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1042

《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【光魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐寒】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スコーチ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『被害はどう?』


『軽度ですが、ステ異常出てます!』


『ソーマ酒ならあるわ』


「待って下さい!対応出来ます!」


 ここでソーマ酒なんて、勿体ない!

 召喚モンスターでどうにか出来るのであれば、どうにかしたらいいのです。

 ゼータくん配下にも祝福が使える召喚モンスターがまだいない。

 鸞であれば比較的楽に祝福のスキルが追加になると思うのだが。

 残念だが、そこまで鍛えられていないようであるらしい。


 スコーチがレベルアップしているのだし、いい機会だ。

 ついでに祝福持ちを追加しておこう。



 スコーチのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 スコーチ ミネルヴァオウルLv64→Lv65(↑1)

 器用値  47

 敏捷値 103(↑1)

 知力値  63(↑1)

 筋力値  63

 生命力  63

 精神力  47


 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査

 夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破

 強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知

 天啓 睡眠 混乱 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 耐混乱 耐即死

 耐魅了 耐睡眠



 これで良し。

 スコーチはここで帰還させよう。

 召喚するのは?

 パティオだ。

 召喚早々で済まないが、軽度であってもステータス値の低下は致命的だ。

 戦力低下に直結するからな。

 ところで誰がステータス異常なんだ?

 ガヴィでした。

 ロック鳥の背中へとパティオが移動するのだが、何だが様子がおかしい。


 ああ、そうか。

 ゴールドシープの姿を実際に見るのは初めてなのかな?

 フィーナさん、ゼータくん、紅蓮くんは知っている筈だから驚かないだろう。



『何?この子!』


『か、かわいい!』


 ガヴィとリディアがパティオの毛並みに突入している。

 まさか。

 まさか、この2人もなのか?

 モフモフ地獄に自ら飛び込むとは業が深い。

 アデルや春菜のような域に達しているとは思いたくないが。

 何故かデッカーも無言でパティオの毛並みに顔を突っ込んでます。

 何となく、中身が誰なのかが読めたぞ?


 九重はどうにか耐えているようだ。

 フィーナさんも紅蓮くんも召魔の森で毛並みを愛でる事はあっても耽溺する事は無い。

 温かく見守るのみだ。

 いや、視線はどこか生温かいかな?



『これが噂に聞く極上の感触?』


『き、気持ちいい!』


『ほらほら!今は探索行が優先!』


 フィーナさんの言葉は果たして耳に届いているのだろうか?

 ちょっと心配だ。

 いや、かなり心配だ。


 パティオはガヴィを癒し終えると、ロック鳥の背中から離れた。

 オレの隣に移動して編隊を組む形だ。

 黄金の毛並みの向こうにヘザーが見える。

 美しい光景と表現してもいいのだろうが、どこか脱力感が伴ってしまうなあ。

 やはり基本、ゴールドシープは癒し系であるのだろう。



『もう少しでW14マップになるわ。注意して!』


『『『了解!』』』


「先頭は交代しよう」


『はい!私は最後尾へ、布陣も見直しますす』


 では、気を引き締めようか。

 これまで、例の巨大な弥勒菩薩様はマップとマップの境界で出現している。

 今回はどうか?

 可能性は否定出来ない。


 何、その結果はすぐに分かる。

 分かる筈なのだ。







《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【土魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【火魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【保護】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『キース!平気なの?』


「ええ、これなら割と大丈夫です」


『割とって』


『ステ値が5割まで減ってますよ!』


「そう珍しくもないから」


 嘘は言っていない。

 リミッターカットを使わずに済む日は皆無と言っていいのだ。

 ステータス値の低下は最大で1割まで行く事も珍しくない。

 特に闘技場のオベリスクに危険物を捧げる時にはその覚悟がないと挑めません!

 さっさとソーマ酒を服用、ステータス異常は解消させよう。

 問題無い。

 オレにとってはこれも日常であるのだ。



 ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 ヘザー オーディンガードLv66→Lv67(↑1)

 器用値 47

 敏捷値 78

 知力値 78

 筋力値 47

 生命力 47(↑1)

 精神力 79(↑1)


 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 重盾 重鎧 受け

 飛翔 心眼 降神 霊能 浮揚 空中機動

 突撃 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性

 風属性 土属性 水属性 雷属性 氷属性

 耐麻痺 耐混乱




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『スパッタ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 それにしてもW14マップの難易度が凄い!

