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 泉に戻る途上で死肉喰らいをもう1匹狩ったのだが。

 やはり何も剥げない。

 そういう魔物と思うしかないか。


 霧の泉に到着すると早速アデルとイリーナが昼飯を取り出す。

 調理済みの奴だ。

 オレの分もお裾分けである。

 文楽の出番はない。



 アデルとイリーナがログアウトしている合間にオレは朝の続きをする事にした。

 先ずは古代石を全部、取り出してみる。

 11個あるじゃん。

 10個から先は数えてなかった。

 ま、いいか。


 1個を残して《アイテム・ボックス》に放り込むと、石ノミにエンチャンテッド・ウェポンを掛けて作業を進める。

 コツコツと。

 この細かな発掘作業は地味だがやっていて楽しかったりする。



【素材アイテム】琥珀 品質C レア度2 重量0+

 木の樹脂が地中で半化石化した宝石。

 黄褐色で透明度が高い物のみが宝石扱いとなる。

 宝石としては硬度は低く、魔法のアイテムに利用する事は稀。



 レア度からして外れと言えばいいのだろうか。

 良く分かりません。



 もう1個いけるか、と思ってたがイリーナが戻ってきていたので作業を中断する。

 アデルもさほど待たずにログインしてきた。

 よし。

 では行くか。


「キースさん、召喚モンスターの布陣は変えていいですか?」


「いや、騎乗戦闘になるから先刻と同じ布陣にして欲しい」


「了解です」


 イリーナはそう言うと召喚していく。

 その布陣は馬、鷹、フクロウだ。


 アデルも次々と召喚する。

 馬、赤狐、フクロウである。


 オレもそのまま変更はなしだ。

 馬、赤狐、鷹、フクロウになる。


 午後は思いっきり狩りを満喫する所存である。

 狙うのは当然お肉だ。


 違うか。


 闘牛だな。

 ケンタウロスとライオンが邪魔するかもしれないが、そこはそれ、返り討ちにしたらいい。

 そうでなければ逃げるだけだ。

 気を付けるべきは大規模な群れ、という事になるだろう。


「では行くぞ」


「「はい!」」


 彼女達の笑顔はいささか恐ろしげに見える。

 ハンターの目だ。

 何度か見掛けた事がある。

 バーゲンセールで特売品を漁る主婦の目と同じだ。

 恐ろしい。

 魔物に同情するよ、本当に。



 闘牛を選択的に狩り続けていて気が付いた事がある。

 こいつらはダメージを3割ほど喰らうと激高状態になっていくようだ。

 その恩恵で僅かにHPバーが自動回復もするし、攻撃力も底上げがあるようなのだが。

 一方で分かり易い弱点が生まれている。

 何を目の前にしても突撃してくるのだ。

 単純でした。


 勿論、リスクはある。

 リスクはあるのだが試してみた。


 スチーム・ミストと壁呪文のコンボである。

 当然、決まるのであるが。

 だがオレは大きな間違いに気が付いた。

 スチーム・ミスト、いらないよね?

 激高状態に陥った闘牛は目の前にファイア・ウォールがあっても突っ込んでくれるのだ。

 そうなると闘牛に細かくダメージを与えてから壁に突っ込ませる方が効率がいい。

 そこで使ったのがルート・スネアだ。

 転がった闘牛に勝手にぶつかって後続も転んでくれる。

 無論、アデルとイリーナも矢を用いてダメージを与えていく。

 召喚モンスター達にもHPバーが多い個体を優先して削るように指示してある。


 そしてトレインしてます。

 その数、40頭を超えて50頭近くはいるだろうか?

 どの個体もHPバーは半分以上、余らせている。


 そろそろいいか。

 仕上げと行こう。


『順番はアデル、私、仕上げにイリーナで行くぞ!』


『はい!』


『承知しました!』


 各自が呪文を選択して実行する。

 連続壁呪文と全体攻撃呪文でどこまで減らせるだろうか?

