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(レールガン!)

(ミラーリング!)


 オリハルコン球が氷上の雪を蒸発させつつ魔物の胴体に突き刺さる!

 そのまま貫通。

 マーカーは?

 どうやらちゃんと仕留めたようだ。



 ニーズヘッグの分身 ???

 イベントモンスター 魔物 ???

 ??? ??? ???


 表示は見えないけど死体になっている筈だ。

 こいつの力量は相応にあったと思いたい。

 頭を狙ったのは相応の理由があったのです。

 凍った湖面で蠢いていたのは?

 ニーズヘッグの分身、それにファフニールの群れでした。

 数が多過ぎて個々の強さを確認する余裕は無い!

 レールガン一発で沈むようでは期待出来ないかもだが、他にも相手がいたのだ。


 そいつ等はホワイトアウトで白く煙った向こう側から出現して来る。

 これはマズい。

 更なる切り札を投入すべきだろうか?

 氷の湖面を駆けて迫る連中の全容が見えていた。

 ラタトスク、グリンカムビ、フィアラル、スコルの分身、ハティの分身、フェンリル。

 空中からは スクルドの化身、ヴェルダンディの化身、ウルドの化身。

 各々がオーディンガードの編隊を率いている。

 そして空中戦力の主力は恐らくだがヴェズルフェルニル。

 そしてフギンの影とムニンの影。

 思わずヴィゾーヴニルの影を探してしまったがいませんでした。

 ちょっと残念?


 だが、そんな戦力の中に未見の相手がいた事に注目だろう。

 こんな奴です。



 ミーミルの化身 ???

 イベントモンスター 巨人 ???

 ??? ??? ???



 巨人だ。

 その大きさは両脇にいるフェンリルを比較対象にすべきだろう。

 だが、フェンリルは個体により大きさが異なる。

 それ故に参考程度にすべきだろうな。


 こいつの体躯は酒船級以上だな。

 即ち、戦鬼の姿を写し取っているオレのサイズでも格闘戦が難しい事を意味している。

 手にしているのは魔法使いが持っていそうな杖だ。

 いずれにしろ、惜しい。

 格闘戦が出来そうな相手が、いない!

 元のサイズに戻れば女神様達やオーディンガードを相手に強引な格闘戦は可能だろう。

 但し、事故の可能性は高い。

 事故を期待して、そこまでやれるとも思えない。

 ホワイトアウトの中ではまだ多くの戦力が右往左往している筈なのだ。

 大変な戦力だ!

 蹂躙?

 今、目の前で戦っているニーズヘッグの分身とファフニールの群れだけでも手間なのに?


 ここは悩むな。

 切り札を、切れ!



(レインフォースメンツ・オブ・モンスター!)


 選択は一応、してあったから良かった。

 ドラゴン組が8体。

 これにナインテイルと命婦だ。

 つい先刻まで、活躍していたナインテイルやパンタナールには悪いけどね。

 時間は限られている。

 十分に対応可能だろう。



(フィジカルエンチャント・ファイア!)

(フィジカルエンチャント・アース!)

(フィジカルエンチャント・ウィンド!)

(フィジカルエンチャント・アクア!)

(メンタルエンチャント・ライト!)

(メンタルエンチャント・ダーク!)

(クロスドミナンス!)

(アクロバティック・フライト!)

(グラビティ・メイル!)

(サイコ・ポッド!)

(アクティベイション!)

(リジェネレート!)

(ボイド・スフィア!)

(ダーク・シールド!)

(ファイア・ヒール!)

(ヒート・ボディ!)

(レジスト・ファイア!)

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 援軍を強化しつつをファフニールの首を抱え込んだ。

 色々とやっておかないといけません。

 序盤が肝心なのだ!



((((((エナジードレイン!))))))

((((((フォースド・メルト!))))))

(((((カーボニゼーション!)))))

(((((フォースド・エバポレーション!)))))

(((((サーマル・ニュートロン!)))))

(((((コラプト!)))))

(ミラーリング!)


 接触型攻撃呪文を叩き込む!

 寄越せ。

 お前のMPバーを、寄越せ!

 悪いが吸い取らせて貰おう。

 枯渇しかかっていたオレのMPバーは順調に回復。

 だが残り2割にも達してくれない。

 ファフニールが既に沈んでいたからだ!

 いかん。

 力加減を間違えて絞め殺してたよ!



(アポーツ!)


