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「対戦、ですか?」
「ああ」
デッカーを足止めする口実にしたのがこれです。
さっさとログアウトする予定だったデッカーの肩を掴んで引き留めた。
で、そのデッカーは?
顔面蒼白。
恐怖と絶望に彩られた表情が貼り付いていた。
何を怖がっているんだか。
周りが見たら誤解するじゃないの!
「な、な、何で私が?」
「うん?まあ何となくだけど」
「さ、さ、先にログアウトじゃダメですか?」
「ダメ」
デッカーの中の人は全部で6名と聞く。
交代する事を企図しているのだとしたら?
それは、逃げだ。
逃がすか!
伝言を持って帰って貰わないとオレが困るんだよ!
「た、助けて!」
「一戦だけだから」
強制ログアウトでもしそうな雰囲気があるけど大丈夫か?
そうなるのが困る。
探索行にも支障が出るだろう。
「じゃあお先に失礼します」
「ああ、行ってらっしゃい」
九重がログアウトして残るプレイヤーはオレとデッカーだけだ。
よし。
ここからが本題だ。
「あ、あの」
「いいからそのまま話を聞け。伝えたい事がある。対戦は無しだ」
怯えた様子のデッカーの様子が僅かに変化する。
安堵の表情に。
こいつめ、本当に対戦にしちゃうぞ?
そんな事を考えてました。
「思い当たる節は無いか」
「私は、ですよ?他の5名でどうなのかは分かりませんが」
「そうか。連絡は出来るな?」
「ええ」
これでいいか。
だが、デッカーの方はまだ聞き足りない事があるらしい。
「どういう意味だと思いますか?」
「桜、それに梅。真っ先に思い付くのは『桜折る馬鹿、梅折らぬ馬鹿』だなあ」
「そうなりますよね」
何を示唆したかったのかは分からない。
どう考えても分からない。
連想する何かがあるとしたらデッカーの中の誰かって事になる。
そこに期待するしかない。
「気分はもう平気か?」
「え、ええ。ありがとうございます」
「一旦、ログアウトして来るといい」
「は、はい」
うむ。
まだ態度が硬い。
怯えた様子はかなり緩和されているけどね。
そそくさとログアウトの準備をする様子はまるで逃げたがっているように見える。
過去の出来事なんて忘れたらいいのに。
それとも忘れられなくなっているのかね?
さて、と。
待っているだけというのも芸が無い。
装備の修復を軽く済ませて、対戦だ!
鞍馬を相手に格闘戦をやろう。
新装備のこの鎧は軽くなっている分、動き易くなっている。
その感覚に早く馴染んでおきたい。
それには格闘戦が最も好ましいだろう。
一時的にサンダーチーフを帰還、鞍馬を召喚する。
鞍馬の装備はオリハルコン合金製、単純な防御力では色空竜の皮製よりも上だ。
だが、以前の斧頭武竜の皮製よりも差は少なくなっている。
それを体感出来ればいい。
さあ、やるぞ!
ついでに短い時間で格闘戦成分の補充をしましょう。
その前に装備の修復をしてからだけどね。
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【軽業】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘で召喚モンスター『鞍馬』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ふむ。
色々と試してみて思う事だが、やはり装備が軽いのはいいね!
僅かながらも機先を制する機会を多く得る事が出来る。
オリハルコン合金製の装備とは当然ながら一長一短、どっちが上と断じるのは無理があるな。
戦闘スタイルによりけりだろう。
オレにはオリハルコン合金製の防具は無用だ。
色々と犠牲にする物が大き過ぎるだろう。
まともに動ける気がしない。
そもそもスキルだって無いしな。
鞍馬には似合う。
どこまでも正統派の前衛、隙の少なさもあるからより手強く感じる。
オレが勝ちを拾っていられるのも戦闘スタイルの差があるからであり、判定だからだ。
時間無制限になったらどっちに転ぶか、分からないな。
色々とオレにとって不利な条件が重なるだろう。
鞍馬のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
鞍馬 神将Lv65→Lv66(↑1)
器用値 64
敏捷値 64
知力値 35(↑1)
筋力値 94
生命力 94
精神力 35(↑1)
スキル
剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン
棍棒 打撃 蹴り 投げ技 関節技 小盾 重盾
重鎧 受け 回避 隠蔽 夜目 跳躍 憤怒相
自己回復[中] 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[小] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 土属性
さて、と。
そろそろ全員、揃うかな?
