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 アデル達と合流、先に方針を伝えると早速布陣の見直しだ。

 オレが各人に伝えたのは出来るだけ移動を優先する事。

 それだけだ。


 オレの布陣の場合は?

 蒼月、スコーチ、ルベル、キュアノス、命婦です。

 アデル達も各々、移動を意識した布陣となっている。

 即ち、グレータードラゴンがいない。

 困ったのは命婦だろう。

 便乗するのに便利なドラゴンがいないのだから。


 それはアデルや春菜、ヒョードルくん配下の妖狐や白狐も同様です。

 結果、何に便乗したのか?

 何と、オレが騎乗する蒼月だ!

 合計で6体の狐達はオレが騎乗しているのにまるで構う様子を見せない。

 蒼月の頭の上には1体、これは命婦だ。

 オレが収まっている鞍の前に1体、後ろに2体。

 両肩に2体か。

 これ、何てモフモフ地獄?

 便乗するならアデルか春菜にしたらいいのに。

 実際、この両者はオレを羨ましそうな目で見ている。


 蒼月には騎乗者回復があるからいいけど、これでオレって戦えるのか?

 移動するだけならいいんだが。



「ヒョードル、野々村が先導!シンクロセンスで索敵を頼む!」


『『了解!』』


「後続はアデルと春菜、対空広域警戒!」


『『はいっ!』』


「私とイリーナ、此花は高度をもっと取る。地上を探索!」


『ハイッ!』


『ヤァ!』


「最後尾はゼータ、ヘラクレイオス、駿河!後方警戒と各所と連絡、情報収集!」


『『『了解!』』』


 簡単に役割は分担しておくのも普段通りだ。

 今回は移動がメインだから正しく探索ではあるんだが。

 注意せねば。

 今回、このユニオン編成は防御の面で弱い。

 移動と探索に重点を置いているのだから仕方ない。



「私が全員を呪文で強化する!急行!」


 それだけに躊躇していてはならない。

 撤退しているであろう戦力の進行方向を遮断してしまおう。

 その手なら色々とあるのだ。





『見えました!空中戦をしてます!』


『何でしょう、アレ?』


「シンクロセンスで分かるか?」


『速くて一瞬でした!調整します!』


 地上も気になるが、やはり目の前で派手に空中戦があると目がそっちを追ってしまいそうになる。

 そしてどうやら、撤退しているであろう先遣部隊が見えた。

 騎馬兵だけ、随分と少数?

 先に逃げているのだろうか。



『キースさん!下!』


「こっちも見えた!一撃離脱で急降下爆撃!」


『『『『はい!』』』』


『『『『『待ってました!』』』』』


 女性陣はまだいいが、男性陣は盛り上がってます。

 戦いに飢えていたのかな?

 そんな所だろう。

 大いに獣性を発揮して欲しい。

 オレもそうする!



「先行する!追撃、宜しく!」


 蒼月を駆り、真っ先に落下する。

 一瞬、無重力に似た感覚を楽しむと風を全身に受ける。

 普段であれば、寒い。

 でも今は何故か温かい気分になる。

 命婦達、狐系の連中の尻尾がマフラーに見えていた。

 実際、蒼月の頭の上にいた奴までオレの鞍の前で丸くなっている。


 あの、今から急降下爆撃なんだけど。

 君達も火力担当ですよ?

 忘れないでね?







 急降下爆撃を仕掛け、高度を上げたら女王陛下直属部隊がいました。

 こんな所まで来てたのか!

 センチネルゴーレム陸式が数体、攻撃の機会を窺っているようだが近寄る様子は無い。

 多分、オレもそうしちゃうだろうな。

 それ程の戦力が揃っているからだ!



「陛下!」


『キース様!』


「最前線ですよ?無茶です!」


 オレの直言にサビーネ女王から返答は無かった。

 代わりに手にした槍を掲げてみせる。

 周囲に展開する戦力を考えたら心配は不要だとは分かっていたが、言っておくべきだよな?

