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《ここより先へ進む事を望むか?》


《Yes》《No》


 おや?

 これまでと様子が異なる。

 いきなり戦闘が始まるかと思って身構えていたのに拍子抜けだ。

 ここで選択肢になるようだが、迷いは無い。

 イエス!

 先に進みますよ?



《汝、中庸を呼ぶ者よ》


《汝に相応しき試練を与えよう》


《それは汝にとって苦渋の選択を強いるであろう》


《それでも試練を望むか?》


《Yes》《No》


 しつこい。

 イエス!イエス!イエス!

 それにこっちは更なる強敵を望んでいる。

 オレの基準はここ最近、急上昇しているんだが。

 大丈夫ですか?


 オレを満足させてくれ。

 そうじゃないと許しませんよ?

 まさかとは思うが目の前の如来像じゃないだろうな?

 そうなれば文字通り仏敵になりそうなんだが。


 色々と脳裏に煩悩が駆け巡っているうちに変化が起きていた。

 周囲に霧?

 同時に暗くなりつつある。

 そして今度は明るくなった。

 周囲の風景は一変、洞窟ではない。

 どこかの平原みたいなんだが。

 何だ、これ?


 だが、もっと大きな変化がある。

 周囲に召喚モンスターの姿が見えない。

 パーティの面々も、ポータルガードの面々もだ。

 仮想ウィンドウで確認すら出来ない。

 これは一体?


 思い出せ。

 全く同じではないが、似たようなイベントが前に無かったか?

 そうだ、アレだ。

 ゲームの序盤、ドッペルゲンガーとの戦いが少し似ている。

 ならばオレ自身と戦わせるという趣向かな?

 それもどうかと思うが。

 苦渋の選択を強いる、とインフォで告げていた気がする。

 オレ自身が相手であるならそれは実に喜ばしい話ですけど。


 いや。

 どうやら相手は別であるらしい。

 オレに背を向ける形で人影が佇んでいる。

 作務衣姿。

 腰帯にあるのは恐らく日本刀。

 頭は白髪、どうやら老人のようであるのだが背中はピンと立っている。

 自然と立っているだけだが、理想的な脱力を体現しているようにも見えた。


 待て。

 この姿、どこかで見たような?

 剣豪の英霊様の誰かに通じる、近寄り難い雰囲気。

 一体、何者だ?



《汝にこの者を屠れるか?》


《見定めるとしよう》


 インフォがまだ聞こえていた。

 これは何かのイベントなのか?

 だが相手であろう人影にマーカーは見えない。

 【識別】が効かない相手って何?


 ゆっくりと、老人がこっちに振り向く。

 そして大きな疑念がオレの中で生じた。

 同時に得心する。

 以前に見たような覚えがあったのも当然であったのだ!



「爺さん」


 幼少の頃、最初に祖父に会った時の事を思い出す。

 そこにいるのにそこにいない。

 そんな雰囲気があったものだ。


 だが、鍛錬となるとその印象は吹き飛んだものです。

 鬼。

 修羅。

 悪魔。

 それらは唯の言葉だ。

 オレにとっての恐怖とは爺さんの存在そのものだった。


 腰に佩いた刀が抜き放たれた。

 紛れもなく日本刀だ。

 その美しい刀身が徐々に掲げられる。

 爺さんから教わった事を唐突に思い出す。

 日本刀が美しい事にも意味がある。

 周囲の景色を写し、それ故に融け込むのだ!

 それは戦っている相手に間合いを悟らせない事に繋がる。


 刀を掲げつつ、爺さんが距離を詰めてくる。

 歩いているだけだ。

 それでいてブレが無い。

 腰の位置が低くなっているのに滑るように、自然に動く。


 そうか。

 これが、試練か。

 苦渋の選択の意味をようやく理解出来たと思う。

 確かに戦う相手が肉親であるのなら、躊躇して当然だな!

 そう、普通の肉親であればだけどさ。


 レーヴァテインの形状は杖にしてあった。

 これは刀に変更。

 セットしてあった風属性はキャンセル。

 レーヴァテインもまた刀の形状に変化したが拵えはどこか西洋風だ。

 柄や鍔は多少の違和感があるけど問題は無い。


 色々と思う所はある。

 運営がどうやって爺さんの姿を持ち込んだのか?