 やってみたら分かる事だ。


『ファイア・ウォール!』


「ファイア・ウォール!」


「ウィンド・シールド!」


 3つの壁が魔物の群れの目の前に立ち塞がる。

 アデルのファイア・ウォール、そこに距離を置かずにオレがファイア・ウォールとウィンド・シールドを作り上げた。

 闘牛達はその全ての壁に飛び込んで、連続でダメージを負ってしまう。

 2つ重なる火の壁を魔物は次々と突っ込んでいったのだ。

 だがそれだけに留まらず、3つ目の風の壁に突っ込んでいく。

 そこでようやく突進する勢いが緩んだ。


『グラベル・ブラスト!』


 そこに追撃。

 イリーナが放った土魔法の全体攻撃呪文は、完全に無防備となった闘牛達を覆い尽くしていく。

 ここまでは想定通り。

 さて、どれだけ生き残っているのか?


 正直、意外に多くの魔物を屠っている事に驚いた。

 まともに動けるのは5頭といない。

 半数を減らす所までは行かなかったが、生き残った個体は大ダメージの影響で瀕死の状態異常に陥っている。

 まだ元気な5頭にヘリックス達が追撃を加えていく。

 さほど攻撃を重ねるまでもなく、次々と簡単に屠って行った。

 大猟である。

 瀕死の闘牛も簡単に片付けてしまった。

 なんとオレ達はノーダメージ。

 完勝だ。

 周囲に肉の焼ける匂いが暫く漂っていた。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘリックス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ヘリックスがあっさりとレベルアップしてくれていた。

 ここは剥ぎ取り作業もあるし、即決で行こう。

 ステータス値で既に上昇しているのは知力値だった。

 もう1点は敏捷値を指定する。



 召喚モンスター ヘリックス ホークLv6→Lv7(↑1)

 器用値 12

 敏捷値 24(↑1)

 知力値 21(↑1)