 常識的に考えて。


 水晶竜にブロンズドラゴンがいる。

 竜騎士ラーフェン、プリムラ、グリエルが騎乗竜と共にいる。

 師匠とジュナさんはロック鳥の上だ。

 パイロキメラ、ラーヴァキメラ、フラッシュキメラ、ダークキメラは師匠の配下だろう。

 ジュナさん配下は魔鉱腐竜しか確認出来ない。

 他にもドラゴニュートとバードマンの編隊が幾つか。

 護衛兵力として見たら十分だろう。


 でもね。

 相手はセンチネルゴーレム伍式が4体に陸式が多数。

 空中戦では数で勝っていても油断は出来ないぞ?



『お忘れですか?私は竜騎士でもあります』


「そりゃそうですが」


 まあ、アレだ。

 説教をするのはオレの役目ではあるまい。

 それよりもドラゴンナイトを中心にしたプレイヤー達も別働隊で奮戦している。

 空中戦力に限れば戦力で圧倒出来ているのだ。

 獲物を屠るのも早い者勝ちの様相だろう。



「天馬騎士もいたみたいですが」


『こちらの援軍で来ております。彼等への支援も要るでしょう。お願い出来ますか?』


「師匠?」


『まだ下に厄介なのがおる』


 眼下をゆっくりと撤退している地上部隊が見えていた。

 センチネルゴーレム壱式と弐式が防御陣を敷いたまま、ゆっくりと撤退戦をしている。

 確かに厄介そうだ。



『あれでも結構、減ってるのよ?もう頑丈な上に回復が早過ぎ!』


『結界も厄介だ。攻撃可能な時間がどうしても限られてしまう!』


 水晶竜の言葉に怒りが微妙に含まれている。

 あ、分かっちゃった。

 かなりイライラしているね?

 分かる。

 オレもあんなのを攻略するなんて面倒だって思いますよ?



「空中戦力の掃討を先に済ませて来ます」


『頼みます』


 ドラゴニュートとバードマン達に軽く挨拶しつつ高度を上げた。

 上空にはアデル達の編隊。

 今は戦況を確認している筈だ。

 眼下に女王陛下の編隊を眺めてみると?

 隙が見えない。

 無い事に内心感嘆していた。

 一撃離脱すら出来そうに無い!



「聞いたな?」


『はい』


『空中戦ですが戦闘領域が拡大してます。どこから始めますか?』


「伍式を狙う。アレを沈めるには火力がどうしても要るからな」


『広域探査、どう?』


『伍式は6、陸式は数え切れません!』


 ふむ。

 確かに多いな。

 そこに不満は無いのだが、違和感はより大きかった。

 N5E20マップの本隊でもそうだ。

 何だろう?

 確かに戦い甲斐はあるんだが、目論見以上に戦闘が展開されている。

 法騎士は戦争に長い時間を費やして準備していた割には、脆い。

 明らかに脆い。


 オレも含めてプレイヤーの面々はよりレベルアップが進んでいるのは確かだ。

 それを考慮するならばこの難易度ってどうなんだろう?

 ちょっと納得出来ないな!



「近くの伍式から片付ける!どこだ?」


『2時の方向!先導します!』


 さあ、狩りだ。

 相手はセンチネルゴーレム伍式、空中での機動力ならこっちが上回る。

 他にもプレイヤーがいるだろうし、今回は天馬騎士までいるみたいだ。

 競争相手は多い。


 獲物を譲る気はありません。

 ええ、これっぽっちもありませんよ?






《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ルベル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「敵はまだいるか?」


『空中戦力は確認出来ません!』


『天候が悪化してます!地上も確認出来ません!』


 おっと。

 ここで並行して飛んでいるパーティからユニオン申請だ。

 そう、彼等は自前で飛んでいる。

 装備から見て魔法使い系、エレメンタル・メイジ『風』かな?

 天馬騎士の編隊以上に興味深い。



『助かりました!』


「いや、お互い様だし。それよりもう敵がいないが」


『私達は一旦、テレポートで撤退します』


「了解だ!」


 仮想ウィンドウで確認した。

 誰かと思えば眠りダムーだ。

 相変わらず、自前で飛んでいるのか。

 だが彼を含め全員がセンチネルゴーレム陸式を相手に翻弄し続けていたのです。

 見事な機動力だ!

