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受験嫌いで未知の世界へ  作者: 航作裕人
第二章 受験に対する思い
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6 高校生活の始まり

 翌日のこと。恐ろしい学園へ登校する日。 

 なんかいきなり怖くなり始めたのは俺だけなのかとビビッているのだ。

 ――なんか学校に行くのが、こわくなってきたぜ。

 不良がいきなり何言っているんだと自分で思っているが、もともと心は不良ではなかった。純粋な男だったが、あることを機会に不良になる。

 それが人間関係だ。俺は、人間に裏切られたことがいっぱいある。

 それが俺をこのようにした原因であり、理由であるということ。

 自分でも悲しい現実だということ。

 ――人間と言うものは本当に裏切りばかりで困るな~。

 俺は人間はろくなものではないと思っている。だからこそ、学校へ行くのがやだ。

 なんて思ってしまう。俺だけだと思うが……。

 でも、しょうがないことなので、行くしかない。それが俺の義務。

 いろいろと逃げてきた俺がやらなければいけないこと。

 だから、俺は登校をすることにした。


 登校中に、見た光景は恐ろしい。人の量が半端なく多い。

 そのうち目玉が飛び出るだろうと思えるくらい。

 それだけ大きい学校なのだと、ここでも思いやられる。

 でも、校舎はきれいだ。

 そのわりには、校舎が立っている年月は相当なものだ。

 生徒手帳によると、

 

 ――2010年に創立。2012年3月に、鉄筋コンクリート高校練全校舎が完成。

 

 と書かれている。それなのに、きれいというのはとてもではないが、おかしい。

 年月で考えれば、約40年くらいは立っているだろう。

 なんだか、おかしな学校である。


 学校に着くと、早速ホームルームが始まる。なんだか急用のようだ。

 先生は連絡する。

「おまえら、今年度からはバイトをしてもいいようになったから、どこか探しとけよ。言っておくが、この学校には部活など存在しないからな」

 俺は驚いた。普通に考えて、高校というものは部活が存在するものだと思っていたが、ここはないみたい。

 どこまでも、普通ではないなんて思える。

 そんなことで、先生はそんなことを言って、出て行った。

 ここからは自由な時間。

 くつろぎのラッキータイム。みんなは一斉に携帯かスマホをだし、『パラス&ドラクエへ』なんていうゲームにはまっているみたい。

 俺もはまっていたが……。

 そんなわけで、ここでは20分間自由時間があった。


 1時限目が始まろうとしたとき、俺は見たこともないものを目撃した。

 それは、黒板がホワイトボードであり、そこにテレビが存在するという奇跡的な感じ。

 普通にありえないと思うが、完全にそこには存在するのだから、疑うことができない。

 俺は授業に対する姿勢がとてもいいということが分かった。こんな馬鹿でもそれだけはわかる。

 


 1時限目が始まった。なんとこの学校は始めから授業へと入った。

 びっくりしてしまったが、先生の指導はわかりやすかった。

 俺はここで思った。

 ――これならどうにか頭がよくなりそうだ。

 俺はこの頭をどうにかできることがとてもうれしく思えた。

 それに、学ぶことがだんだんと楽しくなるなどと、俺はいろいろと15年間を無駄にしてきたように感じた。

 それを思っているのは、俺だけではないだろうと知ったかぶりを心の中でしてみた。

 なんか心が落ち着いた。

 そんなわけで、授業は英語だ。

 最初は、中学校の復習だ。

 俺は何にも聞いていたかったからこれはとてもありがたいと思う。

 そんだけ、親切なんだろう。

 俺はここで思う。

 ――俺の中がいい2人がいないじゃないか。なんでだと……。

 俺は授業中に思った。


 授業が終わり、俺は授業中に思ったことを思い出した。

 それは、あの明石と雄介がいないことだ。

 その理由は、クラスはあくまでも生活する場所であり、授業は自分の所属するコースへ移動するのだ。

 そのため、俺とあの2人は勉強の時だけ違うのだ。

 簡単に言えば、大学みたいにコースが分かれる。まあ、選択授業が全科目存在するということ。

 だから、あの2人はその場所を最初に教えられているため、みんな同じような人たちが集まるということ。

 だから、すごくその人に合った授業を受けることができるということだ。

 相当な学校ではないとできないことだ。

 それだけ、すごい学校なのだろう。

 学校がでかいだけではないことをここでは思った。


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