 それに肉親を相手に戦わせる意図もだ。

 何か裏がある。

 そう勘が告げていたけど、今はいい。



「ハハッ!」


 思わず漏れるのはオレの笑い声だ。

 そう、オレは笑っていた。

 楽しんでいた。

 肉親だから躊躇するかって?

 そんな訳があるか!


 肉親であるからこそ、躊躇してはいけない。

 そして常に殺すつもりで挑めとオレは教わっていた。

 そうでもしないと本当に殺される。

 そんな鍛錬を繰り返して来たのだ。


 オレもまた前に歩を進める。

 そして手にしたレーヴァテインを平正眼に構える。

 一気に切っ先を下げた。

 来るぞ。

 オレの知る爺さんであるのなら、蜻蛉の構えから容赦無い斬撃が来る!



『ケェェェェーーーーーーーーッ!』


 怪鳥のような声が耳を打つ。

 そして爺さんの様相は?

 先刻まで凪いだ水面のようであったのが、今や燃え上がる炎のよう。

 だが、その姿に僅かに違和感がある。



「シャァァァーーーーーッ!」


 刀の切っ先を跳ね上げつつ前へ出る。

 今はどうでもいい。

 目の前の爺さんの力量は果たして再現出来ているのか?

 まずはそこから確かめたい!





「ッ?」


『チェァ!』


 うむ。

 技量は確かに爺さんのものだ。

 いや、動きそのものはもっと若い時の爺さんのようでもある。

 緩慢でありながら滑るような動きではない。

 よりダイナミックなのだ!


 だがこれでは足りない。

 それが何であるのかはもう分かっていた。

 狂気だ。



「キィャァァァァーーーーーーッ!」


 その狂気をぶつけるかのようにオレも刀を撃ち込む。

 凌がれ続けているけど、そこにも違和感。

 こうじゃない。

 綺麗に剣撃を擦り上げるような爺さんじゃない。

 体をぶつけるかのように前に出る。

 そして急所を潰しに来る。

 それが常であったのだ!


 確かに目の前の爺さんは、強い。

 強いけど、怖くない。

 そして確信した。

 姿は同じ、力量で上回っていてもこれは爺さんではない。

 抜け殻と同じだ。


 とは言ってもオレに余裕がある訳じゃ無い。

 呪文も武技も使っていない。

 それでいて爺さんの力量は剣豪の英霊様に迫るか、同等であるかもしれない。

 正直、凌げているのが不思議だ。

 身に付けている装備の恩恵もあるだろうが、それでもこっちが不利だろう。


 呪文を、そして武技を使うか?

 いや、これはいい機会だ。

 運営はどうやってオレと爺さんの事を知り、何故こんな仕掛けをしたのか?

 それはもうどうでもいい。

 力量は十分以上にある相手だ。

 これがいい機会でなくて何だと言うのか?


 分かる。

 段々と、オレの中で狂気が高まって行く。

 そして獣が囁いていた。

 殺せ。

 目の前にいるのは敵だ。

 命を奪わんとする、敵だ。

 ならば殺せ、と。


 何の為に?

 肉を喰らい、血を啜り、全てを奪い去る為にだ。

 爺さんはそういう戦いを望んでいた。

 そしてオレはそれに応える事は出来なかったと思う。

 それを今、叶えよう。


 刀を浮かせるように前に突き出す。

 重さは?

 把握している。

 間合いは?

 問題ない。


 爺さんの刀も剣撃の合間にその刀身が消える。

 頭の中で把握している間合いなど、計算している余裕は無い。

 間合いがどうであれ、距離を潰す。

 そうするのが常道だ。

 間合いを見切ってギリギリで外すなど、お上品な戦い方は元々知らない。

 そんな余裕のある相手じゃないなら尚更だ!



「フッーーーーーーーー!」


 一気に息を吐く。

 そして整息。

 視線を定めると同時に意識を、体を浮遊させる。

 木を見て森を見るかのように前を見る。

 体からどこまでも力を抜く。

 基本だ。

 そして基本であって尚、体現する事は至難。

 基本でありながら奥義。

 そしてオレの中にいる獣に枷を嵌める。


 まだだ。

 もう少し、待て。

 解き放つにはまだ早い。

 早いって!


 ダメだな、オレは。

 堪え性が無い。

 我慢出来ませんでした!



「チェァァァァーーーーーーッ!」


『シャァァァァーーーーーーッ!』


 獣の声が混ざり合い、1つに聞こえる。

 一気に前に出て撃ち込む!

