔神を見失ったぞ?
(((((((メテオ・クラッシュ!)))))))
(((((((ミーティア・ストリーム!)))))))
(((((((クェーサー!)))))))
((((((ダークマター!))))))
((((((ソーラー・ウィンド!))))))
((((((マイクロ・ブラックホール!))))))
(ミラーリング!)
ビルの基幹部を破壊する事になるかな?
だが気にしていられません!
一気に数を減らそうか!
(グリーンハウス・エフェクト!)
(十二神将封印!)
((((((((アシッドミスト!))))))))
((((((((スチーム・エクスプロージョン!))))))))
(((((((デッドリー・ポイズンミスト!)))))))
(((((((スウォーム!)))))))
(((((((パンデミック!)))))))
(ミラーリング!)
嫌がらせもしておこう。
デッドリー・ポイズンミストもスウォームも戦闘ロボットには通じない。
パンデミックも同様だ。
だがそれでいい。
隠れていても広域呪文の効果から逃れる事は困難なのだ。
魔神に対して有効であれば十分です!
逃げるなよ?
いや、逃がしはしない!
(センス・マジック!)
(ノクトビジョン!)
(クレヤボヤンス!)
(十二神将封印!)
(ミラーリング!)
ノクトビジョンが余計だが、これでいい。
周囲は一気に乱戦模様、しかも大型の戦闘ロボットは戦鬼の体躯を超えているだろう。
数も多い。
人間サイズの奴は一体どれだけのの規模であるのか?
マイクロ・ブラックホールによって一気に半分程が減っているが、それでも数が多い!
だがもうこいつ等の戦力は把握済みだ。
復活してより強くなっているかも?
そうも思うけど、相手は機械仕掛けで魔物とは異なる。
そこは期待出来ないのかもしれない。
いずれにしても、魔神の捕捉が先だ!
オレだけじゃなくヴォルフとティグリスもいる。
逃しはしない。
絶対に仕留めてやる!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
『どうするよ、スクァッド・リーダー? 狙撃はいつでも出来るぜ?』
「そのまま観測しててくれ。そもそもどれを狙い撃つつもりだ?」
『ケルベロスっぽいのとかどうよ? 大きいし撃てば当たると思うぞ?』
「止せ。そもそも敵にしていいのか分からん!」
『おいおい、ビルの陰に回られたら狙えんだろうに。試し撃ちはもうしたろ?』
『動かない的に命中させてどうするよ? こっちは動く的が欲しいんだよ!』
『スナイパーだけ活躍させる訳にもいかないでしょ?』
『そもそもこれ、小隊規模同士の都市遭遇戦の筈だろ?』
『βテストにしては何か様子がおかしくない?』
だからだよ!
攻撃を躊躇しているのは様子がおかしいからだ。
それにこっちの戦力は分隊規模、戦闘スーツの数は8機でしかない。
装備も都市戦を想定している。
主力火器はヒートガン、サブでレールガンなりレイガンもある。
但し、3機はサブウェポンすら外していた。
死角が多い都市戦では射程有利な武装で固めても無意味な事が多いという判断からだ。
その代わりに通信機能を強化、ジャミング装備を追加してある。
それに全員が単分子ブレード機能を備えたナイフを携行させていた。
本当は軽量化を施して機動性を上げたかったんだけどな。
いざともなれば兵装はパージして撤退する事も可能だ。
慌てる要素は少ない。
遠距離攻撃は狙撃兵装している1機とミサイルポッドを装備した2機。
もう少し軽くしろと言ってやったんだが、彼等にも譲れない何かがあるらしい。
『熱源確認! 戦闘ロボットが次々と撃破されてるわ!』
『おいおい、魔物側が優勢かよ!』
『どうせこれ、βテストだろ? どっちでもいいじゃん、撃ってもいいよな?』
「だから、待て! 機関冷却は?」
『各機グリーン、いつでも戦闘に入れます』
「敵味方の識別はちゃんとやれ! 別口の分隊もいる筈だ!」
『攻撃して、いいのか? いいんだよな?』
「指示を待て! 先にプラトゥーン・リーダーに報告する」
もう止められない。
何と何が戦っているのか?
それを探る事が優先なのだと頭の中では分かっている。
でもこれがβテストであるのも事実だ。
失敗したっていい。
何もしない、というのではβテスターとしての本分からも外れるだろう。
先制攻撃の利点も分かっている。
願わくば、実のある戦いになって欲しいものだ。
そして問題はどちらに味方する形で戦えばいいのか?