 オリハルコン球と鉄球を手元に戻す。

 鉄球は早くも高熱を帯びているっらしい。

 地面に落ちたのと同時に水蒸気が生じていた。



「カカッ!」


 戦鬼がオリハルコン球を早速拾い上げるとニーズヘッグの分身に投じる!

 どうも当った場所が悪かったのか、動きが止まっていた。

 まだ生きてる?

 ならば都合がいい。

 寄越せ。

 オレにMPバーを寄越せ!


 我ながら酷い話だと思うけどね。

 ここは戦場だ。

 勝つ為ならやります。

 それ以上に楽しめるなら何でもやります!



((((((エナジードレイン!))))))

((((((フォースド・メルト!))))))

(((((カーボニゼーション!)))))

(((((フォースド・エバポレーション!)))))

(((((サーマル・ニュートロン!)))))

(((((コラプト!)))))

(ミラーリング!)


 今度は失敗しませんよ?

 そう思ってたけど、いきなり失敗だ。

 攻撃呪文と組み合わせてあった【呪文融合】の組み合わせを使っている!

 案の定、ニーズヘッグの分身は胴体に大穴を空けた姿になって沈んでいた。

 オレのMPバーは?

 残り3割の所まで、どうにか回復出来たらしい。


 まあまあ?

 でも失敗は失敗だな!



(レールガン!)

(ミラーリング!)


 鉄球を拾い上げて迫って来る空中戦力へと投じる。

 何体かのオーディンガードを巻添えにしてフギンの影に直撃!

 それにそろそろ、支援もしておいた方がいいかな?



((((((六芒封印!))))))

((((((七星封印!))))))

(((((十王封印!)))))

(((((フォース・フィールド!)))))

(((((プリズムライト!))))))

(((((ミーティア・ストリーム!)))))

(ミラーリング!)


 グリンカムビを鳴かせてはいけません。

 呪文や武技で強化した効果を打ち消されてしまう。

 十二神将封印で対抗してあっても万全じゃ無いのだと、オレは知っていた。

 それと同時に惜しい。

 鳴く事で援軍が来るかもしれないからだ。

 もし来るようなら生かしておくのも大いにアリなんだが。


 これも矛盾だな。

 ホワイトアウトから脱しつつある戦力だけでもかなりの規模。

 集られて死ぬつもりなどオレには無い。



((((((ソーラー・ウィンド!))))))

((((((プロミネンス!))))))

(((((バックドラフト!)))))

(((((ミーティア・ストリーム!)))))

(((((ヴォルカニック・ボム!)))))

(((((スチーム・エクスプロージョン!)))))

(ミラーリング!)


 空中戦力への支援も重ねておこう。

 地上は冷気で覆われ、空中は熱気が充満する。

 氷と炎の競演だ!

 出来れば先に空中戦力は早めに駆逐したい。

 パーティの戦力で空中戦に対応出来るのはストランドだけだ。

 当然、優先すべきだろう。


 だが、間に合うのか?

 援軍には制限時間がある。

 いや、アイソトープ達の力量を信じろ!

 それに今は攻めるべきだ。

 戦力差を早い段階で埋め、逆転せねば!






《秩序と混沌もまた表裏一体》


《この理は変わらぬ》


《汝、中庸を呼ぶ者よ》


《或いは修羅道に堕ちし者よ》


《世界の理を破壊するなかれ》


《罪を犯すなかれ》


《汝如きで償えるものではないのだ!》


 インフォを聞き流しつつ、エリアポータル解放戦を振り返ると?

 目玉だったのはミーミルの化身だった筈。

 妙に近寄って来ないと思ったら、前衛じゃなかった件。

 後衛でした。

 しかも正統派の後衛でした!


 危なかったな。

 【封印術】が途切れたら攻防に亘って呪文を駆使するのは当然だが。

 周囲の魔物達への支援も手厚い。

 ミーミルの化身に癒されたグリンカムビに鳴かれたのは3度か。

 最初のは本気で戦慄したぞ!

 全滅を覚悟した程であったのだ!



《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 それだけに楽しめた。

 大変だったけど、楽しめた。

 そして時刻は午後6時ちょうどか。

 途中から戦闘時間が長くなりそうな感じもあったけど、意外に短く収まったかな?