 眼下は海、島影も見えない。

 天候も積乱雲があったりする様相はW13マップとそう変化は無かった。

 こっちの方が天気が少しいいだろうか?


 変化があったのは出現する魔物だろう。

 いきなりヴィゾーヴニルの影、フギンの影、ムニンの影が4セット!

 でもこれはu4マップでもあった事だ。

 驚きは無かった。


 加えて積乱雲からいきなり出現して来たのが巨神だ!

 ユミルの影です。

 大苦戦?

 勿論、大苦戦だ!

 堪能させて頂きました。

 大満足です!



 スパッタのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 スパッタ オーロラウィングLv66→Lv67(↑1)

 器用値  46

 敏捷値 122(↑1)

 知力値  64

 筋力値  46(↑1)

 生命力  46

 精神力  64


 スキル

 嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破

 追跡 強襲 危険察知 空中機動 自己回復[小]

 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[大]

 光属性 風属性 土属性 雷属性 電離

 分解 分身 耐即死 耐混乱 耐魅了 偏光




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『イグニス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 それにしても、虚無竜のデスサイズはいいな。

 間合いは神鋼鳥のデスサイズとほぼ変わらないのも助かった。

 明らかに今回はこいつのお陰で戦闘時間は大いに短縮出来たと思う。


 アリョーシャに騎乗してデスサイズを使い、ユミルの影を屠れた感触は良好だ。

 確かにユミルの影は巨大で恐ろしくタフな相手になる。

 虚無竜のデスサイズの与えるダメージも中々で、HPバーの減りが目視で分かる。

 神鋼鳥のデスサイズだと減ったかどうかも分からなかっただろう。

 何よりも手応えがいい。

 分厚い肉を切り刻むという暗い喜びを存分に味わえます!


 それに接触型攻撃呪文の詰め合わせも併用出来ている。

 封印が外れたら自己回復が発動するような厄介な相手だったが問題無い。

 戦況を見極めてくれる存在、フィーナさんがいてくれたからな。

 オレはダメージ源として暴れるだけで良かった。

 無論、アリョーシャもだ。

 そして召喚モンスター達も大いに躍動していた。


 まあ大苦戦だったのはヴィゾーヴニルの影がいたからだろうな。

 最初からユミルの影だけであれば苦戦に留まっていた事だろう。

 そして、惜しい。

 ヴィゾーヴニルの影の剥ぎ取り作業は全部スルーしているのだ!



 イグニスのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 イグニス 朱雀Lv66→Lv67(↑1)

 器用値  50

 敏捷値 105(↑1)

 知力値  69(↑1)

 筋力値  56

 生命力  56

 精神力  50


 スキル

 嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視

 夜目 広域探査 強襲 天啓 空中機動

 自己回復[極大] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 火属性 風属性 土属性

 溶属性 耐即死 毒無効 獄炎変




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アリョーシャ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 そのアリョーシャはユミルの影の肩に止まっている。

 何かを啄んでいるらしいが、そろそろいいかな?

 ユミルの影の死体はゆっくりと消え始めている。

 飛んでくれないと危ないよ!


 ついでに広域マップを確認だ。

 W14マップの中央で間違いない。

 見渡すと一面の海。

 まあこれも予測の範囲内だ。

 W13マップにエリアポータルがあるならW14マップに無い可能性は考慮してあった。

 時刻は午前9時40分だ。

 小休止するのに問題は?

 ありません。

 インスタント・ポータルに代わる手段ならちゃんとあるのだ!



 アリョーシャのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 アリョーシャ グリフォンロードLv66→Lv67(↑1)

 器用値 42

 敏捷値 94(↑1)

 知力値 41(↑1)

 筋力値 73

 生命力 73

 精神力 41


 スキル

 嘴撃 爪撃 体当たり 飛翔 回避 掘削

 空中機動 遠視 広域探査 夜目 威嚇

 強襲 隠蔽 危険察知 気配遮断 騎乗者回復[小]

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[小] ブレス 時空属性 光属性

 闇属性 火属性 土属性 風属性 毒耐性

 耐麻痺 耐気絶 耐即死




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『パティオ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



「小休止しましょう」


『私がアスピドケロンを召喚しますか?』


「いや、こっちで用意するよ」


『了解です』


 さて、と。

 先にスパッタとイグニスは帰還させておこうか。

 アリョーシャが宙に浮く。 

 そしてパティオの背中に違和感がある。

 ゼータくん配下の妖狐と白狐がいた。


 まあ、いいんだけどさ。

 支援能力をより活かすのであれば、グレータードラゴンの頭上にいるべきじゃないのかな?