 筋力値 12

 生命力 12

 精神力 12


 スキル

 嘴撃 飛翔 遠視 広域探査 奇襲 危険察知 空中機動



 では肉だ。

 じゅるり。


 だが今回は肉以外の物が少数だが剥ぎ取れている。



【素材アイテム】闘牛の皮 原料 品質C+ レア度3 重量10

 闘牛の皮。厚みがあり加工するには相応の手間が掛かる。

 長期間使い込む事ができる耐久性の高さが売りだが非常に重たい。



【素材アイテム】闘牛の角 原料 品質C レア度3 重量1

 闘牛の角。細工物の素材にどうぞ。



 なんじゃこりゃ。

 皮、重たすぎだろ。


 そして肉でも気になる部位が採れている。



【素材アイテム】闘牛のサーロイン 原料 品質C+ レア度3 重量2 

 闘牛のサーロイン。肉質が最高の部位で柔らかく甘味がある。



 きた。

 これはステーキだな。

 塩胡椒だけでいい。

 他にも色んな部位の肉やホルモンが剥ぎ取れているが、このサーロインの前では霞んでしまう。


「なんか凄いのがありましたね」


「今日も明日も牛肉祭りで決定?」


「だな」


 異論などない。

 これはパーティになるな。



「まだ《アイテム・ボックス》には空きもある。もう一回、さっきの手順で狩るか?」


「やる!」


「いけそうですね」


 オレ達はお互いに笑いあった。

 歓喜の笑顔だ。

 同時に獲物を狙うハンターの目のままなのであった。


 こんな美味しい獲物もなかろうて。



 だが邪魔者はどんな所にでもいるものだ。

 ここではケンタウロスと死肉喰らいになる。

 特にケンタウロスの群れは厄介だ。

 おとなしくしているライオンを見習って頂きたい。


 闘牛をトレインしたいってのに。

 真っ先にケンタウロスの群れに遭遇してしまった。

 いや、この場合はオレ達が誘導されたのかもしれない。


 ケンタウロスを単体で見る限り、その生命力は闘牛の半分もないだろう。

 にも関わらず闘牛よりも厄介だ。

 何故か。

 こいつ等の戦いには知性を感じるのだ。


 ある時にはオレ達の分断を図って各個撃破を狙う。

 分散して全体攻撃呪文による被害を少なくしようとする。

 幾つかの群れが各々の判断で牽制、突撃、接敵をしてくる。


 はっきり言って面倒です。


 こういう場合は指揮統率をする頭を潰すのは常道の1つではあるのだが、機動力が高くて捕捉も難しい。

 だがオレにはヘリックスや黒曜がいる。

 支援を受けながら強引にケンタウロスの戦列に割り込んで指揮官らしき個体に迫った。



 ケンタウロスソルジャー Lv.3

 魔物 討伐対象 アクティブ



 恐らくこいつがボスだろう。

 体格もいいし装備も違っていた。

 得物は弓矢でも短槍でもなく、斧を持っている。

 黒く光るその刃は黒曜石なのだろう。

 呪文を選択して実行しながら、追いかけていった。


 だが邪魔する奴等もいる。



 ケンタウロスフェンサー Lv.2

 魔物 討伐対象 アクティブ



 こいつも戦士らしい装備をしていた。

 生意気に革兜を被り、円形の盾を持っている。

 もう片手に持っているのは棍棒だ。

 きちんと装備を整えてるように見えるが上半身は裸である。

 まさに蛮族。


「グラビティ・バレット!」


 吹き飛ばすつもりで放った呪文は直撃したが、こいつってば吹き飛んでくれない。

 残月ごと体当たりで追撃を加えて蹴散らした。

 そこを狙って襲ってくるケンタウロスソルジャー。

 ロッドで突きを放った。

 斧を持つ手首に直撃。 

 ケンタウロスソルジャーは斧を落としてしまっていた。


 だがオレも衝撃でロッドを落としてしまう。

 互いに素手になって馬首を並べて組み合った。

 殴りかかってくる腕をそのまま抱えて固定すると逆関節に極める。

 後方からさっきのケンタウロスフェンサーが迫っているのは承知していた。

 関節の痛みを逃れようと回り込むのをコントロールして行く。

 ケンタウロス同士で正面衝突を演出する。

 関節技の腕返し。

 これを利用して多人数相手に窮地を脱する技がいくつかあるのだが。

 普通は騎乗してやるものではない。

 まあ通じたんだからいいか。


 腕返しから小手返しへ移行。

 今度は手首を極めて反対側に腕を捻っていく。

 頭が下がった所で腕を回して絞め上げた。

 兜が邪魔だが気にしない。

 兜ごと挫いて捻り上げる。

 顔の上下が逆様になった。


 ケンタウロスソルジャーはそれで片がついた。

 思うのだが、馬の下半身はそれなりにタフらしいが、上半身はそうでもない。

 それでも膂力は高いのも分かるが、素手で格闘戦をした経験はないようで、非常に分かり易い動きをする。

 正直、ちょろい。


 ケンタウロスフェンサーはそういう意味でどうだろう?