 アクロバティック・フライトを使ったにしても、コントロールするのはプレイヤー自身になる。

 本格的に戦闘機気分が味わえていた事だろう。



 ルベルのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 ルベル フェアリークイーンLv65→Lv66(↑1)

 器用値  27

 敏捷値 100

 知力値 100(↑1)

 筋力値  27

 生命力  27

 精神力 100(↑1)


 スキル

 飛翔 浮揚 堅守 夜目 空中機動 瞑想

 魔力遮断 魔力察知 魔力回収 魔法抵抗[極大]

 MP回復増加[大] 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性

 雷属性 木属性 塵属性 溶属性 灼属性

 耐即死 耐石化 耐混乱 耐魅了 共鳴

 精霊召喚 精霊門




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『キュアノス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「こちらも一旦、退こう」


『時間も時間ですしね』


『きゅ、休憩したい!』


『キースさん!ログアウト前にあの子をモフモフさせてっ!』


『私も!い、癒されたい!』


 うむ。

 時刻は午後3時10分だ。

 今日はこの面々でユニオンを組めるのは午後3時30分までだ。

 ここで区切るのはいいんだが。

 今日は全員、いい感じで奮戦していたのは知っている。

 ご褒美があってもいいのだろう。



 キュアノスのステータス値で既に上昇しているのは精神力だ。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 キュアノス ホーライLv65→Lv66(↑1)

 器用値 35

 敏捷値 92(↑1)

 知力値 91

 筋力値 35

 生命力 35

 精神力 92(↑1)


 スキル

 飛翔 浮揚 回避 水棲 夜目 変化 同化

 魔力察知 魔力遮断 物理攻撃透過[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 木属性 氷属性 魅了 祝福

 耐沈黙 耐魅了 耐即死 共鳴 精霊変化




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『命婦』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『き、キースさん?』


『私達もちょっと癒されたいかなー?』


「うん?何の事かな?」


 駿河と野々村が何を求めているのかは読めている。

 ナイアスか。

 夕食時であれば料理のついでに召喚していた事だろう。

 でもね、ダメです。

 エロ方面に癒されたいとか、不純過ぎる!

 飴にするにしても相応の成果が無いと許しませんからね?



 命婦のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 命婦 妖狐Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  36(↑1)

 敏捷値  82

 知力値 112(↑1)

 筋力値  35

 生命力  35

 精神力  82


 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能

 霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]

 魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性

 水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了

 狐火



『跳ぶならこのまま同行します』


「行き先は生産職のリックだが、いいのか?」


『はい!』


 まだ眠りダムー達とユニオンを組んだままだったか。

 ついでだ。

 テレポートで跳ぶ負担はそう変わりはしない。

 一緒にこのまま跳んでしまおう。


 それにしても戦後処理が大変だ!

 装備の修復もしたいし【呪文融合】の組み合わせも34連装になっている。

 雲の下で戦況がどうなっているのか、情報も仕入れたい。


 希望はある。

 あの展開であるなら法騎士の連中もまだ全滅してはいないだろう。

 この時間帯からプレイヤーもログインしている数が減るのだ。

 それは戦力の低下を意味するが、見方を変えたらあら不思議!

 オレが屠れるであろう獲物が増えてくれます。

 何事も前向きに考えたらストレスも減ってくれる。

 秩序法典の回収が全く出来なかったからな!

 その分、色々とオレの中で溜まって行く何かが確実にあるのです。


 疑念の方は晴れない。

 でも今は考えるな。

 まだ敵は残っている。

 北にも本隊が残っているのは確実だ。


 明るいうちに再度攻撃を空中から仕掛けたい。

 夜になったら?

 地上戦に切り替えて確実に戦力を削ぐ事にしよう。

 出来れば秩序法典を持っている奴がいい。





《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》


 リックが展開しているインスタント・ポータル内部は盛況でした。

 これから活動を開始するパーティは少数派だが、もっと活動的なのもいる。

 いや、これを活動していると表現するのは如何なものか?