 それは爺さんも同じだった。





「チッ!」


 繰り出した蹴り足に痛みが走る。

 爺さんの腹に半ば直撃していたが、肘と膝に挟まれている!

 絶道。

 確かに爺さんならやれる技だ。

 そして孫が相手でも容赦無く使うだろう。

 だが、まだ違和感が残る。

 使ってはいけない技がまだ来ない。


 目を突く。

 耳を叩く。

 金的を蹴る。

 どれも使わない。

 どこか上品に戦っているようにしか思えない!



『ッ!』


 頭突きがオレの顔面に叩き込まれる。

 だがそこから連続で攻撃が来ない。

 やはり違う。

 オレの知る爺さんではない!



「シャッ!」


 顎に左手刀を突き込んで、そのまま顎骨を掴む。

 肘を極めに来ているが構わん!

 そのまま側面に回りつつ、足を飛ばす。

 膝裏を右脚で蹴り、そのまま蹴り足を着地。

 左膝を突き上げる!

 金的を直撃したが、これは掌で防御されていた。

 顎骨を掴んだまま手繰ると頭を右脇に抱え、爺さんの右の耳を掴む。

 それと引き替えにオレの左肘に激痛が走っていた。

 極められつつある。

 だが破壊されてはいない。

 ならばこのまま、やれ!



「カッ!」


 耳を掴んだまま強引に引っ張ると左肘を押し込む。

 爺さんの体の軸が僅かに崩れた。

 体を一気に反転、手首を捕らえた!

 流れるように変形の袖釣り込み腰で投げる!


 だが、爺さんは自ら跳ね上がって地面に叩き付けられるのを避けた。

 でも予想の範囲内。

 まだまだ、攻めるべきだ!



「フンッ!」


 足の甲を踏み抜くとそのまま膝を折り低空タックル。

 そんなオレの延髄に肘が落とされるが構わん。

 そのまま持ち上げた!



「ハァァァーーーーーッ!」


 体を反らせて地面へと投げる。

 しかも頭の先から、落とす。

 まともに地面へと投げてやったが、終わってないのか?

 オレの左腕に爺さんの脚が絡んでいた!


 そのまま腕を捕らえられ、オレも地面に引き倒された。

 思惑は透けて見える。

 オレの左肘を破壊したいのだろう。

 破壊されてもいい。

 但し敗北するのは願い下げだ!


 ロックされる前に頭を跨いで両脚で絡め取る。

 逆三角絞め。

 懸念はあったが構わない。

 このまま、絞め上げてやる!


 左肘は極めかけられていたのを強引に外したせいか、重たい痛みが残っている。

 それがオレの中の獣をより凶暴にさせていた。

 一気に狂気と共に解き放つ。

 逆三角絞めで捕らえた頭が見えた。

 その側頭部に向けて掌底を放つ!

 これを避ける手段はあるまい。

 全て直撃していた。


 それでも掌底を当てに行く。

 やるなら徹底的にやれ。

 オレをそう仕込んだのは爺さんだ。

 そして相手が爺さんだからと言って手を抜く理由はオレには無かった。


 何度も、直撃した。

 懸念していた噛付きは無い。

 やはりか。

 それではもう先が見えている。

 このまま詰むだろう。

 だが油断してはいけない。

 戦いは最後まで、何が起きるのか分からないものなのだ!







《汝、中庸を呼ぶ者よ》


《罪を恐れぬ者よ》


《肉親をも滅するとは悪鬼羅刹の所行なり》


《汝に相応しき称号を贈るとしよう》



《称号【修羅道への通行証】を得ました!》

《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【大刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【精密操作】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【跳躍】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【軽業】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【ダッシュ】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【身体強化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【精神強化】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【限界突破】がレベルアップしました!》


 称号が貰えたみたいなんだが。

 修羅道?

 六道輪廻で言えば最もオレにとって好ましいかな?

 次点で地獄道だな。

 正直、オレは解脱しなくていい。


 とは言え、何かが変わると思えないのだが。

 いや、ドラゴンパピーが追加出来るようになっている可能性もある。

 後で確認してみたい。



 周囲の風景が切り替わる。

 例の広場に戻ったようだ。

 召喚モンスター達は揃っている。

 オレの姿を見失って心配していた?

