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 全員が揃ったか?

 ならば出発でいいのだろうけどね。

 オレは駿河と野々村を組み敷いたままだ。

 対戦の決着がついてないけどいいのかな?



「もうギブしたら?」


「それ、対戦前に言いたかった!」


 アデルの助言にヘラクレイオスくんが応じる。

 いや、ボケる。

 本気じゃないよね?



「き、キースさん!」


「割と反撃不可能な程に負けてますから!」


「そうか?」


 駿河と野々村を組み敷いているのは確かだが、極め切れてないんだけど。

 もうちょっと楽しみたい所なんだけど。

 ま、仕方ないか。

 港町らしき場所も見えていたし、その確認は優先すべきだろう。



「駿河、野々村、大丈夫か?」


「ど、どうにか」


「少しお待ちを、回復しときます」


 格闘戦になるとこの両者には明確な差がある。

 駿河は関節技に対する防御が上手い。

 但し上手いのは防御だけで、関節技が上手いと言うのは違うだろう。

 実にアンバランスなのが不思議だ。



「アデル、ユニオン申請を纏めて出しておいてくれ」


「うん!」


 アデルはゴールドシープの背中で跳ね起きた。

 十分に堪能出来たか?

 その分、この後の探索に期待したい。



『キースさん、方針はどうします?』


「上空を何度かフライパスして様子を見る」


『まずは偵察、ですよね?』


「ああ。既に解放済みのエリアポータルの可能性もあるからな」


 イリーナも基本、どう行動すべきであるのかは承知済みだろう。

 わざわざオレに聞くのは確認の為だ。

 これも日常になっている。



『戦闘になる前提でパーティを組んでおきますね』


「ああ、その可能性の方が高いからな」


 さて、と。

 出発準備はいいかな?

 エリアポータル解放戦になるとしたら町の中かな?

 港町みたいだし、海から何かが来るのかも?

 いずれにしても対応は可能だろう。

 このユニオンは全員サモナー系のプレイヤーなのだ。

 対応の幅は広い。

 これこそがサモナー系の強みになっていると思えます。





『大きい、わよね?』


『サリナスよりかは間違いなく大きいよ!』


 ここは港町である事は間違いない。

 そしてエリアポータルのメニューが使えなかった。

 広域マップでも名称は確認出来ない。

 ならばエリアポータル解放戦を期待したいのだが、人魂が見付からない!

 少なくとも上空から見た結果ではそうだ。


 残る可能性は建屋の中って事になる。

 これまでにも何度もあったから珍しくは無い。

 但し、そういった場合は目印になるような建物がある筈なのだが。

 ここには、無い。

 港の方かも?



『地上に降りて建屋内の探索をしますか?』


「ああ。手分けした方がいいな」


『了解、着陸します!』


『布陣も変更かあ』


『ま、仕方ないさ』


 つい先刻、小休止したばかりだしな。

 その気持ちは分かる。

 ここにいる全員が同じ気持ちだろう。





「では駿河と野々村、港湾施設周辺を頼む」


「「応ッ!」」


「アデルとイリーナは町の防壁を巡ってくれ。外部の警戒も頼む」


「「はい!」」


「春菜と此花は町の北側、ヒョードルとヘラクレイオスは町の西側だ」


「「はい!」」

「「了解!」」


「ゼータは私と来てくれ。町の南側を担当する」


「分かりました」


 町の入り口の防壁の前で布陣変更を一斉に行う。

 オレの場合は?

 ヴォルフ、モジュラス、清姫、待宵、キレート。

 屋内を探るならこれでいいと思う。

 クレヤボヤンスを駆使するのは当然だが、全く屋内に入らず人魂を見付けられるとは思えない。

 いきなり魔人と屋内戦になる可能性も考え得る。

 ここは慎重に行こう。


 ゼータくんの布陣は?

 大神、ホワイトファング、メデューサ、ミネルヴァオウル、銀月狼。

 やはり探索を意識した編成だ。



「成果が無くとも時間が来たら連絡をするように」


「「「「はい!」」」」

「「「「了解!」」」」


 2名4組のユニオンが散って行くのを見送るとゼータくんとオレだけになった。

 彼と組んで、というのも久々かな?