 オレが召喚したパティオに群がるプレイヤーの群れだ。

 その中にアデルと春菜がいない。

 背中の上の特等席で蕩けた顔のまま寝そべっていた。


 全て世は事も無し、か。

 そんな様相ではあるけど、現在進行形で戦争中ですよね?

 忘れそうになっちゃうけど。



『平和ねー』


「そうですねえ」


 戦場から戻ったフィーナさんも半分苦笑気味だ。

 それでもどことなく微笑ましいようでもある。

 戦場でも一服の清涼剤は必要だ。

 黙認するのも指揮官の器量ってものだろう。



「地上戦の最新情報はどうです?」


『最新、と言っても時間が少し経過しているけどいいかな?』


「十分です」


 リックが中心になって情報の分析が進んでいる。

 ユニオンを組んでウィスパー機能を活用。

 その上でテレパスとメッセージをも駆使しての情報の収集とか、オレには真似できそうにない。



『敗走している、と表現するのは早計かな?』


『主力のセンチネルゴーレムは温存していると思った方がいいわね』


『空中戦力が掃討出来たのは良かったですねえ』


「でも夜が迫ってます。騎兵部隊ならサニアの町に迫れるでしょう」


『ええ。警戒してないといけないわね』


『女王陛下も現在サニアの町へ帰投中です』


 フィーナさんの判断はどうだろう?

 このまま遊撃を残して行軍を鈍らせるか?

 サニアの町の防備を固めるか?

 オレはどっちにしても攻撃を仕掛けるつもりだけどね。



『人数が揃わないわ。偵察チームを残してサニアの町の防御に回りましょう』


『そうですね、それがいいでしょう』


『ログインしたばかりの探索チームがいます。補充物資の引き渡しをしときますね』


 方針が定まれば周囲がそれに応じて動く。

 この辺りの阿吽の呼吸は見事だ。



『キースはどうするの?』


「ここに残って敵戦力の同行を探ります。偵察ですね」


『偵察?』


 フィーナさんが周囲の面々に視線を転じる。

 何か意見を求めているものであるらしい。



『偵察ですか』


『偵察対象が全滅する可能性は否定出来ませんね』


『折角得た情報が無意味になるわよねー』


「はあ」


 もうね。

 その点は自分なりに思う所があった。

 偵察って何だ?

 その定義がオレの中で崩壊しつつあります。




 気を取り直して偵察に回ろう。

 偵察だ。

 誰が何と言おうと偵察だ!

 こうなったら意地だな。

 偽ってでも偵察って事にしておこう。

 布陣は?

 蒼月、スコーチ、ロッソ、雪白、濡羽にしよう。

 今日は天候が不順であるらしい。

 ロッソ達は雨の中でも活躍に期待出来る。

 悪天候だから偵察の条件としては問題があるけどね。

 それは相手にとっても同様、悪条件になる。

 捕捉されずに接近出来たら戦力を削ぐのも容易になるだろう。


 おっと、いけね。

 偵察だ偵察!

 大事な事なのに、もう忘れてしまってました!







《只今の戦闘勝利で【投槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【看破】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔力察知】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 時刻はもう午後6時を過ぎたか?

 雨は徐々に強くなっていて空中戦もままならなかったが、どうにか戦果はあったと思える。

 価値のある情報は?

 皆無だ。

 どうでもいい情報はあったりしますけどね。



 基礎ステータス

 器用値  73(-51)

 敏捷値  73(-51)

 知力値 110(-77)

 筋力値  73(↑1)(-51)

 生命力  73(↑1)(-51)

 精神力 110(-77)



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で32ポイントになりました》


 仕留めたセンチネルゴーレム壱式はこれで2体目だ。

 弐式は4体を仕留めている。

 中々の戦果だろう。


 そんな中で情報は何かと問われたら?