紅蓮くんと九重が戻って来たようだ。
既にガヴィとリディアはログインしていて観戦していた。
で、その2人なんですが。
呆れ顔なのは何でかな?
オレにしてみたら普段のルーチンに近いんですけど。
「お待たせ!」
「これで残るはゼータにデッカーか」
「もう1戦、誰か相手になってくれます?」
オレの言葉に対する返事が無い。
何故だ?
「それはいいから、出発の準備を優先しておいてね?」
「はあ」
フィーナさんの言う事も納得出来るんだが。
納得しきれません。
紅蓮くんが目を合わせないけど、どうした?
いいじゃないの、対戦したって。
お互いに魔法使い系だよね?
『では、先行します!』
「了解!」
ゼータくんはヒッポグリフからモノペガサスに乗り替わりか。
配下の召喚モンスターのうち、朱雀とラーヴァキメラが外れている。
交代でオーディンガードとフォレストアイが加わっていた。
グレータードラゴンは継続です。
オレは最後尾だ。
蒼月を駆り空中へと浮くのと同時に鞍馬とプリプレグは帰還させる。
召喚するのは?
サンダーチーフを戻し、命婦を加えました。
アードバークは既にフィーナさん達を背中に乗せて上昇している。
バイヨネットはその護衛で追従していた。
「ッ?」
命婦が何を迷っているのかが分かる。
その迷いが命取り、サンダーチーフは速度を上げて急上昇を始めてしまっていた。
便乗し損ねたな?
そして命婦が便乗する対象に選んだのは蒼月です。
頭部の角を避けて乗っかってしまいました!
まあ読めてたけどさ。
これはこれでいい。
蒼月には騎乗者回復のスキルがある。
それにオレの目の前にいるから悪さは出来ないし、怠慢も許されない。
蒼月への支援だって迅速に出来るだろう。
頼むぞ。
ここから先は未確認のS2W13マップであり、何が相手になるのか不明であるのだ。
オレも格闘戦成分の補充はある程度出来ているが、いつ禁断症状に襲われるか分からない。
蒼月も単独で十分な戦力だが、命婦と連携させていた方が安心なのも確かだ。
そう。
場合によってはオレだけでショート・ジャンプを使う事を考えてますが?
得物は何故か、最初からオリハルコン球です。
殺る気は十分に高まっている。
残る問題は相手が何であるのかですな!
《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【保護】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『バイヨネット』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
『被害は?』
『ダメージは軽微、問題ありません!』
「こっちもです」
S2W13マップでも相手になるのは仏像シリーズで変わらない。
但し、計都星や羅喉星達の比率が上がっている。
マズい。
物欲が刺激されている!
羅喉刀は勿論だが、計都眼は欲しい。
格闘戦成分は大いに稼げているんだが、これでは別の意味でストレスが急上昇だ!
全く、困った事になった。
韋駄天をどうにか仕留められるようになっていい気分だったんだけどな。
もう少しどうにかなりませんかね?
バイヨネットのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
バイヨネット エンジェルナイトLv63→Lv64(↑1)
器用値 69
敏捷値 69
知力値 78
筋力値 41(↑1)
生命力 41(↑1)
精神力 78
スキル
剣 杖 弓 小盾 重盾 重鎧 飛翔 浮揚
神霊 神撃 遠視 夜目 連携 空中機動
突撃 吶喊 自己回復[大] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 木属性 灼属性 呪歌
だが、そんなストレスも解消出来るかもしれません。
眼下の海に浮かぶのは小きめの島。
広域マップによればS2W13マップの中央だ。
切り立った崖に囲まれているようだけど、こっちは空中から降下して着陸したらいい。
何も無いように見えるその島の縁には巨石で組んだ土俵のような代物がある。
シンクロセンスで蒼月の目を借りて確認はしてあった。
人魂だ。
即ちエリアポータル解放戦を期待していいのだ!
『このまま空中戦でしょうか?』
『そう願いたいわね』
島は狭い。
地上戦で土俵下に転落したら這い上がるのに苦労しそうだしな。
フライの呪文で飛べば問題ないだろうけど、それもどうかと思えます。
『召喚モンスターを入れ替えます。少々お待ちを』
「了解。こっちも一部、変更する」
バイヨネットはここで帰還させよう。
召喚するのは?
パンタナールです。
サンダーチーフやアードバークの先達として、立派に活躍して欲しい。
特に支援面で期待しましょう。
パンタナールは確かに問題児ではあるのだが、戦闘で表面化する事は無いのだ。
「ピュッ!」
「キュキュッ!」
パンタナールの鳴き声に呼応して命婦が空を駆ける。
すぐにパンタナールの頭部に収まってしまった。
これも想定通りだ。
命婦と組めば更に火力は向上する。
支援攻撃も途切れなくなる程であり、連携に遅滞も無い。
ナインテイルと組むとより安定するのも確かだが、これはこれでいいだろう。
ゼータくんの配下は?
アークデーモン、グレータードラゴンが2体、狒々面鵺、モノペガサスとなっている。
グレータードラゴンを1体増やしたか。
攻防での安定を考慮したらグレータードラゴンを増やすのは正解だろう。
さて、オレは得物はどうする?
ゼータくんの場合、空中戦では専ら弓矢であるから悩みが無い。
オレはそうじゃないのだ。
ここは双角猛蛇神の騎士槍で。
突撃役がいないなら、オレがやろう。
やります。
やらせて下さい!
思いっきり手応えが欲しい、そんな心境であるのだ。
最近は巨躯の相手に突撃する機会が多い。
でもね、本来は体躯の違い過ぎる相手に突撃を敢行するのは無謀だと思う。
小さい相手を無慈悲に駆逐する。
それが突撃の運用の基本であるのだろう。
でもね。
そんなの関係無い!
オレが楽しめたらそれでいいのだ。
『では、触りますよ?』
『どうぞ!』
アードバークは島に着陸している。
人魂に触れる役目はガヴィだ。
人魂が一瞬で消える。
そして島の縁にある巨石が動き出す!
ほう。
これはどんな趣向かな?
オレの備えはもう出来ている。
使える切り札の選択肢は少ないが、それだけに迷いは無い。
望んでいるのは苦戦だ。
温いようなエリアポータル解放戦など不要。
今はユニオン編成であるだけに余計にそう思います!
《触れては離れ》
《離れてはまた触れる》
《真理へ触れたならば次の真理への道が続く》
《その連鎖を断ち切る事は出来ぬ》
《汝等もまた終わり無き道を辿っているに過ぎない》
インフォが流れるが、オレは半分も聞いていない。
空中に浮く巨石の数々を見ていた。
さあ、何が相手になるんだ?
いや、もう序盤にやる事は決めてあった。
我慢出来るのか?
出来る訳が無い!
「人馬一体!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
相手の戦力を見極めよう。
総大将格は逃しちゃいけません。
序盤だ。
序盤でしくじらなければ活路はある!
巨石が次々と砕けて行く。
その欠片の上に次々と何かが出現するのが見えてます。
そうか。
こういう相手になるのね?
蝉丸 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
逆髪 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
最初に目に入ったのが妖怪だ!