 それに自前で空を駆けるべきだと思うのだが。

 火輪もパティオも召喚モンスター達には人気だ。

 特にモフモフな面々には堪らないものであるらしい。

 それ以前にプレイヤーにも熱狂的なのがいて心配になる程だ!


 いいんだろうか?

 連携面で遅滞があった試しは無いのだが、それでも心配です。



 パティオのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 パティオ ゴールドシープLv63→Lv64(↑1)

 器用値 36(↑1)

 敏捷値 82

 知力値 82

 筋力値 36(↑1)

 生命力 63

 精神力 63


 スキル

 頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ

 夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知

 霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[小]

 弾性強化[中] 解体 祝福 時空属性 光属性

 闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱

 耐睡眠



(サモン・モンスター!)


 海面に白い飛沫が花のように生じてプリプレグが出現する!

 相変わらず、この瞬間は豪快だ。

 そして何度見ても楽しい。

 腹打ちしているプリプレグはこの召喚パターンをどう感じているのかな?

 痛い思いをしているように見えないけどさ。



「では、着陸を!」


『了解!』


『や、やっとログアウト出来る!』


 さて、オレは何をする?

 ここまでの戦闘で虚無竜のデスサイズがどこまで消耗したのか、確認だな。

 ついでに防具類も修復させておこう。


 まだまだ、探索行は続く。

 これからW15マップを目指す訳だが。 

 プリプレグに着陸したパティオに近寄る人影はガヴィとリディアだ。

 テントを設営してログアウトしなくていいのかな?

 何だろう、この和んだ雰囲気。

 悪くない。

 悪くないけど、緊張感を維持するのが別の意味で難しい。

 だって仕方ないではないか!

 本当に微笑ましい光景になってしまうのだ。





「今、いい?」


「ああ」


 フィーナさん達が次々とログアウトする中、最後に残ったのはデッカーだ。

 例の伝言の件で何か分かったのかな?

 少し興味があります。

 メッセンジャーの役割だけで終わりというのも味気ないのだ。


 だが、デッカーの様子は少々おかしい。

 体が少し揺れているようにも見える。

 まさか。

 ここでオレを襲うとか?



「モ、モフモフさせて!」


「はあ?」


 おい!

 何だよそれ!

 どうやらデッカーの中身は女性であるようだ。

 正直、大声で叫びたい。

 気持ち悪いって!

 鳥肌になってしまっているぞ!





「裏を取ってる?」


「ええ」


「思い当たる事があるのか?」


「ええ。だけど突拍子も無い話だから。少し整理しないと」


「今、話せる事は無いのか?」


「確たるものは無し。残念だけど」


 そうか。

 そうなのか。

 だがこれだけは言っておかないといけないな。



「その口調だけど何とかならないのか?」


「無理。このアカウントじゃね」


「女装でもしたらどうなんだ?」


「それこそお化けみたいになるだけよ」


 それもそうか。

 特徴の無い顔付きのデッカーだ。

 女装したら目立つだけで益は無いだろう。



「じゃあログアウトして来るわ」


「次の中身は誰だ?」


「さあ?」


 チッ!

 どうやらリアル側で何をしているのかは教えてくれそうにないか。

 まあいい。

 説得が効きそうな中身の時にでも聞き出そう。


 いや。

 説得するにしても穏便にしないといけないな。

 オレは説得となると熱心になり過ぎるようだし。

 強制ログアウトさせてもいけない。

 ここは慎重に行動すべきだろう。





『じゃあ、出発するわよ!』


『了解!』


 背中にフィーナさん達を乗せ、ロック鳥が浮かぶように舞い上がる。

 あっという間にヒッポグリフに騎乗するゼータくんが追い越してしまう。

 ロック鳥の左隣に位置するのはグレータードラゴン。

 ゼータくんの左右にはオーロラウィングと朱雀。

 探索に移動、空中戦を考慮したバランス重視の布陣だ。


 オレのパーティは?