 基礎ステータス

 器用値  71(-50)

 敏捷値  71(-50)

 知力値 110(-77)

 筋力値  71(↑1)(-50)

 生命力  71(↑1)(-50)

 精神力 110(-77)



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で24ポイントになりました》


 周囲はまさに死屍累々。

 だが大部分の死体は既に消えていてこれだよ!

 一体、どれ程の数がいたんだか。

 途中でグリンカムビが鳴いてたけど、援軍はあったのか?

 もうそれを確認する術は無い。

 無いけど、気になってしまう。

 動画、撮ってなかったしな!

 そもそも最初から動画にしてたら途中で切れていただろう。

 戦闘時間は30分を大きく超えている!



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 周囲を見回す。

 凍った湖面はそのままだ。

 巨大な樹木のある方向と反対側には海が見えた。

 一応、島としての体裁になるようだが。


 拠点にするにしても生産職の面々が手を入れるにはどうなんだろう?

 森があるのはいいが、平地が少ない。

 それにこれ、幹を登ってみると別マップに行けるとかあるのかな?

 かなり時間が要ると思うんだが。

 今は保留にしたい。



 護鬼のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 護鬼 羅喉Lv66→Lv67(↑1)

 器用値 81(↑1)

 敏捷値 81(↑1)

 知力値 48

 筋力値 67

 生命力 67

 精神力 48


 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避

 隠蔽 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 軽業

 連携 精密操作 跳躍 平衡 気配遮断

 気配察知 自己回復[小] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 土属性 流転相




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 一応、このエリアポータル解放戦を通じて確信した事が何点かある。

 今更だが、オレが身に着けているオリハルコン合金製の首飾りだ。

 効果に大きな上乗せがある。

 オーディンガードやフェンリルを相手に通るダメージが根拠だけどね。

 個々の相手はこれまでに無いレベルであった筈だが、ダメージの通りがいい。

 その原因は装備の更新による恩恵と考えるのが自然だ。


 これに併せて護鬼と戦鬼の装備の確認が出来た事も良かった。

 ダメージは喰らっているけど深刻じゃない。

 再確認は要るけどね。

 修復してみるべきだろう。

 特に戦鬼の場合、装備の修復は大変であったからな。

 負担が減ってくれていたら有り難い。



 戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 戦鬼 オーガロードLv66→Lv67(↑1)

 器用値  61

 敏捷値  79

 知力値  17

 筋力値 108(↑1)

 生命力 108(↑1)

 精神力  17


 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避

 登攀 平衡 投げ技 関節技 体当たり

 激高 剛力 夜目 掴み ダッシュ

 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[小] 自己回復[極大] 耐石化

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇 毒耐性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 残念な事もある。

 ヴォルフのレベルアップが無かった事がそうだ。

 今回、凍った湖面の上をヴォルフとティグリスは殆ど止まらなかった。

 遊撃、それに牽制に徹してくれていたのだ。


 地上に在って、高い機動力を発揮するヴォルフとティグリスだが、恐ろしい光景もあった。

 フェンリルだ。

 遙かに体躯で上回る魔物、コールサックで何度も見ている。

 ヴォルフとティグリスは呪文で強化してあったから機動力で上回るかと思ってたんだが。

 そこであのミーミルの化身だ!

 フェンリルを呪文で強化してやがった!


 危険な瞬間もどうにか凌げたのはヴォルフの念動があったからこそだ。

 それにストランドもいてくれたからな。

 相手は大軍の上に個々の強さも十分にあった。

 リスクは相応にあって当然。

 そして経験値も大いに稼いだ筈。

 ヴォルフもそのうちにレベルアップしてくれそうだ。



 ティグリスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 ティグリス 白虎Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  36

 敏捷値 108

 知力値  35

 筋力値  82(↑1)

 生命力  82(↑1)

 精神力  36


 スキル

 噛付き 引裂き 回避 疾駆 跳躍 追跡

 裂帛 霊能 天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断

 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 風属性

 共振波 高周波 耐混乱 耐石化 耐即死

 風伯変




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 これでステータス操作は終了だ。

 さて、これからどうしよう?

