1054
《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》
装備の修復は終了だ。
布陣は?
蒼月はそのまま続行、他は全て入れ替えだ。
メジアン、パンタナール、命婦、火輪を加えました。
祝福が使える召喚モンスターはいてくれた方がいい。
『キースさん!お願いが!』
『大事な事なんです!』
「うん、何だ?」
オレのコートを鷲掴みにして懇願する様子のアデルに春菜。
視線を火輪に向ける。
うん。
多分、そういう事だよな?
「?」
火輪が首を傾げてオレを見ている。
連鎖したのか、パンタナールと命婦も首を傾げていた。
おい。
蒼月とメジアンもだよ!
恐ろしい事だが、周囲にいる数々の召喚モンスター達がこっちに注目していた。
そのどれもが首を傾げている。
何だろう。
ホラーか何かに思えるんだが。
ナインテイルめ!
あいつが感染源だぞ!
「皆まで言うな」
『お願い!ちゃんと戦闘で頑張りますから!』
「私が死に戻ったら消えるんだが」
『そうなる前にこっちが死に戻ってますって!』
どういう理論だ、それは。
説得力が無いぞ?
「戦闘中では毛並みを愛でている余裕は無いぞ。分かっているよな?」
『『うん!』』
分かってない。
全然、分かってないよ!
だが、ある意味オレは火輪とパティオの騎乗者回復のスキルを死蔵させている。
召魔の森の闘技場ではアデル達の方が活かしていると言っていい。
イリーナと此花を見る。
彼女達は苦笑するのみか。
まあ、アレだ。
ご褒美を先渡しって事でいいのかね?
「ゴールドシープの特性は分かるな?モノペガサスとはかなり違うぞ?」
『えっと、いいんですか?』
『いいの?いいの?』
「気になって注意散漫になっても困るしな」
本当は別の案もある。
祝福が使える召喚モンスターなら他にもいるのだ。
例えば、黒曜。
だが、今更だ。
ここで火輪を交代させたらモチベーションが下がるだけだろう。
『やった!』
『アデルちゃん!鞍!鞍を出して!』
いきなり熱気を帯びたアデルと春菜だ。
後はいい戦果が残せたら問題ない。
『いいんですかねー』
『大丈夫でしょうか?』
懸念を示すのはヒョードルくんにゼータくんだ。
ま、気持ちは分かる。
分かるけど、飴と鞭は適宜使い分けるべきだと思うのです。
何、そのうち大苦戦が普通の苦戦になり、いつの間にか凡戦になるものなのだ。
そのうちに大苦戦じゃないと満足出来なくなると思う。
最近、厳しい連戦に付き合わせていないからな。
今のうちに慣れて貰おう。
無論、ここにいる全員が対象だ。
「グレータードラゴンは揃っているな?」
『はい!』
『移動距離が少々心配ですが、戦闘を考慮したらこの方がいいでしょう』
全員がグレータードラゴンをパーティに加えているのだ。
壮観と言っていい光景になる。
複数を召喚していたりするから総勢12体、これにノーブルドラゴンのパンタナールが加わる。
ドラゴン組だけでも相当の戦力だ!
これを活かせるだけの戦闘をせねばなるまい。
おっと。
アデルと春菜の準備はいいのかな?
「モノペガサスはどうするんだ?」
『あ、そっか!』
『交代させなきゃ!』
モノペガサス2体が減った枠はグレータードラゴンが加わりました。
ユニオンは更に剣呑な雰囲気になってます。
これも悪くない雰囲気だ。
だって戦争だしな。
「では、当初の予定に従い北上しようか」
『N6E20マップまで、行きますか?』
「ま、このN6E19マップでの戦闘次第だろうさ」
予定は予定であって未定でもある。
何が起きるかは行ってみないと分からない。
安心していい。
きっと楽しい戦闘の連続になる。
そしていずれは感覚が麻痺するだろう。
アデルと春菜については心配はしていない。
火輪がいる限り、付いて来るのは明白なのだ。
イリーナと此花もきっと付き合う事になる。
駿河と野々村もナイアスの件があるからな。
残るはヒョードルくん、ヘラクレイオスくん、ゼータくんか。
どうにかなりそうかな?