 盾は木製のようで、さっきの衝突で半ば割れてしまっていた。

 馬の体重同士で正面衝突したのだ。

 その破壊力の凄さが分かる。

 まだ意識が朦朧としている魔物の手首を捻り上げて棍棒を手放させると、腕を固定しながら絞めに入る。

 片羽絞めだ。

 下半身で逃れようと暴れるが、願ったり叶ったりです。

 より強烈に絞め上げられるだけだ。

 ケンタウロスフェンサーも徐々にHPバーを失っていく。

 ちょっとこいつはタフらしいので雪豹のバグナグで喉仏の辺りに突き刺して引き裂いた。

 どうにかそれで仕留める事ができたようだ。



 その他のケンタウロスはまだ30頭ほどもいただろうか。

 だがボスを失った群れはバラバラに散って逃げてしまう。

 何頭かはヘリックス達の追撃を受けて屠られていたようだが。

 半分以上には逃げられたか。

 だが撃退したのだから良しとしよう。



『追撃しますか?』


『いや、いい。倒しても旨味が少ないからな』


 そう。

 今回、倒しきったケンタウロス共からは剥げる物がやはり何もなかった。

 得られたのは黒曜石の槍と黒曜石の斧、それに闘牛骨の矢だけだ。

 呪いの弓は無論、拾う価値がない。


 槍と斧からは黒曜石の部分だけを外して《アイテム・ボックス》に放り込んだ。

 矢はアデルとイリーナの取り分でいい。

 さすがに広範囲に矢を振り撒いているから、回収も難しく消耗が激しいのだ。


 アデルと手分けして弓を燃やして始末すると、狩りを継続しに行く。

 もうケンタウロスには邪魔して欲しくなかった。



 再度、騎乗して闘牛を追う。

 いや、追わせる。

 トレインしながらダメージをコツコツと与え、激高状態にしていった。

 50頭ほどになった所で反転。

 今度は壁の組み合わせを変えてみた。



『ファイア・ウォール!』


「ファイア・ウォール!」


『ストーン・ウォール!』



 今度は土の壁を最後にしてみた。

 火の壁に挟まれて長く留まる事になれば、より多くのダメージを与える事ができる。

 そんな期待があった。

 土の壁はいくつかヒビが入って突破されそうになっていたのには驚かされたが。

 壁はなんとか突破されずに持ちこたえている。



「ダーク・エクスプロージョン!」



 壁向こうの魔物の群れに追撃で全体攻撃呪文を見舞ってやる。

 何頭かでも暗闇の状態異常に陥ってくれたらいい。

 全部である必要はないのだ。

 ほんの一部でも群れの統率が崩れたらいい。


 土壁の存在で魔物の群れから安全な距離を確保すると、土壁の横から数頭の闘牛が姿を見せた。

 こっちに向けて突撃してくるが、オレ達の元に辿り着く勇者はいない。

 途中で空中からヘリックス達の攻撃をまともに喰らい続けるのだ。

 嬲り殺しになっていた。

 だがまだ壁の向こうに何頭もいる筈である。

 楽に倒せるうちはリスクを犯す必要はないのだ。


 だが後続の闘牛はこない。

 壁の向こうでは40頭ほどの闘牛が重なるように息絶えていたのであった。

 残っていた瀕死の闘牛を倒しきって全滅させていく。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナインテイル』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 もうかよ!

 ナインテイルがレベルアップしてしまっていた。

 闘牛美味しすぎ。


 ナインテイルのステータス値で既に上昇しているのは生命力だ。

 もう1点は筋力値を指定した。


 

 ナインテイル 赤狐Lv2→Lv3(↑1)

 器用値  9

 敏捷値 20

 知力値 19

 筋力値  9(↑1)

 生命力  9(↑1)

 精神力 18


 スキル

 噛付き 回避 疾駆 危険予知 MP回復増加[微] 光属性




「今の方が効率が良かったみたいですね」


「大猟!」


「そうだな。まあそれはそれとして、手分けして剥ごう」


 確かに今回の方が効率が良かった。

 今後はこれで行こう。

 オレ1人でやれるか?