「どう思う?」


『静かに過ぎますね。それに生活の跡がまだ残っていたようです』


「何か別の仕掛けがあるように思えるが」


『確かに。不自然ですね』


 オレと同じ違和感をゼータくんも感じ取っていたようだ。

 そう、この町は静かに過ぎる。

 住民を見掛けないから、という意味だけじゃない。

 どこか雑然としていながらも、つい先刻まで人がいたような気配もある。

 ゼータくんの言う通り不自然であった。



「私が先行しよう」


『了解』


 召喚モンスター達も周囲に散る。

 オレとゼータくんを護衛する形だ。

 オレの横にはヴォルフが追従してくれている。

 何か危険が迫っているようであればオレよりも先に察知してくれるだろう。


 後方にはゼータくん、その肩にはミネルヴァオウルがいる。

 大神、ホワイトファング、銀月狼の姿も見えているのだが。

 モジュラス、清姫、待宵、キレート、それにゼータくん配下のメデューサは姿が見えない。

 ある者は姿を消し、ある者は建物の屋上を伝って移動しているようだ。


 さて、人魂はあるかな?

 あって欲しいものだが。

 それにしてもこの町の雰囲気はおかしい。

 魔人が何か仕掛けたのか?

 そうであるなら罠って事になる。


 罠か。

 是非そうであって欲しい。

 どんな罠であろうとも構わない。

 一番困るのは何も無い事であるのだ。




『竈の火は消しました』


「暖炉もだったが、火を付けたままだとはな」


『つい朝方まで住人がいたみたいですね』


 どの家も同じだ。

 生活の跡が残されたまま、住人だけが突如として消えているような印象になる。

 ポンプの前に放置された洗濯物。

 テーブルに残された料理。

 調理中だったと思われるキッチン。

 屋台もあったんだが、どれも開店休業中。

 何もかも、途中で放り出されたような感じだった。



『ここも人魂は無いみたいです』


「ああ。それにどうやら、どこも同じ状況かもな」


『一旦、出直しますか?増援を呼ぶ事も出来ますけど』


「いや、一旦全員の進捗状況を確認したい。手伝ってくれ」


『了解。ヒョードルには私から連絡しておきます』


 オレもテレパスを使おう。

 まずはイリーナから、町の防壁を辿っているから全容を見ている筈だ。

 何か気になる箇所を見出しているかもしれない。





「そうか。特に異常は無いか」 


『はい、町の外も同様です』


「了解だ。そのまま探索を続けてくれ」


『キースさん、ちょっとお待ちを!動きがあります!』


「何だ?」


『ミスト系のアンデッドらしきが多数出現!でもマーカーは確認出来ません!』


 窓の外を見る。

 確かに、何かミストのように蠢く影がいた。

 人の形をしているようだが輪郭は明確ではない。

 数はかなりいるようだ。



「こっちでも確認した!迂闊に接触するな!」


『はい!』


「町の外、最初にここに来た場所へ向かえ!私はそっちと合流する!」


『了解!』


 テレパスを切る。

 ゼータくんもヒョードルくんとテレパスで会話中か。

 その表情を見ているだけで分かる。

 多分、町の各所でミストのような人影が出現しているのだろう。



「ゼータ、イリーナを目標にテレポートで跳ぶよう伝えてくれ」


『はい、他には?』


「終わったら駿河と野々村に連絡を。私は今から春菜と此花に連絡する」


 ゼータくんが頷くのを確認するとオレもテレパスを使う。

 どうやら何かが起き始めている。

 一体、何が?

 それを見極めないといけません。





「すみません、遅くなりました!」


『駿河と野々村が来ました!』


『ユニオン申請、出します!』


「門の近くから離れろ!何かが溢れ出しているぞ?」


 港町の防壁に備えられた門は僅かに開いていた。

 そこからミスト状の人影がゆっくりと歩み出している。

 この光景、どこかで見たような?

 どこだったかな?