 そんな訳が無い。

 火輪の周囲で寛いでいます。

 テロメアまでもが普段の剣呑な雰囲気が和らいでいるようだ。


 おい。

 誰か心配してくれてもいいんじゃないかな?

 オレが戻っている事に気付いて欲しいのだが。



「?」


 火輪が不思議そうな視線をオレに投げ掛けている。

 いや、お前さんは悪くないから。

 最初にオレに気付いたのはヴォルフでした。

 だが、お前も火輪の毛並みに顔を埋めてましたよね?

 見ていたぞ?



 ま、それはいい。

 どうやらこの洞窟で終わりではないらしい。

 新たな洞窟が穿たれていた。

 まるで地下駐車場の入り口みたいです。

 時刻は?

 午前2時40分って所だろう。

 爺さんとの戦いは途中からは格闘戦になってしまった。

 正直、間延びしてしまった。

 生前の爺さんならばさっさと殺れと一喝していただろう。

 それはそれとして、色々と疑念はある。

 運営の意図が分からない。

 どうやって爺さんをゲーム内で再現出来たのかも分からない。


 肉親と戦わせるなんて、どうかしている!

 普通ならそう思う事だろうな。

 だがオレと爺さんの場合は少し事情が異なる。

 異なっていたのだ。

 何度、やってもいい。

 今の戦いの最後で爺さん首の骨を折っているのだが。

 罪悪感は感じていない。

 むしろ恍惚感に包まれていた。

 何故?

 それを表現する適切な言葉がオレには無かった。


 またこんな機会があるかな?

 それはもっとこのゲームを続けてみないと分からない。

 ならば、このまま進もう。

 今は目の前の洞窟を進む。

 それでいい筈だ。






《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【大刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【時空魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【闇魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【平衡】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【暗殺術】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》

《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》



 洞窟を先に進んでみた。

 これはいい!

 難易度は更に急上昇している!


 その相手は?

 仏像シリーズであるのだが、少し事情が異なる。

 明王様達だけじゃない。

 計都星、羅喉星といった面々もいる。

 しかも同時に襲って来る!


 その上、天使と悪魔の群れで見られた連携の遅滞が無い。

 個々の強さも並外れている!

 恐ろしい事に格闘戦に持ち込む事すら困難だ。

 いや、ここまでまるで出来ていない!


 これはいい。

 いいんだが。

 大きな懸念がある。

 ここまで移動して辿り着くのは大変なのです。

 中継ポータルが欲しい。

 心の底から欲しいぞ!



 基礎ステータス

 器用値  70(-7)

 敏捷値  70(-7)

 知力値 109(↑1)(-11)

 筋力値  70(-7)

 生命力  70(-7)

 精神力 109(↑1)(-11)



《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で18ポイントになりました》


 当然のように毎回、リミッターカットを使っている訳だが。

 どうにか火輪の祝福で賄える範疇で収まっている。

 ポータルガードも含めた戦力がいてくれて、良かった。

 パーティだけでは何度全滅してたかな?

 それだけの戦力が襲って来てくれてます!



《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 だが、期待していいかも?

 洞窟の様子に変化がある。

 支柱の幾つかに唐草文様。

 きっとこの先に広間がある。

 ある筈だ!


 しかもまた戦闘になる可能性がある。

 再度、爺さんと戦ってもいい。

 その可能性はあるのかな?

 あって欲しいものだ。

 何度でも、屠ってくれよう。



 護鬼のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。



 護鬼 羅喉Lv65→Lv66(↑1)

 器用値 80

 敏捷値 80

 知力値 48

 筋力値 67(↑1)

 生命力 67(↑1)

 精神力 48


 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避

 隠蔽 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 軽業

 連携 精密操作 跳躍 平衡 気配遮断

 気配察知 自己回復[小] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 土属性 流転相




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ヴォルフ、護鬼、戦鬼も楽しそうだ。

 古参の面々にして、連携を乱されるような強さであるのだ。

 そこをどうにか収支を合わせていられる所も素晴らしい。

 いや、統率に関しては任せてますからヴォルフの貢献が大きいのだが。


 迎撃?

 ゴーレム組は戦列を組んで前に出て蹂躙戦。

 後衛も後方で控えるのではなく、支援攻撃を密にしつつ側面に回り込んで包囲。

 どう考えても包囲殲滅戦にしか見えない。

 しかもここは規模が大きいけど洞窟なんですが。


 どうしてこうなった。

 オレのせい?