 いや、さすがに呪文の手数がどうしても足りないだろう。

 アデルとイリーナのペアだけでも不足だろう。

 3人で組めばこそ、何とかノーダメージで倒しきっているのだ。

 それに意思疎通もそこそこ取れているし。

 いい感じだった。



 肉は当然のことながら大猟だった。

 皮も1枚だけ剥ぎ取っている。

 新たな肉の部位はなかったが、ホルモンは色々と採れていたりする。

 真面目な話、焼肉屋が開店できそうです。



「ところで《アイテム・ボックス》の空きはどうだ?」


「もうちょっとで満載になりそうです」


「もう1回で限界?」


「やはりか」


 何気に肉の重量が大きいのだ。

 あっという間に《アイテム・ボックス》が埋まっていくのも無理はない。

 オレは《アイテム・ボックス》がもう1つあるし、種族も高く、暴れ馬のベルトの効果もあって容量が大きい。

 実のところ、オレの《アイテム・ボックス》1つでアデルとイリーナを合せた容量を超えているのだ。

 だがオレだって持ち歩いているアイテムもあったりする。

 さっきみたいな狩りはあと2回が限度だろう。



「もう2回、闘牛を狩って戻ろうか」


「剥いだアイテムは持ち帰れそうですか?」


「まあギリギリで何とかなるさ」


 時刻はまだ午後2時にもなっていない。

 ここで出来るだけ狩りを進めておくとしよう。




 次の闘牛の群れは少し欲張って60頭ほどトレインしてから殲滅した。

 欲張った影響で壁の3連撃と全体攻撃呪文を喰らわせても、HPバーが半分残っていたのが3頭残ってしまっていたが。

 あまり欲張るものではないな。

 グラビティ・バレットを駆使してどうにか後始末をして事なきを得たが、余計にMPを消費したと言える。

 反省。



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『残月』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 だがその一方で嬉しいインフォが来ていた。

 遂に残月がレベル8に到達したのである。

 まあ少し落ち着けオレ。


 残月のステータス値で既に上昇しているのは筋力値だった。

 もう1ポイントは敏捷値にしておこう。



 召喚モンスター 残月 ホースLv7→Lv8(↑1)

 器用値  7

 敏捷値 25(↑1)

 知力値  7

 筋力値 24(↑1)

 生命力 24

 精神力  7


 スキル

 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ



《召喚モンスター『残月』がクラスチェンジ条件をクリアしました!》

《クラスチェンジは別途、モンスターのステータス画面から行って下さい》



「すまないが剥ぎ取りを進めておいてくれ」


「?」


「え?はい」



 不思議そうな2人だが、今はこっちを優先したい。

 一応、データを残す意味で残月のステータス画面のハードコピーを残しておく。

 さあ、クラスチェンジ候補は?



 クラスチェンジ候補

 バトルホース

 ホワイトホース



 選択肢は2つでヴォルフの時よりも少ないようだ。

 まずは各々がどう変化するのか、確認しておこう。

 まずはバトルホースだ。

 師匠が使ってたクラスになるな。



 召喚モンスター 残月 ホースLv8→バトルホースLv1(New!)

 器用値  7

 敏捷値 25

 知力値  8(↑1)

 筋力値 26(↑2)

 生命力 26(↑2)

 精神力  8(↑1)


 スキル

 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ 重装(New!)


 【バトルホース】召喚モンスター 戦闘位置:地上

 戦闘用に訓練を施された軍馬。

 主な攻撃手段は体当たりと踏み付け等。戦闘用防具装備可。

 より戦闘向けに体躯が大きくなり、物事に動じなくなっている。


《クラスチェンジしますか?》

《Yes》《No》



 ほほう。

 中々の強化と言えよう。

 とりあえずステータスとスキル一覧の画面をハードコピーしておく。

 もう1つの候補も見ておくか。



 召喚モンスター 残月 ホースLv8→ホワイトホースLv1(New!)

 器用値  7

 敏捷値 25

 知力値  7

 筋力値 24

 生命力 24

 精神力  7


 スキル

 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ

 騎乗者回復[微](New!)魔法抵抗[微](New!)


 【ホワイトホース】召喚モンスター 戦闘位置:地上

 霊力を身につけた馬。白い毛並みが特徴。

 主な攻撃手段は体当たりと踏み付け等。

 騎乗者を癒す力を身につけている。


《クラスチェンジしますか?》

《Yes》《No》



 こっちはステータスに変化はない。

 見るべきなのはスキルの方だ。

 騎乗者回復[微]とか魔法抵抗[微]とか、何これ凄い。


 とりあえずこっちのステータスとスキル一覧の画面をハードコピーしておく。

 でもまあほぼ決めてしまってましたが。


 ホワイトホースにしました。

 すると残月の姿が一変していく。

 毛並みは白くなっていく。

 脚先だけが僅かに黒い。

 でもまあ見た目じゃないよね。

 首元を撫でる感触は変わっていない。



「え?」


「おお!真っ白!可愛い!」


 イリーナとアデルにもまあ見つかる訳ですが。

 まあ今は『ユニオン』状態を維持している。

 先刻のハードコピーを仮想ウィンドウに提示して彼女達にも見せておき、オレはアイテム剥ぎに回る。


 アデルよ。

 毛並みを触っても変わってないと思うぞ?