 この先遣部隊を率いていた指揮官は真っ先に逃げ出してしまっていたらしい。

 残った副官が相当に優秀であったようで、逃げてくれて良かったそうな。

 説得に応じた法騎士が語ってくれたんだが、恐らく事実だろう。


 興味がある。

 どうやら手強そうな奴がいてくれたようです。

 もうすぐ夜だけど、追跡は可能だ。

 臨時になったとはいえ、指揮官の首は狙うべきだろう。

 統制が出来なくなった集団は脆い。

 大将首を狙う事に意味はちゃんとあるのだ!



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 蒼月とスコーチは雨の中での空中戦に付き合わせてしまった。

 済まなかったな。

 でも反省はしません。

 大いに暴れてくれていたから色々と発散出来ていたと思う。

 それで勘弁して欲しい所だ。



 スコーチのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 スコーチ ミネルヴァオウルLv65→Lv66(↑1)

 器用値  48(↑1)

 敏捷値 103

 知力値  63

 筋力値  63

 生命力  63

 精神力  48(↑1)


 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査

 夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破

 強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知

 天啓 睡眠 混乱 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 耐混乱 耐即死

 耐魅了 耐睡眠




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ロッソ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ソーマ酒を服用しつつ、少しだけ悩む。

 これからの予定をどうするか?

 破壊活動と言う名の偵察を続けるか?

 それは確定であるんだが、布陣が悩ましい。


 潜入を優先すべきであるなら悩みは少ない。

 戦闘を前提にすると一気に悩みが深くなってしまう。

 夜間、センチネルゴーレムを相手に急所目掛けてレールガンを撃ち込むのは手間が要る。

 どうしても、手間になってしまう!

 こういった場合にどんな布陣で挑むのが最適であるのか、その経験が無いのだ!


 意外でした。

 いや、本当にどうしよう?



 ロッソのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 ロッソ 紅竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  32

 敏捷値  78(↑1)

 知力値  32

 筋力値 106

 生命力  93(↑1)

 精神力  32


 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 水中機動 水棲

 飛翔 突撃 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 霊能 霊撃

 熱感知 気配遮断 猛毒 ブレス 光属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 溶属性

 毒耐性 ブレス無効 鬼竜変




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『雪白』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 移動を優先、騎乗戦で挑むのは簡単だ。

 だが、センチネルゴーレムの体格を考えたらショート・ジャンプが使い難い。

 急所は頭部であるのだからそこに跳べば話は早いが、それが楽じゃ無いのだ。

 ノクトビジョンを使って場所を視認出来るにしても、壱式は大きい。

 参式は大きい上に速い。

 弐式であれば何とか可能だと思うけど、確実ではないだろう。


 転がしてしまえば確実だが、それはそれで手間であるのだ。

 騎乗戦は選択肢から外すべきだろう。



 雪白のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 雪白 白竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  49(↑1)

 敏捷値 109(↑1)

 知力値  28

 筋力値  78

 生命力  78

 精神力  28


 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 水中機動 空中機動

 水棲 飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 強襲 霊能

 遠視 夜目 広域探査 熱感知 振動感知

 気配遮断 猛毒 風属性 土属性 水属性

 氷属性 毒耐性 耐即死 共振波 高周波

 鬼竜変




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『濡羽』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 それに移動に関して言えば悩みは少ない。

 蒼月に騎乗しての空中戦では北上し続けていたからな。

 距離そのものは稼げている。

 広域マップによれば既にN5E20マップに突入、本隊にはかなり接近している。

 問題は?

 恐らくだが、N4E20マップを西へと侵攻していた先遣部隊の主力を見失っている事だ。


 そう。

 見失った理由に心当たりはある。

 センチネルゴーレム壱式と弐式を引っ込めたのだろう。

 防御陣を組み、そのまま結界を張って移動していたのでは距離は稼げない。

 そんな判断を下しておかしくはないのだ。

 何しろ天候は雨、こっちの追撃戦力は今はほぼいなくなっている。

 引き続き攻撃を実行していたのはオレ位のもので、後は純粋に偵察をしている筈だ。


 追い越した可能性もあるな。

 これはちょっと問題だ。

 本隊がいる付近で合流しようとする先遣部隊待ち伏せする手もあるかな?