 認めたくないけど、認めないといけないのだろう。



 戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。



 戦鬼 オーガロードLv65→Lv66(↑1)

 器用値  61(↑1)

 敏捷値  79(↑1)

 知力値  17

 筋力値 107

 生命力 107

 精神力  17


 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避

 登攀 平衡 投げ技 関節技 体当たり

 激高 剛力 夜目 掴み ダッシュ

 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[小] 自己回復[極大] 耐石化

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇 毒耐性




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 時刻は?

 もうすぐ午前3時30分だ。

 召魔の森のポータルガードだが、留守番に人形組を残していない。

 出来れば早い段階で戻りたかった。


 きっとこの先に中継ポータル候補地がある。

 そうでなければより厳しい戦闘が待っている。

 信じておきましょう。



 ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1ポイント分のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 ナイアス オーケアニスLv64→Lv65(↑1)

 器用値 77(↑1)

 敏捷値 76

 知力値 76

 筋力値 36

 生命力 37

 精神力 77(↑1)


 スキル

 両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓

 霊能 変化 夜目 呪歌 呪曲 瞑想 連携

 精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 水属性 土属性 木属性

 祝福 耐混乱 共鳴




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『テロメア』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 それにしても凄いな。

 何が凄いってスキルの【刀】がだ。

 凄い勢いで連続レベルアップしている。


 ここでの戦闘は得物を神鋼鳥の刀で通している。

 仏像シリーズを相手に稼いだ分も確かにあるのだろう。

 だが連続でレベルアップというのは異常だ。

 爺さんとの対戦だけでかなり稼いだと見るべきかな?


 オレとしては違和感が大きい戦いであったんだが。

 それでも大苦戦なだったのは確かだ。

 喜んでおくべきなのだろう。



 テロメアのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 テロメア バンパイアダッチェスLv64→Lv65(↑1)

 器用値 45

 敏捷値 76(↑1)

 知力値 76(↑1)

 筋力値 45

 生命力 45

 精神力 75


 スキル

 杖 槌 小盾 受け 回避 飛翔 空中機動

 心眼 変化 気配遮断 魔力遮断 宮中儀礼

 物理抵抗[極大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大]

 MP吸収[大] MP回復増加[中] 奇襲 吸血

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性

 土属性 水属性 塵属性 溶属性 魅了 麻痺

 呪詛 真祖化



《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》


 アイテムも豊作だ。

 千宝法輪、千宝相輪も概ね行き渡る数を確保出来たのも良かった。

 だがこれで終わりにしてはいけません。

 先に進みましょう。


 布陣変更はどうする?

 思うにこの先で広間があるのだと思う。

 そこまではこのままでいい。

 何が起きるか、分からないからな。

 今はこの布陣のまま進んでみたい。





《節制の石版により設置された洞窟の最深部に到達しました!》


《中継ポータル候補地を確保しました!》


《当該地点を有効化するには愚者の石版を必要とします》


《更なる洞窟の拡張が可能です》


《拡張には節制の石版が必要となります》


 広間に出ました。

 そして予想通り、中継ポータル候補地でした。

 良かった。

 そして残念!

 戦闘があるという期待は無残に砕け散ってしまっている。


 おっと、今は中継ポータルの設置を優先だ。

 愚者の石版ならある。

 それに節制の石版だってある。

 強化メニューもあったから全力で強化しておきました!

 いずれ召魔の森の闘技場にも反映されるだろう。

 期待していいと思う。


 周囲を見回す。

 何の変哲も無い広間だが、何かが這い出て来る!

 土精霊のスピリットモールだ。

 この数、これまでに見た事が無い規模だ!

 しかもスピリットモールの何体かは頭上に玄亀翁がいたりする。


 続けてノームとノッカーも出現。

 これも凄い数だ!

 次々と広間の壁の一点に向かい、消えて行く。

 どうやら新たに工事が始まるらしい。


 ふむ。

 どうも当面は先に進むのがお預けになりそうだ。

 それでも十分です。

 中継ポータルを確保出来た事には大きな意味がある。

 ここに跳んで洞窟を戻ればいつでも仏像シリーズと戦えるのだ。

 まだ仏像シリーズ相手に格闘戦を楽しめていない。

 踏破を優先していたからな。


 時刻は午前3時50分か。

 召魔の森の戻りましょう。

 一旦ログアウトしてポータルガードの見直しをしておきたい。





「あ!いた!」


「帰って来たわ!」


 召魔の森に戻って来ました。

 城門の前で待ち構えていたのはアデルと春菜だ。

 朝早くから闘技場で対戦かな?