以前、いい感じの所まで感覚が麻痺するのも早かった。
今回も早いと思われる。
周囲に遠慮しているうちに慣れてしまうかも?
まあいいさ。
強制的にでも、慣れて貰うとしよう。
《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【呪文融合】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【獣魔化】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『蒼月』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「被害はどうだ?」
『ステ異常がありましたが解消してます!死に戻りはありません!』
よし。
戦果は上々、被害は軽微で収まったようだ。
このまま継続で北上したいが時間が時間だな。
時刻は午前8時50分。
そろそろ小休止にしていいだろう。
蒼月のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
蒼月 麒麟Lv68→Lv69(↑1)
器用値 51
敏捷値 104
知力値 62(↑1)
筋力値 51
生命力 51(↑1)
精神力 50
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆
耐久走 奔馬 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視
広域探査 強襲 天啓 空中機動 神威
霊能 霊撃 追跡 騎乗者回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性
雷属性 聖獣変
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『火輪』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
今の戦闘ではスローンは2体。
デーモンロード・デュークにデーモンロード・ダッチェスが各1体。
ネフィリムの末裔が2体。
他の戦力は数える余裕は無かったな。
アラバスタードラゴンですらそうだ!
なのに屠ったサンタの数は覚えているという不思議現象です。
今の場合は8名になった。
このゲーム世界には一体何名のサンタがいますか?
教えて欲しいものです。
それはいいとしてだ。
経験値の多寡は問題じゃない。
楽しめているかどうかが肝心だ。
全滅しかねない強力な相手に戦いを挑み、勝っている事に価値がある。
数が少々、物足りない。
質はもっと、物足りない!
ユニオン編成だけに尚更だ!
切り札となる【英霊召喚】をイリーナは使いたがっていたけどね。
それでは凡戦になるよ!
使わせないように指示していたのも当然と言えるだろう。
火輪のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
火輪 ゴールドシープLv64→Lv65(↑1)
器用値 34
敏捷値 86
知力値 86
筋力値 33
生命力 63(↑1)
精神力 63(↑1)
スキル
頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ
夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知
霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[小]
弾性強化[中] 解体 祝福 時空属性 光属性
闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱
耐睡眠
「ここで小休止にしよう」
『了解!』
『インスタント・ポータルは私が!』
『キースさん、この子は?』
「心配ない。このまま継続で参加させる」
『『やった!』』
オレの言質を取ってアデルも春菜も大喜びです。
ま、そうした方がいいのは明白だった。
今の戦闘でこの両者の奮戦は見事だったからな。
そして徐々にだが感覚が麻痺し始めている事だろう。
昼過ぎになればいい感じで慣れてくれていておかしくない。
「どうだ?」
『現在の位置はN6E19マップの中央、コール・モンスターの結果がこれです』
『まだ、いますね。掃討するのはちょっと無理がありませんか?』
「ああ。だがそのつもりは無いよ」
イリーナと此花がここまでの偵察行での探索結果を示してくれていた。
オレに注がれるジト目は気にしちゃダメだ。
本当に、掃討する気はありませんよ?
「突如として増えている、よな?」
『ええ』
『場所も一定じゃ無いですね。ランダムに出現しているのかも?』
「通常の魔物なら分かるが、魔人がいきなり出現というのはこれまでにあったかな?」
『無いですね』
『姿を隠して移動しているようにも見えます』
「スローンを拠点にしている可能性もあるか」
『それが一番、厄介ですね』
そうなのだ。
敵戦力の出現パターンが読めない。
こういう場合は最悪のパターンを考慮すべきなのだが。
そこも想像出来ない。
類似するイベントも無い。
参考にすべきなのは古竜の巣での攻防だろうか?
『ここまでの探索結果はそのまま掲示板に上げておきますね』
「任せるよ」
『はい。終わったらログアウトしておきます』
さて。
昨日までと比べたら格段に難易度が上がっている訳だが。
もっとだ。
もっと上がってくれていい。
天使も悪魔もだが、更に上の存在を知っているだけにそう思います。
駆逐するのが困難になるけど構わない。
運営さん、追加してくれませんかね?