 影の中から1つだけ、輪郭が明確な姿なのが歩み出た。

 黄色のマーカーが頭上にある。

 清楚でおとなしい印象の女性の姿。

 でも強力な威圧感。

 それでいて安らげそうな雰囲気も感じ取れる。

 この女性をオレは知っていた。



 キュベレー ???

 ??? ??? ???

 ???



『汝等には何が見えるか?』


「何?」


『影が見えるであろう?だがこれは人々の残滓、そして今より消え去る運命』


「消えるだって?」


『ここより南へと行くがいい。歪みが生んだ惨劇を見るであろう』


「一体、何が起きたのです?」


『それを語る言葉を我は知らぬ。そして言葉で言い表せない事もあるのだと知れ』


 女神様は悲痛な顔をしている。

 どうして?

 理由が分からない。


 それに異様な変化が起きていた。

 周囲は暗くなりつつある。

 誰か闇魔法の呪文、ポーラー・ナイトを使いましたか?



『我が消えたらこの者達は汝等を襲うであろう』


「そうなので?」


『出来れば今のうちに逃げよ!そして警告せよ!この世界は』


 女神様の言葉が不意に途切れた。

 地表が一気にその様相を変えて行く。

 まるで鏡のように。

 そう、あのu4マップのようにだ!


 上空は一気に暗くなったが僅かに光が降り注いでいた。

 星空だ。

 これ、u4マップそのものの光景ではなかろうか?



「戦闘になるぞ!全力で挑め!」


『りょ、了解!』


『相手はアンデッド?』


「いや、きっともっと酷い相手になる!イリーナ、私は剣豪降臨を使う!」


『は、はい!』


「太公釣魚だけを継ぎ足せ!他の【英霊召喚】も何が使えるか、整理だ!」


『了解!太公釣魚は私が行きます!』


「エクストラ・サモニングが使える者はグレータードラゴンを追加!」


『『『『はい!』』』』

『『『『了解!』』』』


『精霊門もいけます!』


「おお!全開で行け!」


 オリハルコン球を《アイテム・ボックス》から次々と出しつつ港町を見る。

 防壁の上にも人影。

 門から溢れるように出て来る人影は何かの形になりつつある。

 そうか。

 そうなるのか!



 アダムカドモン ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 ??? ???

 使徒 ??? ???

 ??? ???



 ??? ???

 使徒 ??? ???

 ??? ???




 ??? ???

 使徒 ??? ???

 ??? ???




 ??? ???

 使徒 ??? ???

 ??? ???



 先頭にいるのがこれだ。

 しかもどいつもこいつも、複数いるってどうなの?

 オレをそんなに喜ばせたいのか?



「神降魔闘法!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」


 周囲にいる影は次々とその正体を見せつつあった。

 ある意味、納得だ。

 アンデッド軍団かよ!



 デュラハン ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スケルトンナイト ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スペクターロード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルロード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルアサシン ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルウィザード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ファントム ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ゾンビヒーロー ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



(((サンシティフィ・アンデッド!)))

(((サンシャイン!)))

((ホーリー・ライト!))

((プリズムライト!))

((((六芒封印!))))

((((七星封印!))))

((((十王封印!))))

((ホーリー・プリズン!))

((グラビティ・プリズン!))

((プロミネンス!))

((エンブリットルメント・エリア!))

((ソーラー・ウィンド!))

((アシッドミスト!))

(ミラーリング!)


『太公釣魚!』

『『精霊門!』』

『『『『『『エクストラ・サモニング!』』』』』』


 グレータードラゴン達が追加、それに周囲には精霊達が展開する!

 だが、間に合うか?

 頭上の星空に真っ黒な部分がある。

 スローン級の巨大な何かだ!

 だが天使のスローンであれば全身が光ってくれるから見ただけで分かる。

 そうなると心当たりはそう多くない。



 メルカバー ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 マスティマ ???

 悪魔 ??? ???

 ??? ???



 グリゴリの転生者 ???

 堕天使 ??? ???

 ??? ???


 やっぱり、こいつか。

 グリゴリの転生者が光源になって照らしているようです。

 マスティマまでいるし、他の堕天使も追加になるかな?