 このまま海の中を移動して西へ向かうのもいいんだが。

 明日にしてしまおう。

 ここ数日、戦力の底上げが進んでいないのも気になっているし。


 特に騎乗戦はやっておきたいと思う。

 ちょっと早いかもだが、虚無竜のデスサイズの感覚を掴んでおきたい。

 試し斬りだ。

 そうだな。

 それがいいだろう。



 ストランドのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1ポイント分のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 ストランド 青竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値 39

 敏捷値 80(↑1)

 知力値 38

 筋力値 80(↑1)

 生命力 96

 精神力 39


 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 空中機動 水中機動

 水棲 飛翔 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 霊能 熱感知

 気配遮断 魔力遮断 猛毒 時空属性 光属性

 闇属性 土属性 水属性 木属性 耐即死

 毒無効 鬼竜変



 では、確認だ。

 ここのエリアポータル名は?

 広域マップによれば、偽りの神樹。

 ふむ。

 意味が通じるような、通じないような?


 おっと、これは些末な事だ。

 今は一旦、召魔の森に戻ろう。

 そして狩り場をどうするかが悩ましい。

 闘技場でもいいけどね。

 実際の狩り場でどうなのかも大事であるのだ。





《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》


 むむ?

 オレ、護鬼、戦鬼の装備にオリハルコン球に鉄球を修復してみたんだが。

 平均的な品質Cの魔結晶1個の消費に留まった。

 あれ程の激戦だったのに!

 鉄球の修復の方が大変だった件。

 どうするかな、これ?

 鉄球を使うのはもう諦めた方がいいのかもしれない。

 オリハルコン球に更新したくなってしまってます。


 まあもう少し先でいい。

 素材となるオリハルコン鉱が手元にはそんなに無いからだ。

 先々での課題としたい。


 食事も携帯食で済ませてある。

 騎乗戦をしに行こう!

 狩り場はどこがいいかな?

 u4マップでやるのもいいが、目的は経験値稼ぎが第一ではない。

 飽くまでも虚無竜のデスサイズの試し斬りであるのだ。

 間違えちゃいけない。


 布陣はどうする?

 ヴォルフはそのまま、継続でいい。

 パナールは当然だけど布陣に加えよう。

 騎乗戦だからパナールの速度に追従出来る面々で枠は埋めましょう。

 ヴォルフ、パナール、モスリン、タペタム、風花としました。

 モスリンはもう十分に高い機動力がある。

 アンデッド最速と言ってもいいだろう。

 もうステータス値は敏捷値に振らなくいいかもだが、このままでいいのかな?


 さて、狩り場だが。

 久々にd3マップにしよう。

 難易度的に言えばu4マップよりもやや落ちるが、それでも十分だ。

 難易度が低過ぎるのも困る。

 虚無竜のデスサイズの真価が分からなくなってしまうからな。

 楽しみだ。

 デスサイズであるだけに、首を狩りに行くような気分になっている。

 危ない。

 かなり昂ぶっているのが分かる。

 先刻のエリアポータル解放戦が物足りなかった?

 そうじゃないと思うのだが。


 何かが足りていない。

 それは何だろう?

 狂気、とは違うと思う。

 敢えて言えば違和感だ。

 しかも明確じゃない。


 おっと、今は悩むな。

 虚無竜のデスサイズの出来を確かめるのが先だ!






《第七の封印が起動します!》


《称号の鍵は『中庸を呼ぶ者』が適用されます》


《『冥界門の通行証』『天界の破壊者』『修羅道への通行証』を確認》


《予備リソースを投入して下さい》


《リソース確保は可能。第七の封印は解除シークエンスへ入ります》


《解除シークエンス開始。停止は不可能です》


《設定は暫定のままです。補正係数を確認します》


《特定監視対象の戦力評価を参照。投入戦力を修正します》


《戦力配置を確認》


《特定監視対象の戦力評価は継続》


《警告!一時的に全ての予備リソースは使用不能になります!》


《設定終了》


《記録を開始します》


 d3マップに到着して早々に、これだ。

 どうやら第七の封印とやらはここに仕掛けてあったのか?

 マズいな。

 虚無竜のデスサイズの試し斬りになるのか、かなり怪しい雰囲気だぞ?




 ??? ???

 イベントモンスター 使徒 ???

 ??? ??? ???



 ??? ???

 イベントモンスター 使徒 ???

 ??? ??? ???



 ??? ???

 イベントモンスター 使徒 ???

 ??? ??? ???



 ??? ???

 イベントモンスター 使徒 ???

 ??? ??? ???



 うむ。

 どうやら相手は第一の封印から第四の封印までに出現していた使徒です。

 だがこれで終わりか?

 違うよね?


 以前までの第六の封印までなら追従戦力も十分にいた筈。

 さあ、何か追加だ?