いい子にしてたらきっとプレゼントがある筈。
でもね、サンタのプレゼントは断る。
全力で、断ります。
「キースさん、それって」
「ああ、新しく作った武器でね」
「以前のデスサイズとは別物ですか」
ヒョードルくんには妙な所を見られたかな?
虚無竜のデスサイズを振り回している所を見られてしまった。
いや、正しく素振りだけどね。
勢いを殺さずに降り続けるのは中々しんどい。
それが鍛錬になる。
でも傍目から見たら迷惑行為になりそうだ。
布陣の変更はもう済ませてある。
蒼月は帰還、アリョーシャを召喚しただけだ。
今、そのアリョーシャは火輪と並んで惰眠を貪っているように見える。
そんな両者を囲むようにメジアンとパンタナールが待機。
いや、パンタナールがメジアンに甘えている?
ついでに命婦もだ。
緊張感が足りない。
ま、すぐに激戦になるのだろうし今はいいか。
「【英霊召喚】を温存しているのは、隣のマップがあるからですか?」
「ああ」
「ここまで以上の激戦がありそうなんでしょうか」
「あるものと期待しているんだけどねえ」
「期待、ですか」
いや、言葉の綾ですから。
正直な答えなんだけど、別の意味に受け取られそうです。
ヒョードルくんの表情はどこまでも微妙だ。
「戻りました!」
「お、ちゃんといた!」
アデルと春菜が早くも戻っている。
火輪がいなくなっていないか、心配でしたか?
いや、単に毛並みを少しでも長く堪能したいのだろう。
欲望に忠実なのは、いい。
だがその代償は払って貰おう。
今日、このユニオンで行動出来るタイムリミットは午後3時まで。
それまでたっぷりと戦闘漬けになって貰おうか。
そこに妥協は一切無い。
火輪という飴があるだけだ。
《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【識別】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【掴み】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
『今のって!』
『以前、闘技場で見た事がありましたけど、まさか!』
「ユニバーサルドラゴンだな」
『勝っているのが不思議!』
いや、不思議じゃ無い。
そもそもユニバーサルドラゴンは1体だけ、最初から数的優位があったのだ!
ヒッポグリフに騎乗した魔人もいたけどお話にならない。
途中でアラバスタードラゴンが3体、援軍に来たのも遅い!
実際、戦闘時間はそんなに長くない。
切り札であり保険でもある【英霊召喚】も温存出来ていた。
ある意味、不満が残ってしまった。
基礎ステータス
器用値 74(-15)
敏捷値 74(-15)
知力値 110(-22)
筋力値 74(↑1)(-15)
生命力 74(↑1)(-15)
精神力 110(-22)
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で36ポイントになりました》
だが、悪くない事もある。
ユニバーサルドラゴンとの空中戦が経験出来たのは収穫だ。
概ね、召魔の森での対戦で感じる厄介さが数倍って所です。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『命婦』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「高度を下げて!剥ぎ取りをしよう」
『了解!』
「駿河!インスタント・ポータルを頼む!」
『応ッ!』
さて、色空竜の皮は剥げるかな?
瞳でもいいけど。
そこは【解体】師匠に期待しよう。
命婦のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
命婦 妖狐Lv65→Lv66(↑1)
器用値 36
敏捷値 83(↑1)
知力値 112
筋力値 35
生命力 35
精神力 83(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]
魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了
狐火
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『火輪』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
何だか一気に経験値稼ぎが進んでいるな!
相応の苦戦はしているのは確かだ。
そこに不満は無い。
但し、どうしても数の上で有利なだけに楽をしているように感じるのだ。
闘技場では散々ポータルガードと共に戦っているのに!
かなり変だけど、思い当たる節ならある。
空中戦だから、接近していられる時間が短いのだ。
それ故に緊張感が緩和されているような所がある。
折角、空中戦でより手強そうになっているのに!
困った事です。
火輪のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
火輪 ゴールドシープLv65→Lv66(↑1)
器用値 34
敏捷値 87(↑1)
知力値 87(↑1)
筋力値 33
生命力 63
精神力 63
スキル
頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ
夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知
霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[小]
弾性強化[中] 解体 祝福 時空属性 光属性
闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱
耐睡眠
『全員、着陸したよ!』
『インスタント・ポータル!』
ユニバーサルドラゴンの死体の周囲に全員が着陸。
すかさず駿河がインスタント・ポータルを展開。
さあ、剥ぎ取りの結果はどうかな?