どうやら能面シリーズ、未見ではない。
このペアとはたまにだが闘技場で見掛ける。
オベリスクに捧げるアイテムとしては魔晶石級でしかない筈だが。
見えていない範囲がやや多いぞ?
他にも仮面姿の妖怪が続々と出現していた。
怪士、今若、東江、増髪、獅子口。
狐蛇、白般若、顰、万媚。
頭上には烏天狗が多数、これは巨石の欠片とは無関係か?
((((((六芒封印!))))))
((((((七星封印!))))))
(((((十王封印!)))))
(((((フォース・フィールド!)))))
(((((プリズムライト!))))))
(((((ミーティア・ストリーム!)))))
(ミラーリング!)
先制しつつ、様子を見る。
まだだ。
どれに突撃すべきなのか?
見定めておく必要があるぞ?
黒式尉 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
橋姫 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
白式尉 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
百眼鬼 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
巨頭鬼 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
鬼神女 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
豪腕鬼 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
豪脚鬼 ???
イベントモンスター 妖怪
??? ??? ???
???
大きめの欠片の上にも妖怪変化がいる。
どうやら総大将級は橋姫か?
センス・マジックでは妖怪の力量の把握は難しい。
これまでに戦った事がある経験から見て橋姫の可能性が高いだろう。
そう思った矢先に眼下に異変。
島を覆うかのように巨大なスライム?
いや、待て。
こいつをオレは知っている!
ダイダラボッチ ???
イベントモンスター 巨神 ???
??? ??? ???
ふむ。
格が違う奴がいたか。
ダイダラボッチの影、ではない。
本体って事であれば格が違って当然だ!
だがこれは困った。
このダイダラボッチは影もそうだが形態を変える特性を持つ。
今は突撃が効かない。
全ての物理攻撃が効かない!
巨大なスライムみたいなものだ!
『巨神が主力?』
『妖怪の数が多い!どうする?』
『巨神は後回しで!制空権確保を優先!』
フィーナさんの指示が飛ぶ。
オレもそれに従う事にしたいが、ついでだ。
突撃するのに相応しい奴ならいる。
高度を上げつつ豪脚鬼に迫った。
だが、石の欠片が空を自在に動くぞ?
これ、仏像シリーズにとっての蓮の花と同じか?
「ストーム・アタック!」
それでも直撃は出来る。
蒼月の機動力があってこそだ。
胸板を貫かれた豪脚鬼は一撃で沈む。
いかんな。
大苦戦になりそうな予感がしない。
苦戦に留まるかな?
『【英霊召喚】を使います!』
「了解だ!」
ゼータくんの判断は正しい。
正しいのだが、僅かにあった大苦戦への期待は完全に砕かれたと言っていい。
悲しいけど、これってユニオン編成なのよね?
((((((ソーラー・ウィンド!))))))
((((((プロミネンス!))))))
(((((バックドラフト!)))))
(((((ミーティア・ストリーム!)))))
(((((ヴォルカニック・ボム!)))))
(((((スチーム・エクスプロージョン!)))))
(ミラーリング!)
一瞬だけ視界が悪くなるけど気にしない。
数はこっちが少ないのだ。
それに高度を上げたら火山灰の影響は無くなるだろう。
上空を覆っていた烏天狗の群れから槍のような何かが降って来る!
いや、烏天狗そのものが急降下して襲って来る!
いいぞ。
緊張感があって実に好ましい!
((((((プリズムライト!))))))
((((((ダークマター!))))))
(((((フォース・フィールド!)))))
(((((エンブリットルメント・エリア!)))))
(((((フラッシュオーバー!)))))
(((((タイフーン!)))))
(ミラーリング!)
タイフーンも加えさせて貰います。
味方には影響は軽微だが、烏天狗にこれは厳しいだろう。
悪いがまともに戦う気は失せている。
早々に数を減らすに限る。
そしてダイダラボッチを仕留めに行くぞ!