 いや、そんな事をする位なら本隊にいるであろう総大将を狙ってみてもいい。

 先に逃げ出した先遣部隊の指揮官も既に合流しているだろう。



 濡羽のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 濡羽 黒竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  33

 敏捷値  71(↑1)

 知力値  33(↑1)

 筋力値  87

 生命力 110

 精神力  33


 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 水中機動 堅守

 匂い感知 熱感知 振動感知 気配遮断

 掘削 水棲 飛翔 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 霊能 心眼

 夜目 猛毒 暗闇 石化 麻痺 混乱 即死

 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性

 毒耐性 鬼竜変



 どうしよう。

 布陣、どうしよう!

 それに【呪文融合】の組み合わせも見直しが進んでいない!

 ああ、もう悩むのが馬鹿馬鹿しく思えてきた!


 フローリン、シリウス、ジンバル、モスリン、ヘイフリックだ。

 携帯食を乱暴に咀嚼しつつ、布陣を組み終えました。

 一番、脚が遅くなるのはオレになるけど構わん。

 走るとしよう。

 姿を隠しつつ移動だ!

 得物も出来るだけ目立たないようにしたい。

 金剛杵は引っ込めよう。

 神樹石のトンファー、怒炎蛇竜神の小剣、神鋼鳥の小刀といった所かな?

 グレイプニルも念の為、用意しておこう。

 老蠍獅子神の隠し爪、老蠍獅子神のバグナグにも出番があるかもしれないな。


 うむ。

 魔法使い系とは思えない戦闘スタイルになる。

 暗殺者スタイルだ。

 そう頻繁にこのスタイルで挑む事は無いのだが、妙に馴染んでいる気がするのは気のせい?

 きっと、気のせいだ。

 考えるのは止めましょう。


 で、方針はどうしよう?

 敵を見付け次第、捕獲。

 そして情報収集。

 これで行こう。

 大した情報を持っていないようなら始末して先に進むだけだ。

 オレ好みの強敵がいたら得物を切り替えて戦ってもいい。


 先導はフローリンだ。

 獲物をいち早く、捕捉してくれるだろう。

 シリウスとジンバルにも期待していい。

 モスリンとヘイフリックは支援に徹するように。

 派手な攻撃は厳禁だ。


 特にヘイフリック、お前だ!

 レーヴァテインを与えてあるのだし、有効に使いなさい。

 それに吸血は幾らでもやっていいぞ?

 ついでに魅了のスキルにも期待しておこうか。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv195(↑1)

職業 サモンメンターLv84(召喚魔法導師)(↑1)

ボーナスポイント残 32


セットスキル

小剣Lv152 剣Lv155 両手剣Lv154 両手槍Lv156

馬上槍Lv159 棍棒Lv156 重棍Lv152 小刀Lv154

刀Lv160 大刀Lv161 手斧Lv153 両手斧Lv154

刺突剣Lv157 捕縄術Lv155 投槍Lv162(↑1)

ポールウェポンLv162

杖Lv177 打撃Lv185 蹴りLv185 関節技Lv185

投げ技Lv185 回避Lv191 受けLv191

召喚魔法Lv195(↑1)時空魔法Lv180 封印術Lv179

光魔法Lv178 風魔法Lv178 土魔法Lv178

水魔法Lv178 火魔法Lv178 闇魔法Lv178

氷魔法Lv178(↑1)雷魔法Lv179(↑1)木魔法Lv178

塵魔法Lv178 溶魔法Lv178 灼魔法Lv178(↑1)

英霊召喚Lv6 禁呪Lv180(↑1)

錬金術Lv161(↑1)薬師Lv43 ガラス工Lv45

木工Lv81 連携Lv168 鑑定Lv138 識別Lv160

看破Lv131(↑1)保護Lv20 耐寒Lv153(↑2)