「?」
先に火輪が頭で小突き、ユニバーサルドラゴンの死体が消える。
おい。
おいおいおいおい!
こういう展開ってアリ?
『キースさん、この子が先にやっちゃった!』
「何か、残っているか?」
『いえ、何も残ってないみたいです』
悲報です。
【解体】大師匠の出番もありませんでした。
そして火輪を叱る事も難しい。
「?」
軽く首を傾げてオレを見つめている火輪。
悪意の欠片も無い。
目の前に死体があったから、剥ぎ取り作業をした。
単にそれだけであるのだろう。
そもそも、火輪はオレの配下だ。
躾が行き届いていないのだとしたら、それはオレの責任でもある。
『この子を怒らないで!』
『今のは運が悪かっただけ!』
アデルと春菜は庇うのに必死だが。
それとは関係無く、茫洋としたままの火輪。
まさに天下泰平、いい気なものだ。
「いや、いいから。先にログアウトして来たらいい」
『怒らない?』
「ああ、怒らない」
『叱っちゃダメ!』
「叱りもしないから」
『『帰還させないで!』』
「はいはい、分かっているから」
今日はもう仕方ないな。
アデル達がいる間は帰還させずに一緒に行動させてやるか。
ついでに命婦もだな。
MPバーの回復に有利だから火輪の背中にいなさい。
「キュッ!」
そんな火輪を囲むようにパンタナールが寝そべってしまう。
頭を命婦と火輪に寄せ、甘えた様子を見せている。
まだまだ中身が子供だ。
もう古参でいい筈なんだが。
実際、オレ配下のドラゴン組は8体いる。
パンタナールは3番目だ。
そしてラルゴと並ぶ問題児だ!
いや、問題児は他にもいるけどさ。
それに誰も彼もが聖人君子でいられない。
大なり小なり、問題なり課題なりがあるのだ。
オレだってそうです。
落胆しつつ火輪の祝福を使って貰い、オレ自身のステータス異常を解消。
その火輪にはスラー酒を与えておこう。
もう少し、偵察に付き合って貰うぞ?
いや、実態は狩りですけどね。
駆逐出来そうな感じがしないのが残念だ。
「N6E20マップに入っていきなりユニバーサルドラゴンか」
『報告はしますか?動画もありますけど』
「ああ、頼めるか?」
『了解。掲示板に書き込んだらログアウトして来ます』
同行者がいるっていいね!
普段、オレがしない事も担ってくれている。
色々と面倒な事をしなくて済むのは有り難いが。
それはいつものオレが面倒事をスルーしている事の証左でもある。
分かってる。
抜けているのは分かっている。
でもね、楽しめなくなっちゃうのですよ!
報告が重要な事は分かってはいるんだが、正直面倒なのです。
時刻は?
午前11時40分か。
もう少し、上乗せ出来ればいいんだが。
経験値だけじゃない。
戦闘の内容的もです。
魔人がユニバーサルドラゴンを使役するようになったというのは朗報だ。
更なる朗報を待とう。
ボイドドラゴンでもいい。
アストラルドラゴンならもっといい!
数によるけど、襲ってくれていいですよ?
《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『メジアン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
「総員降下!野々村、インスタント・ポータルを!」
『了解!』
「リザレクションは間に合った!周囲を警戒!」
『ヤァ!』
『スローンがこっちに来ます!ドラゴンの影は7体!』
「捕捉されたらマズい!構わんから森の中へ退避!」
しまったな。
たった3戦で切り札が枯渇寸前だ!
今の戦闘でオレは【英霊召喚】の太公釣魚を使ってしまっている。
アデル達の【英霊召喚】はその前の時点で全員が使ってしまっていた。
今の戦闘ではオレ以外の全員がブーステッド・モンスターズを使っている。
それでどうにか【英霊召喚】の天馬疾駆の戦力を補った形だ。
だが、それだけにもう余裕は無い。
今、戦闘に突入したら詰む!