 蒼月、ビアンカ、ラルゴ、バイヨネットです。

 まだプリプレグがいるけど、その枠は言祝にする予定だ。

 得物も蒼月に合わせて双角猛蛇神の騎士槍に切り替えよう。


 西へ向かうにしてもまだまだW14マップを通過し終えるには距離がある。

 空中戦は何度か行う事になるだろう。

 どれも激戦になって欲しいものだ。

 フィーナさん達は避けたいだろうけどね。

 特にユミルの影は見逃せません。

 やろうと思えば無視して先に進めるかもだが、仕留めて進むべきだ。


 優先順位は人それぞれ。

 価値観の相違は必ずあるものだ。

 そこをどう折り合えるかであるのだが。

 この場合、肝になるのは戦闘時間の短縮になるだろう。

 そう、さっさと仕留めて終わらせてしまえばいいのだ!






《只今の戦闘勝利で【馬上槍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【馬術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ラルゴ』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》



 ユミルの影は?

 海面に派手な飛沫を残し、消えつつある。

 中々の難易度だが、戦闘時間はかなり短縮出来たかな?

 突撃三昧、当然だけど相手は巨神で貫通など出来ない。

 それを利用して接触型攻撃呪文の詰め合わせを多用している。

 かなりリスクの高い方法だが、これでいい。

 呆れた視線が飛んで来るけど気にしない。

 だってこれもまた、オレにとっては日常であるのだ!


 最初からリミッターカットを使っていたからステータス異常は確かにある。

 だが、時間が短かったから軽度に留まっていた。

 ビアンカに祝福を使って貰えば大丈夫だ。

 結果的にソーマ酒を節約した事になる。

 これまでにも同じ展開は何度もあった。

 それだけに思う。


 切り札も使わずにおくのもいいな。

 心理的に安心出来る。

 でも使わずにその真価を発揮させないというのもどうだろうか?

 節度のある利用こそが肝要であるのだろう。



 ラルゴのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。

 もう2点のステータスアップは器用値と知力値を指定しましょう。



 ラルゴ グレータードラゴンLv24→Lv25(↑1)

 器用値 65(↑1)

 敏捷値 64

 知力値 44(↑1)

 筋力値 64

 生命力 64

 精神力 44(↑1)


 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 回避 跳躍

 疾駆 夜目 水棲 水中機動 自己回復[中]

 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]

 捕食吸収 ブレス 光属性 闇属性 火属性

 風属性 土属性 水属性 氷属性 灼属性

 毒耐性 耐即死 耐魅了



 さて、ラルゴはここで帰還だ。

 召喚するのはノワール。

 火力としては下がるが、支援は手厚くなる。

 何よりダメージ源ならオレと蒼月で稼げているのだ。

 問題は無い。


 それにこれは備えだ。

 W15マップが目前に迫っている。

 心理的に防御面を強化したくなってます。

 悪い予感がする。

 ノワールはフィーナさん達が乗っているロック鳥の支援に回そう。



「先頭は交代しよう」


『了解しました。お願いします!』


 悪い予感がするからこそ、前に出よう。

 何かが起きる、その不安が止まらない。

 根拠は無いんだが。

 この感覚、これまでに数は少ないながらも覚えがあった。


 あの巨大な弥勒菩薩か?

 何となく、そんな予感がしていました。








 弥勒菩薩 ???

 ??? ??? ???

 ??? ???



 マズい。

 W15マップに突入するかと思った所でいきなりだ!

 雲海に浮かぶように巨大な弥勒菩薩様の姿が見える。

 しかも、距離が遠い!

 遠過ぎて呪文の効果が届かないのは明白だ!



《よくぞここ迄、来た》


《だが、ここより先に汝等に辿るべき道は無い》


《そしてこれが3度目であると知れ》


 いつかどこかで聞いたような台詞だ。

 だが、合掌をする様子は無い。

 どうしたんだ?



《汝には警告していた筈》


《その報いを受けるがいい》


 弥勒菩薩様の姿は涼やかであり、その表情は柔和ですらある。

 だが。

 オレの印象は一転した。

 全体的に白い印象の巨大な菩薩像なんだが。

 その表情だけに翳りが見える。

 口元の笑みはどこか嗤っているかのよう。

 邪悪な印象すらあった。

 右手だけで奇妙な印が組まれて、掲げられて行く。

 弥勒菩薩の視線がオレを射貫いた!



《修羅道の何たるかを知るがよい》


 次の瞬間。

 視野が暗転した!