 天使だよね?



 デュラハン ???

 イベントモンスター ??? ???

 ??? ??? ??? ???



 スケルトンナイト ???

 イベントモンスター 魔物 アンデッド 

 ??? ??? ??? ???



 あれ?

 天使じゃない?

 いや、こっちは騎乗戦であるのだ。

 これはこれでいい。

 数は十分に多いようだ。

 どうやらデュラハン1体がスケルトンナイトを率いる形になるらしいな。

 これも騎兵隊って表現していいのか?

 部隊数は見えている範囲で8部隊。

 数で圧倒する作戦か?



 スペクターロード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルロード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルアサシン ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 スカルウィザード ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ファントム ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 ゾンビヒーロー ???

 ??? ??? ??? ???

 ??? ???



 どうも違うみたいです。

 歩兵もいる。

 それに得物に注意だな。

 長柄の槍を備えた集団が前衛にいる。

 スペクターロード、スカルロードからなる混成部隊だ。

 手にしているであろう槍はやたらと長い。

 あれは、パイクか。

 無闇に槍衾へ突っ込んだら危ないぞ?


 だが、そういった連中を避けて回り込んでいる余裕はあるだろうか?

 後衛に控えるのは弓矢で武装したスカルアサシン。

 そして杖を持つスカルウィザード。

 こいつ等の護衛なのか、ゾンビヒーローが脇を固めていた。

 空中に浮遊するファントムはもう数えたくない。



「人馬一体!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」


 敵の数が多い不利をどう考えるか?

 これは人によるだろう。

 集られたら終わる。

 きっと、ひえもんどりみたいな様相になるだろうな。

 相手はアンデッド、血肉に飢えている事だろう。



((サンシティフィ・アンデッド!))

((サンシャイン!))

((ホーリー・ライト!))

((プリズムライト!))

((((六芒封印!))))

((((七星封印!))))

((((十王封印!))))

((ホーリー・プリズン!))

((グラビティ・プリズン!))

((プロミネンス!))

((エンブリットルメント・エリア!))

((ソーラー・ウィンド!))

((アシッドミスト!))

(ミラーリング!)


 アンデッドが相手ならやりようはある。

 弱体化させてしまえ!

 使徒には通じないかな?

 骸骨姿の使徒には恐らく、効く事だろう。



(エクストラ・サモニング!)


 追加で召喚したのは極夜。

 こいつの体躯は騎乗戦で大いに役立つだろう。

 しかも機動力も高い。

 槍衾?

 それをどうにかするのはオレの役目だな!



(フィジカルエンチャント・ファイア!)

(フィジカルエンチャント・アース!)

(フィジカルエンチャント・ウィンド!)

(フィジカルエンチャント・アクア!)

(メンタルエンチャント・ライト!)

(メンタルエンチャント・ダーク!)

(クロスドミナンス!)

(グラビティ・メイル!)

(サイコ・ポッド!)

(アクティベイション!)

(リジェネレート!)

(ボイド・スフィア!)

(ダーク・シールド!)

(ファイア・ヒール!)

(ヒート・ボディ!)

(レジスト・ファイア!)

(十二神将封印!)

(ミラーリング!)


 その前に召喚モンスター達全員を強化だ!

 周囲はもう昼間のように明るい。

 相手には不利なのは間違いない。

 そしてモスリンはオレとパナールの影の中に沈んで行く。

 空中で暴れるかと思ったが異なる戦い方をしたいみたいだ。

 まあいい、任せよう。

 この明るい環境がきっと嫌いなのだ。



((((((六芒封印!))))))

((((((七星封印!))))))

(((((十王封印!)))))

(((((フォース・フィールド!)))))

(((((プリズムライト!))))))

(((((ダーク・フォール!)))))

(ミラーリング!)


 パナールを駆り、アンデッドの戦列に真正面から迫る。

 どうやら側面にも後方にも、アンデッドの騎兵隊が迫っているようだ。

 全方位に向けて、迎撃?

 そんな真似が出来るような戦力など無い。

 やれる事は先制して、総大将の首を狙いに行く事かね?



(ショート・ジャンプ!)


 パナール共々、使徒の目の前に跳ぶ。

 最初の獲物は白馬に跨がる使徒。

 理由は単純、無駄に美男子だからだ。

 死ね!

 滅ぶがいい!

 そんな怨念を虚無竜のデスサイズに乗せ、思いっきり薙ぐ!