死に戻りが続出必至だ!
ブーステッド・モンスターズの後遺症がある。
アデル達配下の召喚モンスターはステータス異常に陥っており、しかもかなり重度だ!
布陣変更が必須だが間に合うかどうか怪しい。
一旦、時間を置かないと!
メジアンのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう2点のステータスアップは器用値と知力値を指定しましょう。
メジアン グレータードラゴンLv25→Lv26(↑1)
器用値 44(↑1)
敏捷値 72
知力値 44(↑1)
筋力値 72
生命力 72
精神力 44(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 回避 跳躍
疾駆 夜目 水棲 空中機動 自己回復[中]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
捕食吸収 ブレス 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 木属性 溶属性
毒耐性 耐即死 耐魅了
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パンタナール』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
「上空警戒は私がやる!先に降下!」
『は、はい!』
『お願いします!』
「各位のグレータードラゴンは真っ先に帰還させろ!捕捉され易い!」
指示を出しつつ東を見る。
遠目に小さく、緑のドームが見えていた。
その上空に何かが群れているのも分かる。
何となくだけど、嫌な予感がするよね?
この距離で分かる影というのは尋常な大きさではないからだ。
同時にそれを確かめたくもあった。
アデル達のログアウト予定時刻までもう少し、ここから先はオレだけになる。
だが、手ならあるのだ!
パンタナールのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう2点のステータスアップは筋力値と精神力を指定しましょう。
パンタナール ノーブルドラゴンLv25→Lv26(↑1)
器用値 57
敏捷値 57
知力値 58(↑1)
筋力値 58(↑1)
生命力 58
精神力 58(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 堅守 跳躍
疾駆 夜目 水棲 空中機動 自己回復[中]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[中]
捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 雷属性
毒耐性 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『命婦』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
『キースさん、剥ぎ取りは?』
「場所が離れ過ぎた!今は安全確保優先で!」
『はい!』
今の戦闘ではユニバーサルドラゴン3体、ボイドドラゴン1体を仕留めている。
他にも余計な連中が色々いた。
サンタとか魔人です。
運営め、オレに対する嫌がらせか?
結局、魔竜から剥ぎ取り作業はまともに出来ていません。
数度の機会があったけど、アイテムの確保も出来ていないのだ!
全く、どうなっているんだか。
【解体】大師匠、今日はお休みですか?
命婦のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
命婦 妖狐Lv66→Lv67(↑1)
器用値 37(↑1)
敏捷値 83
知力値 112
筋力値 35
生命力 36(↑1)
精神力 83
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]
魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了
狐火
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『火輪』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
『キースさん!急いで!』
「ああ、済まないな」
火輪のレベルアップまであったか。
では、オレもすべき事をしよう。
アリョーシャを降下させつつ呪文を選択して実行だ。
火輪のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
火輪 ゴールドシープLv66→Lv67(↑1)
器用値 35(↑1)
敏捷値 87
知力値 87
筋力値 34(↑1)
生命力 63
精神力 63
スキル
頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ
夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知
霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[小]
弾性強化[中] 解体 祝福 時空属性 光属性
闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱
耐睡眠
(リターン・モンスター!)
先にメジアンとパンタナール、それに命婦を帰還させました。
迫って来るスローンとその追従戦力はこっちに迫っている。
念を入れておくか?
(((((ジャングル!)))))
(((((メイズ・フォレスト!)))))
(ミラーリング!)
急遽組んだ【呪文融合】の組み合わせを使っておく。
蒼月には着陸がし難いだろうが、どうせ元々が森なのだ。
我慢してくれ!