 メルカバーが何を搭載しているのか、気になってしまいます。



(((((ルミリンナ!)))))

(ミラーリング!)


 氷の城を後方に築く。

 英霊のご老人と共にアデル達全員にとって防壁となってくれる筈だ。



(フィジカルエンチャント・ファイア!)

(フィジカルエンチャント・アース!)

(フィジカルエンチャント・ウィンド!)

(フィジカルエンチャント・アクア!)

(メンタルエンチャント・ライト!)

(メンタルエンチャント・ダーク!)

(クロスドミナンス!)

(アクロバティック・フライト!)

(グラビティ・メイル!)

(サイコ・ポッド!)

(アクティベイション!)

(リジェネレート!)

(ボイド・スフィア!)

(ダーク・シールド!)

(ファイア・ヒール!)

(ヒート・ボディ!)

(レジスト・ファイア!)

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 強化を進めつつ思う。

 メルカバーが何を搭載しているのかが未確認だが、アンデッドの数が危険な領域だぞ!

 この後、オレは剣豪の皆さんを召喚する予定だが足りるかな?

 追加し過ぎるとオレの獲物が減るんだが。

 そこが悩ましい。



「イリーナ!圧殺蹂躙は行けるか?」


『はい!春菜ちゃん?』


『うん!行けるよ!』


「緋炎聖女は?」


『大丈夫です、アデルちゃん!』


『オッケー!』


 指示を出しつつ、オレは氷の城を背に前へ出た。

 既にヴォルフは他の召喚モンスター達を引き連れて遊撃に回っている。

 モジュラスも清姫も城壁の上で後方から支援して貰おう。

 目に見えてないけど、待宵とキレートはどこかに潜んでいる筈だ。



『キースさん!危険です!』


「ああ、そうだろうな」


(剣豪降臨!)


 オレもまた【英霊召喚】の呪文、剣豪降臨を使う。

 多分、今回は稽古の時間は取れないだろうな。

 港町から出て来る敵戦力は膨大なのだ!



『圧殺蹂躙!』


『緋炎聖女!』


 次々と【英霊召喚】の呪文が追加されている!

 獲物は多いが、譲るつもりも無い。

 アダムカドモンだけは是非、独占したいものだ!



(((レビテーション!)))

((((((テレキネシス!))))))

((((((マグネティック・フォース!))))))

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 多面結界を敷きつつ、前へ出る!

 そんなオレを追い越して行く英霊様達!

 おい!

 だがオレには他にやる事があった。

 左手に持つレーヴァテインの形状をメイスにしつつ、右手でオリハルコン球を見る。

 そう、オレにはこれがある!



(レールガン!)

(ミラーリング!)


 英霊様達を通り越してオリハルコン球がアンデッドの戦列に吸い込まれて行く。

 アンデッド達の戦列が綻びが出来たと見たのか、英霊様達が突っ込む!



 アレキサンダー大王 ???

 英霊 戦闘中

 ??? ???



 ジャンヌ・ダルク ???

 英霊 戦闘中

 ??? ???



 護法魔王尊 ???

 英霊 戦闘中

 ??? ???



 戦車に騎乗しているからアレキサンダー大王様は当然だけど速い。

 馬に騎乗しているからジャンヌ・ダルク様だって速い。

 でも護法魔王尊様って走っているだけなのに、何でそんなに速いのよ?

 謎だ。

 他の剣豪様とは一線を画している!



『キースさん、重ね掛けままだ出来ます!』


「保留で!必要と判断したらそう伝える!」


『は、はい!』


 これ以上【英霊召喚】を追加したらどうなる?

 オレの獲物が必要以上に減るのは確実だ。

 ならば少し様子見とした方がいい。

 敗北するつもりは当然無いのだが、大苦戦を凡戦にするつもりも無い。

 ここの匙加減が微妙なのだ!






「キィァァァァァァァァァァァッーーーーーーーーー!」


『ケェェェェェェェェェェェェッーーーーーーーーー!』


『チェァァァァァァァァァァァッーーーーーーーーー!』


 オレは途中で多面結界を使うのを止めた。

 別に飽きた訳じゃありません。

 剣豪の英霊様の触発された、というのが正しい。

 レーヴァテインを大刀に形状変更してアンデッドを撫で斬りにしてます!