「シャッ!」


 最初に加えた一撃は使徒の胴体を白馬の首と共に両断していた!

 これじゃダメだな。

 首を両断するつもりだったが、感覚がかなり違う。

 虚無竜のデスサイズは重たい。

 その影響で狙いが下にズレたようだ。


 天秤を手にする使徒に迫る。

 虚無竜のデスサイズは旋回中、左手だけで支えているような有様だが。

 勢いを殺さず、軌道を修正。

 パナールの駆ける速度も乗せて、頭上で旋回させる!



「ケェェェェェェーーーーーーッ!」


 今度は狙い通り、首を刎ね飛ばした!

 だがまだまだ。

 感覚を掴むにはもっと、使い込まないといけない。

 この重さを使いこなすにはパワーだけじゃダメだ!

 より正確な力加減が必要だな。


 使徒達直属の護衛戦力が迫る。

 デュラハンが率いるアンデッド騎兵隊が2つか。

 遅いって。



「カァァァァァーーーーーーッ!」


 勢いに乗って赤い馬に騎乗する蛮族の男に撃ち込む!

 格闘戦をしたくなる相手だが気にしないよ!

 だが、相手もまた凄まじい一撃をオレに向けて放っていた。

 真正面から激突する!



「チッ!」


 相手の一撃も弾いたが、オレの放った一撃も直撃ならずだ。

 クソッ!



((((((アースフォルト!))))))

((((((ラーヴァ・フロー!))))))

(((((バックドラフト!)))))

(((((エンブリットルメント・エリア!)))))

(((((ミーティア・ストリーム!)))))

(((((ボールダー・トス!)))))

(ミラーリング!)


 溶岩谷に敵戦力を嵌めておこう。

 それでも極一部でしかないが、地味に減らしておくのは大事です。

 そして頭の中から格闘戦の事を振り払う。

 周囲の戦力は一時的でもいいから減らしたい。

 ヴォルフ達が包囲を突破してからじゃないと、危ないだろう。

 どうなっている?


 どうやら大丈夫かな?

 かなり足止めが効いている!

 ヴォルフが念動を使い密集していた連中が吹き飛んでいた。

 その隙をタペタムが容赦無く襲い、風花が多数の光の槍を撃ち込んでいる。

 そこへ極夜がブレスを重ねていた。

 そのまま脚を止めて蹂躙戦をしたくなる程だが、別方向から迫る戦力もいるのだ!

 突破が最優先だぞ?



((((((インスタント・テクトニクス!))))))

((((((リィクアファクション!))))))

(((((アシッドミスト!)))))

(((((エンブリットルメント・エリア!)))))

(((((スウォーム!)))))

(((((フォース・フィールド!)))))

(ミラーリング!)


 追撃して来る戦力には嫌がらせだ。

 だがアンデッド軍団め、展開範囲が広い!

 ああ、もう!

 面倒な!



((((((((スーパーローテーション!))))))))

((((((((タイダルウェイブ!))))))))

((((((((タイフーン!))))))))

((((((((メイルシュトローム!))))))))

(ミラーリング!)


 全部、吹き飛べ!

 そうでなければ流されてしまうがいい!

 全く、運営め!

 数が多いのはいいが、それにも限界があるぞ?

 一体、どれだけの戦力をオレにぶつけて来る気だ!


 それにこれで時間は稼げそうだが別の問題が生じてしまった。

 残りの使徒はどこだ?

 ああ、もうね!

 赤いマーカーが多過ぎて区別が付かなくなっている!



「チッ!」


 今は包囲網を抜ける事を優先だ!

 ヴォルフ達と合流しよう。

 オレに迫ろうとしていたスケルトンナイトが次々と爆炎に包まれて行く。

 何だ?

 オレは何もしていないからモスリンの仕業だろう。

 パナールの影から不自然な形状の影が幾つも伸びていた。

 それを踏んだ奴が次々と炎に包まれて行く。


 ほう。

 中々、面白い事をする。

 だがこの攻撃方法が使えるなら敏捷値を伸ばさなくても良かったのか?

 成長方針は変更すべきだろうか。

 戦闘中だけど、そんな事を考えてしまってました!

 いかん、いかんぞ?

 今はまだ戦闘中だ。

 楽しめ。

 この酷い戦力差を埋める為、奮戦せねばならない!