『キースさん!』


 ゼータくんの悲鳴が聞こえような気がした。

 だがその声はより遠くから響いているように思える。

 気絶してはいけない。

 意識を途切れさせてはいけない。

 集中しろ!


 きっと、次に見る風景は別になっている筈。

 そこがどこであるのかが問題だ!

 最後に弥勒菩薩様は何と仰ってましたっけ?

 そう、修羅道だ。


 知っているかどうかと問われたら?

 知らない、と答えるだろう。

 知りたいかと問われたら?

 是非、知りたいと答えると思う。


 だが、もっといい方法ならあるぞ?

 実際に修羅道へと転生する事だ。

 体験版でも構わない。

 そうなったらどんなに幸せだろうか?




 僅かながらも光を感じる。

 オレは半ば、砂に埋もれていたようだ。

 口の中に砂が入り込んでいたようで咳き込んでしまう。


 さて、ここはどこだ?

 広域マップを見るのだが、何も表示されていない。

 それにオレは意識が途切れる事無く、どこかに跳ばされたと思うのだが。

 召喚モンスター達が、いない。

 言祝、蒼月、ノワール、ビアンカ、バイヨネットの誰もがいない。



(サモン・モンスター!)


 再度、召喚が可能なのか試みる。

 だが、呪文そのものが掻き消されてしまったようだ。

 まさか。

 これは、何だ?

 あの魔神達の罠に嵌ったのか?

 それに近い状態だとしたら、嫌な予感がする。


 シンクロセンスは?

 テレパスは?

 メッセージはどうだろう?

 外部リンクもかなり怪しい。

 さて、これはどうなるんだろう?

 試してみるしかないんだが。

 きっと、全部ダメだろうな。


 だが、不思議と絶望的な心境とは程遠い事が救いだった。

 何故だ?

 ワクワク、してます。

 きっと七難八苦、艱難辛苦の極みのような戦いが待っているに違いない。

 そう思うともうね!


 弥勒菩薩様はオレだけを別の場所に跳ばしたのだろうか?

 それは4回目であったからなのか?

 修羅道への通行証という称号が関係していたのか?

 色々と疑念はあった。

 だが、今は出来る事をやろう。

 悩むのはそれからでいい。





 確認終了だ。

 色々と予想通り過ぎて驚きは無かった。

 通信手段は全て封鎖だ。

 試していないのは強制ログアウトだけだが、試す気は無い。

 救いは呪文や武技が使える事と《アイテム・ボックス》が使える事だな。

 得物を切り替えられるというだけで安心出来てしまう。


 天空を見上げると?

 星空だ。

 但し、かなり奇異に見える。

 星の数は少ない。

 それに月すらも無いから真っ暗に近い!

 曇っているように見えないんだが。

 まあいいか。

 ノクトビジョンも効いている。

 照明になる呪文もあるのだ。


 足元は砂地だ。

 足首が埋まるような事は無いのが救いだが、好ましい訳でもない。

 何よりも寒い!

 風が吹いていないからまだいいけど。

 それだけに奇妙に静寂が支配する世界に思える。


 ここ、何かに似ているんですけど。

 そう、アポロン神とアルテミス女神と共に行った、あの荒涼とした地と類似する。

 こっちの方が明らかに寒いから、同じ場所じゃない気もするけど。

 だが、そんな事よりも大切な事がある。


 今、オレに従う召喚モンスターはおらず、単独である事か?

 違うな。

 弥勒菩薩様がこんな場所にオレを跳ばした意味の方だ。

 何の意図があるのだろう?

 修羅道の何たるかを知るがよい、と確かに言った。

 修羅道とは戦いに明け暮れる世界と聞く。

 こんな静寂に支配された世界とは対極にあるべきだろう。


 お願いです。

 オレに戦う機会を下さい。

 戦える相手を下さい。

 お願いだ。

 こんな状況が続く事を思え。

 これ以上にない拷問と言えるだろう。

 少なくとも、オレにとってはそうなる。



「ッ?」


 微かな音がオレの耳に届いていた。

 確かに砂が鳴っている。

 方位は背後か。

 オレは立ち竦んだままであり、風も無いのだ。

 それが何を意味するのか?

 答えは決まっている。


 オレ以外の何かが存在している。

 そしてそれはきっと、オレの為に用意された相手であるに違いない。

 そういう事ですよね、弥勒菩薩様!


 期待に胸を膨らませて振り返る!

 さあ、オレの相手は何者だろう?