 そんな訳がないな。

 きっと火輪かパティオ目当てに来たに違いないのだ。

 早速、火輪に駆け寄ってます。



「こ、この子と遊んでていい?」


「ちょっとでもいいから!」


「一旦、ログアウトしてくる。少しだけだぞ?」


 まだ暗いけど大輪の向日葵が2輪、咲いたような気がする。

 全く、仕方ないな。

 火輪はMPバーの消耗が進んでいるし、本当は交代させたいんだが。

 アデルも春菜もこれが楽しくてここに来ているのだ。

 その楽しみを奪うような真似は忍びない。

 一方で思う。

 早く自前でどうにかしなさいって!

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv188(↑1)

職業 サモンメンターLv77(召喚魔法導師)(↑1)

ボーナスポイント残 18


セットスキル

小剣Lv150 剣Lv152 両手剣Lv150 両手槍Lv152

馬上槍Lv153 棍棒Lv150 重棍Lv151 小刀Lv153(↑2)

刀Lv157(↑8)大刀Lv152(↑2)手斧Lv148 両手斧Lv149

刺突剣Lv150 捕縄術Lv153 投槍Lv150

ポールウェポンLv152

杖Lv172 打撃Lv178(↑1)蹴りLv178(↑1)

関節技Lv178(↑1)投げ技Lv178(↑1)

回避Lv186(↑1)受けLv186(↑1)

召喚魔法Lv188(↑1)時空魔法Lv173(↑1)封印術Lv172

光魔法Lv170 風魔法Lv170 土魔法Lv170

水魔法Lv170 火魔法Lv170 闇魔法Lv171(↑1)

氷魔法Lv170 雷魔法Lv171(↑1)木魔法Lv170

塵魔法Lv170 溶魔法Lv170 灼魔法Lv170

英霊召喚Lv6 禁呪Lv172(↑1)

錬金術Lv157 薬師Lv43 ガラス工Lv45

木工Lv80 連携Lv162(↑1)鑑定Lv136(↑1)識別Lv153

看破Lv124 保護Lv8 耐寒Lv125

掴みLv164 馬術Lv160 精密操作Lv164(↑1)

ロープワークLv100e 跳躍Lv165(↑1)軽業Lv166(↑1)

耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv164(↑1)

二刀流Lv158 解体Lv135 水泳Lv120 潜水Lv120

投擲Lv163

ダッシュLv162(↑1)耐久走Lv162(↑1)追跡Lv154

隠蔽Lv141 気配察知Lv162(↑1)気配遮断Lv159(↑1)

魔力察知Lv161 魔力遮断Lv120e 暗殺術Lv162(↑1)

身体強化Lv162(↑1)精神強化Lv162(↑1)高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv161

魔法効果拡大Lv158 魔法範囲拡大Lv158

呪文融合Lv158

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e

耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv102

限界突破Lv49(↑1)獣魔化Lv77


装備

金剛杵×18(↑2)降魔秘剣×17(↑1)天羽々斬×17

生大刀×8 迦楼羅剣×12 布都御魂×15

火焔光輪刀×17(↑1)七星刀×14 羅喉刀×16(↑1)