『インスタント・ポータル!』
オレとアリョーシャが着陸するのと同時に野々村がインスタント・ポータルを使う。
これで当面の安全は確保されるだろう。
そう信じたいものだ。
「時間はどうだ?」
『午後2時50分、ギリギリです』
「ログアウトの予定時間が近いな。ここで別れよう」
『キースさんはどうするんです?』
「もう少しこのマップで偵察を続ける」
『正気ですか?』
『無茶ですよ!』
『【英霊召喚】も使ったばかりですよね?』
その通りだ。
今、オレが使える切り札は限られる。
メタモルフォーゼとブーステッド・モンスターズ、それだけだ。
いや、見方を変えよう。
メタモルフォーゼとブーステッド・モンスターズがまだ使える。
そう思えば気が楽だ。
「各自、レベルアップはしているな?」
『ええ、まあ』
『キースさん以外、種族レベルは150になってます!』
『魔法技能で幾つかレベル134になって呪文も覚えました!』
「そりゃあ良かった」
昨日から怒濤の連戦でかなり鍛える結果になったからな。
だが、まだまだ。
もっと先があるんだぞ?
特にゴールドシープを召喚するには【錬金術】のレベルアップが要る。
こればかりは戦闘漬けでは達成出来ない。
装備の修復か、何かしらの生産活動をしないといけません。
『上空、スローンが通過します!』
「テレポートで跳ぶには少々不安だな」
『このままここでログアウトします?』
「いや、テレポートで跳べるさ。待機しておけ」
『え?』
こんな森の中、テントを使ってログアウトなんてさせられません。
ログインした途端、敵に囲まれてしまっている可能性も捨てきれない。
ここはそう思える程、敵の密度が半端じゃないのだ。
「メェェェェ~?」
火輪がこのタイミングで鳴くかね?
緊張していた雰囲気が一気に柔らかくなる。
それでもアデルと春菜が心配そうに火輪に抱き付いていた。
あ、今から帰還させたいんだけど、いいかな?
(リターン・モンスター!)
火輪も帰還させる。
アリョーシャはこのままだ。
アデルと春菜は名残惜しそうなんだが、今はそんな状況じゃ無いよね?
(サモン・モンスター!)
召喚するのは?
黒曜、折威、ラルゴ、ジャンダルムだ。
今は森の中、ラルゴとジャンダルムには狭い思いをさせてしまうけどな。
もう少し我慢してくれよ?
『まさか!』
『キースさん、囮になるつもりですか?』
「ん?いや、頭上にいるスローンに奇襲を仕掛けて殲滅させに行くんだが」
全員が溜息。
あれ?
オレって何か変な事を言いましたか?
『本気ですか?』
「ああ。スローンは必ず仕留める。頃合いを見計らってテレポートで跳んでくれ」
『それ、大丈夫なんですか?』
「勝算ならある」
ソーマ酒を服用し、オレ自身のステータス異常を解消させておく。
オレ単独のパーティともなれば戦力の低下は確かにある。
だが、何をしようがオレだけの責任で済むとも言える。
気は楽なのだ。
それに勝算があるって事にも根拠はある。
スローンはもう何度も沈めた事がある。
追従戦力のユニバーサルドラゴンやアラバスタードラゴンも当然だがある。
先刻のようにボイドドラゴンがいても構わない。
まだアストラルドラゴンを見掛けていないが、いたとしても狩った事がある相手なのだ。
空中戦になるという要素もこの際、無視しましょう。
『キースさん!顔!顔!』
「む?おお、いかんいかん」
イリーナから注意を受けたのが何であるのか、すぐに分からなかった。
周囲の反応を見ると、明らかに全員が引いてる。
ちょっと笑っていたようだ。
いかんな。
これから大苦戦かと思うともう楽しくって!
いや、本当に期待値は高い。
特にアストラルドラゴンだ。
いてくれませんか?
セラフィムでもいいけどさ。
『了解です。お任せしますけど』
『本当に大丈夫なんですか?』
「ま、どうにかなるさ」
さて。
インスタント・ポータルにいるうちに呪文の強化を済ませておこうか。
森の中からの奇襲だ。
いきなりスローンに大穴を空けてやろう。
そこにラルゴとジャンダルムを突っ込ませて破壊活動をさせたい。
保険という名の切り札を使うかどうかは追従戦力次第かな?