 左手に提げた羅喉刀はいつでも使える。

 抜き撃ってやろうか?



 ??? ???

 英霊 待機中

 ??? ???



 歩みを止め、佇んでいたのは?

 蛮族のような有様の偉丈夫だ。

 全身が筋肉の鎧で覆われ、それを誇るかのようです。

 軽装だ。

 腰布にサンダル、頭から獅子の皮を被っていやがる。

 殆ど裸に近い。

 手にしている得物は棍棒。

 木製のように見えるけど、問題は材質じゃないな。

 大きさが尋常じゃない。

 人間が持って振り回せるような代物ではあるまい。

 実際、人間離れしていておかしくないな。

 黄色のマーカーで確認出来ていた。

 英霊様だ。

 そしてその正体をオレは知っていた。

 何度か、見ているから当たり前だ!


 ヘラクレス。

 【英霊召喚】の剛力無双によって顕現する英霊。

 ギリシャ神話では神の血を引く半神半人。

 贖罪で12の難題をクリアし、他にも数々の英雄譚で語られる存在。

 星座にもなっている。

 その特性は語るまでもない。


 圧倒的な体躯。

 圧倒的なパワー。

 圧倒的な破壊力。

 そして最も恐るべきなのが容赦無き破壊衝動だ!


 英霊様が声も無く嗤っている。

 どうやら気が合うらしい。

 オレもだ。

 オレもきっと、同じ笑みを浮かべている事だろう。



『カハッ!』


 英霊様が手にしていた棍棒を軽々と振る。

 その呼気は獣のよう。

 いい。

 この感覚は、いい!

 これは間違いなく、強敵。

 オレの望む難敵。

 あの筋肉バカの魔神やドワーフの魔神ともまた異なる、オレ好みの相手!

 いや、今は敵だ!

 オレに向けられる殺意は間違いなく本物。

 背中がより一層、寒く感じる。

 そして体のあちこちで熱が生じていた!



「ハハッ!」


 笑い声が漏れた。

 仕方ないよね?

 弥勒菩薩様には感謝せねば!

 これ、ご褒美ですよね?



『カカカッ!』


 奇声が聞こえる。

 英霊様が嗤っている!

 実に楽しそうだな!

 羅喉刀を構えるだけの暇も無い。

 既に戦いは始まっていたのだ。

 オレが一瞬、躊躇したのには理由があった。


 武技を使うべき?

 呪文の強化が無いと、厳しいよね?

 そんな事で迷っていました。

 だが、オレの脳内でもっと強く渦巻いていたのは別の事だ。


 この英霊様と格闘戦に持ち込むにはどうしたらいい?

 そんな事を考えている場合じゃないのは承知だ。

 でもね、オレには重要なんです。

 いや、本当にどうしたらいいかな?

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv192

職業 サモンメンターLv81(召喚魔法導師)

ボーナスポイント残 26


セットスキル

小剣Lv152 剣Lv155 両手剣Lv152 両手槍Lv156

馬上槍Lv158(↑1)棍棒Lv154 重棍Lv151 小刀Lv153

刀Lv158 大刀Lv158 手斧Lv150 両手斧Lv151

刺突剣Lv154 捕縄術Lv154 投槍Lv158

ポールウェポンLv160(↑2)

杖Lv174 打撃Lv183 蹴りLv183 関節技Lv183

投げ技Lv183 回避Lv190 受けLv190

召喚魔法Lv192 時空魔法Lv178(↑1)封印術Lv177 

光魔法Lv176(↑1)風魔法Lv176 土魔法Lv176(↑1)

水魔法Lv176 火魔法Lv176(↑1)闇魔法Lv176

氷魔法Lv176(↑1)雷魔法Lv176 木魔法Lv176(↑1)

塵魔法Lv176(↑1)溶魔法Lv176(↑1)灼魔法Lv176(↑1)

英霊召喚Lv6 禁呪Lv177

錬金術Lv160 薬師Lv43 ガラス工Lv45

木工Lv81 連携Lv166 鑑定Lv137 識別Lv157

看破Lv126 保護Lv19(↑1)耐寒Lv148(↑1)