護霊樹の杖×1 神樹石の杖+×2

如意輪錫杖×14 神樹石のトンファー+×2

亜氷雪竜の投槍+×2

双角猛蛇神の長槍+×1 グングニル×2

亜氷飛竜の騎士槍+×1 双角猛蛇神の騎士槍+×1

亜氷飛竜のパイク+×1 天沼矛×13

蛇王のメイス+×1 ミョルニル×1

転生獅子のレイピア+×1 亜氷飛竜のエストック+×1

神鋼鳥の小刀+×2 神鋼鳥の刀+×2

神鋼鳥の斬馬刀+×2 神鋼鳥のコラ+×2

神鋼鳥のククリ刀+×4 神鋼鳥のデスサイズ+×2

怒炎蛇竜神の小剣+×2 蛇王の双杵+×1 蛇王の戟+×1

妙見秘鎚×20(↑1)星天弓×19(↑2)生弓矢×6

ダイダロスのペレクス×9 ダイダロスのラブランデス×9

冥府の槌×9 天魔の琵琶×16(↑2)天詔琴×5

怒りのツルハシ+×2 ミスリル銀の首飾り+×1

老蠍獅子神の隠し爪+×2 老蠍獅子神のバグナグ+×2

斧頭武竜の革鎧ほか 金毛羊革のコート×1

黒のローブ×5

蘇芳羂索×17(↑1)グレイプニル×2 レーヴァテイン×5

千宝法輪×1 千宝相輪×3(↑2)斧頭武竜のベルト

背負袋 アイテムボックス


称号

老召喚術師の後継者 老死霊術師の誓約

森守の紋章 中庸を呼ぶ者 王家の剣指南者

海魔討伐者 鍾乳洞踏破の証 墓守の紋章

魔神討伐者 氷雪竜討伐者 巨人王の謎掛け

巨神掃滅者 ドラゴンテイマー

スライムメンター 聖獣の守護者

金紅竜の盟約 翡翠竜の誓約 柘榴竜の誓約

蒼玉竜の誓約 白金竜の誓約 黒曜竜の誓約

翠玉竜の誓約 水晶竜の誓約 百眼巨神の瞳

琥珀竜の約定 雲母竜の約定

瑠璃光の守護者 除蓋障院への通行証

冥界門の通行証 天界の破壊者

修羅道への通行証(New!)

魔導帝 拳神 ハイパーウェポン

一騎当千 耐え忍びし者


基礎ステータス

 器用値  70

 敏捷値  70

 知力値 109(↑1)

 筋力値  70

 生命力  70

 精神力 109(↑1)


召喚モンスター

護鬼 羅喉Lv65→Lv66(↑1)

 器用値 80

 敏捷値 80

 知力値 48

 筋力値 67(↑1)

 生命力 67(↑1)

 精神力 48

 スキル

 弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避

 隠蔽 奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 軽業

 連携 精密操作 跳躍 平衡 気配遮断

 気配察知 自己回復[小] 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[中] MP回復増加[中] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 土属性 流転相


戦鬼 オーガロードLv65→Lv66(↑1)

 器用値  61(↑1)

 敏捷値  79(↑1)

 知力値  17

 筋力値 107

 生命力 107

 精神力  17

 スキル

 打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避

 登攀 平衡 投げ技 関節技 体当たり

 激高 剛力 夜目 掴み ダッシュ

 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[中]

 魔法抵抗[小] 自己回復[極大] 耐石化

 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇 毒耐性


ナイアス オーケアニスLv64→Lv65(↑1)

 器用値 77(↑1)

 敏捷値 76

 知力値 76

 筋力値 36

 生命力 37

 精神力 77(↑1)

 スキル

 両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓

 霊能 変化 夜目 呪歌 呪曲 瞑想 連携

 精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大] 時空属性

 光属性 闇属性 水属性 土属性 木属性

 祝福 耐混乱 共鳴


テロメア バンパイアダッチェスLv64→Lv65(↑1)

 器用値 45

 敏捷値 76(↑1)

 知力値 76(↑1)

 筋力値 45

 生命力 45

 精神力 75

 スキル

 杖 槌 小盾 受け 回避 飛翔 空中機動

 心眼 変化 気配遮断 魔力遮断 宮中儀礼

 物理抵抗[極大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大]

 MP吸収[大] MP回復増加[中] 奇襲 吸血

 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性

 土属性 水属性 塵属性 溶属性 魅了 麻痺

 呪詛 真祖化


召魔の森 ポータルガード

ジェリコ、リグ、クーチュリエ、逢魔、船岡、守屋

スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、虎斑、蝶丸、網代

スパーク、クラック、オーロ、プラータ、ムレータ

火輪、酒船、コールサック、シュカブラ、シルフラ

葛切、スコヴィル、デミタス、白磁、マラカイト

十六夜、貴船


睡蓮洞 ポータルガード

振魂、セノーテ、呼子、明石

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― 新着の感想 ―
肉親だからこそ躊躇するなって…そりゃ狂気に塗れた悪鬼羅刹が出来上がるわけですなぁ…
[一言] まさかキースのお祖父様が敵キャラとして登場するとは キースの口ぶりから、武芸一般をお祖父様から習って いたことが伺えますが……ASOの運営がなぜキースの お祖父様の、しかも剣術の太刀筋まで再…
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