『天馬疾駆!』
ゼータくんが天馬を駆る英霊様を使ったか。
多分だけど、使わなくとも勝てる相手だとは思う。
相応のリスクはあるだろうけど、そこにだけは自信があった。
まあ、いいさ。
決着はより早くなるだろう。
悪くない。
確実にエリアポータルを確保出来る。
そう思えば苦戦止まりでも妥協していいと思えます!
《それは寄せては返す、波のよう》
《全ての変化はいずれ無に還る》
《創造の結果は滅亡でしかない》
《真理もまた無力》
《全てを知る者もまた無力であるのだ》
大苦戦?
そんな物は無かった。
希望の星だった天馬を駆る英霊様もその姿が見えない。
残念だ。
稽古になるかどうかは別にして、対戦してみたかった!
《S2W13のエリアポータルを開放しました!》
《只今の戦闘勝利で【風魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔力遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『命婦』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
午前11時20分だ。
当然だがここで小休止って事になるだろう。
広域マップによればS2W13マップのエリアポータル名は大海の孤島。
そのまんまだ。
そのまんまのネーミングだ!
確かに周囲には島影が見えない。
その大海の孤島はダイダラボッチの死体で覆われている。
超絶に巨大な葛饅頭だ。
それが今や千々に千切れて海へと流れ込んで行く。
総大将のダイダラボッチもお疲れ様でした。
命婦のステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
命婦 妖狐Lv63→Lv64(↑1)
器用値 35
敏捷値 82(↑1)
知力値 111
筋力値 35
生命力 35
精神力 82(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]
魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了
狐火
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『サンダーチーフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
ダイダラボッチか。
影の方も含めて戦ったのはいつ以来だったかな?
最後の方だけは大苦戦になったと思う。
単に天馬を駆る英霊様が消えたからでもあるけどね。
こいつには極端な二面性がある。
スライム状だと攻撃魔法を駆使しないとダメージが通らない。
硬化したらその逆で物理攻撃じゃないとダメージを与えられない。
こっちの戦力は常に半減させられているのと同じであるのだ。
オレの場合はその両方に対応出来る。
かと言って、満足出来た訳じゃない。
最後の最後でスライム形態、仕留めたのも攻撃呪文の詰め合わせ。
手応えは無かったのです。
やはり手応えが無いといけません。
投槍やレールガンはいい。
体を使って仕留めた爽快感が残ってくれる。
弓矢はダメだ。
攻撃呪文はもっとダメだ!
いや、今の戦闘では広域攻撃呪文だけでかなりの数の妖怪が仕留められているけどさ。
悩ましい。
もうちょっと、スッキリするような戦闘が無いものですかね?
サンダーチーフのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう2点のステータスアップは生命力と精神力を指定しましょう。
サンダーチーフ ガルーダLv45→Lv46(↑1)
器用値 40
敏捷値 87
知力値 40
筋力値 62(↑1)
生命力 62(↑1)
精神力 32(↑1)
スキル
嘴撃 爪撃 飛翔 回避 遠視 広域探査
強襲 危険察知 空中機動 捕食融合
捕食吸収 自己回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[微] MP回復増加[微] ブレス
火属性 風属性 土属性 雷属性 溶耐性
毒無効
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アードバーク』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に2ポイントを加算して下さい》
実際、召喚モンスター達も直接攻撃を好むのと好まないのとがいる。
サンダーチーフとアードバークは好む方だろう。
命婦は全くダメだ。
パンタナールはドラゴンにあるまじき事だが好まない。
ダイダラボッチの形態変化に対応して攻撃を器用に切り替えていたのは蒼月だけだ。
他の面々も相応に対応出来る筈なのだが。
特にサンダーチーフとアードバーク。
こういった相手が初であった点を考慮しても少々心配だ。
まあ、いいか。
今回の戦闘がいい経験則になってくれたらいいだろう。
アードバークのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう2点のステータスアップは敏捷値と生命力を指定しましょう。
アードバーク ロック鳥Lv45→Lv46(↑1)
器用値 29
敏捷値 72(↑1)
知力値 31
筋力値 72(↑1)
生命力 92(↑1)
精神力 29
スキル
嘴撃 爪撃 飛翔 巡航 遠視 広域探査
夜目 強襲 危険察知 魔力察知 運搬 掴み
空中機動 天耳 捕食融合 騎乗者回復[微]
自己回復[大] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[微] 土属性 火耐性 耐気絶
『島が少し、大きくなってません?』
『みたいね』
確かに眼下の島は急速に隆起しているようだ。
島の周囲に砂浜が拡がりつつある。
それでも狭い事には変わらない。
パンタナールは砂浜に降ろそう。
頭上に命婦がいるから海の中に潜るのは禁止な!