掴みLv167 馬術Lv166(↑1)精密操作Lv167

ロープワークLv100e 跳躍Lv168 軽業Lv169

耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv167

二刀流Lv162 解体Lv137 水泳Lv132

潜水Lv132 投擲Lv167

ダッシュLv166 耐久走Lv166 追跡Lv159

隠蔽Lv144 気配察知Lv165 気配遮断Lv164

魔力察知Lv164 魔力遮断Lv148(↑1)暗殺術Lv165

身体強化Lv165 精神強化Lv165 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv165

魔法効果拡大Lv162 魔法範囲拡大Lv162

呪文融合Lv162

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e

耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv105

限界突破Lv53 獣魔化Lv80


召喚モンスター

ヘザー オーディンガードLv66→Lv67(↑1)

 器用値 47

 敏捷値 78

 知力値 78

 筋力値 47

 生命力 47(↑1)

 精神力 79(↑1)

 スキル

 剣 馬上槍 弓 小盾 重盾 重鎧 受け

 飛翔 心眼 降神 霊能 浮揚 空中機動

 突撃 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]

 MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性

 風属性 土属性 水属性 雷属性 氷属性

 耐麻痺 耐混乱


スパッタ オーロラウィングLv66→Lv67(↑1)

 器用値  46

 敏捷値 122(↑1)

 知力値  64

 筋力値  46(↑1)

 生命力  46

 精神力  64

 スキル

 嘴撃 飛翔 回避 遠視 広域探査 看破

 追跡 強襲 危険察知 空中機動 自己回復[小]

 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[大]

 光属性 風属性 土属性 雷属性 電離

 分解 分身 耐即死 耐混乱 耐魅了 偏光


イグニス 朱雀Lv66→Lv67(↑1)

 器用値  50

 敏捷値 105(↑1)

 知力値  69(↑1)

 筋力値  56

 生命力  56

 精神力  50

 スキル

 嘴撃 蹴り 飛翔 回避 霊能 霊撃 遠視

 夜目 広域探査 強襲 天啓 空中機動

 自己回復[極大] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[中] 火属性 風属性 土属性

 溶属性 耐即死 毒無効 獄炎変


スコーチ ミネルヴァオウルLv64→Lv65(↑1)

 器用値  47

 敏捷値 103(↑1)

 知力値  63(↑1)

 筋力値  63

 生命力  63

 精神力  47

 スキル

 嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査

 夜目 透視 反響定位 空中機動 監視 看破

 強襲 隠蔽 追跡 気配遮断 気配察知 危険予知

 天啓 睡眠 混乱 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 耐混乱 耐即死

 耐魅了 耐睡眠


ラルゴ グレータードラゴンLv24→Lv25(↑1)

 器用値 65(↑1)

 敏捷値 64

 知力値 44(↑1)

 筋力値 64

 生命力 64

 精神力 44(↑1)

 スキル

 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 回避 跳躍

 疾駆 夜目 水棲 水中機動 自己回復[中]

 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]

 捕食吸収 ブレス 光属性 闇属性 火属性

 風属性 土属性 水属性 氷属性 灼属性

 毒耐性 耐即死 耐魅了


アリョーシャ グリフォンロードLv66→Lv67(↑1)

 器用値 42

 敏捷値 94(↑1)

 知力値 41(↑1)

 筋力値 73

 生命力 73

 精神力 41

 スキル

 嘴撃 爪撃 体当たり 飛翔 回避 掘削

 空中機動 遠視 広域探査 夜目 威嚇

 強襲 隠蔽 危険察知 気配遮断 騎乗者回復[小]

 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]

 MP回復増加[小] ブレス 時空属性 光属性

 闇属性 火属性 土属性 風属性 毒耐性

 耐麻痺 耐気絶 耐即死


パティオ ゴールドシープLv63→Lv64(↑1)

 器用値 36(↑1)

 敏捷値 82

 知力値 82

 筋力値 36(↑1)

 生命力 63

 精神力 63

 スキル

 頭突き 体当たり 受け 回避 疾駆 ダッシュ

 夜目 飛翔 空中機動 危険察知 魔力察知

 霊能 霊撃 騎乗者回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[極大] 魔力相殺[中] MP回復増加[小]

 弾性強化[中] 解体 祝福 時空属性 光属性

 闇属性 黄道変 白道変 混乱 睡眠 耐混乱

 耐睡眠


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、守屋、スーラジ

久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック

オーロ、プラータ、イソシアネート、ムレータ、火輪、酒船

コールサック、シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル

デミタス、白磁、マラカイト、十六夜、貴船


睡蓮洞 ポータルガード

エルニド、魂振、セノーテ、呼子、明石

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