いや、両方を相手にしたっていいのだけど。
何となく、プラトゥーン・リーダーの指示が予想出来る。
両方を潰せと命令を下すだろう。
何事にも積極的なのはゲーマーとしてはある意味で正しい。
正しいけど、それが誰にでも受け入れられるとは限らないのだ。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv236
職業 サモンメンターLv125(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 24
セットスキル
小剣Lv192 剣Lv193 両手剣Lv192 両手槍Lv197
馬上槍Lv194 棍棒Lv193 重棍Lv192 小刀Lv192
刀Lv194 大刀Lv193 手斧Lv191
両手斧Lv192 刺突剣Lv193 捕縄術Lv190
投槍Lv195 ポールウェポンLv194
杖Lv209(↑1)打撃Lv220(↑1)蹴りLv220(↑1)
関節技Lv220(↑1)投げ技Lv220(↑1)
回避Lv233(↑1)受けLv233(↑1)
召喚魔法Lv236 時空魔法Lv223 封印術Lv223
光魔法Lv223(↑1)風魔法Lv223 土魔法Lv223(↑1)
水魔法Lv223 火魔法Lv223(↑1)闇魔法Lv223
氷魔法Lv223(↑1)雷魔法Lv223 木魔法Lv223(↑1)
塵魔法Lv223(↑1)溶魔法Lv223(↑1)灼魔法Lv223(↑1)
英霊召喚Lv7 禁呪Lv223
錬金術Lv193 薬師Lv52 ガラス工Lv50
木工Lv86 連携Lv203 鑑定Lv157 識別Lv209
看破Lv204 保護Lv68 耐寒Lv207
掴みLv203 馬術Lv203 精密操作Lv204
ロープワークLv175 跳躍Lv205(↑1)軽業Lv208(↑1)
耐暑Lv200 登攀Lv178 平衡Lv204
二刀流Lv201 解体Lv156 水泳Lv199
潜水Lv199 投擲Lv205
ダッシュLv205(↑1)耐久走Lv205(↑1)追跡Lv204(↑1)
隠蔽Lv198(↑1)気配察知Lv201(↑1)気配遮断Lv200
魔力察知Lv200 魔力遮断Lv200 暗殺術Lv201
身体強化Lv202 精神強化Lv202 高速詠唱Lv193(↑5)
無音詠唱Lv208 詠唱破棄Lv211(↑1)武技強化Lv207
魔法効果拡大Lv203 魔法範囲拡大Lv203
呪文融合Lv203
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv204 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80 耐即死Lv80e 全耐性Lv141
限界突破Lv95 獣魔化Lv111
召喚モンスター
逢魔 闇鬼狼Lv81→Lv82(↑1)
器用値 54(↑1)
敏捷値 111
知力値 72
筋力値 53
生命力 54(↑1)
精神力 53
スキル
打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技
噛付き 疾駆 登攀 跳躍 軽業 裂帛
呪詛 反響定位 隠蔽 追跡 夜目 精密操作
気配遮断 魔力遮断 自己回復[大] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 変身 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 雷属性 溶属性 暗闇 沈黙 耐暗闇
スコーチ ミネルヴァオウルLv81→Lv82(↑1)
器用値 53
敏捷値 108
知力値 68
筋力値 69(↑1)
生命力 69(↑1)
精神力 53
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査
夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破
強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知
天啓 睡眠 混乱 麻痺 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 耐混乱 耐即死
耐魅了 耐睡眠
シリウス ホワイトファングLv81→Lv82(↑1)
器用値 59
敏捷値 104
知力値 59
筋力値 72(↑1)
生命力 72(↑1)
精神力 58
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 威嚇 聞耳 隠蔽
強襲 平衡 匂い感知 危険察知 追跡 夜目
掘削 気配遮断 捕食吸収 自己回復[中]
物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] MP回復増加[中]
時空属性 光属性 闇属性 氷属性 耐即死
耐魅了 耐暗闇 ブレス 即死
ジンバル シュバルツレーヴェLv81→Lv82(↑1)
器用値 73
敏捷値 112
知力値 36
筋力値 82(↑1)
生命力 82(↑1)
精神力 36
スキル
噛付き 引裂き 激高 回避 疾駆 耐久走
忍び足 跳躍 危険察知 夜目 遠目 隠蔽
追跡 監視 気配遮断 暗殺術 物理抵抗[中]
自己回復[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
強襲 掘削 闇属性 火属性 土属性 溶属性
暗闇 麻痺 猛毒 耐暗闇 毒無効
命婦 妖狐Lv81→Lv82(↑1)
器用値 40
敏捷値 89
知力値 118(↑1)
筋力値 40
生命力 40(↑1)
精神力 89
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 気配遮断 魔力遮断 夜目
MP回復増加[大] 魔法抵抗[大] 物理抵抗[大]
自己回復[大] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 水属性 土属性 木属性
耐沈黙 耐魅了 耐暗闇 狐火
火輪 ゴールドシープLv81→Lv82(↑1)
器用値 35
敏捷値 95
知力値 95
筋力値 35
生命力 70(↑1)
精神力 69(↑1)
スキル
頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ
夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知
霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[中]
弾性強化[大] 解体 祝福 時空属性 光属性
闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱
耐睡眠
十六夜 銀月狼Lv80→Lv81(↑1)
器用値 48
敏捷値 80(↑1)
知力値 100
筋力値 47
生命力 48(↑1)
精神力 71
スキル
小剣 捕縛術 杖 打撃 蹴り 投げ技
関節技 回避 受け 噛付き 疾駆 登攀
威嚇 反響定位 追跡 瞑想 夜目 連携
匂い感知 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 変身
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
土属性 水属性 雷属性 氷属性 溶属性
木属性 耐暗闇 耐沈黙
ビーコン エルダードラゴンLv2
器用値 62
敏捷値 60
知力値 77
筋力値 62
生命力 62
精神力 77
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避
跳躍 疾駆 夜目 水棲 水中機動 連携
自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[中] 捕食吸収 ブレス 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 溶属性 毒耐性 耐即死
耐魅了 加護
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、守屋
モジュラス、雷文、清姫、スーラジ、久重、テフラ
岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック
オーロ、プラータ、酒船、コールサック、シュカブラ
シルフラ、葛切、スコヴィル、デミタス、白磁
マラカイト、貴船、エジリオ
海魔の島 ポータルガード
テイラー、ストランド、ペプチド、バンドル、船岡
出水、エルニド、ロッソ、雪白、濡羽、クォーク
アモルファス、オリアナ
同行者
ビーコン(転生煙晶竜)