「先に降下させます」
『了解、悪いわね』
アードバークが島へと降下、島の上の方はその体躯だけで埋まってしまいそうだ。
仕方ないな。
フィーナさん達がアードバークから降りたら帰還させておこう。
場所の確保もしていおかないと!
ついでだしサンダーチーフも帰還させる。
命婦は?
もう少し、いいだろう。
パンタナールの精神安定剤になっているからな。
アードバークを追い越すようにパンタナールと2体のグレータードラゴンが降下。
砂浜のある海岸に着陸、派手に暴れている?
いや、あれは遊んでいるのだろう。
連想するのはキャッキャウフフな展開であるんだが、そこはドラゴンだ。
戦闘をしているのかと思える様相になってしまう。
「止めないでいいのかな?」
『まあ、いいんじゃないですかね?』
ゼータくんの返答には笑い声が交じっていた。
まあ見方によっては微笑ましい光景かもしれない。
「じゃあ、正午までに集合でいい?」
「了解!」
「問題ありません」
オレもその時間を使って色々と補充しておこうか。
まずは食事だが携帯食で済ませてしまおう。
次に格闘戦成分だ。
鞍馬との対戦を通じて感覚は掴んである。
相手は?
より難易度を上げてみよう。
鞍馬とタッグを組むのは逢魔だ。
正統派、しかもオレを体躯とパワーで上回る鞍馬。
スピードファイター、そしてオレと同じく新装備を得ている逢魔。
共に1対1でなら捌ける。
その自信はある。
1対2であればどうなる?
以前であれば捌けただろうな。
だが、今は事情が異なる。
鞍馬はオリハルコン合金製の鎧兜がある。
逢魔は色空竜の皮製のジャケットに腕カバーに脚カバー。
これらの装備は各々をより強化しているのは確実だ。
既に対戦を通じてオレはその効果を知っていた。
難易度は十分に高い。
それが、いいのだ。
挑ませて貰おう。
そしてオレに挑んで欲しい。
待ち時間はきっと、飽きる事は無いだろう。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv190
職業 サモンメンターLv79(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 22
セットスキル
小剣Lv150 剣Lv154 両手剣Lv152 両手槍Lv156
馬上槍Lv154(↑1)棍棒Lv154 重棍Lv151 小刀Lv153
刀Lv157 大刀Lv152 手斧Lv150 両手斧Lv151
刺突剣Lv154 捕縄術Lv154 投槍Lv155
ポールウェポンLv156
杖Lv173 打撃Lv181(↑1)蹴りLv181(↑1)
関節技Lv181(↑1)投げ技Lv181(↑1)
回避Lv188 受けLv188
召喚魔法Lv190 時空魔法Lv175 封印術Lv175
光魔法Lv173 風魔法Lv174(↑1)土魔法Lv173
水魔法Lv174(↑1)火魔法Lv173 闇魔法Lv174
氷魔法Lv173 雷魔法Lv174(↑1)木魔法Lv173
塵魔法Lv173 溶魔法Lv173 灼魔法Lv173
英霊召喚Lv6 禁呪Lv175
錬金術Lv159 薬師Lv43 ガラス工Lv45
木工Lv81 連携Lv164 鑑定Lv137 識別Lv155
看破Lv126 保護Lv16(↑1)耐寒Lv142
掴みLv165 馬術Lv163 精密操作Lv166
ロープワークLv100e 跳躍Lv166 軽業Lv168(↑1)
耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv165
二刀流Lv162 解体Lv137 水泳Lv132
潜水Lv132 投擲Lv165
ダッシュLv164 耐久走Lv164 追跡Lv157