 どんなに汚い手を使ってもいい。

 戦力差に押し潰されて敗北するなど、好ましくはない。

 そこを逆に押し潰す。

 そうでなければいけないのだ!

 そうでなければ面白くないですよね?

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv191(↑1)

職業 サモンメンターLv80(召喚魔法導師)(↑1)

ボーナスポイント残 24


セットスキル

小剣Lv150 剣Lv154 両手剣Lv152 両手槍Lv156

馬上槍Lv157 棍棒Lv154 重棍Lv151 小刀Lv153

刀Lv157 大刀Lv152 手斧Lv150 両手斧Lv151

刺突剣Lv154 捕縄術Lv154 投槍Lv156

ポールウェポンLv156

杖Lv173 打撃Lv182(↑1)蹴りLv182(↑1)

関節技Lv182(↑1)投げ技Lv182(↑1)回避Lv188

受けLv188

召喚魔法Lv191(↑1)時空魔法Lv176 封印術Lv176(↑1)

光魔法Lv174 風魔法Lv174 土魔法Lv174

水魔法Lv174 火魔法Lv174 闇魔法Lv175(↑1)

氷魔法Lv174 雷魔法Lv175(↑1)木魔法Lv174

塵魔法Lv174 溶魔法Lv174 灼魔法Lv174

英霊召喚Lv6 禁呪Lv176(↑1)

錬金術Lv160(↑1)薬師Lv43 ガラス工Lv45

木工Lv81 連携Lv165 鑑定Lv137 識別Lv156

看破Lv126 保護Lv17 耐寒Lv145

掴みLv166 馬術Lv164 精密操作Lv166

ロープワークLv100e 跳躍Lv167 軽業Lv168

耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv166

二刀流Lv162 解体Lv137 水泳Lv132

潜水Lv132 投擲Lv167(↑1)

ダッシュLv165 耐久走Lv165 追跡Lv158

隠蔽Lv144 気配察知Lv164 気配遮断Lv163

魔力察知Lv164 魔力遮断Lv143(↑1)暗殺術Lv164

身体強化Lv164 精神強化Lv164 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv164

魔法効果拡大Lv161 魔法範囲拡大Lv161

呪文融合Lv161

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e

耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv104

限界突破Lv52 獣魔化Lv80


基礎ステータス

 器用値  71

 敏捷値  71

 知力値 110

 筋力値  71(↑1)

 生命力  71(↑1)

 精神力 110


召喚モンスター

護鬼 羅喉Lv66→Lv67(↑1)

 器用値 81(↑1)

 敏捷値 81(↑1)

 知力値 48

 筋力値 67

 生命力 67

 精神力 48

 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避

 隠蔽 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 軽業

 連携 精密操作 跳躍 平衡 気配遮断

 気配察知 自己回復[小] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 土属性 流転相


戦鬼 オーガロードLv66→Lv67(↑1)

 器用値  61

 敏捷値  79

 知力値  17

 筋力値 108(↑1)

 生命力 108(↑1)

 精神力  17

 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避

 登攀 平衡 投げ技 関節技 体当たり

 激高 剛力 夜目 掴み ダッシュ

 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[小] 自己回復[極大] 耐石化

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇 毒耐性


ティグリス 白虎Lv64→Lv65(↑1)

 器用値  36

 敏捷値 108

 知力値  35

 筋力値  82(↑1)

 生命力  82(↑1)

 精神力  36

 スキル

 噛付き 引裂き 回避 疾駆 跳躍 追跡

 裂帛 霊能 天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断

 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 風属性

 共振波 高周波 耐混乱 耐石化 耐即死

 風伯変


ストランド 青竜Lv64→Lv65(↑1)

 器用値 39

 敏捷値 80(↑1)

 知力値 38

 筋力値 80(↑1)

 生命力 96

 精神力 39

 スキル

 噛付き 巻付 受け 回避 空中機動 水中機動

 水棲 飛翔 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中]

 自己回復[中] MP回復増加[中] 霊能 熱感知

 気配遮断 魔力遮断 猛毒 時空属性 光属性

 闇属性 土属性 水属性 木属性 耐即死

 毒無効 鬼竜変


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、守屋、スーラジ

久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック

オーロ、プラータ、イソシアネート、ムレータ、火輪、酒船

コールサック、シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル

デミタス、白磁、マラカイト、十六夜、貴船


睡蓮洞 ポータルガード

エルニド、魂振、セノーテ、呼子、明石

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