オレの期待通りであって欲しい所だ。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv197(↑1)
職業 サモンメンターLv86(召喚魔法導師)(↑1)
ボーナスポイント残 36
セットスキル
小剣Lv158 剣Lv156 両手剣Lv154 両手槍Lv156
馬上槍Lv162 棍棒Lv156 重棍Lv156 小刀Lv158
刀Lv161 大刀Lv161 手斧Lv154 両手斧Lv154
刺突剣Lv157 捕縄術Lv158 投槍Lv162
ポールウェポンLv164(↑2)
杖Lv178 打撃Lv186 蹴りLv186 関節技Lv186
投げ技Lv186 回避Lv194 受けLv194
召喚魔法Lv197(↑1)時空魔法Lv182 封印術Lv182(↑1)
光魔法Lv181(↑1)風魔法Lv181(↑1)土魔法Lv181(↑1)
水魔法Lv181(↑1)火魔法Lv181(↑1)闇魔法Lv181(↑1)
氷魔法Lv181(↑1)雷魔法Lv181 木魔法Lv181(↑1)
塵魔法Lv181(↑1)溶魔法Lv181(↑1)灼魔法Lv181(↑1)
英霊召喚Lv6 禁呪Lv182
錬金術Lv162(↑1)薬師Lv43 ガラス工Lv45
木工Lv81 連携Lv170 鑑定Lv139 識別Lv165(↑1)
看破Lv137(↑1)保護Lv21 耐寒Lv159(↑2)
掴みLv172(↑1)馬術Lv171(↑1)精密操作Lv171
ロープワークLv100e 跳躍Lv171 軽業Lv172
耐暑Lv80e 登攀Lv77 平衡Lv173(↑1)
二刀流Lv168 解体Lv139 水泳Lv132
潜水Lv132 投擲Lv172
ダッシュLv170 耐久走Lv170 追跡Lv167
隠蔽Lv154 気配察知Lv169 気配遮断Lv168
魔力察知Lv169 魔力遮断Lv166(↑1)暗殺術Lv170
身体強化Lv168 精神強化Lv168 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv171
魔法効果拡大Lv166 魔法範囲拡大Lv166
呪文融合Lv167(↑1)
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv109
限界突破Lv57 獣魔化Lv84(↑1)
基礎ステータス
器用値 74
敏捷値 74
知力値 110
筋力値 74(↑1)
生命力 74(↑1)
精神力 110
召喚モンスター
蒼月 麒麟Lv68→Lv69(↑1)
器用値 51
敏捷値 104
知力値 62(↑1)
筋力値 51
生命力 51(↑1)
精神力 50
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 疾駆
耐久走 奔馬 蹂躙 飛翔 蹴り上げ 遠視
広域探査 強襲 天啓 空中機動 神威
霊能 霊撃 追跡 騎乗者回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性
雷属性 聖獣変
メジアン グレータードラゴンLv25→Lv26(↑1)
器用値 44(↑1)
敏捷値 72
知力値 44(↑1)
筋力値 72
生命力 72
精神力 44(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 回避 跳躍
疾駆 夜目 水棲 空中機動 自己回復[中]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
捕食吸収 ブレス 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 木属性 溶属性
毒耐性 耐即死 耐魅了
パンタナール ノーブルドラゴンLv25→Lv26(↑1)
器用値 57
敏捷値 57
知力値 58(↑1)
筋力値 58(↑1)
生命力 58
精神力 58(↑1)
スキル
噛付き 引裂き 飛翔 回避 堅守 跳躍
疾駆 夜目 水棲 空中機動 自己回復[中]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[中]
捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 雷属性
毒耐性 耐即死
命婦 妖狐Lv66→Lv67(↑1)
器用値 37(↑1)
敏捷値 83
知力値 112
筋力値 35
生命力 36(↑1)
精神力 83
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]
魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了
狐火
火輪 ゴールドシープLv66→Lv67(↑1)
器用値 35(↑1)
敏捷値 87
知力値 87
筋力値 34(↑1)
生命力 63
精神力 63
スキル
頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ
夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知
霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[小]
弾性強化[中] 解体 祝福 時空属性 光属性
闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱
耐睡眠
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、リグ、クーチュリエ、極夜、雷文、守屋、スーラジ
久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック
オーロ、プラータ、タペタム、風花、ムレータ、酒船、コールサック
シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル、デミタス、白磁
マラカイト、パティオ
睡蓮洞 ポータルガード
ロジット、エルニド、魂振、セノーテ、呼子、明石