「キースさんはスキル優先で決めました?」


「うむ」


「バトルホースでステータス強化も中々みたいですね」


「イリーナだったらどっち?」


「バトルホースかも。アデルちゃんは白馬なんでしょ?」


「うん、気に入った!」


 まあプレイは人それぞれでいいと思うけどね。

 見た目だけで決めるのはどうなんだろうな?



 アイテム剥ぎではまたしても皮が取れた。

 重たいです。

 肉を次々と剥ぐと、アデルとイリーナの《アイテム・ボックス》はほぼ満載になったみたいだ。

 オレも1つ目がもうすぐ満載になりそうである。

 サーロインはなかったが、それでも満足のいく収穫と言える。

 もう1回、闘牛を狩ったら風霊の村に戻るべきだろうな。


主人公 キース

種族 人間 男 種族Lv12

職業 サモナー(召喚術師)Lv12

ボーナスポイント残14


セットスキル

杖Lv10 打撃Lv6 蹴りLv7 関節技Lv6 投げ技Lv6

回避Lv7 受けLv6 召喚魔法Lv12 時空魔法Lv5

光魔法Lv6 風魔法Lv7 土魔法Lv6 水魔法Lv6

火魔法Lv6 闇魔法Lv6 氷魔法Lv4 雷魔法Lv4

木魔法Lv5 塵魔法Lv4 溶魔法Lv4 灼魔法Lv4

錬金術Lv6 薬師Lv5 ガラス工Lv3 木工Lv4

連携Lv9 鑑定Lv9 識別Lv9 看破Lv3 耐寒Lv5

掴みLv7 馬術Lv7 精密操作Lv9 跳躍Lv4

耐暑Lv4 登攀Lv4 二刀流Lv6 解体Lv4

身体強化Lv4 精神強化Lv5 高速詠唱Lv6


装備 カヤのロッド×1 カヤのトンファー×2 怒りのツルハシ+×2

   白銀の首飾り+ 雪豹の隠し爪×1 疾風虎の隠し爪×2

   雪豹のバグナグ×1

   野生馬の革鎧+ 雪猿の腕カバー 野生馬のブーツ+

   雪猿の革兜 暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2


所持アイテム 剥ぎ取りナイフ 木工道具一式


称号 老召喚術師の弟子、森守の紋章 中庸を望む者

   呪文目録


召喚モンスター

ヴォルフ グレイウルフLv2

残月 ホースLv8→ホワイトホースLv1(New!)

 器用値  7

 敏捷値 25

 知力値  7

 筋力値 24

 生命力 24

 精神力  7

 スキル

 踏み付け 疾駆 耐久走 奔馬 蹂躙 蹴り上げ

 騎乗者回復[微](New!)魔法抵抗[微](New!)

ヘリックス ホークLv6→Lv7(↑1)

 器用値 12

 敏捷値 24(↑1)

 知力値 21(↑1)

 筋力値 12

 生命力 12

 精神力 12

 スキル

 嘴撃 飛翔 遠視 広域探査 奇襲 危険察知 空中機動

黒曜 フクロウLv6

ジーン バットLv6

ジェリコ ウッドゴーレムLv5

護鬼 鬼Lv5

戦鬼 ビーストエイプLv6

リグ スライムLv4

文楽 ウッドパペットLv4

無明 スケルトンLv3

ナインテイル 赤狐Lv2→Lv3(↑1)

 器用値  9

 敏捷値 20

 知力値 19

 筋力値  9(↑1)

 生命力  9(↑1)

 精神力 18

 スキル

 噛付き 回避 疾駆 危険予知 MP回復増加[微] 光属性


同行者 アデル&イリーナ


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― 新着の感想 ―
Lv8って下位種のMaxなのだろうか。 そうじゃないならLvMaxまで 上げてから進化した方がいい気がするが…
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