掴みLv169 馬術Lv169(↑1)精密操作Lv169

ロープワークLv100e 跳躍Lv169 軽業Lv170

耐暑Lv80e 登攀Lv60 平衡Lv170

二刀流Lv165 解体Lv138 水泳Lv132

潜水Lv132 投擲Lv170(↑1)

ダッシュLv167 耐久走Lv167 追跡Lv162(↑1)

隠蔽Lv147 気配察知Lv167(↑1)気配遮断Lv166

魔力察知Lv167(↑1)魔力遮断Lv157(↑2)暗殺術Lv168

身体強化Lv166 精神強化Lv166 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv168

魔法効果拡大Lv165 魔法範囲拡大Lv165

呪文融合Lv165

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e

耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv107

限界突破Lv55 獣魔化Lv82


基礎ステータス

 器用値  73

 敏捷値  73

 知力値 110

 筋力値  73(↑1)

 生命力  73(↑1)

 精神力 110


召喚モンスター

スコーチ ミネルヴァオウルLv65→Lv66(↑1)

 器用値  48(↑1)

 敏捷値 103

 知力値  63

 筋力値  63

 生命力  63

 精神力  48(↑1)

 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査

 夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破

 強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知

 天啓 睡眠 混乱 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 耐混乱 耐即死

 耐魅了 耐睡眠


ルベル フェアリークイーンLv65→Lv66(↑1)

 器用値  27

 敏捷値 100

 知力値 100(↑1)

 筋力値  27

 生命力  27

 精神力 100(↑1)

 スキル

 飛翔 浮揚 堅守 夜目 空中機動 瞑想

 魔力遮断 魔力察知 魔力回収 魔法抵抗[極大]

 MP回復増加[大] 時空属性 光属性 闇属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 氷属性

 雷属性 木属性 塵属性 溶属性 灼属性

 耐即死 耐石化 耐混乱 耐魅了 共鳴

 精霊召喚 精霊門


キュアノス ホーライLv65→Lv66(↑1)

 器用値 35

 敏捷値 92(↑1)

 知力値 91

 筋力値 35

 生命力 35

 精神力 92(↑1)

 スキル

 飛翔 浮揚 回避 水棲 夜目 変化 同化

 魔力察知 魔力遮断 物理攻撃透過[中]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性

 水属性 木属性 氷属性 魅了 祝福

 耐沈黙 耐魅了 耐即死 共鳴 精霊変化


ロッソ 紅竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  32

 敏捷値  78(↑1)

 知力値  32

 筋力値 106

 生命力  93(↑1)

 精神力  32

 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 水中機動 水棲

 飛翔 突撃 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 霊能 霊撃

 熱感知 気配遮断 猛毒 ブレス 光属性

 火属性 風属性 土属性 水属性 溶属性

 毒耐性 ブレス無効 鬼竜変


雪白 白竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  49(↑1)

 敏捷値 109(↑1)

 知力値  28

 筋力値  78

 生命力  78

 精神力  28

 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 水中機動 空中機動

 水棲 飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 強襲 霊能

 遠視 夜目 広域探査 熱感知 振動感知

 気配遮断 猛毒 風属性 土属性 水属性

 氷属性 毒耐性 耐即死 共振波 高周波

 鬼竜変


濡羽 黒竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  33

 敏捷値  71(↑1)

 知力値  33(↑1)

 筋力値  87

 生命力 110

 精神力  33

 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 水中機動 堅守

 匂い感知 熱感知 振動感知 気配遮断

 掘削 水棲 飛翔 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 霊能 心眼

 夜目 猛毒 暗闇 石化 麻痺 混乱 即死

 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性

 毒耐性 鬼竜変


命婦 妖狐Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  36(↑1)

 敏捷値  82

 知力値 112(↑1)

 筋力値  35

 生命力  35

 精神力  82

 スキル

 噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能

 霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]

 魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性

 水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了

 狐火


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、守屋、スーラジ

久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック

オーロ、プラータ、イソシアネート、ムレータ、火輪、酒船

コールサック、シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル

デミタス、白磁、マラカイト、十六夜、貴船


睡蓮洞 ポータルガード

エルニド、魂振、セノーテ、呼子、明石

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