隠蔽Lv144 気配察知Lv164(↑1)気配遮断Lv163
魔力察知Lv163 魔力遮断Lv140(↑2)暗殺術Lv164
身体強化Lv164 精神強化Lv164 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv163
魔法効果拡大Lv160 魔法範囲拡大Lv160
呪文融合Lv160
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv104
限界突破Lv52 獣魔化Lv79
召喚モンスター
鞍馬 神将Lv65→Lv66(↑1)
器用値 64
敏捷値 64
知力値 35(↑1)
筋力値 94
生命力 94
精神力 35(↑1)
スキル
剣 両手剣 刀 大刀 両手槍 ポールウェポン
棍棒 打撃 蹴り 投げ技 関節技 小盾 重盾
重鎧 受け 回避 隠蔽 夜目 跳躍 憤怒相
自己回復[中] 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中]
MP回復増加[小] 時空属性 光属性 闇属性
火属性 土属性
バイヨネット エンジェルナイトLv63→Lv64(↑1)
器用値 69
敏捷値 69
知力値 78
筋力値 41(↑1)
生命力 41(↑1)
精神力 78
スキル
剣 杖 弓 小盾 重盾 重鎧 飛翔 浮揚
神霊 神撃 遠視 夜目 連携 空中機動
突撃 吶喊 自己回復[大] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 木属性 灼属性 呪歌
命婦 妖狐Lv63→Lv64(↑1)
器用値 35
敏捷値 82(↑1)
知力値 111
筋力値 35
生命力 35
精神力 82(↑1)
スキル
噛付き 回避 天駆 空中機動 天啓 霊能
霊撃 魔力察知 魔力遮断 夜目 MP回復増加[大]
魔法抵抗[大] 物理抵抗[中] 自己回復[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 土属性 木属性 耐沈黙 耐魅了
狐火
サンダーチーフ ガルーダLv45→Lv46(↑1)
器用値 40
敏捷値 87
知力値 40
筋力値 62(↑1)
生命力 62(↑1)
精神力 32(↑1)
スキル
嘴撃 爪撃 飛翔 回避 遠視 広域探査
強襲 危険察知 空中機動 捕食融合
捕食吸収 自己回復[小] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[微] MP回復増加[微] ブレス
火属性 風属性 土属性 雷属性 溶耐性
毒無効
アードバーク ロック鳥Lv45→Lv46(↑1)
器用値 29
敏捷値 72(↑1)
知力値 31
筋力値 72(↑1)
生命力 92(↑1)
精神力 29
スキル
嘴撃 爪撃 飛翔 巡航 遠視 広域探査
夜目 強襲 危険察知 魔力察知 運搬 掴み
空中機動 天耳 捕食融合 騎乗者回復[微]
自己回復[大] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[微] 土属性 火耐性 耐気絶
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、リグ、クーチュリエ、獅子吼、守屋、スーラジ
久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック
オーロ、プラータ、イソシアネート、ムレータ、火輪、酒船
コールサック、シュカブラ、シルフラ、葛切、スコヴィル
デミタス、白磁、マラカイト、十六夜、貴船
睡蓮洞 ポータルガード
エルニド、魂振、セノーテ、呼子、明石