 スケルトン系に刃物が効き難い?

 確かにその通りだが、剣豪の皆さんにはまるで関係無い話のようだ。

 オレならどうだろう?

 そう思うと試したくなるじゃないですか!



 薬丸兼陳 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 東郷重位 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 オレの両隣には常にこの方達がいる。

 何故かな?

 何故だろうね?

 きっとアレだ。

 薩摩者の血が呼んでいるのだろう。

 困った事だな!



 鬼一法眼 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 塚原卜伝 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 松本備前守 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 師岡一羽 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 少し離れた場所で4名の剣豪様が舞っている。

 そう表現したくなる、素晴らしい動きだ!

 無駄が削ぎ落とされた動きは自然と美しくなるという。

 それを目の当たりにしている!

 でも観戦している暇は無い!



 上泉信綱 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 疋田景兼 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 神後宗治 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 丸目蔵人 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ??? 



 柳生宗厳 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 別方向には陰流一門がいるし。

 こっちもまた見事だ!

 まあこの剣豪の方々は半分以上が戦国武将みたいなものだしな。

 大勢を相手に戦うのも慣れているのは納得だ。



 桃井春蔵 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 斎藤弥九郎 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 千葉周作 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 大石進 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 男谷信友 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 こっちは幕末セットですかね?

 全員と稽古がしたくなる!

 だれもが正統派と言って差し支えないだろう。

 だが視線を転じるとキナ臭い方々がいるのだ!



 伊東景久 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 宮本武蔵 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 山田浅右衛門 ???

 英霊 戦闘中

 戦闘位置:地上 ???



 あれ?

 剣豪の皆さんは全部で20名、だよね?

 オレの仮説であれば、種族レベルと【英霊召喚】レベルの合計値が10につき1名だと思ったが。

 21名いないといけないのに、20名?

 もしかすると上限かもしれないな。



「戦況は?」


『押してます!ですが上空のメルカバーは健在です!』


『そのメルカバーが降下してるようです?』


「了解だ!そのまま警戒を続けてくれ!」


『【英霊召喚】の追加は?』


「このままでいい!」


 もう少し経過したら序盤に投入した切り札の効力は途切れる。

 それは分かっているが、地上戦をしながらメルカバーを相手にするのは正直面倒だ。

 レールガンの連射がどうしても要る。

 ある程度、距離が縮まってからの方が都合はいいのだ!



((((((ソーラー・ウィンド!))))))

((((((プロミネンス!))))))

((((((ミーティア・ストリーム!))))))

((((((エンブリットルメント・エリア!))))))

((((((アシッドミスト!))))))

(((((デッドリー・ポイズンミスト!)))))

(ミラーリング!)


 支援はやっておくべきだろう。

 それに後衛にも注意したい。



(((((ルミリンナ!)))))

(ミラーリング!)


 氷の城も建て直しておこうか。

 どうやら長期戦になりそうだしな。



『ゼータです!駿河と野々村と一緒に遊撃で出ます!』


「任せる!迂回して半包囲しろ!」


『『応ッ!』』


 今は押している。

 それでいて敵の数はまだ多いのだから、攻撃の手を緩めてはいけません。

 ゼータくんの判断は正しいのだ!



『町からの増援が途切れました!』


「敵戦力の全容を確認してくれ!アダムカドモンの数を最優先で!」


『ハイッ!』


 此花の声もかなり緊張している。

 それも仕方ないな。

 町の防壁と氷の城の間は乱戦状態で戦況の把握も難しいだろう。

 その上、地面が鏡面なのだ!



『遊撃の召喚モンスが退きます!敵戦力の一部が突出!』


「分かった!」


 さあ、来るがいい!

 オレの周囲には剣豪の英霊様が展開していた。

 戦場の縁を戦車の英霊様と聖女の英霊様が駆逐してくれている。

 突出してみた所で逃げ場は無いですよ?

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